JPH0845354A - 巻線型雑音防止高圧抵抗電線 - Google Patents
巻線型雑音防止高圧抵抗電線Info
- Publication number
- JPH0845354A JPH0845354A JP18255994A JP18255994A JPH0845354A JP H0845354 A JPH0845354 A JP H0845354A JP 18255994 A JP18255994 A JP 18255994A JP 18255994 A JP18255994 A JP 18255994A JP H0845354 A JPH0845354 A JP H0845354A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- resistance wire
- core
- wound
- winding core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/0063—Ignition cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 抵抗線を巻芯に食い込ませる必要がなく、し
かも電線の静電容量を小さくするために導体径を小さく
した場合でも耐電圧が低下することがなく、端子との間
に安定した電気的接続が得られる巻線型雑音防止高圧抵
抗電線を提供する。 【構成】 補強芯11の上にフッ素ゴムが押出被覆され
た巻芯コア12に、抵抗線13を横巻し、この抵抗線1
3が横巻きされた巻芯コア12の上に半導電性のフッ素
ゴムを押出被覆することによって表面が平滑な内導層1
4を形成すると共にその内導層14の上に離形層15を
形成し、これを絶縁層16、補強編組17及びシース1
8によって順次被覆する。
かも電線の静電容量を小さくするために導体径を小さく
した場合でも耐電圧が低下することがなく、端子との間
に安定した電気的接続が得られる巻線型雑音防止高圧抵
抗電線を提供する。 【構成】 補強芯11の上にフッ素ゴムが押出被覆され
た巻芯コア12に、抵抗線13を横巻し、この抵抗線1
3が横巻きされた巻芯コア12の上に半導電性のフッ素
ゴムを押出被覆することによって表面が平滑な内導層1
4を形成すると共にその内導層14の上に離形層15を
形成し、これを絶縁層16、補強編組17及びシース1
8によって順次被覆する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の内燃機関
の点火ケーブルとして使用される巻線型雑音防止高圧抵
抗電線に関する。
の点火ケーブルとして使用される巻線型雑音防止高圧抵
抗電線に関する。
【0002】
【従来の技術】イグニッションコイルで発生した高電圧
をディストリビュータを介して、又は、直接点火プラグ
に伝送するための高圧抵抗電線は、電送損失が少なく、
優れた雑音防止効果をもち、耐熱、耐電圧に優れている
ことが要求されており、現在では繊維にカーボンを含浸
させたひも型の高圧抵抗電線と磁性材料等の巻芯に固有
抵抗の高い金属細線を巻き付けた巻線型の高圧抵抗電線
が一般に用いられている。
をディストリビュータを介して、又は、直接点火プラグ
に伝送するための高圧抵抗電線は、電送損失が少なく、
優れた雑音防止効果をもち、耐熱、耐電圧に優れている
ことが要求されており、現在では繊維にカーボンを含浸
させたひも型の高圧抵抗電線と磁性材料等の巻芯に固有
抵抗の高い金属細線を巻き付けた巻線型の高圧抵抗電線
が一般に用いられている。
【0003】前記巻線型の高圧抵抗電線は、図5に示す
ように、アラミド繊維、ガラス繊維等から成る補強紐5
1の上にフェライト粉末を混入したベースポリマーを押
出被覆して成る巻芯52上に抵抗線53を巻き付けた
後、絶縁層54を押出被覆し、さらに編組55、最外シ
ース56によって順次被覆したものが開示されている
(実公平1−32253号公報参照)。
ように、アラミド繊維、ガラス繊維等から成る補強紐5
1の上にフェライト粉末を混入したベースポリマーを押
出被覆して成る巻芯52上に抵抗線53を巻き付けた
後、絶縁層54を押出被覆し、さらに編組55、最外シ
ース56によって順次被覆したものが開示されている
(実公平1−32253号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な巻線型高圧抵抗電線では、切断して絶縁層をはぎ取る
際に巻芯に横巻きされた抵抗線がほぐれるため、専用の
切断皮剥ぎ機が必要となり、電線単体での販売ができな
いといった問題がある。かかる問題を解消するため、巻
芯に抵抗線を横巻きする際に、抵抗線を巻芯に食い込ま
せる必要がある(特公平5−42084号公報参照)。
な巻線型高圧抵抗電線では、切断して絶縁層をはぎ取る
際に巻芯に横巻きされた抵抗線がほぐれるため、専用の
切断皮剥ぎ機が必要となり、電線単体での販売ができな
いといった問題がある。かかる問題を解消するため、巻
芯に抵抗線を横巻きする際に、抵抗線を巻芯に食い込ま
せる必要がある(特公平5−42084号公報参照)。
【0005】また、上記巻線型高圧抵抗電線を自動車の
点火ケーブルとして使用する場合、ケーブルの外周部に
塩分や汚泥等の導電性物質が付着することによって静電
容量が増大し、点火プラグへの供給電圧が低下するとい
った問題があるため、電線自体の低静電容量化が求めら
れている。ところで、電線外径を一定のままで電線の静
電容量を小さくするためには導体径を小さくする必要が
あるが、上記のような巻線型高圧抵抗電線において、導
体(抵抗線が横巻きされた巻芯)径を小さくすると電解
強度が大きくなり、巻芯上に抵抗線を巻き付けることに
よって形成される導体表面の凹凸によって、絶縁破壊が
起こり、耐電圧が低下するといった問題がある。
点火ケーブルとして使用する場合、ケーブルの外周部に
塩分や汚泥等の導電性物質が付着することによって静電
容量が増大し、点火プラグへの供給電圧が低下するとい
った問題があるため、電線自体の低静電容量化が求めら
れている。ところで、電線外径を一定のままで電線の静
電容量を小さくするためには導体径を小さくする必要が
あるが、上記のような巻線型高圧抵抗電線において、導
体(抵抗線が横巻きされた巻芯)径を小さくすると電解
強度が大きくなり、巻芯上に抵抗線を巻き付けることに
よって形成される導体表面の凹凸によって、絶縁破壊が
起こり、耐電圧が低下するといった問題がある。
【0006】また、上記巻線型高圧抵抗電線を金属端子
に電気的に接続する場合は、図6に示すように、絶縁層
をはぎ取って露出した導体部分(巻き芯52及び抵抗線
53)を折り曲げて電線外周に沿わせ、これに筒状の金
属端子Aはめ込むことによって接続するので、導体径を
小さくすると、導体部分と金属端子Aとの接触面積が小
さくなって安定した電気的接続が得られないといった問
題もある。
に電気的に接続する場合は、図6に示すように、絶縁層
をはぎ取って露出した導体部分(巻き芯52及び抵抗線
53)を折り曲げて電線外周に沿わせ、これに筒状の金
属端子Aはめ込むことによって接続するので、導体径を
小さくすると、導体部分と金属端子Aとの接触面積が小
さくなって安定した電気的接続が得られないといった問
題もある。
【0007】また、電線の製造コストの低減を図るため
に、巻芯を安価なエチレン・プロピレンゴム(EPゴ
ム)等によって形成すると、かかるEPゴムは耐熱性に
欠けるため、巻芯が熱劣化によってへたり、抵抗線が必
要以上に巻芯に埋め込まれ、金属端子との間に隙間が生
じ安定した電気的接続が得られないといった問題もあ
る。
に、巻芯を安価なエチレン・プロピレンゴム(EPゴ
ム)等によって形成すると、かかるEPゴムは耐熱性に
欠けるため、巻芯が熱劣化によってへたり、抵抗線が必
要以上に巻芯に埋め込まれ、金属端子との間に隙間が生
じ安定した電気的接続が得られないといった問題もあ
る。
【0008】そこで、この発明の課題は、抵抗線を巻芯
に食い込ませる必要がなく、しかも電線の静電容量を小
さくするために導体径を小さくした場合でも耐電圧が低
下することがなく、端子との間に安定した電気的接続が
得られる巻線型雑音防止高圧抵抗電線を提供することに
ある。
に食い込ませる必要がなく、しかも電線の静電容量を小
さくするために導体径を小さくした場合でも耐電圧が低
下することがなく、端子との間に安定した電気的接続が
得られる巻線型雑音防止高圧抵抗電線を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、巻芯に抵抗線を横巻し、その外側に絶
縁層を被覆形成した巻線型雑音防止高圧抵抗電線におい
て、抵抗線が横巻きされた前記巻芯と前記絶縁層との間
に、半導電性のフッ素ゴムを押出被覆することにより表
面が平滑な内導層を形成し、前記内導層と絶縁層との間
に離形層を設けたのである。
め、この発明は、巻芯に抵抗線を横巻し、その外側に絶
縁層を被覆形成した巻線型雑音防止高圧抵抗電線におい
て、抵抗線が横巻きされた前記巻芯と前記絶縁層との間
に、半導電性のフッ素ゴムを押出被覆することにより表
面が平滑な内導層を形成し、前記内導層と絶縁層との間
に離形層を設けたのである。
【0010】前記離形層は、シリコンオイルグラファイ
トによって形成することができ、前記巻芯は、アラミド
繊維によって形成した補強芯と、この補強芯を被覆する
ゴムを主成分とした巻芯コアとによって形成することが
できる。
トによって形成することができ、前記巻芯は、アラミド
繊維によって形成した補強芯と、この補強芯を被覆する
ゴムを主成分とした巻芯コアとによって形成することが
できる。
【0011】
【作用】以上のように構成された巻線型雑音防止高圧抵
抗電線は、離形層の存在によって絶縁層の剥取りが容易
に行え、半導電性のフッ素ゴムから成る内導層の存在に
よって絶縁層の剥取り時の力が直接抵抗線に加わらな
い。
抗電線は、離形層の存在によって絶縁層の剥取りが容易
に行え、半導電性のフッ素ゴムから成る内導層の存在に
よって絶縁層の剥取り時の力が直接抵抗線に加わらな
い。
【0012】また、内導層の表面が平滑に形成されてい
るため、導体径を小さくしても電解強度の増加が緩和さ
れ、半導電性の内導層を介して金属端子と電気的に接続
されるので、導体径を小さくしても端子との接触面積が
減少しない。
るため、導体径を小さくしても電解強度の増加が緩和さ
れ、半導電性の内導層を介して金属端子と電気的に接続
されるので、導体径を小さくしても端子との接触面積が
減少しない。
【0013】さらに、巻芯を耐熱性に欠ける廉価な材料
によって形成した場合に生じる巻芯の熱劣化に伴うへた
りによって抵抗線が巻芯に埋没しても内導層の存在によ
って金属端子との間に隙間が生じることがない。
によって形成した場合に生じる巻芯の熱劣化に伴うへた
りによって抵抗線が巻芯に埋没しても内導層の存在によ
って金属端子との間に隙間が生じることがない。
【0014】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示すように、この巻線型雑音防止高圧抵抗電
線10は、1000デニールのアラミドヤーン3本撚り
の補強芯11の上にフェライト粉を混入したフッ素ゴム
を押出被覆して外径1.3mmの半導電性の巻芯コア1
2を形成し、この巻芯コア12の上には50μmのNi
−Cr抵抗線13が7200回/mで横巻きされてい
る。なお、前記フェライト粉の混入比は、フッ素ゴム1
00重量部に対して400重量部である。前記抵抗線1
3が横巻きされた前記巻芯コア12の上には、導電率が
1000〜10000Ω・Cm程度の半導電性のフッ素
ゴムが押出被覆されて表面が平滑な外径1.5mmの内
導層14が形成されている。
る。図1に示すように、この巻線型雑音防止高圧抵抗電
線10は、1000デニールのアラミドヤーン3本撚り
の補強芯11の上にフェライト粉を混入したフッ素ゴム
を押出被覆して外径1.3mmの半導電性の巻芯コア1
2を形成し、この巻芯コア12の上には50μmのNi
−Cr抵抗線13が7200回/mで横巻きされてい
る。なお、前記フェライト粉の混入比は、フッ素ゴム1
00重量部に対して400重量部である。前記抵抗線1
3が横巻きされた前記巻芯コア12の上には、導電率が
1000〜10000Ω・Cm程度の半導電性のフッ素
ゴムが押出被覆されて表面が平滑な外径1.5mmの内
導層14が形成されている。
【0015】この内導層14の上には、シリコンオイル
グラファイトによって離形層15が形成され、この離形
層15の上にはエチレンプロピレンゴムが押出被覆され
て外径4.6mmの絶縁層16が形成されている。さら
に、この絶縁層16の上にはガラスヤーンによって形成
された補強編組17が被覆され、その外側にはエチレン
・プロピレンゴムによって形成されたシース18が被覆
されている。
グラファイトによって離形層15が形成され、この離形
層15の上にはエチレンプロピレンゴムが押出被覆され
て外径4.6mmの絶縁層16が形成されている。さら
に、この絶縁層16の上にはガラスヤーンによって形成
された補強編組17が被覆され、その外側にはエチレン
・プロピレンゴムによって形成されたシース18が被覆
されている。
【0016】以上のように構成された巻線型雑音防止高
圧抵抗電線10は、前記離形層15の存在により、絶縁
層16の剥取りが容易に行え、しかも、前記内導層14
の存在によって絶縁層16の剥取りの力が直接前記抵抗
線13に加わることがなく、特に抵抗線13を前記巻芯
コア12に埋め込ませる状態で横巻きしなくても絶縁層
16の剥取りの際に抵抗線13がほぐれることがない。
また、前記抵抗線13と金属端子Aとの接続は、図2に
示すように、前記内導層14を介して行われるので、電
線の低静電容量化の為に前記導体部分の外径を小さくし
ても表面が平滑な前記内導層14の存在により電解強度
の増加が緩和されて耐電圧特性が低下することがなく、
金属端子Aとの接触面積も極端に小さくならないので金
属端子Aとの間で安定した電気的接続が得られる。
圧抵抗電線10は、前記離形層15の存在により、絶縁
層16の剥取りが容易に行え、しかも、前記内導層14
の存在によって絶縁層16の剥取りの力が直接前記抵抗
線13に加わることがなく、特に抵抗線13を前記巻芯
コア12に埋め込ませる状態で横巻きしなくても絶縁層
16の剥取りの際に抵抗線13がほぐれることがない。
また、前記抵抗線13と金属端子Aとの接続は、図2に
示すように、前記内導層14を介して行われるので、電
線の低静電容量化の為に前記導体部分の外径を小さくし
ても表面が平滑な前記内導層14の存在により電解強度
の増加が緩和されて耐電圧特性が低下することがなく、
金属端子Aとの接触面積も極端に小さくならないので金
属端子Aとの間で安定した電気的接続が得られる。
【0017】図3は他の実施例を示している。この巻線
型雑音防止高圧抵抗電線20も前記実施例と同様に補強
芯21、巻芯コア22、抵抗線23、内導層24、離形
層25、絶縁層26、補強編組27及びシース28から
構成されているが、一部の構成要素について材質と外径
が異なっている。具体的には、前記巻芯コア22がEP
ゴム100重量部に対してフェライト粉500重量部を
混入したものであり、外径は1.1mmである。また、
前記抵抗線23は、外径が40μmのNi−Cr抵抗線
であり、6000回/mで前記巻芯コア22に横巻きさ
れている。さらに、前記内導層24は、前記実施例と同
様に半導電性のフッ素ゴムによって形成されているが、
その外径が1.3mmになっている。なお、その他の構
成は、前記実施例と同様である。
型雑音防止高圧抵抗電線20も前記実施例と同様に補強
芯21、巻芯コア22、抵抗線23、内導層24、離形
層25、絶縁層26、補強編組27及びシース28から
構成されているが、一部の構成要素について材質と外径
が異なっている。具体的には、前記巻芯コア22がEP
ゴム100重量部に対してフェライト粉500重量部を
混入したものであり、外径は1.1mmである。また、
前記抵抗線23は、外径が40μmのNi−Cr抵抗線
であり、6000回/mで前記巻芯コア22に横巻きさ
れている。さらに、前記内導層24は、前記実施例と同
様に半導電性のフッ素ゴムによって形成されているが、
その外径が1.3mmになっている。なお、その他の構
成は、前記実施例と同様である。
【0018】この巻線型雑音防止高圧抵抗電線20で
は、上述したように、巻芯コア22のベースポリマーと
して安価ではあるが耐熱性に欠けるEPゴムを使用して
いるので、EPゴムが熱劣化によってへたって横巻きさ
れた抵抗線23が巻芯コア22に埋没するようなことが
あっても、その上に被覆されている半導電性の内導層2
4の存在によって金属端子Aとの間に隙間が生じること
がなく、安定した電気的接触が得られる。
は、上述したように、巻芯コア22のベースポリマーと
して安価ではあるが耐熱性に欠けるEPゴムを使用して
いるので、EPゴムが熱劣化によってへたって横巻きさ
れた抵抗線23が巻芯コア22に埋没するようなことが
あっても、その上に被覆されている半導電性の内導層2
4の存在によって金属端子Aとの間に隙間が生じること
がなく、安定した電気的接触が得られる。
【0019】図4はさらに他の実施例を示している。こ
の巻線型雑音防止高圧抵抗電線30も前記2つの実施例
と同様に補強芯31、巻芯コア32、抵抗線33、内導
層34、離形層35、絶縁層36、補強編組37及びシ
ース38から構成されているが、一部の構成要素につい
て材質と外径が異なっている。具体的には、以下の相違
がある。まず、前記補強芯31が400デニールのアラ
ミドヤーン3本撚りによって形成されている。そして、
前記巻芯コア32は、前記補強芯31にフッ素ゴム塗料
を塗布したものであり、その外径が0.6mmである。
また、前記抵抗線33は、前記実施例と同様に外径が4
0μmのNi−Cr抵抗線であり、10000回/mで
前記巻芯コア32に横巻きされている。さらに、前記内
導層34は、前記実施例と同様に半導電性のフッ素ゴム
Niよって形成されているが、その外径が0.8mmに
なっている。なお、その他の構成については、前記実施
例と同様である。
の巻線型雑音防止高圧抵抗電線30も前記2つの実施例
と同様に補強芯31、巻芯コア32、抵抗線33、内導
層34、離形層35、絶縁層36、補強編組37及びシ
ース38から構成されているが、一部の構成要素につい
て材質と外径が異なっている。具体的には、以下の相違
がある。まず、前記補強芯31が400デニールのアラ
ミドヤーン3本撚りによって形成されている。そして、
前記巻芯コア32は、前記補強芯31にフッ素ゴム塗料
を塗布したものであり、その外径が0.6mmである。
また、前記抵抗線33は、前記実施例と同様に外径が4
0μmのNi−Cr抵抗線であり、10000回/mで
前記巻芯コア32に横巻きされている。さらに、前記内
導層34は、前記実施例と同様に半導電性のフッ素ゴム
Niよって形成されているが、その外径が0.8mmに
なっている。なお、その他の構成については、前記実施
例と同様である。
【0020】この巻線型雑音防止高圧抵抗電線30で
は、上述したように、前記巻芯コア32が前記補強芯3
1に塗布されたフッ素ゴム塗料によって形成されている
ため、前記抵抗線33を巻芯コア32に食い込ませるよ
うに横巻することはできないが、その上に被覆されてい
る半導電性の内導層34の存在によって絶縁層36の剥
取りの力が直接前記抵抗線33に加わることがないの
で、抵抗線33がほぐれることがない。
は、上述したように、前記巻芯コア32が前記補強芯3
1に塗布されたフッ素ゴム塗料によって形成されている
ため、前記抵抗線33を巻芯コア32に食い込ませるよ
うに横巻することはできないが、その上に被覆されてい
る半導電性の内導層34の存在によって絶縁層36の剥
取りの力が直接前記抵抗線33に加わることがないの
で、抵抗線33がほぐれることがない。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明の巻線型雑音防
止高圧抵抗電線は、抵抗線が横巻きされた巻芯と絶縁層
との間に、半導電性のフッ素ゴムを押出被覆することに
より表面が平滑な内導層を形成すると共に前記内導層と
絶縁層との間に離形層を設ける構成を採用したため、絶
縁層の剥取が容易となり、しかも絶縁層を剥取る際に剥
取り力が直接抵抗線に加わることがないので、抵抗線を
巻芯に食い込ませなくても抵抗線がほぐれることがな
い。また、電線の低静電容量化の要望に従って導体径を
小さくした場合でも、表面が平滑な内導層の存在により
電解強度の増加が緩和されるので耐電圧特性が低下する
ことがなく、しかも前記内導層を介して前記抵抗線と金
属端子とが電気的に接続されるので、特に巻芯の材料と
して耐熱特性に優れたものを使用しなくても安定した電
気的接続が得られるといった効果がある。
止高圧抵抗電線は、抵抗線が横巻きされた巻芯と絶縁層
との間に、半導電性のフッ素ゴムを押出被覆することに
より表面が平滑な内導層を形成すると共に前記内導層と
絶縁層との間に離形層を設ける構成を採用したため、絶
縁層の剥取が容易となり、しかも絶縁層を剥取る際に剥
取り力が直接抵抗線に加わることがないので、抵抗線を
巻芯に食い込ませなくても抵抗線がほぐれることがな
い。また、電線の低静電容量化の要望に従って導体径を
小さくした場合でも、表面が平滑な内導層の存在により
電解強度の増加が緩和されるので耐電圧特性が低下する
ことがなく、しかも前記内導層を介して前記抵抗線と金
属端子とが電気的に接続されるので、特に巻芯の材料と
して耐熱特性に優れたものを使用しなくても安定した電
気的接続が得られるといった効果がある。
【図1】この発明にかかる一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】同上の金属端子との接続状態を示す断面図であ
る。
る。
【図3】他の実施例を示す斜視図である。
【図4】さらに、他の実施例を示す斜視図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】同上の金属端子との接続状態を示す断面図であ
る。
る。
10、20、30 巻線型雑音防止高圧抵抗電線 11、21、31 補強芯 12、22、32 巻芯コア 13、23、33 抵抗線 14、24、34 内導層 15、25、35 離形層 16、26、36 絶縁層 17、27、37 補強編組 18、28、38 シース A 金属端子
Claims (3)
- 【請求項1】 巻芯に抵抗線を横巻し、その外側に絶縁
層を被覆形成した巻線型雑音防止高圧抵抗電線におい
て、 抵抗線が横巻きされた前記巻芯と前記絶縁層との間に、
半導電性のフッ素ゴムを押出被覆することにより表面が
平滑な内導層を形成し、 前記内導層と絶縁層との間に離形層を設けたことを特徴
とする巻線型雑音防止高圧抵抗電線。 - 【請求項2】 前記離形層を、シリコンオイルグラファ
イトによって形成した請求項1記載の巻線型雑音防止高
圧抵抗電線。 - 【請求項3】 前記巻芯を、アラミド繊維によって形成
した補強芯と、この補強芯を被覆するゴムを主成分とし
た巻芯コアとによって形成した請求項1又は2に記載の
巻線型雑音防止高圧抵抗電線。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18255994A JP3087577B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 巻線型雑音防止高圧抵抗電線 |
DE1995600877 DE69500877T2 (de) | 1994-08-03 | 1995-07-24 | Geräuschunterdrückender hochspannungsfester Kabel mit gewundener Widerstand |
EP19950111622 EP0696033B1 (en) | 1994-08-03 | 1995-07-24 | Winding-type noise-suppressing high-tension resistive cord |
CN 95109344 CN1122510A (zh) | 1994-08-03 | 1995-08-03 | 线绕式抑噪高压电阻线 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18255994A JP3087577B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 巻線型雑音防止高圧抵抗電線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845354A true JPH0845354A (ja) | 1996-02-16 |
JP3087577B2 JP3087577B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=16120396
Family Applications (1)
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