JPH0635186A - ポジ型レジスト組成物 - Google Patents

ポジ型レジスト組成物

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JPH0635186A
JPH0635186A JP4214735A JP21473592A JPH0635186A JP H0635186 A JPH0635186 A JP H0635186A JP 4214735 A JP4214735 A JP 4214735A JP 21473592 A JP21473592 A JP 21473592A JP H0635186 A JPH0635186 A JP H0635186A
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naphthoquinone
composition
weight
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JP4214735A
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Inventor
Kazufumi Sato
和史 佐藤
Masaichi Kobayashi
政一 小林
Hatsuyuki Tanaka
初幸 田中
Hidekatsu Obara
秀克 小原
Toshimasa Nakayama
寿昌 中山
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)(イ)水酸基の5〜60モル%がt‐
ブトキシカルボニル基で保護された水素化率1〜40モ
ル%、重量平均分子量3000〜20000の水素化ポ
リヒドロキシスチレンと(ロ)クレゾールノボラック樹
脂とから成る樹脂成分に対し、(B)ナフトキン‐1,
2‐ジアジド‐4‐スルホン酸エステルを配合したポジ
型レジスト組成物。 【効果】 化学増幅型であって、高感度及び高解像性を
有する上、露光から現像処理までの間の解像特性の劣化
が改良され、特にエキシマレーザー用レジストとして好
適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポジ型レジスト組
成物、さらに詳しくは、高感度及び高解像性を有する
上、露光から現像処理までの間の解像特性の劣化を改良
した、特にエキシマレーザー用レジストとして好適な化
学増幅型のポジ型レジスト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ICやLSIなどの半導体デバイ
スの製造プロセスにおいては、ホトエッチング法による
微細加工としてシリコンウエハー上にホトレジスト組成
物の薄膜を形成し、その上に半導体デバイスのパターン
が描かれたマスクパターンを介し紫外線などの活性光線
を照射後、現像して得られたレジストパターンを保護膜
として該シリコンウエハーをエッチングするという方法
がとられている。そして、この方法において用いられる
ホトレジスト組成物としては、被膜形成用のアルカリ可
溶性ノボラック型樹脂に、キノンジアジド基含有化合物
から成る感光成分を組み合わせたポジ型ホトレジスト組
成物が好適であることが知られている。
【0003】ところで、半導体デバイスの製造における
集積度は近年急速に高まるとともに、超LSIなどの製
造においてはサブミクロン領域やクオーターミクロンの
領域の超微細パターンの加工精度が要求されるようにな
ってきた。それに伴って露光波長もg線からi線、de
ep‐UVに、さらにはKrFレーザーなどのエキシマ
レーザーといった短波長化が必要となり、現在ではエキ
シマレーザーを用いるリソグラフィーがこの分野におけ
る重要な加工技術として注目されている。
【0004】従来、g線やi線用として用いられている
ノボラック系レジストは、エキシマレーザー光に対する
吸収が大きく、エキシマレーザー用には適さない。エキ
シマレーザーによる解像限界の探索には、当初電子線用
として使用されるポリメチルメタクリレートなどが用い
られていた。しかしながら、このポリメチルメタクリレ
ートは感度が低く、かつ耐ドライエッチング性に劣るな
どの欠点を有しているため、最近新しいエキシマレーザ
ー用レジストの開発研究が積極的に行われている。
【0005】エキシマレーザー用レジストの開発のアプ
ローチとしては、まず、レジストの透明度を向上させる
ことが挙げられる。したがって、バインダーとして、エ
キシマレーザー光に対して透明性の高いポリビニルフェ
ノールやスチレン系樹脂が、感光剤としてジアゾケトン
などが検討されているが、この系のレジストにおいては
溶解抑制効果が弱いなどの欠点がある。このようなこと
から、現在、エキシマレーザー用レジストとしては、化
学増幅型レジストが最も期待されている。
【0006】この化学増幅型レジストは、露光により生
成した酸の触媒作用を利用したレジストであって、極め
て高感度、高解像性を有し、酸発生剤(感光剤)が少量
で済むという利点を有している。該化学増幅型レジスト
にはポジ型とネガ型の2つのタイプがあり、ポジ型とし
ては、ポリビニルフェノールの水酸基をt‐ブトキシカ
ルボニル基などの保護基で保護したものを用い、かつ酸
発生剤としてオニウム塩を用いたレジストが知られてい
る。
【0007】また、p‐ヒドロキシスチレンとジ炭酸ジ
‐t‐ブチルとの反応によって得られたp‐(t‐ブト
キシカルボニルオキシ)スチレン及びナフトキノン
(1,2)‐4‐スルホン酸とビスフェノールAとのエ
ステル化物からなる化学増幅型のポジ型放射線感応組成
物も知られている(特開平3−249654号公報)。
【0008】しかしながら、このような従来の化学増幅
型レジストにおいては、エキシマレーザー光に対する透
明性が必ずしも十分であるとはいえない上、露光処理に
より酸発生剤から生成されるプロトンが露光から現像処
理までの間に、未露光部分に分散し、現像処理により得
られるレジストパターンの断面形状がオーバーハング形
状になるなど解像特性が劣化するという欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の化学増幅型レジストが有する欠点を克服し、エキ
シマレーザー光に対する透明性に優れ、かつ高感度及び
高解像性を有する上、露光から現像処理までの間の解像
特性の劣化を改良した、特にエキシマレーザー用レジス
トとして好適な化学増幅型のポジ型レジスト組成物を提
供することを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する化学増幅型のポジ型レジスト組成物
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、水酸基が所定の場
合でt‐ブトキシカルボニル基により保護された特定の
水素化率及び重量平均分子量を有する水素化ポリヒドロ
キシスチレンとクレゾールノボラック樹脂との混合物を
用い、かつ酸発生剤として特定の化合物を配合して成る
ポジ型レジスト組成物により、その目的を達成しうるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
【0011】すなわち、本発明は、(A)(イ)水酸基
の5〜60モル%がt‐ブトキシカルボニル基で保護さ
れた水素化率1〜40モル%、重量平均分子量3000
〜20000の水素化ポリヒドロキシスチレンと(ロ)
クレゾールノボラック樹脂とから成る樹脂成分に対し、
(B)ナフトキノン‐1,2‐ジアジド‐4‐スルホン
酸エステルを配合したことを特徴とするポジ型レジスト
組成物を提供するものである。
【0012】本発明組成物においては、(A)成分とし
て、(イ)水酸基の5〜60モル%がt‐ブトキシカル
ボニル基で保護された(t‐BOC化)水素化ポリヒド
ロキシスチレンと(ロ)クレゾールノボラック樹脂とか
ら成る樹脂成分が用いられる。前記(イ)成分は、水素
化ポリヒドロキシスチレンの水酸基を、例えばジ‐t‐
ブチルジカーボネートなどにより、公知方法に従いt‐
BOC化率が5〜60モル%になるように保護すること
によって製造することができる。
【0013】該水素化ポリヒドロキシスチレンは、通常
一般式
【化2】 (式中のRはハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基、nは0又は
1〜4の整数である)で表わされるフェノール系構造単
位と、一般式
【化3】 (式中のR及びnは前記と同じ意味をもつ)で表わされ
る環状アルコール系構造単位とを主に含有して成るもの
であって、このような水素化ポリヒドロキシスチレンは
ポリヒドロキシスチレンを公知の方法で水素化すること
により製造することができる。この際、水素化率が1〜
40モル%、好ましくは15〜30モル%の範囲にある
ことが必要であり、この水素化率が1モル%未満ではエ
キシマレーザーに対する透明性が不十分であるし、40
モル%を超えると耐ドライエッチング性が低下するとと
もにアルカリ現像液に対する溶解性が悪くなるため好ま
しくない。
【0014】本発明においては、前記一般式(II)及
び(III)においてnが0の水素化ポリ(4‐ヒドロ
キシスチレン)が好適である。
【0015】また、該水素化ポリヒドロキシスチレンの
重量平均分子量(Mw)は3000〜20000の範囲
で選ばれる。この重量平均分子量が3000未満では機
械物性や耐ドライエッチング性に劣るし、20000を
超えると加工性が悪くなる。
【0016】一方、(ロ)成分のクレゾールノボラック
樹脂については特に制限はなく、従来ポジ型レジスト組
成物において、バインダーとして慣用されているクレゾ
ールノボラック樹脂、例えばm‐クレゾールとp‐クレ
ゾールとを適当な割合で含有するクレゾール混合物とホ
ルムアルデヒドなどのアルデヒド類とを酸性触媒の存在
下に縮合させたものを用いることができる。このクレゾ
ールノボラック樹脂としては、低分子量領域をカットし
た重量平均分子量が2000〜20000、好ましくは
5000〜15000のものを用いるのが耐熱性の優れ
た組成物を得るのに有利である。
【0017】本発明組成物においては、該(A)成分中
の前記(イ)成分と(ロ)成分との含有割合は、重量比
で2:98ないし98:2、好ましくは30:70ない
し90:10の範囲にあるのが望ましい。該(イ)成分
の含有量が前記範囲より少ないと感度及び解像性が低下
するし、前記範囲より多いと露光から現像処理までの間
に生じる解像特性の劣化の改良効果が十分に発揮されな
い。
【0018】本発明組成物においては、(B)成分の酸
発生剤として、ナフトキノン‐1,2‐ジアジド‐4‐
スルホン酸エステルが用いられる。このナフトキノン‐
1,2‐ジアジド‐4‐スルホン酸エステルとしては、
一般式
【化4】 (式中のZの中、少なくとも1個はナフトキノン‐1,
2‐ジアジド‐4‐スルホニル基であり、残りは水素原
子である)で表わされる化合物が好ましい。
【0019】この一般式(I)で表わされる化合物は、
例えば1‐[1‐(4‐ヒドロキシフェニル)イソプロ
ピル]‐4‐[1,1‐ビス(4‐ヒドロキシフェニ
ル)エチル]ベンゼンとナフトキノン‐1,2‐ジアジ
ド‐4‐スルホニルクロリドとをジオキサンのような溶
媒中において、トリエタノールアミン、炭酸アルカリや
炭酸水素アルカリのようなアルカリの存在下に縮合さ
せ、完全エステル化又は部分エステル化することにより
製造することができるが、特に完全エステル化物である
トリエステルが好適である。
【0020】これらのナフトキノン‐1,2‐ジアジド
‐4‐スルホン酸エステルは1種用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】本発明組成物においては、酸発生剤とし
て、本発明の目的がそこなわれない範囲で、他のキノン
ジアジド基含有化合物、例えばオルトベンゾキノンジア
ジド、オルトナフトキノンジアジド、オルトアントラキ
ノンジアジド、オルトナフトキノンジアジドなどのスル
ホニルクロリドなどと、水酸基又はアミノ基をもつ化合
物、例えばフェノール、p‐メトキシフェノール、ジメ
チルフェノール、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ナ
フトール、ピロカテコール、ピロガロール、ポリヒドロ
キシベンゾフェノン、ピロガロールモノメチルエーテ
ル、ピロガロール‐1,3‐ジメチルエーテル、没食子
酸、水酸基を一部残しエステル化又はエーテル化された
没食子酸、アニリン、p‐アミノジフェニルアミンなど
との反応生成物などを併用することができる。
【0022】本発明組成物においては、感度をさらに高
めるために、必要に応じ、前記のナフトキノン‐1,2
‐ジアジド‐4‐スルホン酸エステルに、増感剤として
1‐[1‐(4‐ヒドロキシフェニル)イソプロピル]
‐4‐[1,1‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)エチ
ル]ベンゼンを組み合わせて用いることができる。この
併用される化合物は、増感効果に優れ、高感度でかつ露
光量に対する寸法変化量の少ない実用的なレジスト組成
物を与えることができる。
【0023】本発明組成物においては、所望に応じ、本
発明の目的をそこなわない範囲で、他の増感剤、例えば
メルカプトオキサゾール、メルカプトベンゾキサゾー
ル、メルカプトオキサゾリン、メルカプトベゾチアゾー
ル、ベンゾキサゾリノン、ベンゾチアゾロン、メルカプ
トベンゾイミダゾール、ウラゾール、チオウラシル、メ
ルカプトピリミジン、イミダゾロン及びこれらの誘導体
なども併用することができる。
【0024】本発明組成物においては、前記(A)成分
のバインダーに対する(B)成分の酸発生剤の配合量
は、通常2〜40重量%、好ましくは4〜15重量%の
範囲で選ばれる。この配合量が2重量%未満では画像の
忠実性に劣り、転写性が低下するし、また40重量%を
超えるとレジスト膜の均質性が悪化し、解像力も低下す
る傾向がみられるため、好ましくない。
【0025】本発明組成物は、前記の(A)成分、
(B)成分及び所望に応じて用いられる増感剤を、適当
な溶剤に溶解して溶液の形で用いるのが好ましい。
【0026】このような溶剤の例としては、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソア
ミルケトンなどのケトン類;エチレングリコール、エチ
レングリコールモノアセテート、ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレン
グリコール、プロピレングリコールモノアセテート、ジ
プロピレングリコール又はジプロピレングリコールモノ
アセテートのモノメチルエーテル、モノエチルエーテ
ル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル又はモ
ノフェニルエーテルなどの多価アルコール類及びその誘
導体;ジオキサンのような環式エーテル類;及び乳酸メ
チル、乳酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メトキシプ
ロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチルなどの
エステル類を挙げることができる。これらは単独で用い
てもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
【0027】本発明組成物には、さらに必要に応じて相
容性のある添加物、例えばレジスト膜の性能などを改良
するための付加的樹脂、可塑剤、安定剤あるいは現像し
た像をより一層可視的にするための着色料などの慣用さ
れているものを添加含有させることができる。
【0028】本発明組成物の好適な使用方法について1
例を示すと、まずシリコンウエハーのような支持体上
に、前記(A)成分と(B)成分と所望に応じて用いら
れる添加成分とを前記したような適当な溶剤に溶かした
溶液をスピンナーなどで塗布し、乾燥して感光層を形成
させ、次いで縮小投影露光装置などにより、エキシマレ
ーザー光を所要のマスクパターンを介して照射する。次
にこれを現像液、例えば1〜10重量%テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液のような弱アルカリ性水
溶液などを用いて現像処理することにより、マスクパタ
ーンに忠実な画像を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明のポジ型レジスト組成物は、化学
増幅型であって、高感度及び高解像性を有する上、露光
から現像処理までの間の解像特性の劣化が少なく、特に
エキシマレーザー用レジストとして好適に用いられる。
【0030】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0031】なお、各例により得られた組成物の物性は
以下の方法により測定した。 (1)感度:試料をスピンナーを用いてシリコンウエハ
ー上に塗布し、ホットプレートで90℃、90秒間乾燥
して膜厚0.7μmのレジスト膜を得た。この膜に縮小
投影露光装置NSR‐1505EX(ニコン社製)を用
いて、10mJからさらに10mJずつ過剰間隔で露光
したのち、110℃、90秒間加熱し、次いで2.38
重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で
65秒間浸漬現像し、30秒間水洗して乾燥したときの
感度を適正露光時間(パターニングのために要する最小
露光時間)として測定した。
【0032】(2)断面形状 (イ)露光直後現像処理 試料をスピンナーを用いてシリコンウエハー上に塗布
し、ホットプレートで90℃、90秒間乾燥して膜厚
0.7μmのレジスト膜を得た。この膜に縮小投影露光
装置NSR‐1505EX(ニコン社製)を用いて、適
性露光時間で露光して得られたシリコンウエハーを、1
10℃、90秒間加熱したのち、ただちに、2.38重
量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で6
5秒間浸漬現像し、30秒間水洗して乾燥して得られた
レジストパターンの断面形状を顕微鏡で観察し、側面が
垂直で矩形のものを良好、側面が垂直ではなくオーバー
ハング又は強いテーパー形状のものを不良とした。
【0033】(ロ)露光1時間後現像処理(経時安定
性) 試料をスピンナーを用いてシリコンウエハー上に塗布
し、ホットプレートで90℃、90秒間乾燥して膜厚
0.7μmのレジスト膜を得た。この膜に縮小投影露光
装置NSR‐1505EX(ニコン社製)を用いて、適
性露光時間で露光して得られたシリコンウエハーを、1
10℃、90秒間加熱したのち、室温で1時間静置した
のち、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド水溶液で65秒間浸漬現像し、30秒間水洗して
乾燥して得られたレジストパターンを顕微鏡で観察した
結果、断面形状が不良であったものを×、断面形状が良
好であったものを○とした。
【0034】製造例1 水素化率12%で重量平均分子量5000のポリヒドロ
キシスチレンであるPHM‐C(丸善石油化学社製)5
00gをジオキサン1500gに溶解し、この溶液の中
にジ‐tert‐ブチルジカーボネートであるDIBO
C(アイバイツ社製)91.6gを加え、撹拌して完全
に溶解したのち、撹拌下トリエチルアミン63.6gを
約30分間かけて滴下し、そのまま3時間撹拌した。次
いで得られた溶液に対して4倍量の純水を加え、撹拌す
ることで、合成された樹脂を析出させたのちろ別し、得
られた樹脂を純水により洗浄後、脱水、乾燥処理を施す
ことで目的とする樹脂を得た(t‐BOC化率20
%)。
【0035】製造例2 1‐[1‐(4‐ヒドロキシフェニル)イソプロピル]
‐4‐[1,1‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)エチ
ル]ベンゼン425gとナフトキノン‐1,2‐ジアジ
ド‐4‐スルホニルクロリド462gとをジメチルアセ
トアミド4200gに溶解し、これにトリエチルアミン
350gとジメチルアセトアミド1400gとの混合液
を十分にかきまぜながら30〜60分間かけて滴下し
た。滴下終了後、さらに30〜60分間かきませたもの
をを過し、得られたろ液に35重量%塩酸25gをイオ
ン交換水1000gで希釈した希塩酸溶液を加えて反応
物を析出させ、得られた析出物をイオン交換水でよく洗
浄し、水分除去後乾燥した。このようにして得られた乾
燥物をGPC分析した結果、トリエステルが100%で
あった。
【0036】製造例3 製造例2で用いたナフトキノン‐1,2‐ジアジド‐4
‐スルホニルクロリドを、ナフトキノン‐1,2‐ジア
ジド‐5‐スルホニルクロリドに代えた以外は、製造例
2と同様の操作により乾燥物を得た。この乾燥物をGP
C分析した結果、トリエステルが100%であった。
【0037】実施例1 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート80
gに製造例1で得られた樹脂1.65gと製造例2で得
られた乾燥物1.81gを加え、さらにm‐クレゾール
とp‐クレゾールとを重量比で3:7の割合で混合した
混合クレゾールを用いて、常法の縮合により得られたク
レゾールノボラック樹脂(重量平均分子量6000)1
6.54gを加えて、溶解したのち、これをろ過してポ
ジ型レジスト組成物を調製した。
【0038】この組成物の感度、露光後ただちに現像し
た場合の断面形状及び露光後1時間静置したのち現像し
た場合の断面形状(経時安定性)を表1に示す。
【0039】実施例2 実施例1の組成物に1‐[1‐(4‐ヒドロキシフェニ
ル)イソプロビル]‐4‐[1,1‐ビス(4‐ヒドロ
キシフェニル)エチル]ベンゼン3gを加えた以外は、
実施例1と同様の操作によりポジ型レジスト組成物を調
製した。その物性を表1に示す。
【0040】比較例1 実施例1の組成物の調製に用いたクレゾールノボラック
樹脂を除き、製造例1で得られた樹脂の使用量を1.6
5gから18gに代えた以外は、実施例1と同様の操作
によりポジ型レジスト組成物を調製した。その物性を表
1に示す。
【0041】比較例2 実施例1の組成物の調製に用いた製造例1で得られた樹
脂を除き、クレゾールノボラック樹脂の使用量を18g
に代えた以外は、実施例1と同様の操作によりポジ型レ
ジスト組成物を調製した。その物性を表1に示す。
【0042】比較例3 実施例1の組成物の調製に用いた製造例2で得られた乾
燥物に代えて、製造例3で得られた乾燥物を使用した以
外は実施例1と同様の操作によりポジ型レジスト組成物
を調製した。その物性を表1に示す。
【0043】比較例4 実施例1における製造例1の樹脂に代えて、特開平3−
249654号公報の実施例2で使用されているp‐
(t‐ブトキシカルボニルオキシ)スチレンのポリマー
を使用した以外は、実施例1と同様の操作によりポジ型
レジスト組成物を調製した。その物性を表1に示す。
【0044】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 秀克 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 (72)発明者 中山 寿昌 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(イ)水酸基の5〜60モル%が
    t‐ブトキシカルボニル基で保護された水素化率1〜4
    0モル%、重量平均分子量3000〜20000の水素
    化ポリヒドロキシスチレンと(ロ)クレゾールノボラッ
    ク樹脂とから成る樹脂成分に対し、(B)ナフトキノン
    ‐1,2‐ジアジド‐4‐スルホン酸エステルを配合し
    たことを特徴とするポジ型レジスト組成物。
  2. 【請求項2】 ナフトキノン‐1,2‐ジアジド‐4‐
    スルホン酸エステルが、一般式 【化1】 (式中のZの中、少なくとも1個はナフトキノン‐1,
    2‐ジアジド‐4‐スルホニル基であり、残りは水素原
    子である)で表わされる化合物である請求項1記載のポ
    ジ型レジスト組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表わされる化合物がトリ
    エステルである請求項2記載のポジ型レジスト組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分中の(イ)成分と(ロ)成分
    との含有割合が重量比で2:98ないし98:2の範囲
    にある請求項1、2又は3記載のポジ型レジスト組成
    物。
  5. 【請求項5】 (A)成分に対する(B)成分の配合量
    が1〜40重量%の範囲にある請求項1、2、3又は4
    記載のポジ型レジスト組成物。
JP4214735A 1992-07-21 1992-07-21 ポジ型レジスト組成物 Pending JPH0635186A (ja)

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