JPH06940Y2 - 植物の育成用マットおよびマット積層体 - Google Patents
植物の育成用マットおよびマット積層体Info
- Publication number
- JPH06940Y2 JPH06940Y2 JP1988045674U JP4567488U JPH06940Y2 JP H06940 Y2 JPH06940 Y2 JP H06940Y2 JP 1988045674 U JP1988045674 U JP 1988045674U JP 4567488 U JP4567488 U JP 4567488U JP H06940 Y2 JPH06940 Y2 JP H06940Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mat
- plant
- mats
- growing
- uneven
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、植物の育成に用いる植物育成用のマット積層
体に関するものである。
体に関するものである。
(従来の技術およびその問題点) 一般に、植物の育成には土が使用されており、手作業に
よって苗木を植えつけ、移植等が行なわれている。しか
し、このような土を取り扱う作業は重労働であり、人件
費が嵩むという問題点がある。また、土を使用する場合
には育苗育成にあたって、根詰まりや病害虫の害を受け
るおそれがあり、植替にも多くの労力が必要となってし
まう。
よって苗木を植えつけ、移植等が行なわれている。しか
し、このような土を取り扱う作業は重労働であり、人件
費が嵩むという問題点がある。また、土を使用する場合
には育苗育成にあたって、根詰まりや病害虫の害を受け
るおそれがあり、植替にも多くの労力が必要となってし
まう。
そこで、本考案はこれらの問題点を解消することのでき
る植物育成用のマット積層体を提供することを目的とし
ている。
る植物育成用のマット積層体を提供することを目的とし
ている。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案においては、第1
図ないし第4図に示すように、スポンジ状のマット1,
2を、植物育成用の物質3をサンドイッチした状態で重
ね会わせた構成の積層体4を植物育成用に用いるように
している。
図ないし第4図に示すように、スポンジ状のマット1,
2を、植物育成用の物質3をサンドイッチした状態で重
ね会わせた構成の積層体4を植物育成用に用いるように
している。
すなわち、第1図および第2図に示すように、各マット
1,2の片面を波形状等の凹凸面11,21としてい
る。
1,2の片面を波形状等の凹凸面11,21としてい
る。
また、第3図に示すようにこれらの凹凸面11,21か
らマットの他方の面12,22にまで貫通する状態に、
根冠の誘導穴13,23および肥料固定穴14,24を
複数本形成してある。更には、一方のマット1の凹凸面
11には、その中央部分に植物育成用の物質3を配置し
てある。
らマットの他方の面12,22にまで貫通する状態に、
根冠の誘導穴13,23および肥料固定穴14,24を
複数本形成してある。更には、一方のマット1の凹凸面
11には、その中央部分に植物育成用の物質3を配置し
てある。
このような構成の各マット1,2は、それぞれの凹凸面
11,21が接合する状態、すなわち植物育成用の物質
3をサンドイッチした状態に重ね合わされ、これによっ
て積層体4が形成されている。
11,21が接合する状態、すなわち植物育成用の物質
3をサンドイッチした状態に重ね合わされ、これによっ
て積層体4が形成されている。
このように構成した積層体は、スポンジ状なのでその内
部に空気層あるいは気泡があり、空気の流通性が良く、
毛管現象が生ずるので保水性も良い。植物を育成するに
あたっては、この積層体で植物を巻いて使用する。この
ように使用すると、積層体内の植物育成用の物質の働き
によって、植物の生育が促進される。従って、本考案の
積層体は、望ましい植物育成用の土壌を形成することが
できる。
部に空気層あるいは気泡があり、空気の流通性が良く、
毛管現象が生ずるので保水性も良い。植物を育成するに
あたっては、この積層体で植物を巻いて使用する。この
ように使用すると、積層体内の植物育成用の物質の働き
によって、植物の生育が促進される。従って、本考案の
積層体は、望ましい植物育成用の土壌を形成することが
できる。
なお、マットを構成する素材としては、いずれの素材で
あってもよい。例えば以下のような素材を使用すること
ができる。金属、木質、パルプ、プラスチツク、海綿、
ウレタン、布、石綿、ガラス、焼物、竹等である。
あってもよい。例えば以下のような素材を使用すること
ができる。金属、木質、パルプ、プラスチツク、海綿、
ウレタン、布、石綿、ガラス、焼物、竹等である。
また、上述の構成においては、マットが2層の場合を説
明したが、3層以上であっても良いことは勿論である。
このように多層とする場合には、複数のマット接合面が
できるので、それらの間の全てに植物育成用の物質を配
置することもできる。
明したが、3層以上であっても良いことは勿論である。
このように多層とする場合には、複数のマット接合面が
できるので、それらの間の全てに植物育成用の物質を配
置することもできる。
ここに、植物育成用の物質としては、肥料、イオン交換
剤等を挙げることができる。これ以外の物質であって
も、育成する植物の整理作用に適切な物質ならば良い。
剤等を挙げることができる。これ以外の物質であって
も、育成する植物の整理作用に適切な物質ならば良い。
更に、積層体に入れる物質は、単一の種類のものでなく
ても良い。例えば、上述した積層体4(第4図参照)を
複数個、例えば3個製造しそれぞれに異なる種類の植物
育成用の物質を担持させ、これらを相互に接合して、1
個の積層体としても良い。この一例を、第5図に示して
ある。この例では、積層体41内に遅効性の肥料31を
担持させ、積層体42内に緩効性の肥料32を担持さ
せ、また残りの積層体43内にはイオン交換剤33を担
持させている。これらの積層体を相互に側面で接着する
ことによって、1個の積層体6を構成してある。このよ
うな積層体を用いれば、植物の育成の各段階に応じて肥
料が植物に与えられるので育成が望ましい状態で行なわ
れる。
ても良い。例えば、上述した積層体4(第4図参照)を
複数個、例えば3個製造しそれぞれに異なる種類の植物
育成用の物質を担持させ、これらを相互に接合して、1
個の積層体としても良い。この一例を、第5図に示して
ある。この例では、積層体41内に遅効性の肥料31を
担持させ、積層体42内に緩効性の肥料32を担持さ
せ、また残りの積層体43内にはイオン交換剤33を担
持させている。これらの積層体を相互に側面で接着する
ことによって、1個の積層体6を構成してある。このよ
うな積層体を用いれば、植物の育成の各段階に応じて肥
料が植物に与えられるので育成が望ましい状態で行なわ
れる。
次に、第6図には、本考案の別の構成の植物育成マット
を示してある。このマットの構成は第2図、第3図に示
すものと同一であるが、このマットを折り曲げて、その
間に植物育成用の物質を入れてある。このように構成し
たマットを用いても植物の育成を行うことができる。
を示してある。このマットの構成は第2図、第3図に示
すものと同一であるが、このマットを折り曲げて、その
間に植物育成用の物質を入れてある。このように構成し
たマットを用いても植物の育成を行うことができる。
(実施例) 以下に、図面を参照して本考案の植物育成マットを使用
した各種の実施例を説明する。
した各種の実施例を説明する。
第7図及び第8図は、本考案の積層体を植物の移植に利
用した例を示す。この場合には、移植するための植物7
をマット4で巻く。このようにして積層体で巻かれた状
態で鉢に差し込まれる。このようにして本考案の積層体
を使用した場合には、培養土植に比べ1/3、水苔植に比
べ1/5の手間で済む。また、全体の重量も、土や水苔を
使用する場合に比べて1/5に減少するので、移動等が簡
単になる。さらには、移植技術も土や水苔を使用する場
合に比べて簡単となり、素人でも簡単に取り扱うことが
可能になる。また、積層体4には、移植する植物に最も
適した肥料等の物質3を担持させてあるので、植物の生
育も良好となる。
用した例を示す。この場合には、移植するための植物7
をマット4で巻く。このようにして積層体で巻かれた状
態で鉢に差し込まれる。このようにして本考案の積層体
を使用した場合には、培養土植に比べ1/3、水苔植に比
べ1/5の手間で済む。また、全体の重量も、土や水苔を
使用する場合に比べて1/5に減少するので、移動等が簡
単になる。さらには、移植技術も土や水苔を使用する場
合に比べて簡単となり、素人でも簡単に取り扱うことが
可能になる。また、積層体4には、移植する植物に最も
適した肥料等の物質3を担持させてあるので、植物の生
育も良好となる。
同様にして、植物の挿木を行うことが可能である。この
場合には、マットは土等を使用する場合に比べて清潔な
ので、バクテリアの発生、病害虫による害が起こるおそ
れがない。また、発根剤を効率的に使用することがで
き、発根剤が高く活着が良い。この挿木の場合において
も、従来のだんご挿や水苔巻に比べてその手間が約1/5
で済む。
場合には、マットは土等を使用する場合に比べて清潔な
ので、バクテリアの発生、病害虫による害が起こるおそ
れがない。また、発根剤を効率的に使用することがで
き、発根剤が高く活着が良い。この挿木の場合において
も、従来のだんご挿や水苔巻に比べてその手間が約1/5
で済む。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の植物育成用積層体によれ
ば、従来のように土等を使用する場合に比べ、遥かに簡
単でしかもより望ましい状態で植物の育成を行うことが
可能になる。また、凹凸面同士の接合面を植物の巻込み
部に利用しているので、凹凸による接合面積の拡大およ
び凹凸によって生じるわずかな隙間により、多量の肥料
を保持できると共に、根の張り具合が向上する。しか
も、根冠の誘導穴および肥料固定穴が形成されているた
め、肥料を保持する能力および根冠の張り具合がさらに
向上する。さらに、マット同士を積層または折り曲げし
たときの接合面に植物を巻き込んでも、凹凸によって、
マット同士がずれにくいので、植物の根を損傷すること
もない。
ば、従来のように土等を使用する場合に比べ、遥かに簡
単でしかもより望ましい状態で植物の育成を行うことが
可能になる。また、凹凸面同士の接合面を植物の巻込み
部に利用しているので、凹凸による接合面積の拡大およ
び凹凸によって生じるわずかな隙間により、多量の肥料
を保持できると共に、根の張り具合が向上する。しか
も、根冠の誘導穴および肥料固定穴が形成されているた
め、肥料を保持する能力および根冠の張り具合がさらに
向上する。さらに、マット同士を積層または折り曲げし
たときの接合面に植物を巻き込んでも、凹凸によって、
マット同士がずれにくいので、植物の根を損傷すること
もない。
第1図は本考案の積層体を構成する一方のマットを示す
斜視図、第2図は本考案の積層体を構成する他方のマッ
トを示す斜視図、第3図は第1図または第2図のマット
の断面図、第4図は本考案の積層体を示す斜視図、第5
図は本考案の積層体の他の例を示す斜視図、第6図は本
考案のマットを示す斜視図、第7図は本考案の積層体で
植物を巻いている状態を示す斜視図、第8図は植物を積
層体で巻終わった状態を示す斜視図である。 1,2……………マット 3……………植物育成用の物質 4……………積層体
斜視図、第2図は本考案の積層体を構成する他方のマッ
トを示す斜視図、第3図は第1図または第2図のマット
の断面図、第4図は本考案の積層体を示す斜視図、第5
図は本考案の積層体の他の例を示す斜視図、第6図は本
考案のマットを示す斜視図、第7図は本考案の積層体で
植物を巻いている状態を示す斜視図、第8図は植物を積
層体で巻終わった状態を示す斜視図である。 1,2……………マット 3……………植物育成用の物質 4……………積層体
Claims (2)
- 【請求項1】複数のスポンジ状のマットを備え、各マッ
トの一方の面が凹凸面とされ、この凹凸面からマットの
他方の面まで貫通した状態に、根冠の誘導穴および肥料
固定穴が複数本形成されており、前記複数のマットは相
互に積層されて、凹凸面同士の接合面によって植物の巻
込み部が形成されており、少なくとも1個所のマットの
接合面には、植物育成用の物質がサンドイッチされた状
態となっていることを特徴とする植物育成用のマット積
層体。 - 【請求項2】スポンジ状のマットからなり、このマット
の一方の面が凹凸面とされ、この凹凸面からマットの他
方の面まで貫通した状態に、根冠の誘導穴および肥料固
定穴が複数本形成されており、このマットは凹凸面を内
側にし、かつ、内側に植物育成用の物質をサンドイッチ
した状態に折り曲げられて、その凹凸面同士の接合面に
よって植物の巻込み部が形成されていることを特徴とす
る植物育成用マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988045674U JPH06940Y2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 植物の育成用マットおよびマット積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988045674U JPH06940Y2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 植物の育成用マットおよびマット積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01149936U JPH01149936U (ja) | 1989-10-17 |
JPH06940Y2 true JPH06940Y2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=31271976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988045674U Expired - Lifetime JPH06940Y2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 植物の育成用マットおよびマット積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06940Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4869725U (ja) * | 1971-12-16 | 1973-09-04 | ||
JPS5245635U (ja) * | 1975-09-25 | 1977-03-31 | ||
JPS52143311U (ja) * | 1976-04-26 | 1977-10-29 | ||
JPS5894321A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-06-04 | 村井 邦彦 | マツト折曲げ式定植栽培装置 |
-
1988
- 1988-04-06 JP JP1988045674U patent/JPH06940Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01149936U (ja) | 1989-10-17 |
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