JP3084299U - 塗装装置 - Google Patents
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- JP3084299U JP3084299U JP2001005626U JP2001005626U JP3084299U JP 3084299 U JP3084299 U JP 3084299U JP 2001005626 U JP2001005626 U JP 2001005626U JP 2001005626 U JP2001005626 U JP 2001005626U JP 3084299 U JP3084299 U JP 3084299U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンベアによって搬送されるガスボンベ等の
ワークに、人手をかけずに塗装を施すことができる塗装
装置を提供する。 【解決手段】 塗装装置1においては、ワーク取付位置
では、フック7がきたときに、第1移動装置10が駆動
されてワーク3がチェーンコンベア2と同期して移動さ
せられる一方、第1移動装置10が第1リフタ装置11
によって上昇させられ、チャック開閉装置8によってワ
ーク3がチャックに把持された後、第1リフタ装置11
によって第1移動装置10が降下させられる。ワーク取
外位置では、フック7がきたときに、第2移動装置が駆
動されるとともに第2リフタ装置によって上昇させら
れ、チャック開閉装置8によってチャックによるワーク
3の把持が解除されてワーク3が第2移動装置に受け止
められ、この後第2移動装置が第2リフタ装置によって
下降させられ、駆動停止される。
ワークに、人手をかけずに塗装を施すことができる塗装
装置を提供する。 【解決手段】 塗装装置1においては、ワーク取付位置
では、フック7がきたときに、第1移動装置10が駆動
されてワーク3がチェーンコンベア2と同期して移動さ
せられる一方、第1移動装置10が第1リフタ装置11
によって上昇させられ、チャック開閉装置8によってワ
ーク3がチャックに把持された後、第1リフタ装置11
によって第1移動装置10が降下させられる。ワーク取
外位置では、フック7がきたときに、第2移動装置が駆
動されるとともに第2リフタ装置によって上昇させら
れ、チャック開閉装置8によってチャックによるワーク
3の把持が解除されてワーク3が第2移動装置に受け止
められ、この後第2移動装置が第2リフタ装置によって
下降させられ、駆動停止される。
Description
【0001】
本考案は、コンベアに吊り下げられて搬送されているガスボンベ等のワークに 塗装を施すための塗装装置に関するものである。
【0002】
被塗装物をチェーンコンベア等に吊り下げて搬送しつつ、該被塗装物に塗装を 施すようにした塗装装置は、従来、例えばガスボンベの塗装装置などとして広く 用いられている。 図8及び図9に、この種のワークの塗装装置の一例を示す。図8及び図9に示 すように、この塗装装置100では、チェーンコンベア101によって、矢印Y で示す方向に、ワーク102が搬送されるようになっている。
【0003】 そして、この塗装装置100では、およそ次のような手順でワーク102に塗 装が施される。 (1)まず、連結具103を介してコンベア101に取り付けられたフック1 04にワーク102を人手で吊り掛ける。なお、フック104は、そのフィンガ 部104aを、ワーク102の取っ手105の穴部に差し込むことにより、ワー ク102を把持するようになっている。 (2)ワーク102のハンドル部106に塗装防止キャップ107を被せる( 取り付ける)。
【0004】 (3)コンベア101によって搬送されているワーク102に、塗装を施す。 (4)塗装終了後、塗装防止キャップ107を取り外す。 (5)フック104からワーク102を人手で取り外す。
【0005】
しかしながら、従来のこの種の塗装装置では、コンベアのフックへのワークの 取り付け、塗装防止キャップの取り付け及び取り外し、あるいはワークのフック からの取り外し等を人手で行わなければならないので、塗装を能率的に行うこと ができず、人件費が高くなるといった問題がある。
【0006】 本考案は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、コンベア によって搬送されるワークに、人手をかけずに、あるいはより少ない人手で塗装 を施すことができる塗装装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0007】
上記課題を解決するためになされた本考案にかかる塗装装置は、(i)コンベ アによって搬送されているワークに塗装を施す塗装装置であって、(ii)ワーク をコンベアに取り付けるべき第1の位置付近に配置され、駆動時にはコンベアと 同一方向に同一速度でワークを移動させる第1移動装置と、(iii)第1移動装 置を昇降させる第1リフタ装置と、(iv)塗装が施されたワークをコンベアから 取り外すべき第2の位置付近に配置され、駆動時にはコンベアと同一方向に同一 速度でワークを移動させる第2移動装置と、(v)第2移動装置を昇降させる第 2リフタ装置と、(vi)コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又は把持を解 除するチャックを備えたフックと、(vii)フックが第1の位置にきたときにチ ャックにワークを把持させる一方、フックが第2の位置にきたときにチャックに ワークの把持を解除させるチャック開閉装置とが設けられ、(viii)第1の位置 では、フックがきたときに、ワークを載せた第1移動装置が駆動されてワークが コンベアと同期して移動させられる一方、第1移動装置が第1リフタ装置によっ て上昇させられ、チャック開閉装置によってワークがチャックに把持された後、 第1リフタ装置によって第1移動装置が降下させられ、(ix)第2の位置では、 フック及びワークがきたときに、第2移動装置が駆動されるとともに第2リフタ 装置によって上昇させられ、チャック開閉装置によってチャックによるワークの 把持が解除されてワークが第2移動装置に受け止められ、この後第2移動装置が 第2リフタ装置によって下降させられ駆動停止されるようになっていることを特 徴とするものである。
【0008】 本考案にかかるもう1つの塗装装置は、(i)コンベアによって搬送されてい るワークに塗装を施す塗装装置であって、(ii)ワークをコンベアに取り付ける べき第1の位置付近に配置され、一方の直線部がコンベアの下方に位置するトラ ック状の移動経路を循環しつつ、該直線部では所定の高い位置に上昇するととも にコンベアと同一方向に同一速度で移動する第1循環移動装置と、(iii)塗装 が施されたワークをコンベアから取り外すべき第2の位置付近に配置され、一方 の直線部がコンベアの下方に位置するトラック状の移動経路を循環しつつ、該直 線部では所定の高い位置に上昇するとともにコンベアと同一方向に同一速度で移 動する第2循環移動装置と、(iv)コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又 は把持を解除するチャックを備えたフックと、(v)フックが第1の位置にきた ときにチャックにワークを把持させる一方、フックが第2の位置にきたときにチ ャックにワークの把持を解除させるチャック開閉装置とが設けられ、(vi)第1 の位置では、フックがきたときに、ワークを載せた第1循環移動装置がコンベア と同期して移動しつつ上昇した後、チャック開閉装置によってワークがチャック に把持され、この後第1循環移動が下降してワークから離脱し、(vii)第2の 位置では、フック及びワークがきたときに、第2循環移動装置がコンベアと同期 して移動しつつ上昇した後、チャック開閉装置によってチャックによるワークの 把持が解除されてワークが第2循環移動装置に受け止められ、この後第2循環移 動装置がワークを載せて下降するようになっていることを特徴とするものである 。
【0009】 本考案にかかるもう1つの塗装装置は、(i)トラック状の移動経路をもつコ ンベアによって搬送されているワークに塗装を施す塗装装置であって、(ii)ワ ークをコンベアに取り付けるべき第1の位置が、コンベアの第1の直線部に設定 される一方、塗装が施されたワークをコンベアから取り外すべき第2の位置が、 上記第1の直線部と対向する位置においてコンベアの第2の直線部に設定されて いて、(iii)第1及び第2の両位置付近に配置され、一方の直線部がコンベア の第1の直線部の下方に位置し、他方の直線部がコンベアの第2の直線部の下方 に位置するトラック状の移動経路を循環しつつ、両直線部ではそれぞれ所定の高 い位置に上昇するとともにコンベアと同一方向に同一速度で移動する循環移動装 置と、(iv)コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又は把持を解除するチャ ックを備えたフックと、(v)フックが第1の位置にきたときにチャックにワー クを把持させる一方、フックが第2の位置にきたときにチャックにワークの把持 を解除させるチャック開閉装置とが設けられ、(vi)第1の位置では、フックが きたときに、ワークを載せた循環移動装置がコンベアと同期して移動しつつ上昇 した後、チャック開閉装置によってワークがチャックに把持され、この後循環移 動装置が下降してワークから離脱し、(vii)第2の位置では、フック及びワー クがきたときに、循環移動装置がコンベアと同期して移動しつつ上昇した後、チ ャック開閉装置によってチャックによるワークの把持が解除されてワークが循環 移動装置に受け止められ、この後循環移動装置がワークを載せて下降するように なっていることを特徴とするものである。
【0010】 本考案にかかるもう1つの塗装装置は、(i)トラック状の移動経路をもつコ ンベアによって搬送されているワークに塗装を施す塗装装置であって、(ii)コ ンベアの第1の曲線部付近に配置され、駆動時にはコンベアと同一回転方向に同 一周速度で、ワークを移動させる第1ターンテーブルと、(iii)第1ターンテ ーブルを昇降させる第1テーブルリフタと、(iv)コンベアの第2の曲線部付近 に配置され、駆動時にはコンベアと同一回転方向に同一周速度で、塗装が施され たワークを移動させる第2ターンテーブルと、(v)第2ターンテーブルを昇降 させる第2テーブルリフタと、(vi)コンベアに取り付けられ、ワークを把持し 又は把持を解除するチャックを備えたフックと、(vii)フックが第1の曲線部 にきたときにチャックにワークを把持させる一方、フックが第2の曲線部にきた ときにチャックにワークの把持を解除させるチャック開閉装置とが設けられ、( viii)第1の曲線部では、フックがきたときに、第1ターンテーブルが駆動され てワークがコンベアと同期して移動させられる一方、ワークを載せた第1ターン テーブルが第1テーブルリフタによって上昇させられ、チャック開閉装置によっ てワークがチャックに把持され、この後第1テーブルリフタによって第1ターン テーブルが降下させられ、(ix)第2の曲線部では、フック及びワークがきたと きに、第2ターンテーブルが駆動されるとともに第2テーブルリフタによって上 昇させられ、チャック開閉装置によってチャックによるワークの把持が解除され てワークが第2ターンテーブルに受け止められ、この後第2ターンテーブルが第 2テーブルリフタによって下降させられて駆動停止されるようになっていること を特徴とするものである。
【0011】 これらの塗装装置によれば、いずれも、塗装前のワークを自動的にコンベアに 取り付けることができ、かつ塗装済みのワークを自動的にコンベアから取り外す ことができる。このため、人手をかけずに、あるいはより少ない人手でワークに 塗装を施すことができ、塗装コストを低減することができる。
【0012】 本考案にかかるこれらの塗装装置で塗装するのに適したワークとしては、例え ばガスボンベがあげられる。この場合、チャックが、ワークを把持しているとき に、ワークのハンドル部を覆って該ハンドル部への塗料の付着を防止するように なっているのが好ましい。また、この場合、チャックを覆って、該チャックへの 塗料の付着を防止するカバー部材がフックに付設されているのがより好ましい。
【0013】
以下、本考案の実施の形態を具体的に説明する。 (実施の形態1) 図1〜図3に示すように、本考案の実施の形態1にかかる塗装装置1では、チ ェーンコンベア2によって、複数(多数)のワーク3(ガスボンベ)が、順次、 矢印X1で示す方向に搬送されるようになっている。そして、図示していないが 、チェーンコンベア2によって搬送されているワーク3は、所定の位置で塗装が 施されるようになっている。
【0014】 チェーンコンベア2には、その伸長方向に所定の間隔でもって複数(多数の) のワーク取付部4(1つのみ図示)が付設されている。そして、各ワーク取付部 4には、それぞれ、ハンガー5を介してワーク吊り具6が吊り下げられている。 この吊り具6にはフック7が取り付けられている。このフック7には、チャック 開閉装置8が付設されている。なお、ワーク3には、これを持ち運ぶための取っ 手9と、ハンドル部12とが取り付けられている。
【0015】 図4及び図5に示すように、ハンドル部12には、ワーク3を開閉するハンド ル12aと、該ワーク3をガス供給管(図示せず)に接続するためのコネクタ部 12bと、予備コネクタ部12cと、該ハンドル部12をワーク本体に取り付け るためのねじ部12dとが設けられている。
【0016】 再び、図1〜図3に示すように、フック7には、チャック開閉装置8によって 開閉されるチャック13が設けられている。このチャック13は、閉じられたと きには、ハンドル部12のコネクタ部12b及び予備コネクタ部12cと係合し 、これによりワーク3のハンドル部12を把持するようになっている。この状態 でチャック13が開かれと、該把持は解除される。また、チャック開閉装置8は 、チェーンコンベア2の移動に伴って、フック7がワーク取付位置にきたときに 、チャック13を閉じさせてこれにワーク3を把持させる一方、フック7がワー ク取外位置にきたときに、チャック13を開かせてワーク3の把持を解除させる ようになっている。なお、チャック開閉装置8は、空気圧力、油圧、板カム、電 動機等で駆動される。
【0017】 そして、ワーク3をチェーンコンベア2に取り付けるべきワーク取付位置(第 1の位置)付近には、ベルトコンベア式の第1移動装置10と、該第1移動装置 10を昇降させる第1リフタ装置11とが設けられている。第1移動装置10は 、駆動されているときには、チェーンコンベア2と同一方向すなわち矢印X2で 示す方向に、同一速度でワーク3を移動させるようになっている。なお、第1移 動装置10及び第1リフタ装置11は、空気圧力、油圧、板カム、電動機等で駆 動される。また、図示していないが、塗装が施されたワーク3をチェーンコンベ ア2から取り外すべきワーク取外位置(第2の位置)付近には、第1移動装置1 0および第1リフタ装置11と同様の、第2移動装置及び第2リフタ装置が設け られている。
【0018】 以下、この塗装装置1における、1つのワーク3のチェーンコンベア2への取 り付け手順ないしはチェーンコンベア2からの取り外し手順を説明する。なお、 この塗装装置では、このような手順が、多数のワーク3に対して繰り返されるの はもちろんである。
【0019】 1.ワーク取付位置での操作 (1)フック7がワーク取付位置に接近する前の段階では、第1移動装置10 は、駆動されていない状態で、第1リフタ11によって所定の低い位置に保持さ れている(待機している)。このとき、第1移動装置10のベルトの上にワーク 3が配置される。
【0020】 (2)チェーンコンベア2の移動に伴って移動しているフック7が該ワーク取 付位置に到達ないしは接近したことが検出される。 (3)フック7の向きないしは姿勢が、ワーク3のハンドル部12を把持でき るように、好ましく調整(規制)される。 (4)ワーク3を載せた第1移動装置10が駆動される。ここで、第1移動装 置10は、フック7とワーク3とがベルトコンベア進行方向にみて、相対的に同 一地点に位置するようにして、ワーク3をチェーンコンベア2と同期して移動さ せる。
【0021】 (5)チャック開閉装置8によって、フック7のチャック13が開かれる。 (6)第1移動装置10が第1リフタ装置11によって所定の高い位置に上昇 させられる。このとき、ワーク3のハンドル部12は、開かれたチャック13内 に収容される。 (7)チャック開閉装置8によって、フック7のチャック13が閉じられる。 これにより、ワーク12のハンドル部12がチャック13(フック7)によって 把持される。
【0022】 (8)第1移動装置10が第1リフタ装置11によって下降させられる。これ によりワーク3は第1移動装置10から離脱し、チャック13(フック7)に把 持されつつ、チェーンコンベア2によって搬送される。 (9)チェーンコンベア2によって搬送されているワーク3に、塗装が施され る。このとき、ワーク3のハンドル部12は、チャック13によって覆われてい る(カバーされている)ので、塗料が付着しない。したがって、従来の塗装装置 のような塗装防止キャップ(図9参照)は必要とされない。なお、図示していな いが、チャック13はカバー部材で覆われ、これによりチャック13への塗料の 付着が防止される。
【0023】 2.ワーク取外位置での操作 (1)フック7及びワーク3がワーク取外位置に接近する前の段階では、第2 移動装置は、駆動されていない状態で、第2リフタによって所定の低い位置に保 持されている(待機している)。 (2)チェーンコンベア2の移動に伴って移動しているフック7及びワーク3 が該ワーク取外位置に到達ないしは接近したことが検出される。
【0024】 (3)フック7の向きないしは姿勢が、ワーク3のハンドル部12の把持を解 除できるように、好ましく調整(規制)される。 (4)第2移動装置が駆動される。ここで、第2移動装置は、ベルトコンベア 2の移動速度と同一速度でワーク3を移動させることができるように、好ましく 駆動される。
【0025】 (5)第2移動装置が第2リフタ装置によって所定の高い位置に上昇させられ る。このとき、ワーク3は第2移動装置に当接する。 (6)チャック開閉装置8によって、フック7のチャック13が開かれる。こ れによりチャック13によるワーク3のハンドル部12の把持は解除され、ワー ク3は第2移動装置によって受け止められる。 (7)第2移動装置が第2リフタ装置によって所定の低い位置に下降させられ 、駆動が停止される。塗装が施されたワーク3が第2移動装置から除去される。
【0026】 実施の形態1にかかる塗装装置1によれば、塗装前のワーク3を自動的にチェ ーンコンベア2に取り付けることができ、かつ塗装済みのワーク3を自動的にチ ェーンコンベア2から取り外すことができる。また、塗装防止キャップを必要と しない。このため、人手をかけずに、あるいはより少ない人手でワーク3に塗装 を施すことができ、塗装コストを低減することができる。
【0027】 (実施の形態2) 以下、図6及び図7を参照しつつ、本考案の実施の形態2にかかる塗装装置を 説明する。ただし、実施の形態2にかかる塗装装置の大部分は実施の形態1にか かる塗装装置と共通であるので、以下では説明の重複を避けるため、主として実 施の形態1と異なる点を説明する。
【0028】 図6に示すように、実施の形態2にかかる塗装装置1’では、チェーンコンベ ア2’は、第1及び第2の直線部2a、2bと曲線部2cとを有するトラック状 の移動経路を、矢印Z1、Z2で示す方向に循環しつつ、ワーク3(図7参照) を搬送するようになっている。そして、未塗装のワーク3をチェーンコンベア2 ’に取り付けるべきワーク取付位置(第1の位置)は、チェーンコンベア2’の 第1直線部2aに設定されている。他方、塗装が施されたワーク3をチェーンコ ンベア2’から取り外すべきワーク取外位置(第2の位置)は、第1直線部2a と対向する位置においてチェーンコンベア2’の第2直線部2bに設定されてい る。
【0029】 そして、両直線部2a、2b付近には、一方の直線部20aがチェーンコンベ ア2’の第1直線部2aの下方に位置し、他方の直線部20bがチェーンコンベ ア2’の第2直線部2bの下方に位置するトラック状の移動経路を循環しつつ、 両直線部20a、20bではそれぞれ所定の高い位置に上昇するとともに、チェ ーンコンベア2’と同一方向に同一速度で移動する複数の循環移動装置21(1 つのみ図示)が設けられている。つまり、循環移動装置21はチェーンコンベア 2’と同期して移動する。なお、循環移動装置21は、第1及び第2の上下動カ ム22a、22bによって昇降させられるようになっている。
【0030】 図7に示すように、循環移動装置21は、その下端部21aが上下動カム22 a(22b)と当接していないときには、低い位置に位置する。他方、下端部2 1aが上下動カム22a(22b)の高位部と当接しているときには、高い位置 に位置する。なお、循環移動装置21のベース部21bは、常に一定の高さに保 持されている。
【0031】 かくして、この塗装装置1’において、ワーク取付位置では、フック7がきた ときに、ワーク3を載せた循環移動装置21がチェーンコンベア2’と同期して 移動しつつ、第1上下動カム22aによって高い位置まで上昇させられる。この とき、チャック開閉装置8によってワーク3のハンドル部12がチャック13に 把持される。この後、循環移動装置21が下降してワーク3から離脱する。
【0032】 他方、ワーク取外位置では、フック7及び塗装済みのワーク3がきたときに、 循環移動装置21がチェーンコンベア2’と同期して移動しつつ、第2上下動カ ム22bによって高い位置まで上昇させられる。このとき、チャック開閉装置8 によって、チャック13によるワーク3の把持が解除され、ワーク3が循環移動 装置21に受け止められる。この後循環移動装置21がワーク3を載せて下降す る。
【0033】 実施の形態2にかかる塗装装置1’によれば、塗装前のワーク3を自動的にチ ェーンコンベア2’に取り付けることができ、かつ塗装済みのワーク3を自動的 にチェーンコンベア2’から取り外すことができる。また、塗装防止キャップを 必要としない。このため、人手をかけずに、あるいはより少ない人手でワーク3 に塗装を施すことができ、塗装コストを低減することができる。
【0034】 なお、直線状のチェーンコンベア2のワーク取付位置に第1の循環移動装置を 設ける一方、ワーク取外位置に第2の循環移動装置を設けてもよい。この場合、 上下動カムは、該循環移動装置のトラック状移動経路の一方の直線部に設けるだ けでよい。
【0035】 また、図6中に仮想線で示すように、トラック状の移動経路をもつチェーンコ ンベア2’の曲線部付近に、ターンテーブル24とテーブルリフタ25とを設け 、これらによりワーク3をチェーンコンベア2’に取り付け、あるいは取り外す ようにしてもよい。この場合の塗装装置の構成及び動作は、およそ次のとおりで ある。
【0036】 チェーンコンベア2’の第1の曲線部2c付近には、駆動時にはチェーンコン ベア2’と同一回転方向に同一周速度でワーク3を移動させる第1ターンテーブ ル24と、該第1ターンテーブル24を昇降させる第1テーブルリフタ25とが 配置される。他方、図示していないが、チェーンコンベア2’の第2の曲線部付 近にも、第1ターンテーブル24及び第1テーブルリフタ25と同様の第2ター ンテーブル及び第2テーブルリフタが配置される。
【0037】 かくして、第1の曲線部2cでは、フック7がきたときに、第1ターンテーブ ル24が駆動されて、ワーク3がチェーンコンベア2’と同期して移動させられ る。そして、ワーク3を載せた第1ターンテーブル24が第1テーブルリフタ2 5によって上昇させられ、チャック開閉装置8によってワーク3のハンドル部1 2がチャック13に把持される。この後、第1テーブルリフタ25によって第1 ターンテーブル24が降下させられる。
【0038】 他方、第2の曲線部では、フック7及びワーク3がきたときに、第2ターンテ ーブルが駆動されるとともに第2テーブルリフタによって上昇させられる。そし て、チャック開閉装置8によってチャック13によるワーク3の把持が解除され 、ワーク3が第2ターンテーブルに受け止められる。この後、第2ターンテーブ ルが第2テーブルリフタによって下降させられ、駆動停止される。
【0039】 この場合も、塗装前のワーク3を自動的にチェーンコンベア2’に取り付ける ことができ、かつ塗装済みワーク3を自動的にチェーンコンベア2’から取り外 すことができる。また、塗装防止キャップを必要としない。このため、人手をか けずに、あるいはより少ない人手でワーク3に塗装を施すことができ、塗装コス トを低減することができる。
【図1】 本考案の実施の形態1にかかる塗装装置の要
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図2】 図1に示す塗装装置のフック近傍部を拡大し
て示した一部断面正面図である。
て示した一部断面正面図である。
【図3】 図1に示す塗装装置のフック近傍部を拡大し
て示した一部断面側面図である。
て示した一部断面側面図である。
【図4】 ワークのハンドル部の側面図である。
【図5】 ワークのハンドル部の正面図である。
【図6】 本考案の実施の形態2にかかる塗装装置の要
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図7】 図6に示す塗装装置の循環移動装置を拡大し
て示した側面図である。
て示した側面図である。
【図8】 従来の塗装装置の要部の斜視図である。
【図9】 図8に示す塗装装置のフック近傍部を拡大し
て示した一部断面正面図である。
て示した一部断面正面図である。
1…塗装装置、1’…塗装装置、2…チェーンコンベ
ア、2’…チェーンコンベア、2a…第1直線部、2b
…第2直線部、2c…第1の曲線部、3…ワーク、4…
ワーク取付部、5…ハンガー、6…吊り具、7…フッ
ク、8…チャック開閉装置、9…取っ手、10…第1移
動装置、11…第1リフタ装置、12…ハンドル部、1
2a…ハンドル、12b…コネクタ部、12c…予備コ
ネクタ部、12d…ねじ部、13…チャック、20a…
直線部、20b…直線部、21…循環移動装置、21a
…下端部、21b…ベース部、22a…第1上下動カ
ム、22b…第2上下動カム、24…第1ターンテーブ
ル、25…第1テーブルリフタ。
ア、2’…チェーンコンベア、2a…第1直線部、2b
…第2直線部、2c…第1の曲線部、3…ワーク、4…
ワーク取付部、5…ハンガー、6…吊り具、7…フッ
ク、8…チャック開閉装置、9…取っ手、10…第1移
動装置、11…第1リフタ装置、12…ハンドル部、1
2a…ハンドル、12b…コネクタ部、12c…予備コ
ネクタ部、12d…ねじ部、13…チャック、20a…
直線部、20b…直線部、21…循環移動装置、21a
…下端部、21b…ベース部、22a…第1上下動カ
ム、22b…第2上下動カム、24…第1ターンテーブ
ル、25…第1テーブルリフタ。
Claims (7)
- 【請求項1】 コンベアによって搬送されているワーク
に塗装を施す塗装装置であって、 ワークをコンベアに取り付けるべき第1の位置付近に配
置され、駆動時にはコンベアと同一方向に同一速度でワ
ークを移動させる第1移動装置と、 第1移動装置を昇降させる第1リフタ装置と、 塗装が施されたワークをコンベアから取り外すべき第2
の位置付近に配置され、駆動時にはコンベアと同一方向
に同一速度でワークを移動させる第2移動装置と、 第2移動装置を昇降させる第2リフタ装置と、 コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又は把持を解
除するチャックを備えたフックと、 フックが第1の位置にきたときにチャックにワークを把
持させる一方、フックが第2の位置にきたときにチャッ
クにワークの把持を解除させるチャック開閉装置とが設
けられ、 第1の位置では、フックがきたときに、ワークを載せた
第1移動装置が駆動されてワークがコンベアと同期して
移動させられる一方、第1移動装置が第1リフタ装置に
よって上昇させられ、チャック開閉装置によってワーク
がチャックに把持された後、第1リフタ装置によって第
1移動装置が降下させられ、 第2の位置では、フック及びワークがきたときに、第2
移動装置が駆動されるとともに第2リフタ装置によって
上昇させられ、チャック開閉装置によってチャックによ
るワークの把持が解除されてワークが第2移動装置に受
け止められ、この後第2移動装置が第2リフタ装置によ
って下降させられ駆動停止されるようになっていること
を特徴とする塗装装置。 - 【請求項2】 コンベアによって搬送されているワーク
に塗装を施す塗装装置であって、 ワークをコンベアに取り付けるべき第1の位置付近に配
置され、一方の直線部がコンベアの下方に位置するトラ
ック状の移動経路を循環しつつ、該直線部では所定の高
い位置に上昇するとともにコンベアと同一方向に同一速
度で移動する第1循環移動装置と、 塗装が施されたワークをコンベアから取り外すべき第2
の位置付近に配置され、一方の直線部がコンベアの下方
に位置するトラック状の移動経路を循環しつつ、該直線
部では所定の高い位置に上昇するとともにコンベアと同
一方向に同一速度で移動する第2循環移動装置と、 コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又は把持を解
除するチャックを備えたフックと、 フックが第1の位置にきたときにチャックにワークを把
持させる一方、フックが第2の位置にきたときにチャッ
クにワークの把持を解除させるチャック開閉装置とが設
けられ、 第1の位置では、フックがきたときに、ワークを載せた
第1循環移動装置がコンベアと同期して移動しつつ上昇
した後、チャック開閉装置によってワークがチャックに
把持され、この後第1循環移動装置が下降してワークか
ら離脱し、 第2の位置では、フック及びワークがきたときに、第2
循環移動装置がコンベアと同期して移動しつつ上昇した
後、チャック開閉装置によってチャックによるワークの
把持が解除されてワークが第2循環移動装置に受け止め
られ、この後第2循環移動装置がワークを載せて下降す
るようになっていることを特徴とする塗装装置。 - 【請求項3】 トラック状の移動経路をもつコンベアに
よって搬送されているワークに塗装を施す塗装装置であ
って、 ワークをコンベアに取り付けるべき第1の位置が、コン
ベアの第1の直線部に設定される一方、塗装が施された
ワークをコンベアから取り外すべき第2の位置が、上記
第1の直線部と対向する位置においてコンベアの第2の
直線部に設定されていて、 第1及び第2の両位置付近に配置され、一方の直線部が
コンベアの第1の直線部の下方に位置し、他方の直線部
がコンベアの第2の直線部の下方に位置するトラック状
の移動経路を循環しつつ、両直線部ではそれぞれ所定の
高い位置に上昇するとともにコンベアと同一方向に同一
速度で移動する循環移動装置と、 コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又は把持を解
除するチャックを備えたフックと、 フックが第1の位置にきたときにチャックにワークを把
持させる一方、フックが第2の位置にきたときにチャッ
クにワークの把持を解除させるチャック開閉装置とが設
けられ、 第1の位置では、フックがきたときに、ワークを載せた
循環移動装置がコンベアと同期して移動しつつ上昇した
後、チャック開閉装置によってワークがチャックに把持
され、この後循環移動装置が下降してワークから離脱
し、 第2の位置では、フック及びワークがきたときに、循環
移動装置がコンベアと同期して移動しつつ上昇した後、
チャック開閉装置によってチャックによるワークの把持
が解除されてワークが循環移動装置に受け止められ、こ
の後循環移動装置がワークを載せて下降するようになっ
ていることを特徴とする塗装装置。 - 【請求項4】 トラック状の移動経路をもつコンベアに
よって搬送されているワークに塗装を施す塗装装置であ
って、 コンベアの第1の曲線部付近に配置され、駆動時にはコ
ンベアと同一回転方向に同一周速度で、ワークを移動さ
せる第1ターンテーブルと、 第1ターンテーブルを昇降させる第1テーブルリフタ
と、 コンベアの第2の曲線部付近に配置され、駆動時にはコ
ンベアと同一回転方向に同一周速度で、塗装が施された
ワークを移動させる第2ターンテーブルと、 第2ターンテーブルを昇降させる第2テーブルリフタ
と、 コンベアに取り付けられ、ワークを把持し又は把持を解
除するチャックを備えたフックと、 フックが第1の曲線部にきたときにチャックにワークを
把持させる一方、フックが第2の曲線部にきたときにチ
ャックにワークの把持を解除させるチャック開閉装置と
が設けられ、 第1の曲線部では、フックがきたときに、第1ターンテ
ーブルが駆動されてワークがコンベアと同期して移動さ
せられる一方、ワークを載せた第1ターンテーブルが第
1テーブルリフタによって上昇させられ、チャック開閉
装置によってワークがチャックに把持され、この後第1
テーブルリフタによって第1ターンテーブルが降下させ
られ、 第2の曲線部では、フック及びワークがきたときに、第
2ターンテーブルが駆動されるとともに第2テーブルリ
フタによって上昇させられ、チャック開閉装置によって
チャックによるワークの把持が解除されてワークが第2
ターンテーブルに受け止められ、この後第2ターンテー
ブルが第2テーブルリフタによって下降させられて駆動
停止されるようになっていることを特徴とする塗装装
置。 - 【請求項5】 上記チャックが、ワークを把持している
ときに、ワークのハンドル部を覆って該ハンドル部への
塗料の付着を防止するようになっていることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1つに記載の塗装装置。 - 【請求項6】 上記チャックを覆って、該チャックへの
塗料の付着を防止するカバー部材がフックに付設されて
いることを特徴とする請求項5に記載の塗装装置。 - 【請求項7】 上記ワークがガスボンベであることを特
徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の塗装装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001005626U JP3084299U (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001005626U JP3084299U (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3084299U true JP3084299U (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=43235775
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001005626U Expired - Fee Related JP3084299U (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3084299U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011131151A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Nakahara:Kk | 塗装ハンガ及び塗装ハンガを用いた塗装装置 |
WO2011155001A1 (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-15 | ムラテックオートメーション株式会社 | コンベアシステム |
KR102236407B1 (ko) * | 2021-03-10 | 2021-04-05 | 황재형 | 도장 시스템 |
-
2001
- 2001-08-27 JP JP2001005626U patent/JP3084299U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011131151A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Nakahara:Kk | 塗装ハンガ及び塗装ハンガを用いた塗装装置 |
WO2011155001A1 (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-15 | ムラテックオートメーション株式会社 | コンベアシステム |
JP5573948B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2014-08-20 | 村田機械株式会社 | コンベアシステム |
KR102236407B1 (ko) * | 2021-03-10 | 2021-04-05 | 황재형 | 도장 시스템 |
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