JPH0757121B2 - 植物の種子の播種方法とそれに使用する栽培補助シート - Google Patents

植物の種子の播種方法とそれに使用する栽培補助シート

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JPH0757121B2
JPH0757121B2 JP2253170A JP25317090A JPH0757121B2 JP H0757121 B2 JPH0757121 B2 JP H0757121B2 JP 2253170 A JP2253170 A JP 2253170A JP 25317090 A JP25317090 A JP 25317090A JP H0757121 B2 JPH0757121 B2 JP H0757121B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、貫通する空洞部を備え且つ植物の種子を付着
させた紙製の栽培補助シートを利用した植物の種子の播
種方法とそれに使用する栽培補助シートに関する。
〔従来の技術〕
従来この種の栽培補助シートとしては、実開昭63-16010
7号公報に示すように、ボール紙と、ボール紙の上に接
着させ、山部と谷部とが交互に連続して表われる波形形
状とした波形紙よりなって、波形紙の上面には多数の植
物の種子を散布接着させた段ボールが知らせている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のものは、波形紙の上面の略全域に
わたって植物の種子を散布接着させた段ボールを、横に
して平面状に敷き広げて全部土壌中に埋めた状態で使用
するため、いかに波形紙とボール紙との間に空間が形成
されているとはいえ、外気との空気流通がないことか
ら、カビや細菌が繁殖すると共に根腐れの原因ともな
り、種子の生育に悪影響を及ぼすおそれがあった。
そこで本発明は前記事情に基づいてなされたものであ
り、種子からの植物の生育に好適な環境を保つことがで
き得る植物の種子の播種方法とそれに使用する栽培補助
シートを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記課題を解決するために次のような技術的
手段とした。すなわち、本発明における植物の種子の播
種方法は、縦に貫通する空洞部を横方向に多数備え、且
つ土壌面より上に出る部分を除いた残余部分に横方向へ
植物の種子を配列付着した紙製の栽培補助シートを、縦
に立てた状態で該シートの上端部を土壌面から少なくと
も面一以上に突出させると共に他の部分を土壌中に埋め
込んで植物の種子を土壌中に配することを特徴とする。
また、本発明における栽培補助シートは、ボール紙の一
面に波形紙を接着して、両紙間に縦走する貫通空洞部を
横方向へ多数形成し、ボール紙または波形紙のいずれか
一方の外面のうち、土壌面より上に出る部分を除いた残
余部分の適宜高さ位置に、横方向へ沿って植物の種子を
配列付着し、種子を付着したボール紙または波形紙の外
面に、種子を保持する水溶性フィルムを被着してあるこ
とを構成上の特徴とする。さらに、前記ボール紙または
波形紙の少なくともいずれか一方の外面のうち、土壌面
より上に出る部分及び植物の種子の配列箇所を除いた部
分に肥料を塗着してもよい。
ボール紙は吸水性がよく、吸水すると柔らかくなる材質
のものが望ましく、また波形紙は吸水性が良好であると
共に、硬直性のある性質のものが望ましい。
〔作用〕
栽培補助シートは該シートの上部分を土壌の上に出し且
つ該シートの他の部分を土壌中に縦に立てた状態で埋め
込んだときに、横方向に配列している植物の種子は土壌
中において適度の深さ位置で該シートに沿って播かれ
る。この際、シートの各空洞部は縦に立った状態となっ
ており、土壌面から面一以上突出している各空洞部開口
からの空気の流通があるので、土壌中にはこの各空洞部
を介して空気が流通することになる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら具体的に説
明する。
第1図乃至第4図は本発明における栽培補助シートSの
代表的な実施構造を示したものである。図中において符
号1は平板状をしたボール紙であり、このボール紙1は
保水性が良好である紙材にて成形してある。符号2はで
こぼこが交互に横方向へ連続して表われる波形形状を
し、固くて腰の強い紙質で成形した波形紙であって、こ
の波形紙2は前記ボール紙1の一面に接着剤により接着
され、該ボール紙1との間に縦に貫通する多数の空洞部
3が横方向に形成されている。
符号4は植物の種子を示しており、この種子4は、ボー
ル紙1の外面のうち、土壌より上に出る上部分を残して
土壌中に入る残余部分において適宜深さ位置に、略横一
線になるよう間隔を保って配列付着してある。種子4は
接着剤により付着してある。尚、種子4を付着する位置
は、土壌中に差し込む深さ及び植物の種子の種類に応じ
て設定される。また種子4は横一線に配列することが望
ましいが、必ずしもそれに限定されず、特に植物の種子
を多種類混ぜて配列する場合には、その種類に応じた深
さ位置でジグザグ状態で配列することもある。
符号5は種子4を付着したボール紙1の外面全域を被う
ように被着した水溶性の透明フィルムであって、付着し
た種子4が輸送中紛失しないようにしっかりと保持する
役割を果たしている。
符号6は波形紙2の下半分に含浸させた肥料である。
この栽培補助シートSを使用する場合には、該シートS
の上部分を残して残余部分を土壌中へ縦に立てた状態で
差し込み、付着した植物の種子4を土壌の適度の深さま
で埋め込むものである。このようにして種子を播き水を
かければ、ボール紙1や波形紙2が水を含んで、水溶性
フィルム5は速やかに溶けると共にボール紙1に付着し
た種子4が発芽できる環境となる。種子4を付着させる
接着剤に発芽促進剤を混入しておけば、なお一層発芽が
促進される。次に、種子4から発根し、その根がしだい
に伸びてきたとき、根の近傍の土壌中には空洞部3を介
して空気が流通している状態が保たれている。さらに、
根は波形紙2に含浸させていた肥料を吸収していよいよ
生育が促進される。ここで、波形紙2に含浸させる肥料
の量は、波形紙2の波形形状のピッチを調節することに
よって加減することができる。また、発芽時に種子4の
周辺に肥料があると発芽が阻害されるおそれがあるの
で、根が適度に伸びたところで肥料が与えられるよう
に、種子4と肥料6の位置をそれぞれ設定しておく。
このように、空気及び肥料が根に供給されて根が一段と
伸長し、植物の成長が確たる状態になったとき、ボール
紙1及び波形紙2は役目を終わって腐って行き、やがて
肥料となってしまう。
第5図は他の実施例を示すもので、種子を配列する箇所
においてボール紙1に種子4より大きな円孔7を形成
し、その各円孔7の対応箇所において波形紙2の内面に
種子4を接着剤により付着したものである。
第6図は変形例を示すもので、栽培補助シートSを縦に
して土壌中に差し込みやすいように、該シートの下端部
分をやや尖るように形成してある。
第7図は栽培補助シートSを縦方向に沿って彎曲あるい
は屈曲することによって所望形状を作って土壌中に差し
込んだ状態を示したもので、このようにしておけば、発
芽するとその形状に沿って草花が出現するので、それぞ
れの趣向に応じた形状や文字に作り出すことができる。
第8図は実際の製品としての取扱上の一例を示したもの
で、栽培補助シートSをロール状に巻いて取扱えば、製
品の運送ならびに保管に好都合であり、また使用時には
適当な長さに切断するだけでよいので便利である。
本発明は前記実施構造に限定されないことは言うまでも
ない。例えば、植物の種子4を付着し配列する箇所は波
形紙2の外面であってもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、縦に貫通する空洞部を備える栽培補助
シートを、縦に立てた状態で上部分を残して土壌中に差
し込んで、該シートの横方向に付着配列した植物の種子
を土壌に播くことができるようにしたので、その播種作
業が迅速且つ簡便に行ない得ることは勿論、その種子か
ら伸びた根近傍の土壌には、空洞部からの空気の流通が
保たれているので、根からの養分吸収を阻害する根腐れ
や細菌あるいはカビなどの有害因子の発生を未然に予防
でき、植物の生育にとって好適な環境を作り出すことが
できる。
また、栽培補助シートを縦に差し込んで土壌中に種子を
播くため、その差し込み具合によって種子の土壌中の深
さを自在に調節でき、さらに栽培補助シートを彎曲ある
いは折り曲げたままの状態で土壌中に差し込むだけの簡
易な作業によって、所望する形状に沿って草花を生育さ
せることができる利便性もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における栽培補助シートを一部切欠して
示す正面図、第2図はその底面図、第3図は同じく背面
図、第4図は第1図A−A線矢視の断面図、第5図は他
の実施例の切欠斜視図、第6図は変形例を示す断面図、
第7図は使用例を示す斜視図、第8図は取扱例を示す斜
視図である。 S……栽培補助シート、1……ボール紙、2……波形
紙、3……空洞部、4……植物の種子、6……肥料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦に貫通する空洞部を横方向に多数備え、
    且つ土壌面より上に出る部分を除いた残余部分に横方向
    へ植物の種子を配列付着した紙製の栽培補助シートを、
    縦に立てた状態で該シートの上端部を土壌面から少なく
    とも面一より上に突出させると共に他の部分を土壌中に
    埋め込んで植物の種子を土壌中に配する植物の種子の播
    種方法
  2. 【請求項2】ボール紙の一面に波形紙を接着して、両紙
    間に縦走する貫通空洞部を横方向へ多数形成し、ボール
    紙または波形紙のいずれか一方の外面のうち、土壌面よ
    り上に出る部分を除いた残余部分の適宜高さ位置に、横
    方向へ沿って植物の種子を配列付着し、種子を付着した
    ボール紙または波形紙の外面に、種子を保持する水溶性
    フィルムを被着してある栽培補助シート
  3. 【請求項3】前記ボール紙または波形紙の少なくともい
    ずれか一方の外面のうち、土壌面より上に出る部分及び
    植物の種子の配列箇所を除いた部分に肥料を塗着してあ
    る請求項2記載の栽培補助シート
JP2253170A 1990-09-20 1990-09-20 植物の種子の播種方法とそれに使用する栽培補助シート Expired - Fee Related JPH0757121B2 (ja)

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