JPH084710A - 摺動抵抗可変ピストン体及びシリンダ装置 - Google Patents
摺動抵抗可変ピストン体及びシリンダ装置Info
- Publication number
- JPH084710A JPH084710A JP13183394A JP13183394A JPH084710A JP H084710 A JPH084710 A JP H084710A JP 13183394 A JP13183394 A JP 13183394A JP 13183394 A JP13183394 A JP 13183394A JP H084710 A JPH084710 A JP H084710A
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- sliding resistance
- piston
- piston body
- pressurized air
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダとの摺動抵抗を簡単に変えることが
できるピストン体を得ること。 【構成】 ピストン基材と；このピストン基材の外周面
に設けられ該ピストン基材との間に閉じられた内室を形
成する筒状可撓膜部材と；この内室に加圧空気を導く空
気供給路と；を備えた摺動抵抗可変ピストン体。
できるピストン体を得ること。 【構成】 ピストン基材と；このピストン基材の外周面
に設けられ該ピストン基材との間に閉じられた内室を形
成する筒状可撓膜部材と；この内室に加圧空気を導く空
気供給路と；を備えた摺動抵抗可変ピストン体。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、摺動抵抗可変ピストン体及びそ
のピストン体を備えたシリンダ装置に関する。
のピストン体を備えたシリンダ装置に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】従来のシリンダ装置は、シ
リンダとこれに嵌めたピストンとの間には、シールリン
グ等によって定まる一定の摺動抵抗があり、この摺動抵
抗を変えるには、シールリングの径や材質を変更しなけ
ればならなかった。
リンダとこれに嵌めたピストンとの間には、シールリン
グ等によって定まる一定の摺動抵抗があり、この摺動抵
抗を変えるには、シールリングの径や材質を変更しなけ
ればならなかった。
【０００３】
【発明の目的】本発明は、摺動抵抗を加圧空気の空気圧
によって変更できる摺動抵抗可変ピストン体及びシリン
ダ装置を得ることを目的とする。
によって変更できる摺動抵抗可変ピストン体及びシリン
ダ装置を得ることを目的とする。
【０００４】
【発明の概要】本発明の摺動抵抗可変ピストン体は、ピ
ストン基材と；このピストン基材の外周面に設けられ該
ピストン基材との間に閉じられた内室を形成する筒状可
撓膜部材と；この内室に加圧空気を導く空気供給路と；
を備えたことを特徴としている。
ストン基材と；このピストン基材の外周面に設けられ該
ピストン基材との間に閉じられた内室を形成する筒状可
撓膜部材と；この内室に加圧空気を導く空気供給路と；
を備えたことを特徴としている。
【０００５】このピストン体は、内室に加圧空気を導く
と、筒状可撓膜部材が膨らむ。膨らみ量は、加圧空気の
空気圧によって変化するから、空気圧を変化させること
により、シリンダ内周面との摺動抵抗を変化させること
ができる。
と、筒状可撓膜部材が膨らむ。膨らみ量は、加圧空気の
空気圧によって変化するから、空気圧を変化させること
により、シリンダ内周面との摺動抵抗を変化させること
ができる。
【０００６】内室に加圧空気を導くための空気供給路
は、加圧空気を導入後閉じることもできるが、シリンダ
内の圧力室と連通させれば、ピストン体を動作させる加
圧空気の空気圧に応じて筒状可撓膜部材の膨らみ量を変
えることができる。このことは、加圧空気の空気圧が高
い場合には大きい摺動抵抗が得られ、低い場合には小さ
い摺動抵抗が得られることを意味するから、好ましいシ
リンダ装置が得られる。
は、加圧空気を導入後閉じることもできるが、シリンダ
内の圧力室と連通させれば、ピストン体を動作させる加
圧空気の空気圧に応じて筒状可撓膜部材の膨らみ量を変
えることができる。このことは、加圧空気の空気圧が高
い場合には大きい摺動抵抗が得られ、低い場合には小さ
い摺動抵抗が得られることを意味するから、好ましいシ
リンダ装置が得られる。
【０００７】摺動抵抗可変ピストン体のピストンロッド
は、該ピストン体の径方向に相対移動できるようにすれ
ば、シリンダの筒状部とピストンロッド摺動孔との間に
芯ずれがあっても、円滑に作動させることができる。
は、該ピストン体の径方向に相対移動できるようにすれ
ば、シリンダの筒状部とピストンロッド摺動孔との間に
芯ずれがあっても、円滑に作動させることができる。
【０００８】
【発明の実施例】以下図示実施例について本発明を説明
する。図１は、本発明の摺動抵抗可変ピストン体１０を
シリンダ２０に嵌めた状態を示す。本発明のピストン体
１０は、金属や合成樹脂材料からなるピストン基材１１
と、ゴム等の可撓性材料からなる筒状可撓膜部材１２と
からなっている。ピストン基材１１の周面には、２条の
固定用環状溝１１ａと、この２条の固定用環状溝１１ａ
の間に位置する内室環状溝１１ｂとが形成されており、
一方、筒状可撓膜部材１２には、その軸方向の両端部
に、この固定用環状溝１１ａに嵌まる環状固定ビード１
２ａが形成されている。環状固定ビード１２ａは固定用
環状溝１１ａに嵌められた後、接着されている。
する。図１は、本発明の摺動抵抗可変ピストン体１０を
シリンダ２０に嵌めた状態を示す。本発明のピストン体
１０は、金属や合成樹脂材料からなるピストン基材１１
と、ゴム等の可撓性材料からなる筒状可撓膜部材１２と
からなっている。ピストン基材１１の周面には、２条の
固定用環状溝１１ａと、この２条の固定用環状溝１１ａ
の間に位置する内室環状溝１１ｂとが形成されており、
一方、筒状可撓膜部材１２には、その軸方向の両端部
に、この固定用環状溝１１ａに嵌まる環状固定ビード１
２ａが形成されている。環状固定ビード１２ａは固定用
環状溝１１ａに嵌められた後、接着されている。
【０００９】ピストン基材１１には、内室環状溝１１ｂ
に連通する径方向供給路１１ｃと、この径方向供給路１
１ｃに連通しピストン基材１１の一端面に開口する軸方
向供給路１１ｄとが形成されている。筒状可撓膜部材１
２の中間変形部分１２ｂは、この軸方向と径方向の供給
路１１ｄ、１１ｃを介して内室環状溝１１ｂに加圧空気
が供給されると、径方向外方に膨らむ。ピストン基材１
１には、軸方向供給路１１ｄの反対側の端部にピストン
ロッド１３が固定されている。
に連通する径方向供給路１１ｃと、この径方向供給路１
１ｃに連通しピストン基材１１の一端面に開口する軸方
向供給路１１ｄとが形成されている。筒状可撓膜部材１
２の中間変形部分１２ｂは、この軸方向と径方向の供給
路１１ｄ、１１ｃを介して内室環状溝１１ｂに加圧空気
が供給されると、径方向外方に膨らむ。ピストン基材１
１には、軸方向供給路１１ｄの反対側の端部にピストン
ロッド１３が固定されている。
【００１０】シリンダ２０内は、摺動抵抗可変ピストン
体１０によって、圧力室２１と２２に分割されており、
この圧力室２１と２２には、圧縮空気源３０及び制御弁
３１を介して加圧空気が給排される。圧力室２２は単に
大気に解放し、その代わりに、この圧力室２２内にピス
トン体１０の弱い復元ばねを設けてもよい。シリンダ２
０にはピストンロッド１３を挿通させるピストンロッド
摺動孔（すべり軸受）２３が形成されている。ピストン
ロッド１３の突出端には操作機器１５が接続される。
体１０によって、圧力室２１と２２に分割されており、
この圧力室２１と２２には、圧縮空気源３０及び制御弁
３１を介して加圧空気が給排される。圧力室２２は単に
大気に解放し、その代わりに、この圧力室２２内にピス
トン体１０の弱い復元ばねを設けてもよい。シリンダ２
０にはピストンロッド１３を挿通させるピストンロッド
摺動孔（すべり軸受）２３が形成されている。ピストン
ロッド１３の突出端には操作機器１５が接続される。
【００１１】上記構成の本シリンダ装置は、圧縮空気源
３０及び制御弁３１を介して圧力室２１に加圧空気を供
給すると、その空気が軸方向供給路１１ｄ、径方向供給
路１１ｃを介して内室環状溝１１ｂに導かれる。する
と、筒状可撓膜部材１２の中間変形部分１２ｂが膨らん
でシリンダ２０の内壁との接触抵抗（摺動抵抗）を増
す。中間変形部分１２ｂの膨らみ量、すなわちピストン
体１０のシリンダ２０との摺動抵抗は、圧力室２１に及
ぼされる空気圧の大小にほぼ比例すると考えられる。す
なわち、低い空気圧の加圧空気を供給するときには、ピ
ストン体１０の摺動抵抗は小さく、高い空気圧の加圧空
気を供給するときは、ピストン体１０の摺動抵抗が大き
くなる。圧力室２１への加圧空気の供給により、ピスト
ン体１０が図において右行すると、ピストンロッド１３
を介して操作機器１５で仕事がなされる。このときに
は、圧力室２２には加圧空気は供給されない。
３０及び制御弁３１を介して圧力室２１に加圧空気を供
給すると、その空気が軸方向供給路１１ｄ、径方向供給
路１１ｃを介して内室環状溝１１ｂに導かれる。する
と、筒状可撓膜部材１２の中間変形部分１２ｂが膨らん
でシリンダ２０の内壁との接触抵抗（摺動抵抗）を増
す。中間変形部分１２ｂの膨らみ量、すなわちピストン
体１０のシリンダ２０との摺動抵抗は、圧力室２１に及
ぼされる空気圧の大小にほぼ比例すると考えられる。す
なわち、低い空気圧の加圧空気を供給するときには、ピ
ストン体１０の摺動抵抗は小さく、高い空気圧の加圧空
気を供給するときは、ピストン体１０の摺動抵抗が大き
くなる。圧力室２１への加圧空気の供給により、ピスト
ン体１０が図において右行すると、ピストンロッド１３
を介して操作機器１５で仕事がなされる。このときに
は、圧力室２２には加圧空気は供給されない。
【００１２】ピストン体１０の右行が終了すると、制御
弁３１により、圧力室２２に加圧空気が供給され、圧力
室２１の加圧空気は排気状態となる。圧力室２１の加圧
空気が排気状態になった結果、ピストン体１０の筒状可
撓幕部材１２は最も小径の状態となってシリンダ２０と
の摺動抵抗を最小としており、圧力室２２へ供給された
加圧空気によってピストン体１０及びピストンロッド１
３は左行して初期位置に復帰する。以後、同様の動作が
繰り返される。
弁３１により、圧力室２２に加圧空気が供給され、圧力
室２１の加圧空気は排気状態となる。圧力室２１の加圧
空気が排気状態になった結果、ピストン体１０の筒状可
撓幕部材１２は最も小径の状態となってシリンダ２０と
の摺動抵抗を最小としており、圧力室２２へ供給された
加圧空気によってピストン体１０及びピストンロッド１
３は左行して初期位置に復帰する。以後、同様の動作が
繰り返される。
【００１３】図２は本発明の別の実施例を示す。この実
施例は、ピストンロッド１３とピストン体１０との径方
向の相対移動を可能にした実施例である。ピストンロッ
ド１３のピストン体１０側の端部には、フランジ部１３
ａが一体に形成され、ピストン基材１１には、このフラ
ンジ部１３ａを受け入れる、フランジ部１３ａより大径
の凹部１１ｅが形成されている。凹部１１ｅは、フラン
ジ部１３ａの軸方向移動を規制するリテイナ１６によっ
て覆われ、このリテイナ１６はピストン基材１１に固定
されている。
施例は、ピストンロッド１３とピストン体１０との径方
向の相対移動を可能にした実施例である。ピストンロッ
ド１３のピストン体１０側の端部には、フランジ部１３
ａが一体に形成され、ピストン基材１１には、このフラ
ンジ部１３ａを受け入れる、フランジ部１３ａより大径
の凹部１１ｅが形成されている。凹部１１ｅは、フラン
ジ部１３ａの軸方向移動を規制するリテイナ１６によっ
て覆われ、このリテイナ１６はピストン基材１１に固定
されている。
【００１４】この実施例によると、シリンダ２０（の筒
状部）とピストンロッド摺動孔２３の軸が厳密に一致し
ていない場合にも、ピストン体１０をシリンダ２０に嵌
め、ピストンロッド１３を該摺動孔２３に嵌めて、円滑
な作動を保証することができる。
状部）とピストンロッド摺動孔２３の軸が厳密に一致し
ていない場合にも、ピストン体１０をシリンダ２０に嵌
め、ピストンロッド１３を該摺動孔２３に嵌めて、円滑
な作動を保証することができる。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、筒状可撓
性膜部材の内側の室に及ぼす空気圧を変化させることに
より、ピストン体の摺動抵抗を変化させることができ、
簡単に摺動抵抗を調整することができる。空気圧とし
て、ピストンを作動させる加圧空気を用いれば、低い空
気圧のときはピストン体の摺動抵抗を小さくし、高い空
気圧のときはピストン体の摺動抵抗を大きくすることが
できる。
性膜部材の内側の室に及ぼす空気圧を変化させることに
より、ピストン体の摺動抵抗を変化させることができ、
簡単に摺動抵抗を調整することができる。空気圧とし
て、ピストンを作動させる加圧空気を用いれば、低い空
気圧のときはピストン体の摺動抵抗を小さくし、高い空
気圧のときはピストン体の摺動抵抗を大きくすることが
できる。
【図１】本発明の摺動抵抗可変ピストン及びそのシリン
ダ装置の実施例を示す断面図である。
ダ装置の実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の別の実施例を示す断面図である。
１０ 摺動抵抗可変ピストン体 １１ ピストン基材 １１ａ 固定用環状溝 １１ｂ 内室環状溝 １１ｃ 径方向供給路 １１ｄ 軸方向供給路 １２ 筒状可撓膜部材 １２ａ 環状固定ビード １２ｂ 中間変形部分 １３ ピストンロッド １６ リテイナ ２０ シリンダ ２１ ２２ 圧力室 ３０ 圧縮空気源 ３１ 制御弁
Claims (4)
- 【請求項１】 ピストン基材と；このピストン基材の外
周面に設けられ該ピストン基材との間に閉じられた内室
を形成する筒状可撓膜部材と；上記内室に加圧空気を導
く空気供給路と；を備えたことを特徴とする摺動抵抗可
変ピストン体。 - 【請求項２】 請求項１の摺動抵抗可変ピストン体をシ
リンダに嵌めたシリンダ装置。 - 【請求項３】 請求項２において、空気供給路は、摺動
抵抗可変ピストン体をシリンダ内で作動させるための圧
力室に連通しているシリンダ装置。 - 【請求項４】 請求項２または３において、摺動抵抗可
変ピストン体は、該ピストン体の径方向に相対移動可能
なピストンロッドを備えているシリンダ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13183394A JPH084710A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 摺動抵抗可変ピストン体及びシリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13183394A JPH084710A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 摺動抵抗可変ピストン体及びシリンダ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH084710A true JPH084710A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15067171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13183394A Withdrawn JPH084710A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 摺動抵抗可変ピストン体及びシリンダ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084710A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008082555A (ja) * | 2007-11-19 | 2008-04-10 | Ntn Corp | 空気シリンダー用ピストンパッキン |
| CN112065809A (zh) * | 2020-08-14 | 2020-12-11 | 中国船舶重工集团公司第七0四研究所 | 一种超高压封头式索具油压机油缸 |
| JP2021025232A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 住友重機械工業株式会社 | 建設機械 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP13183394A patent/JPH084710A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008082555A (ja) * | 2007-11-19 | 2008-04-10 | Ntn Corp | 空気シリンダー用ピストンパッキン |
| JP2021025232A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 住友重機械工業株式会社 | 建設機械 |
| CN112065809A (zh) * | 2020-08-14 | 2020-12-11 | 中国船舶重工集团公司第七0四研究所 | 一种超高压封头式索具油压机油缸 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |