JPH0847831A - シリンダヘッドのバルブ組み込み装置 - Google Patents

シリンダヘッドのバルブ組み込み装置

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JPH0847831A
JPH0847831A JP18112494A JP18112494A JPH0847831A JP H0847831 A JPH0847831 A JP H0847831A JP 18112494 A JP18112494 A JP 18112494A JP 18112494 A JP18112494 A JP 18112494A JP H0847831 A JPH0847831 A JP H0847831A
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JP
Japan
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valve
cylinder head
guide hole
intake
reversing table
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JP18112494A
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Shozo Suematsu
昇造 末松
Yoichi Kikuchi
洋一 菊地
Kotaro Azuma
広太郎 東
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バルブステムとバルブガイドホールとの調芯を
行いつつバルブをシリンダヘッドに自動的に組み込みう
る組み込み装置の提供。 【構成】バルブ組み込みロボット3が、バルブVのステ
ム先端を下方に向けてバルブのネック部を緩く把持する
ための開閉しうるバルブチャック1と、バルブチャック
1を、所定位置にある配膳パレット上のバルブと所定位
置にあるシリンダヘッドHとのあいだを往復動させ、バ
ルブを上方からシリンダヘッドに組み込むためのマニピ
ュレータ6とを有しており、調芯手段として、バルブガ
イドホール12の下方に移動して外気を吸引する真空ノ
ズル2と、その真空ノズルの先端から真空ポンプ16ま
での配管途中に所定値以下になった圧力を検出するため
の負圧スイッチ17とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダヘッドのバルブ
組み込み装置に関する。さらに詳しくは、自動二輪車
用、四輪車用または汎用エンジン等のエンジンのシリン
ダヘッドに吸排気バルブ(以下、単にバルブという)を
組み込むための装置であって、シリンダヘッドの背面側
(内面側)からバルブのステムとバルブガイドホールと
の芯合わせをしつつバルブガイドホールにバルブを挿入
するためのバルブ組み込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車用エンジンに代表され
るような少量多品種(たとえば30〜100機種)の製
品の組立は作業者の手作業で行うのが一般的であった。
すなわち、そのシリンダヘッドにバルブ、バルブスプリ
ングおよびステムシールリングなどを組み込むときに
は、たとえば作業台上にシリンダヘッドを載置し、前記
必要部品を周囲に取り揃えたうえで順次組み込んでい
る。その場合、バルブスプリングやステムシールリング
はシリンダヘッドの外側から装着しなければならない
が、バルブだけはシリンダヘッドの内側から装着しなけ
ればならない。したがって、バルブを組み込む際には作
業台上で、シリンダヘッドの下方から半分手さぐりでバ
ルブガイドホールにバルブを挿入するか、またはシリン
ダヘッドを手や治具によってほぼ180°反転させてそ
の内側を上向きにし、バルブを上方からバルブガイドホ
ールに挿入するという方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手作業による組立作業では、バルブ組み込み時の重
いシリンダヘッドの反転はやっかいな作業である。さら
に、バルブの組み込み作業は、小さいバルブガイドホー
ルにほとんど隙間なく細いバルブステムを挿入するもの
であるため、人の手でこそ容易になしうるものである。
一方、必要部品をすべて組立ロボットで自動組立しよう
とした場合、たとえロボットのティーチングによってバ
ルブガイドホールのちょうど上方にバルブステムの先端
が来るように位置合わせしていたとしても、前述のごと
く密な嵌合作業であるためにバルブ組み込み時の正確な
芯合わせを自動的に行うのはきわめて困難である。した
がって、従来ではロボットなどを用いて自動的にシリン
ダヘッドに必要部品を組み込むことはなされていないの
が現状である。
【0004】なお、一般に少品種多量生産される自動四
輪車のエンジン組み立てにおいては、独特のバルブ組み
込み装置がたとえば特開昭60−238237号公報に
開示されているが、このものは複雑な構成のバルブチャ
ックを備えており、また、バルブ把持時のバルブの軽い
揺動性が期待できない。
【0005】本発明はかかる課題を解消するためになさ
れたものであり、バルブステムとバルブガイドホールと
の調芯を行いつつバルブをシリンダヘッドに組み込みう
る組み込み装置を提供することを目的としている。その
結果、従来きわめて困難であると考えられてきたシリン
ダヘッドの自動組立を容易かつ正確ならしめたのであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のバルブ組み込み
装置は、内燃エンジンのシリンダヘッドを搬送するコン
ベアラインに備えられる、シリンダヘッドに吸排気バル
ブを組み込むための組み込み装置であって、吸排気バル
ブをそのステム先端側を下方に向けてシリンダヘッドの
バルブガイドホールの上方から挿入するための組み込み
ロボットと、載置されたシリンダヘッドを保持してその
上下面を反転させてシリンダヘッドの内面側を上方に向
けるための反転テーブルと、前記コンベア上のシリンダ
ヘッドを把持して前記反転テーブルまで移動させ、かつ
反転テーブル上のシリンダヘッドを前記コンベア上に戻
すためのパレットチェンジャーとからなり、前記組み込
みロボットが、吸排気バルブのステム先端側を下方に向
けてヘッド側のネック部を緩く把持するための、接近お
よび離間することにより開閉しうる一対の把持爪からな
るチャックと、吸排気バルブのステム先端とバルブガイ
ドホールとの芯合わせを行うための調芯手段とを有して
おり、前記把持爪の下端の互いに当接し合う部位に吸排
気バルブのネック部外形よりも大きい内径の円状切り欠
きが形成されている。
【0007】前記組み込みロボットが、前記チャック
を、所定位置にある配膳パレット上の吸排気バルブと所
定位置にあるシリンダヘッドとのあいだを往復動させ、
吸排気バルブを上方からシリンダヘッドに組み込むため
のマニピュレータを有しており、また、前述の調芯手段
が、前記バルブガイドホールの下方に移動して外気を吸
引する真空ノズルと、その真空ノズルの先端から真空ポ
ンプまでの配管途中に所定値以下になった圧力を検出す
るための負圧スイッチとを有しているのが好ましい。
【0008】前記反転テーブルが、前記コンベアにおけ
るシリンダヘッド停止位置の前記パレットチェンジャー
を挟んだ反対側に配置されており、パレットチェンジャ
ーが、鉛直方向に延設された回転軸と該回転軸に垂直方
向に延設されたアームと該アームの両端近傍に備えられ
た一対のシリンダヘッド把持部材とを有しており、該一
対の把持部材のうちの一方の把持部材が前記停止位置か
らシリンダヘッドを把持して反転テーブルへ移動させる
と同時に他方の把持部材が反転テーブル上のシリンダヘ
ッドを把持してコンベア上の前記停止位置へ戻すように
構成されているのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明のバルブ組み込み装置によれば、シリン
ダヘッドの自動組立が可能となる。すなわち、たとえば
ステムシールリングを装着したのち、コンベアによって
搬送されてきたシリンダヘッドはその外面側が上を向い
ているが、パレットチェンジャーによって反転テーブル
へ搬入されたあと、この反転テーブルによって内面側が
上を向くように約180°反転させられる。ついで、バ
ルブは上方からシリンダヘッドのバルブガイドホールへ
挿入される。当然このときバルブはそのバルブヘッドが
上側となり、そのステムの先端側が下を向いている。一
般にバルブはそのヘッド部は円盤状を呈し、その円盤状
下面がほぼ円錐状にされている。したがって、バルブチ
ャックによってバルブヘッド近傍(いわばネック部)を
緩く把持することにより、前記円錐状部分にバルブチャ
ックの把持爪の、バルブネック部より直径の大きい切り
欠きが当接し、バルブはバルブヘッドを引っかけられて
前記当接部分を中心に揺動自在にぶら下げられるので調
芯が容易となる。
【0010】調芯手段として外気を吸引する真空ノズル
をバルブガイドホールの下方に持ってくれば、チャック
によってぶら下げられているバルブがバルブガイドホー
ルに上方から接近したときに、バルブステムの先端(下
を向いている)がバルブガイドホールに吸い寄せられる
ため、調芯が一層容易となりる。また、真空ノズルに負
圧スイッチが備えられているため、バルブステムの先端
がバルブガイドホールに一致したとき、つまりバルブス
テムの先端がバルブガイドホールをほぼ塞ぐ位置にきた
ときには真空ノズルから真空ポンプにいたる配管内圧が
急激に低下するため、これが容易に検出されるので調芯
が確実になる。
【0011】また、コンベア上のシリンダヘッド停止位
置と反転テーブルとのあいだを、シリンダヘッドの往復
動を同時に行いうるパレットチェンジャーを備えたバル
ブ組み込み装置にあっては、シリンダヘッドの自動組み
込みがより一層迅速なものとなる。
【0012】
【実施例】つぎに、図面を参照しつつ本発明のバルブ組
み込み装置の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明のバルブ組み込み装置が適用
されるバルブ組み込みラインの一例を示す配置図、図2
は本発明のバルブ組み込み装置によるシリンダヘッドの
バルブ挿入動作を示す斜視図、図3は本発明のバルブ組
み込み装置におけるバルブ組み込みロボットの一実施例
の動作を示す説明図、図4は本発明のバルブ組み込み装
置の一実施例を示す一部切欠き正面図、図5は図4のバ
ルブ組み込み装置の平面図、図6は図3のバルブ組み込
みロボットにおけるバルブチャックの一例を示す説明図
である。
【0014】図1において、Aは部品収納棚であり、本
例の場合はバルブが収納された通箱Bがストックされて
いる。Cは配膳作業台であり、前記通箱Bが配置される
べき所定位置である。Dは自走式クレーンであり、部品
収納棚Aから通箱を取り出して配膳作業台Cまで移送す
るものである。Eは配膳パレットPを搬送するコンベア
(以下、配膳パレットラインという)であり、配膳パレ
ットPを、通箱Bからバルブを受け取る位置Eaとシリ
ンダヘッドへバルブを組み込むための位置Ebとのあい
だをk→m→nのコースを経て移動させるためのもので
ある。11はシリンダヘッド搬送用のコンベアラインで
あり、パレット5に取り付けられたシリンダヘッドを各
部品(バルブ、スプリング、シールリング等)の組み込
みステーションへ搬送するためのものである。4は反転
テーブルであり、シリンダヘッドをパレット5とともに
反転させてシリンダヘッドの内側を上方に向けてバルブ
の挿入を容易にするためのものである。7はパレットチ
ェンジャーであり、シリンダヘッドをパレット5ととも
に前記シリンダヘッド搬送用のコンベアライン11から
前記反転テーブル4へ移し変えるものである。3は組み
込みロボットであり、位置Ebにある配膳パレットPか
らバルブを抜き取り、これを反転テーブル4上のシリン
ダヘッドに組み込むためのものである。バルブが組み込
まれたシリンダヘッドはパレット5とともにパレットチ
ェンジャー7によってシリンダヘッド搬送用のコンベア
ライン11に戻される。
【0015】本発明のバルブ組み込み装置は、上記配膳
パレットラインEにおけるバルブを組み込むための位置
Eb上の配膳パレットPから、反転テーブル4上のシリ
ンダヘッドへバルブを移送し、且つ組み込むために配設
されるものである。
【0016】図2において、Hは自動二輪車用4気筒8
バルブエンジン(1気筒当たり吸気バルブと排気バルブ
とが1本ずつ配設されている)用のシリンダヘッドであ
る。
【0017】Vはバルブであり、吸気バルブと排気バル
ブとがそれぞれ4本ずつシリンダヘッドHに組み込まれ
る。本実施例において例示されているシリンダヘッドH
はそのうちでも吸気バルブと排気バルブとがたがいに6
0°の角度をなしたものであるが、本発明の組み込み装
置に対してはとくに4気筒8バルブ、そしてバルブ組み
込み角度が60°のシリンダヘッドに限定されることは
なく、いかなるタイプのシリンダヘッドにも適用するこ
とができる。バルブVはバルブチャック(図3〜5にお
ける符号1)によってシリンダヘッドHのバルブガイド
ホール12(図3参照)の直上に運ばれる。2は真空ノ
ズルであり、図示のごとく、ある一本のバルブVを組み
込むときにそのバルブガイドホールのちょうど下方へ移
動し、バルブガイドホールの下端開口に接近して外気を
吸引するものである。
【0018】図3には、前記真空ノズル2とバルブチャ
ック1とを備えたバルブ組み込みロボットの動作の概略
が示されている。バルブチャック1は後述するように互
いに開閉する一対の把持爪13(図6参照)を備えてお
り、バルブVのヘッドVh(図2参照)の図中下部のネ
ック部N(図2参照)を緩く把持するものである。した
がって、バルブVは把持された部位を中心に旋回揺動
(いわゆるピボッティング)が可能である。このような
バルブチャック1と真空ノズル2とを備えた組み込みロ
ボット3が示されている。本組み込みロボット3は、そ
のバルブチャック1を操作するロボットと真空ノズル2
を操作するロボットとが別体であり、互いに連動するよ
うにされている。4は反転テーブルであり、パレット5
を把持してパレット5に保持されているシリンダヘッド
Hをともに約180°(正確には180°±30°)反
転させるものである。PはバルブVが配列された配膳パ
レットである。6はその先端に前記バルブチャック1を
有するマニピュレータであり、前記配膳パレットPから
逐一バルブVを把持して抜き取り、前記反転テーブル4
上のシリンダヘッドHのバルブガイドホール12に挿入
して組み付けるものである。
【0019】図4には叙上のバルブ組み込みロボット3
(図3)を備えたバルブ組み込み装置が示されている。
図中7はパレットチェンジャーであり、鉛直方向に延設
され且つ自軸回りに回転しうる軸部材8と、軸部材8の
両側へ実質的に水平に延びるアーム部材9とを有してい
る。アーム部材9の両端近傍にはそれぞれパレットを把
持するためのチャック部10が形成されている。このパ
レットチェンジャー7は、コンベアライン11における
パレット5の停止位置からシリンダヘッドの取り付けら
れたパレット5をその一方のチャック部10で把持し、
そのアーム部材9が水平面内に180°回転して反転テ
ーブル4まで運んでそこに載置する。なお、それと同時
に他方のチャック部によって反転テーブル4上のバルブ
組み込み済のシリンダヘッドを前記コンベアライン11
におけるパレット5の停止位置まで戻すこともできる。
パレットチェンジャー7のアーム部材9はパレットの交
換をし終えるとさらに90°回転して(コンベアライン
とほぼ平行になるように90°進むかまたは90°戻っ
て)反転テーブル4上から退避し、組み込みロボット3
(図3)によるバルブ組み込みが開始される。アーム部
材9の回転については図5に示されている。
【0020】バルブ組み込みに際し、反転テーブル4は
その上にほぼ水平状態に載置されたパレット5をしっか
りと把持する。そして、約150°から約210°回転
してシリンダヘッドHの内面側を若干傾いた状態で上方
に向ける。これは、図3に示されるように、バルブVを
挿入すべきバルブガイドホール12がシリンダヘッドH
の上下軸から約30°傾いた方向に穿設されているから
である。ついで、組み込みロボット3のバルブチャック
1が配膳パレットPから一本のバルブVをぶら下げてシ
リンダヘッドHの所定のバルブガイドホール12のちょ
うど上方に運び、それと同時にまたは先立って真空ノズ
ル2が前記所定のバルブガイドホール12のちょうど下
方に移動する。真空ノズル2からは、駆動部に装備され
た真空ポンプ16によって外気が吸引されている。
【0021】バルブチャック1は、図6に示されるよう
にほぼL字上の一対の把持爪13と、この一対の把持爪
13を互い接近または遠ざける(以下、開閉といい、ま
た図中、二点鎖線は開状態を示す)ための公知の空圧駆
動のアクチュエータ14とから構成されている。把持爪
13の下端の互いに当接し合う部位がちょうどバルブV
(二点鎖線で示す)のネック部を把持する部分である
が、この部分にはバルブVのネック部外形よりも大きい
内径の円状切り欠き15が形成されている。この切り欠
き15によってバルブヘッドVh部分が吊り下げられ、
バルブVはステムVs部分を下方に向けてぶらぶらと揺
動可能にされる。バルブチャック1はバルブVをかかる
状態でシリンダヘッドのバルブガイドホール12のちょ
うど上方に運ぶ。
【0022】一方、図3に示すように真空ノズル2はバ
ルブVの移動に先立って前記バルブガイドホール12の
ちょうど下方に移動し、ノズル先端をバルブガイドホー
ル12下端に近接させるべく上方に伸びる。そうする
と、真空ノズル2はバルブガイドホール12を通しても
外気を吸引するので、そのバルブガイドホール12のす
ぐ上方にあるバルブVを吸い寄せる効果が生じる。その
結果バルブステムVsとバルブガイドホール12との芯
合わせが容易になる。
【0023】また、真空ノズル2はその先端から真空ポ
ンプ16に至る吸引通路に、通路内圧が所定値以下に低
下したときにこれを検出するための公知の負圧スイッチ
17が備えられている。この負圧スイッチ17によって
前記バルブVがバルブガイドホール12の真上に来たこ
と、つまり、バルブステムVsとバルブガイドホール1
2との芯が合ったことが検知される。すなわち、バルブ
ガイドホール12に近接した真空ノズル2はバルブガイ
ドホール12を通しても外気を吸引するので、バルブス
テムVsとバルブガイドホール12との芯が合うとバル
ブステムVsの先端がバルブガイドホール12の上端を
塞ぐようになってバルブガイドホール12内および真空
ノズル2の吸引通路内の圧力がさらに低下し、この圧力
低下を前記負圧スイッチ17が検出するのである。
【0024】本実施例では真空ノズル2の先端内径は約
4〜8mmである。これは、バルブガイドホール12の
内径が4.0 〜7.0 mmの範囲にあることから、
効果的にバルブを吸い寄せうるように選定されたもので
ある。また、そのときの排気能力が約150L/分以上
となるように真空ポンプが選定される。
【0025】しかして、バルブステムVsとバルブガイ
ドホール12との芯が合ったことが負圧スイッチによっ
て検知されると、バルブチャック1は下降してバルブV
をバルブガイドホール12内に挿入する。この挿入方法
の一例として本実施例では、バルブチャック1が緩く把
持しているバルブVを一端バルブガイドホール12にあ
る程度挿入したのち、バルブチャック1が開いてバルブ
を放したうえで上方に退避し、ついで再度閉じて下降す
ることによってバルブチャック1の下端がバルブヘッド
を押して所定位置まで確実に挿入している。これは、当
初バルブチャック1はバルブを緩く把持しているため、
そのままではバルブを所定位置まで確実に挿入しにくい
からである。
【0026】なお、組み込みロボット3におけるバルブ
チャックと真空ノズルとの移動および作動のタイミング
は他分野で公知の手法と同様にロボットコントローラに
プログラミングされている。
【0027】また、上記作業が自動的にバルブの所定装
備本数分だけ繰り返されてシリンダヘッドへのバルブ組
み込みが完了する。叙上の実施例では1台のバルブ組み
込み装置で吸気バルブのみ(または排気バルブのみ)を
組み込むようにされているため、組み込み完了後のシリ
ンダヘッドへはパレットチェンジャーによってコンベア
ラインのパレット停止位置まで戻されたあと排気バルブ
(または吸気バルブ)の組み込みステーションまで搬送
される。そこでは、前記実施例とほぼ同一のバルブ組み
込み装置が設置されている。ただし、その反転テーブル
は前記実施例における反転テーブルとは反対側に(鉛直
から)30°傾斜させられる。なぜなら、本例のシリン
ダヘッドでは、前述のごとく吸気バルブと排気バルブと
が60°の角度をなして組み込まれるからである。もち
ろん、一台のバルブ組み込み装置によって吸気バルブと
排気バルブとを組み込めるように構成することも可能で
ある。
【0028】さらに、万が一、何らかの原因で組み込み
ロボットがある一本のバルブをシリンダヘッドに組み込
むことができなかった場合、そのバルブは配膳パレット
上のもとの位置に戻される。そして、その配膳パレット
は図1に示される配膳パレットラインE上のm→qを通
って作業者の作業位置Sまで搬送される。いわば一種の
アラームである。そうすることにより、作業者はそのバ
ルブをシリンダヘッドに組み込み直すことができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、自動的にシリンダヘッ
ドを反転させて所定角度に保持することができ、しか
も、バルブステムとバルブガイドホールとの調芯を行い
つつバルブをシリンダヘッドに組み込むことができる。
その結果、従来困難であると考えられてきたシリンダヘ
ッドの自動組立を容易かつ正確ならしめうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブ組み込み装置が適用されるバル
ブ組み込みラインの一例を示す配置図である。
【図2】本発明のバルブ組み込み装置によるシリンダヘ
ッドのバルブ挿入動作を示す斜視図である。
【図3】本発明のバルブ組み込み装置におけるバルブ組
み込みロボットの一実施例の動作を示す斜視図である。
【図4】本発明のバルブ組み込み装置の一実施例を示す
一部切欠き正面図である。
【図5】図4のバルブ組み込み装置の平面図である。
【図6】図3のバルブ組み込みロボットにおけるバルブ
チャックの一例を示す説明図である。
【符号の説明】 1・・・バルブチャック 2・・・真空ノズル 3・・・組み込みロボット 4・・・反転テーブル 6・・・マニピュレータ 7・・・パレットチェンジャー 11・・・コンベアライン 12・・・バルブガイドホール 16・・・真空ポンプ 17・・・負圧スイッチ H・・・シリンダヘッド V・・・バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃エンジンのシリンダヘッドを搬送する
    コンベアラインに備えられる、シリンダヘッドに吸排気
    バルブを組み込むための組み込み装置であって、 吸排気バルブをそのステム先端側を下方に向けてシリン
    ダヘッドのバルブガイドホールの上方から挿入するため
    の組み込みロボットと、載置されたシリンダヘッドを保
    持してその上下面を反転させてシリンダヘッドの内面側
    を上方に向けるための反転テーブルと、前記コンベア上
    のシリンダヘッドを把持して前記反転テーブルまで移動
    させ、かつ反転テーブル上のシリンダヘッドを前記コン
    ベア上に戻すためのパレットチェンジャーとからなり、 前記組み込みロボットが、吸排気バルブのステム先端側
    を下方に向けてヘッド側のネック部を緩く把持するため
    の、接近および離間することにより開閉しうる一対の把
    持爪からなるチャックと、吸排気バルブのステム先端と
    バルブガイドホールとの芯合わせを行うための調芯手段
    とを有しており、前記把持爪の下端の互いに当接し合う
    部位に吸排気バルブのネック部外形よりも大きい内径の
    円状切り欠きが形成されてなるシリンダヘッドのバルブ
    組み込み装置。
  2. 【請求項2】前記組み込みロボットが、前記チャックを
    所定位置にある配膳パレット上の吸排気バルブと所定位
    置にあるシリンダヘッドとのあいだを往復動させ、吸排
    気バルブを上方からシリンダヘッドに組み込むためのマ
    ニピュレータを有しており、前記調芯手段が、前記バル
    ブガイドホールの下方に移動して外気を吸引する真空ノ
    ズルと、その真空ノズルの先端から真空ポンプまでの配
    管途中に所定値以下になった圧力を検出するための負圧
    スイッチとを有してなる請求項1記載のシリンダヘッド
    のバルブ組み込み装置。
  3. 【請求項3】前記反転テーブルが、前記コンベアにおけ
    るシリンダヘッド停止位置の前記パレットチェンジャー
    を挟んだ反対側に配置されており、パレットチェンジャ
    ーが、鉛直方向に延設された回転軸と該回転軸に垂直方
    向に延設されたアームと該アームの両端近傍に備えられ
    た一対のシリンダヘッド把持部材とを有しており、該一
    対の把持部材のうちの一方の把持部材が前記停止位置か
    らシリンダヘッドを把持して反転テーブルへ移動させる
    と同時に他方の把持部材が反転テーブル上のシリンダヘ
    ッドを把持して前記停止位置へ戻すように構成されてな
    る請求項1記載のシリンダヘッドのバルブ組み込み装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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