JP2003193973A - 密閉型圧縮機及び密閉型圧縮機のリサイクル方法 - Google Patents

密閉型圧縮機及び密閉型圧縮機のリサイクル方法

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electric motor
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
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    • F04C29/0085Prime movers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の密閉型圧縮機の誘導電動機の回転子は
電磁鋼板とアルミニウム部材により構成されているた
め、解体時に回転子側のアルミニウムと電磁鋼板の分別
が困難であり、コストも割高となっていた。また、DC
電動機の回転子は電磁鋼板と永久磁石により構成されて
おり、永久磁石の影響で、解体作業が困難であり、コス
トも割高となっていた。 【解決手段】 密閉圧縮機の電動機の回転子を電磁鋼板
とカシメ用の鉄系部材とし、アルミ部材や永久磁石を用
いないシンクロナスリラクタンス形モータとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍空調装置に用
いる密閉型圧縮機に関するものであり、特に密閉型圧縮
機の電動機構成及び密閉圧縮機のリサイクルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のロータリ圧縮機の縦断面
図であり、図7、図8は、このロータリ圧縮機に用いら
れる電動機の横断面図であり、それぞれ、誘導電動機、
DCモータである。図6において、電動機1は固定子2
と回転子3からなり、駆動軸5を回転させて、フレーム
4i、シリンダヘッド4j、シリンダ4内でピストン4
dを回転させて吸入冷媒を圧縮し吐出する。
【0003】このとき、図7に示すように電動機1が誘
導電動機である場合、固定子2は電磁鋼板2a及び銅線
の巻線2cから構成され、回転子3は電磁鋼板3aとア
ルミ製のかご形導体3g等により構成されている。ま
た、運転回転数は電源周波数(50Hz、60Hz)と
同等な周波数で運転される。
【0004】一方、図8に示すように電動機1がDCモ
ータ(インバータ機)である場合、固定子2は電磁鋼板
2a及び銅線の巻線2cから構成され、回転子3は電磁
鋼板3a、永久磁石3h、バランスウェイト(図示せ
ず)及び電磁鋼板3aとバランスウェイトを固定するた
めのリベット3eにより構成されている。また、運転回
転数は電源周波数に関係なく、運転基板の制御により任
意の回転数で運転可能となっている。回転子3には永久
磁石3hが組み込まれているため、磁気的な凸極性を有
している。そのため、永久磁石3hによるマグネットト
ルクに加えて、回転子3の凸極性に起因して発生するリ
ラクタンストルクが利用できる構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6、
図7に示す従来のロータリ圧縮機において、誘導電動機
1の回転子3は、電磁鋼板3aとアルミニウム製のかご
形導体3b等により構成され、また電磁鋼板3aの固定
手段としてアルミニウム等が使用されており、コストが
割高となっていた。また、解体時には回転子3側のアル
ミニウムと電磁鋼板20の分別が困難であった。
【0006】一方図6、図8に示すように電動機部1が
DCモータ(インバータ機)である場合、固定子2は電
磁鋼板2aと銅線の巻線2c、回転子3は電磁鋼板3a
と永久磁石3cにより構成されており、回転子3の電磁
鋼板3aとバランスウェイトの固定手段としてはリベッ
ト3e等鉄系素材が用いられている。DCモータ搭載機
の場合、モータに用いられる永久磁石3cのコストが割
高となっていた。また、破砕機を用いた解体時には回転
子3に用いられている永久磁石3cの磁力の影響によ
り、破砕機により破砕された圧縮機の中から永久磁石3
cが飛び出し、破砕された磁性体を吸引し塊となった
り、破砕機の各部位に永久磁石3cが吸着しその周辺に
破砕された磁性体が吸引されるなどの問題が生じ分別が
非常に困難であり、解体作業自体も困難なものであっ
た。
【0007】本発明は、前記従来技術の課題を解消する
ためになされたものであり、密閉型圧縮機に用いられる
電動機の解体・分別性を容易なものとし、密閉型圧縮機
の解体・分別性を向上させ、地球環境にやさしい密閉型
圧縮機を得ることを目的としている。また、密閉圧縮機
に使用する冷媒をオゾン層破壊がないか少ないものと
し、地球環境にやさしい密閉型圧縮機を得ることを目的
としている。また、前記の地球環境にやさしい密閉型圧
縮機を得ることを目的とするとともに、電動機を安価に
し、安価な密閉型圧縮機を得ることを目的とする。ま
た、前記の地球環境にやさしい密閉型圧縮機を得ること
を目的とするとともに、信頼性の高い密閉圧縮機を得る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の密
閉型圧縮機は、密閉容器内に、固定子と回転子とからな
る電動機と、該電動機に駆動軸を介して連結され、駆動
される圧縮機構部とを収容した密閉型圧縮機において、
電動機にシンクロナスリラクタンスモータを用いたもの
である。
【0009】また、この発明の請求項2の密閉型圧縮機
は、密閉ケース内に、固定子と回転子とからなる電動機
と、該電動機に回転軸を介して連結され、駆動される圧
縮機構部とを収容した密閉型圧縮機において、電動機に
シンクロナスリラクタンスモータ、またはスイッチドリ
ラクタンスモータを用い、使用冷媒を炭化水素系冷媒、
またはHFC冷媒とし、密閉容器内に炭化水素系冷媒、
またはHFC冷媒と非相溶の冷凍機油を封入したもので
ある。
【0010】また、この発明の請求項3の密閉型圧縮機
は、請求項2において、密閉容器内に炭化水素系冷媒、
またはHFC冷媒と相溶性を有する冷凍機油を封入した
ものである。
【0011】また、この発明の請求項4の密閉圧縮機の
リサイクル方法は、密閉ケース内に、電動機としてのシ
ンクロナスリラクタンスモータ、またはスイッチドリラ
クタンスモータと、該リラクタンスモータに回転軸を介
して連結され、駆動される圧縮機構部とを収容した密閉
型圧縮機のリサイクル方法であって、冷凍機油を取り出
す工程と、冷凍機油除去後の圧縮機を冷却破砕する工程
と、破砕品を分別する工程とを含み、永久磁石の脱磁工
程、並びにアルミニウム及び永久磁石の分別工程を含ま
ない密閉型圧縮機のリサイクル方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、実施の形態
1について図に基づいて説明する。図1は、実施の形態
1のロータリ圧縮機の縦断面図、図2はその圧縮機構部
を示す横断面図、図3はその電動機を示す横断面図、図
4は電動機の積層状態を示す斜視図である。図1、図2
において、ロータリ圧縮機は固定子2と回転子3からな
る電動機1、及び電動機1により駆動軸5を介して駆動
される圧縮機構部4により構成され、これらが密閉容器
6に収容されている。
【0013】圧縮機構部4は、吸入口4a、吐出口4b
が開口するシリンダ室(後述の高圧室4fと低圧室4e
を合せたもの)を有するシリンダ4cと、駆動軸5の偏
芯軸部5aに回転自在に嵌入され、前記シリンダ4c内
に配置されたピストン4dと、シリンダ室を吸入口4a
に通じる低圧室4eと吐出口4bに通じる高圧室4fと
に区画するベーン4gと、ベーン4gをピストン4dに
適度な力で押付けるベーンスプリング4hと、シリンダ
4cの一方の開放端に設置され駆動軸長部5bを回転自
在に保持するフレーム4iと、シリンダ4cの他方の開
放端に設置され駆動軸短部5cを回転自在に保持するシ
リンダヘッド4jとから構成される。また、圧縮動作
は、駆動軸5の回転によりピストン4dがシリンダ室の
内壁に沿って公転し、この公転毎に吸入口4aから吸入
した冷媒ガスを圧縮し、吐出口4bから吐出するように
なっている。
【0014】図3において、図3(a)、(b)、
(c)、(d)は、固定子2及び回転子3の組合せの例
を示す。本実施の形態の電動機1は、スイッチドリラク
タンスモ−タであり、固定子2は、凸極構造をもち、電
磁鋼板2aを積層し、凸極部2bに銅線の巻線2cが巻
かれる集中巻構造となっている。
【0015】また、回転子3は、電磁鋼板3aを積層
し、凸極部3bの凸極構造をもつ。回転子3は、従来の
回転子3と異なり、アルミニウム製のかご形導体3g
や、永久磁石3hを用いることなく、図4に示すように
凸極部3bを有する電磁鋼板3aを積層し、積層した電
磁鋼板3aとバランスウェート3cを固定するための鉄
系のカシメ部材3dにより構成されている。
【0016】本電動機1の回転は次のようになされる。
回転子3に連結された駆動軸5は、巻線2cに通電する
ことにより発生する電磁力で回転子3の凸極部3bを吸
引することにより回転され、通電させる巻線2cを順次
切替えることにより連続的な回転トルクが得られ、定め
られた角度づつ回転することが可能となる。
【0017】次にリサイクル(解体作業)について述べ
る。従来、密閉型圧縮機の解体は冷凍空調装置等の冷凍
サイクルから圧縮機を取り外し、破砕機にかけて鉄くず
として分別・廃却されていたが、本実施の形態の密閉型
圧縮機の解体は次の工程で行なわれる。 (1)密閉型圧縮機から冷凍機油を取り出す工程 (2)冷却装置で密閉型圧縮機を冷却する工程 (3)破砕機で密閉圧縮機を破砕する工程 (4)破砕品を分別する工程 これらの解体工程で、本密閉圧縮機は永久磁石3hを有
していないため、破砕工程前の永久磁石3hの分別また
は永久磁石3hの脱磁工程はない。また、回転子3にア
ルミニウムを有していないので、破砕品の分別工程にア
ルミニウムの分別は含まない。
【0018】従来の密閉型圧縮機を本解体方法で行なう
場合、回転子3に使用されているアルミニウム製のかご
型導体3gや永久磁石3hも一緒に破砕機に掛けられる
ことになり、鉄、アルミニウム、磁石の分別は困難であ
った。特に、破砕機により破砕された圧縮機がDCモー
タ搭載機であった場合、圧縮機の中から永久磁石3hが
飛び出し、破砕された磁性体を吸引し塊となったり、破
砕機の各部位に永久磁石3hが吸着しその周辺に破砕さ
れた磁性体が吸引されるなどの問題が生じる。
【0019】しかしながら、前記のようにスィッチドリ
ラクタンスモータを使用するロータリ圧縮機では、従来
回転子3に用いられていたアルミニウム製かご型導体3
gや永久磁石3hを用いることなく電動機1を構成する
ことが可能となった。そこで、前記の従来の問題が解消
し、解体・分別作業が容易になり、リサイクル率が向上
し環境にやさしい圧縮機が得られる。また、永久磁石3
h、アルミニウム製かご型導体3gを使用しないことに
より、安価な密閉型圧縮機が得られる。
【0020】実施の形態2.以下、実施の形態2につい
て図に基づいて説明する。本実施の形態では、電動機の
構成が異なるだけで、その他は実施の形態1と同じであ
る。図5は、ロータリ圧縮機の電動機1を示す横断面図
であり、図5(a)、(b)、(c)、(d)に固定子
2及び回転子3の組合せの例を示す。電動機1は、シン
クロナスリラクタンスモータであり、固定子2は、従来
の誘導電動機の固定子2とほぼ同様であるが、巻線2c
は、回転子3の多数のスリット3fに分布させて巻線2
cが巻かれる分布巻構造となっている。
【0021】また、回転子3は、電磁鋼板3aを積層し
た凸極構造をもち、従来の回転子3と異なり、アルミニ
ウム製のかご形導体3gや永久磁石3hを用いることな
く電磁鋼板3aを積層し、積層した電磁鋼板3a及びバ
ランスウェート(図示省略)を固定するための鉄系のカ
シメ部材(図示省略)により構成されている。また、回
転子3の形状は、図5に示すように積層されている電磁
鋼板3aの円筒型の一部を切り落とした形状や、スリッ
ト3fを入れる等した凸極構造をなす形状をしている。
【0022】また、回転子3に連結された駆動軸5は、
巻線2cに通電することにより発生する電磁力で回転子
3の磁性部分を吸引することにより回転され、通電され
る巻線2cを順次切替えることにより定められた角度づ
つ回転する。スイッチドリラクタンスモータはステータ
の巻線仕様が集中巻であり、回転子の動きがスムースで
ない(コギング力が大きい)のに対して、シンクロナス
リラクタンスモータはステータの巻線仕様が分布巻であ
り、回転子の動きがスイッチドリラクタンスモータに比
べてスムースである。そこで、圧縮機に搭載すると、シ
ンクロナスリラクタンスモータの方がスイッチドリラク
タンスモータに比べて圧縮機の振動が小さく、音が静か
になる特徴がある。
【0023】本密閉型圧縮機のリサイクル時の解体につ
いては、前記の実施の形態1のスイッチドリラクタンス
モータを用いた密閉型圧縮機と同じである。そこで、従
来の解体時の問題が解消し、解体・分別作業が容易にな
り、リサイクル率が向上し環境にやさしい圧縮機が得ら
れるのも同じである。また、永久磁石3h、アルミニウ
ム製かご型導体3gを使用しないことにより、安価な密
閉型圧縮機が得られる点も同じである。
【0024】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
について説明する。本例のロータリ圧縮機は、実施の形
態1または実施の形態2のように構成された圧縮機にお
いて、冷媒としてプロパン、イソブタン等の炭化水素系
冷媒、またはHFC冷媒を使用し、密閉容器6内にプロ
パン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、またはHFC冷
媒と非相溶の冷凍機油が封入されている。
【0025】このように構成されたロータリ圧縮機で
は、プロパン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、HFC
冷媒が、それぞれ、オゾン層破壊作用がない、少ないこ
とにより地球環境にやさしい密閉型圧縮機が得られる。
【0026】また、プロパン、イソブタン等の炭化水素
系冷媒、またはHFC冷媒が冷凍機油に溶け込むことが
ないため、冷凍機油の粘度が低下することなく各摺動部
に供給されるため、摺動部の異常摩耗、焼付等を防止す
ることが可能となる。
【0027】また、プロパン、イソブタン等の炭化水素
系の可燃性冷媒を使用した場合においては、冷凍機油へ
の可燃性冷媒の溶け込みが殆ど無いので、冷凍機油への
冷媒の溶け込み量を見越し余分な冷媒を封入する必要が
無くなり、冷凍空調機器への冷媒封入量を減らすことが
可能となる。このため、封入冷媒が室内に漏洩した場合
でも爆発限界に達することがない。
【0028】実施の形態4.次に、本発明の実施の形態
4について説明する。本例のロータリ圧縮機は、実施の
形態1、2の様に構成された圧縮機において、プロパ
ン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、または、HFC冷
媒に対して相溶性を有する冷凍機油が密閉容器6内に封
入されている。
【0029】このように構成されたロータリ圧縮機で
は、プロパン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、HFC
冷媒が、それぞれ、オゾン層破壊作用がない、少ないこ
とにより地球環境にやさしい密閉型圧縮機が得られる他
に、次の効果が得られる。たとえ密閉容器6内から冷凍
サイクル中へ冷凍機油が持ち出され、密閉容器6内の冷
凍機油の量が減少したとしても、プロパン、イソブタン
等の炭化水素系冷媒、またはHFC冷媒と冷凍機油が相
溶性を有しているので、冷凍サイクル中を流れる冷媒に
よって再度密閉容器6内に返油されるので、密閉容器6
内の冷凍機油は枯渇することなく、各摺動部への冷凍機
油の供給が確保される。また、炭化水素系冷媒が相溶し
た冷凍機油が付着した場合、誘導電動機では、硬い鉄の
部分と柔らかいアルミニウムの部分とが混在するため、
解体時に火花がでやすく、装置の故障の原因となる恐れ
があるが、リラクタンスモータでは、アルミニウムの使
用がなく、解体時に火花がでにくく、装置の故障を抑制
できる。
【0030】以上、前記の実施の形態では、密閉圧縮機
としてロータリ圧縮機について述べたが、本発明の技術
はロータリ圧縮機以外のスクロール圧縮機、レシプロ圧
縮機等にも適用でき、同様な効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】この発明の請求項1の密閉型圧縮機は、
密閉容器内に、固定子と回転子とからなる電動機と該電
動機に駆動軸を介して連結され、駆動される圧縮機構部
とを収容した密閉型圧縮機において、電動機にシンクロ
ナスリラクタンスモータを用いたので、電動機部にアル
ミニウムや永久磁石などを用いないシンクロナスリラク
タンス形モータを用いることにより安価な密閉型圧縮機
を得ることができる。また、解体時にはアルミニウムや
永久磁石を分別する必要がなくなるため、解体・分別作
業が容易になり、リサイクル率も向上し地球環境にやさ
しい密閉型圧縮機を得ることができる。
【0032】また、この発明の請求項2の密閉型圧縮機
は、密閉ケース内に、固定子と回転子とからなる電動機
と該電動機に回転軸を介して連結され、駆動される圧縮
機構部とを収容した密閉型圧縮機において、電動機にシ
ンクロナスリラクタンスモータ、またはスイッチドリラ
クタンスモータを用い、使用冷媒を炭化水素系冷媒、ま
たはHFC冷媒とし、密閉容器内に炭化水素系冷媒、ま
たはHFC冷媒と非相溶の冷凍機油を封入したので、冷
媒によるオゾン層の破壊がないか少なく、地球環境にや
さしい密閉型圧縮機を得ることができるとともに、冷媒
が冷凍機油に溶け込むことがなく、そこで冷凍機油は粘
度が低下することなく各摺動部に供給され、摺動部の異
常摩耗、焼付等を防止することが可能となり、高信頼性
の密閉型圧縮機を得ることが出来る。
【0033】また、この発明の請求項3の密閉型圧縮機
は、請求項2において、密閉容器内に炭化水素系冷媒、
またはHFC冷媒と相溶性を有する冷凍機油を封入した
ので、オゾン層の破壊がないか少なく、地球環境にやさ
しい密閉型圧縮機を得ることができるとともに、密閉容
器内から冷凍サイクル中に冷凍機油が持ち出され、密閉
容器内の潤滑油の量が減少したとしても、冷媒と冷凍機
油が相溶性を有しているので冷凍サイクル中を流れる冷
媒によって再度密閉容器内に返油されるので、密閉容器
内の潤滑油は枯渇することなく、各摺動部への冷凍機油
の供給が確保されるため、摺動部の異常摩耗、焼付等を
防止することが可能となり、高信頼性の密閉型圧縮機を
得ることができる。
【0034】また、この発明の請求項4の密閉圧縮機の
リサイクル方法は、密閉ケース内に、電動機としてのシ
ンクロナスリラクタンスモータ、またはスイッチドリラ
クタンスモータと、該リラクタンスモータに回転軸を介
して連結され、駆動される圧縮機構部とを収容した密閉
型圧縮機のリサイクル方法であって、冷凍機油を取り出
す工程と、冷凍機油除去後の圧縮機を冷却破砕する工程
と、破砕品を分別する工程とを含み、永久磁石の脱磁工
程、並びにアルミニウム及び永久磁石の分別工程を含ま
ないので、解体時にアルミニウムや永久磁石を分別する
必要がなくなるため、解体・分別作業が容易になり、リ
サイクル率も向上し地球環境にやさしい密閉型圧縮機を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のロータリ圧縮機の縦
断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の圧縮機構部の横断面
図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の電動機の横断面図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態1の回転子の積層状態を
示す斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態2の電動機の横断面図で
ある。
【図6】 従来のロータリ圧縮機の縦断面図である。
【図7】 従来の誘導モータの横断面図である。
【図8】 従来のDCモータの横断面図である。
【符号の説明】
1 電動機、2 固定子、3 回転子、4 圧縮機構
部、5 駆動軸、6 密閉容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 15/02 H02K 15/02 A Fターム(参考) 3H003 AA05 AB04 AC03 CE03 CF04 3H029 AA02 AA15 AB03 BB05 BB32 BB35 CC07 CC27 CC46 5H615 AA03 BB01 BB07 BB14 BB16 PP01 PP02 PP06 PP12 QQ02 QQ19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に、固定子と回転子とからな
    る電動機と、該電動機に駆動軸を介して連結され、駆動
    される圧縮機構部とを収容した密閉型圧縮機において、 前記電動機にシンクロナスリラクタンスモータを用いた
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉ケース内に、固定子と回転子とから
    なる電動機と、該電動機に回転軸を介して連結され、駆
    動される圧縮機構部とを収容した密閉型圧縮機におい
    て、 前記電動機にシンクロナスリラクタンスモータ、または
    スイッチドリラクタンスモータを用い、使用冷媒を炭化
    水素系冷媒、またはHFC冷媒とし、前記密閉容器内に
    前記炭化水素系冷媒、または前記HFC冷媒と非相溶の
    冷凍機油を封入したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記密閉容器内に前記炭化水素系冷媒、
    またはHFC冷媒と相溶性を有する冷凍機油を封入した
    ことを特徴とする請求項2記載の密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 密閉ケース内に、電動機としてのシンク
    ロナスリラクタンスモータ、またはスイッチドリラクタ
    ンスモータと、該リラクタンスモータに回転軸を介して
    連結され、駆動される圧縮機構部とを収容した密閉型圧
    縮機のリサイクル方法であって、冷凍機油を取り出す工
    程と、冷凍機油除去後の圧縮機を冷却破砕する工程と、
    破砕品を分別する工程とを含み、永久磁石の脱磁工程、
    並びにアルミニウム及び永久磁石の分別工程を含まない
    ことを特徴とする密閉型圧縮機のリサイクル方法。
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