JPH0844061A - レジスト組成物 - Google Patents

レジスト組成物

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JPH0844061A
JPH0844061A JP6193724A JP19372494A JPH0844061A JP H0844061 A JPH0844061 A JP H0844061A JP 6193724 A JP6193724 A JP 6193724A JP 19372494 A JP19372494 A JP 19372494A JP H0844061 A JPH0844061 A JP H0844061A
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JP
Japan
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resin
alkali
ether
resist composition
compounds
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Application number
JP6193724A
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English (en)
Inventor
Shugo Matsuno
修吾 松野
Nobunori Abe
信紀 阿部
Hideyuki Tanaka
秀行 田中
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な感放射線性レジスト組成物を提供す
る。 【構成】 アルカリ可溶性樹脂、架橋剤および放射線の
照射により酸を発生する成分を含有する組成物であっ
て、アルカリ可溶性樹脂が狭分散性の水素添加フェノー
ル樹脂であることを特徴とするレジスト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の微細加工
用レジスト組成物に関し、さらに詳しくは、遠紫外線、
クリプトンフルオライドレーザー光、X線、電子線など
の照射によるパターン形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子を製造する場合、シリコンウ
エハ表面にレジストを塗布して感光膜を作り、放射線を
照射して潜像を形成し、ついでそれを現像してネガまた
はポジの画像を形成するリソグラフィー技術によって画
像を得ている。ところで、IC、LSI、更にVLSI
へと半導体の高集積化、高密度化、小型化、高速化が進
むにつれ素子の微細加工に対する要求は高まり、現在で
は0.5μm以下の微細パターンを形成する技術が要求
されている。しかしながら、近紫外線や可視光線を用い
る従来のリソグラフィーではこのような微細パターンの
形成がきわめて困難であり、歩留りの低下も著しい。
【0003】このため、波長350〜450nmの近紫
外線光を利用する従来のフォトリソグラフィーに代え
て、露光の解像度を高めるために、近紫外線より波長の
短い遠紫外線(短波長紫外線)やクリプトンフルオライ
ドレーザー(以下、KrFエキシマレーザーという)光
などを用いるリソグラフィー技術が研究されている。従
来の近紫外線光を利用するリソグラフィーでは、基材高
分子としてノボラック系樹脂が広く用いられている。し
かし、ノボラック系樹脂は、遠紫外線やKrFエキシマ
レーザーのように波長の短い光を殆ど透過しないため、
充分な感度が得られない、パターン形状が悪いといった
問題点が知られている。また、最近の例として、より透
過率を向上させることを目的とした水素化ポリビニルフ
ェノール誘導体を基材高分子として用いる方法(例え
ば、特開平3−87746号公報)が知られている。こ
の改良によりパターン形状についてはだいぶ改善されて
いるものの、より高度化しているレジストの要求特性、
特に解像性に対しては、更なる改善が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術のもと
で、発明者らは、前記の問題を解決すべく鋭意研究した
結果、基材高分子として狭分散性の部分水素添加フェノ
ール樹脂を用いると高い解像度のレジスト組成物が得ら
れることを見いだし、この知見に基づき本発明を完成す
るに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、アルカリ可溶性樹脂、架橋剤および放射線の照射に
より酸を発生する成分(以下、PAGという)を含有す
る組成物であって、アルカリ可溶性樹脂が狭分散性の水
素添加フェノール樹脂であることを特徴とするレジスト
組成物が提供される。
【0006】以下、本発明について詳述する。本発明で
用いられるアルカリ可溶性樹脂は、狭分散性の部分水素
添加フェノール樹脂である。本発明において狭分散性と
は、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)
(以下、Mw/Mnという)で表される分散度が狭いも
のをいい、下限は通常1.0であり、上限は通常1.
5、好ましくは1.3である。
【0007】本発明で用いられる狭分散性の水素添加フ
ェノール樹脂(以下、単に樹脂ということがある)は、
周知のものを用いることができ、例えばノボラック樹脂
やラジカル重合で得られるポリビニルフェノール樹脂を
常法により水素添加したものを分別により狭分散化する
方法、t−ブトキシスチレン等をリビング重合して得ら
れる狭分散性ポリt−ブトキシスチレンを脱保護して狭
分散性ポリビニルフェノールとした後に水素添加する方
法等により得られるものが挙げられる。通常、生産性の
観点から狭分散性のポリマーを後から水素添加する方法
による方が実際的である。このような樹脂の具体例とし
ては、4−ビニルフェノール、3−ビニルフェノール、
2−ビニルフェノール、2−メチル−4−ビニルフェノ
ール、2−エチル−4−ビニルフェノール、3−メチル
−4−ビニルフェノール、2−クロロ−4−ビニルフェ
ノールなどの狭分散性のポリマーの部分水素添加物が挙
げられる。
【0008】また、上記のような樹脂の水素添加率は、
上限は通常50%、好ましくは25%、より好ましくは
15%であり、下限は通常1%、好ましくは3%、より
好ましくは5%である。樹脂の分子量は、特に制限され
るものではないが、解像度の点から上限は好ましくは1
00,000、より好ましくは20,000であり、下
限は好ましくは1,000、より好ましくは2,000
である。
【0009】本発明において用いられる架橋剤は、活性
化放射線の照射によりブレンステッド酸またはルイス酸
を形成する物質に由来する酸の存在下で架橋し、活性化
放射線の照射部のアルカリ現像液に対する溶解性を低下
させる物質であれば特に限定されるものではないが、炭
素に結合するアルコキシ基(−COR;R=アルキル
基)を有する物質やエポキシ基を有する物質が挙げられ
る。炭素に結合するアルコキシ基を有する物質の具体例
としては、アルキルエーテル化メラミン樹脂、アルキル
エーテル化ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテル化
ウレア樹脂、アルキルエーテル基含有フェノール系化合
物などが挙げられる。なかでもヘキサメチルエーテル化
メラミンを主成分とするメラミン樹脂やテトラアルキル
エーテル化ベンゾグアナミン樹脂は保存安定性が良好で
あることから好ましい。特にメラミン系架橋剤は、アル
コール系またはエーテル系溶剤を用いる再結晶により容
易に単核体の純度を向上させることが出来、単核体の純
度が85%以上であるヘキサメトキシメチルメチラミン
を用いると高い感度が得られ、極めて好ましい架橋剤と
して使用される。アルキルエーテル化ウレア樹脂のなか
では、モノメチロール尿素、ジメチロール尿素、トリメ
チロール尿素、ウロン化合物などのアルキルエーテル化
物が好ましく、トリメチロール尿素のアルキルエーテル
化物がより好ましい例である。アルキルエーテル基含有
フェノール系化合物の具体例としては、特開平3−10
7162号公報第5頁右下欄下から3行目〜第6頁左上
欄下から第13行目に記載された一般式で記載されてい
る化合物などが例示される。エポキシ基を有する物質の
具体例としては、ビスフェノールA系エポキシ樹脂、ビ
スフェノールE系エポキシ樹脂、ビスフェノールF系エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールS系エポキシ樹脂、ノボラ
ック系エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂などのグリシ
ジルエーテル系エポキシ樹脂;シクロヘキセンオキシド
含有エポキシ樹脂、シクロデセンオキシド含有エポキシ
樹脂、シクロペンテンオキシド含有エポキシ樹脂などの
環式脂肪族エポキシ樹脂;グリシジルアクリレート系エ
ポキシ樹脂、ポリグリシジルメタクリレート系エポキシ
樹脂などのグリシジルエステル系エポキシ樹脂のほか、
グリシジルアミン系エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹
脂、多官能エポキシ樹脂などが例示される。これらの架
橋剤は、単独で使用しても2種類以上を混合して用いて
もよい。これらの架橋剤の配合量は、本発明で用いる樹
脂100重量部に対して下限は通常0.2重量部、好ま
しくは3重量部であり、上限は通常50重量部、好まし
くは40重量部である。0.2重量部未満ではパターン
の形成が不可能となり。50重量部を超えると現像残が
発生し易くなるなどの問題が生じ易くなる。
【0010】本発明において用いられるPAGは、活性
化放射線によりに露光されるとブレンステッド酸または
ルイス酸を発生する物質であれば特に制限はなく、オニ
ウム塩、ハロゲン化有機化合物、キノンジアジド化合
物、α,αビス(スルホニル)ジアゾメタン系化合物、
α−カルボニル−α−スルホニルジアゾメタン系化合
物、スルホン化合物、有機酸エステル化合物、有機酸ア
ミド化合物、有機酸イミド化合物など公知のものを用い
ることができる。オニウム塩としては、ジアゾニウム
塩、アンモニウム塩、ヨードニウム塩、トリフェニルス
ルホニウムトリフレートなどのスルホニウム塩、ホスホ
ニウム塩、アルソニウム塩、オキソニウム塩などが挙げ
られる。
【0011】ハロゲン化有機化合物としては、ハロゲン
含有オキサジアゾール系化合物、ハロゲン含有トリアジ
ン系化合物、ハロゲン含有アセトフェノン系化合物、ハ
ロゲン含有ベンゾフェノン系化合物、ハロゲン含有スル
ホキサイド系化合物、ハロゲン含有スルホン系化合物、
ハロゲン含有チアゾール系化合物、ハロゲン含有オキサ
ゾール系化合物、ハロゲン含有トリアゾール化合物、ハ
ロゲン含有2−ピロン系化合物、その他ハロゲン含有ヘ
テロ環状化合物、ハロゲン含有脂肪族炭化水素化合物、
ハロゲン含有芳香族炭化水素化合物、スルフェニルハラ
イド化合物などが挙げられ、具体的には、トリス(2,
3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス(2,3
−ジブロモ−3−クロロプロピル)ホスフェート、テト
ラブロモクロロブタン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサ
ブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン、ヘキサ
ブロモビフェニル、アリルトリブロモフェニルエーテ
ル、テトラクロロビスフェノールA、テトラブロモビス
フェノールA、テトラクロロビスフェノールAのビス
(クロロエチル)エーテル、テトラブロモビスフェノー
ルAのビス(ブロモエチル)エーテル、ビスフェノール
Aのビス(2,3−ジクロロプロピル)エーテル、ビス
フェノールAのビス(2,3−ジブロモプロピル)エー
テル、テトラクロロビスフェノールAのビス(2,3−
ジクロロプロピル)エーテル、テトラブロモビスフェノ
ールAのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル、
テトラクロロビスフェノールS、テトラブロモビスフェ
ノールS、テトラクロロビスフェノールSのビス(クロ
ロエチル)エーテル、テトラブロモビスフェノールSの
ビス(ブロモエチル)エーテル、ビスフェノールSのビ
ス(2,3−ジクロロプロピル)エーテル、ビスフェノ
ールSのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル、
トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレー
ト、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
などのハロゲン系難燃剤やジクロロジフェニルトリクロ
ロエタン、ペンタクロロフェノール、2,4,6−トリ
クロロフェニル 4−ニトロフェニルエーテル、2,4
−ジクロロフェニル 3’−メトキシ−4’−ニトロフ
ェニルエーテル、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、1,1−ビス
(4−クロロフェニル)エタノール、1,1−ビス(4
−クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノー
ル、2,4,4’,5−テトラクロロジフェニルスルフ
ィド、2,4,4’,5−テトラクロロジフェニルスル
ホンなどの有機クロロ系農薬などが例示される。
【0012】キノンジアジド化合物の具体例としては、
1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン
酸エステル、2,1−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、2,1−ベンゾキノンジアジド−5−
スルホン酸エステルのようなキノンジアジド誘導体のス
ルホン酸エステルや1,2−ベンゾキノン−2−ジアジ
ド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノン
−2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−
ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸クロライ
ド、1,2−ナフトキノン−1−ジアジド−6−スルホ
ン酸クロライド、1,2−ベンゾキノン−1−ジアジド
−5−スルホン酸クロライド等のキノンジアジド誘導体
のスルホン酸クロライドなどが挙げられる。
【0013】α,αビス(スルホニル)ジアゾメタン系
化合物としては、未置換、対称的にまたは非対称的に置
換されたアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、芳
香族基、またはヘテロ環状基を有するα,αビス(スル
ホニル)ジアゾメタンなどが挙げられる。α−カルボニ
ル−α−スルホニルジアゾメタン系化合物の具体例とし
ては、未置換、対称的にまたは非対称的に置換されたア
ルキル基、アルケニル基、アラルキル基、芳香族基、ま
たはヘテロ環状基を有するα−カルボニル−α−スルホ
ニルジアゾメタンなどが挙げられる。スルホン化合物の
具体例としては、未置換、対称的にまたは非対称的に置
換されたアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、芳
香族基、またはヘテロ環状基を有するスルホン化合物、
ジスルホン化合物などが挙げられる。
【0014】有機酸エステルとしては、カルボン酸エス
テル、スルホン酸エステル、リン酸エステルなどが挙げ
られ、有機酸アミドとしては、カルボン酸アミド、スル
ホン酸アミド、リン酸アミドなどが挙げられ、有機酸イ
ミドとしては、カルボン酸イミド、スルホン酸イミド、
リン酸イミドなどが挙げられる。
【0015】これらのPAGは、単独で使用しても2種
類以上を混合して用いてもよい。これらのPAGの配合
量は、本発明で用いる樹脂100重量部に対して下限は
通常0.01重量部、好ましくは0.2重量部であり、
上限は通常50重量部、好ましくは30重量部である。
0.01重量部未満ではパターンの形成が不可能とな
り。50重量部を超えると現像残が発生し易くなった
り、パターン形状が悪化するなどの問題が生じ、いずれ
の場合もレジストの性能上好ましくない。
【0016】本発明において、前記樹脂、架橋剤及びP
AGを含有してなるレジスト組成物は、溶剤に溶解させ
て用いる。溶剤は、一般にレジスト組成物用の溶剤とし
て使用されているものを用いることができ、具体例とし
ては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、シクロペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキ
サノンなどのケトン類;n−プロパノール、i−プロパ
ノール、n−ブタノール、i−ブタノール、t−ブタノ
ール。シクロヘキサノールなどのアルコール類;エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル類;エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなど
のアルコールエーテル類;ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロ
ピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチルなどのエステ
ル類;2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロ
ピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2
−メトキシプロピオン酸エチルなどのオキシカルボン酸
エステル類;セロソルブアセテート、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート、プロピルセ
ロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテートなど
のセロソルブエステル類;プロピレングリコール、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテルなどのプロピレン
グリコール類;ジエチレンギリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジエチルエーテルなどのジエチレングリコール類;ト
リクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類;トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどの極性
溶媒などが例示され、これらは単独または2種類以上を
混合して用いてもよい。
【0017】更に本発明においては、添加剤としてレジ
スト組成物に一般に添加されているもの、例えば界面活
性剤、保存安定剤、増感剤、ストリエーション防止剤な
ど相溶性のある添加剤を含有させることができる。
【0018】本発明のレジスト組成物は現像液として通
常、アルカリ水溶液を用いるが、具体例としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウム、ア
ンモニアなどの無機アルカリの水溶液;エチルアミン、
プロピルアミンなどの第一アミン類の水溶液;ジエチル
アミン、ジプロピルアミンなどの第二アミンの水溶液;
トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの第三アミン
の水溶液;ジエチルエタノールアミン、トリエタノール
アミンなどのアルコールアミン類の水溶液;テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウ
ムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、トリエチルヒドロキシメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアン
モニウムヒドロキシドなどの第四級アンモニウムヒドロ
キシドの水溶液などが挙げられる。また、必要に応じ
て、上記アルカリ水溶液にメタノール、エタノール、プ
ロパノール、エチレングリコールなどの水溶性有機溶
媒、界面活性剤、樹脂の溶解抑止剤などを添加すること
ができる。
【0019】本発明のレジスト組成物は、上述のような
樹脂、酸発生剤のほか必要に応じて低分子フェノール化
合物誘導体や添加剤からなるものであり、通常これらを
溶剤に溶解させたものレジスト組成物溶液として用いら
れる。例えば、該溶液をシリコンウエハーなどの基板表
面に常法により塗布した後、溶剤を乾燥除去することに
よりレジスト膜を形成することができ、このときの塗布
法としては、特にスピンコーティングが賞用される。パ
ターン形成のための露光は、遠紫外線やKrFエキシマ
レーザー、X線、電子線をレジスト膜へ照射することに
行われ、更に熱処理(露光後ベーク)を行うと、より高
感度化することができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、各例中の部及び%は、特に断りのな
い限り重量基準である。
【0021】(合成例1)狭分散水素添加ポリビニルフ
ェノール 重合工程 p−t−ブトキシスチレン50g(0.284mol)
とTHF500mlを1リットル容量のフラスコに入
れ、p−t−ブトキシスチレン溶解後、−78℃に冷
却、窒素気流下、n−ブチルリチウムの15%n−ヘキ
サン溶液を5.8g(0.0136mol)添加し、5
時間攪拌した。その後室温に戻してメタノールを添加
し、反応を停止させた後、反応液をメタノール中に注
ぎ、析出した沈澱物を濾別、水洗後乾燥させて白色の重
合体48.5gを得た。得られた重合体は、GPC分析
の結果、Mw=3,700、Mn=3,300であり、
Mw/Mn=1.12であった。また、この重合体を1
H−NMRで分析したところ、t−ブチル基の存在が確
認された。
【0022】脱保護工程 次に、で得られた重合体30gをTHF200mlに
溶解させ、濃塩酸を少量添加した後、攪拌しながら10
時間還流した。その後反応液を冷却し、冷却した反応液
を水中に注ぎ、析出した沈澱物を濾別、水洗後乾燥し
て、11.8gの重合体を得た。得られた重合体は、M
w=2,500、Mn=2,300であり、Mw/Mn
=1.09であった。また、この重合体を1H−NMR
で分析したところ、t−ブチル基のピークが消失してお
り、この工程で得られた重合体は、ポリビニルフェノー
ルであることが確認された。
【0023】水素添加工程 上記で得たポリビニルフェノール10gをエタノール
90gに溶解させ、オートクレーブ中で、ラネーニッケ
ル0.8gを添加した。系内を窒素置換した後、水素圧
を50Kg/cm2として30分間20℃に保ち、その
後系内の温度を40℃に昇温させて5時間水素添加反応
を行った。反応液を冷却後、ラネーニッケルを濾別、濾
液を水中に注いだ。析出した沈澱物を濾別、水洗後乾燥
し9.31gの重合体を得た。得られた重合体は、Mw
=2,600、Mn=2,350であり、Mw/Mn=
1.11であった。また、この重合体を1H−NMRで
分析したところ、水素添加率は12.1%と算出され
た。
【0024】(合成例2〜4)分子量の違う狭分散水素
添加ポリビニルフェノール 15%n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液の量を
2.9g(6.79mmol)、1.5g(3.51m
mol)、0.71g(1.67mmol)とする以外
は、合成例1と同様の方法により重合体を得た。合成例
1〜4で得られた重合体の分析結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】(実施例1〜5、比較例1〜3)上記合成
例1〜4で得た重合体または表2の分子量・Mw/Mn
・水素添加率の水素添加ポリビニルフェノール100
部、PAGとして2,4−ビス(トリクロロメチル)−
6−フェニル−s−トリアジン1.7部、架橋剤として
表2の純度のヘキサメトキシメチルメラミン15部、フ
ッ素系界面活性剤0.01部を乳酸エチル330部に溶
解させ、0.1μmのポリテトラフルオロエチレン製イ
ルター(ミリポア社製)で濾過してレジスト溶液を調製
した。このレジスト溶液をシリコンウエハー上にスピン
コートした後、90℃で90秒間のベークを行うことに
より膜厚1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエ
ハーを遠紫外線照射装置PLA−521FA(キャノン
社製)とテストマスクを用いて露光を行った。ついで、
90℃で60秒間のベークを行った後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で1分間の浸漬現象を行
い、それぞれネガ型パターンを得た。実施例1〜4およ
び比較例1〜2で得られた各レジスト膜の感度と解像度
は表2に示す通りであった。
【0027】
【表2】
【0028】(実施例6)架橋剤としてヘキサメトキシ
メチルメラミン(単核体純度85%以上;商品名「ニカ
ラック」三和ケミカル社製)を用いる以外は実施例2と
同様の方法によりレジスト溶液を調製した。このレジス
ト溶液をシリコンウエハー上にスピンコートした後、9
0℃で90秒間のベークを行うことにより膜厚1.5μ
mのレジスト膜を形成した。このウエハーを線描画装置
(加速電圧30keV)を用いて描画を行った。ついで
90℃で90秒間のベークを行った後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で1分間の浸漬現象を行
い、ネガ型パターンを得た。実施例1〜4と同様に評価
した結果、感度は6μC/cm2、解像性は0.20μ
mであった。
【0029】(比較例4)樹脂としてMw=5,20
0、Mn=2,800、Mw/Mn=1.86、水素添
加率10.1%の水素添加ポリビニルフェノールを使用
した以外は、実施例5と同様の方法によりパターンを
得、評価を行った。このレジスト膜の感度は5.5μC
/cm2であったが、露光の適性化を行っても0.30
μmのパターンまでしか解像しなかった。
【0030】実施例及び比較例の結果から、本発明のレ
ジスト組成物は、高い解像度を実現することができ、更
に単核体純度の高いヘキサメトキシメチルメラミンを架
橋剤として用いるとより高い解像度が得られることが判
った。
【0031】
【発明の効果】かくして本発明によれば、パターン形成
や解像度に優れたレジスト組成物が得られ、更に該レジ
スト組成物は遠紫外線光やKrFエキシマレーザー光の
ような短波長光を充分に透過するので、微細加工された
半導体素子を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、架橋剤および放射
    線の照射により酸を発生する成分を含有する組成物であ
    って、アルカリ可溶性樹脂が狭分散性の水素添加フェノ
    ール樹脂であることを特徴とするレジスト組成物。
  2. 【請求項2】 アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量
    (Mw)/数平均分子量(Mn)で表される分散度が
    1.0〜1.5である請求項1記載のレジスト組成物。
  3. 【請求項3】 アルカリ可溶性樹脂が、芳香核の5〜5
    0%が水素添加された部分水素添加置換可ポリビニルフ
    ェノール樹脂である請求項1または2記載のレジスト組
    成物。
  4. 【請求項4】 架橋剤がヘキサメトキシメチルメラミン
    である請求項1、2または3記載のレジスト組成物。
  5. 【請求項5】 ヘキサメトキシメチルメラミンの単核体
    純度が85%以上である請求項4記載のレジスト組成
    物。
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