JP2003117801A - 表面平滑化装置およびその方法 - Google Patents

表面平滑化装置およびその方法

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JP2003117801A
JP2003117801A JP2001313670A JP2001313670A JP2003117801A JP 2003117801 A JP2003117801 A JP 2003117801A JP 2001313670 A JP2001313670 A JP 2001313670A JP 2001313670 A JP2001313670 A JP 2001313670A JP 2003117801 A JP2003117801 A JP 2003117801A
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resin film
fine particle
particle dispersion
base material
surface smoothing
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English (en)
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Katsumi Fukaya
谷 勝 美 深
Chiaki Kato
藤 千 明 加
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材上に形成された樹脂膜の表面の欠陥部位
を効率良く除去して製品の歩留まりを向上させることが
できる表面平滑化装置を提供する。 【解決手段】 表面平滑化槽10において、基材41上
に形成された樹脂膜42の表面に対して、微粒子分散液
ノズル13により微粒子分散液を吹き付けながら、回転
したロール状ブラシ12を物理的に接触させ、基材41
上に形成された樹脂膜42の表面の欠陥部位を除去して
当該樹脂膜42の表面を平滑化する。次いで、拭取洗浄
槽20において、基材41上に形成された樹脂膜42の
表面に対して、洗浄液ノズル23により水等の洗浄液を
吹き付けながら、回転したロール状ブラシ22を物理的
に接触させ、表面が平滑化された基材41上の樹脂膜4
2から微粒子分散液および除去後の樹脂膜片を拭き取
る。その後、水洗槽30において、基材41上に形成さ
れた樹脂膜42の表面に対して水洗用ノズル32により
水を吹き付けることにより、基材41上に形成された樹
脂膜42の表面に付着した微粒子分散液等を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材上に形成され
た樹脂膜の表面を平滑化する表面平滑化装置に係り、と
りわけ、基材上に形成された樹脂膜の表面の欠陥部位
(突起物や連続的な微小凹凸等)を効率良く除去して製
品の歩留まりを向上させることができる表面平滑化装置
および表面平滑化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶ディスプレイ用カラーフィ
ルタは、ガラス基板等からなる基材上に規則的なパター
ンを有する着色された樹脂膜を形成することにより製造
されている。このような製造プロセスにおいて、基材上
に形成される樹脂膜は、基材上に樹脂の溶解液をコーテ
ィングした後に当該溶解液を硬化させることにより形成
される。また、このようにして基材上に形成される樹脂
膜は、フォトリソ法等により、規則的なパターンに成形
される。
【0003】ここで、基材上に形成される樹脂膜の表面
には、製造プロセス中に混入した樹脂膜中の異物等に起
因して突起物が発生することが多い。また、樹脂膜を形
成するための樹脂の溶解液中に顔料等の成分が含有され
ている場合には、当該溶解液を硬化させた際に樹脂膜の
表面に連続的な微小凹凸が発生することが多い。なお、
このような微小凹凸の発生傾向は、樹脂膜中に含まれる
顔料の含有率が高くなる程、顕著になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにして製造された液晶ディスプレイ用カラーフィルタ
において、基材上に形成された樹脂膜の表面に突起物が
存在していると、樹脂膜上に形成される透明電極とそれ
に対向する駆動電極とが接触して両者がショートし、表
示画像の乱れを引き起こす原因となる。また、カラーフ
ィルタ側基板と駆動電極側基板との間の距離(セルギャ
ップ)が不均一になり、これによっても表示画像の乱れ
が生じる。すなわち、樹脂膜の表面に存在する突起物は
表示画像の不良を引き起こす重要な要因の一つとなる。
【0005】また、上述したようにして製造された液晶
ディスプレイ用カラーフィルタにおいて、基材上に形成
された樹脂膜の表面に連続的な微小凹凸が存在している
と、ポリイミド等からなる配向膜を表面に均一にコーテ
ィングすることができなくなり、配向不良を引き起こす
要因となる。
【0006】ここで、樹脂膜の表面に存在する突起物
は、製造プロセス中の様々な要因によって発生すること
から、突起物の発生数そのものを直接減少させることは
困難である。また、樹脂膜の表面に存在する連続的な微
小凹凸は、着色のために用いられる顔料等に起因するも
のであることから、このような連続的な微小凹凸の発生
を直接抑制することは困難である。このため、製造プロ
セス中において、基材上に形成された樹脂膜の表面の欠
陥部位(突起物や連続的な微小凹凸等)を効率良く除去
して樹脂膜の表面を平滑化することが強く求められてい
る。
【0007】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、基材上に形成された樹脂膜の表面の欠陥部
位(突起物や連続的な微小凹凸等)を効率良く除去して
製品の歩留まりを向上させることができる表面平滑化装
置および表面平滑化方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、その第1の解
決手段として、基材上に形成された樹脂膜の表面を平滑
化する表面平滑化装置において、基材上に形成された樹
脂膜の表面の欠陥部位を除去して当該樹脂膜の表面を平
滑化する表面平滑化槽を備え、前記表面平滑化槽は、前
記基材上に形成された樹脂膜の表面に対して微粒子分散
液を供給する微粒子分散液供給部と、微粒子分散液が供
給された前記樹脂膜の表面に物理的に接触して当該樹脂
膜の表面の欠陥部位を除去する表面平滑化用ブラシとを
有することを特徴とする表面平滑化装置を提供する。
【0009】なお、上述した第1の解決手段において、
前記微粒子分散液供給部は、前記基材に対して微粒子分
散液を直接吹き付けることにより前記樹脂膜の表面に対
して微粒子分散液を供給することが好ましい。また、前
記微粒子分散液供給部は、前記表面平滑化用ブラシに対
して微粒子分散液を吹き付けることにより前記樹脂膜の
表面に対して微粒子分散液を供給することが好ましい。
さらに、前記表面平滑化用ブラシはスポンジ状の材料か
らなることが好ましい。さらに、前記表面平滑化用ブラ
シはロール状、または平坦な接触面を有するディスク状
をなしていることが好ましい。さらに、前記表面平滑化
槽は、前記微粒子分散液供給部により供給された微粒子
分散液を回収する回収容器と、この回収容器により回収
された微粒子分散液を前記基材上の前記樹脂膜の表面に
対して再度供給する微粒子分散液再供給路とをさらに有
することが好ましい。さらに、前記表面平滑化槽の前記
表面平滑化用ブラシは、樹脂膜が下方を向くよう支持さ
れた前記基材の下方に設置されていることが好ましい。
さらに、前記微粒子分散液供給部により供給される微粒
子分散液は、平滑化される樹脂膜の主成分よりも硬度が
高い微粒子を含有することが好ましい。ここで、前記微
粒子分散液の粒子濃度は0.01〜1.0wt%である
ことが好ましい。また、前記微粒子分散液中に含有され
た前記微粒子はその粒子径が10〜1000nmである
ことが好ましい。
【0010】また、上述した第1の解決手段において
は、前記表面平滑化槽により表面が平滑化された前記基
材上の前記樹脂膜から微粒子分散液および除去後の樹脂
膜片を拭き取る拭取洗浄槽をさらに備えることが好まし
い。ここで、前記拭取洗浄槽は、前記基材上の前記樹脂
膜の表面に物理的に接触して当該基材から微粒子分散液
および除去後の樹脂膜片を拭き取る拭取洗浄用ブラシを
有することが好ましい。また、前記拭取洗浄槽は、前記
基材上の前記樹脂膜の表面に対して洗浄液を供給する洗
浄液供給部をさらに有することが好ましい。
【0011】本発明は、その第2の解決手段として、基
材上に形成された樹脂膜の表面を平滑化する表面平滑化
方法において、基材上に形成された樹脂膜の表面に対し
て微粒子分散液を供給する工程と、微粒子分散液が供給
された前記樹脂膜の表面に表面平滑化用ブラシを物理的
に接触させて当該樹脂膜の表面の欠陥部位を除去する工
程とを含むことを特徴とする表面平滑化方法を提供す
る。
【0012】なお、上述した第2の解決手段において、
表面が平滑化された前記基材上の前記樹脂膜から微粒子
分散液および除去後の樹脂膜片を拭き取る工程をさらに
含むことが好ましい。
【0013】本発明の第1および第2の解決手段によれ
ば、基材上の樹脂膜の表面に対して、微粒子分散液を吹
き付けながら、表面平滑化用ブラシを物理的に接触させ
て当該樹脂膜の表面の欠陥部位を除去するので、樹脂膜
の表面の欠陥部位(突起物や連続的な微小凹凸等)を効
率良く除去して基材上の樹脂膜の表面を平滑化すること
ができる。このため、突起物や連続的な微小凹凸等に起
因した表示画像の不良等を効果的に防止することがで
き、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明による表面平
滑化装置の一実施の形態を示す図である。なお、本実施
の形態においては、処理対象物として、ガラス基板から
なる基材41上にネガ型レジストからなる着色された樹
脂膜42が形成されたカラーフィルタ基板等を用いる場
合を例に挙げて説明する。
【0015】図1に示すように、表面平滑化装置1は、
基材41上に形成された樹脂膜42の表面を平滑化する
ものであり、基材41上に形成された樹脂膜42の表面
の欠陥部位(突起物や連続的な微小凹凸等)を除去して
当該樹脂膜42の表面を平滑化する表面平滑化槽10
と、表面平滑化槽10により表面が平滑化された基材4
1上の樹脂膜42から微粒子分散液および除去後の樹脂
膜片を拭き取る拭取洗浄槽20と、拭取洗浄槽20によ
り微粒子分散液および除去後の樹脂膜片が拭き取られた
樹脂膜42付きの基材41を水洗する水洗槽30とを備
えている。なお、表面平滑化槽10、拭取洗浄槽20お
よび水洗槽30にはそれぞれ搬送ローラ11,21,3
1が設けられており、表面平滑化槽10の挿入口(ロー
ダ)35から挿入された樹脂膜42付きの基材41が水
平状態で排出口(アンローダ)36まで搬送されるよう
になっている。なお、本実施の形態においては、樹脂膜
42付きの基材41が、樹脂膜42が上方を向くよう支
持された状態で搬送されるようになっている。
【0016】表面平滑化槽10は、搬送ローラ11によ
り搬送される基材41上の樹脂膜42の表面に対して微
粒子分散液を供給する微粒子分散液ノズル(微粒子分散
液供給部)13と、微粒子分散液が供給された樹脂膜4
2の表面に物理的に接触するロール状ブラシ(表面平滑
化用ブラシ)12とを有し、基材41上に形成された樹
脂膜42の表面に対して、微粒子分散液ノズル13によ
り微粒子分散液を吹き付けながら、回転したロール状ブ
ラシ12を物理的に接触させることにより、基材41上
の樹脂膜42の表面の欠陥部位を除去して当該樹脂膜4
2の表面を平滑化するようになっている。なお、ロール
状ブラシ12は、スポンジ状の材料からなることが好ま
しい。また、ロール状ブラシ12は、必要に応じて任意
の数だけ設置することが好ましい。さらに、ロール状ブ
ラシ12は、基材41上の樹脂膜42の表面に均一に接
触した状態で樹脂膜42付きの基材41の搬送速度と異
なる速度で回転させることが好ましい。
【0017】ここで、表面平滑化槽10においては、微
粒子分散液ノズル13により、樹脂膜42付きの基材4
1に対して微粒子分散液を直接吹き付けることにより基
材41上の樹脂膜42の表面に対して微粒子分散液を供
給しているが、これに限らず、図2に示すように、微粒
子分散液ノズル14により、ロール状ブラシ12に対し
て微粒子分散液を吹き付けることにより、微粒子分散液
ノズル14単独で、または微粒子分散液ノズル13と協
働で、基材41上の樹脂膜42の表面に対して間接的に
微粒子分散液を供給するようにしてもよい。また、表面
平滑化槽10においては、図2に示すように、微粒子分
散液ノズル13,14により吹き付けられた微粒子分散
液を回収する回収トレイ(回収容器)15と、この回収
トレイ15により回収された微粒子分散液を微粒子分散
液ノズル13,14に対して再度供給する、ポンプ(図
示せず)等を備えた微粒子分散液再供給路16とを有
し、表面平滑化槽10内にて微粒子分散液を再利用する
ことができるようになっている。なお、微粒子分散液再
供給路16には、除去後の樹脂膜片を捕集する濾過機能
を付与してもよい。
【0018】なお、微粒子分散液ノズル13,14によ
り供給される微粒子分散液としては、水や有機溶剤(樹
脂膜42付きの基材41や微粒子等に影響がないもの)
等の液体に微粒子を含有させたものを用いることが好ま
しい。微粒子としては、金属酸化物等の無機物の他、樹
脂ビーズ等の有機物や、無機物と有機物との混合物を用
いることができる。なお、微粒子の硬度は、表面の平滑
化効果を高めるため、平滑化される樹脂膜42の主成分
の硬度よりも高いことが好ましい。また一方で、微粒子
の硬度は、樹脂膜42が形成されていない基材41の表
面に傷が入ることと等を防止するため、基材41の硬度
よりも低いことが好ましい。また、微粒子分散液の粒子
濃度は0.01〜1.0wt%であることが好ましい。
さらに、微粒子の粒子径は、10〜1000nmである
ことが好ましく、特に、樹脂膜42中の顔料分子の粒径
(顔料の1次凝集体の最大粒径2μm)よりも小さいこ
とが好ましい。さらにまた、このような微粒子分散液に
は、必要に応じて、界面活性剤等を添加してもよい。な
お、ロール状ブラシ12の材質としては、このような微
粒子分散液に対して耐性があることが好ましく、例えば
ポリビニルアルコールやポリ塩化ビニル、ポリウレタン
等を用いることが好ましい。
【0019】拭取洗浄槽20は、搬送ローラ21により
搬送される基材41上の樹脂膜42の表面に対して水等
の洗浄液を供給する洗浄液ノズル(洗浄液供給部)23
と、洗浄液が供給された基材41上の樹脂膜42の表面
に物理的に接触するロール状ブラシ(拭取洗浄用ブラ
シ)22とを有し、基材41上に形成された樹脂膜42
の表面に対して、洗浄液ノズル23により洗浄液を吹き
付けながら、回転したロール状ブラシ22を物理的に接
触させることにより、樹脂膜42付きの基材41から微
粒子分散液および除去後の樹脂膜片を拭き取るようにな
っている。なお、ロール状ブラシ22は、スポンジ状の
材料からなることが好ましい。また、ロール状ブラシ2
2は、必要に応じて任意の数だけ設置することが好まし
い。さらに、ロール状ブラシ22は、基材41上の樹脂
膜42の表面に均一に接触した状態で樹脂膜42付きの
基材41の搬送速度と異なる速度で回転させることが好
ましい。なお、ロール状ブラシ22および洗浄液ノズル
23は樹脂膜42付きの基材41の下面側に設けること
も可能であり、この場合には、樹脂膜42付きの基材4
1の裏面に回り込んだ微粒子分散液および除去後の樹脂
膜片を確実に取り除くことができる。なお、これに伴っ
て、水洗槽30においても、樹脂膜42付きの基材41
の裏面に対して水を吹き付ける水洗用ノズルを設けるよ
うにするとよい。
【0020】ここで、拭取洗浄槽20においては、洗浄
液ノズル23により、樹脂膜42付きの基材41に対し
て水等の洗浄液を直接吹き付けているが、これに限ら
ず、ロール状ブラシ22に対して、または樹脂膜42付
きの基材41とロール状ブラシ22の両方に対して、洗
浄液を吹き付けるようにしてもよい。
【0021】水洗槽30は、搬送ローラ31により搬送
される基材41上の樹脂膜42の表面に対して水を吹き
付ける水洗用ノズル32を有し、基材41上に形成され
た樹脂膜42の表面に付着した微粒子分散液等を除去す
るようになっている。なお、水洗槽30は、必要な洗浄
度合いに応じて任意の構成で複数設けることができる。
また、水洗槽30には、必要に応じて、基材41上に形
成された樹脂膜42の表面に物理的に接触して樹脂膜4
2付きの基材41から微粒子分散液等を取り除くための
ロール状またはディスク状のブラシを設けるようにして
もよい。なお、水洗用ノズル31により吹き付けられる
水としては、オゾン水や水素水等を用いてもよく、また
必要に応じて、洗浄剤を用いてもよい。
【0022】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0023】まず、表面平滑化装置1において、樹脂膜
42付きの基材41が表面平滑化槽10の挿入口35か
ら挿入される。表面平滑化槽10においては、搬送ロー
ラ11により搬送される基材41上の樹脂膜42の表面
に対して、微粒子分散液ノズル13により微粒子分散液
を吹き付けながら、回転したロール状ブラシ12を物理
的に接触させる。これにより、ロール状ブラシ12によ
り基材41上の樹脂膜42の表面が擦られ、樹脂膜42
の表面の欠陥部位(突起物や連続的な微小凹凸等)が除
去されることにより基材41上の樹脂膜42の表面が平
滑化される。
【0024】次いで、樹脂膜42付きの基材41は次段
の拭取洗浄槽20に送り込まれ、拭取洗浄槽20におい
て、搬送ローラ21により搬送される基材41上の樹脂
膜42の表面に対して、洗浄液ノズル23により水等の
洗浄液を吹き付けながら、回転したロール状ブラシ22
を物理的に接触させる。これにより、ロール状ブラシ2
2により基材41上の樹脂膜42の表面が擦られ、表面
が平滑化された基材41上の樹脂膜42から微粒子分散
液および除去後の樹脂膜片が拭き取られる。
【0025】その後、拭取洗浄槽20により微粒子分散
液および除去後の樹脂膜片が除去された樹脂膜42付き
の基材41は次段の水洗槽30に送り込まれ、水洗槽3
0において、搬送ローラ31により搬送される基材41
上の樹脂膜42の表面に対して水洗用ノズル32により
水を吹き付けることにより、基材41上の樹脂膜42の
表面に付着した微粒子分散液等を除去する。
【0026】最後に、水洗槽30により基材41上の樹
脂膜42の表面に付着した微粒子分散液等が除去された
樹脂膜42付きの基材41を必要に応じて乾燥させた
後、排出口36から取り出す。
【0027】このように本実施の形態によれば、表面平
滑化槽10において、基材41上の樹脂膜42の表面に
対して、微粒子分散液ノズル13により微粒子分散液を
吹き付けながら、回転したロール状ブラシ12を物理的
に接触させて樹脂膜42の表面の欠陥部位を除去するの
で、樹脂膜42の表面の欠陥部位(突起物や連続的な微
小凹凸等)を効率良く除去して基材41上の樹脂膜42
の表面を平滑化することができる。このため、突起物や
連続的な微小凹凸等に起因した表示画像の不良等を効果
的に防止することができ、カラーフィルタ基板等の製品
の歩留まりを向上させることができる。
【0028】なお、上述した実施の形態においては、基
材41としてガラス基板を用いる場合を例に挙げて説明
したが、微粒子分散液に対して耐久性があるものであれ
ば、ガラス基板に限らず、金属やプラスチック等からな
る任意の基板を用いることができる。また、基材41上
に形成された樹脂膜42としてネガ型レジストを用いる
場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、その他の
硬化型樹脂やポジ型レジスト等からなる任意の樹脂膜を
用いることができる。
【0029】また、上述した実施の形態においては、表
面平滑化用ブラシおよび拭取洗浄用ブラシとしてロール
状ブラシ12,22を用いているが、これに限らず、平
坦な接触面を有するディスク状ブラシ等の任意のものを
用いることができる。また、ロール状ブラシとディスク
状ブラシとを併用して用いることも可能である。
【0030】さらに、上述した実施の形態においては、
樹脂膜42が上方を向くよう支持された状態で樹脂膜4
2付きの基材41が搬送される場合を例に挙げて説明し
たが、これに限らず、図3に示すように、樹脂膜42が
下方を向くよう支持された状態で樹脂膜42付きの基材
41を搬送し、表面平滑化槽10のロール状ブラシ12
を樹脂膜42付きの基材41の下方に設置するようにし
てもよい。なお、樹脂膜42付きの基材41の下方に
は、微粒子分散液を収容する供給トレイ18が設置され
ており、ロール状ブラシ12の一部を供給トレイ18内
の微粒子分散液に浸漬させた状態でロール状ブラシ12
を回転させることにより、樹脂膜42付きの基材41に
対して微粒子分散液を供給することができるようになっ
ている。この場合には、樹脂膜42付きの基材41の裏
面側にのみ微粒子分散液が供給され、表面側に微粒子分
散液が回り込むことがないので、少量の微粒子分散液に
よって基材41上の樹脂膜42の表面を平滑化すること
が可能となり、拭取洗浄槽20や水洗槽30における洗
浄の負担を軽くすることができる。なお、図3におい
て、供給トレイ18の代わりに、樹脂膜42付きの基材
41の下方に微粒子分散液ノズルを設置し、樹脂膜42
付きの基材41やロール状ブラシ12に対して微粒子分
散液を吹き付けるようにしてもよい。
【0031】さらに、上述した実施の形態においては、
表面平滑化槽10および拭取洗浄槽20において、基材
41の一方の面にのみロール状ブラシ12,22を接触
させて基材41上の樹脂膜42の表面を平滑化するよう
にしているが、図4に示すように、基材41の両面に樹
脂膜42,42が形成されているような場合には、樹脂
膜42,42の両方の表面にロール状ブラシ12,22
を接触させて基材41の両面に形成された樹脂膜42の
表面を平滑化するようにしてもよい。
【0032】さらにまた、上述した実施の形態において
は、表面平滑化槽10と拭取洗浄槽20とを分離して設
置しているが、これに限らず、表面平滑化槽10と拭取
洗浄槽20とを一体化し、ノズルから吹き付けられる液
の種類を適宜変えることにより、一つの槽において、表
面平滑化槽10および拭取洗浄槽20の両方の処理を行
うようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
材上に形成された樹脂膜の表面の欠陥部位(突起物や連
続的な微小凹凸等)を効率良く除去して製品の歩留まり
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面平滑化装置の一実施の形態を
示す図。
【図2】図1に示す表面平滑化装置の変形例を示す図。
【図3】図1に示す表面平滑化装置の他の変形例を示す
図。
【図4】図1に示す表面平滑化装置のさらに他の変形例
を示す図。
【符号の説明】
1 表面平滑化装置 10 表面平滑化槽 11 搬送ローラ 12 ロール状ブラシ(表面平滑化用ブラシ) 13,14 微粒子分散液ノズル(微粒子分散液供給
部) 15 回収トレイ(回収容器) 16 微粒子分散液再供給路 18 供給トレイ 20 拭取洗浄槽 21 搬送ローラ 22 ロール状ブラシ(拭取洗浄用ブラシ) 23 洗浄液ノズル(洗浄液供給部) 30 水洗槽 31 搬送ローラ 32 水洗用ノズル 35 挿入口 36 排出口 41 基材 42 樹脂膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 7/04 B08B 7/04 A G02B 1/10 G02B 5/20 101 5/20 101 1/10 Z Fターム(参考) 2H048 BA45 BB02 BB28 BB44 2K009 CC21 DD16 EE00 3B116 AA02 AB14 BA08 BA14 BB22 CC01 CC03 CD22 3B201 AA02 AB14 BA08 BA14 BB22 BB92 BB95 CC01 CC11 CD22 3C058 AC04 CA06 CB02 DA02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に形成された樹脂膜の表面を平滑化
    する表面平滑化装置において、 基材上に形成された樹脂膜の表面の欠陥部位を除去して
    当該樹脂膜の表面を平滑化する表面平滑化槽を備え、 前記表面平滑化槽は、前記基材上に形成された樹脂膜の
    表面に対して微粒子分散液を供給する微粒子分散液供給
    部と、微粒子分散液が供給された前記樹脂膜の表面に物
    理的に接触して当該樹脂膜の表面の欠陥部位を除去する
    表面平滑化用ブラシとを有することを特徴とする表面平
    滑化装置。
  2. 【請求項2】前記微粒子分散液供給部は、前記基材に対
    して微粒子分散液を直接吹き付けることにより前記樹脂
    膜の表面に対して微粒子分散液を供給することを特徴と
    する請求項1記載の表面平滑化装置。
  3. 【請求項3】前記微粒子分散液供給部は、前記表面平滑
    化用ブラシに対して微粒子分散液を吹き付けることによ
    り前記樹脂膜の表面に対して微粒子分散液を供給するこ
    とを特徴とする請求項1記載の表面平滑化装置。
  4. 【請求項4】前記表面平滑化用ブラシはスポンジ状の材
    料からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    記載の表面平滑化装置。
  5. 【請求項5】前記表面平滑化用ブラシはロール状をなし
    ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載
    の表面平滑化装置。
  6. 【請求項6】前記表面平滑化用ブラシは平坦な接触面を
    有するディスク状をなしていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか記載の表面平滑化装置。
  7. 【請求項7】前記表面平滑化槽は、前記微粒子分散液供
    給部により供給された微粒子分散液を回収する回収容器
    と、この回収容器により回収された微粒子分散液を前記
    基材上の前記樹脂膜の表面に対して再度供給する微粒子
    分散液再供給路とをさらに有することを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれか記載の表面平滑化装置。
  8. 【請求項8】前記表面平滑化槽の前記表面平滑化用ブラ
    シは、樹脂膜が下方を向くよう支持された前記基材の下
    方に設置されていることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか記載の表面平滑化装置。
  9. 【請求項9】前記微粒子分散液供給部により供給される
    微粒子分散液は、平滑化される樹脂膜の主成分よりも硬
    度が高い微粒子を含有することを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれか記載の表面平滑化装置。
  10. 【請求項10】前記微粒子分散液の粒子濃度は0.01
    〜1.0wt%であることを特徴とする請求項1乃至9
    のいずれか記載の表面平滑化装置。
  11. 【請求項11】前記微粒子分散液中に含有された前記微
    粒子はその粒子径が10〜1000nmであることを特
    徴とする請求項1乃至10のいずれか記載の表面平滑化
    装置。
  12. 【請求項12】前記表面平滑化槽により表面が平滑化さ
    れた前記基材上の前記樹脂膜から微粒子分散液および除
    去後の樹脂膜片を拭き取る拭取洗浄槽をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至11のいずれか記載の表面
    平滑化装置。
  13. 【請求項13】前記拭取洗浄槽は、前記基材上の前記樹
    脂膜の表面に物理的に接触して当該基材から微粒子分散
    液および除去後の樹脂膜片を拭き取る拭取洗浄用ブラシ
    を有することを特徴とする請求項12記載の表面平滑化
    装置。
  14. 【請求項14】前記拭取洗浄槽は、前記基材上の前記樹
    脂膜の表面に対して洗浄液を供給する洗浄液供給部をさ
    らに有することを特徴とする請求項13記載の表面平滑
    化装置。
  15. 【請求項15】基材上に形成された樹脂膜の表面を平滑
    化する表面平滑化方法において、 基材上に形成された樹脂膜の表面に対して微粒子分散液
    を供給する工程と、 微粒子分散液が供給された前記樹脂膜の表面に表面平滑
    化用ブラシを物理的に接触させて当該樹脂膜の表面の欠
    陥部位を除去する工程とを含むことを特徴とする表面平
    滑化方法。
  16. 【請求項16】表面が平滑化された前記基材上の前記樹
    脂膜から微粒子分散液および除去後の樹脂膜片を拭き取
    る工程をさらに含むことを特徴とする請求項15記載の
    表面平滑化方法。
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