JPH0844937A - 紙幣入出金機におけるユニット支持機構 - Google Patents

紙幣入出金機におけるユニット支持機構

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JPH0844937A
JPH0844937A JP6174626A JP17462694A JPH0844937A JP H0844937 A JPH0844937 A JP H0844937A JP 6174626 A JP6174626 A JP 6174626A JP 17462694 A JP17462694 A JP 17462694A JP H0844937 A JPH0844937 A JP H0844937A
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JP
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unit
layer unit
housing
plate member
slide rail
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JP6174626A
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English (en)
Inventor
Masayuki Uemoto
正之 上本
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Laurel Bank Machine Co Ltd
Original Assignee
Laurel Bank Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドレールと筺体との間にスペーサを介
在させて行なう調整作業を廃止し、組み立てを迅速に行
なうことができる紙幣入出金機におけるユニット支持機
構を提供する。 【構成】 支持部材56Cに締結自在に設けられた締結
部材58と、該締結部材58の締結を解除した状態にお
いて、支持部材56Cを、筺体とスライドレールと近接
離間させる方向に調整自在とする調整部57とを具備す
ることにより、スライドレールと筺体との距離が合わな
い場合には、締結部材58を緩めて調整部57により支
持部材56Cをユニットに対し移動させて、その後、締
結部材58で該支持部材56Cをユニットに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドレールにより
ユニットが筺体から引き出し自在とされている紙幣入出
金機におけるユニット支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】筺体と、該筺体内に設けられたユニット
と、該ユニットに設けられた支持部材と、筺体と支持部
材との間に取り付けられユニットを筺体から引き出し自
在に支持するスライドレールとを有する紙幣入出金機と
して、例えば、実公平5−46129号公報等に示され
るように、筺体内に、各機構部を有するユニットが階層
状態で複数、それぞれが水平方向に引き出し自在に設け
られて構成されるものであって、前記ユニットとして、
主に機体内に取り込むかあるいは機体外に繰り出す紙幣
を目的位置まで搬送する搬送路を構成する上層ユニット
と、該上層ユニットによって搬送された入金紙幣を金種
別に収納する着脱自在な金種別スタッカを有した、紙幣
を収納するための収納部を基本構成とする下層ユニット
とを有するものがある。これら上層ユニットおよび下層
ユニットは、それぞれ筺体内部に設けられたスライドレ
ールにより水平移送がガイドされるようになっており、
下層ユニットは金種別スタッカの補充・回収時に、他
方、上層ユニットは搬送路中でのジャムの解消処理時等
に、それぞれ人手によって筺体から引き出されるように
なっている。ここで、上層ユニットおよび下層ユニット
には、いずれも支持部材が固定されており、該支持部材
を介してスライドレールが取り付けられるようになって
いる。すなわち、図9に示すように、従来は、支持部材
100が、ユニット101の下面に沿う底板部102お
よび両側面に沿う側板部103,103とを有する断面
コ字状をなす一体成形品とされており、各側板部10
3,103にそれぞれスライドレール104,104が
取り付けられ、さらにこれらスライドレール104,1
04が筺体105の各内側面部に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記においては、組み
立て時に、例えば、筺体105の内側面部同士の間隔
と、支持部材100に取り付けられた両スライドレール
104,104の外側同士の間隔とに誤差が生じる場合
が多々あり、筺体105の内側面部同士の間隔が、支持
部材100に取り付けられた両スライドレール104,
104の外側同士の間隔より大きい場合には、少なくと
も一方のスライドレール104と筺体105との間にス
ペーサを介在させて調整しなければならず、組み立てに
時間がかかっていた。したがって、本発明の目的は、ス
ライドレールと筺体との間にスペーサを介在させて行な
う調整作業を廃止し、組み立てを迅速に行なうことがで
きる紙幣入出金機におけるユニット支持機構を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙幣入出金機におけるユニ
ット支持機構は、筺体と、該筺体内に設けられたユニッ
トと、該ユニットに設けられた支持部材と、筺体と支持
部材との間に取り付けられユニットを筺体から引き出し
自在に支持するスライドレールとを有する紙幣入出金機
に設けられ、前記支持部材に締結自在に設けられる締結
部材と、該締結部材の締結が解除された状態において、
前記支持部材を、筺体とスライドレールとを近接離間さ
せる方向に調整自在とする調整部とを具備することを特
徴としている。
【0005】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機にお
けるユニット支持機構は、上記に加えて、前記支持部材
を、スライドレールに固定される側板部材と、ユニッ
ト、または、ユニットおよびスライドレールに固定され
る底板部材とで構成するとともに、側板部材と底板部材
とを接合可能な位置に配置し、該側板部材と底板部材と
が接合する位置に、前記調整部を設けてなることを特徴
としている。
【0006】
【作用】本発明の請求項1記載の紙幣入出金機における
ユニット支持機構によれば、締結部材の締結が解除され
た状態において、支持部材を筺体とスライドレールとを
近接離間させる方向に調整自在とする調整部を具備して
いるため、支持部材とスライドレールと筺体との位置が
合わない場合においても、締結部材の締結を解除した状
態とすれば、調整部により、前記位置を合せることがで
きる。
【0007】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機にお
けるユニット支持機構によれば、支持部材とスライドレ
ールと筺体との位置が合わない場合においても、締結部
材の締結を解除した状態とすれば、調整部により、スラ
イドレールに固定される側板部材を移動させることによ
り、前記位置を合せることができる。
【0008】
【実施例】本発明の紙幣入出金機におけるユニット支持
機構の一実施例を図面を参照して以下に説明する。図1
は、紙幣入出金機の全体構成を示すもので、符号12
は、紙幣の鑑別および搬送等を行なう上層ユニット、符
号13は、上層ユニット12で搬送された紙幣の収納等
を行なう下層ユニットをそれぞれ示している。そして、
上層ユニット12の前面部12Aには、入金口14、返
却口15および出金口16が設けられている。入金口1
4は、入金紙幣を一括して載置可能に設けられたもので
あって、入金口14内に投入された紙幣は入金ルート1
7に対して一枚ずつ繰り出されるようになっている。こ
の入金ルート17の途中、紙幣の正、損、偽、二重送
り、斜行、金種および表裏等を鑑別するための入金鑑別
部18が設けられ、この入金鑑別部18での鑑別結果に
基づいて振分手段19が切り換えられるようになってい
る。すなわち、入金処理においては、入金鑑別部18に
て紙幣が正券と鑑別された場合には、正券紙幣を、下層
ユニット13の前側に位置する入出金スタッカ20の一
時貯留部21に受け入れ、また、入金鑑別部18にて紙
幣が正券でない(損券、偽券、二重送り券および斜行
券)と鑑別された場合には、該紙幣を、入金口14の下
方に位置する返却口15に返却させるようになってい
る。
【0009】また、入金鑑別部18では、正券と鑑別さ
れた紙幣の表裏も鑑別するようになっており、この鑑別
結果に基づき振分手段19を切り換えて、入金ルート1
7から入出金スタッカ20の一時貯留部21に至る接続
ルート21a,21bを選択するようになっている。す
なわち、入金鑑別部18にて、紙幣が正券の表券と鑑別
された場合には、振分手段19により接続ルート21a
を選択して、該紙幣をそのまま入出金スタッカ20の一
時貯留部21に受け入れ、また、紙幣が正券の裏券と鑑
別された場合には、振分手段19により接続ルート21
bを選択して、該紙幣を反転して表裏を取り揃えた後、
入出金スタッカ20の一時貯留部21に受け入れるよう
になっている。
【0010】入出金スタッカ20は、紙幣を入金して収
納し、かつ収納した紙幣を払い出すことができる還流式
であって、その内部には、入金した紙幣を一時貯留する
一時貯留部21と、一時貯留された紙幣を収納するため
の収納部22とが設けられる。また、入出金スタッカ2
0の一時貯留部21内に受け入れられた紙幣は、テラー
により操作される図示せぬ操作部から「入金承認」の指
示が出力された場合に、一時貯留部21の下方位置に設
けられる収納部22に入金され、また、操作部から「入
金取消」の指示が出力された場合に、該テラーに対して
一括返却されるようになっている。
【0011】下層ユニット13の入出金スタッカ20の
後方側には、損券収納ボックス23と金種別スタッカ2
4〜26が一列に設けられている。金種別スタッカ24
〜26は、千券、五千券、万券といった金種がそれぞれ
分類収納されるものであって、これら金種別スタッカ2
4〜26内に収納されている各金種の紙幣は、出金ルー
ト27を通じて出金口16に払い出されるようになって
いる。
【0012】また、この出金ルート27の途中には、紙
幣の正、損、二重送り、斜行および金種を鑑別する出金
鑑別部28が設けられており、この出金鑑別部28にて
鑑別の結果、正券と鑑別された紙幣は出金口16に、損
券、二重送り、斜行と鑑別された紙幣は、振分手段29
〜31の切換によって、接続ルート32を通じて損券収
納ボックス23に回収されるようになっている。なお、
前記スタッカ23〜26において、損券収納ボックス2
3はリジェクト紙幣が入金されるだけの非還流式であ
り、金種別スタッカ24〜26は、紙幣が金種別に入金
されるとともに入金された紙幣を出金紙幣として払出可
能な還流式である。
【0013】ここで、入金処理によって入出金スタッカ
20の収納部22内に入金された紙幣は、出金処理が行
なわれていない間に金種別スタッカ24〜26に対して
分配処理されるようになっている。すなわち、この分配
処理を行う分配ルートは、分配処理用の接続ルート33
a〜33c、入金ルート17、接続ルート32、出金ル
ート27の一部より構成されるものであって、振分手段
33,34および振分手段19,30,31,35〜3
7を切り換えて分配ルートが形成される。分配ルートの
途中にある入金鑑別部18では、収納部22から払い出
された紙幣の正、損、二重送り、斜行および金種を鑑別
するようになっており、この鑑別結果に基づき、振分手
段31および振分手段35〜37を切り換える。
【0014】具体的には、入金鑑別部18にて損券、二
重送り、斜行と鑑別された場合には、振分手段31を切
り換えてこれら損券、二重送り、斜行紙幣を損券収納ボ
ックス23に入金し、千券と鑑別された場合には、振分
手段35を切り換えて該千券を金種別スタッカ24に入
金し、五千券と鑑別された場合には、振分手段36を切
り換えて該五千券を金種別スタッカ25に入金し、万券
と鑑別された場合には、振分手段37を切り換えて該万
券を金種別スタッカ26に入金するのである。
【0015】そして、図2に示すように、上層ユニット
12および下層ユニット13は、筺体40に収納されて
おり、上層ユニット12はスライドレール41により前
面部12A側からまた下層ユニット13はスライドレー
ル42により前面部13A側から水平同方向に引き出し
自在となっている。
【0016】ここで、上層ユニット12は、上側が、水
平延在する略平面状の上面部43とされ、下側が、前面
部12A側に水平延在する平面状の下面部44Aと、下
面部44Aに対し下側に位置して背面部12B側に水平
延在する平面状の下面部44Bとを有する段付き形状と
されている。そして、これと相補するように、下層ユニ
ット13は、上側が、前面部13A側に水平延在する平
面状の上面部45Aと、上面部45Aに対し下側に位置
して背面部13B側に水平延在する平面状の上面部45
Bとを有する段付き形状をなしており、下側が水平延在
する略平面状の下面部46とされている。これにより、
下層ユニット13は単独で引き出し可能であり、上層ユ
ニット12は、下層ユニット13が引き出された状態等
で引き出し可能となっている。
【0017】スライドレール41は、図3および図4に
示すように、前面部12A側(図3および図4において
は紙面手前側)から見て筺体40の左右両内側面部48
C,48Dに、水平方向に延在されて固定される固定レ
ール部49と、該固定レール部49の上層ユニット12
側に、固定レール部49と同方向に延在されて設けられ
た第一移動レール部50と、該第一移動レール部50の
上層ユニット12側に、第一移動レール部50と同方向
に延在されて設けられしかも上層ユニット12側に固定
される第二移動レール部51とを有しており、固定レー
ル部49と第一移動レール部50との間および第一移動
レール部50と第二移動レール部51との間には、ボー
ル52が回動自在に設けられている。そして、固定レー
ル部49に対し第一移動レール部50が略水平状態を維
持しつつ脱落せぬ範囲で前面部12A側にスライドし、
第一移動レール部50に対し第二移動レール部51が略
水平状態を維持しつつ脱落せぬ範囲で前面部12A側に
スライドする。これにより、第二移動レール部51に設
けられた上層ユニット12が水平方向に引き出される。
【0018】そして、本実施例において、上層ユニット
12には、その下面部44A,44B側に、ユニット支
持フレーム54が設けられている。このユニット支持フ
レーム54は、下面部44Aに取り付けられるとともに
前面部12A側が若干上方に向け屈曲された略平板状の
第一底板部材55Aと、下側が屈曲され第一底板部材5
5Aの両端下側に接合される断面L字形の、支持部材で
ある側板部材56C,56Dと、下面部44Bに取り付
けられるとともに前面部12A側が若干上方に向け屈曲
された略平板状の第二底板部材55Bとで構成されてい
る。
【0019】側板部材56C,56Dは、背面部12B
側が上層ユニット12の側面部12C,12Dの形状に
合わせて下面部44Bまで延出された形状をなしてお
り、下面部44B側の下端部も屈曲されて第二底板部材
55Bの下側に接合されている。そして、側板部材56
C,56Dに上記スライドレール41の第二移動レール
部51が固定されている。また、第一底板部材55Aお
よび第二底板部材55B上には、紙幣の処理を行うため
の各機構部(図示略)が取り付けられており、該第一底
板部材55Aと第二底板部材55Bは、前記図示略の各
機構部とともに側板部材56C,56Dに支持されてい
ることになる。なお、図示は略すが、下層ユニット13
にも、同様のユニット支持フレームが設けられており、
該ユニット支持フレームに両スライドレール42が接合
される。
【0020】ここで、図5(a),(b)に示すよう
に、第二底板部材55Bには、側板部材56Cとの接合
部分に、前面部12A側から見て左右方向に長い、調整
部としての長孔57が形成されており、締結部材である
ネジ58のネジ部59を、該長孔57に挿通させ、かつ
側板部材56Cに形成されたネジ穴61に螺合させて、
ネジ58の頭部62と側板部材56Cとで第二底板部材
55Bを挟持することにより、該第二底板部材55Bが
固定されることになる。そして、ネジ58を緩めること
によって、長孔57の範囲で第二底板部材55Bに対し
ネジ58および側板部材56Cを移動できるようになっ
ている。
【0021】また、図示はせぬが、側板部材56Dと第
二底板部材55Bの接合も、同様の長孔接合部構造で行
われており、さらには、側板部材56C,56Dと第一
底板部材55Aとの接合も、同様の長孔接合部構造で行
われている。そして、このような長孔接合部が第一底板
部材55A、第二底板部材55Bのそれぞれについて、
前面部12A側から背面部12B側にかけて、他の部材
等に干渉せぬ位置に所定ピッチで複数設けられている。
なお、上記した長孔接合部構造は、第一底板部材55A
と第二底板部材55Bに対して、側板部材56Cと側板
部材56Dとを近接離間するよう移動可能とするための
ものであり、上記構成に限定されることなく、種々の変
更が可能である。例えば、側板部材に設けられたネジ穴
をネジ部の径より若干大きく形成し、ネジ部の一端をナ
ットで締結させ、ネジの頭部とナットで側板部材と底板
部材を挟持させるような構成にしたり、長孔の代わりに
長孔の最大径部分と同径の大径孔を採用したりしてもよ
い。
【0022】したがって、本実施例によれば、このよう
な長孔接合部構造を用いたことにより、スライドレール
41,41の外側同士の距離と筺体40の内側面部48
C,48D同士との距離が合わなくても、組立の工程に
おいて、筺体40の内側面部48C,48Dとスライド
レール41,41と側板部材56C,56Dとを最初に
取り付け、この後に第一底板部材55A、第二底板部材
55Bを取り付けるだけで、ユニット支持フレーム54
の取り付けが完了するものであり、従来のように、スラ
イドレール41,41と筺体40との間にスペーサを介
在させる等の煩雑な調整作業を行うことなく、組み立て
る過程で自然に調整作業が行われるため、組立時間を短
縮することができる。
【0023】なお、第一底板部材55Aおよび第二底板
部材55Bについて、側板部材56C,56Dのうちの
一方に接合する側のみ長孔57を採用して、他方に接合
する側を、ネジ部59より若干大径の円形孔を採用し調
整不可な構造としてもよい。この場合、第一底板部材5
5Aおよび第二底板部材55Bを、調整不可側の側板部
材を一体成型した板部材とすることも可能である。ま
た、下層ユニット13に設けられた図示せぬユニット支
持フレームについても同様の長孔接合部構造が採用され
ており、同様の効果を発揮することができる。
【0024】上層ユニット12の下面部44Bの前面部
12A側には、ユニット支持フレーム54の両側板部材
56C,56Dの下側部分に取り付けられた支持部材6
4C,64Dを介して一対のガイドローラ65C,65
Dが回転自在に設けられている。これらガイドローラ6
5C,65Dは、円柱状のローラ部66と、該ローラ部
66との境界部分が該ローラ部66と同径とされかつ該
ローラ部66から離れるほど大径となるテーパ状のフラ
ンジ部67とを有しており、前面部12A側から見て左
右水平方向に回転軸線を配置しかつフランジ部67を外
側に配置した状態で、支持部材64C,64Dに支持さ
れている。ガイドローラ65C,65Dは、ローラ部6
6において下層ユニット13の上面部45Bに当接し、
かつローラ部66とフランジ部67との境界部分を下層
ユニット13の上面部45Bと、前面部13A側から見
て左右の側面部13Cあるいは側面部13Dとの角部に
ほぼ接触させるよう設けられている。
【0025】また、下層ユニット13の上面部45Aの
背面部13B側には、下層ユニット13の前面部13A
側から見て左右の両側面部13C,13Dに取り付けら
れた支持部材69C,69Dを介して一対のガイドロー
ラ70C,70Dが回転自在に設けられている。これら
ガイドローラ70C,70Dは、上記ガイドローラ65
C,65Dと同様、ローラ部66とフランジ部67とを
有しており、前面部13A側から見て左右水平方向に回
転軸線を配置しかつフランジ部67を外側に配置した状
態で、ローラ部66においてユニット支持フレーム54
に当接し、かつローラ部66とフランジ部67との境界
部分をユニット支持フレーム54の側板部材56C,5
6Dの屈曲角部にほぼ接触させるよう設けられている。
加えて、下層ユニット13の下面部46の前面部13A
側には、設置面に接触して走行する円柱状のローラ71
が、前面部13A側から見て左右水平方向に回転軸線を
配置した状態で、回転自在に取り付けられている。
【0026】このような構成により、図6に示すよう
に、筺体40から下層ユニット13をスライドレール4
2で案内しつつ引き出す際には、ローラ71を介して下
層ユニット13の重量を設置面で受けながら、下層ユニ
ット13は引き出されることになるため、下層ユニット
13が自重で下がってしまうことなく、安定した姿勢で
引き出されることになる。
【0027】そして、このようにして、下層ユニット1
3が引き出された状態で、図7に示すように、筺体40
から上層ユニット12を、一対のスライドレール41で
案内しつつ引き出すと、所定距離引き出された状態で両
ガイドローラ65C,65Dが下層ユニット13の上面
部45Bにローラ部66において乗る。そして、これら
ガイドローラ65C,65Dが、下層ユニット13をガ
イドレールとし該下層ユニット13の側面部13C,1
3Dに両フランジ部67が案内されることにより横揺れ
が防止され、かつローラ部66を介して下層ユニット1
3で上層ユニット12の重量を支持させることにより下
がりが防止されながら、引き出される。
【0028】さらに引き出されると、上層ユニット12
は、図7に一点鎖線で示すように、下層ユニット13の
上面部45Aに設けられた一対のガイドローラ70C,
70Dの両フランジ部67間に案内されて、そのローラ
部66にユニット支持フレーム54の側板部材56C,
56Dにおいて乗る。そして、ガイドローラ70C,7
0Dのフランジ部67で側板部材56C,56Dが案内
されることにより横揺れが防止され、かつローラ部66
を介して下層ユニット13で上層ユニット12の重量を
支持させることにより下がりが防止されながら、引き出
される。
【0029】これにより、上層ユニット12がスライド
レール41でのみ支持されている場合に生じる引き出し
時の横揺れおよび下がりが防止されて、安定した姿勢で
引き出されることになり、上層ユニット12の下層ユニ
ット13への衝突等が防止されることになる。なお、上
層ユニット12がガイドローラ70C,70Dに案内さ
れるときには、ガイドローラ65C,65Dには上層ユ
ニット12の重量がかからないように、ガイドローラ7
0C,70Dのローラ部66の上側とガイドローラ65
C,65Dのローラ部66の下側との高さの差が、上層
ユニット12の側板部材56C,56Dの下端と下層ユ
ニット13の上面部45Bとの高さの差より所定量大き
くされている。
【0030】そして、上層ユニット12と下層ユニット
13との間には、これらの電気的導通をとるため図8に
示すケーブル73が、ケーブルキャリア74内に挿通さ
れた状態で設けられている。このケーブルキャリア74
は、複数の分割体75が相互に平行をなすピン76で順
次回動自在に連結されてなるもので、便宜上その幅を無
視すれば、一の仮想平面においてのみ屈曲可能となるも
のである。このケーブルキャリア74は、内部にケーブ
ル73が挿通されることにより、該ケーブル73を保護
しつつその移動をガイドするようになっている。
【0031】ここで、このケーブルキャリア74は、上
層ユニット12および下層ユニット13をそれぞれ筺体
40に収納した状態(図2に示す状態)で、上層ユニッ
ト12、下層ユニット13および筺体40で囲まれしか
も上層ユニット12および下層ユニット13の引き出し
方向に沿う鉛直空間に、前記仮想平面が配置されてお
り、ユニット支持フレーム54の側板部材56Dの下部
であって、ガイドローラ65Dの若干背面部12B側に
取り付けられたケーブルキャリア支持装置78で一端部
が支持され、また下層ユニット13の側面部13Dの背
面部13B側に取り付けられたケーブルキャリア支持装
置79で他端側が支持されている。
【0032】なお、図6に示すように下層ユニット13
のみが引き出される場合あるいは図7に示すように下層
ユニット13が引き出された状態から上層ユニット12
が引き出される場合、さらには、上層ユニット12ある
いは下層ユニット13が収納される場合等、如何なる条
件においても、ケーブルキャリア74は、筺体40、上
層ユニット12、下層ユニット13およびこれらに付設
されるスライドレール41,42等の部材のいずれの間
にも挟まれることがないように配置されている。
【0033】そして、図8に示すように、ケーブルキャ
リア74の一端部を支持するケーブルキャリア支持装置
78は、側板部材56Dに固定される固定部材81と、
固定状態にある固定部材81の側板部材56Dより下側
に突出する突出部82に、前記仮想平面に垂直をなして
設けられたピン83により回動自在に支持された取付部
材84とを有しており、この取付部材84に、ケーブル
キャリア74の一端部が固定係合されている。ここで、
取付部材84は、ケーブルキャリア74の一端部が背面
部12B側に向く位置(図8実線位置)とケーブルキャ
リア74の一端部が略鉛直下側に向く位置(図8一点鎖
線位置)との間の範囲で回動自在となっている。
【0034】このように、ケーブルキャリア支持装置7
8が、ケーブルキャリア74の一端部を上層ユニット1
2に回動自在に支持させているため、ケーブルキャリア
74のストロークの余裕を小さくしても、図6に示すよ
うに、下層ユニット13のみが引き出され、ケーブルキ
ャリア74が前面部12A側に移動された場合には、ケ
ーブルキャリア74で引かれることにより取付部材84
が前面部12A方向(ケーブルキャリア74の上層ユニ
ット12に対する相対移動方向)側に回動してケーブル
キャリア74を同方向側に略向けて、ケーブルキャリア
74の一端部に生じる引張および折曲を防止し、他方、
この状態から、図7に示すように、上層ユニット12が
引き出され、ケーブルキャリア74が相対的に背面部1
2B側に移動された場合には、取付部材84がケーブル
キャリア74で引かれて背面部12B方向(ケーブルキ
ャリア74の上層ユニット12に対する相対移動方向)
側に回動してケーブルキャリア74を同方向側に略向け
て、ケーブルキャリア74の一端部に生じる引張および
折曲を小さくすることができる。したがって、ケーブル
キャリア74内に挿通されるケーブル73の過度な引張
および折曲を防止した上で、ケーブルキャリア74のス
トロークすなわち長さを短縮することができる。
【0035】ここで、以上においては、ケーブルキャリ
ア74の一端部を支持するケーブルキャリア支持装置7
8のみが、ケーブルキャリア74を回動自在に支持する
ものとしたが、必要に応じて、両方のケーブルキャリア
支持装置78,79をこのような構成とすることも可能
である。また、図示は略すが、筺体40と、上層ユニッ
ト12または下層ユニット13との間に設けられるケー
ブル用のケーブルキャリアについても、両端部のうち少
なくとも一方を同様のケーブルキャリア支持装置で回動
自在に支持することが可能である。また、ケーブルキャ
リア74は、鉛直面内においてのみ屈曲可能とされてい
るものに限定されることなく、例えば、筺体40と下層
ユニット13との間のケーブルに用いられる場合のよう
に、下層ユニット13の下面部46と筺体40の底面部
との間の水平空間に、水平面内においてのみ屈曲自在と
なるよう配置すること等も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の紙幣入出
金機におけるユニット支持機構によれば、締結部材の締
結が解除された状態において、支持部材を筺体とスライ
ドレールとを近接離間させる方向に調整自在とする調整
部を具備しているため、支持部材とスライドレールと筺
体との位置が合わない場合においても、締結部材の締結
を解除した状態とすれば、調整部により、前記位置を合
せることができる。このように、スライドレールと筺体
との間にスペーサを介在させる等の煩雑な調整作業を行
なう必要がなくなるため、組み立てを迅速に行なうこと
ができる。
【0037】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機にお
けるユニット支持機構によれば、支持部材とスライドレ
ールと筺体との位置が合わない場合においても、締結部
材の締結を解除した状態とすれば、調整部により、スラ
イドレールに固定される側板部材を移動させることによ
り、前記位置を合せることができる。このように、スラ
イドレールと筺体との間にスペーサを介在させる等の煩
雑な調整作業を行なう必要がなくなるため、組み立てを
迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機の全体構成を示す側断面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機を示す側断面図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機の図2に示すA−A線に沿う断面矢視図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機の図2に示すB−B線に沿う断面矢視図であ
る。
【図5】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機の、(a)は図4に示すC−C線に沿う断面
矢視図、(b)は(a)に示すD−D線に沿う断面矢視
図である。
【図6】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機の下層ユニットのみが引き出された状態を示
す側断面図である。
【図7】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機の下層ユニットが引き出された状態から上層
ユニットが引き出される状態を示す側断面図である。
【図8】本発明の一実施例を説明するためのもので、紙
幣入出金機のケーブルキャリア支持装置を示す側面図で
ある。
【図9】従来の紙幣入出金機の正断面図である。
【符号の説明】
12 上層ユニット 13 下層ユニット 40 筺体 41,42 スライドレール 56C,56D 側板部材(支持部材) 57 長孔(調整部) 58 ネジ(締結部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体と、該筺体内に設けられたユニット
    と、該ユニットに設けられた支持部材と、筺体と支持部
    材との間に取り付けられユニットを筺体から引き出し自
    在に支持するスライドレールとを有する紙幣入出金機に
    設けられ、 前記支持部材に締結自在に設けられる締結部材と、 該締結部材の締結が解除された状態において、前記支持
    部材を、筺体とスライドレールとを近接離間させる方向
    に調整自在とする調整部とを具備することを特徴とする
    紙幣入出金機におけるユニット支持機構。
  2. 【請求項2】 前記支持部材を、スライドレールに固定
    される側板部材と、ユニット、または、ユニットおよび
    スライドレールに固定される底板部材とで構成するとと
    もに、側板部材と底板部材とを接合可能な位置に配置
    し、該側板部材と底板部材とが接合する位置に、前記調
    整部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の紙幣
    入出金機におけるユニット支持機構。
JP6174626A 1994-07-26 1994-07-26 紙幣入出金機におけるユニット支持機構 Pending JPH0844937A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016170551A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 沖電気工業株式会社 自動取引装置
JP2020009257A (ja) * 2018-07-10 2020-01-16 富士電機株式会社 棒金収納装置

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JP2016170551A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 沖電気工業株式会社 自動取引装置
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