JPS5837643Y2 - 可撓性化粧板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は可撓性化粧板、特に机やキャビネットの木口
面に用いられる化粧塩ビシート貼り可撓性化粧板に関す
る。

従来、机、キャビネットなどの家具、テレビ、ステレオ
等の家庭電気製品等の木口面には、これらに使用されて
いる面材と似かよった外観（例えば柄や艶、エンボス）
の熱硬化性樹脂積層板（以下積層板と称する）や合成樹
脂化粧シートが用いられてきた。

しかしながら積層板においては、用いられる化粧板の色
相を化粧塩ビシートからなる面材と一致させることが困
難であり、また化粧紙に熱硬化性樹脂を含浸させたとき
、所望の色相を得ることは一層困難となる。

また一方合或樹脂化粧シート、とりわけ化粧塩ビシート
を木口面に使用する場合、外観上の問題はなくなるが、
これを木口面にホットメルト系接着剤により、自動貼着
機を用いて接着しようとすると化粧塩ビシートが熱に弱
くて溶断したり、融着不良を生じ、接着が困難である。

この考案の可撓性化粧板はこのような欠点を解消したも
ので、薄層熱硬化性樹脂積層板１に接着剤２を介して化
粧塩ビシート３を貼合せたことを特徴とするものである
。

（図面参照）。積層板の含浸基材としては紙基材が強度
、柔軟性等より最適であるが、これに限定されるもので
はない。

この含浸基材２〜３枚程度にエポキシ樹脂、フェノール
樹脂またはジアリルフタレート樹脂等を含浸積層後、加
熱硬化することにより薄層積層板が得られる。

この積層板は加熱硬化の際、鏡板と樹脂含浸紙布との間
に艶消し表面を有する離型フィルムを介在させることに
より、艶消しを転写して艶消し表面としておくことが望
ましい。

このようにして得た積層板に通常の塩ビシート用接着剤
を用いて化粧塩ビシートを貼合せることにより本考案の
可撓性化粧板が得られる。

本考案の可撓性化粧板は化粧塩ビシート表面を有し、か
つホットメルト系接着剤による家具等への自動貼着機を
用いた接着が可能であるという優れた効果を持つ。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の可撓性化粧板の断面図である。 １・・・・・・薄層熱硬化性樹脂積層板、２・・・・・
・接着剤、３・・・・・・化粧塩ビシート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 薄層熱硬化性樹脂積層板１に接着剤２を介して化粧塩ビ
   シート３を貼合せたことを特徴とする可撓性化粧板。