JPH0524305Y2 - - Google Patents

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JPH0524305Y2
JPH0524305Y2 JP1988130351U JP13035188U JPH0524305Y2 JP H0524305 Y2 JPH0524305 Y2 JP H0524305Y2 JP 1988130351 U JP1988130351 U JP 1988130351U JP 13035188 U JP13035188 U JP 13035188U JP H0524305 Y2 JPH0524305 Y2 JP H0524305Y2
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sushi
film
antibacterial
thermoplastic resin
packaging
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  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は食物用包装材に関するが、特に、すし
ごはんの上に種々のたねが載つているすし等を包
装することができるすし等包装具に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来のすし等包装具は、すしごはんの上にすし
のたね等の上載物がある場合であつても、第7図
に示すように、袋aににぎりずしb等を入れ、袋
aの上部を折り、シールc等により袋aの側面に
貼り付けることにより、包装していた。そして、
にぎりずしb等を食べようとする場合は、シール
cを破り、袋aを開き、中からにぎりずしbを取
り出して食べていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のようなすし等包装具で
は、すしの包装時や保管したり持ち運んだりする
時に、すしごはんの上に載つているすしのたねな
どの上載物の形がくずれてしまい、見栄えが悪く
なる。このため、すしの味が悪く感じたり、食欲
が減退したりして、消費者に不快感を与えてしま
う虞がある。
そこで、本考案は、上記の事情に鑑みてなされ
たもので、すしごはん等の上にすしのたね等の上
載物があつても、これら上載物の形がくずれずに
包装することができ、保管や持ち運んでもこれら
上載物の形がくずれることのないすし等包装具を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本考案のすし等包装
具は、概ね台形にフイルムにて成形した袋体の下
底部を開放すると共に上底部の端部を開放し、該
開放端よりやや内側に入つた部分を貼り合せて貼
合部を形成し、前記開放端の片面に剥し片を設
け、前記袋体の下底部に略同形状の切欠部を略左
右対称に設けてなり、すし等を包装時、前記貼合
部と該貼合部により規制される斜辺部とにより、
すし等の上方に剛性を有した所定空間を作つてい
るものである。
又、フイルムは透明若しくは半透明であると良
い。
又、フイルムは熱可塑性樹脂および抗菌性ゼオ
ライトより主としてなり、前記熱可塑性樹脂の総
重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1〜5重
量%の範囲にある抗菌性素材を使用すると、フイ
ルムに抗菌性を付与することができる。
更に抗菌性を付与されたフイルムは、熱可塑性
樹脂および抗菌性ゼオライトより主としてなり、
前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼ
オライトが0.1〜5重量%の範囲にあつて、かつ
0.03mm〜0.1mm厚みの抗菌性膜に少なくとも1枚
の熱可塑性樹脂フイルムを融着もしくは接着した
多層フイルムであつても良い。
〔作用〕
上記構成によれば、すし等の上に上載物のある
食品を袋体の中に上載物を上にして下底部から入
れ、下底部を切欠部の最深位置から折り曲げて互
いに貼り合わせて包装すると、袋体の上底部の貼
合部及び該貼合部により規制される斜辺とにより
すし等の上方に所定空間を作る。この貼合部及び
斜辺により作られた所定空間は、若干の強度を持
ち、保管、持ち運び等により変形しずらいから、
すし等の上部にある上載物は変形しにくい。
又、袋体が透明又は半透明のフイルムであると
外部からすし等の上載物がよく見える。
更に、袋体を構成するフイルムを抗菌性ゼオラ
イトを含んだ抗菌性素材又はこの抗菌性素材を融
着もしくは接着した多層フイルムで構成すると、
袋体内表面が無菌状態になる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第6図に基
づいて詳述する。
第1図は本考案のすし等包装具を示す斜視図、
第2図はすし等を包装した状態のすし等包装具の
斜視図である。両図において、1はすし等包装具
を示し、該すし等包装具1は、フイルム2により
折り畳んだ状態が概ね台形に成形された袋体3を
有してなる。この袋体3を構成するフイルム2は
通常、透明又は半透明の合成樹脂フイルムが使用
され、外部からすし等4の被包装物を見ることが
できるようになつている。
又、フイルム2は軟質つのものであればその材
質は特に限定されない。しかしながら、通常、次
のような合成樹脂が使用される。例えば、ポリエ
チレン、ポリスチン、ABS樹脂、アクリルスチ
レン、ポリプロピレン、エチレンビニル共重合、
ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
アミド(ナイロン)、ポリカーボネイト、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、沸
素樹脂など熱可塑性樹脂が使用されることが多
い。尚、フイルム2の厚みは特に限定されない
が、0.01mm〜0.1mm程度のものがよく使用される。
そして、前記袋体3の下底部5は開放状態にあ
り、上底部6は、一定長さ、例えば、指先等で上
底部6に位置するフイルム2をつかめる程度の長
さの開放状態にある。この開放端7より内側は、
ヒートシール等により貼り合わされて貼合部8を
形成している。この貼合部8があることにより、
前記袋体3を折り畳んだ時、袋体3の斜辺を形成
する斜辺部9が規制され、第2図に示すように、
すし等4を包装した時、すし等4の上方に剛性を
有した所定空間10が形成される。
又、開放端7には、そのいずれか一方の片面に
剥し片11が設けられている。この剥し片11
は、これを引つ張ることにより、貼合部8を横切
ると共に前記所定空間10を形成するフイルム2
まで破ることができるようになつている。
前記袋体3の下底部5には、4ケ所の切欠部1
2が設けられている。この切欠部12は、すし等
4を包装する際、切欠部12の最深部分12aの
水平方向に位置する部分のフイルム2を内方に折
り畳むのに都合の良いように、設けられたもので
ある。
次に、上記構成になるすし等包装具1の使用方
法を第3図及び第4図に基づき説明する。
まず、用意されたすし等包装具1の下底部5を
開き、この下底部5からすし等4をすしだね等の
上載物を上方に向けて入れる。そして、この状態
で下底部5に設けられた切欠部12の最深部分1
2aの水平方向に位置する部分のフイルム2を、
すし等4の下部に沿つて内方にそれぞれ折り畳
み、それらの部分にシールを貼る等にして閉じ
て、すし等の包装を終了する(第3図参照)。従
つて、前述の貼合部8によつて規制された斜辺部
9により、すし等4の上方に剛性を有した所定空
間10が形成され、この所定空間10により、す
し等4は保管、持ち運び等によつて、すし等4の
上部の上載物等が形くずれしない。
次に、すし等包装具1内のすし等4を食する場
合は、袋体3の開放端7の片面に設けられた剥し
片11を引つ張ることにより貼合部8を横切り、
更に前記所定空間10を形成するフイルム2まで
容易に破ることができ、袋体3に入つているすし
等4を取り出し、食べることができる(第4図参
照)。
又、上述のようなフイルム2は、抗菌性素材か
ら作られたものであつても良い。この抗菌性素材
から成る抗菌性フイルム2′は第5図に示すよう
に構成されている。すなわち抗菌性フイルム2′
は、熱可塑性樹脂20及び抗菌性ゼオライト21
より主としてなり、熱可塑性樹脂20の総重量に
対して抗菌性ゼオライト21を混合することがで
き、フイルムとして必要とされる特性、例えば、
ある程度の低温及び高温に耐えることができるこ
と及び保温、保冷性があること、ある程度の伸縮
性があること、物に臭いが付いたりしないこと、
又、耐水性があり、かつ毒性のないものであれば
いかなるものでも良い。
この熱可塑性樹脂20としては、主にフイルム
2の説明で例示したものが使用される。
前記抗菌性ゼオライト21は、天然ゼオライト
若しくは合成ゼオライトのイオン交換可能なイオ
ンの一部または全部を、抗菌性金属イオン、例え
ば、銀、銅及び亜鉛等が置換されておれば良い
(特開昭60−181002号公報参照)。
すなわち、ゼオライトは、一般に3次元骨格構
造を有するアルミノシリケートであり、一般式は
XM2oO・Al2O3・YSiO2・ZH2Oで表われる。
ここで、Mはイオン交換可能なイオンを示し、通
常1価または2価の金属イオンで、例えば、ナト
リウム、カリウム、マグネシウム、鉄等の各イオ
ン、nは金属イオンの原子価、Xは金属酸化物の
係数、Yはシリカの係数、Zは結晶水の分子数を
それぞれ示している。このような一般式XM2o
O・Al2O3・YSiO2・ZH2Oで表わされるゼオラ
イトのイオン交換容量は、2.6megg〜11.5megg
である。従つて、前記抗菌性ゼオライト21は、
このイオン交換可能なイオンを抗菌性金属イオ
ン、例えば、銀、銅及び亜鉛等により置換したも
のである。そして、抗菌性ゼオライト21は、抗
菌性の面からこれらの抗菌性金属イオンがゼオラ
イト中0.1〜15重量%(110℃乾燥基準の重量%で
示す)程度含有されているのが望ましい。
又、この抗菌性ゼオライト21は、天然ゼオラ
イト若しくは合成ゼオライトのイオン交換可能な
イオンの一部または全部をアンモニウムイオン及
び抗菌性金属イオンで置換した物であつても良い
(特願昭61−290144号の特許法第42条の2第1項
の規定にある優先権主張の昭和62年12月4日出願
の「抗菌性ゼオライト」参照)。このようにアン
モニウムイオンを付加したのは、抗菌性ゼオライ
ト21の変色を有効に防止するためで、この抗菌
性ゼオライト21中のアンモニウムイオンが0.5
〜2.0重量%の範囲にある物が良い。更に前記熱
可塑性樹脂20の変色を実質的に防止するという
観点から、この熱可塑性樹脂20に対して、この
アンモニウムイオンを含んだ抗菌性ゼオライト2
1の含有率が0.1〜3.0%とするのが好ましい。
なお、これら2種類の抗菌性ゼオライト21の
抗菌性、抗菌力の持続性、耐熱性、安全性につい
ては、これらの公報若しくは出願例に記載されて
いる。
又、上述のようなフイルム2は、第6図に示す
ように、熱可塑性樹脂20及び抗菌性ゼオライト
21より主としてなり、熱可塑性樹脂20の総重
量に対して抗菌性ゼオライト21が0.1〜5重量
%の範囲にあつて、かつ0.03mm〜0.1mm厚みの抗
菌性膜22に少なくとも1枚の熱可塑性樹脂フイ
ルム23を融着若しくは接着した抗菌性多層フイ
ルム2″であつても良い。このように多層フイル
ム2″を使用する理由は、フイルム2″の内面に抗
菌性を付与すれば良く、抗菌性ゼオライト21の
使用量を減らしてコストダウンを図るためであ
る。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のすし等包装具
は、概ね台形に成形した袋体の上底部に貼合部を
設けているから、下底部からすし等を入れ下底部
を貼り合わせて包装すると、前述の貼合部及び該
貼合部により規制される斜辺部により、すし等の
上方に所定空間を作る。この所定空間は、この貼
合部及び斜辺部により若干の強度を持つているか
ら、保管、持ち運び等により変形せず、すし等の
上部にある上載物は変形しない。従つて、消費者
はすし等を作つたままの形くずれのない状態で、
すし等包装具からすし等を取り出し食することが
でき、消費者等に不快感を与えないから、このよ
うなすし等包装具に包装されたすし等の消費拡大
に資することができる。
又、袋体が透明又は半透明のフイルムであると
外部からすし等の上載物をよく見ることができ、
消費者は好みのすし等を自由に選択することがで
きる。
又、フイルムに抗菌性ゼオライトを含有させ
て、抗菌性を付与したフイルムにすると抗菌性を
有するフイルムが得られ、このフイルムにてすし
等包装具を作り、すし等の食品を包装すると、す
し等包装具が無菌状態になるから衛生的である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の実施例を示すもの
で、第1図は本考案のすし等包装具を示す斜視
図、第2図はすし等を包装した状態のすし等包装
具の斜視図、第3図、第4図は、すし等包装具の
使用状態を示す斜視図、第5図、第6図は、フイ
ルムの断面図、第7図は、従来のすし等包装具を
示す斜視図である。 1……すし等包装具、2……フイルム、2′…
…抗菌性フイルム、2″……抗菌性多層フイルム
(多層フイルム、3……袋体、4……すし等、5
……下底部、6……上底部、7……開放端、8…
…貼合部、9……斜辺部、10……所定空間、1
1……剥し片、12……切欠部、20……熱可塑
性樹脂、21……抗菌性ゼオライト、22……抗
菌性膜、23……熱可塑性樹脂フイルム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 概ね台形にフイルムにて成形した袋体の下底
    部を開放すると共に上底部の端部を開放し、該
    開放端よりやや内側に入つた部分を貼り合せて
    貼合部を形成し、前記開放端の片面に剥し片を
    設け、前記袋体の下底部に略同形状の切欠部を
    略左右対称に設けてなり、すし等を包装時、前
    記貼合部と該貼合部により規制される斜辺部と
    により、すし等の上方に剛性を有した所定空間
    を作ることを特徴とするすし等包装具。 (2) フイルムは透明若しくは半透明である請求項
    (1)記載のすし等包装具。 (3) フイルムは熱可塑性樹脂および抗菌性ゼオラ
    イトより主としてなり、前記熱可塑性樹脂の総
    重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1〜5
    重量%の範囲にある抗菌性素材である請求項(1)
    又は(2)記載のすし等包装具。 (4) フイルムは熱可塑性樹脂および抗菌性ゼオラ
    イトより主としてなり、前記熱可塑性樹脂の総
    重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1〜5
    重量%の範囲にあつて、かつ0.03mm〜0.1mm厚
    みの抗菌性膜に少なくとも1枚の熱可塑性樹脂
    フイルムを融着もしくは接着した多層フイルム
    である請求項(1)又は(2)記載のすし等包装具。
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