JPH084299A - 鉄筋コンクリート柱の構築方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱の構築方法

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JPH084299A
JPH084299A JP13617494A JP13617494A JPH084299A JP H084299 A JPH084299 A JP H084299A JP 13617494 A JP13617494 A JP 13617494A JP 13617494 A JP13617494 A JP 13617494A JP H084299 A JPH084299 A JP H084299A
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博行 常見
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英生 大和田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋コンクリート柱の高精度の立設を容易に
し、且つ鉄筋コンクリート柱の施工期間を短縮する鉄筋
コンクリート柱の構築方法を提供する。 【構成】 柱鉄筋ユニット20を、圧着スリーブ14の
下部が基礎鉄筋コンクリート柱2のねじ鉄筋11Cに嵌
合するように下ろし、圧着スリーブ14の下端を、ねじ
鉄筋11Cの圧着スリーブ受けナット13に当接し、圧
着スリーブ受けナット13の位置を上下に移動調整して
柱鉄筋ユニット20の建入れ・レベル調整をした後、螺
着スリーブ17の上部を柱鉄筋ユニット20のねじ鉄筋
21Bに螺着させて、基礎鉄筋コンクリート柱2上に柱
鉄筋ユニット20を仮設連結することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート柱を
容易且つ迅速に構築するための柱鉄筋の構築方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の構造物においては、鉄筋コンクリ
ートにより構成される鉄筋コンクリート構造物が一般的
になっていることは周知の通りである。鉄筋コンクリー
ト構造物は、多くの場合、柱等の構成部材を形成しよう
とする部材形成空間に鉄筋を配筋した後、その部材形成
空間を包囲するように型枠を仮設して、その型枠内部に
コンクリートを打設することにより構築される。例え
ば、鉄筋コンクリートの柱と鉄骨の梁という異種の材料
を組合せてなるRCSS構法の構造物は、上記のように
構築される。
【0003】その構築において、柱を構築しようとする
際には、まず、構造物の基礎コンクリートを打設形成す
るときに、主筋、フープ筋を予め組み立てて形成された
柱鉄筋ユニットを、その基礎コンクリート内部に設置し
ておいて、柱鉄筋ユニットを基礎コンクリート内に埋設
しておき、次にその柱鉄筋ユニットの基礎コンクリート
上方に突出した部分に、次なる柱鉄筋ユニットを連結し
て立設し、その柱鉄筋ユニットを内包する柱形成空間を
包囲するように型枠を仮設し、その内部にコンクリート
を打設して鉄筋コンクリート柱を形成し、また、柱を更
に上方に延ばすべきときには、その柱鉄筋ユニットの上
方に更に、次なる柱鉄筋ユニットを連結し、前記同様に
型枠を仮設してコンクリートを打設する。従来は、この
ようにして鉄筋コンクリート柱を構築している。
【0004】ところで、柱鉄筋ユニットの連結は、上下
に隣接した柱鉄筋ユニットのそれぞれの主筋を圧着継手
工法又はネジ・グラウト継手工法により接合することに
より行われている。圧着継手工法では、まず、圧着スリ
ーブを、接合すべき主筋の内下方の主筋に予め通してお
き、レッカー車により上方の柱鉄筋ユニットを吊支し
て、その主筋を、下方の柱鉄筋ユニットの主筋の直上に
垂直に位置させる。次に、圧着スリーブを、上方に移動
して、その上部を上方の主筋に通して、その圧着スリー
ブが双方の主筋に等しくかかるようにする。そして、圧
着用機械により、圧着スリーブを潰すことによりその圧
着スリーブを双方の主筋に圧着する。これにより、双方
の主筋の接合を行なう。
【0005】また、ネジ・グラウト継手工法では、接合
すべき柱鉄筋ユニットの主筋は、全て雄ねじが形成され
た主筋を用いている。そこでまず、接合すべき主筋の内
下方の主筋の端部に、予め、雌ねじが螺刻されたスリー
ブを螺合させておき、レッカー車により上方の柱鉄筋ユ
ニットを吊支して、その主筋を、下方の柱鉄筋ユニット
の主筋の直上に垂直に位置させる。次に、スリーブを、
上方に移動して、その上部を上方の主筋に螺合させる。
また、スリーブと主筋との間隙には、膠泥材が充填さ
れ、スリーブと主筋との接着が堅固になるように設けら
れている。これにより、双方の主筋の接合を行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧着継手工法
では、圧着スリーブを潰して主筋に圧着する圧着用機械
が、専用のレッカー車、吊り治具等を必要とするほど重
いものであるので、その圧着用機械を、各々の接合すべ
き主筋の位置まで移動することに、長大な時間を要す
る。また、圧着用機械による圧着時間も長く、柱鉄筋ユ
ニット一個分の主筋を圧着している間は、柱鉄筋ユニッ
トをレッカー車により吊ったままの状態にしておかなけ
ればならないため、長い間次の作業に移ることが出来な
い。以上のことから、更なる鉄筋コンクリート柱の施工
期間の短縮を図ることが難しいという問題を有してい
る。また、レッカー車により柱鉄筋ユニットを吊ったま
まの状態で主筋の結合を行なうので、建入れ・レベル精
度を確保しにくく、従って、柱を精度よく立設すること
は大変な熟練を必要とするという問題がある。
【0007】また、ネジ・グラウト継手工法でも、レッ
カー車により柱鉄筋ユニットを吊ったままの状態で主筋
の結合を行なうので、建入れ・レベル精度を確保しにく
く、従って、柱を精度よく立設することは大変な熟練を
必要とするという問題がある。本発明は、上記事情に鑑
み、鉄筋コンクリート柱の高精度の立設を容易にし、且
つ鉄筋コンクリート柱の施工期間を短縮する鉄筋コンク
リート柱の構築方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の鉄筋コン
クリート柱の構築方法は、上下方向に延在する複数本の
主筋及び水平方向に設けられ該複数の主筋に溶接された
配力筋とを備える柱鉄筋ユニットを下方から上方に複数
連結して柱鉄筋を形成すると共に、前記柱鉄筋を包囲す
るように型枠を設け、該型枠内にコンクリートを打設し
て鉄筋コンクリート柱を構築する鉄筋コンクリート柱の
構築方法において、前記柱鉄筋ユニットを連結する際
に、既設の柱鉄筋ユニットの複数の主筋の内、少なくと
も三本の主筋の上端部に予め圧着スリーブ受けナット
を、上下方向に移動自在に螺着しておき、連結すべき前
記柱鉄筋ユニットの複数の主筋の内、前記圧着スリーブ
受けナットが螺着している前記既設の柱鉄筋ユニットの
主筋に対応する主筋の下端部に、圧着スリーブを、該圧
着スリーブの下部が前記連結すべき柱鉄筋ユニットの主
筋の下端より下方に位置するように予め圧着しておき、
前記既設の柱鉄筋ユニットの複数の主筋の内、少なくと
も三本の主筋に、螺着スリーブを上下方向に移動自在に
螺着しておき、前記連結すべき前記柱鉄筋ユニットの複
数の主筋の内、前記螺着スリーブが螺着された前記既設
の柱鉄筋ユニットの主筋に対応する主筋の下端部に、予
め、雄ねじを形成しておき、前記連結すべき柱鉄筋ユニ
ットを前記既設の柱鉄筋ユニットの上方に移動位置決め
し、前記連結すべき柱鉄筋ユニットを、前記圧着スリー
ブの下部がそれぞれ前記既設の柱鉄筋ユニットの前記圧
着スリーブ受けナットが螺合している主筋の上端部に嵌
合するように下ろし、前記連結すべき柱鉄筋ユニット
を、前記圧着スリーブの下端により、前記既設の柱鉄筋
ユニットの前記圧着スリーブ受けナット上に載置し、前
記圧着スリーブ受けナットの位置をそれぞれ上下方向に
移動調整することにより、前記圧着スリーブが圧着され
ている主筋をそれぞれ上下方向に移動して、前記連結す
べき柱鉄筋ユニットの建入れ・レベル調整をし、前記既
設の柱鉄筋ユニットの主筋に螺着している螺着スリーブ
をそれぞれ上方に移動して、該螺着スリーブの上部を前
記連結すべき柱鉄筋ユニットの前記雄ねじが形成された
主筋に螺着して、前記既設の柱鉄筋ユニットに、前記連
結すべき柱鉄筋ユニットを仮設連結し、その後に前記連
結すべき柱鉄筋ユニットの前記圧着スリーブを、前記既
設の柱鉄筋ユニットの前記スリーブ受けナットが螺着し
ている主筋に圧着することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の鉄筋コンクリート柱の構築
方法は、請求項1記載の鉄筋コンクリート柱の構築方法
において、連結される前記柱鉄筋ユニットの内少なくと
も一方に、鉄骨梁の接合部が設けられた柱鉄筋ユニット
を用いることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載のコンクリート柱の構築方法によ
れば、本発明の鉄筋コンクリート柱の構築方法は、柱鉄
筋ユニットを連結する際に、連結すべき柱鉄筋ユニット
を、圧着スリーブの下端により、既設の柱鉄筋ユニット
の圧着スリーブ受けナット上に載置した後に、圧着スリ
ーブ受けナットの位置をそれぞれ上下方向に移動調整す
ることにより、圧着スリーブが圧着されている主筋をそ
れぞれ上下方向に移動して、連結すべき柱鉄筋ユニット
の建入れ・レベル調整をするので、建入れ・レベル調整
を容易に精度よく行ない得るように作用する。また、そ
の後、既設の柱鉄筋ユニットの主筋に螺着している螺着
スリーブをそれぞれ上方に移動して、螺着スリーブの上
部を連結すべき柱鉄筋ユニットの雄ねじが形成された主
筋に螺着することにより、既設の柱鉄筋ユニットに、連
結すべき柱鉄筋ユニットを仮設連結するので、連結すべ
き柱鉄筋ユニットを既設の柱鉄筋ユニット上に移動した
レッカー車等の吊支手段、及び、その作業に係わってい
た作業員は、その仮設連結の後、直に次なる作業に移る
ことが出来るように作用する。請求項2記載のコンクリ
ート柱の構築方法によれば、連結される前記柱鉄筋ユニ
ットの内少なくとも一方に、鉄骨梁の接合部が設けられ
た柱鉄筋ユニットを用いることにより、鉄骨梁の接合部
をも所定の位置及び角度位置に精度よく設置することが
出来るように作用する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図2に示すように、基礎1には、上方から見て正
方形断面の基礎鉄筋コンクリート柱2が図1に示すよう
に上方に向けて突設されており、基礎鉄筋コンクリート
柱2には、基礎柱鉄筋ユニット10が内設されている。
基礎柱鉄筋ユニット10は、上下方向に延在する12本
の主筋11を有しており、主筋11は、図2に示すよう
に、上方から見て基礎鉄筋コンクリート柱2の外形に相
似形の正方形を形作るように、即ち、基礎鉄筋コンクリ
ート柱2の四面の各外面2aに沿ってそれぞれ、四本の
主筋11が並ぶように配設されている。また、基礎柱鉄
筋ユニット10は、12本の主筋11の周りを水平方向
に巻回され、各主筋11に溶接された配力筋12を有し
ている。
【0012】また、基礎鉄筋コンクリート柱2の四面の
各外面2aに沿って並設された四本の主筋11は、図1
に示すように、その両端が、異形鉄筋11A、11Aで
あり、残りの二本が、ねじ鉄筋11B、11Cである。
各主筋11は、基礎鉄筋コンクリート柱2の上端面から
上方に等しく突出している。
【0013】基礎鉄筋コンクリート柱2の上には、柱鉄
筋ユニット20が設けられており、柱鉄筋ユニット20
は、上下方向に延在する12本の主筋21を有してい
る。主筋21は、基礎コンクリート柱2の主筋11と対
応するように配設されている。従って、該主筋21は、
図1に示すように正面から見て、その両端が、異形鉄筋
21A、21Aであり、残りの二本が、ねじ鉄筋21
B、21Cである。また、柱鉄筋ユニット20は、12
本の主筋21の周りを水平方向に巻回され、各主筋21
に溶接された配力筋22を有している。
【0014】また、柱鉄筋ユニット20は、その上部
に、鉄骨梁の接合部24を有しており、接合部24は、
上下に貫通した正方形断面の筒状体24aとその筒状体
24aの四面の外周面にそれぞれ水平方向に放射状に突
設された接続用H鋼材24bとにより構成されている。
接合部24は、接合部24を貫通した12本の主筋21
に装着されており、接合部24より上方に突出した主筋
21の内、その両端の異形鉄筋21A、21Aの上端部
には、圧着スリーブ25、25が上下方向に移動自在に
通されている。また、ねじ鉄筋21Bには、螺着スリー
ブ27が上下方向に移動自在に螺着しており、ねじ鉄筋
21Bの螺着スリーブ27の下方には、ロック用ナット
28が上下方向に移動自在に螺着している。また、ねじ
鉄筋21Bの隣りのねじ鉄筋21Cには、圧着スリーブ
受けナット23が上下方向に移動自在に螺着している。
【0015】また、基礎鉄筋コンクリート柱2の各主筋
11の上端部と柱鉄筋ユニット20の各主筋21の下端
部は、圧着スリーブ14、15又は螺着スリーブ17に
より接合されている。即ち、基礎鉄筋コンクリート柱2
及び柱鉄筋ユニット20の図1右方のねじ鉄筋11C及
びねじ鉄筋21Cは、ねじ鉄筋21Cに下部がねじ鉄筋
21Cの下端より下方に位置するように予め圧着された
圧着スリーブ14をねじ鉄筋11Cに嵌合し圧着するこ
とにより接合されており、ねじ鉄筋11Cには、圧着ス
リーブ14の下端が当接した圧着スリーブ受けナット1
3が上下方向移動自在に螺着している。
【0016】また、基礎鉄筋コンクリート柱2及び柱鉄
筋ユニット20の図1左方のねじ鉄筋11B及びねじ鉄
筋21Bは、螺着スリーブ17をそれぞれに螺着するに
より接合されており、ねじ鉄筋11Bには、螺着スリー
ブ17の下端が当接したロック用ナット18が上下方向
に移動自在に螺着している。ねじ鉄筋21Bには、螺着
スリーブ17の上端が当接したロック用ナット19が上
下方向に移動自在に螺着しており、ロック用ナット1
8、19は、螺着スリーブ17の位置を固定している。
【0017】また、基礎鉄筋コンクリート柱2及び柱鉄
筋ユニット20の図1左右端のねじ鉄筋11A及びねじ
鉄筋21Aは、圧着スリーブ15をそれぞれに圧着する
ことにより接合されている。
【0018】基礎鉄筋コンクリート柱2、柱鉄筋ユニッ
ト20等は以上のような構成を有するので、基礎鉄筋コ
ンクリート柱2、柱鉄筋ユニット20により基礎1上に
鉄筋コンクリート柱40を構築する際には、まず、図3
に示すように、基礎鉄筋コンクリート柱2の各ねじ鉄筋
11Cの上端部に予め圧着スリーブ受けナット13を、
上下方向に移動自在に螺着しておく。
【0019】また、柱鉄筋ユニット20の圧着スリーブ
受けナット13が螺着している基礎鉄筋コンクリート柱
2の各ねじ鉄筋11Cに対応する各ねじ鉄筋21Cの下
端部に、圧着スリーブ14を、その下部が柱鉄筋ユニッ
ト20のねじ鉄筋21Cの下端より下方に位置するよう
に予め圧着しておく。
【0020】また、基礎鉄筋コンクリート柱2の他方の
各ねじ鉄筋11Bに螺着スリーブ17を上下方向に移動
自在に螺着しておくと共に、その下方にロック用ナット
18を上下方向に移動自在に螺着しておく。また、基礎
鉄筋コンクリート柱2の各異形鉄筋11Aの上端部に、
圧着スリーブ15を通しておく。
【0021】そこで、図示しないレッカー車等により柱
鉄筋ユニット20を基礎鉄筋コンクリート柱2の直上に
移動位置決めし、柱鉄筋ユニット20を、各圧着スリー
ブ14の下部がそれぞれ基礎鉄筋コンクリート柱2の圧
着スリーブ受けナット13が螺合しているねじ鉄筋11
Cの上端部に嵌合するように下ろす。
【0022】すると、図4に示すように柱鉄筋ユニット
20の各ねじ鉄筋21Bに設けられた各圧着スリーブ1
4の下端は、基礎鉄筋コンクリート柱2の圧着スリーブ
受けナット13に当接する。これにより、柱鉄筋ユニッ
ト20を、基礎鉄筋コンクリート柱2の圧着スリーブ受
けナット13上に載置することが出来る。このとき、柱
鉄筋ユニット20は、図2に示す基礎鉄筋コンクリート
柱2の四本のねじ鉄筋11Cにより支持されることとな
る。
【0023】そこで、図4に示す圧着スリーブ受けナッ
ト13の位置をそれぞれ上下方向に移動調整すると、圧
着スリーブ14が圧着されているねじ鉄筋21Cをそれ
ぞれ上下方向に移動することが出来る。よって、これに
より、柱鉄筋ユニットの建入れ・レベル調整を容易且つ
高精度に行なうことが出来る。従って、本実施例におい
ては、鉄筋コンクリート柱40の高精度の立設を容易に
することが出来る。
【0024】次に、図5に示すように基礎鉄筋コンクリ
ート柱2のねじ鉄筋11Bに螺着している螺着スリーブ
17をそれぞれ上方に移動すると、螺着スリーブ17の
上部を柱鉄筋ユニット20のねじ鉄筋21Bにそれぞれ
螺着させることが出来る。これにより、柱鉄筋ユニット
20の各ねじ鉄筋21Bと、基礎鉄筋コンクリート柱2
のねじ鉄筋11Bを接合することが出来る。この接合に
より、柱鉄筋ユニット20と基礎鉄筋コンクリート柱2
は、柱鉄筋ユニット20を基礎鉄筋コンクリート柱2が
支持出来る程度に強く連結される。よって、柱鉄筋ユニ
ット20を吊支していた図示しないレッカー車の吊支を
解除することが出来る。従って、そのレッカー車、及
び、その作業に係わっていた作業員は、この連結の後、
直に次なる作業、例えば、隣設されるべき鉄筋コンクリ
ート柱の構築作業に移ることが出来る。よって、鉄筋コ
ンクリート柱40の施工にかかる人及びレッカー車等の
作業機械の稼働効率を高めることが出来るので、鉄筋コ
ンクリート柱の施工期間を短縮することが出来る。ま
た、柱鉄筋ユニット20の各ねじ鉄筋21Bに螺着され
たロック用ナット19と、基礎鉄筋コンクリート柱2の
ねじ鉄筋11Bに螺着されたロック用ナット18によ
り、螺着スリーブ17を挟持することにより、その螺着
スリーブを固定することが出来るので、螺着スリーブ1
7による接合を堅固にすることが出来る。
【0025】そして、作業員の手があいた頃を見計っ
て、柱鉄筋ユニット20のねじ鉄筋21Cの圧着スリー
ブ14を、基礎鉄筋コンクリート柱2のねじ鉄筋11C
に圧着すると共に、基礎鉄筋コンクリート柱2の異形鉄
筋11Aに通してあった圧着スリーブ15を、その上部
が柱鉄筋ユニット20のねじ鉄筋21Aに嵌合されるよ
うに上方に移動して、圧着スリーブ14を、基礎鉄筋コ
ンクリート柱2のねじ鉄筋11A及び柱鉄筋ユニット2
0のねじ鉄筋21Aに圧着する。これにより、基礎鉄筋
コンクリート柱2の12本の主筋11と柱鉄筋ユニット
20の12本の主筋21を図1に示すように全て接合す
ることが出来る。これにより、基礎鉄筋コンクリート柱
2の基礎柱鉄筋ユニット10と柱鉄筋ユニット20の柱
鉄筋ユニット20よりなる柱鉄筋30を堅固に且つ精度
よく構築することが出来る。
【0026】そして、梁鉄筋の接合部24と基礎鉄筋コ
ンクリート柱2との間に、柱鉄筋30を内包する柱形成
空間S1をなすように図示しない型枠を組む。このと
き、接合部24の筒状体24a内部は柱形成空間S1と
連通するように設けられている。よって、筒状体24a
の上方からコンクリートを打設することが出来、これに
より、図1中二点鎖線に示すように、鉄筋コンクリート
柱40を形成することが出来る。従って、本実施例によ
れば、鉄筋コンクリート柱40の高精度の立設を容易に
し、且つ鉄筋コンクリート柱40の施工期間を短縮する
ことが出来る。
【0027】また、更に上方に鉄筋コンクリート柱40
を延長する際には、既設の鉄筋コンクリート柱40の上
に、上述した手順と同様の手順で鉄筋コンクリート柱を
構築することにより容易且つ迅速且つ精度よく施工する
ことが出来る。また、本実施例においては、柱鉄筋ユニ
ット20に鉄骨梁の接合部24が設けられているので、
上述のように柱鉄筋ユニット20を立設することによ
り、その接合部24をも所定の位置及び角度位置に精度
よく設置することが出来る。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の鉄筋コンクリート柱の構
築方法によれば、圧着スリーブ受けナットの位置をそれ
ぞれ上下方向に移動調整することにより、圧着スリーブ
が圧着されている主筋をそれぞれ上下方向に移動して、
連結すべき柱鉄筋ユニットの建入れ・レベル調整をする
ので、建入れ・レベル調整を容易に精度よく行なうこと
が出来る。よって、鉄筋コンクリート柱の高精度の立設
を容易にすることが出来る。また、連結すべき柱鉄筋ユ
ニットを、圧着スリーブの下端により、既設の柱鉄筋ユ
ニットの圧着スリーブ受けナット上に載置し、既設の柱
鉄筋ユニットの主筋に螺着している螺着スリーブをそれ
ぞれ上方に移動して、螺着スリーブの上部を連結すべき
柱鉄筋ユニットの雄ねじが形成された主筋に螺着するこ
とにより、既設の柱鉄筋ユニットに、連結すべき柱鉄筋
ユニットを仮設連結するので、連結すべき柱鉄筋ユニッ
トを既設の柱鉄筋ユニット上に移動位置決めさせたレッ
カー車等の吊支手段、及び、その作業に係わっていた作
業員は、その仮設連結の後、直に次なる作業に移ること
が出来る。よって、鉄筋コンクリート柱の施工期間を短
縮することが出来る。請求項2記載の鉄筋コンクリート
柱の構築方法によれば、上記効果に加えて、鉄骨梁の接
合部をも所定の位置及び角度位置に精度よく設置するこ
とが出来るので、鉄筋コンクリート柱への鉄骨梁の接合
を精度よく行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、基礎鉄筋コンクリート柱上に、上部
に鉄骨梁の接合部が設けられた柱鉄筋ユニットを連結し
た状態を示す正面図である。
【図2】 図2は、図1の基礎鉄筋コンクリート柱を示
す平面断面図である。
【図3】 図3は、図1の基礎鉄筋コンクリート柱に柱
鉄筋ユニットが連結する過程において、基礎鉄筋コンク
リート柱の直上に柱鉄筋ユニットを位置決めした状態を
示す図である。
【図4】 図4は、図3の基礎鉄筋コンクリート柱の直
上に位置決めされた柱鉄筋ユニットを、圧着スリーブの
下部が基礎鉄筋コンクリート柱の圧着スリーブ受けナッ
トが螺合している主筋の上端部に嵌合するように下ろ
し、柱鉄筋ユニットを、圧着スリーブの下端により、基
礎鉄筋コンクリート柱の圧着スリーブ受けナット上に載
置した状態を示す図である。
【図5】 図5は、図4の基礎鉄筋コンクリート柱の圧
着スリーブ受けナット上に載置された柱鉄筋ユニットの
主筋に、既設の柱鉄筋ユニットの主筋に螺着している螺
着スリーブの上部を螺着して、基礎鉄筋コンクリート柱
に、柱鉄筋ユニットを仮設連結した状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…基礎柱鉄筋ユニット(柱鉄筋ユニット) 11…主筋 12…配力筋 13…圧着スリーブ受けナット 14…圧着スリーブ 17…螺着スリーブ 20…柱鉄筋ユニット 21…主筋 22…配力筋 23…圧着スリーブ受けナット 24…接合部 27…螺着スリーブ 30…柱鉄筋 40…鉄筋コンクリート柱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に延在する複数本の主筋及び水
    平方向に設けられ該複数の主筋に溶接された配力筋とを
    備える柱鉄筋ユニットを下方から上方に複数連結して柱
    鉄筋を形成すると共に、前記柱鉄筋を包囲するように型
    枠を設け、該型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コン
    クリート柱を構築する鉄筋コンクリート柱の構築方法に
    おいて、 前記柱鉄筋ユニットを連結する際に、既設の柱鉄筋ユニ
    ットの複数の主筋の内、少なくとも三本の主筋の上端部
    に予め圧着スリーブ受けナットを、上下方向に移動自在
    に螺着しておき、 連結すべき前記柱鉄筋ユニットの複数の主筋の内、前記
    圧着スリーブ受けナットが螺着している前記既設の柱鉄
    筋ユニットの主筋に対応する主筋の下端部に、圧着スリ
    ーブを、該圧着スリーブの下部が前記連結すべき柱鉄筋
    ユニットの主筋の下端より下方に位置するように予め圧
    着しておき、 前記既設の柱鉄筋ユニットの複数の主筋の内、少なくと
    も三本の主筋に、螺着スリーブを上下方向に移動自在に
    螺着しておき、 前記連結すべき前記柱鉄筋ユニットの複数の主筋の内、
    前記螺着スリーブが螺着された前記既設の柱鉄筋ユニッ
    トの主筋に対応する主筋の下端部に、予め、雄ねじを形
    成しておき、 前記連結すべき柱鉄筋ユニットを前記既設の柱鉄筋ユニ
    ットの上方に移動位置決めし、 前記連結すべき柱鉄筋ユニットを、前記圧着スリーブの
    下部がそれぞれ前記既設の柱鉄筋ユニットの前記圧着ス
    リーブ受けナットが螺合している主筋の上端部に嵌合す
    るように下ろし、 前記連結すべき柱鉄筋ユニットを、前記圧着スリーブの
    下端により、前記既設の柱鉄筋ユニットの前記圧着スリ
    ーブ受けナット上に載置し、 前記圧着スリーブ受けナットの位置をそれぞれ上下方向
    に移動調整することにより、前記圧着スリーブが圧着さ
    れている主筋をそれぞれ上下方向に移動して、前記連結
    すべき柱鉄筋ユニットの建入れ・レベル調整をし、 前記既設の柱鉄筋ユニットの主筋に螺着している螺着ス
    リーブをそれぞれ上方に移動して、該螺着スリーブの上
    部を前記連結すべき柱鉄筋ユニットの前記雄ねじが形成
    された主筋に螺着して、前記既設の柱鉄筋ユニットに、
    前記連結すべき柱鉄筋ユニットを仮設連結し、 その後に前記連結すべき柱鉄筋ユニットの前記圧着スリ
    ーブを、前記既設の柱鉄筋ユニットの前記スリーブ受け
    ナットが螺着している主筋に圧着することを特徴とする
    鉄筋コンクリート柱の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鉄筋コンクリート柱の構
    築方法において、 連結される前記柱鉄筋ユニットの内少なくとも一方に、
    鉄骨梁の接合部が設けられた柱鉄筋ユニットを用いるこ
    とを特徴とする鉄筋コンクリート柱の構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204343A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Tokyo Tekko Co Ltd 鉄筋篭建込方法及び仮固定装置
JP2016089498A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 東京鐵鋼株式会社 垂直鉄筋籠の接合方法
CN107309376A (zh) * 2017-08-14 2017-11-03 沙洲职业工学院 一种钢筋网拼装辅助设备
CN108915153A (zh) * 2018-09-19 2018-11-30 三筑工科技有限公司 装配式混凝土叠合柱安装方法及系统

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