JPH0844075A - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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JPH0844075A
JPH0844075A JP20012894A JP20012894A JPH0844075A JP H0844075 A JPH0844075 A JP H0844075A JP 20012894 A JP20012894 A JP 20012894A JP 20012894 A JP20012894 A JP 20012894A JP H0844075 A JPH0844075 A JP H0844075A
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rinse
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和也 石渡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像ムラやシミを作ることのない現像方法を
提供する。 【構成】 パドル現像の後、一時的に基板1の搬送を停
止させるか、あるいはその基板1の搬送速度を低下させ
ることにより、一定時間をおいてから次のシャワー現像
工程へ搬送するようにする。これにより、パドル現像の
後、現像液を基板上に一定時間静止させてじっくりと反
応させることができ、よってムラのない現像を行うこと
ができる。しかもその後のシャワー現像で、さらに現像
品位を高めることができる。そして、次のムラ取り工程
により、微小な残渣成分をも除去して現像ムラを取り、
仕上がりをより良くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光された感光性樹脂
を現像液を用いて現像する現像方法、特に、液晶ディス
プレイ用のカラーフィルタの製造に適した現像方法に関
する。
【0002】
【従来技術】従来より、この種の現像方法では、基板を
1枚ずつ一定速度で搬送し、その基板上の露光された感
光性樹脂を、現像液を用いてシャワー現像した後、シャ
ワーリンス槽へ搬送してシャワーリンスする。その際、
現像液がリンス槽へ持ち込まれてリンスが劣化すること
を防止するために、現像工程とリンス工程との間で、エ
アーナイフによる液切りを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の現像方法のように、シャワー現像のみによる現像で
は、基板上の露光された感光性樹脂に、現像の不充分な
部分ができ、現像ムラが発生するという問題があった。
【0004】また、現像工程とリンス工程との間の、エ
アーナイフによる液切りでは、乾きが発生して、シミの
原因になるという問題もあった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
に提案されたもので、現像ムラやシミを作ることのない
現像方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る現像方法
は、パドル現像を行う第1の工程と、シャワー現像を行
う第2の工程と、現像ムラを取る第3の工程と、現像液
の液切りを行う第4の工程と、1回目のシャワーリンス
を行う第5の工程と、2回目のシャワーリンスを行う第
6の工程と、リンス液の液切りを行う第7の工程と、を
備えたもので、上記各工程に沿って基板を搬送させる。
そして、上記パドル現像工程の後、一時的に上記基板の
搬送を停止させるか、あるいはその基板の搬送速度を、
上記パドル現像工程における搬送速度よりも低下させる
ことにより、一定時間をおいてから、次のシャワー現像
工程へ搬送する。
【0007】
【作用】上記現像方法によれば、パドル現像の後に、基
板の搬送停止状態あるいは低速搬送状態を作ることによ
り、現像液を基板上に一定時間静止させて、じっくりと
反応させることができ、よってムラのない現像を行うこ
とができる。しかも、その後のシャワー現像で、さらに
現像品位を高めるとともに、ムラ取りにより、微小な残
渣成分をも除去して現像ムラを取り、仕上がりをより良
くすることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。 〈実施例1〉図1は、本発明に係る現像方法の実施例1
を説明する現像装置の概略構成図で、カラーフィルタの
製造工程の一部を構成するものである。
【0009】図のようにこの現像装置は、感光性樹脂が
塗布されて露光された基板1を搬入する搬入部2と、2
連のパドル装置3を備えたパドル現像工程部5と、複数
のシャワーノズル6を備えたシャワー現像工程部7と、
2連のハイメガソニックの超音波発振装置9を備えたム
ラ取り工程部10と、エアーナイフ装置11を備えた第
1液切り工程部12と、複数のシャワーノズル13を備
えた第1シャワーリンス工程部15と、複数のシャワー
ノズル16を備えた第2シャワーリンス工程部17と、
液切り装置19を備えた第2液切り工程部20と、現像
の終了した基板1を搬出する搬出部21と、から構成さ
れ、上記各部を通して設けられた搬送ローラ22により
基板1を1枚ずつ搬送して現像するようになっている。
【0010】この現像装置を用いた現像方法では、搬入
部2から1000mm/min程度の一定搬送速度で搬
入した基板1を、4000mm/min程度の高速搬送
にてパドル現像工程部5を通過させ、その後、一時的に
搬送を停止させるか、もしくは搬送速度を低下させるこ
とにより、15秒以上、60秒以下の範囲内の一定時間
をおいてから、次のシャワー現像工程部7へ搬送する。
そしてシャワー現像工程部7に入ってからは、再び10
00mm/min程度の一定搬送速度に戻して搬送し、
それ以後は、同じ搬送速度、もしくはより速い搬送速度
で搬出部21まで搬送する。
【0011】さらに詳しく説明すると、先ず、パドル現
像工程部5では、パドル装置3からの、NMP(ノルマ
ルメチルピロリドン)あるいはδ−ブチロラクトンを主
成分とする現像液5aと、基板1上の、感光性ポリアミ
ド(顔料込み)等の感光性樹脂とを十分に反応させるた
めに、現像液5aを基板1上に、ある一定時間静止させ
る。十分に反応し終えた感光性樹脂を、さらによく現像
し、ムラなく現像するために、シャワー現像工程部7で
シャワー現像を行う。このとき、シャワーノズル6は、
当然、千鳥状に配列しておくことが好ましい。また、こ
れらのパドル現像工程部5とシャワー現像工程部7とに
おける現像液は同じものがよい。
【0012】このようにパドル現像工程部5とシャワー
現像工程部7とで現像を行った後、基板1表面に感光性
樹脂の一部が薄く、現像ムラとして残る。特に、このカ
ラーフィルタの製造のように、顔料を含んだ感光性樹脂
を現像した際には残渣がある。そこで、ムラ取り工程部
10において、超音波発振装置9から950kHz以上
のハイメガソニックの超音波を当てた液カーテン状の現
像液10a(上記現像液5aと同様あるいは薄めたも
の)を基板1にかけることにより、この薄く残った感光
性樹脂や顔料等を除去して現像ムラを取る。
【0013】また、第1と第2のシャワーリンス工程部
15、17において、エチルセルソルブ等のリンス液を
用いてシャワーリンスを2回施すことにより、基板1上
の現像液の残りを完全に流すことができ、現像ムラやシ
ミを生じさせることがない。さらに、第1シャワーリン
ス工程部15の手前の第1液切り工程部12において、
基板1の現像液の液切りを行うことにより、シミの発生
を確実に抑えることができる。ただし、この第1液切り
工程部12においては、基板1上の現像液を完全には切
らずに、その現像液の下の現像パターンが露出する前
に、次の第1シャワーリンス工程部15へ送るようにす
る。これにより、乾きによるシミの発生をも抑えること
ができる。このような液切りを行うために、第1液切り
工程部12のエアーナイフ装置11から基板1に対し、
1リットル/min程度の流量の乾燥空気あるいは窒素
を、5mm程度の距離をおいて吹き付けるようにする。
【0014】そして第2のシャワーリンス工程部17で
2回目のシャワーリンスを施した後、第2液切り工程部
20において、基板1のリンス液をエアーナイフ装置1
9で液切りし、その基板1を搬出部21から搬出する。 〈比較例〉シャワー現像(シャワーノズル7本、シャワ
ー圧1.5kgf/cm2 )→シャワーリンス(シャワー
ノズル7本、シャワー圧1.5kgf/cm2 )→エアー
ナイフによる液切りの各工程により、1000mm/m
inの一定搬送速度で現像を行ったところ、現像ムラ、
および残渣やリンスシミが発生した。
【0015】この比較例からもわかるように、本発明に
係る現像方法によれば、パドル現像の後に、一時的に基
板の搬送停止状態あるいは低速搬送状態を作ることによ
り、現像液を基板上に一定時間静止させて、じっくりと
反応させることができ、よってムラのない現像ができ
る。また、その後のシャワー現像で、さらに現像品位を
高めるとともに、メガソニックの超音波を利用したムラ
取りによって、微小な残渣成分をも除去し、仕上がりを
より良くすることができる。 〈実施例2〉図2は、本発明に係る現像方法の実施例2
を説明する現像装置の概略構成図で、カラーフィルタの
製造工程の一部を構成するものである。
【0016】図のようにこの実施例における現像装置で
は、第1液切り工程部12の液切り装置11として、基
板1の一端を持ち上げて傾ける昇降機11’が配設され
ている。その他の構成は、上記実施例1における現像装
置と同様である。そしてこの現像装置を用いた現像方法
では、第1液切り工程部12において、基板1の搬送を
一時停止し、その基板1を昇降機11’により傾けて、
基板1上の現像液をほとんど落とすようにする。その
後、基板1を、次の第1シャワーリンス工程部15へ、
100mm/sec 以上の高速で搬送する。
【0017】以下に、具体的な例を述べる。
【0018】ポリアミドを主体とした感光性樹脂中に顔
料を分散させた材料を、ガラス製の基板1の全面にスピ
ナー方式にて塗布し、プリベークを80℃で10分間行
う。次いで、露光機にて600mJ前後(色毎に異な
る)露光し、パドル現像工程部5へ搬送する。そのパド
ル現像工程部5においては、基板1を、1台目のパドル
装置3からの現像液5aの液カーテンの下を高速にて搬
送し、その後30秒間停止させる。2台目のパドル装置
3の下でも同様に基板1を搬送し、その後30秒間停止
させる。
【0019】次いで、基板1をシャワー現像工程部7へ
100mm/sec の搬送速度で搬送し、千鳥状に配置さ
れた8連のシャワーノズル6の下を同じ搬送速度で搬送
する。続いて、2連のメガソニックの超音波発振装置9
を備えたムラ取り工程部10において、残渣の大部分を
落とすとともに、次の第1液切り工程部12において、
基板1を一時停止させ、その基板1を昇降機11’によ
り傾ける。このときの昇降機11’の上昇量は、基板サ
イズによって異なるが、450mm×550mmの基板
の場合には、8mmから20mmの間が最適であり、現
像液の大部分を落とすことができる。
【0020】上記第1液切り工程部12における液切り
では、現像液を落とし過ぎると乾燥ムラとして残ってし
まう。また、あまり落とさないまま、次の第1シャワー
リンス工程部15へ送ると、リンス液が能力を落とし
(新液を常に供給している場合は別だが通常はコストア
ップになるためこの方法はとらない)、これもムラの原
因となる。このようなムラを残さないために、上述した
程度の基板1の傾斜が好ましい。
【0021】次いで、第1と第2のシャワーリンス工程
部15、17において、シャワーリンスを2連で行い、
基板1の現像液を完全に置換する。第1のシャワーリン
ス工程部15には、現像液が多少持ち込まれるが、急激
な置換よりも良いようである。第2のシャワーリンス工
程部17では、現像液がほとんど持ち込まれていない状
態のリンス液を用いて、基板1の現像液を完全に置換す
る。
【0022】最後に、第2液切り工程部20において、
基板1のリンス液をエアーナイフ装置19からの乾燥空
気または窒素で液切りし、その基板1を搬出部21から
搬出してポストベークへ送る。
【0023】このような現像により、残渣、シミ、ムラ
のない高品質のカラーフィルタ基板が得られた。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像方法
によれば、シミやムラのない現像を行うことができる。
そして、この現像方法を利用すれば、液晶ディスプレイ
用のカラーフィルタ、特に、STN方式やFLC方式と
いったセルギャップの非常に狭い液晶ディスプレイを
も、非常に高品位のものを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像方法の実施例1を説明する現
像装置の概略構成図。
【図2】本発明に係る現像方法の実施例2を説明する現
像装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 基板 5 パドル現像工程部 5a 現像液 7 シャワー現像工程部 10 ムラ取り工程部 10a 現像液 12 第1液切り工程部 15 第1シャワーリンス工程部 17 第2シャワーリンス工程部 20 第2液切り工程部 22 搬送ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の露光された感光性樹脂を現像液
    を用いて現像する現像方法において、 パドル現像を行う第1の工程と、 シャワー現像を行う第2の工程と、 現像ムラを取る第3の工程と、 現像液の液切りを行う第4の工程と、 1回目のシャワーリンスを行う第5の工程と、 2回目のシャワーリンスを行う第6の工程と、 リンス液の液切りを行う第7の工程と、 を備え、前記各工程に沿って前記基板を搬送させるとと
    もに、 前記パドル現像工程の後、一時的に前記基板の搬送を停
    止させるか、あるいはその基板の搬送速度を、前記パド
    ル現像工程における搬送速度よりも低下させることによ
    り、一定時間をおいてから、次のシャワー現像工程へ搬
    送することを特徴とする現像方法。
  2. 【請求項2】 前記パドル現像工程の後、前記基板を、
    15秒以上、60秒以下の範囲内の一定時間をおいてか
    ら、次のシャワー現像工程へ搬送することを特徴とする
    請求項1記載の現像方法。
  3. 【請求項3】 前記現像ムラを取る工程では、ハイメガ
    ソニックの超音波を当てた液カーテン状の現像液を、前
    記基板にかけることにより現像ムラを取ることを特徴と
    する請求項1または2記載の現像方法。
  4. 【請求項4】 前記現像液の液切りを行う工程では、基
    板上の現像液を完全には切らずに、その現像液の下の現
    像パターンが露出する前に、次の1回目のシャワーリン
    ス工程へ送ることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の現像方法。
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