JPH0845527A - 燃料電池発電装置の運転方法 - Google Patents

燃料電池発電装置の運転方法

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JPH0845527A
JPH0845527A JP6175489A JP17548994A JPH0845527A JP H0845527 A JPH0845527 A JP H0845527A JP 6175489 A JP6175489 A JP 6175489A JP 17548994 A JP17548994 A JP 17548994A JP H0845527 A JPH0845527 A JP H0845527A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラント緊急停止時における燃料電池のアノ
ード側とカソード側及び格納容器内との間の差圧を許容
値内に保持して燃料電池の安全を図る。 【構成】 燃料電池5のカソードCaに空気を供給する
空気ブロワ29を、燃料電池5の通常運転時に低速回転
で常時運転しておき、プラント緊急停止指令37の発生
時に、前記空気ブロワ29の回転を所定時間継続させ
て、燃料電池5のカソードCa側の急速な圧力低下を遅
らせた後、前記空気ブロワ29の回転を停止することに
より、アノードAn側とカソードCa側及び格納容器8内
との間の差圧を許容値内に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントを緊急停止す
る時に燃料電池に異常差圧を生じさせないようにした燃
料電池発電装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型の燃料電池は、高効率で環
境への影響が少ないなど、従来の発電装置にはない特徴
を有しており、水力、火力、原子力に続く発電システム
として注目を集め、現在世界各国で鋭意研究が進められ
ている。
【0003】図4は天然ガスを燃料とする溶融炭酸塩型
の燃料電池発電装置の一例を示す図である。図示するよ
うに、発電設備は、天然ガスと水蒸気とを混合した燃料
ガス1を水素を含むアノードガス2に改質する改質器3
と、酸素を含むカソードガス4と前記アノードガス2と
から発電する燃料電池5とを一般に備えており、改質器
3で作られたアノードガス2は燃料電池5のアノードA
nに供給され、燃料電池5内でその大部分を消費してア
ノード排ガス6となり、アノード排ガスライン7により
燃焼用ガスとして改質器3の燃焼室Coに供給される。
なお、燃料電池5は格納容器8に格納され可燃性ガス等
の外部への漏洩を防止して安全性を高めている。
【0004】改質器3は燃料電池5を出たアノード排ガ
ス6中の可燃成分(水素、一酸化炭素、メタン等)とカ
ソード排ガス9の一部とで燃焼して高温の燃焼排ガス1
0を生成する燃焼室Coと、内部に改質触媒が充填され
ていて燃焼室Coからの伝熱により燃料ガス1を改質す
る改質室Reとからなっており、改質室Reで改質された
水素を含む高温のアノードガス2は、燃料加熱器11を
通り冷却されて燃料電池5のアノードAnに供給され
る。一方放熱により温度の下がった燃焼排ガス10は排
ガス供給ライン12を通り空気予熱器13で冷却され、
凝縮器14及び気水分離ドラム15により水分が除去さ
れ、低温ブロワ16により加圧され、空気17と混合
し、空気予熱器13により加熱され、カソード循環ライ
ン18に入る。また、気水分離ドラム15の出口には、
燃焼排ガス10の圧力が高い時に開く安全弁19及び排
ガス処理装置20が接続されている。
【0005】カソードガス4は、燃料電池5のカソード
Caで一部が反応して高温のカソード排ガス9となり、
カソード排ガスライン34により空気17を圧縮するタ
ービン圧縮機21に導かれて動力を回収した後、さらに
排熱回収のため蒸気発生器22で水蒸気を発生して系外
に排出される。この水蒸気23は蒸気ライン24により
燃料ガス供給ライン25に送られ原料ブロワ27から送
られてくる原料ガス26と混合して燃料ガス1となり改
質器3に供給される。
【0006】前記燃料電池5のカソード排ガス9の一部
は、カソード循環ライン18により前記空気予熱器13
からの空気と合流して高温ブロワ28により、カソード
ガス4として燃料電池5のカソードCaに循環供給され
る。
【0007】また、タービン圧縮機21の空気圧縮機C
で圧縮された空気17は低温ブロワ16の出口で燃焼排
ガス10と合流する。タービン圧縮機21には空気ブロ
ワ29を有するバイパスライン30が設けられており、
タービン圧縮機21の容量が不足した時のバックアップ
に使用される。
【0008】即ち、上記空気ブロワ29は、図5に示す
ように、燃料電池5の起動時を含む低負荷運転時等のタ
ービン圧縮機21に送られるカソード排ガス9の流量が
少ない時にも空気17の要求量を満たすために、空気圧
縮機Cの不足分を補うように作動させるものであり、よ
って空気ブロワ29は起動と停止を繰り返すように運転
されている。従って、前記空気ブロワ29は、他の低温
ブロワ16、原料ブロワ27、高温ブロワ28に指示さ
れている運転指令42とは別に図示しない運転制御装置
からの低負荷時運転指令43によって制御されるように
なっている。
【0009】図4において、原料ブロワ27の出口には
燃料供給弁31が設けてあり、該燃料供給弁31の出口
にはN2供給弁32を備えたN2ガスパージライン33が
接続されている。また、前記格納容器8には、低温ブロ
ワ16出口の排ガスが排ガス供給ライン35を介して供
給されており、また格納容器8は戻りライン36を介し
てカソード循環ライン18に接続されて、格納容器8内
が所定の圧力に保持されるようになっている。
【0010】プラント稼動中は燃料供給弁31は開とな
り、原料ブロワ27により原料ガス26が供給され、蒸
気ライン24から供給される水蒸気23と混合して燃料
ガス1となって改質器3の改質室Reに供給されてい
る。なお、原料ガス26としては天然ガスなどが用いら
れる。
【0011】燃料電池発電装置では、保護インターロッ
ク作動によるプラントの緊急停止指令が出されると、低
温ブロワ16、原料ブロワ27、高温ブロワ28、空気
ブロワ29の全てが直ちに停止されるようになってお
り、そしてプラント緊急停止指令が出されると、燃料供
給弁31は閉となり、配管及び改質器3の改質室Re内
をN2パージするためN2供給弁32が開となりN2ガス
がN2ガスパージライン33により供給されるようにな
っている。
【0012】燃料電池発電装置では、差圧によるガスの
漏洩によって高価な燃料電池5が破損する危険があり、
そのために、燃料電池5のアノードAn側とカソードCa
側との間の差圧及びアノードAn側と格納容器8内と間
の差圧を許容値内に制御する必要がある。
【0013】図6は保護インターロック回路の一例を示
すもので、燃料電池5のアノードAn側とカソードCa側
の差圧が許容値より大となった時、或いは格納容器8内
とアノードAn側との差圧が許容値より大となった時、
及び燃料電池5の出口温度が設定温度より高くなった
時、或いはその他のプラント緊急停止項目の何れかが生
じた時は、プラント緊急停止指令37が発せられるよう
になっており、且つプラント緊急停止指令37が発せら
れると、ディレイタイマー38とワイプアウト39の組
合わせにより、緊急停止指令40を一定時間出力し、そ
の後その緊急停止指令40をクリアーにして、プラント
の起動(ON作動)が可能な状態に復帰させるようにし
た停止指令回路41を備えている。該停止指令回路41
からの緊急停止指令40は、前記低温ブロワ16、原料
ブロワ27、高温ブロワ28、空気ブロワ29の夫々に
送られて、それらを同時に停止させるようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記溶融炭酸塩型の燃
料電池発電装置では、図4に太い実線で示すように、燃
料電池5のカソードCaから出たカソード排ガス9が、
タービン圧縮機21に導かれて圧力を開放されるまでの
カソード排ガスライン34の長さは比較的短く、しかも
カソード排ガス9の流量が多いためにカソード排ガスラ
イン34は大径となっている。
【0015】このため、緊急停止指令により高温ブロワ
28が停止されると、大径のカソード排ガスライン34
によりカソード排ガス9が直ちにタービン圧縮機21に
開放され、これにより燃料電池5のカソードCa側の圧
力は直ちに低下する。また、プラント停止時には、低温
ブロワ16の停止と、カソード排ガス9の圧力低下によ
り、格納容器8内の圧力も直ちに低下することになる。
【0016】一方、原料ブロワ27が停止されて燃料供
給弁31が閉じられても、燃料ガス供給ライン25内に
残っている燃料ガス1は改質が行われて、所定の間アノ
ードガス2が燃料電池5に供給され続けることになり、
更に図4に破線で示すように、燃料電池5から出たアノ
ード排ガス6は、アノード排ガスライン7を介して改質
器3に導かれて燃焼により燃焼排ガス10となり、更に
排ガス供給ライン12により、空気予熱器13、凝縮器
14を介して気水分離ドラム15に開放されるまでの距
離が長く、しかも前記排ガス供給ライン12を流れる燃
焼排ガス10は前記カソード排ガス9と比較して流量が
少ないために小径となっている。
【0017】このために、プラント緊急停止指令37が
出て原料ブロワ27が停止されても、燃料電池5に供給
されるアノードガス2の流量が減少し、これにより燃料
電池5から改質器3に供給されるアノード排ガス6の流
量が減少し、更に改質器3から出た燃焼排ガス10が気
水分離ドラム15に開放されて初めて圧力が低下するよ
うになっているために、前記燃料電池5のアノードAn
側の圧力が低下するまでに長い時間が掛ってしまう。
【0018】この様に、プラント緊急停止時に、カソー
ド排ガスライン34のカソード排ガス9の圧力、及び格
納容器8内の圧力は急速に低下するのに対して、アノー
ド排ガスライン7のアノード排ガス6の圧力はなかなか
低下せず、このために燃料電池5のアノードAn側とカ
ソードCa側との間の差圧、及び格納容器8内とアノー
ドAn側との間の差圧が許容値を超えてしまう危険を有
していた。
【0019】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、プラント緊急停止時における燃料電池のアノード
側とカソード側との間及びアノード側と格納容器内との
間の差圧を許容値内に保持することができるようにした
燃料電池発電装置の運転方法を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、原料ブロワ27からの原料ガ
ス26に水蒸気23を加えた燃料ガス1を改質器3の改
質室Reに導いて改質させ、改質した水素を含むアノー
ドガス2を燃料電池5のアノードAnに供給すると共
に、カソードガス4を燃料電池5のカソードCaに供給
することにより発電を行い、前記カソードCaからのカ
ソード排ガス9をタービン圧縮機21のタービンTに導
き、また前記カソード排ガス9の一部を前記アノードA
nからのアノード排ガス6と共に改質器3の燃焼室Coに
導いて燃焼させることにより改質の熱源とし、改質器3
からの燃焼排ガス10を空気予熱器13、凝縮器14を
介して気水分離ドラム15に導き、タービン圧縮機21
における空気圧縮機Cと空気ブロワ29からの空気17
を、前記気水分離ドラム15を経て低温ブロワ16によ
り昇圧された燃焼排ガス10及び前記カソード排ガス9
の一部と共に、カソード循環ライン18を介して高温ブ
ロワ28によりカソードガス4として燃料電池5のカソ
ードCaに供給し、更に低温ブロワ16出口の排ガスの
一部を格納容器8に導いて前記カソード循環ライン18
に戻すようにしている燃料電池発電装置の運転方法であ
って、燃料電池5の通常運転時に前記空気ブロワ29を
所定の低速回転で運転しておき、プラント緊急停止指令
37の発生時に、前記空気ブロワ29の回転を所定時間
継続させて、燃料電池5のカソードCa側の急速な圧力
低下を防止した後、空気ブロワ29の回転を停止するこ
とを特徴とする燃料電池発電装置の運転方法、に係るも
のである。
【0021】
【作用】燃料電池5の通常運転時、空気ブロワ29を所
定の低速回転で運転しておき、プラント緊急停止指令3
7の発生時に、低温ブロワ16、原料ブロワ27、高温
ブロワ28は直ちに停止させるが、空気ブロワ29は所
定時間運転を継続させ、燃料電池5のカソードCa側の
急速な圧力低下を防止し、プラント停止によりゆっくり
圧力が低下するアノードAn側の圧力に対して、空気ブ
ロワ29の回転を停止しても、アノードAn側とカソー
ドCa側及び格納容器8内との間の差圧が許容値内に保
持できる状態になってから、空気ブロワ29の回転を停
止して、大きな差圧が発生することにより燃料電池5が
損傷するのを防止する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は本発明を適用する燃料電池発電装置
の一例を示したものであり、図4と同一物には同じ符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0024】本発明を適用する燃料電池発電装置は、前
記図1に示すように、原料ブロワ27からの原料ガス2
6に水蒸気23を加えた燃料ガス1を改質器3に導いて
改質させ、改質した水素を含むアノードガス2を燃料電
池5のアノードAnに供給すると共に、カソードガス4
を燃料電池5のカソードCaに供給することにより発電
を行うようにしている。
【0025】前記カソードCaからのカソード排ガス9
は、タービン圧縮機21のタービンTに導き、また前記
カソード排ガス9の一部は前記アノードAnからのアノ
ード排ガス6と共に改質器3の燃焼室Coに導いて燃焼
させることにより改質の際の熱源としている。
【0026】改質器3の燃焼室Coからの燃焼排ガス1
0は、空気予熱器13、凝縮器14を介して気水分離ド
ラム15に導き、タービン圧縮機21における空気圧縮
機Cと空気ブロワ29からの空気17を、前記気水分離
ドラム15からの排ガスと共に、前記カソード排ガス9
の循環を行うカソード循環ライン18に導き、高温ブロ
ワ28によりカソードガス4として燃料電池5のカソー
ドCaに供給するようにしている。
【0027】上記構成を有した燃料電池発電装置におい
て、前記空気ブロワ29に、図2に示すように、定常運
転時も所定の低速回転を行って所定の空気量L(例えば
最大負荷時の全空気要求量の10〜30%程度)を供給
し、これにより空気圧縮機Cの回転による空気との和に
よって要求量が達成されるように回転を制御する、常時
運転指令44を入力するようにしている。
【0028】また、図3に示す保護インターロック回路
を設ける。図3の保護インターロック回路は、図6に示
した従来装置と同様に、燃料電池5のアノードAn側と
カソードCa側の差圧が許容値より大となった時、或い
は格納容器8内とアノードAn側との差圧が許容値より
大となった時、及び燃料電池5の出口温度が設定温度よ
り高くなった時、或いはその他のプラント緊急停止項目
の何れかが生じた時は、プラント緊急停止指令37が発
せられるようになっており、且つプラント緊急停止指令
37が発せられると、ディレイタイマー38とワイプア
ウト39の組合わせにより、緊急停止指令40を一定時
間出力し、その後その緊急停止指令40をクリアーにし
て、プラントの起動(ON作動)が可能な状態に復帰さ
せるようにした停止指令回路41を備えている。
【0029】そして図3においては、前記停止指令回路
41からの緊急停止指令40は、前記低温ブロワ16、
原料ブロワ27、高温ブロワ28の夫々に送られて、そ
れらを同時に停止させるようになっている。
【0030】一方、前記プラント緊急停止指令37をタ
イマー45に導き、更に該タイマー45を、ディレイタ
イマー38とワイプアウト39を組合わせた前記とは別
の停止指令回路46に接続し、該停止指令回路46から
の空気ブロワ停止指令47を空気ブロワ29に導くよう
にした停止遅延回路48を備える。
【0031】次に上記実施例の作用を説明する。
【0032】燃料電池5の通常運転時は、空気ブロワ2
9を常時運転指令44により常に低速で運転するように
して、図2に示すように空気圧縮機Cと空気ブロワ29
との両者で空気17の要求量を保持させるようにする。
【0033】プラント緊急停止指令37の発生時には、
図3に示すように停止指令回路41からの緊急停止指令
40によって低温ブロワ16、原料ブロワ27、高温ブ
ロワ28は直ちに停止される。
【0034】一方、前記プラント緊急停止指令37は停
止遅延回路48にも導かれるが、停止遅延回路48には
タイマー45が備えられているので、前記プラント緊急
停止指令37が発せられても所定の時間だけ前記プラン
ト緊急停止指令37の出力が停止され、これにより空気
ブロワ29は回転が継続される。前記タイマー45に設
定された時間経過後に、前記プラント緊急停止指令37
が停止指令回路46に出され、これにより空気ブロワ停
止指令47が空気ブロワ29に出力されて空気ブロワ2
9の回転が停止される。
【0035】前記したように、前記プラント緊急停止指
令37の発生後、空気ブロワ29の運転を所定時間継続
させることにより、プラント停止時に燃料電池5のカソ
ードCa側の圧力が急速に低下するのを防止することが
できる。この時、プラント停止によってゆっくり圧力が
低下するアノードAn側の圧力に対して、空気ブロワ2
9の回転を停止しても、アノードAn側とカソードCa側
及び格納容器8内との差圧が許容値内に保持できる状態
になるまでの所要時間を予め求めておき、この時間を前
記タイマー45に設定しておくことにより、大きな差圧
の発生により燃料電池5が損傷するのを防止することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は燃料電池5の通常運転時、空気ブロワ29を所定の低
速回転で運転しておき、プラント緊急停止指令37の発
生時に、低温ブロワ16、原料ブロワ27、高温ブロワ
28は直ちに停止させるが、空気ブロワ29は所定時間
運転を継続させ、燃料電池5のカソードCa側の急速な
圧力低下を防止し、プラント停止によりゆっくり圧力が
低下するアノードAn側の圧力に対して、空気ブロワ2
9の回転を停止しても、アノードAn側とカソードCa側
及び格納容器8内との間の差圧が許容値内に保持できる
状態になってから、空気ブロワ29の回転を停止するよ
うにしているので、プラント緊急停止時に大きな差圧が
発生することによって燃料電池5が損傷する問題を防止
できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する燃料電池発電装置の全
体構成図である。
【図2】本発明における空気ブロワの運転方法を示す線
図である。
【図3】本発明に用いる保護インターロック回路の一例
を示す回路図である。
【図4】従来の燃料電池発電装置の全体構成図である。
【図5】従来の空気ブロワの運転方法を示す線図であ
る。
【図6】従来の保護インターロック回路の一例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 燃料ガス 2 アノードガス 3 改質器 4 カソードガス 5 燃料電池 6 アノード排ガス 8 格納容器 9 カソード排ガス 10 燃焼排ガス 13 空気予熱器 14 凝縮器 15 気水分離ドラム 16 低温ブロワ 17 空気 18 カソード循環ライン 21 タービン圧縮機 23 水蒸気 26 原料ガス 27 原料ブロワ 28 高温ブロワ 29 空気ブロワ 37 プラント緊急停止指令 An アノード Ca カソード Re 改質室 Co 燃焼室 C 空気圧縮機 T タービン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ブロワ(27)からの原料ガス(2
    6)に水蒸気(23)を加えた燃料ガス(1)を改質器
    (3)の改質室(Re)に導いて改質させ、改質した水
    素を含むアノードガス(2)を燃料電池(5)のアノー
    ド(An)に供給すると共に、カソードガス(4)を燃
    料電池(5)のカソード(Ca)に供給することにより
    発電を行い、前記カソード(Ca)からのカソード排ガ
    ス(9)をタービン圧縮機(21)のタービン(T)に
    導き、また前記カソード排ガス(9)の一部を前記アノ
    ード(An)からのアノード排ガス(6)と共に改質器
    (3)の燃焼室(Co)に導いて燃焼させることにより
    改質の熱源とし、改質器(3)からの燃焼排ガス(1
    0)を空気予熱器(13)、凝縮器(14)を介して気
    水分離ドラム(15)に導き、タービン圧縮機(21)
    における空気圧縮機(C)と空気ブロワ(29)からの
    空気(17)を、前記気水分離ドラム(15)を経て低
    温ブロワ(16)により昇圧された燃焼排ガス(10)
    及び前記カソード排ガス(9)の一部と共に、カソード
    循環ライン(18)を介して高温ブロワ(28)により
    カソードガス(4)として燃料電池(5)のカソード
    (Ca)に供給し、更に低温ブロワ(16)出口の排ガ
    スの一部を格納容器(8)に導いて前記カソード循環ラ
    イン(18)に戻すようにしている燃料電池発電装置の
    運転方法であって、燃料電池(5)の通常運転時に前記
    空気ブロワ(29)を所定の低速回転で運転しておき、
    プラント緊急停止指令(37)の発生時に、前記空気ブ
    ロワ(29)の回転を所定時間継続させて、燃料電池
    (5)のカソード(Ca)側の急速な圧力低下を防止し
    た後、空気ブロワ(29)の回転を停止することを特徴
    とする燃料電池発電装置の運転方法。
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