JPH084467B2 - 二重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の成形方法 - Google Patents
二重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の成形方法Info
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- JPH084467B2 JPH084467B2 JP63026223A JP2622388A JPH084467B2 JP H084467 B2 JPH084467 B2 JP H084467B2 JP 63026223 A JP63026223 A JP 63026223A JP 2622388 A JP2622388 A JP 2622388A JP H084467 B2 JPH084467 B2 JP H084467B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食物用包装材に関するが、特に海苔巻おにぎ
りを包装すると共に食用時にパリパリの海苔巻おにぎり
を食することができる二重袋から成る海苔巻おにぎり用
包装材に関するものである。
りを包装すると共に食用時にパリパリの海苔巻おにぎり
を食することができる二重袋から成る海苔巻おにぎり用
包装材に関するものである。
従来の海苔巻おにぎりは、あらかじめ海苔巻おにぎり
を作り、それをセロハン等のフィルムで包装されていた
が、最近おにぎりと海苔とを別々に包装して食用時に海
苔巻おにぎりにして食べる方法や、その包装材が開発さ
れ市場化されている。例えば、実公昭57−10542号や特
公昭59−41697号のように三角形状の外袋と内袋との二
重袋とからなり、外袋と内袋との間に海苔を差込み更に
内袋の中におにぎりを入れて包装シールし、食用時に内
袋を引抜いて外袋内にパリパリの海苔巻おにぎりが作り
食べられる包装材やその包装材の使用方法が開発されて
いる。
を作り、それをセロハン等のフィルムで包装されていた
が、最近おにぎりと海苔とを別々に包装して食用時に海
苔巻おにぎりにして食べる方法や、その包装材が開発さ
れ市場化されている。例えば、実公昭57−10542号や特
公昭59−41697号のように三角形状の外袋と内袋との二
重袋とからなり、外袋と内袋との間に海苔を差込み更に
内袋の中におにぎりを入れて包装シールし、食用時に内
袋を引抜いて外袋内にパリパリの海苔巻おにぎりが作り
食べられる包装材やその包装材の使用方法が開発されて
いる。
従来の上記二重袋から成る海苔巻おにぎり包装材のう
ち、内袋の先端部が引抜ける開口部を設けるために先端
部を切断した外袋や、内袋と一緒に引抜き剥取ることが
できるようにするために先端部にミシン目を入れた外袋
が使用されている。前者の外袋の場合は、内袋を引抜く
のには便利であるが開口部から雑菌が侵入するので衛生
面に問題があり、また後者の外袋の場合は開口部がない
ので衛生面では問題はないが内外の袋尖先端がスムーズ
に重ね合せることができないばかりか、両先端部を引抜
く際に外袋ミシン目部分からスムーズに引剥ぐことがで
きない、などの問題点があった。このような従来生じて
いた問題点は本願出願人が開発しすでに出願(実願昭62
−188041号)された考案によってすべて解決された。し
かし、これらの包装材が従来から使用されている通常の
合成樹脂材からなるフィルムやプラスチック製の素材か
ら構成されているために包装材の成形時は勿論のこと海
苔巻おにぎりの包装時や、搬送時、販売時、食用時等に
も雑菌が付着して腐食の原因にもなっており、食品衛生
上において多くの問題点が生じていた。
ち、内袋の先端部が引抜ける開口部を設けるために先端
部を切断した外袋や、内袋と一緒に引抜き剥取ることが
できるようにするために先端部にミシン目を入れた外袋
が使用されている。前者の外袋の場合は、内袋を引抜く
のには便利であるが開口部から雑菌が侵入するので衛生
面に問題があり、また後者の外袋の場合は開口部がない
ので衛生面では問題はないが内外の袋尖先端がスムーズ
に重ね合せることができないばかりか、両先端部を引抜
く際に外袋ミシン目部分からスムーズに引剥ぐことがで
きない、などの問題点があった。このような従来生じて
いた問題点は本願出願人が開発しすでに出願(実願昭62
−188041号)された考案によってすべて解決された。し
かし、これらの包装材が従来から使用されている通常の
合成樹脂材からなるフィルムやプラスチック製の素材か
ら構成されているために包装材の成形時は勿論のこと海
苔巻おにぎりの包装時や、搬送時、販売時、食用時等に
も雑菌が付着して腐食の原因にもなっており、食品衛生
上において多くの問題点が生じていた。
本考案は、上記の如き問題点を解決するために開発し
たものであって、内部におにぎり用のご飯を収納して外
周に海苔を巻装した内袋を外袋に挿入し、食用時に前記
内袋を外袋の先端部から引き抜いて外袋内にパリパリの
海苔巻おにぎりを作る二重袋から成る海苔巻おにぎり用
の包装材において、前記内外の二重袋からなる包装材の
素材が、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主とし
て成り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性
ゼオライトが0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材に
て構成されている二重袋から海苔巻おにぎり用包装材の
成形方法により、また前記熱可塑性樹脂が高密度ポリエ
チレン、ポリスチレン及びABS樹脂から選ばれる1つの
樹脂から成り、また前記抗菌性ゼオライトが、ゼオライ
ト中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性
金属イオンで置換さており、また前記抗菌性ゼオライト
が、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンの一部又は
全部をアンモニウムイオン及び抗菌性金属イオンで置換
されており、また前記抗菌性金属イオンが、銀、銅又は
亜鉛のイオンで構成されており、また前記抗菌性素材
が、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主として成
り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオ
ライトが0.1〜5重量%の範囲にあって、かつ0.03mm〜
0.1mm厚みのシートに、少なくとも1枚の熱可塑性樹脂
シートを融着若しくは接着した多層シートで構成されて
いる。
たものであって、内部におにぎり用のご飯を収納して外
周に海苔を巻装した内袋を外袋に挿入し、食用時に前記
内袋を外袋の先端部から引き抜いて外袋内にパリパリの
海苔巻おにぎりを作る二重袋から成る海苔巻おにぎり用
の包装材において、前記内外の二重袋からなる包装材の
素材が、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主とし
て成り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性
ゼオライトが0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材に
て構成されている二重袋から海苔巻おにぎり用包装材の
成形方法により、また前記熱可塑性樹脂が高密度ポリエ
チレン、ポリスチレン及びABS樹脂から選ばれる1つの
樹脂から成り、また前記抗菌性ゼオライトが、ゼオライ
ト中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性
金属イオンで置換さており、また前記抗菌性ゼオライト
が、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンの一部又は
全部をアンモニウムイオン及び抗菌性金属イオンで置換
されており、また前記抗菌性金属イオンが、銀、銅又は
亜鉛のイオンで構成されており、また前記抗菌性素材
が、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主として成
り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオ
ライトが0.1〜5重量%の範囲にあって、かつ0.03mm〜
0.1mm厚みのシートに、少なくとも1枚の熱可塑性樹脂
シートを融着若しくは接着した多層シートで構成されて
いる。
本発明は、内部におにぎり用のご飯を収納して外周に
海苔を巻装した内袋を外袋に挿入し、食用時に前記内袋
を外袋の先端部から引き抜いて外袋内にパリパリの海苔
巻おにぎりを作る二重袋から成る海苔巻おにぎり用の包
装材において、前記内外の二重袋からなる包装材の素材
が、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主として成
り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオ
ライトが0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材にて成
形されているので、二重袋から構成されている包装材そ
のものに無菌性がある。したがって、これらの包装材に
おにぎり用のご飯や海苔が付着されても雑菌が付着され
てないので、雑菌類が繁殖することがないばかりか、常
時無菌状態で海苔巻おにぎりを包装し、かつ保存させる
ことができる。
海苔を巻装した内袋を外袋に挿入し、食用時に前記内袋
を外袋の先端部から引き抜いて外袋内にパリパリの海苔
巻おにぎりを作る二重袋から成る海苔巻おにぎり用の包
装材において、前記内外の二重袋からなる包装材の素材
が、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主として成
り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオ
ライトが0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材にて成
形されているので、二重袋から構成されている包装材そ
のものに無菌性がある。したがって、これらの包装材に
おにぎり用のご飯や海苔が付着されても雑菌が付着され
てないので、雑菌類が繁殖することがないばかりか、常
時無菌状態で海苔巻おにぎりを包装し、かつ保存させる
ことができる。
以下、図面に従って本発明の実施例について説明す
る。
る。
第1図は、本願出願人が開発した二重袋からなる海苔
巻おにぎり包装材(実願昭62−188041号参照)を示した
ものであり、(イ)図は包装材とその包装方法を(ロ)
図は食用時の使用状態を表わしたものである。
巻おにぎり包装材(実願昭62−188041号参照)を示した
ものであり、(イ)図は包装材とその包装方法を(ロ)
図は食用時の使用状態を表わしたものである。
図中1は袋本体であり、ビニール等軟質性の合成樹脂
材をほぼ三角形状に成形されている。袋本体1は表側面
2と裏側面3とがあり、一端には開口部4が他端の先端
には切欠部5が設けてある。この切欠部5は、後述する
中袋の先端を差込み食用時に引抜くことができるように
するために設けられている開口部分である。6は切欠部
5を被覆し開口部分を密封するための剥しフィルムであ
る。剥しフィルム6は、袋本体1と同素材からなり袋本
体1の先端部分(裏側面の突端)に折返し部7が設けら
れるように両材が一体成形されている。また、この剥し
フィルム6の折返し部7から折返した際に剥し部8で剥
せるようにするため、袋本体1の先端部分と重ね合せら
れるようにするために同形状になるように成形されてい
ると共に、両側縁面が袋本体1にシールされている。つ
まり、剥しフィルム両側がシールされているが、剥し部
8が密封されていないので、この剥し部8を矢印方向に
引きながら剥せば、剥しフィルム6を簡単容易に切欠部
5から剥すことができる。9は中袋であり、従来の内袋
と同様のものが使用されている。つまり、中袋9は袋本
体1と同素材でほぼ同形状であり、この中におにぎり用
のご飯Rを詰込み、更に外側に所望の海苔Sを巻付け
て、前記袋本体1の開口部4から挿入し、先端部10を袋
本体1の切欠部5から引抜ける状態にして包装できるよ
うになっている。
材をほぼ三角形状に成形されている。袋本体1は表側面
2と裏側面3とがあり、一端には開口部4が他端の先端
には切欠部5が設けてある。この切欠部5は、後述する
中袋の先端を差込み食用時に引抜くことができるように
するために設けられている開口部分である。6は切欠部
5を被覆し開口部分を密封するための剥しフィルムであ
る。剥しフィルム6は、袋本体1と同素材からなり袋本
体1の先端部分(裏側面の突端)に折返し部7が設けら
れるように両材が一体成形されている。また、この剥し
フィルム6の折返し部7から折返した際に剥し部8で剥
せるようにするため、袋本体1の先端部分と重ね合せら
れるようにするために同形状になるように成形されてい
ると共に、両側縁面が袋本体1にシールされている。つ
まり、剥しフィルム両側がシールされているが、剥し部
8が密封されていないので、この剥し部8を矢印方向に
引きながら剥せば、剥しフィルム6を簡単容易に切欠部
5から剥すことができる。9は中袋であり、従来の内袋
と同様のものが使用されている。つまり、中袋9は袋本
体1と同素材でほぼ同形状であり、この中におにぎり用
のご飯Rを詰込み、更に外側に所望の海苔Sを巻付け
て、前記袋本体1の開口部4から挿入し、先端部10を袋
本体1の切欠部5から引抜ける状態にして包装できるよ
うになっている。
次に、(ロ)図によって食用時の使用方法について説
明する。まず、海苔巻おにぎりが包装されているおにぎ
りの表側面(剥しフィルム6で密封されている側)を手
前にして片方の手に持ち、他方の手の指先で剥しフィル
ム6の剥し部8を持ち同時に手前の方向に引きながら折
返し部7まで剥しフィルム6を剥す。ついで、中袋9の
先端部10を下向方に引き抜き、更に袋本体1の開口部の
シール(図示せず)を剥すと共に中袋9の蓋部11を開け
る。そうすれば、袋本体1内にパリパリの海苔巻おにぎ
りが作られることになる。
明する。まず、海苔巻おにぎりが包装されているおにぎ
りの表側面(剥しフィルム6で密封されている側)を手
前にして片方の手に持ち、他方の手の指先で剥しフィル
ム6の剥し部8を持ち同時に手前の方向に引きながら折
返し部7まで剥しフィルム6を剥す。ついで、中袋9の
先端部10を下向方に引き抜き、更に袋本体1の開口部の
シール(図示せず)を剥すと共に中袋9の蓋部11を開け
る。そうすれば、袋本体1内にパリパリの海苔巻おにぎ
りが作られることになる。
第2図と第3図は、従来例を示したものであり、第2
図は袋本体1の先端部分にミシン目Mが設けてあり(特
公昭59−41697号参照)、第3図の方は袋本体1の先端
部に切欠部Wが設けてある(実公昭57−10542号参
照)。ミシン目Mを設けた方は、このミシン目Mの切取
り部分から中袋9の先端と一緒に引き抜くことによって
中袋9を引き抜けるようにしたところに特徴があり、切
断部Wを設けた方は、この切断部W(開口部)から中袋
9を引き抜けるようにしたところに特徴がある。前者の
方法では、包装時に中袋9の先端部分と袋本体1の先端
部分とを揃えることが非常に困難となり、操作面と作業
効率面において問題点があり、また食用時に中袋がスム
ーズに引き抜けない(中袋9と袋本体1との先端が不揃
いであることと、ミシン目の成形がよくないために引き
剥れないなど)欠点がある。後者の方法では、切断部W
が常時開口状態になっているので、この部分から雑菌や
水分等が侵入して食品衛生上に多くの問題点がある。
図は袋本体1の先端部分にミシン目Mが設けてあり(特
公昭59−41697号参照)、第3図の方は袋本体1の先端
部に切欠部Wが設けてある(実公昭57−10542号参
照)。ミシン目Mを設けた方は、このミシン目Mの切取
り部分から中袋9の先端と一緒に引き抜くことによって
中袋9を引き抜けるようにしたところに特徴があり、切
断部Wを設けた方は、この切断部W(開口部)から中袋
9を引き抜けるようにしたところに特徴がある。前者の
方法では、包装時に中袋9の先端部分と袋本体1の先端
部分とを揃えることが非常に困難となり、操作面と作業
効率面において問題点があり、また食用時に中袋がスム
ーズに引き抜けない(中袋9と袋本体1との先端が不揃
いであることと、ミシン目の成形がよくないために引き
剥れないなど)欠点がある。後者の方法では、切断部W
が常時開口状態になっているので、この部分から雑菌や
水分等が侵入して食品衛生上に多くの問題点がある。
本実施例で示した二重袋から成る海苔巻おにぎり用の
包装材は、すべて従来の合成樹脂材を素材にして成形さ
れているので、雑菌が付着して食中毒などの発生原因に
もなっており、食品衛生面で多くの問題点があった。そ
こで、本発明の成形方法で使用した包装用シートについ
て以下第4図と第5図とによって説明する。
包装材は、すべて従来の合成樹脂材を素材にして成形さ
れているので、雑菌が付着して食中毒などの発生原因に
もなっており、食品衛生面で多くの問題点があった。そ
こで、本発明の成形方法で使用した包装用シートについ
て以下第4図と第5図とによって説明する。
この包装用シート21の抗菌性素材は、熱可塑性樹脂22
及び抗菌性ゼオライト23より主として成り、熱可塑性樹
脂22の総重量に対して抗菌性ゼオライト22が0.1〜5重
量%の範囲にある。
及び抗菌性ゼオライト23より主として成り、熱可塑性樹
脂22の総重量に対して抗菌性ゼオライト22が0.1〜5重
量%の範囲にある。
この熱可塑性樹脂22は、前記抗菌性ゼオライト23を混
合することが出来、飲食物用の包装シートとして必要と
される特性、例えば、ある程度の低温及び高温に耐える
ことが出来ること及び保温、保冷性があること、ある程
度の伸縮性があること、食品に臭いがついたりしないこ
と、又、耐水性があり、且つ毒性のないものであれば、
いかなるものでも良い。
合することが出来、飲食物用の包装シートとして必要と
される特性、例えば、ある程度の低温及び高温に耐える
ことが出来ること及び保温、保冷性があること、ある程
度の伸縮性があること、食品に臭いがついたりしないこ
と、又、耐水性があり、且つ毒性のないものであれば、
いかなるものでも良い。
熱可塑性樹脂22は、ポリエチレン、ポリスチレン、AB
S樹脂、アクリルスチレン、ポリプロピレン、エチレン
ビニル共重合、ポリ塩化ビニル、メタクリル、ポリアミ
ド(ナイロン)、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリメチルペンテン、沸素樹脂、ポリサル
ホン、オキシベンゾイルポリエステル及びポリブテン等
熱可塑性のある樹脂であれば使用することができる。こ
れらのうち、ポリエチレン(PE)、のうち高密度ポリエ
チレン(HDPE)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂が最も
適している。但し、加工性からは、比較的低い温度で可
塑性を帯びるものが良い。しかしながら、その用途によ
り高い温度にて可塑性を帯びるものが良い場合もある。
S樹脂、アクリルスチレン、ポリプロピレン、エチレン
ビニル共重合、ポリ塩化ビニル、メタクリル、ポリアミ
ド(ナイロン)、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリメチルペンテン、沸素樹脂、ポリサル
ホン、オキシベンゾイルポリエステル及びポリブテン等
熱可塑性のある樹脂であれば使用することができる。こ
れらのうち、ポリエチレン(PE)、のうち高密度ポリエ
チレン(HDPE)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂が最も
適している。但し、加工性からは、比較的低い温度で可
塑性を帯びるものが良い。しかしながら、その用途によ
り高い温度にて可塑性を帯びるものが良い場合もある。
前記抗菌性ゼオライト23は、天然ゼオライト若しくは
合成ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全
部を、抗菌性金属イオン、例えば、銀、銅及び亜鉛等が
置換されておれば良い(特開昭60−181002号公報参
照)。
合成ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全
部を、抗菌性金属イオン、例えば、銀、銅及び亜鉛等が
置換されておれば良い(特開昭60−181002号公報参
照)。
すなわち、ゼオライトは、一般に3次元骨格構造を有
するアルミノシリケートであり、一般式はXM 2/n O・Al
2O3・YSiO2・ZH2Oで表われる。ここで、Mはイオン交換
可能なイオンを示し、通常1価又は2価の金属イオン
で、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄
等の各イオン、nは金属イオンの原子価、Xは金属酸化
物の係数、Yはシリカの係数、Zは結晶水の分子数を夫
々示している。このような一般式XM 2/n O・Al2O3・YSi
O2・ZH2Oで表わされるゼオライトのイオン交換容量は、
2.6meq/g〜11.5meq/gである。従って、前記抗菌性ゼオ
ライト26は、このイオン交換可能なイオンを抗菌性金属
イオン、例えば、銀、銅、及び亜鉛等により置換したも
のである。そして、抗菌性ゼオライト26は、抗菌性の面
からこれらの抗菌性金属イオンがゼオライト中0.1〜15
重量%(110℃乾燥基準の重量%で示す)程度含有され
ているのが望ましい。
するアルミノシリケートであり、一般式はXM 2/n O・Al
2O3・YSiO2・ZH2Oで表われる。ここで、Mはイオン交換
可能なイオンを示し、通常1価又は2価の金属イオン
で、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄
等の各イオン、nは金属イオンの原子価、Xは金属酸化
物の係数、Yはシリカの係数、Zは結晶水の分子数を夫
々示している。このような一般式XM 2/n O・Al2O3・YSi
O2・ZH2Oで表わされるゼオライトのイオン交換容量は、
2.6meq/g〜11.5meq/gである。従って、前記抗菌性ゼオ
ライト26は、このイオン交換可能なイオンを抗菌性金属
イオン、例えば、銀、銅、及び亜鉛等により置換したも
のである。そして、抗菌性ゼオライト26は、抗菌性の面
からこれらの抗菌性金属イオンがゼオライト中0.1〜15
重量%(110℃乾燥基準の重量%で示す)程度含有され
ているのが望ましい。
又、この抗菌性ゼオライト23は、天然ゼオライト若し
くは合成ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又
は全部をアンモニウムイオン及び抗菌性金属イオンで置
換したものであっても良い(特願昭61−290144号の特許
法第42条の2第1項の規定にある優先権主張の昭和62年
12月4日出願の「抗菌性ゼオライト」参照)。このよう
にアンモニウムイオンを付加したのは、抗菌性ゼオライ
ト23の変色を有効に防止するためで、この抗菌性ゼオラ
イト23中のアンモニウムイオンが0.5〜2.0重量%の範囲
にあるものが良い。更に前記熱可塑性樹脂22の変色を実
質的に防止するという観点から、この熱可塑性樹脂22に
対して、このアンモニウムイオンを含んだ抗菌性ゼオラ
イト23の含有率が0.1〜3.0%とするのが好ましい。
くは合成ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又
は全部をアンモニウムイオン及び抗菌性金属イオンで置
換したものであっても良い(特願昭61−290144号の特許
法第42条の2第1項の規定にある優先権主張の昭和62年
12月4日出願の「抗菌性ゼオライト」参照)。このよう
にアンモニウムイオンを付加したのは、抗菌性ゼオライ
ト23の変色を有効に防止するためで、この抗菌性ゼオラ
イト23中のアンモニウムイオンが0.5〜2.0重量%の範囲
にあるものが良い。更に前記熱可塑性樹脂22の変色を実
質的に防止するという観点から、この熱可塑性樹脂22に
対して、このアンモニウムイオンを含んだ抗菌性ゼオラ
イト23の含有率が0.1〜3.0%とするのが好ましい。
尚、これら2種類の抗菌性ゼオライト23の抗菌性、抗
菌力の持続性、耐熱性、安全性については、これらの公
報若しくは出願例に詳細に記載されている。
菌力の持続性、耐熱性、安全性については、これらの公
報若しくは出願例に詳細に記載されている。
以上詳述したように、本発明の二重袋からなる海苔巻
おにぎり用包装材は、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライ
トより主として成り、前記樹脂の総重量に対して前記抗
菌性ゼオライト0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材
にて構成したから、抗菌性ゼオライト中の殺菌作用を有
するイオンにより包装材の表面に付着している微生物を
死滅させ、包装材の表面を無菌状態に保つことができ
る。従って包装材が長期保管されても、包装材を無菌状
態に保持することができるばかりか、包装材の衛生管理
が容易となり、ゴミ、ホコリ等の汚れが包装材に付着し
ないように保管すれば、包装材を使用する際、特に包装
材を洗浄、消毒する必要がない。また抗菌性ゼオライト
により構成されているから、従来の殺菌材のように抗菌
性物質が溶出したり気化したりすることがないので、そ
の抗菌性物質により海苔巻おにぎりの味を変化させた
り、抗菌性物質による毒性がなく、抗菌効果を長時間
(半永久的)持続させることが可能となる。
おにぎり用包装材は、熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライ
トより主として成り、前記樹脂の総重量に対して前記抗
菌性ゼオライト0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材
にて構成したから、抗菌性ゼオライト中の殺菌作用を有
するイオンにより包装材の表面に付着している微生物を
死滅させ、包装材の表面を無菌状態に保つことができ
る。従って包装材が長期保管されても、包装材を無菌状
態に保持することができるばかりか、包装材の衛生管理
が容易となり、ゴミ、ホコリ等の汚れが包装材に付着し
ないように保管すれば、包装材を使用する際、特に包装
材を洗浄、消毒する必要がない。また抗菌性ゼオライト
により構成されているから、従来の殺菌材のように抗菌
性物質が溶出したり気化したりすることがないので、そ
の抗菌性物質により海苔巻おにぎりの味を変化させた
り、抗菌性物質による毒性がなく、抗菌効果を長時間
(半永久的)持続させることが可能となる。
また、抗菌性ゼオライトは、熱に対して強いから、熱
による影響を受けにくく、包装材の製作時に550℃以上
の温度がかからなければ、その抗菌効果が薄れることが
ない。
による影響を受けにくく、包装材の製作時に550℃以上
の温度がかからなければ、その抗菌効果が薄れることが
ない。
更に、所定の抗菌力、滅菌力を得るための抗菌性ゼオ
ライトの添加量が少なくても良く、樹脂等の本来持って
いる物性を損なうことなく、加工性も良好な状態を保持
すると共に、その経済性をも保持することができる等の
効果がある。
ライトの添加量が少なくても良く、樹脂等の本来持って
いる物性を損なうことなく、加工性も良好な状態を保持
すると共に、その経済性をも保持することができる等の
効果がある。
第1図乃至第3図は本発明の二重袋から成る海苔巻おに
ぎり用包装材を示した各説明概要図、第4図と第5図は
本発明の要部である包装材の一部拡大断面図である。 1……袋本体(外袋)、9……中袋(内袋) 21……包装用シート 23……抗菌性ゼオライト
ぎり用包装材を示した各説明概要図、第4図と第5図は
本発明の要部である包装材の一部拡大断面図である。 1……袋本体(外袋)、9……中袋(内袋) 21……包装用シート 23……抗菌性ゼオライト
Claims (6)
- 【請求項1】内部におにぎり用のご飯を収納して外周に
海苔を巻装した内袋を外袋に挿入し、食用時に前記内袋
を外袋の先端部にから引き抜いて外袋内にパリパリの海
苔巻おにぎりを作る二重袋から成る海苔巻おにぎり用の
包装材において、前記内外の二重袋からなる包装材の素
材が熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトより主として成
り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオ
ライトが0.1〜5重量%の範囲にある抗菌性素材にて構
成されている二重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の
成形方法。 - 【請求項2】前記熱可塑性樹脂が高密度ポリエチレン、
ポリスチレン及びABS樹脂から選ばれる1つの樹脂から
成る請求項(1)記載の二重袋から成る海苔巻おにぎり
用包装材の成形方法。 - 【請求項3】前記抗菌性ゼオライトが、ゼオライト中の
イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イ
オンで置換されている二重袋から成る海苔巻おにぎり用
包装材の成形方法。 - 【請求項4】前記抗菌性ゼオライトが、ゼオライト中の
イオン交換可能なイオンの一部又は全部をアンモニウム
イオン及び抗菌性金属イオンで置換されている請求項
(1)又は(2)記載の二重袋か成る海苔巻おにぎり用
包装材の成形方法。 - 【請求項5】前記抗菌性金属イオンが、銀、銅又は亜鉛
のイオンで構成される請求項(3)又は(4)記載の二
重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の成形方法。 - 【請求項6】前記抗菌性素材が、熱可塑性樹脂及び抗菌
性ゼオライトより主として成り、前記熱可塑性樹脂の総
重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1〜5重量%の
範囲にあって、且つ、0.03mm〜0.1mm厚みのシートに、
少なくとも1枚の熱可塑性樹脂シートを融着若しくは接
着した多層シートで構成されている請求項(1)乃至
(5)から選ばれる1つの項に記載の二重袋から成る海
苔巻おにぎり用包装材の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63026223A JPH084467B2 (ja) | 1988-02-06 | 1988-02-06 | 二重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63026223A JPH084467B2 (ja) | 1988-02-06 | 1988-02-06 | 二重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01202265A JPH01202265A (ja) | 1989-08-15 |
JPH084467B2 true JPH084467B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=12187384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63026223A Expired - Fee Related JPH084467B2 (ja) | 1988-02-06 | 1988-02-06 | 二重袋から成る海苔巻おにぎり用包装材の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084467B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0746158Y2 (ja) * | 1992-12-21 | 1995-10-25 | 郁祐 吉村 | 包装おむすび及びにぎりずし |
-
1988
- 1988-02-06 JP JP63026223A patent/JPH084467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01202265A (ja) | 1989-08-15 |
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