JP5632093B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ異なる形式で構成された複数種類の一時集積部をユニット化して着脱自在に交換可能にする紙葉類取扱装置に関する。
従来、例えば、金融機関等で使用されているATM(automated telling machine) などに搭載されている紙幣収納繰出装置がある。また、駅構内等に設置されている券売機などにも紙葉類繰出装置が搭載されている。
このような紙葉類取扱装置の紙幣挿入口(出金口にもなる)には、1枚の紙幣又は複数枚重ねられた紙幣束を横長の状態で水平方向に挿入されるいわゆる「スロット型」と称される形式のものと、同じく紙幣束が横長の状態であるが、ほぼ垂直方向に挿入されるいわゆる「ポケット型」と称される形式のものとがある。
スロット型の紙葉類取扱装置としては、入金された複数の紙葉類を一括して搬送ベルトで挟み、整列させて一時的に保持し、この保持した紙幣束を、上下2つのガイド部材で形成される紙幣受取空間に押し出し、2つのガイド部材が下方に移動して紙幣束を鑑別部に繰り出すようにした紙葉類収納装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
この特許文献1の紙葉類取扱装置は、例えばユーロ紙幣などのように、額面に応じてサイズの異なる紙幣を一括して束で出金する場合、所定の枚数を金種別に紙幣を集積してあるスタッカやカセットから、繰出し機構により搬送路に繰り出し、搬送路から更に最大サイズの紙幣に合わせた一定サイズの一時集積部に紙幣を集積し、それから一括して顧客に渡すように構成されている。
また、ポケット型の紙葉類取扱装置としては、入金された紙幣を、一時集積部に収納し、この一時集積部に収納した入金紙幣束をフィードローラとゲートローラからなる分離機構により紙幣を一枚ごとに分離し、ピンチローラ、フィードローラ、駆動ローラ等によって、搬送路を介して鑑別部に繰出すように構成されものが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
この特許文献2の紙葉類取扱装置は、紙幣の出金時には、スタックローラとバックアップローラによって金種毎に収納部から取り出された紙幣が一時集積部に順序良く一枚ごと繰込まれ、後端部をブラシローラの羽根に叩かれて、後続の紙幣と衝突しないようにして順次集積され、それから一括して顧客に渡すように構成されている。
ところで、紙葉類取扱装置の紙葉類の受入れと払出しを行う一時集積部には、受入れ時に紙葉類を鑑別部に一枚ごとに送り出す繰出機構部と、払出し時に所定の金種と枚数を一時集積部に集積する繰入機構部とが設けられている。
また、繰出機構部及び繰入機構部ともに、外部搬送路との連結部の位置決めが正確に行われていないと、連結部における紙葉類の受け渡しが円滑に行われず、引っ掛かりや衝突によるジャムを引き起こしやすい。
したがって、スロット型やポケット型のように異なる形式の紙葉類取扱装置に対してはそれぞれスロット型又はポケット型の繰出機構部及び繰入機構部の受け渡し部と、外部搬送路との連結部を形成する個別の紙葉類取扱装置を開発して、一時集積部と外部搬送路との間の位置決めの正確さを確保していた。
しかし、このように紙葉類取扱装置の形式が異なるごとに、紙葉類取扱装置本体の内部構造が異なるのでは、販売代理店が顧客の要望に迅速に対応するには顧客の需要を想定して完成品の在庫を異なる形式ごとに抱えておかなければならない。
同様に、工場が販売代理店の要望に迅速に対応するには、工場側では、異なる形式ごとにそれぞれ部品を揃えておかなくてはならない。いずれの場合も販売回転率や生産回転率の低下を招いてコスト高となり不経済である。
もっとも、通常、紙葉類取扱装置は、入金された紙幣を一時集積部の底部から一枚毎に繰り出して鑑別部で鑑別したのち、リサイクル可能な正常紙幣、正常であってもリサイクルに不向きな紙幣、汚れ破れ等の破損が大きいが顧客に返却せずに後刻行内で良品と交換すべき紙幣等を大量に収容して集積するための複数の大型集積収容器を搭載した下部モジュールを備えている。この下部モジュールは、共通化が可能である。
しかし、スロット型やポケット型のように異なる形式の一時集積部を有する上部モジュールは、前述した一時集積部と外部搬送路との間の位置決めの正確さを確保する必要があるため共通化が困難である。
図7(a)は、一時集積部を交換可能な一時集積部ユニットとしてユニット化したと想定したときの、一時集積部ユニットを上部モジュールの装着部に装着する際の、一時集積部ユニットの繰入機構部の繰入口と外部搬送路の送出口との動作状態を示す図であり、図7(b),(c)は紙幣を外部搬送路の送出口から一時集積部ユニットの繰入口に繰り入れる際に発生するジャム等の不具合を示す図である。
図7(a)は、一時集積部ユニットを、不図示のヒンジ部を支点として回動させ、上部モジュールの装着部に装着中の図である。図には、外部搬送路の送出口1、一時集積部ユニットの繰入口2の平行部2aと末広がり部2b、矢印aで示す回動方向、破線で示す正常な装着位置2´、正常な装着位置における外部搬送路の送出口1と一時集積部ユニットの繰入口2の中心線bを示している。
図7(b)は、一時集積部ユニットを上部モジュールの装着部に装着したものの、装着が不完全で、一時集積部ユニットの繰入口2の中心線b´が、本来の中心線である外部搬送路の送出口1の中心線bと一致せず、位置ズレが生じている状態を示している。そのため送出口1から送出された紙幣3の先端が繰入口2の末広がり部2bに衝突している。この衝突がジャムの要因となることは明らかである。
図7(c)は、一時集積部ユニットが上部モジュールの装着部に正しく装着された場合を示している。装着状態が正しいので外部搬送路の送出口1と一時集積部ユニットの繰入口2の中心線が正しい中心線bと一致している。
しかし、回動装着時の非接触の間隙が必要なため、装着後も双方の間には、外部搬送路の送出口1の端部と、一時集積部ユニットの繰入口2の平行部2aと末広がり部2bとの境界部との間に間隙cが形成されている。
本来、末広がり部2bは紙葉類の受入れ案内部としてほぼ必須な形状とされている部分である。しかし、紙幣3に曲がり癖等が付いていると、この間隙cで紙幣3の先端が垂れ下がり末広がり部2bに衝突する。この衝突もジャムの要因となることは明らかである。
ポケット型の一時集積部ユニットを想定した場合は、一時集積部に紙幣を投入する顧客の投入操作性の良さと投入紙幣に対する視認性の良さから、一時集積部は斜め下向きに構成される場合が多い。したがって、その紙幣の繰出口も斜め下向きとなる。
図8(a)は、ポケット型の一時集積部をユニット化したと想定したときの、不図示のヒンジ部を支点として回動させ、上部モジュールの装着部に装着中の図である。
図8(a)には、外部搬送路の受入口4の平行部4aと末広がり部4b、一時集積部ユニットの繰出口5、矢印dで示す回動方向、破線で示す正常な装着位置5´、正常な装着位置における外部搬送路の送出口4と一時集積部ユニットの繰出口5の中心線eを示している。
図8(b)は、一時集積部ユニットを上部モジュールの装着部に装着したものの、装着が不完全で、一時集積部ユニットの繰出口5の中心線e´が、本来の中心線である外部搬送路の受入口4の中心線eと一致せず、位置ズレが生じている状態を示している。そのため繰出口5から繰出された紙幣3の先端が受入口4の末広がり部4bに衝突している。この衝突がジャムの要因となることは明らかである。
図8(c)は、一時集積部ユニットが上部モジュールの装着部に正しく装着された場合を示している。装着状態が正しいので外部搬送路の受入口4と一時集積部ユニットの繰出口5の中心線が正しい中心線eと一致している。
しかし、回動装着時の非接触の間隙が必要なため、装着後も双方の間には、外部搬送路の受入口4の平行部4aと末広がり部4bとの境界部と、一時集積部ユニットの繰出口5の端部との間に間隙fが形成されている。したがって、紙幣3に曲がり癖等が付いていると、この間隙fで紙幣3の先端が垂れ下がり末広がり部4bに衝突する。この衝突もジャムの要因となることは明らかである。
特開平05−186126号公報 特開2000−99795号公報
一時集積部を交換性のあるユニットにしても、上記のような不具合を発生させる要因があるため、異なる形式の一時集積部を有する上部モジュールは、一時集積部と外部搬送路との間の位置決めの正確さを確保する必要があるため個々に設計して組み立てる必要があり、共通化が困難であるという解決すべき課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、それぞれ異なる形式で構成された複数の一時集積部をユニット化して着脱自在に交換可能にする紙葉類取扱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の紙葉類取扱装置は、顧客に対面する入出金口の形式が異なり内部搬送路と係合する紙幣繰入口を有する紙幣繰入部がユニット化された複数の一時集積部のうち、いずれであっても一つだけ着脱可能な装着部を有し、該装着部に上記複数の一時集積部のいずれか一つが装着されたとき上記紙幣繰入口に係合する紙幣送出搬送路口を有する本体装置であって、上記紙幣送出搬送路口は、断面が平行して形成され紙幣を上下から案内する送出口の端部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、上記紙幣繰入部は、紙幣を上下から案内する上記紙幣繰入口を、断面が平行する平行部と該平行部に連続する外方向に末広がりの傾斜部とで形成され、該傾斜部と該傾斜部に連続する上記平行部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、上記複数の一時集積部のいずれか一つが上記本体装置の上記装着部に装着されるべく回動支持軸に支持されて回動したとき、上記紙幣繰入口の上記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯が、上記紙幣送出搬送路口の上記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯と櫛歯の間隙に嵌入し、且つ上記紙幣を上下から案内する繰入口の上記平行部の上下の中心線の延長が、上記紙幣送出搬送路口の断面が平行して形成された上記送出搬送路口の端部の上下の中心線とほぼ一致するように位置設定されるよう構成される。
この紙葉類取扱装置において、上記複数の一時集積部は、それぞれ同一構成の紙幣繰出口を有する紙幣繰出部を更に備え、上記本体装置は、上記紙幣繰出口に係合する紙幣受入搬送路口を更に備え、上記紙幣受入搬送路口は、紙幣を表裏から挟む形で案内する受入口を、断面が平行する平行部と該平行部に連続する外方向に末広がりの傾斜部とで形成され、該傾斜部と該傾斜部に連続する上記平行部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、上記紙幣繰出部の上記紙幣繰出口は、断面が平行して形成され、紙幣を表裏から挟む形で案内する繰出口の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、上記複数の一時集積部のいずれか一つが上記本体装置の上記装着部に装着されるべく回動支持軸に支持されて回動したとき、上記紙幣繰出口の上記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯が、上記紙幣送出搬送路口の上記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯と櫛歯の間隙に嵌入し、且つ上記紙幣を表裏から案内する上記平行して形成された繰出口の平行中心線の延長が、上記紙幣受入搬送路口の上記平行部の中心線とほぼ一致するように位置設定される、よう構成される。
また、この紙葉類取扱装置において、例えば、上記紙幣送出搬送路口の上記送出口は、回動部材に支持されて回動するよう構成され、上記回動部材は、回動支点をヒンジに支持され回動自由端部に摺接部材を備えて構成され、上記摺接部材は装着時に回動する上記紙幣繰入口の係合部に当接し押圧されて摺動しながら上記回動部材を回動させ、該回動部材を介して上記送出口を回動させ、該送出口の上下の中心線が上記紙幣繰入口の上記平行部の上下の中心線の延長とほぼ一致する位置に上記送出口を設定する、ように構成される。
また、この紙葉類取扱装置において、例えば、上記紙幣繰出部の上記紙幣繰出口は、回動部材に支持されて回動するよう構成され、上記回動部材は回動支点をヒンジに支持され回動自由端部に摺接部材を備えて構成され、上記摺接部材は装着時に回動する上記紙幣繰出部と共に回動方向に移動しながら、上記紙幣受入搬送路口の係合部に当接し押圧されて摺動しながら上記回動部材を介して上記紙幣繰出口を紙幣繰出位置に回動させ、上記平行して形成された上記紙幣繰出口の平行中心線の延長が、上記紙幣受入搬送路口の平行中心線とほぼ一致する位置に上記紙幣繰出口を設定する、ように構成される。
本発明によれば、それぞれ異なる形式で構成された複数種類の一時集積部をユニット化して着脱自在に交換可能にする紙葉類取扱装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例1に係る紙葉類取扱装置の複数種類の一時集積部ユニットのうち、(a)は入出金口がスロット型の一時集積部ユニットを装着された紙葉類取扱装置を、(b)は入出金口がポケット型の一時集積部ユニットを装着された紙葉類取扱装置を、それぞれ顧客と共に示す図である。 (a)は図1(a)の紙葉類取扱装置の構成を示す拡大断面図、(b)は図1(b)の紙葉類取扱装置の構成を示す拡大断面図である。 (a)は実施例1に係る一時集積部ユニットが上部モジュールに装着のため回動を開始したことに伴って紙幣繰入口が紙幣送出搬送路口に向けて回動を始めた図、(b)は回動が進んで紙幣繰入口が紙幣送出搬送路口に係合し始めた図、(c)は回動と係合が完了した図、(d)は(c)の紙幣を除いて示すA−A´断面矢視図である。 図3(a)〜(d)に示した係合部の構成を複数種類の一時集積部ユニットの紙幣繰出口と上部モジュールの紙幣受入搬送路口に適用した図である。 (a)は実施例2に係る一時集積部ユニットが上部モジュールに装着のため回動を開始したことに伴って紙幣繰入口が紙幣送出搬送路口に向けて回動を始めた図、(b)は回動が進んで紙幣繰入口が紙幣送出搬送路口に係合し始めた図、(c)は回動と係合が完了した図、(d)は(c)の紙幣を除いて示すB−B´断面矢視図である。 図5(a)〜(d)に示した係合部の構成を複数種類の一時集積部ユニットの紙幣繰出口と上部モジュールの紙幣受入搬送路口に適用した図である。 (a)は従来の一時集積部をユニット化したと想定したときの上部モジュールへの装着動作を示す図、(b)は装着に位置ズレが生じて紙幣が外部搬送路に衝突している図、(c)は装着は正しいが曲がり癖等のある紙幣が外部搬送路に衝突している図である。 (a)は従来のポケット型の一時集積部をユニット化したと想定したときの上部モジュールへの装着動作を示す図、(b)は装着に位置ズレが生じて紙幣が外部搬送路に衝突している図、(c)は装着は正しいが曲がり癖等のある紙幣が外部搬送路に衝突している図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1に係る複数種類のユニット化した一時集積部とこれら一時集積部ユニットを交換可能に装着する紙葉類取扱装置において、入出金口がスロット型の一時集積部ユニットを装着された紙葉類取扱装置を、紙葉類取扱装置設置装置と紙葉類取扱装置を利用する顧客と共に示す図である。
図1(b)は、実施例1に係る複数種類のユニット化した一時集積部とこれら一時集積部ユニットを交換可能に装着する紙葉類取扱装置において、入出金口がポケット型の一時集積部を装着された紙葉類取扱装置を、紙葉類取扱装置設置装置と紙葉類取扱装置を利用する顧客と共に示す図である。
尚、以下の説明では、紙葉類取扱装置をATM(automated telling machine) として説明する。図1(a)に示すように、ATM10は、頑丈な防護壁11を有するATM設置装置12の内部に格納されている。ATM設置装置12の前部外壁にはシャッタ(不図示)を備えた入出金口孔13が形成されている。
その入出金口孔13に、ATM10の一時集積部ユニット14のスロット型の入出金口15が配置されている。図1(a)は、ATM10を利用する顧客16が入出金口15に、両方向矢印gで示すように、紙幣を挿入した直後、又は紙幣を取り出した直後の状態を示している。
また、図1(b)に示すように、入出金口がポケット型の一時集積部ユニット17を装着されたATM10の場合は、やや形状は異なるが上記と同じように頑丈な防護壁11を有するATM設置装置18の内部に格納されている。
ATM設置装置18の斜め下方に傾斜する前部外壁19には、横断面図のため定かには見えないシャッタを備えた入出金口が形成されている。この入出金口の下方に、ATM10の一時集積部ユニット17のポケット型入出金口21が形成されている。
図1(b)は、ATM設置装置18に格納されているATM10を利用する顧客16が、入出金口21に、両方向矢印hで示すように、紙幣を挿入した直後、又は紙幣を取り出した直後の状態を示している。
図2(a)は、図1(a)に示す一時集積部ユニット14を装着したATM10の構成を示す拡大断面図であり、図2(b)は、図1(b)に示す一時集積部ユニット17を装着したATM10の構成を示す拡大断面図である。
図2(a),(b)に示すように、ATM10は、上部モジュール22と下部モジュール23とに別れている。尚、図2(a),(b)に示すATM10は、一時集積部ユニット14又は17以外は、構成は同一であるので、図2(a)を主体にして構成を簡略に説明する。
上部モジュール22の前端上部には、図2(a),(b)に実線で示す一時集積部ユニット14又は17が着脱自在に装着される、尚、破線で示す一時集積部ユニット14又は17は装着部へ装着途中または装着部から脱抜途中の状態を示している。
図2(a)に示す一時集積部ユニット14は、上部モジュール22側に設けられているヒンジ24に係合し、ヒンジ24を支点にして、破線位置から矢印iで示すように反時計回り方向に回動して、実線位置に装着される。
このとき、詳しくは後述するが、一方では、一時集積部ユニット14の紙幣繰入口25が上部モジュール22の紙幣送出搬送路口26に係合する。他方では、一時集積部ユニット14の紙幣繰出口27が上部モジュール22の紙幣受入搬送路口28に係合する。
一時集積部ユニット14には、特には図示しないが、紙幣搬送台と、入出金口15と紙幣繰出部29間を往復移動する紙幣搬送台の移動を駆動するモータと、その往復移動を案内するガイドレール等が設けられている。
また、図2(a),(b)に示す矢印付きの太線は、紙幣の搬送経路を示している。紙幣搬送経路は、特には図示しないが、紙幣を搬送する搬送ベルト、紙幣を案内する複数のローラ、これらローラに搬送ベルトを介して圧接する単体ローラ、相互に圧接して紙幣を搬送するローラ対、方向切替ゲート等からなる。
図1(a)に示した顧客16から入出金口15に挿入された紙幣(又は紙幣束)は、上述した搬送台に載置され、搬送経路j及びkを通って紙幣繰出部29に搬送される。紙幣繰出部29では、搬送台上の紙幣が、一枚ごとに紙幣繰出口27から紙幣受入搬送路口28に繰出される。
紙幣受入搬送路口28に繰出された紙幣は、搬送経路mを搬送されて、図示を省略した鑑別部の搬送経路nに搬入される。鑑別部で金種や適合・不適合等を鑑別された紙幣は、その鑑別結果に従って方向を切替えられたゲートに案内されて、搬送経路o又はpにより搬送される。
鑑別結果が正常券と鑑別された紙幣は、搬送経路o、pと搬送されて不図示の正常券一時保留部に収容される。また、鑑別結果が受付不可券と鑑別された紙幣は、搬送経路v、rに搬送されて不可券一時保留部20に収容される。
入出金口15から挿入された紙幣の鑑別が全て終了したときは、不可券一時保留部20に収容された紙幣が、空の状態で紙幣繰出部29に待機している搬送台に載置される。
搬送台が入出金口15に返送され、受付不可券が顧客16に返却される。その後、顧客16が正常券一時保留部にある正常券のみ預金するよう不図示の入力パネルから指示したときは、正常券一時保留部から正常券が繰り出され、搬送経路q、s、nを通って再び鑑別部を通過し、搬送経路tに送り出される。
搬送経路tより先には、下部モジュール23の搬送路が接続されている。下部モジュール23には、特には図示しないが、ほぼ全体を占めるように、大型集積収容器である4個のリサイクルカセットが設けられている。そして、その後方の空間に、鑑別不合格券やリサイクルしない紙幣などを収容する3個のリジェクトボックスが設けられている。
搬送経路tに送り出された紙幣のうち、例えば千円又は1万円の様なリサイクル率が高い紙幣と鑑別された紙幣は所定のリサイクルカセットに収容される。また、リサイクル率の低い(例えば二千円、五千円)金種と鑑別された紙幣や、後刻銀行側で交換が必要な汚れ等の不良紙幣と鑑別された紙幣は、所定のリジェクトボックスに収容される。
紙幣を顧客16に払い出すときは、顧客16が所望する金種と枚数の紙幣が対応するリサイクルカセットから取り出され、搬送経路u、m、n、v、rを通って、空の状態で紙幣繰出部29に待機している搬送台に載置され、載置された紙幣が搬送台と共にが入出金口15に送り出される。
図2(b)に示す一時集積部ユニット17は、上部モジュール22側に設けられているヒンジ24に係合し、ヒンジ24を支点にして、破線位置から矢印wで示すように反時計回り方向に回動して、実線位置に装着される。尚、一時集積部ユニット17は、そのままの状態で、上部がポケット型の入出金口21、下部が紙幣繰出部29を形成している。
この場合も、図2(a)の一時集積部ユニット14の場合と同様に、一方では、一時集積部ユニット17の紙幣繰入口25が上部モジュール22の紙幣送出搬送路口26に係合する。他方では、一時集積部ユニット17の紙幣繰出口27が上部モジュール22の紙幣受入搬送路口28に係合する。その他の動作は図2(a)の場合と同一である。
上述した一時集積部ユニット14及び17の紙幣繰入口25の構成は、それぞれ同一であり、また一時集積部ユニット14及び17の紙幣繰出口27の構成も、それぞれ同一である。
そして、一時集積部ユニット14及び17の紙幣繰入口25又は紙幣繰出口27と、上部モジュール22の紙幣送出搬送路口26又は紙幣受入搬送路口28との係合部の構成が本発明特有の構造となっているため、細かい調整を行うことなく、一時集積部ユニット14又は17を上部モジュール22の装着部に容易に装着することができる。以下、これについて説明する。
図3(a)は、一時集積部ユニット14又は17が、上部モジュール22に装着のため、図2(a)又は(b)の矢印i又はwで示すように回動を開始したことに伴って、実施例1に係る紙幣繰入口25が実施例1に係る紙幣送出搬送路口26に向けて回動を開始したことを示す図である。
図3(b)は、上記の回動が進んで、紙幣繰入口25が紙幣送出搬送路口26に係合し始めた状態を示す図、図3(c)は回動と係合が完了した状態を示す図、図3(d)は(c)の紙幣を除いて示すA−A´断面矢視図である。
図3(a)に示すように、一方の紙幣送出搬送路口26は、断面が平行して形成され、紙幣を上下から案内する送出口31の端部の図3(c)に破線zで囲んで示す所定の範囲の部分が図3(d)に示すように櫛歯状33に形成されている。
この紙幣送出搬送路口26の送出口31は、その両側部を、ヒンジ34を支点にして回動する送出口保持部材35に回動可能に保持され、図3(a)に示す非係合状態では、上方位置に回動している。送出口保持部材35の回動自由端には紙幣繰入口25の後述するレバー部材に摺接係合する丸棒状部材36が設けられている。
他方の紙幣繰入口25は、紙幣を上下から案内する繰入口を、断面が平行する平行部37と、この平行部37に連続する外方向に末広がりの傾斜部38とで形成されている傾斜部38の全面と、この傾斜部38に連続する平行部37の所定の範囲の部分32は櫛歯状39に形成されている。
この紙幣繰入口25は、その両側部に、先端が外側に曲がりを形成されたレバー41を備えている。図2(a)又は(b)に破線と実線で示したように、一時集積部ユニット14又は17のいずれかが、上部モジュール22の一時集積部ユニット装着部に装着されるときは、ヒンジ24に係合して、ヒンジ24を支点にして回動する。
この回動に伴われて、一時集積部ユニット14又は17の紙幣繰入口25は、一時集積部ユニット14又は17と共に、図3(a)に示すように、矢印y1で示す反時計回り方向に回動し始める。
図3(b)の矢印y2に示すように、回動が更に進むと、紙幣繰入口25のレバー41の下面部が、紙幣送出搬送路口26の送出口31の送出口保持部材35の丸棒状部材36に当接して押圧する。これにより、送出口31がヒンジ34を支点にして矢印y3で示すように下方に回動する。
また、この時点で、紙幣繰入口25の櫛歯状39に形成された櫛歯部の各櫛歯が、紙幣送出搬送路口26の送出口31の櫛歯状33に形成された櫛歯部の各櫛歯と櫛歯の間隙に嵌入し始める。これにより紙幣繰入口25の櫛歯状39と紙幣送出搬送路口26の送出口31の櫛歯状33との係合が開始される。
図3(c),(d)は、回動と係合が完了した状態を示している。ここにおいて、紙幣を上下から案内する紙幣繰入口25の平行部の上下の中心線の延長が、紙幣送出搬送路口26の断面が平行して形成された端部の送出口31の上下の中心線とほぼ一致するように位置設定される。
紙幣送出搬送路口26の、ヒンジ34を支点にして回動した送出口31は、設計と組立の段階で、図2(a),(b)に示した上部モジュール22に厳格な精度で組み付けられているので、回動部の紙幣案内性に不連続を生じることは全くない。
一方、紙幣繰入口25と紙幣送出搬送路口26との係合部は、櫛歯が相互に嵌入して図3(d)に示すオーバーラップ部32を形成しているので、図3(c)に示す紙幣42の矢印y4で示す紙幣搬送方向には、搬送路に非接触の間隙が無く搬送路が連続している。
また、オーバーラップ部32の相互に嵌入している櫛歯との櫛歯の間には、装着時に生じる紙幣搬送方向に対する横方向の位置ズレを吸収するだけのオフセットを有するように全体が構成されている。
また、紙幣送出搬送路口26から紙幣42を受け取る紙幣繰入口25には、オーバーラップ部32の先端に平行部37に連続する末広がりの傾斜部38が形成されているので、装着時に紙幣搬送方向に対する上下方向の位置ズレが生じていても、傾斜部38が紙幣42の先端を平行部37に導入する。
したがって、一時集積部ユニット14又は17を、上部モジュール22に装着する際には、細かな位置決め等の調整をすることなく、一時集積部ユニット14又は17をヒンジ24に係合させるための大枠の位置決めをするだけで装着部に装着して、何ら支障を生じることがない。
図4は、上記構成の係合部を、図2(a),(b)に示す一時集積部ユニット14又は17の紙幣繰出口27と、上部モジュール22の紙幣受入搬送路口28に適用した図である。回動と係合の動作は図3(a),(b),(c)で説明したので、図4は最終の係合状態のみを示している。
但し、図3に示した固定側の紙幣送出搬送路口26の係合部は、図4では回動側の紙幣繰出口27の係合部になっており、図3に示した回動側の紙幣繰入口25の係合部は、図4では、固定側の紙幣受入搬送路口28の係合部となっている。
図5(a)は、一時集積部ユニット14又は17が、上部モジュール22に装着のため、図2(a)又は(b)の矢印i又はwで示すように回動を開始したことに伴って、実施例2に係る紙幣繰入口25が実施例2に係る紙幣送出搬送路口26に向けて回動を開始したことを示す図である。
図5(b)は、上記の回動が進んで、紙幣繰入口25が紙幣送出搬送路口26に係合するす直前の状態を示す図、図5(c)は回動と係合が完了した状態を示す図、図5(d)は(c)の紙幣を除いて示すB−B´断面矢視図である。
図5(a)に示すように、一方の紙幣送出搬送路口26は、断面が平行して形成され、紙幣を上下から案内する平行部43と、この平行部43に連続し、外方向に末広がりに形成された傾斜部44と、この傾斜部44に連続し、平行部43とは直交する方向に延びる立設部45を備えている。
更に、紙幣送出搬送路口26は、傾斜部44と立設部45との境界線の近傍に配置された回動軸46と、この回動軸46に支持される回動部材47と、搬送ローラ対48とを備えている。
上記平行部43の傾斜部44との連設部と、傾斜部44と、立設部45は、搬送ローラ対48が配置されている部分は切り欠かれた形状で、残る部分は櫛歯状に形成されている。また、回動部材47の後端部47b(図5(b),(c)参照)も搬送ローラ対48が配置されている部分は切り欠かれた形状で、残る部分は櫛歯状に形成されている。
また、回動部材47の前端部47a(図5(b),(c)参照)は、傾斜面を形成され、この傾斜面は、図5(c)に示す回動と係合が完了した状態で、後述する紙幣繰入口25の傾斜部に当接して係合する。
係合相手の紙幣繰入口25は、図5(a)に示すように、紙幣を上下から案内する断面が平行する平行部49と、この平行部49に連続する外方向に末広がりの傾斜部51と、この傾斜部51に連続し、平行部49とは直交する方向に延びる立設部52と、搬送ローラ対53を備えている。
上記平行部49の傾斜部51との連設部と、傾斜部51と、立設部52の傾斜部51との連設部は、搬送ローラ対53が配置されている部分は切り欠かれた形状で構成されている。
紙幣繰入口25が、図5(a)に示す矢印D、図5(b)に示す矢印Eと順次回動しているときは、紙幣送出搬送路口26側では、紙幣繰入口25の回動端部の回動軌跡路を開放するために、すなわち紙幣繰入口25との非接触の間隙を形成するために、回動部材47は図5(a),(b)に示すように、立設部45に沿う位置に回動している。
そして、図5(c),(d)に示す回動と係合が完了した状態で、回動部材47は、破線で示す立設部45に沿う位置から矢印F及びGで示すように、平行部43の延長部を形成するように回動する。
そして、回動部材47は、一方では、その後端部47bの櫛歯を、平行部43と傾斜部44との櫛歯に相互に嵌入させ、オーバーラップ部54を形成して、平行部43と連続する搬送路を形成する。
そして、回動部材47は、他方では、その傾斜面からなる前端部47aを、紙幣繰入口25の傾斜部51に当接させて、図5(c),(d)に示すように、紙幣繰入口25の立設部45と紙幣繰入口25の立設部52との距離に相当する離隔部55を、平行部43と連続する搬送路によって連結する。
これにより、図5(c)に示す紙幣42の矢印Hで示す紙幣搬送方向には、搬送路に非接触の間隙が無く搬送路が直線状に連続している。また、オーバーラップ部54の相互に嵌入している櫛歯との櫛歯の間には、装着時に生じる紙幣搬送方向に対する横方向の位置ズレを吸収するオフセットを持たせてある。
また、回動部材47の後端部47bは、その櫛歯が紙幣送出搬送路口26の平行部43の櫛歯に嵌入した状態で、平行部43との連設部が末広がり状の紙幣導入部を形成する。そして、回動部材47の前端部47aは、外側が斜めに削除された形状の斜面を形成してその斜面が紙幣繰入口25の傾斜部51に当接する。
これにより、装着時に紙幣搬送方向に対する上下方向の位置ズレが生じていても、回動部材47の後端部47bの末広がり状の紙幣導入部が紙幣42を下流に案内し、更に紙幣繰入口25の傾斜部51が紙幣42を下流に案内する。
したがって、一時集積部ユニット14又は17を、上部モジュール22に装着する際には、細かな位置決め等の調整をすることなく、一時集積部ユニット14又は17をヒンジ24に係合させるための大枠の位置決めをするだけで装着部に装着して、何ら支障を生じることがない。
図6は、上記構成の係合部を、図2(a),(b)に示す一時集積部ユニット14又は17の紙幣繰出口27と、上部モジュール22の紙幣受入搬送路口28に適用した図である。回動と係合の動作は図5(a),(b),(c)で説明したので、図6は最終の係合状態のみを示している。
但し、図5に示した固定側の紙幣送出搬送路口26の係合部は、図6では回動側の紙幣繰出口27の係合部になっており、図5に示した回動側の紙幣繰入口25の係合部は、図6では、固定側の紙幣受入搬送路口28の係合部となっている。
本発明は、それぞれ異なる形式で構成された複数種類の一時集積部をユニット化して着脱自在に交換可能にする紙葉類取扱装置に利用することができる。
1 外部搬送路の送出口
2 一時集積部ユニットの繰入口
2a 平行部
2b 末広がり部
2´ 正常な装着位置
3 紙幣
4 外部搬送路の受入口
4a 平行部
4b 末広がり部
5 一時集積部ユニットの繰出口
5´ 正常な装着位置
10 紙葉類取扱装置(ATM(automated telling machine))
11 防護壁
12 ATM設置装置
13 入出金口孔
14 一時集積部ユニット
15 スロット型の入出金口
16 顧客
17 一時集積部ユニット
18 ATM設置装置
19 傾斜する前部外壁
20 不可券一時保留部
21 入出金口
22 上部モジュール
23 下部モジュール
24 ヒンジ
25 紙幣繰入口
26 紙幣送出搬送路口
27 紙幣繰出口
28 紙幣受入搬送路口
29 紙幣繰出部
30 紙幣繰入部
31 送出口
32 所定の範囲の部分
33 櫛歯状
34 ヒンジ
35 送出口保持部材
36 丸棒状部材
37 平行部
38 傾斜部
39 櫛歯状
41 レバー
42 紙幣
43 平行部
44 傾斜部
45 立設部
46 回動軸
47 回動部材
47a 前端部
47b 後端部
48 搬送ローラ対
49 平行部
51 傾斜部
52 立設部
53 搬送ローラ対
54 オーバーラップ部
55 離隔部

Claims (2)

  1. 顧客に対面する入出金口の形式が異なり内部搬送路と係合する紙幣繰入口を有する紙幣繰入部がユニット化された複数の一時集積部のうち、いずれであっても一つだけ着脱可能な装着部を有し、該装着部に前記複数の一時集積部のいずれか一つが装着されたとき前記紙幣繰入口に係合する紙幣送出搬送路口を有する本体装置であって、
    前記紙幣送出搬送路口は、断面が平行して形成され紙幣を上下から案内する送出口の端部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、
    前記紙幣繰入部は、
    紙幣を上下から案内する前記紙幣繰入口を、断面が平行する平行部と該平行部に連続する外方向に末広がりの傾斜部とで形成され、該傾斜部と該傾斜部に連続する前記平行部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、
    前記複数の一時集積部のいずれか一つが前記本体装置の前記装着部に装着されるべく回動支持軸に支持されて回動したとき、
    前記紙幣繰入口の前記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯が、前記紙幣送出搬送路口の前記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯と櫛歯の間隙に嵌入し、且つ前記紙幣を上下から案内する繰入口の前記平行部の上下の中心線の延長が、前記紙幣送出搬送路口の断面が平行して形成された前記紙幣送出搬送路口の端部の上下の中心線とほぼ一致するように位置設定されるよう構成され
    前記紙幣送出搬送路口の前記送出口は、回動部材に支持されて回動するよう構成され、
    前記回動部材は、回動支点をヒンジに支持され回動自由端部に摺接部材を備えて構成され、
    前記摺接部材は装着時に回動する前記紙幣繰入口の係合部に当接し押圧されて摺動しながら前記回動部材を回動させ、該回動部材を介して前記送出口を回動させ、該送出口の上下の中心線が前記紙幣繰入口の前記平行部の上下の中心線の延長とほぼ一致する位置に前記送出口を設定する、
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  2. 顧客に対面する入出金口の形式が異なり内部搬送路と係合する紙幣繰入口を有する紙幣繰入部がユニット化された複数の一時集積部のうち、いずれであっても一つだけ着脱可能な装着部を有し、該装着部に前記複数の一時集積部のいずれか一つが装着されたとき前記紙幣繰入口に係合する紙幣送出搬送路口を有する本体装置であって、
    前記紙幣送出搬送路口は、断面が平行して形成され紙幣を上下から案内する送出口の端部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、
    前記紙幣繰入部は、
    紙幣を上下から案内する前記紙幣繰入口を、断面が平行する平行部と該平行部に連続する外方向に末広がりの傾斜部とで形成され、該傾斜部と該傾斜部に連続する前記平行部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、
    前記複数の一時集積部のいずれか一つが前記本体装置の前記装着部に装着されるべく回動支持軸に支持されて回動したとき、
    前記紙幣繰入口の前記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯が、前記紙幣送出搬送路口の前記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯と櫛歯の間隙に嵌入し、且つ前記紙幣を上下から案内する繰入口の前記平行部の上下の中心線の延長が、前記紙幣送出搬送路口の断面が平行して形成された前記紙幣送出搬送路口の端部の上下の中心線とほぼ一致するように位置設定されるよう構成され、
    前記複数の一時集積部は、それぞれ同一構成の紙幣繰出口を有する紙幣繰出部を備え、
    前記本体装置は、前記紙幣繰出口に係合する紙幣受入搬送路口を備え、
    前記紙幣受入搬送路口は、紙幣を表裏から挟む形で案内する受入口を、断面が平行する平行部と該平行部に連続する外方向に末広がりの傾斜部とで形成され、該傾斜部と該傾斜部に連続する前記平行部の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、
    前記紙幣繰出部の前記紙幣繰出口は、断面が平行して形成され、紙幣を表裏から挟む形で案内する繰出口の所定の範囲の部分が櫛歯状に形成され、
    前記複数の一時集積部のいずれか一つが前記本体装置の前記装着部に装着されるべく回動支持軸に支持されて回動したとき、
    前記紙幣繰出口の前記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯が、前記紙幣送出搬送路口の前記櫛歯状に形成された櫛歯部の各櫛歯と櫛歯の間隙に嵌入し、且つ前記紙幣を表裏から案内する前記平行して形成された繰出口の平行中心線の延長が、前記紙幣受入搬送路口の前記平行部の中心線とほぼ一致するように位置設定され
    前記紙幣繰出部の前記紙幣繰出口は、回動部材に支持されて回動するよう構成され、
    前記回動部材は回動支点をヒンジに支持され回動自由端部に摺接部材を備えて構成され、
    前記摺接部材は装着時に回動する前記紙幣繰出部と共に回動方向に移動しながら、前記紙幣受入搬送路口の係合部に当接し押圧されて摺動しながら前記回動部材を介して前記紙幣繰出口を紙幣繰出位置に回動させ、前記平行して形成された前記紙幣繰出口の平行中心線の延長が、前記紙幣受入搬送路口の平行中心線とほぼ一致する位置に前記紙幣繰出口を設定する、
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置。
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