JPH0622286U - サンドイッチ等食物用包装袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 サンドイッチ、ハンバーグ、ホットドッグ等
を収納すると共に、食用時に簡単容易に開封して食べる
ことができる食物用包装袋の提供にある。 【構成】 縦長の三角形状に成形した袋体の先端部を切
断し、かつ先端上方部に表裏面を貼り付ける細長帯状の
貼着部４を設け、更に上下端の開口部５を除く両縁部が
容易に剥離可能となる包装袋を設け、該包装袋の下端開
口部５からサンドイッチ等所望の食べ物を収納して適宜
密封し、食用時に上端開口部５から貼着部４を開封して
下方向に表裏面を剥して収納物を取り出すことができる
構成になっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サンドイッチ、ハンバーグ、ホットドッグ等を収納して包装する食 物用包装袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の食物用包装袋は、本願出願人が開発した包装袋（実願平１−64767 号） 、例えば図７及至図９に示すようにサンドイッチＳの形状に合わせた三角袋の包 装袋が使用されている。本図から明らかのように、従来のサンドイッチ用の包装 袋本体11は、全体の形状を縦長の台形になるように表面と裏面を一体成形し、更 に先端部に貼着部12を介して表裏面の先端が貼着されている。また裏面先端には 開封部13が設けてあり、先端中央部には縦方向の切り込みが入れてある。この切 り込み部分（OPEN) と表記してある部分を下の方向に剥がすことによって、図９ に示すように開封部13を介して貼着部12が剥がれてそのまま裏面袋態が剥がれる ように構成されている。

【０００３】 この従来方式による包装袋を使用した場合には、包装袋本体11の開口部にシー ル部分がないのでサンドイッチＳの袋詰めシールがしづらく、また底部がでこぼ こになり箱詰めや店頭に陳列する際に種々の不便が生ずるばかりか、外観的にも 見映えも良くない、などの問題点があった。また上端の開封部13のつまみ部分が 切断されしかも小さいので貼着部12から剥しにくいばかりかスムーズに貼着部12 全体を剥がすことができず、しばしば中央部分が破れてしまう場合も生じていた 。更に、開封部13が切断成形されているために、包装袋本体11の成型加工上にも 多くの問題点が生じていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

かかる従来の問題点を解決するところに本考案が解決しようとする課題がある 。すなわち、本考案が解決しようとする課題は、袋体上端の貼着部を簡単容易 に剥がすことができるようにすること、袋体の開封部にシール部を設けてサン ドイッチ等の食べ物をスムーズに袋詰めすると共に見映えも良くしようとするこ と、袋体先端の開封部構成を成形し易くして成型加工を容易にすると共にコス トダウンを図ろうとすること、サンドイッチ等の袋詰めを容易にすると共に中 身が外から見えるようにすること、袋詰めされているサンドイッチ等の食べ物 を無菌状態で長時間保存できるようにすること、などにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の如き課題を解決するために開発したものであって、縦長の三角 形状に成形した袋体の先端部を切断し、かつ先端上方部に表裏面を貼り付ける細 長帯状の貼着部を設け、更に上下端の開口部を除く両縁部が容易に剥離可能とな る包装袋を設け、該包装袋の下端開口部からサンドイッチ等所望の食べ物を収納 して適宜密封し、食用時に上端開口部から貼着部を開封して下方向に表裏面を剥 して収納物を取り出すことを特徴とするサンドイッチ等食物用包装袋の提供にあ り、また前記包装袋の上端切断部分に段差を設け、かつ両縁下方部が剥離不可能 と成るサンドイッチ等食用包装の提供にある。更に、前記包装袋のフィルムが主 として熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトから成り、前記熱可塑性樹脂の総重量 に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1 〜５重量％の範囲にある抗菌性素材であり 、また前記包装袋のフィルムが主として熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトから 成り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1 〜５重量 ％の範囲にあって、かつ0.03mm〜0.1mm 厚みの抗菌性膜に少なくとも１枚の熱可 塑性樹脂フィルムを融着若しくは接着した多層フィルムであるサンドイッチ等食 物用包装袋の提供にある。

【０００６】

【作用】

(1) 縦長の三角形状に成形した袋体の先端部を切断し、かつ先端上方部に表裏面 を貼り付ける細長帯状の貼着部を設け、更に上下端の開口部を除く両縁部が容易 に剥離可能となる包装袋を設け、該包装袋の下端開口部からサンドイッチ等所望 の食べ物を収納して適宜密封し、食用時に上端開口部から貼着部を開封して下方 向に表裏面を剥して収納物を取り出す構成になっているので、両手でもって表面 先端部と裏面開封部とを摘み両側に引っ張れば、貼着部を簡単容易に剥がすこと ができる。つまり、裏面開封部が外側に折り曲げられているので持ち易くなって いるからである。 (2) 前記包装袋の上端切断部分に段差を設ける構成に成っているので、上端表裏 面の開封が簡便となる。 (3) 前記包装袋の両縁下方部が剥離不可能な構成に成っているので、包装袋の下 端部を袋状にして使用することができる。 (4) 前記包装袋体の素材が軟質性合成樹脂材の透明若しくは半透明のフィルムか ら成り、また、前記フィルムが主として熱可塑性樹脂及び抗菌性ゼオライトから 成り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1 〜５重量 ％の範囲にある抗菌性素材であり、また前記フィルムが主として熱可塑性樹脂及 び抗菌性ゼオライトから成り、前記熱可塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼ オライトが0.1 〜５重量％の範囲にあって、かつ0.03mm〜0.1mm 厚みの抗菌性膜 に少なくとも１枚の熱可塑性樹脂フィルフを融着若しくは接着した多層フィルム である構成からなっているので、袋詰めされているサンドイッチ等の中身が外か ら見えると共に、無菌状態で長時間保存させることができる。したがって、サン ドイッチ等が袋詰めされている中身を外から見分けることができると共に、食中 毒等の食品衛生上の問題が解決される。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に従って、本考案の実施例について説明する。 図１と図２は、本考案のサンドイッチ等食物用包装袋を示したものであり、１ はその包装袋本体である。包装袋本体１は、透明若しくは半透明のフィルムをほ ぼ縦長の台形状に成形されている。すなわち、包装袋本体１は縦長の三角形状の 先端部を切断した包装を設け、この袋体の上端部に細長い帯状の貼着部が形成さ れている。更に、袋体の上下端部は開口されているが両縁面は一体成形せずに、 単に切断（カッター）されている状態で形成されている。つまり、包体の両縁面 は表裏を剥がすことによって、簡単容易に剥がすことができるように構成されて いる。

【０００８】 図２は、図１に示した他の実施例を示したものであり、包装袋本体１の下端両 縁面が剥離されない状態（一体成形又は接着シール状に貼着など）に成形されて いる。このシール部７は、包装袋本体11内にサンドイッチ等を収納したままにし ておき、全部を取り出さずに必要量だけを取り出して食べるようにしたものであ る。なお、５は収納物を収納するための開口部である。

【０００９】 図４乃至図６は、本考案の使用状態を示したものである。 まず、図１に示した包装袋本体１の開口部（図示せず）からサンドイッチＳを 詰め込み表裏面を合わせて密封シールする。そうすれば、図４に図示される状態 でサンドイッチＳを包装袋本体１に袋詰めすることができる。次に、食用時には 図５、６に図示されているように、表面２と裏面３とを両手でもって摘んで両側 に引っ張り表面３の貼着部４から裏面３を引き裂いて袋体の開封部６を開封する 。その状態で更に裏面３を下方向に引き下すと、袋体の表裏面２、３の両縁面が 簡単容易に剥がすことができる。このように、袋体の裏面３が表面２から剥され たならば、袋詰めされているサンドイッチＳをそのまま手でもって摘んで食べる ことができる。

【００１０】 なお、図10と図11は、本考案に使用されるフィルムの包装袋素材を示した拡大 断面図である。 更に、本考案の包装袋に使用されるフィルムＦには、次のような合成樹脂が使 用される。例えば、ポリエチレン、ポリスチン、ＡＢＳ樹脂、アクリルスチレン 、ポリプロピレン、エチレンビニル共重合、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸 メチル、ポリアミド（ナイロン）、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレ ート、ポリメチルペンテン、沸素樹脂など熱可塑性樹脂が使用されることが多い 。なお、フィルム２の厚みは特に限定されないが、0.01mm〜0.1mm 程度のものが よく使用される。

【００１１】 また、上記のようなフィルムＦは、抗菌性素材から作られたものであっても良 く、またこの抗菌性素材から成る抗菌性フィルムＦは、熱可塑性樹脂20及び抗菌 性ゼオライト21より主としてなり、熱可塑性樹脂20の総重量に対して抗菌性ゼオ ライト21を混合することができる。更にフィルムとして必要とされる特性として は、例えば、ある程度の低温及び高温に耐えることあできること、保温保冷性が あること、ある程度の伸縮性があること、物に臭いが付いたりしないこと、耐水 性がありかつ毒性のないものなどであればいかなるものでも良い。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているので、次のような効果を有している。 ア、従来方式による開封手段より、本考案の開封手段の方が簡単容易でかつ確実 に開封部分を開封することができる。 イ、袋体の貼着部分が細長い帯状に成形されていると共に、両縁面が単なるカッ ターに切断されているので、成型加工が簡単容易であるばかりか、包装の表裏 面を剥離するのに簡便である。 ウ、袋体の透明若しくは半透明のフィルムが用いられているので、外から中身が 良く見える。その結果、中身の種別や品質を外から見分けることができる。 エ、また、袋体に無菌性の素材が使用されているので、中身の食べ物を無菌状態 で長時間保存することができる。その結果、サンドイッチ等の生食べ物の日持 を長く保つことができ、食中毒等の食品衛生面にも効果を有する。

【００１３】 以上のような多くの効果を有する本考案は、従来のものようりもはるかに優れ ているサンドイッチ等食物用包装袋を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案である包装袋本体の平面図。

【図２】図１に示した包装袋本体の拡大断面図。

【図３】他の実施例を図１に対比して図示した平面図。

【図４】本考案の包装袋を用いてサンドイッチを収納し
た斜視図。

【図５】図４に図示されている包装袋の開封状態を示し
た斜視図。

【図６】図５に図示されている開封方法を示した説明
図。

【図７】従来公知の包装袋本体を示した平面図。

【図８】図７に示した包装袋を用いてサンドイッチを収
納した斜視図。

【図９】図８に図示されている包装袋の開封状態を示し
た斜視図。

【図１０】本考案から成る包装袋の使用フィム材を示し
た一部拡大断面図。

【図１１】本考案から成る包装袋の使用フィルム材を示
した一部拡大断面図。

【符号の説明】

１ 包装袋本体 ２ 表面 ３ 裏面 ４ 貼着部 ５ 開口部 ６ 開封部 ７ シール部 11 包装袋本体 12 貼着部 13 開封部 20 熱可塑性樹脂 21 抗菌生ゼオライ
ト 22 抗菌生膜 23 熱可塑性樹脂フ
ィルム

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦長の三角形状に成形した袋体の先端部
   を切断し、かつ先端上方部に表裏面を貼り付ける細長帯
   状の貼着部を設け、更に上下端の開口部を除く両縁部が
   容易に剥離可能となる包装袋を設け、該包装袋の下端開
   口部からサンドイッチ等所望の食べ物を収納して適宜密
   封し、食用時に上端開口部から貼着部を開封して下方向
   に表裏面を剥して収納物を取り出すことを特徴とするサ
   ンドイッチ等食物用包装袋。
2. 【請求項２】 前記包装袋の上端切断部分に段差を設け
   て成る請求項（１）記載のサンドイッチ等食物用包装
   袋。
3. 【請求項３】 前記包装袋の両縁下方部が剥離不可能と
   成る請求項（１）記載のサンドイッチ等食物用包装袋。
4. 【請求項４】 前記包装袋のフィルムが主として熱可塑
   性樹脂及び抗菌性ゼオライトから成り、前記熱可塑性樹
   脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1 〜５重
   量％の範囲にある抗菌性素材である請求項（１）記載の
   サンドイッチ等食物用包装袋。
5. 【請求項５】 前記包装袋のフィルムが主として熱可塑
   性樹脂及び抗菌性ゼオライトから成り、前記熱可塑性樹
   脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1 〜５重
   量％の範囲にあって、かつ0.03mm〜0.1mm 厚みの抗菌性
   膜に少なくとも１枚の熱可塑性樹脂フィルムを融着若し
   くは接着した多層フィルムである請求項（１）記載のサ
   ンドイッチ等食物用包装袋。