JPH084652Y2 - コイル用帯状絶縁導体 - Google Patents

コイル用帯状絶縁導体

Info

Publication number
JPH084652Y2
JPH084652Y2 JP1990043348U JP4334890U JPH084652Y2 JP H084652 Y2 JPH084652 Y2 JP H084652Y2 JP 1990043348 U JP1990043348 U JP 1990043348U JP 4334890 U JP4334890 U JP 4334890U JP H084652 Y2 JPH084652 Y2 JP H084652Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
strip
insulated conductor
conductor
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990043348U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03112824U (ja
Inventor
弘之 副島
則良 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP1990043348U priority Critical patent/JPH084652Y2/ja
Publication of JPH03112824U publication Critical patent/JPH03112824U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH084652Y2 publication Critical patent/JPH084652Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コイル等の形成に好適な帯状絶縁導体に関
する。
(従来の技術) 電気機器トランスフォーマー(変圧器、変成器)等に
用いるコイルとしては、従来、丸形や平角形などの形状
の導体の周囲にエナメル被膜を設けた丸形エナメル線、
平角エナメル線、或いはクラフト紙やポリエステルフィ
ルムなどの薄葉絶縁体を巻いて絶縁体層を設けた平角巻
線を巻回したもの又はクラフト紙若しくはポリエステル
フィルムと銅若しくはアルミニウム条・箔を用いたイン
ターリーブ方式のものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) 従来のコイルのなかで導体として丸形エナメル線や平
角エナメル線等を用いたコイルは、導体の表面積が小さ
いことから帯状の箔などの導体を用いた場合に比べて熱
放散性が低いという問題がある。
また、インターリーブ方式のコイルは、巻回作業が非
常に煩雑であるという問題がある。さらにこの方式のコ
イルの場合には、巻回した導体端部の絶縁性を保持する
ために、いわゆる「みみ出し」作業が必要となることか
ら、出来上がったコイルが他のコイルに比べると大きな
ものとなって、変圧器等に組み込む際に支障が生じるこ
とがあるという問題もある。
かかる問題はエナメルの焼き付けにより絶縁された帯
状の箔導体を用いることにより解決できるものの、この
場合には次のような新たな問題が生じる。
コイル製造に際しては、まず、帯状導体の表面に絶縁
体となるエナメルワニスを塗布し、焼き付ける処理をす
るが、帯状導体長手方向の両側縁においてはワニスがよ
く塗布されず(表面張力により)、その結果、絶縁体が
十分に被覆形成されずに導体が露出したり絶縁体が薄く
なったりする。
従って、かかる帯状の絶縁導体をその一方の端部から
長手方向側に巻回してコイルを製造した場合には、出来
上がったコイルの両側面は絶縁が不十分である前記絶縁
導体の両側縁で形成されることとなり、コイルの絶縁性
が不十分になるという問題が生じる。
本考案は、上記問題を解決する、熱放散性が優れてお
り、巻回作業も容易であって、かつコイル製造後の絶縁
性も優れているコイル用帯状絶縁導体を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、帯状導体の少な
くとも一面を絶縁体で被覆されてなる帯状絶縁導体が、
その長手方向の両側縁部において絶縁体被覆面を外側に
して幅方向側に90度を超える角度で同一方向又は互いに
異なる方向に折り曲げられており、かつ前記帯状絶縁導
体の側縁が折り曲げ部より内側に位置していることを特
徴とするコイル用帯状絶縁導体を提供する。
(作用) 本考案のコイル用帯状絶縁導体は、その長手方向の両
側縁部が絶縁体被覆面を外側にして幅方向に一定範囲の
長さでかつ所定の角度で同一方向又は互いに異なる方向
に折り曲げられており、その折り曲げ部分が実質的に前
記絶縁導体の長手方向の両側縁部を形成している。
従って、常法により巻回してコイルを製造した場合で
も、絶縁導体の実質的な両側縁部において導体が露出等
することがなく、コイル製造後においても良好な絶縁性
を保持できる。また、導体が帯状であることから、丸線
や平角線に比べてコイルとした場合の熱放散性が優れて
いる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は、本考案のコイル用帯状絶縁導体
の長手方向の一方の端部から見た部分斜視図であり、絶
縁導体の長手方向の大部分は省略されている。
本考案のコイル用帯状絶縁導体1は、加工前は第3図
に示すように金属泊などの薄葉状導体2の周囲がエナメ
ルワニスの塗布・焼付により形成した皮膜からなる絶縁
体3で被覆されており、その両側縁5a,5bにおいては、
実質的に金属導体2が露出した構造のものである。
本考案のコイル用帯状絶縁導体1は、かかる構造の帯
状の絶縁導体の長手方向の両側縁部が、幅方向側(第3
図に示す矢印の方向側)であって第1図又は第2図に示
すように同一方向又は互いに異なる方向に折り曲げ部4
a,4bの部分で折り曲げられている。
この場合の折り曲げ角度は90度を超える角度である。
90度未満の角度の場合には、明確な折り曲げ部4が形成
されず、コイル製造後における絶縁性が不十分である。
折り曲げ角度の上限は、当然に180度である。なお、こ
こでいう折り曲げ角度とは、第3図において帯状絶縁導
体1の折り曲げようとする両側縁部が接触する面と、折
り曲げ後の折り曲げ部4a,4b表面とで形成される角度で
ある。
この場合の両側縁部の折り曲げ部分の長さは、折り曲
げ部4a,4bの形成により、両側縁部の絶縁性が十分に保
持できるのであれば特に制限されるものではない。な
お、折り曲げ方向によっては、折り曲げ部の長さを適宜
調節する必要がある。
即ち、第1図に示すように、同一方向に折り曲げる場
合には最大で両側縁5a,5bの金属導体2が接触するまで
折り曲げることができるが、一方、第2図に示すように
互いに異なる方向に折り曲げる場合には、巻回積層した
時に隣接した絶縁導体の両側縁部間の距離が十分に長く
なるように折り曲げることが必要となる。
折り曲げ部4a,4bには、折り曲げ操作に伴う歪みが絶
縁体3の表面に残る場合があるが、これはコイル加工前
の段階において十分に低い温度でアニール処理をするこ
とにより除去できる。また、このアニール処理は、絶縁
導体1を巻回するコイル製造工程においても折り曲げ部
4a,4bに亀裂等の損傷が生じることを防止できることか
ら好ましいものである。
また、本考案のコイル用帯状絶縁導体は、第4図に示
すような構造のコイル用帯状絶縁導体11にすることもで
きる。
このコイル用帯状絶縁導体11は、帯状の金属導体2の
一面のみが絶縁体3で被覆され、反対面は金属導体2が
露出したものを、該露出面が内側になるように、即ち、
絶縁体被覆面を外側にして第1図のコイル用帯状絶縁導
体1と同様にして折り曲げ部14a、14bが形成されるよう
に折り曲げられてなるものである。
次に作用を説明する。
本考案のコイル用帯状絶縁導体1(又はコイル用帯状
絶縁導体11)は、その長手方向の両側縁部が幅方向側に
折り曲げられており、その折り曲げ部4a,4b(又は14a,1
4b)が実質的に絶縁導体1の長手方向の両側縁部を形成
している。従って折り曲げ部4a,4b(又は14a,14b)の絶
縁性が十分に保持されていることから、実質的に帯状絶
縁導体1(又は帯状絶縁導体11)の長手方向の両側縁部
の絶縁性は保持されている。
よって、帯状絶縁導体1(又は帯状絶縁導体11)をそ
の一方の端部から長手方向側に巻回してコイルを製造し
た場合であっても、出来上がったコイルの側面は折り曲
げ部4a,4b(又は14a,14b)で形成されることとなり、コ
イルの絶縁性は十分に保持されている。
また、導体2は帯状であることから、導体が丸線や平
角線のものの場合に比べて表面積が大きく、コイルとし
た場合でも熱放散性が優れている。さらに、導体表面に
絶縁体が被覆形成されていることから、インターリーブ
方式のコイルに比べてコイルの製造が容易である。ま
た、帯状絶縁導体1(又は帯状絶縁導体11)の両端部の
折り曲げ角度を90度を超える角度で180度未満の角度に
設定することにより、折り曲げられた部分と折り曲げら
れていない部分との間で隙間を形成することができ、こ
の隙間の存在によりコイルとした場合の冷却効果を高め
ることができる。
(考案の効果) 本考案のコイル用帯状絶縁導体は、導体が帯状である
ことからコイルに適用した場合における熱放散性が優れ
ている。また、その長手方向の両側縁部の絶縁性も十分
に保持されていることから、コイル製造後の絶縁性も優
れている。
本考案のコイル用帯状絶縁導体は、特に電気機器コイ
ル用の絶縁導体として有用であるが、その他にも多数本
を積層し、集束して高周波数機器用のフレキシブルで放
熱性が優れた機器内配線材としても適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案のコイル用帯状絶縁導体の斜
視図、第3図は加工前のコイル用帯状絶縁導体の斜視
図、第4図は本考案のコイル用帯状絶縁導体の変形態様
の斜視図である。 1……コイル用帯状絶縁導体、2……金属導体、3……
絶縁体、4a……折り曲げ部、4b……折り曲げ部、5a……
側縁、5b……側縁、11……コイル用帯状絶縁導体、14a
……折り曲げ部、14b……折り曲げ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状導体2の少なくとも一面を絶縁体3で
    被覆されてなる帯状絶縁導体が、その長手方向の両側縁
    部において絶縁体被覆面を外側にして幅方向側に90度を
    超える角度で同一方向又は互いに異なる方向に折り曲げ
    られており、かつ前記帯状絶縁導体の側縁5a,5bが折り
    曲げ部4a,4bより内側に位置していることを特徴とする
    コイル用帯状絶縁導体。
JP1990043348U 1989-12-26 1990-04-23 コイル用帯状絶縁導体 Expired - Lifetime JPH084652Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990043348U JPH084652Y2 (ja) 1989-12-26 1990-04-23 コイル用帯状絶縁導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-149917 1989-12-26
JP14991789 1989-12-26
JP1990043348U JPH084652Y2 (ja) 1989-12-26 1990-04-23 コイル用帯状絶縁導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03112824U JPH03112824U (ja) 1991-11-19
JPH084652Y2 true JPH084652Y2 (ja) 1996-02-07

Family

ID=31890052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990043348U Expired - Lifetime JPH084652Y2 (ja) 1989-12-26 1990-04-23 コイル用帯状絶縁導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH084652Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6634046B2 (ja) * 2017-04-17 2020-01-22 矢崎総業株式会社 配索材、及び、配索材の製造方法
JP7038275B2 (ja) * 2017-12-26 2022-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 インダクタおよびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS426414Y1 (ja) * 1965-02-18 1967-03-28
JPS4124883Y1 (ja) * 1965-05-24 1966-12-20
JPS50546U (ja) * 1973-04-30 1975-01-07
JPS5813609U (ja) * 1981-07-20 1983-01-28 寺田 一雄 絶縁被覆金属テ−プ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03112824U (ja) 1991-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090078448A1 (en) Electrical winding conductor with a rectangular cross section
EP1099228B1 (en) Folded insulated foil conductor and method of making same
JPH084652Y2 (ja) コイル用帯状絶縁導体
JP2004207700A (ja) 電子部品およびその製造方法
JP2002222724A (ja) コイルの製造方法
JPH0629117U (ja) コイル
JP2000090747A (ja) 平角リッツ線
JP2944875B2 (ja) スパイラル状コイル装置とその製造方法
JP4573323B2 (ja) 巻線コイル
JP3835758B2 (ja) フラットケーブル及びその製造方法
RU2195733C2 (ru) Способ изготовления и ремонта катушки грузоподъемного электромагнита
JPH11111067A (ja) 高周波用積層タイプ平角絶縁電線
JPS5963945A (ja) 絶縁巻線
JPH084653Y2 (ja) コイル用平角電線
JP5121813B2 (ja) トランス
JPH0429541Y2 (ja)
JPS5834734Y2 (ja) 直流リアクトリ巻線
JPH10135060A (ja) インダクタンス素子の製造方法
JPH048571Y2 (ja)
JP2570071Y2 (ja) 高周波用マグネットワイヤ
JPH0314740Y2 (ja)
JPS6315732B2 (ja)
JPS6111851Y2 (ja)
JPS6120848Y2 (ja)
JPS626922Y2 (ja)