JPH0847935A - 接着剤付き積層板の製造方法 - Google Patents
接着剤付き積層板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0847935A JPH0847935A JP6185530A JP18553094A JPH0847935A JP H0847935 A JPH0847935 A JP H0847935A JP 6185530 A JP6185530 A JP 6185530A JP 18553094 A JP18553094 A JP 18553094A JP H0847935 A JPH0847935 A JP H0847935A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- prepreg
- laminate
- laminated sheet
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着剤層を積層板の成形時に同時に形成する
方法で接着剤付き積層板を製造するときに、粘着性の高
い接着剤を用いても、接着剤付き積層板の表面にしわや
すじができないようにする。 【構成】 離形用支持体1の片面に接着剤2を塗布した
接着剤フィルム4の接着剤面にプリプレグ3を圧着した
積層体5をまず製造し、この積層体5を所定枚数のプリ
プレグ3aに重ねて加熱加圧する。
方法で接着剤付き積層板を製造するときに、粘着性の高
い接着剤を用いても、接着剤付き積層板の表面にしわや
すじができないようにする。 【構成】 離形用支持体1の片面に接着剤2を塗布した
接着剤フィルム4の接着剤面にプリプレグ3を圧着した
積層体5をまず製造し、この積層体5を所定枚数のプリ
プレグ3aに重ねて加熱加圧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アディティブ法用接着
剤付積層板の製造法に関する。
剤付積層板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】接着剤付積層板の製造方法は、プリプレ
グを加熱加圧して得られた積層板の上に接着剤を塗布す
る方法が一般的である。しかしながら、この方法では、
接着剤塗布工程が追加されるためコスト高となるほか、
接着剤の膜厚が必ずしも均一にならないこと、表面の粗
さが大きくなる等の問題点があった。
グを加熱加圧して得られた積層板の上に接着剤を塗布す
る方法が一般的である。しかしながら、この方法では、
接着剤塗布工程が追加されるためコスト高となるほか、
接着剤の膜厚が必ずしも均一にならないこと、表面の粗
さが大きくなる等の問題点があった。
【0003】接着剤付積層板の製造方法として、接着剤
層を積層板の成形時に同時に形成する方法(以下転写法
という)も知られている。この方法は、離形用支持体の
片面に接着剤を塗布した接着剤フィルムを所定枚数のプ
リプレグに重ねて加熱加圧する方法である。
層を積層板の成形時に同時に形成する方法(以下転写法
という)も知られている。この方法は、離形用支持体の
片面に接着剤を塗布した接着剤フィルムを所定枚数のプ
リプレグに重ねて加熱加圧する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この転写法には、積層
板の上に接着剤を塗布する方法が有する問題点がない。
しかしながら、離形用支持体の上に塗布された接着剤層
の粘着性を低くしなければならない。接着剤層の粘着性
が高いと、積層板製造時に同時に構成するプリプレグと
粘着し、加熱、加圧成形性時に空気が取り残され、し
わ、すじ等の外観欠点が発生し易くなる。また、接着剤
フィルム自体のハンドリングも、粘着性が高いと悪くな
る。ところが、粘着性を低くすると、充分な接着力が得
られない。
板の上に接着剤を塗布する方法が有する問題点がない。
しかしながら、離形用支持体の上に塗布された接着剤層
の粘着性を低くしなければならない。接着剤層の粘着性
が高いと、積層板製造時に同時に構成するプリプレグと
粘着し、加熱、加圧成形性時に空気が取り残され、し
わ、すじ等の外観欠点が発生し易くなる。また、接着剤
フィルム自体のハンドリングも、粘着性が高いと悪くな
る。ところが、粘着性を低くすると、充分な接着力が得
られない。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、接着剤付き積層板の外観欠点を向上できる
製造方法を提供することを目的とするものである。
れたもので、接着剤付き積層板の外観欠点を向上できる
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、離形用支持体
1の片面に接着剤2を塗布した接着剤フィルム4の接着
剤面にプリプレグ3を圧着した積層体5をまず製造し、
この積層体5を所定枚数のプリプレグ3aに重ねて加熱
加圧することを特徴とする接着剤付き積層板の製造方法
である。
1の片面に接着剤2を塗布した接着剤フィルム4の接着
剤面にプリプレグ3を圧着した積層体5をまず製造し、
この積層体5を所定枚数のプリプレグ3aに重ねて加熱
加圧することを特徴とする接着剤付き積層板の製造方法
である。
【0007】離形用支持体1としては、離形処理したア
ルミはく、銅はく等の金属はくの他に、ポリプロピレン
フィルム、ポリエチレンフィルム、トリアセテートリフ
ィルム、ポリエステルフィルム及びふっかビニル系フィ
ルム等の離形処理したフィルムが使用できる。
ルミはく、銅はく等の金属はくの他に、ポリプロピレン
フィルム、ポリエチレンフィルム、トリアセテートリフ
ィルム、ポリエステルフィルム及びふっかビニル系フィ
ルム等の離形処理したフィルムが使用できる。
【0008】接着剤2は、熱硬化性樹脂とゴム成分、充
填剤及びめっき受容性物質からなる組成物を使用する。
接着剤2を離形用支持体1に塗布乾燥して接着剤フィル
ム4とする。
填剤及びめっき受容性物質からなる組成物を使用する。
接着剤2を離形用支持体1に塗布乾燥して接着剤フィル
ム4とする。
【0009】プリプレグ3、3aは、積層板用のプリプ
レグであり、未硬化の熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等)を無機又は
有機質の繊維基材に含浸乾燥したものであればよい。
レグであり、未硬化の熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等)を無機又は
有機質の繊維基材に含浸乾燥したものであればよい。
【0010】接着剤フィルム4とプリプレグ3とを圧着
して積層体5を製造する。圧着の方法は、ラミネートが
有効である。離形用支持体1に接着剤2を塗布した後、
又は塗布しながらプリプレグ3をラミネートする。ま
た、必要に応じ、圧着するときに加熱してもよい。
して積層体5を製造する。圧着の方法は、ラミネートが
有効である。離形用支持体1に接着剤2を塗布した後、
又は塗布しながらプリプレグ3をラミネートする。ま
た、必要に応じ、圧着するときに加熱してもよい。
【0011】このようにして製造した積層体5と、プリ
プレグ3aを、積層体5の接着剤面とプリプレグ3aと
が接するように重ね、加熱加圧して、接着剤付き積層板
を製造する。この後、離形用支持体1を取り除き、接着
剤付き積層板とする。なお、プリプレグ3aは、積層体
5のプリプレグ3と異なる材質であってもよい。
プレグ3aを、積層体5の接着剤面とプリプレグ3aと
が接するように重ね、加熱加圧して、接着剤付き積層板
を製造する。この後、離形用支持体1を取り除き、接着
剤付き積層板とする。なお、プリプレグ3aは、積層体
5のプリプレグ3と異なる材質であってもよい。
【0012】
【作用】粘着性のある接着剤面を、粘着性の低いプリプ
レグ3でカバーした形になるので、積層体5は粘着性が
低い。この積層体5を用いることにより、ハンドリング
性が良好となるとともに、この積層体5をそのまま、他
のプリプレグと組合せ、加熱加圧することにより、外観
のしわ、すじ等の欠点がない接着剤付き積層板が得られ
る。
レグ3でカバーした形になるので、積層体5は粘着性が
低い。この積層体5を用いることにより、ハンドリング
性が良好となるとともに、この積層体5をそのまま、他
のプリプレグと組合せ、加熱加圧することにより、外観
のしわ、すじ等の欠点がない接着剤付き積層板が得られ
る。
【0013】
実施例1 接着剤フィルムの製造 反応基含有アクリロニトリルゴム(日本合成ゴム株式会
社製のPNR−1Hを使用した)40部(重量部、以下
同じ)、フェノール樹脂(日立化成工業株式会社製のH
−2400を使用した)20部、エポキシ樹脂(米国ダ
ウケミカル社製のDEN−438を使用した)20部、
充填剤(白水化学株式会社のミクロパックスを使用し
た)15部、めっき受容性性物質(日立化成工業株式会
社のPEC−8を使用した)4部及び2−エチル−4−
メチルイミダゾール1部よりなる接着剤を作成した。こ
の接着剤を、離形処理したポリエチレンフィルムに塗布
し、170℃で5分間乾燥し、接着剤厚み30μmの接
着剤フィルムを得た。
社製のPNR−1Hを使用した)40部(重量部、以下
同じ)、フェノール樹脂(日立化成工業株式会社製のH
−2400を使用した)20部、エポキシ樹脂(米国ダ
ウケミカル社製のDEN−438を使用した)20部、
充填剤(白水化学株式会社のミクロパックスを使用し
た)15部、めっき受容性性物質(日立化成工業株式会
社のPEC−8を使用した)4部及び2−エチル−4−
メチルイミダゾール1部よりなる接着剤を作成した。こ
の接着剤を、離形処理したポリエチレンフィルムに塗布
し、170℃で5分間乾燥し、接着剤厚み30μmの接
着剤フィルムを得た。
【0014】積層体の製造 ガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグを前記接着剤
フィルムの接着剤面に重ね、常温で、線圧98N/m、
スピード3m/分でラミネートし、積層体を得た。
フィルムの接着剤面に重ね、常温で、線圧98N/m、
スピード3m/分でラミネートし、積層体を得た。
【0015】接着剤付き積層板の製造 ガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグ(積層体の製
造で用いたものと同材質)4枚を重ね、その両面に積層
体を接着剤層面がプリプレグ側にくるように重ね合わ
せ、鏡板を介して、170℃で70分間、圧力4MPa
で加熱加圧した。
造で用いたものと同材質)4枚を重ね、その両面に積層
体を接着剤層面がプリプレグ側にくるように重ね合わ
せ、鏡板を介して、170℃で70分間、圧力4MPa
で加熱加圧した。
【0016】実施例2 ガラス不織布基材エポキシ樹脂プリプレグを用いたほか
は、実施例1と同様にして接着剤付き積層板を得た。
は、実施例1と同様にして接着剤付き積層板を得た。
【0017】比較例 ガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグ4枚を重ね、
その両面に実施例1と同じ接着剤フィルム(プリプレグ
を圧着していないもの)を、積層体を接着剤層面がプリ
プレグ側にくるように重ね合わせ、鏡板を介して、17
0℃で70分間、圧力4MPaで加熱加圧した。
その両面に実施例1と同じ接着剤フィルム(プリプレグ
を圧着していないもの)を、積層体を接着剤層面がプリ
プレグ側にくるように重ね合わせ、鏡板を介して、17
0℃で70分間、圧力4MPaで加熱加圧した。
【0018】得られた接着剤付き積層板の外観及び接着
剤層の厚みを表1に示す。
剤層の厚みを表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から、実施例1及び2の接着剤付き積
層板は、外観欠点がないことがわかる。
層板は、外観欠点がないことがわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、接着剤フィルムと、積
層板を構成するプリプレグの1枚とをあらかじめ圧着し
ておくことにより、粘着性の高い接着剤を用いても、接
着剤付き積層板の表面にしわやすじができないようにす
ることができる。
層板を構成するプリプレグの1枚とをあらかじめ圧着し
ておくことにより、粘着性の高い接着剤を用いても、接
着剤付き積層板の表面にしわやすじができないようにす
ることができる。
【図1】本発明の工程を説明するための図面であり、
(a)は接着剤フィルムの断面図、(b)は積層体の断
面図、(c)は積層体とプリプレグとの組合せを示す断
面図である。
(a)は接着剤フィルムの断面図、(b)は積層体の断
面図、(c)は積層体とプリプレグとの組合せを示す断
面図である。
1 離形用支持体 2 接着剤層 3、3a プリプレグ 4 接着剤フィルム 5 積層体
Claims (1)
- 【請求項1】 離形用支持体の片面に接着剤を塗布した
接着剤フィルムの接着剤面にプリプレグを圧着した積層
体を所定枚数のプリプレグに重ねて加熱加圧することを
特徴とする接着剤付き積層板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185530A JPH0847935A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 接着剤付き積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185530A JPH0847935A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 接着剤付き積層板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0847935A true JPH0847935A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16172420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6185530A Pending JPH0847935A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 接着剤付き積層板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0847935A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012069344A1 (de) * | 2010-11-22 | 2012-05-31 | Karl Wörwag Lack- Und Farbenfabrik Gmbh & Co. Kg | Formteile aus faserverstärkten materialien mit lackierten oberflächen und ihre herstellung |
-
1994
- 1994-08-08 JP JP6185530A patent/JPH0847935A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012069344A1 (de) * | 2010-11-22 | 2012-05-31 | Karl Wörwag Lack- Und Farbenfabrik Gmbh & Co. Kg | Formteile aus faserverstärkten materialien mit lackierten oberflächen und ihre herstellung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2559236B2 (ja) | シート材 | |
JPH0847935A (ja) | 接着剤付き積層板の製造方法 | |
JP2009127014A (ja) | プリプレグ及びその製造方法並びに金属張積層板及びその製造方法 | |
JPS6040215A (ja) | プリプレグの製法 | |
JPS59179887A (ja) | 離型紙の製造法 | |
JP2558078B2 (ja) | 和紙状の外観を呈する装飾積層シートの成形に用いる型板および和紙状の外観を呈する装飾積層シートの製造法 | |
JPH0158642B2 (ja) | ||
JPH01286811A (ja) | 金属張り積層板の製造方法 | |
JP3202446B2 (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板の製造法 | |
JPS6042567B2 (ja) | 電気用積層板の製造方法 | |
JPH06252549A (ja) | 接着剤被覆積層板の製造方法 | |
JP2001179877A (ja) | 積層板の製造方法 | |
JPS6226307B2 (ja) | ||
JPS5837643Y2 (ja) | 可撓性化粧板 | |
JPS6053707B2 (ja) | 化学メツキ用積層板の製造方法 | |
JPS62140829A (ja) | 積層板とその製造方法 | |
JPS58122859A (ja) | 金属箔張積層板の製法 | |
JPH04323888A (ja) | 銅箔張りプリプレグ | |
JPS59190846A (ja) | 金属箔張り積層板の連続製造方法 | |
JPH02276632A (ja) | 車輌内装用化粧合板の製造法 | |
JPS5948153A (ja) | 補強用繊維のプリプレグ材料およびその製法 | |
JPS58203015A (ja) | 化学メツキ用積層板の製造方法 | |
JPH01127343A (ja) | 裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法 | |
JPH02226796A (ja) | 極簿基材銅張積層板の製造法 | |
JPH05212824A (ja) | 両面金属張積層板及びその製造方法 |