JPH0845502A - マンガン乾電池 - Google Patents
マンガン乾電池Info
- Publication number
- JPH0845502A JPH0845502A JP6182376A JP18237694A JPH0845502A JP H0845502 A JPH0845502 A JP H0845502A JP 6182376 A JP6182376 A JP 6182376A JP 18237694 A JP18237694 A JP 18237694A JP H0845502 A JPH0845502 A JP H0845502A
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- JP
- Japan
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- negative electrode
- weight
- zinc
- lead
- manganese dry
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-
- Y02E60/12—
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉛を減量もしくは除去して、従来と同等以上
の機械的強度と腐食抑制効果のある負極缶を使用した水
銀、カドミウム無添加のマンガン乾電池を提供する。 【構成】 鉛含有量が0.4重量%以下で、かつインジ
ウムおよび/またはビスマスを0.001〜0.05重
量%、チタンを0.001〜0.5重量%含有する亜鉛
合金よりなる負極缶を用いる。
の機械的強度と腐食抑制効果のある負極缶を使用した水
銀、カドミウム無添加のマンガン乾電池を提供する。 【構成】 鉛含有量が0.4重量%以下で、かつインジ
ウムおよび/またはビスマスを0.001〜0.05重
量%、チタンを0.001〜0.5重量%含有する亜鉛
合金よりなる負極缶を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水銀、カドミウムを含
まないマンガン乾電池に関し、特に負極缶の改良に関す
るものである。
まないマンガン乾電池に関し、特に負極缶の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マンガン乾電池の負極を兼ねる亜
鉛缶は、その製缶時に必要な加工性、機械的強度を高
め、また負極亜鉛缶の腐食を抑制するために、0.03
〜0.1重量%のカドミウムと0.1〜0.3重量%の
鉛を添加した亜鉛合金が用いられていた。使用済み乾電
池の廃棄による環境汚染が問題視されるところから、こ
れら重金属のうちカドミウムについては、現在無添加で
生産されているが、負極亜鉛缶の加工性と機械的強度を
高め、さらに電池の自己消耗の原因である負極亜鉛缶の
腐食を防止するために、一般に鉛の添加量を、例えば
0.3〜0.8重量%に増量している。
鉛缶は、その製缶時に必要な加工性、機械的強度を高
め、また負極亜鉛缶の腐食を抑制するために、0.03
〜0.1重量%のカドミウムと0.1〜0.3重量%の
鉛を添加した亜鉛合金が用いられていた。使用済み乾電
池の廃棄による環境汚染が問題視されるところから、こ
れら重金属のうちカドミウムについては、現在無添加で
生産されているが、負極亜鉛缶の加工性と機械的強度を
高め、さらに電池の自己消耗の原因である負極亜鉛缶の
腐食を防止するために、一般に鉛の添加量を、例えば
0.3〜0.8重量%に増量している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鉛は、水銀、カドミウ
ム同様廃棄乾電池の環境汚染で問題視されつつあり、減
量、望ましくは無添加での乾電池生産が急務である。し
かしながら、亜鉛から鉛を減量もしくは除去すると、既
に知られているように、加工性、機械的強度が急激に低
下し、さらに亜鉛の腐食が起こりやすくなる。
ム同様廃棄乾電池の環境汚染で問題視されつつあり、減
量、望ましくは無添加での乾電池生産が急務である。し
かしながら、亜鉛から鉛を減量もしくは除去すると、既
に知られているように、加工性、機械的強度が急激に低
下し、さらに亜鉛の腐食が起こりやすくなる。
【0004】これらの問題点のうち、亜鉛の腐食性に関
する問題点を解決する手段として、マンガン、インジウ
ム、ビスマスなどを添加した亜鉛合金をアルカリマンガ
ン乾電池の負極粉末に用いることが知られている。しか
し、これらの金属を亜鉛に添加して合金化すると、従来
の鉛を単独で添加した亜鉛合金により作製した負極缶と
比べると、鉛の添加量の減少とともに加工性、機械的強
度が損われる傾向にある。
する問題点を解決する手段として、マンガン、インジウ
ム、ビスマスなどを添加した亜鉛合金をアルカリマンガ
ン乾電池の負極粉末に用いることが知られている。しか
し、これらの金属を亜鉛に添加して合金化すると、従来
の鉛を単独で添加した亜鉛合金により作製した負極缶と
比べると、鉛の添加量の減少とともに加工性、機械的強
度が損われる傾向にある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、亜鉛合金中の添加鉛を減量もしくは無添
加にして、従来の鉛を0.3〜0.5重量%含有した負
極缶と同等以上の加工性、機械的強度を保持し、さらに
亜鉛の腐食防止という点でも同等またはそれ以上の特性
を有する負極亜鉛缶を使用した水銀、カドミウム無添加
のマンガン乾電池を提供することを目的とする。
されたもので、亜鉛合金中の添加鉛を減量もしくは無添
加にして、従来の鉛を0.3〜0.5重量%含有した負
極缶と同等以上の加工性、機械的強度を保持し、さらに
亜鉛の腐食防止という点でも同等またはそれ以上の特性
を有する負極亜鉛缶を使用した水銀、カドミウム無添加
のマンガン乾電池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマンガン乾電池
は、鉛含有量が0.01〜0.4重量%で、かつインジ
ウムを0.001〜0.05重量%、チタンを0.00
1〜0.5重量%含有する亜鉛合金からなる負極缶を備
えるものである。また、本発明は、鉛含有量が0.01
〜0.4重量%で、かつビスマスを0.001〜0.0
5重量%、チタンを0.001〜0.5重量%含有する
亜鉛合金からなる負極缶を使用する。さらに、本発明
は、鉛含有量が0.01〜0.4重量%で、かつインジ
ウムを0.001〜0.05重量%、ビスマスを0.0
01〜0.05重量%、チタンを0.001〜0.5重
量%含有する亜鉛合金からなる負極缶を使用する。
は、鉛含有量が0.01〜0.4重量%で、かつインジ
ウムを0.001〜0.05重量%、チタンを0.00
1〜0.5重量%含有する亜鉛合金からなる負極缶を備
えるものである。また、本発明は、鉛含有量が0.01
〜0.4重量%で、かつビスマスを0.001〜0.0
5重量%、チタンを0.001〜0.5重量%含有する
亜鉛合金からなる負極缶を使用する。さらに、本発明
は、鉛含有量が0.01〜0.4重量%で、かつインジ
ウムを0.001〜0.05重量%、ビスマスを0.0
01〜0.05重量%、チタンを0.001〜0.5重
量%含有する亜鉛合金からなる負極缶を使用する。
【0007】ここにおいて、チタンの含有量は、0.0
1〜0.1重量%の範囲がより好ましい。また、鉛を含
有しないことがより好ましい。
1〜0.1重量%の範囲がより好ましい。また、鉛を含
有しないことがより好ましい。
【0008】
【作用】本発明の負極缶を構成する亜鉛合金中のチタン
は、主としてその添加量の増加とともに合金の圧延性お
よび機械的強度を向上させる。また、チタンは、添加量
が一定量を超えると合金の耐食性を低下させる。
は、主としてその添加量の増加とともに合金の圧延性お
よび機械的強度を向上させる。また、チタンは、添加量
が一定量を超えると合金の耐食性を低下させる。
【0009】一方、インジウムおよびビスマスは、添加
量の増加とともに合金の耐食性を向上させるが、合金の
圧延性を低下させる。インジウムとビスマスの比較で
は、圧延性を低下させる程度はインジウムの方が小さ
い。機械的強度については、インジウム、ビスマスとも
にあまり影響を与えない。
量の増加とともに合金の耐食性を向上させるが、合金の
圧延性を低下させる。インジウムとビスマスの比較で
は、圧延性を低下させる程度はインジウムの方が小さ
い。機械的強度については、インジウム、ビスマスとも
にあまり影響を与えない。
【0010】なお、鉛は、添加量の増加とともに耐食性
を向上させ、また添加量1.0重量%程度を限度として
機械的強度を向上させる。圧延性については影響を与え
ない。
を向上させ、また添加量1.0重量%程度を限度として
機械的強度を向上させる。圧延性については影響を与え
ない。
【0011】本発明によれば、インンジウムおよび/ま
たはビスマスとチタンの含有量を規制した亜鉛合金から
なる負極缶を使用することにより、負極缶用亜鉛合金中
の鉛添加量を減量した場合でも、従来の鉛を0.3〜
0.5重量%含有した亜鉛合金を使用して作製した負極
缶と同等以上の加工性と機械的強度を得ることができ
る。さらに、亜鉛の腐食防止についても同等もしくはそ
れ以上の効果が得られる。また、鉛を含有しない場合で
も、従来の鉛を0.3〜0.5重量%含有した亜鉛合金
を使用して作製した負極缶と同等またはそれ以上の加工
性と機械的強度を得ることができる。さらに、亜鉛の腐
食防止についても同等の効果が得られる。
たはビスマスとチタンの含有量を規制した亜鉛合金から
なる負極缶を使用することにより、負極缶用亜鉛合金中
の鉛添加量を減量した場合でも、従来の鉛を0.3〜
0.5重量%含有した亜鉛合金を使用して作製した負極
缶と同等以上の加工性と機械的強度を得ることができ
る。さらに、亜鉛の腐食防止についても同等もしくはそ
れ以上の効果が得られる。また、鉛を含有しない場合で
も、従来の鉛を0.3〜0.5重量%含有した亜鉛合金
を使用して作製した負極缶と同等またはそれ以上の加工
性と機械的強度を得ることができる。さらに、亜鉛の腐
食防止についても同等の効果が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。低周波誘導炉を使用し、純度99.99%の亜鉛
を約500℃で溶融し、これに表1〜3に示す各元素の
所定量を添加して亜鉛合金溶湯を作製した。なお、表中
の試料No.52〜54は比較例であり、No.54
は、従来から一般的に使用されている鉛0.40重量%
含有負極缶用亜鉛合金である。次に、これらの亜鉛合金
溶湯を冷却しながら所定厚さの板状に圧延した。圧延
後、各サンプルの表面を観察して圧延性を評価した。ま
た、各組成の圧延片を所定の大きさの丸型もしくは六角
型の小片にプレスで打ち抜いた。そして、この小片をイ
ンパクト成型法により、単1(R20)サイズのマンガ
ン乾電池用負極亜鉛缶を作製した。
する。低周波誘導炉を使用し、純度99.99%の亜鉛
を約500℃で溶融し、これに表1〜3に示す各元素の
所定量を添加して亜鉛合金溶湯を作製した。なお、表中
の試料No.52〜54は比較例であり、No.54
は、従来から一般的に使用されている鉛0.40重量%
含有負極缶用亜鉛合金である。次に、これらの亜鉛合金
溶湯を冷却しながら所定厚さの板状に圧延した。圧延
後、各サンプルの表面を観察して圧延性を評価した。ま
た、各組成の圧延片を所定の大きさの丸型もしくは六角
型の小片にプレスで打ち抜いた。そして、この小片をイ
ンパクト成型法により、単1(R20)サイズのマンガ
ン乾電池用負極亜鉛缶を作製した。
【0013】このようにして作製した負極亜鉛缶の機械
的強度を比較するために、以下に示すような測定法によ
り、各種亜鉛合金からなる負極缶の機械的強度を測定し
た。すなわち、図1に示すように、負極亜鉛缶10をV
形ブロック11の上に置き、負極亜鉛缶10の開口部か
ら10mmの位置に、円錐状圧力端子12を当て垂直方
向に加圧する。この円錐状圧力端子12の当たっている
点の加圧方向の変位量と、円錐状圧力端子12の当たる
点にかかる力を記録計で記録する。単1サイズの負極亜
鉛缶では、変位量が約4mmでほぼ一定値を示すことか
ら、4mm変位時の荷重を、便宜上、負極亜鉛缶の機械
的強度とする。
的強度を比較するために、以下に示すような測定法によ
り、各種亜鉛合金からなる負極缶の機械的強度を測定し
た。すなわち、図1に示すように、負極亜鉛缶10をV
形ブロック11の上に置き、負極亜鉛缶10の開口部か
ら10mmの位置に、円錐状圧力端子12を当て垂直方
向に加圧する。この円錐状圧力端子12の当たっている
点の加圧方向の変位量と、円錐状圧力端子12の当たる
点にかかる力を記録計で記録する。単1サイズの負極亜
鉛缶では、変位量が約4mmでほぼ一定値を示すことか
ら、4mm変位時の荷重を、便宜上、負極亜鉛缶の機械
的強度とする。
【0014】次に、各種亜鉛合金からなる負極缶の腐食
防止の効果を評価するために、各種負極亜鉛缶を使用し
て電解液中での水素ガス発生試験を行った。その試験方
法は、電解液として塩化亜鉛30重量%、塩化アンモニ
ウム1.9重量%以下のもの5mlを用い、45℃にお
いて、一定重量に切断した負極亜鉛缶を電解液中に浸漬
してガス発生量を測定するものである。各組成の亜鉛合
金の圧延性評価、缶の機械的強度、ガス発生量の測定結
果を表1、表2および表3に示す。表中の圧延性の欄の
記号の意味は、次のとおりである。 ○ :圧延片の全面良好。 × :圧延片の両側面部分に亀裂が発生。 ××:全面に亀裂が発生し所定の厚さまで圧延できな
い。
防止の効果を評価するために、各種負極亜鉛缶を使用し
て電解液中での水素ガス発生試験を行った。その試験方
法は、電解液として塩化亜鉛30重量%、塩化アンモニ
ウム1.9重量%以下のもの5mlを用い、45℃にお
いて、一定重量に切断した負極亜鉛缶を電解液中に浸漬
してガス発生量を測定するものである。各組成の亜鉛合
金の圧延性評価、缶の機械的強度、ガス発生量の測定結
果を表1、表2および表3に示す。表中の圧延性の欄の
記号の意味は、次のとおりである。 ○ :圧延片の全面良好。 × :圧延片の両側面部分に亀裂が発生。 ××:全面に亀裂が発生し所定の厚さまで圧延できな
い。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】試料No.7〜12およびNo.19〜2
4から、インジウム単独またはインジウムと鉛を含む亜
鉛合金にチタンを添加すると、負極亜鉛缶の機械的強度
が向上することがわかる。同様に、試料No.31〜3
6およびNo.43〜48から、ビスマス単独またはビ
スマスと鉛を含む亜鉛合金にチタンを添加すると、負極
亜鉛缶の機械的強度が向上することがわかる。
4から、インジウム単独またはインジウムと鉛を含む亜
鉛合金にチタンを添加すると、負極亜鉛缶の機械的強度
が向上することがわかる。同様に、試料No.31〜3
6およびNo.43〜48から、ビスマス単独またはビ
スマスと鉛を含む亜鉛合金にチタンを添加すると、負極
亜鉛缶の機械的強度が向上することがわかる。
【0019】次に、試料No.1〜5およびNo.14
〜18から、チタンを含む亜鉛合金にインジウムを添加
することにより、水素ガス発生を抑制する効果が生じる
ことがわかる。同様に、チタンを含む亜鉛合金にビスマ
スを添加することにより、水素ガス発生を抑制する効果
が生じる。また、チタンの添加により圧延性は向上する
が、インジウムまたはビスマスの量が単独で0.1重量
%以上と多くなると、チタン添加による圧延性向上効果
が弱くなる。
〜18から、チタンを含む亜鉛合金にインジウムを添加
することにより、水素ガス発生を抑制する効果が生じる
ことがわかる。同様に、チタンを含む亜鉛合金にビスマ
スを添加することにより、水素ガス発生を抑制する効果
が生じる。また、チタンの添加により圧延性は向上する
が、インジウムまたはビスマスの量が単独で0.1重量
%以上と多くなると、チタン添加による圧延性向上効果
が弱くなる。
【0020】良好な圧延性を保持するとともに、従来の
鉛を0.4重量%添加した試料No.54(比較例)と
比べて、負極亜鉛缶の機械的強度およびガス発生抑制効
果が同等または以上を満足するのは、インジウム0.0
01〜0.05重量%またはビスマス0.001〜0.
05重量%で、チタン0.001〜0.5重量%の範囲
である。上記の範囲を逸脱すると、試料No.54より
加工性は悪くなる。また、添加量が少ない場合は柔らか
く、添加量が多い場合は圧延時にもろくなり亀裂が生じ
るというように機械的強度も劣るものとなる。さらに
は、ガス発生により電池保存時の実用的な放電性能が維
持できないという問題が生じる。
鉛を0.4重量%添加した試料No.54(比較例)と
比べて、負極亜鉛缶の機械的強度およびガス発生抑制効
果が同等または以上を満足するのは、インジウム0.0
01〜0.05重量%またはビスマス0.001〜0.
05重量%で、チタン0.001〜0.5重量%の範囲
である。上記の範囲を逸脱すると、試料No.54より
加工性は悪くなる。また、添加量が少ない場合は柔らか
く、添加量が多い場合は圧延時にもろくなり亀裂が生じ
るというように機械的強度も劣るものとなる。さらに
は、ガス発生により電池保存時の実用的な放電性能が維
持できないという問題が生じる。
【0021】鉛を含む合金と鉛を含まない合金とを比較
すると、鉛を含まない合金は、水素ガス発生を抑制する
効果が若干劣るが、比較例の試料No.54のそれと同
等またはそれ以上であり、機械的強度はこれを上回って
いる。
すると、鉛を含まない合金は、水素ガス発生を抑制する
効果が若干劣るが、比較例の試料No.54のそれと同
等またはそれ以上であり、機械的強度はこれを上回って
いる。
【0022】また、試料No.49〜51からわかるよ
うに、インジウムとビスマスが共存すると、いずれか一
方が存在するものに比べて、水素ガス発生を抑制する効
果が増す。また、インジウムとビスマスをそれぞれ0.
05重量%添加した場合でも圧延性は良好であった。さ
らに、チタンの添加量0.01〜0.1重量%の範囲で
は、強度、水素ガス発生抑制効果が大きい。
うに、インジウムとビスマスが共存すると、いずれか一
方が存在するものに比べて、水素ガス発生を抑制する効
果が増す。また、インジウムとビスマスをそれぞれ0.
05重量%添加した場合でも圧延性は良好であった。さ
らに、チタンの添加量0.01〜0.1重量%の範囲で
は、強度、水素ガス発生抑制効果が大きい。
【0023】これらの結果より各成分元素の含有量は上
記範囲にあることが必要であり、それにより従来の鉛を
0.3〜0.5重量%含んだ負極亜鉛缶と同等以上の加
工性、機械的強度を保持し、さらに腐食防止という点で
も同等またはそれ以上の特性を有する。なお、鉛含有量
の下限値である0.01重量%とは、一般的にマンガン
乾電池の負極亜鉛缶用原料として使用されている亜鉛
(純度99.99重量%)中に含有する不可避金属とし
ての鉛含有量を示している。図2は本実施例による負極
亜鉛缶を用いたマンガン乾電池の構成例を示す半截断面
図である。ここで、1は二酸化マンガンを活物質とする
正極合剤、2はセパレータ、3は負極亜鉛缶、4は底部
絶縁紙、5は炭素棒、6は正極端子を兼ねるキャップ一
体封口板、7は負極端子板、8は外装缶を示す。
記範囲にあることが必要であり、それにより従来の鉛を
0.3〜0.5重量%含んだ負極亜鉛缶と同等以上の加
工性、機械的強度を保持し、さらに腐食防止という点で
も同等またはそれ以上の特性を有する。なお、鉛含有量
の下限値である0.01重量%とは、一般的にマンガン
乾電池の負極亜鉛缶用原料として使用されている亜鉛
(純度99.99重量%)中に含有する不可避金属とし
ての鉛含有量を示している。図2は本実施例による負極
亜鉛缶を用いたマンガン乾電池の構成例を示す半截断面
図である。ここで、1は二酸化マンガンを活物質とする
正極合剤、2はセパレータ、3は負極亜鉛缶、4は底部
絶縁紙、5は炭素棒、6は正極端子を兼ねるキャップ一
体封口板、7は負極端子板、8は外装缶を示す。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電池製造
時に必要な負極缶の機械的強度が従来の負極缶と同等以
上で、しかも電池保存時の防食効果も従来の負極缶と同
等またはそれ以上のレベルで維持し得る環境汚染の危険
性の少ない有用なマンガン乾電池を得ることができる。
時に必要な負極缶の機械的強度が従来の負極缶と同等以
上で、しかも電池保存時の防食効果も従来の負極缶と同
等またはそれ以上のレベルで維持し得る環境汚染の危険
性の少ない有用なマンガン乾電池を得ることができる。
【図1】本発明の実施例に用いた負極亜鉛缶の機械的強
度測定法を示す図である。
度測定法を示す図である。
【図2】本発明による円筒型マンガン乾電池の構成例を
示す半截断面図である。
示す半截断面図である。
1 正極合剤 2 セパレータ 3 負極亜鉛缶 4 底部絶縁紙 5 炭素棒 6 正極キャップ一体封口板 7 負極端子板 8 外装缶 10 負極亜鉛缶 11 V型ブロック 12 円錐状圧力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 耕平 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 三井金属鉱業株式会社内 (72)発明者 佐藤 光一 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 三井金属鉱業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 鉛含有量が0.01〜0.4重量%であ
り、かつインジウムを0.001〜0.05重量%、チ
タンを0.001〜0.5重量%含有する亜鉛合金より
なる負極缶を備えるマンガン乾電池。 - 【請求項2】 鉛含有量が0.01〜0.4重量%であ
り、かつビスマスを0.001〜0.05重量%、チタ
ンを0.001〜0.5重量%含有する亜鉛合金よりな
る負極缶を備えるマンガン乾電池。 - 【請求項3】 鉛含有量が0.01〜0.4重量%であ
り、かつインジウムを0.001〜0.05重量%、ビ
スマスを0.001〜0.05重量%、チタンを0.0
01〜0.5重量%含有する亜鉛合金よりなる負極缶を
備えるマンガン乾電池。 - 【請求項4】 インジウムを0.001〜0.05重量
%、チタンを0.001〜0.5重量%含有する亜鉛合
金よりなる負極缶を備えるマンガン乾電池。 - 【請求項5】 ビスマスを0.001〜0.05重量
%、チタンを0.001〜0.5重量%含有する亜鉛合
金よりなる負極缶を備えるマンガン乾電池。 - 【請求項6】 インジウムを0.001〜0.05重量
%、ビスマスを0.001〜0.05重量%、チタンを
0.001〜0.5重量%含有する亜鉛合金よりなる負
極缶を備えるマンガン乾電池。 - 【請求項7】 亜鉛合金のチタン含有量が0.01〜
0.1重量%である請求項1〜6のいずれかに記載のマ
ンガン乾電池。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6182376A JPH0845502A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | マンガン乾電池 |
US08/482,701 US5595836A (en) | 1994-06-14 | 1995-06-07 | Manganese dry battery |
EP95109057A EP0688056B1 (en) | 1994-06-14 | 1995-06-12 | Manganese dry battery with zinc alloy can |
CA002151531A CA2151531C (en) | 1994-06-14 | 1995-06-12 | Manganese dry battery |
DE69511949T DE69511949T2 (de) | 1994-06-14 | 1995-06-12 | Mangan-Trockenbatterie mit Zinklegierungsbehälter |
KR1019950015476A KR0150391B1 (ko) | 1994-06-14 | 1995-06-13 | 망간건전지 |
PL95309083A PL177888B1 (pl) | 1994-06-14 | 1995-06-13 | Bateria manganowa sucha |
CN95108301A CN1065666C (zh) | 1994-06-14 | 1995-06-14 | 锰干电池 |
BR9502808A BR9502808A (pt) | 1994-06-14 | 1995-06-14 | Bateria seca de manganês |
MYPI95001585A MY113717A (en) | 1994-06-14 | 1995-06-14 | Manganese dry battery |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6182376A JPH0845502A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | マンガン乾電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845502A true JPH0845502A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16117234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6182376A Pending JPH0845502A (ja) | 1994-06-14 | 1994-08-03 | マンガン乾電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0845502A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007018231A1 (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | マンガン乾電池 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP6182376A patent/JPH0845502A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007018231A1 (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | マンガン乾電池 |
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