JPH0847207A - 密閉型回転圧縮機 - Google Patents

密閉型回転圧縮機

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Publication number
JPH0847207A
JPH0847207A JP18344594A JP18344594A JPH0847207A JP H0847207 A JPH0847207 A JP H0847207A JP 18344594 A JP18344594 A JP 18344594A JP 18344594 A JP18344594 A JP 18344594A JP H0847207 A JPH0847207 A JP H0847207A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor
rotary compressor
stator
permanent magnet
cylinder chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP18344594A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hara
正之 原
Akihiro Suda
章博 須田
Manabu Takenaka
学 竹中
Tsutomu Kon
努 昆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH0847207A publication Critical patent/JPH0847207A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転圧縮機要素を駆動する永久磁石型同期電
動機の回転軸を、摩擦力を軽減させて軸受できるように
図り、消費電力が少なく、効率的運転を行なうことので
きる密閉型回転圧縮機を提供する。 【構成】 固定子25に対し永久磁石を埋め込んだ回転
子26をBなる寸法に下げて組み込むことで、軸受部1
8,19で上下にスラスト自在に支承された回転軸7に
上向きの力F1を生じさせることができる。この力F1
は回転子26等の重力F2と見合い、シリンダー室14
で回転する回転軸下部の偏心部11と軸受部19との摩
擦力を低減し、円滑な回転動作が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫や空気調和機等
を冷却運転するための密閉型回転圧縮機型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に密閉型回転圧縮機1は、図2
に示すようにガス冷媒吸入管2とガス冷媒吐出管3が設
けられた密閉のケーシング4の下部に回転圧縮機要素5
を配設する一方、ケーシング4の上部に固定子6と回転
軸7を有した回転子8とからなる電動機要素9を配設し
た構造となっている。
【0003】ここで、このような密閉型回転圧縮機1で
は電動機要素9の回転子8を回転させることにより、回
転子8の下部に設けた偏心部11にて回転圧縮機要素5
のローラ12を偏心運動させるようにしている。そして
このようにローラ12を偏心運動させることによりアキ
ュムレータ13からのガス冷媒をシリンダー室14で吸
込圧縮した後、回転圧縮機要素5から吐出させる一方、
このガス冷媒を電動機要素9を通過させた後、ケーシン
グ4の上部に設けたガス冷媒吐出管3から外部の冷凍回
路に吐出するようにしている。
【0004】ところで、回転圧縮機要素5の駆動源であ
る電動機要素9としては、従来よりかご形誘導電動機が
多く用いられている。同誘導電動機は固定子巻線15を
巻装した固定子6と、回転軸7を中心に設けた回転子
8、例えばアルミダイカスト製の回転子とより成る。そ
してこの誘導電動機において、回転子8は固定子6に対
して同図に示すように、同一位置又は所定寸法D分だけ
上方へ上げた位置関係で組み込んでいた。
【0005】また、この回転子8はその回転軸7を回転
圧縮機要素5のシリンダー室14を上下に挿通するよう
に組入れ、シリンダー室14の上下を塞ぐように配した
上部枠体16と下部枠体17の各軸受部18,19で軸
支すると共に、回転軸7下部の偏心部11をシリンダー
室14内で軸方向に若干スラスト可能に軸承させてい
る。
【0006】こうして、回転子8は回転圧縮機要素5に
スラスト自在に挿通軸支させた回転軸7に取り付け固定
して、回転圧縮機要素5と一体に組み付けしている。
尚、21は上部枠体16と下部枠体17をシリンダー本
体5Aに挾着固定させるボルトを示し、またこのボルト
21はガス冷媒の吐出穴22を有して上部支持体16を
被うカバー部材23をも共締め固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さてこのような構造の
誘導電動機を用いた従来の密閉型回転圧縮機では、圧縮
機の起動時及び運転時において、回転子8と回転軸7の
自重が偏心部11を介して、下部の軸受部19のPで示
す部分に集中してかかっている。
【0008】よって、誘導電動機が回転駆動する時、回
転軸7と軸受部19には常に摩擦力が発生し、機械損失
による入力の増加がある。この入力の増加は不経済な消
費電力の増加をもたらし効率を悪くすると共に、軸受作
用に悪影響を与えて、信頼性、耐久性を低下させるとい
う問題がある。
【0009】また、誘導電動機の場合、トルクを得るた
めの磁界形成のために固定子の固定子巻線に励磁電流を
流す必要がある。このため、上述の機械損失による入力
の増加に加えてこの電流による損失もあり、効率が悪く
消費電力の多い圧縮機となっていた。そこで近年、この
ような励磁損失の無い永久磁石型回転子を用いた同期電
動機を駆動源とする密閉型回転圧縮機が開発されるよう
になった。
【0010】本発明は、この永久磁石型の同期電動機を
用い、固定子と回転子との位置関係を特定に設定するこ
とで回転子に上向きの力を働かせることができることに
着目して、回転軸と軸受との摩擦力を低減するように図
り、消費電力が少なく効率的に駆動し、信頼性の向上し
た密閉型回転圧縮機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス冷媒の吸
入管と吐出管とが設けられたケーシングと、前記ケーシ
ングの下部に配置され、シリンダー室とシリンダー室に
設けられたローラとを有する回転圧縮機要素と、前記ケ
ーシングの上部に配置され、固定子と永久磁石を埋め込
んだ回転子鉄心及びこの回転子鉄心の中心に設けられ、
下部には前記ローラを回転させる偏心部を設けている回
転軸とを有する永久磁石型回転子とからなる電動機要素
とを備え、前記固定子より低い位置に前記永久磁石型回
転子を取り付けたものである。
【0012】また本発明は、ガス冷媒の吸入管と吐出管
とが設けられたケーシングと、前記ケーシングの下部に
配置され、シリンダー室とシリンダー室に設けられたロ
ーラとを有する回転圧縮機要素と、前記ケーシングの上
部に配置され、固定子と永久磁石を埋め込んだ回転子鉄
心及びこの回転子鉄心の中心に設けられ、下部には前記
ローラを回転させる偏心部を設けている回転軸とを有す
る永久磁石型回転子とからなる電動機要素とを備え、前
記永久磁石型回転子は、前記固定子より所定の寸法分下
げた位置に取り付けると共に、前記所定の寸法分は前記
シリンダー室での前記回転軸のスラストによる前記偏心
部の上下の移動幅よりも小さく設定されているものであ
る。
【0013】
【作用】シリンダー室内で偏心回転するローラにより、
ガス冷媒の吸入圧縮、吐出が行なわれる回転圧縮機要素
は、永久磁石を内蔵した回転子が固定子と組まれた同期
電動機で駆動させる。ここで回転子を固定子より若干下
げた関係で組み込んだ同期電動機とすると、同電動機が
駆動すると固定子と回転子の磁気的中心の位置的ずれを
修正し一致させるように、回転子に対して元の位置に上
がるような上向きの力が発生し、回転子及びその回転軸
の重力と釣り合うようになる。
【0014】これによって下部にローラを回転させる偏
心部を有して回転圧縮機要素に上下にスラスト自在に組
入れした回転軸と、それを支承する軸受部との間の摩擦
力を低減することができ、偏心部は摺動抵抗少なくして
回転作動し、効率的な圧縮が行なわれる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図2に示す従来装置と同一または相当する構
成部は、同一番号を付すと共に、その詳細な説明は割愛
する。
【0016】ケーシング4は側面の下部にガス冷媒吸入
管2を設けた有底ケース4aと、ガス冷媒吐出管3を設
けた上蓋ケース4bとより成る。ここでこの有底ケース
4aは、内底部25をオイル溜めとする一方、シリンダ
ー本体5Aとこのシリンダー本体5A内に形成した円形
状のシリンダー室14と、該シリンダー室14の内壁に
沿って偏心回転するローラ12と、シリンダー室14の
上下面を塞ぐ上部枠体16と下部枠体17、及びガス冷
媒の吐出穴22を有したカバー部材23等からなる回転
圧縮機要素5を下部に配置するようにしている。また上
部には固定子巻線24を巻装した固定子25と、該固定
子25と微小なエアキャップを保って内挿され、内部に
永久磁石(図示せず)を埋め込んだ永久磁石型回転子2
6とからなる同期電動機27を配置するようにしてい
る。ここで固定子25は珪素鋼板を略環状に打ち抜き、
その内周にスロットを形成した薄い鉄板を積層した固定
子鉄心に固定子巻線24を前記スロットに通して巻装し
たものである。一方永久磁石型回転子26は、同じく珪
素鋼板から打ち抜いた薄い鉄板を積層して形成した回転
子鉄心28と、この回転子鉄心28の外周部に等間隔で
埋め込み配置した図示しない永久磁石と、回転子鉄心2
8の中央に焼嵌めにより取り付け固定している回転軸7
とより構成されている。
【0017】尚、29は固定子巻線24に通電するため
のハーメチック端子で、上蓋ケース4bに密封的に装着
されている。そして上記同期電動機27が回転駆動する
と、ローラが回転する偏心部11で偏心回転して、ガス
冷媒をシリンダー室14に吸い込み、圧縮して、回転圧
縮機要素5から吐出させ、吐出したガス冷媒は同期電動
機27を通過してガス冷媒吐出管3より矢印に示すよう
外部回路に吐出して、再びアキュムレータ13からガス
冷媒吸込路31を介して吸入されるようになる。ここ
で、固定子25と永久磁石型回転子26とよりなる同期
電動機27において、永久磁石型回転子26が固定子2
5に対して、所定の下げ幅(寸法分)Bだけ下にずらし
て、固定子25内に組み込んだものとしている。
【0018】このように永久磁石型回転子26が下がっ
て固定子25とずれている関係に組み込むと、同期電動
機が駆動する際には固定子と回転子とは互いにその磁気
中心を一致させて回転するため、この場合は回転子26
を元の位置に上げようとする磁力が作用する。即ち、回
転子26と回転軸7に対し押し上げるように働く上向き
の力F1が発生する。
【0019】一方、偏心部11を受けている下部の軸受
部19には、回転子26と回転軸7の自重による下向き
の力F2が働いている。従って、回転子26と固定子2
5とのズレにより発生する上向きの力F1は、回転子2
6と回転軸7の重力F2を打ち消すように作用すること
になって、回転軸7と軸受部19間との摩擦力を低減す
ることができる。そして上述の下げ幅Bは、「回転子2
6と回転軸7の重力F2」と「回転子26と固定子25
をずらした時に発生する上向きの力F1」とが釣り合う
ようにして定めるようにする。
【0020】ここで、下げ幅Bの寸法の一例をあげる
と、或る永久磁石型同期電動機を搭載した小型の圧縮機
においての実験結果では、回転子26と固定子25との
ずれ幅、即ち下げ幅を0.5mmとすると、回転子26
と回転軸7の重力F2と上向きの力F1とはほぼ釣り合
うことが確かめられた。
【0021】更に、この下げ幅Bは回転軸7のスラスト
寸法をAとすると、「A≧B」なる関係、即ちスラスト
寸法A以下とする。ここで、スラスト寸法Aは回転軸7
下部の偏心部11がシリンダー室14でその高さ方向に
動き得る余裕的距離、即ちシリンダー室高さHと偏心部
幅hとの差(H−h)である。
【0022】このように回転子及び回転軸の重力と等し
くなる上向きの力が働くように回転子と固定子をずらす
ことにより、従来のかご形誘導電動機では解消できなか
った起動時での摩擦力低減が可能となる。これにより回
転軸と軸受部間の摺動は円滑に維持されて、圧縮効率は
良くなり、信頼性が向上する。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、密閉型回転圧縮
機の駆動源として永久磁石型同期電動機を用いた場合
に、その固定子に対し永久磁石を内蔵した回転子を所定
の寸法分下げてずらして組み込むことにより、回転子の
自重及び回転圧縮機要素に上下方向にスラスト自在に組
入れした回転軸の重力に抗する上向きの力を発生するこ
とができるようになる。これにより回転軸と軸受部との
摩擦力が低減でき、機械的損失が減り、消費電力を抑え
た回転圧縮機とすることができる。また、回転軸、軸受
部間の摺動部における耐摩耗性を改善し、電動機の回転
効率が良くなり、信頼性及び耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】永久磁石型回転子を固定子に対し下方にずらし
て組み込んだ同期電動機を駆動源とする本発明に係る密
閉型回転圧縮機の側面断面図。
【図2】駆動源を誘導電動機とする従来の密閉型回転圧
縮機の側面断面図。
【符号の説明】
4 ケーシング 5 回転圧縮機要素 7 回転軸 11 偏心部 14 シリンダー室 18,19 軸受部 25 固定子 26 永久磁石型回転子 27 同期電動機 A スラスト寸法 B 下げ幅
フロントページの続き (72)発明者 昆 努 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス冷媒の吸入管と吐出管とが設けられ
    たケーシングと、 前記ケーシングの下部に配置され、シリンダー室とシリ
    ンダー室に設けられたローラとを有する回転圧縮機要素
    と、 前記ケーシングの上部に配置され、固定子と永久磁石を
    埋め込んだ回転子鉄心及びこの回転子鉄心の中心に設け
    られ、下部には前記ローラを回転させる偏心部を設けて
    いる回転軸とを有する永久磁石型回転子とからなる電動
    機要素とを備え、 前記固定子より低い位置に前記永久磁石型回転子を取り
    付けたことを特徴とする密閉型回転圧縮機。
  2. 【請求項2】 ガス冷媒の吸入管と吐出管とが設けられ
    たケーシングと、 前記ケーシングの下部に配置され、シリンダー室とシリ
    ンダー室に設けられたローラとを有する回転圧縮機要素
    と、 前記ケーシングの上部に配置され、固定子と永久磁石を
    埋め込んだ回転子鉄心及びこの回転子鉄心の中心に設け
    られ、下部には前記ローラを回転させる偏心部を設けて
    いる回転軸とを有する永久磁石型回転子とからなる電動
    機要素とを備え、 前記永久磁石型回転子は、前記固定
    子より所定の寸法分下げた位置に取り付けると共に、前
    記所定の寸法分は前記シリンダー室での前記回転軸のス
    ラストによる前記偏心部の上下の移動幅よりも小さく設
    定されていることを特徴とする密閉型回転圧縮機。
JP18344594A 1994-08-04 1994-08-04 密閉型回転圧縮機 Pending JPH0847207A (ja)

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JP18344594A JPH0847207A (ja) 1994-08-04 1994-08-04 密閉型回転圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP18344594A JPH0847207A (ja) 1994-08-04 1994-08-04 密閉型回転圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0847207A true JPH0847207A (ja) 1996-02-16

Family

ID=16135902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18344594A Pending JPH0847207A (ja) 1994-08-04 1994-08-04 密閉型回転圧縮機

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JP (1) JPH0847207A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970063867A (ko) * 1996-02-26 1997-09-12 김광호 공기 베어링을 구비한 모터
JP2009019571A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Panasonic Corp 密閉型圧縮機
CN102220978A (zh) * 2010-04-13 2011-10-19 Lg电子株式会社 封闭式压缩机

Cited By (4)

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JP2009019571A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Panasonic Corp 密閉型圧縮機
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US8858196B2 (en) 2010-04-13 2014-10-14 Lg Electronics Inc. Hermetic compressor

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