JPH0314740Y2 - - Google Patents

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JPH0314740Y2
JPH0314740Y2 JP8854984U JP8854984U JPH0314740Y2 JP H0314740 Y2 JPH0314740 Y2 JP H0314740Y2 JP 8854984 U JP8854984 U JP 8854984U JP 8854984 U JP8854984 U JP 8854984U JP H0314740 Y2 JPH0314740 Y2 JP H0314740Y2
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JP
Japan
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rectangular conductor
coil
insulated wire
coils
winding
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JP8854984U
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JPS614316U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は異形平角導体絶縁電線に関するもので
ある。更に詳述すれば本考案は超小型電気機器の
コイル巻線用絶縁電線として用いられるコイル用
異形平角導体絶縁電線に関するものである。 [従来の技術] 電気機器のコイル用絶縁電線としては丸導体絶
縁電線と平角導体絶縁電線とがある。 丸導体絶縁電線は超小型電気機器から大形電気機
器までのコイル用絶縁電線として広く実用されて
いる。 これに対して平角導体絶縁電線は平角導体の加
工技術及びその上層への絶縁被覆技術が共に高度
なものが要求され、製品価格が高くなるという難
点がある。このため平角導体絶縁電線はもつぱら
大形電気機器のコイル巻線用絶縁電線として用い
られている。 電気機器コイルはコイル巻線用絶縁電線を重ね
巻線して成るものであるから、丸導体絶縁電線を
重ね巻線して成るコイルより、平角導体絶縁電線
を重ね巻線して成るコイルの方が高い占有率を得
ることができる。 平角線は横断面が長方形であるから幅が広い面
側(以下、フラツト面という)と幅が狭い面側
(以下、エツジ面という)とがある。従つて平角
導体絶縁電線による電気機器コイルの巻線方法に
は、フラツト面側を重ね合わせながら巻線するフ
ラツトワイズ巻線とエツジ面側を重ね合わせなが
ら巻線するエツジワイズ巻線とがある。 フラツトワイズ巻線は平角導体絶縁電線のフラ
ツト面同志を重ねるように巻線するので巻崩れ等
がなく巻線作業性も良好で、電気機器コイルの巻
線法として広く用いられている。 これに対して円筒状コイル巻枠等のコイル巻枠
の外周に平角導体絶縁電線をエツジワイズ巻線し
たときに狭いエツジ面同志が重なるように巻線さ
れるので巻崩れが発し易い難点がある。また、こ
の巻崩れを防止するさため巻張力を大きくすると
コイル外周側の平角導体部分が大きく伸ばされて
小サイズ化し、その結果コイルの占積率が低下す
るという難点がある。このためエツジワイズ巻線
は電気機器コイルの巻線法としては余り用いられ
ていなかつた。 しかし最近特殊な電気機器では一段の小形化や
電気特性等の向上のためエツジワイズ巻線コイル
が採用されるようになり、これに適した平角導体
絶縁電線が望まれていた。 [考案が解決しようとする課題] 本考案はかかる点に立つて為されたものであつ
て、その目的とするところは前記した従来技術の
欠点を解消し、円筒状コイル巻枠等にエツジワイ
ズに重ね巻してもコイルの占積率を顕著に向上で
きる異形平角導体絶縁電線を提供することにあ
る。 [課題を解決するための手段] 本考案の要旨とするところは、異形平角導体の
横断面における一端側の厚さaを、その他端側の
厚さをbとしたとき、 b/a=1.02〜1.70 のように構成して成ることを特徴とするコイル用
異形平角導体絶縁電線にある。 本考案において平角導体としては導電性の金属
材料、例えば銅、アルミ、銀、ニツケル或いはこ
れらの複合金属を用いることができる。 また、絶縁層として被覆する絶縁材料としては
可撓性固体絶縁材料、例えばゴム絶縁材料や合成
樹脂絶縁材料を用いることができる。これらの可
撓性固体絶縁材料の導体への被覆方法としては塗
装被覆、押出し被覆、粉体塗装被覆、テープ巻回
被覆等の方法がある。 本考案において平角導体の横断面における一端
側の厚さをa、他端側の厚さをbとしたとき、 b/a=1.02〜1.70 のように構成して成る平角導体を用いるのは次の
理由のためである。 まず、b/a=1.02以下では異形平角導体をそ
の厚さが厚い側(b側)が外側となるように円筒
状コイル巻枠等にエツジワイズ巻線したとき、コ
イル外周側の導体部分が大きく伸ばされて小サイ
ズ化し、その結果コイルの占積率が低下するため
である。 逆に、b/a=1.70以上では異形平角導体をそ
の厚さが厚い側(b側)を外側となるように円筒
状コイル巻枠等にエツジワイズ巻線したとき、コ
イル外周側の導体部分の伸びが小さくてコイルの
占積率が低下すると共に一端側厚さのa側が相対
的に小サイズ化し、その結果コイル巻線時におけ
る巻崩れが多発するためである。 [作用] 本考案のコイル用異形平角導体絶縁電線は、そ
の平角導体の横造面における一端側の厚さをa、
他端側の厚さをbとしたとき、 b/a=1.02〜1.70 のように構成して成る平角導体を用いることによ
り、異形平角導体をその厚さが厚い側(b側)が
外側となるように電気機器のコイル円筒状コイル
巻枠等にエツジワイズ巻線したとき、コイル外周
側の導体部分が大きく伸ばされて小サイズ化する
のを効果的に抑止し、その結果コイル〓間の増大
を抑止してコイル占積率を顕著に向上することに
ある。 [実施例] 次に、本考案のコイル用異形平角導体絶縁電線
の実施例及び従来の比較例について図面により説
明する。 実施例 1 平角導体の一端側の厚さをa、他端側の厚さを
b、幅をbとしたとき、a=0.100mm、b=0.102
mm、h=2.00mm、b/a=1.02の実施例1のコイ
ル用異形平角導体絶縁電線を得た。 実施例 2 実施例1と同様にしてb/a=1.10の実施例2
の異形平角導体絶縁電線を得た。 実施例 3 実施例1と同様にしてb/a=1.35の実施例3
のコイル用異形平角導体絶縁電線を得た。 第1図はかくして得た実施例3のコイル用異形
平角導体絶縁電線の横断面図であり、20は異形
平角導体、2はホルマール塗料を塗布焼付けして
成るエナメル皮膜である。 第2図はこの実施例のコイル用異形平角導体絶
縁電線を用いてモデルコイルをフラツトワイズ巻
線して得られたコイルの断面図である。ここにお
いてコイル用異形平角導体絶縁電線は第2図の図
面に向かつて左側が一端側厚さのa側、同じく右
側が他端側厚さのb側とし、しかも張力がb側に
集中的にかかるようにガイドロールを通過させて
モデルコイルを巻線したものである。 実施例 4 実施例1と同様にしてb/a=1.50の実施例4
のコイル用異形平角導体絶縁電線を得た。 実施例 5 実施例1と同様にしてb/a=1.70の実施例5
のコイル用異形平角導体絶縁電線を得た。 比較例 1 平角導体の一端側の厚さをa、他端側の厚さを
b、幅をhとしたときa=0.100mm、b=0.100
mm、h=2.00mm、b/a=1.00の比較例1の平角
導体絶縁電線を得た。第3図は得られた比較例1
の平角導体絶縁電線の横断面図である。第3図に
おいて1は平角導体、2はホルマール塗料を塗布
焼付けして成るエナメル皮膜である。 また、第4図は、実施例3と同様にして、比較
例1の平角導体絶縁電線を用いてボデルコイルを
フラツトワイズ巻線して成るコイルの断面図であ
る。 比較例 2 比較例1と同様にしてb/a=1.01の比較例2
の平角導体絶縁電線を得た。 比較例 3 比較例1と同様にしてb/a=1.80の比較例3
の平角導体絶縁電線を得た。 次の表はこれらの実施例1〜5の異形平角導体
絶縁電線及び比較例1〜3の平角導体絶縁電線に
ついてb/aとコイル占積率との関係を示したも
のである。
【表】
【表】 表からわかるように比較例1〜3の平角導体絶
縁電線を用いて得られるコイルの占積率は74〜77
%が低いが、本考案の実施例1〜5のコイル用異
形平角導体絶縁電線を用いて得られるコイルの占
積率は82〜91%と高い。 [考案の効果] 本考案のコイル用異形平角導体絶縁電線は、円
筒状コイル巻枠等に電気機器コイルをエツジワイ
ズに重ね巻線したときに発生するコイル外周側導
体部分の小サイズ化を効果的に抑止し、その結果
コイル〓間の増大を抑止してコイルの占積率を顕
著に向上できるものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例3のコイル用異形平角導体絶縁
電線の横断面図、第2図は実施例3のコイル用異
形平角導体絶縁電線を用いてモデルコイルをフラ
ツトワイズ巻線して得られたコイルの断面図、第
3図は比較例1の平角導体絶縁電線の横断面図、
第4図は比較例1の平角導体絶縁電線を用いてモ
デルコイルをフラツトワイズ巻線して得られるコ
イルの断面図である。 1:平角導体、2:エナメル皮膜、3:コイル
の〓間、20:異形平角導体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 異形平角導体に絶縁被覆を形成して成る異形平
    角導体絶縁電線において、前記異形平角導体はそ
    の横断面における一端側の厚さをa、その他端側
    の厚さをbとしたとき、 b/a=1.02〜1.70 のように構成して成ることを特徴とするコイル用
    異形平角導体絶縁電線。
JP8854984U 1984-06-14 1984-06-14 コイル用異形平角導体絶縁電線 Granted JPS614316U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8854984U JPS614316U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 コイル用異形平角導体絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8854984U JPS614316U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 コイル用異形平角導体絶縁電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS614316U JPS614316U (ja) 1986-01-11
JPH0314740Y2 true JPH0314740Y2 (ja) 1991-04-02

Family

ID=30641796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8854984U Granted JPS614316U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 コイル用異形平角導体絶縁電線

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JPS614316U (ja) 1986-01-11

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