JPH084297B2 - 放射線画像情報読取り誤差補正方法 - Google Patents
放射線画像情報読取り誤差補正方法Info
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- JPH084297B2 JPH084297B2 JP58103067A JP10306783A JPH084297B2 JP H084297 B2 JPH084297 B2 JP H084297B2 JP 58103067 A JP58103067 A JP 58103067A JP 10306783 A JP10306783 A JP 10306783A JP H084297 B2 JPH084297 B2 JP H084297B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、放射線透過画像が蓄積記録された蓄積性螢
光体シート上を走査して読取つた画像情報の読取り誤差
補正方法に関し、さらに詳細にはガルバノメータミラー
によつて励起光を往復主走査させ、この往復主走査励起
光の励起により蓄積性螢光体シートから発せられる輝尽
発光光を光電的に読み取つて画像信号を得る際に、往主
走査および復主走査に対応する走査線のゆがみによつて
生じる画像信号の読取り誤差を補正する方法に関するも
のである。
光体シート上を走査して読取つた画像情報の読取り誤差
補正方法に関し、さらに詳細にはガルバノメータミラー
によつて励起光を往復主走査させ、この往復主走査励起
光の励起により蓄積性螢光体シートから発せられる輝尽
発光光を光電的に読み取つて画像信号を得る際に、往主
走査および復主走査に対応する走査線のゆがみによつて
生じる画像信号の読取り誤差を補正する方法に関するも
のである。
ある種の螢光体に放射線（Ｘ線，α線，β線，γ線，
紫外線等）を照射すると、この放射線エネルギーの一部
が螢光体中に蓄積され、この螢光体に可視光等の励起光
を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて螢光体が
輝尽発光を示すことが知られており、このような性質を
示す螢光体は蓄積性螢光体と呼ばれる。
紫外線等）を照射すると、この放射線エネルギーの一部
が螢光体中に蓄積され、この螢光体に可視光等の励起光
を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて螢光体が
輝尽発光を示すことが知られており、このような性質を
示す螢光体は蓄積性螢光体と呼ばれる。
この蓄積性螢光体を利用して、人体等の放射線画像情
報を一旦蓄積性螢光体からなる層を有するシート（以
下、「蓄積性螢光体シート」あるいは単に「シート」と
言う。）に記録し、この蓄積性螢光体シートをレーザ光
等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた
輝尽発光光を光電的に読み出して画像信号を得、この画
像信号に基づき写真感光材料等の記録材料,CRT等に可視
像として出力させる放射線画像記録読取システムが本出
願人により既に提案されている。（特開昭55−12429
号，同56−11395号など。） 以下に、上記の提案等に示されている放射線画像読取
装置の１例を概略図（第１図）を用いて説明し、この従
来の装置における問題点を説明する。
報を一旦蓄積性螢光体からなる層を有するシート（以
下、「蓄積性螢光体シート」あるいは単に「シート」と
言う。）に記録し、この蓄積性螢光体シートをレーザ光
等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた
輝尽発光光を光電的に読み出して画像信号を得、この画
像信号に基づき写真感光材料等の記録材料,CRT等に可視
像として出力させる放射線画像記録読取システムが本出
願人により既に提案されている。（特開昭55−12429
号，同56−11395号など。） 以下に、上記の提案等に示されている放射線画像読取
装置の１例を概略図（第１図）を用いて説明し、この従
来の装置における問題点を説明する。
第１図は、励起光であるレーザビームによりシート上
を往復主走査して画像情報を読み取ることができる装置
を示すものであり、レーザ光源１から発生された一定強
度のレーザビーム1aは補助ガルバノメータミラー2aによ
り微少偏向され、この微少偏向されたレーザビーム1bは
主走査ガルバノメータミラー2bにより主走査方向に偏向
されてレーザビーム1cとなり、レーザビーム1cがシート
３に照射されて主走査（矢印Ａ方向の走査）される。こ
の場合、補助ガルバノメータミラー2aによる微少偏向さ
れる方向は、主走査ガルバノメータミラー2bによる主走
査方向と直角の方向であり、シート３上では矢印Ａで示
す主走査方向に対して、矢印Ｂで示す方向に補助ガルバ
ノメータミラー2aによる微少偏向がなされる。さらに、
シート３は例えばエンドレスベルト装置９上に吸着され
て、矢印Ｂで示す方向へ一定速度で搬送される（副走査
される）ため、副走査とほぼ直交する角度で主走査が繰
返され、シート３の全面にわたるレーザ光1cによる２次
元的走査が行なわれる。このため、レーザ光1cによる走
査に従つてレーザ光1cの照射されたシートの個所は、蓄
積記録された画像情報に応じた強度で輝尽発光し、この
発光光が、シート近くで主走査線に平行に前端面4aが配
された透明な集光体４の前端面4aから集光体４に入る。
この集光体４はシート３近くに位置する前端部4bが平面
状に形成されるとともに、後端側に向かつて次第に円筒
状になるように形成されていて、その後端部4cにおいて
ほぼ円筒状となつてフオトマル５と結合しているので、
前端面4aから入つた輝尽発光光を後端部4cに集めてフオ
トマル５に伝える。フオトマル５において、輝尽発光光
が電気信号に変換された後、画像情報読取回路６に送ら
れる。この画像情報読取回路６によつて前記電気信号が
処理されて出力され、例えばCRT7に可視像として出力さ
せたり、磁気テープ８に記録させたりすることができ
る。
を往復主走査して画像情報を読み取ることができる装置
を示すものであり、レーザ光源１から発生された一定強
度のレーザビーム1aは補助ガルバノメータミラー2aによ
り微少偏向され、この微少偏向されたレーザビーム1bは
主走査ガルバノメータミラー2bにより主走査方向に偏向
されてレーザビーム1cとなり、レーザビーム1cがシート
３に照射されて主走査（矢印Ａ方向の走査）される。こ
の場合、補助ガルバノメータミラー2aによる微少偏向さ
れる方向は、主走査ガルバノメータミラー2bによる主走
査方向と直角の方向であり、シート３上では矢印Ａで示
す主走査方向に対して、矢印Ｂで示す方向に補助ガルバ
ノメータミラー2aによる微少偏向がなされる。さらに、
シート３は例えばエンドレスベルト装置９上に吸着され
て、矢印Ｂで示す方向へ一定速度で搬送される（副走査
される）ため、副走査とほぼ直交する角度で主走査が繰
返され、シート３の全面にわたるレーザ光1cによる２次
元的走査が行なわれる。このため、レーザ光1cによる走
査に従つてレーザ光1cの照射されたシートの個所は、蓄
積記録された画像情報に応じた強度で輝尽発光し、この
発光光が、シート近くで主走査線に平行に前端面4aが配
された透明な集光体４の前端面4aから集光体４に入る。
この集光体４はシート３近くに位置する前端部4bが平面
状に形成されるとともに、後端側に向かつて次第に円筒
状になるように形成されていて、その後端部4cにおいて
ほぼ円筒状となつてフオトマル５と結合しているので、
前端面4aから入つた輝尽発光光を後端部4cに集めてフオ
トマル５に伝える。フオトマル５において、輝尽発光光
が電気信号に変換された後、画像情報読取回路６に送ら
れる。この画像情報読取回路６によつて前記電気信号が
処理されて出力され、例えばCRT7に可視像として出力さ
せたり、磁気テープ８に記録させたりすることができ
る。
このようにして、シートに蓄積記録された画像情報を
読みとるのであるが、第２図に、第１図の装置によりシ
ート上をレーザビームが走査した時の走査線を示し、特
に、補助ガルバノメータミラー2aの役割について説明す
る。
読みとるのであるが、第２図に、第１図の装置によりシ
ート上をレーザビームが走査した時の走査線を示し、特
に、補助ガルバノメータミラー2aの役割について説明す
る。
この図において、実線L1,L2,L3,L4,L5は、補助ガルバ
ノメータミラー2aを動かさずに、主走査ガルバノメータ
ミラー2bだけを作動させてシート３上をレーザビーム走
査した時の走査線を示す。この場合、走査線は所定の幅
（約100μｍ）を有するため両端部では重なつたり離れ
たりし、レーザビームの走査によつて読み取られる情報
が不正確になる。これを、往走査線および復走査線共に
平行になるような走査を行なわせるために、補助ガルバ
ノメータミラー2aが用いられ、主走査ガルバノメータミ
ラー2bが図中右側に示す主走査信号S0に応じて主走査さ
れるのに対して、補助ガルバノメータミラー2aが微少偏
向信号S1に応じて操作される。このため、往走査線L1,L
3,L5はそのままで、復走査線L2,L4は副走査方向に移動
し、点線L2′，L4′で示す往走査線と平行な線になる。
ノメータミラー2aを動かさずに、主走査ガルバノメータ
ミラー2bだけを作動させてシート３上をレーザビーム走
査した時の走査線を示す。この場合、走査線は所定の幅
（約100μｍ）を有するため両端部では重なつたり離れ
たりし、レーザビームの走査によつて読み取られる情報
が不正確になる。これを、往走査線および復走査線共に
平行になるような走査を行なわせるために、補助ガルバ
ノメータミラー2aが用いられ、主走査ガルバノメータミ
ラー2bが図中右側に示す主走査信号S0に応じて主走査さ
れるのに対して、補助ガルバノメータミラー2aが微少偏
向信号S1に応じて操作される。このため、往走査線L1,L
3,L5はそのままで、復走査線L2,L4は副走査方向に移動
し、点線L2′，L4′で示す往走査線と平行な線になる。
このようにして、レーザビームを往復主走査させて、
往復の両方向共に画像情報の読み取りを行なうことがで
きるのであるが、補助ガルバノメータミラー2aにより微
少偏向させるための補助ガルバノメータミラー2aの回転
角は非常に小さく、第２図の右側に示すような微少偏向
信号と全く同じになるような回転角制御が難しい。この
ため、往走査線に対して復走査線が平行にならず、一部
ゆがんだ形状となり、走査線上の各位置毎に往走査線と
復走査線とが第3b図に示すように重なつたり離れたりし
て、読み取つた画像情報が不正確になるという問題があ
る。
往復の両方向共に画像情報の読み取りを行なうことがで
きるのであるが、補助ガルバノメータミラー2aにより微
少偏向させるための補助ガルバノメータミラー2aの回転
角は非常に小さく、第２図の右側に示すような微少偏向
信号と全く同じになるような回転角制御が難しい。この
ため、往走査線に対して復走査線が平行にならず、一部
ゆがんだ形状となり、走査線上の各位置毎に往走査線と
復走査線とが第3b図に示すように重なつたり離れたりし
て、読み取つた画像情報が不正確になるという問題があ
る。
第3b図は、補助ガルバノメータミラー2aの微少偏向に
誤差があり、往走査線と復走査線が、一部分重なつたり
離れたりする例を示すものである。この場合、重なつた
部分（bi,b1+1，…）については、前の走査によつて励
起されて画像情報が消去されている部分を再度読み取る
ことになり、離れた部分（ci,ci+1，…）についてはそ
の部分の情報が欠如することになり、読み取られた画像
情報が不正確なものとなる。このため、この画像情報に
よつて画像を再生した時、得られる再生画像が不正確も
しくは不明瞭になるという問題がある。これを修正して
正確な画像情報を得るにはレーザビーム光路中に偏向器
やその他の光学的誤差修正手段を設け、これによつて上
記のような復走査線および復走査線の重なり、離反など
を防止することができるのであるが、偏向器、その他の
光学的誤差修正手段はその構造が複雑であり、放射線画
像読取装置内に組み込んだ場合、装置の小型化およびコ
ストダウンが図りにくいという問題がある。
誤差があり、往走査線と復走査線が、一部分重なつたり
離れたりする例を示すものである。この場合、重なつた
部分（bi,b1+1，…）については、前の走査によつて励
起されて画像情報が消去されている部分を再度読み取る
ことになり、離れた部分（ci,ci+1，…）についてはそ
の部分の情報が欠如することになり、読み取られた画像
情報が不正確なものとなる。このため、この画像情報に
よつて画像を再生した時、得られる再生画像が不正確も
しくは不明瞭になるという問題がある。これを修正して
正確な画像情報を得るにはレーザビーム光路中に偏向器
やその他の光学的誤差修正手段を設け、これによつて上
記のような復走査線および復走査線の重なり、離反など
を防止することができるのであるが、偏向器、その他の
光学的誤差修正手段はその構造が複雑であり、放射線画
像読取装置内に組み込んだ場合、装置の小型化およびコ
ストダウンが図りにくいという問題がある。
本発明は上記のような問題に鑑みて、ガルバノメータ
ミラーを使用してシート上をレーザビームにより往復主
走査させ、シートに記録された画像情報を読み取つて画
像信号を得る時に、往走査線と副走査線のゆがみによつ
て生じる読み取り誤差を簡単に補正できる補正方法を得
ることを目的とするものである。
ミラーを使用してシート上をレーザビームにより往復主
走査させ、シートに記録された画像情報を読み取つて画
像信号を得る時に、往走査線と副走査線のゆがみによつ
て生じる読み取り誤差を簡単に補正できる補正方法を得
ることを目的とするものである。
本発明の読取画像情報の補正方法は、放射線透過画像
情報が蓄積記録されたシート上を、ガルバノメータミラ
ーにより励起光を往復主走査させてシートから発せられ
る輝尽発光光を光電的に読み取り、各往走査および各復
走査毎に放射線透過画像情報の画像信号を得た後、上記
往主走査および復主走査の走査線上の各位置における副
走査方向の位置ずれに対応して各位置毎に定められた補
正係数を用いて、この各位置での光電的に読み取られた
画像信号を補正することによつて、ガルバノメータミラ
ーにより励起光を往復主走査させる時に生じる走査線の
ゆがみによる画像信号の読取り誤差を補正するようにし
たことを特徴とするものである。
情報が蓄積記録されたシート上を、ガルバノメータミラ
ーにより励起光を往復主走査させてシートから発せられ
る輝尽発光光を光電的に読み取り、各往走査および各復
走査毎に放射線透過画像情報の画像信号を得た後、上記
往主走査および復主走査の走査線上の各位置における副
走査方向の位置ずれに対応して各位置毎に定められた補
正係数を用いて、この各位置での光電的に読み取られた
画像信号を補正することによつて、ガルバノメータミラ
ーにより励起光を往復主走査させる時に生じる走査線の
ゆがみによる画像信号の読取り誤差を補正するようにし
たことを特徴とするものである。
本発明によれば、放射線透過画像情報を光電的に読み
取つて画像信号を得た後、往走査線および復走査線の各
位置における位置ずれに応じて予め定められた補正係数
を用いて、各位置毎に画像情報を演算処理することによ
り走査線のゆがみの補正ができるので、偏向器もしくは
他の光学的誤差修正手段のような複雑な補正手段を用い
なくても簡単に補正が行なえるとともに、放射線画像情
報読取装置の小型化およびコストダウンを図ることがで
きる。
取つて画像信号を得た後、往走査線および復走査線の各
位置における位置ずれに応じて予め定められた補正係数
を用いて、各位置毎に画像情報を演算処理することによ
り走査線のゆがみの補正ができるので、偏向器もしくは
他の光学的誤差修正手段のような複雑な補正手段を用い
なくても簡単に補正が行なえるとともに、放射線画像情
報読取装置の小型化およびコストダウンを図ることがで
きる。
以下、図面によつて本発明の実施例について説明す
る。
る。
第3a図および第3b図は、第１図に示すようにしてシー
ト３上を補助ガルバノメータミラー2aおよび主走査ガル
バノメータミラー2bによりレーザビームを主走査させる
とともに、エンドレスベルト装置９によつて一定速度で
副走査させて、放射線透過画像情報を読み取つた時のシ
ート３上の各走査線を示したものであり、第3a図が走査
線にゆがみがない時の各走査線の位置を第3b図が走査線
がゆがんだ時の各走査線の位置をそれぞれ示す。いずれ
の場合でも、補助ガルバノメータミラー2aおよび主走査
ガルバノメータミラー2bは第２図左側に示す微少偏向信
号S1および主走査信号S0に応じて操作され、これらの信
号S1およびS0は一定周期で誤差のないものであるので、
各往走査線同士はお互いに平行になり、各復走査線同士
もお互いに平行になる。したがつて第3b図では、往主走
査をした時の往走査線と復走査線との各位置での位置ず
れ、および復主走査をした時の往走査線と復走査線との
各位置での位置ずれについて考えればよく、他のすべて
の走査は上記２つの位置ずれと同じパターンとして補正
できる。なお、第3a図および3b図においては明瞭化のた
め走査線の幅（太さ）を拡大して示している。
ト３上を補助ガルバノメータミラー2aおよび主走査ガル
バノメータミラー2bによりレーザビームを主走査させる
とともに、エンドレスベルト装置９によつて一定速度で
副走査させて、放射線透過画像情報を読み取つた時のシ
ート３上の各走査線を示したものであり、第3a図が走査
線にゆがみがない時の各走査線の位置を第3b図が走査線
がゆがんだ時の各走査線の位置をそれぞれ示す。いずれ
の場合でも、補助ガルバノメータミラー2aおよび主走査
ガルバノメータミラー2bは第２図左側に示す微少偏向信
号S1および主走査信号S0に応じて操作され、これらの信
号S1およびS0は一定周期で誤差のないものであるので、
各往走査線同士はお互いに平行になり、各復走査線同士
もお互いに平行になる。したがつて第3b図では、往主走
査をした時の往走査線と復走査線との各位置での位置ず
れ、および復主走査をした時の往走査線と復走査線との
各位置での位置ずれについて考えればよく、他のすべて
の走査は上記２つの位置ずれと同じパターンとして補正
できる。なお、第3a図および3b図においては明瞭化のた
め走査線の幅（太さ）を拡大して示している。
往走査線および復走査線にゆがみがない時、すなわ
ち、補助ガルバノメータミラー2aおよび主走査ガルバノ
メータミラー2bが微少偏向信号S1および主走査信号S0に
応じて誤差なく作動する時は、第3a図に示すように往走
査線Li,Li+2，…および復走査線Li+1,Li+2，…はすべて
お互いに接して平行になる。
ち、補助ガルバノメータミラー2aおよび主走査ガルバノ
メータミラー2bが微少偏向信号S1および主走査信号S0に
応じて誤差なく作動する時は、第3a図に示すように往走
査線Li,Li+2，…および復走査線Li+1,Li+2，…はすべて
お互いに接して平行になる。
第3b図は、往走査線および復走査線にゆがみがある時
の各走査線を示すものであり、bi,bi+1,bi+2……は走査
線が重なる部分で、ci,ci+1,ci+2，…は走査線が離れる
部分である。さらに、各往走査線Li,Li+2，…は等間隔
で互いに平行であり、各復走査線Li+1,Li+3，…も等間
隔で互いに平行である。
の各走査線を示すものであり、bi,bi+1,bi+2……は走査
線が重なる部分で、ci,ci+1,ci+2，…は走査線が離れる
部分である。さらに、各往走査線Li,Li+2，…は等間隔
で互いに平行であり、各復走査線Li+1,Li+3，…も等間
隔で互いに平行である。
まず、往走査線Liによる走査がなされた後、復走査線
Li+1による走査がなされた時を考える。この時、シート
３の左端を原点にして右方向に距離ｘを取つて走査線上
の各位置を示し、この各位置での補正係数をｆ（ｘ），
復走査線Li+1上の各位置での読み取られた信号量をai+1
（ｘ）とすると、補正後の信号量Ai+1（ｘ）は、A
i+1（ｘ）＝ｆ（ｘ）×ai+1（ｘ）として表わすことが
できる。補正係数ｆ（ｘ）は走査線のゆがみに応じて各
位置毎に予め定めておくものであり、例えば、シート３
の左端からの距離がｌ１の位置では、往走査線Liに対し
て復走査線Li+1はciで示す部分だけ離れる。しかしなが
ら、各走査線の幅は常に一定に保たれるので、この位置
（左端からの距離ｌ１の位置）において、ciで示す部分
と復走査線Li+1とでの副走査方向の画像情報の変化が小
さい時は、読み取られた信号量ai+1（ｌ１）を補正後の
信号量Ai+1（ｌ１）と近似的にみなすことができる（す
なわち、Ai+1（ｌ１）≒ai+1（ｌ１）。実際には、走査
線の幅は約100μｍでありごく小さいので、この幅にお
ける画像情報の変化はほとんど無視でき、Ai+1（ｌ１）
＝ai+1（ｌ１）としても全く問題ない。この場合、補正
係数ｆ（ｌ１）＝１である。
Li+1による走査がなされた時を考える。この時、シート
３の左端を原点にして右方向に距離ｘを取つて走査線上
の各位置を示し、この各位置での補正係数をｆ（ｘ），
復走査線Li+1上の各位置での読み取られた信号量をai+1
（ｘ）とすると、補正後の信号量Ai+1（ｘ）は、A
i+1（ｘ）＝ｆ（ｘ）×ai+1（ｘ）として表わすことが
できる。補正係数ｆ（ｘ）は走査線のゆがみに応じて各
位置毎に予め定めておくものであり、例えば、シート３
の左端からの距離がｌ１の位置では、往走査線Liに対し
て復走査線Li+1はciで示す部分だけ離れる。しかしなが
ら、各走査線の幅は常に一定に保たれるので、この位置
（左端からの距離ｌ１の位置）において、ciで示す部分
と復走査線Li+1とでの副走査方向の画像情報の変化が小
さい時は、読み取られた信号量ai+1（ｌ１）を補正後の
信号量Ai+1（ｌ１）と近似的にみなすことができる（す
なわち、Ai+1（ｌ１）≒ai+1（ｌ１）。実際には、走査
線の幅は約100μｍでありごく小さいので、この幅にお
ける画像情報の変化はほとんど無視でき、Ai+1（ｌ１）
＝ai+1（ｌ１）としても全く問題ない。この場合、補正
係数ｆ（ｌ１）＝１である。
次に、シート３の左端からの距離がl2の位置では、往
走査線Liに対して復走査線Li+1はbiで示す部分だけ重な
る。この場合、重なり部biの画像情報は往走査線Liによ
る走査で輝尽発光して消去されているので、復走査線L
i+1により読み取られる画像情報量は、走査線の重なり
がない場合より小さくなる。このため、補正係数を用い
て重なり部biにおける消去された情報量を補う必要があ
り、上述の場合と同様に約100μｍの幅の走査線内にお
いては副走査方向の画像情報の変化はないと考えて、読
み取つた情報を所定量だけ（重なり部biに相当する量）
増やせばよい。この時の補正係数ｆ（l2）＞１となり、 Ai+1（l2）＝ｆ（l2）×ai+1（ｘ） として、補正後の信号量を得ることができる。
走査線Liに対して復走査線Li+1はbiで示す部分だけ重な
る。この場合、重なり部biの画像情報は往走査線Liによ
る走査で輝尽発光して消去されているので、復走査線L
i+1により読み取られる画像情報量は、走査線の重なり
がない場合より小さくなる。このため、補正係数を用い
て重なり部biにおける消去された情報量を補う必要があ
り、上述の場合と同様に約100μｍの幅の走査線内にお
いては副走査方向の画像情報の変化はないと考えて、読
み取つた情報を所定量だけ（重なり部biに相当する量）
増やせばよい。この時の補正係数ｆ（l2）＞１となり、 Ai+1（l2）＝ｆ（l2）×ai+1（ｘ） として、補正後の信号量を得ることができる。
この補正係数をｘ＝０〜ｌ（シートの幅）にわたつて
定めておけば、Ai+1（ｘ）＝ｆ（ｘ）×ai+1（ｘ）とし
て復走査線上のすべての位置での補正を行なうことがで
きる。
定めておけば、Ai+1（ｘ）＝ｆ（ｘ）×ai+1（ｘ）とし
て復走査線上のすべての位置での補正を行なうことがで
きる。
また、往走査線についても、同様に各位置毎に補正係
数ｇ（ｘ）を定めておけば、読み取り信号量ai（ｘ）に
対して補正後の信号量Ai（ｘ）は Ai（ｘ）＝ｇ（ｘ）×ai（ｘ） として求めることができる。
数ｇ（ｘ）を定めておけば、読み取り信号量ai（ｘ）に
対して補正後の信号量Ai（ｘ）は Ai（ｘ）＝ｇ（ｘ）×ai（ｘ） として求めることができる。
なお、補正係数は復走査線用としてｆ（ｘ）を往走査
線用としてｇ（ｘ）を各々１種定めれば、すべての往走
査線および復走査線を同じように用いて、補正を行なう
ことができる。また、予め補正係数を決めるには、まず
均一にベタ露光したシートから画像情報を読みとり、読
み取つた画像信号が各位置ですべて同一になるように補
正係数を決めるのがよい。
線用としてｇ（ｘ）を各々１種定めれば、すべての往走
査線および復走査線を同じように用いて、補正を行なう
ことができる。また、予め補正係数を決めるには、まず
均一にベタ露光したシートから画像情報を読みとり、読
み取つた画像信号が各位置ですべて同一になるように補
正係数を決めるのがよい。
また補正方法としては、上述の如く、読み取つた信号
量に予め定めた補正係数を乗じて補正する方法だけでな
く、各位置での読み取つた信号ai（ｘ）に、各位置での
前の走査線（例えば、往走査線による走査で読み取つた
場合はその前の復走査線）での補正信号Ai-1（ｘ）から
重なる部分の信号量bi（ｘ）を算出して、これを加えて
補正してもよい。すなわち、重なり程度に関係する補正
係数をｈ（ｘ）とするとbi＝ｈ（ｘ）×Ai-1（ｘ）だか
らAi（ｘ）＝ai（ｘ）＋ｈ（ｘ）×Ai-1（ｘ）とすれば
上記と同様の補正を行なうことができる。この場合、走
査線同士が重なる時はｈ（ｘ）＞０であり、走査線同士
で接する時もしくは離れる時はｈ（ｘ）＝０である。
量に予め定めた補正係数を乗じて補正する方法だけでな
く、各位置での読み取つた信号ai（ｘ）に、各位置での
前の走査線（例えば、往走査線による走査で読み取つた
場合はその前の復走査線）での補正信号Ai-1（ｘ）から
重なる部分の信号量bi（ｘ）を算出して、これを加えて
補正してもよい。すなわち、重なり程度に関係する補正
係数をｈ（ｘ）とするとbi＝ｈ（ｘ）×Ai-1（ｘ）だか
らAi（ｘ）＝ai（ｘ）＋ｈ（ｘ）×Ai-1（ｘ）とすれば
上記と同様の補正を行なうことができる。この場合、走
査線同士が重なる時はｈ（ｘ）＞０であり、走査線同士
で接する時もしくは離れる時はｈ（ｘ）＝０である。
以上のようにして、読み取つた画像信号を各位置毎に
予め定められた補正係数を用いて補正して、往走査線と
復走査線がゆがんで生じる信号量の誤差を補正すること
ができる。なお、第3b図には往走査線と復走査線が直線
のまま互いに傾きが異なる場合について示しているが、
往走査線もしくは復走査線が曲線状にゆがむ時も同様で
ある。
予め定められた補正係数を用いて補正して、往走査線と
復走査線がゆがんで生じる信号量の誤差を補正すること
ができる。なお、第3b図には往走査線と復走査線が直線
のまま互いに傾きが異なる場合について示しているが、
往走査線もしくは復走査線が曲線状にゆがむ時も同様で
ある。
以上説明したように、本発明によれば光電的に読み取
つて得られた画像信号を演算処理によつて補正すること
ができるので、従来のような偏向器やその他光学的手段
を必要とせず、画像情報読取装置を小型化し、製造コス
トも低減することができる。
つて得られた画像信号を演算処理によつて補正すること
ができるので、従来のような偏向器やその他光学的手段
を必要とせず、画像情報読取装置を小型化し、製造コス
トも低減することができる。
第１図は放射線画像読取装置の１例を示す概略図、 第２図は、第１図に示す装置によりシート上をレーザビ
ームが走査した時の走査線およびガルバノメータミラー
を駆動する信号の波形を示す概略図、 第3a図および第3b図は、第２図と同様にシート上をレー
ザビームが走査した時の走査線を走査線の幅を拡大して
示し、第3a図は各走査線にゆがみのない時、および第3b
図は各走査線にゆがみのある時の各走査線を示す概略図
である。 １…レーザ光源、2a…補助ガルバノメータミラー 2b…主走査ガルバノメータミラー、３…シート ４…集光体、５…フオトマル ６…画像情報読取回路、７…CRT ８…磁気テープ
ームが走査した時の走査線およびガルバノメータミラー
を駆動する信号の波形を示す概略図、 第3a図および第3b図は、第２図と同様にシート上をレー
ザビームが走査した時の走査線を走査線の幅を拡大して
示し、第3a図は各走査線にゆがみのない時、および第3b
図は各走査線にゆがみのある時の各走査線を示す概略図
である。 １…レーザ光源、2a…補助ガルバノメータミラー 2b…主走査ガルバノメータミラー、３…シート ４…集光体、５…フオトマル ６…画像情報読取回路、７…CRT ８…磁気テープ
Claims (1)
- 【請求項１】放射線透過画像情報が蓄積記録された蓄積
性螢光体シート上に、ガルバノメータミラーにより励起
光を往復主走査させ、この往復主走査励起光の励起によ
り上記蓄積性螢光体シートから発せられる輝尽発光光を
光電的に読み取つて得られる往主走査および復主走査毎
の走査線上の各位置における上記放射線透過画像情報の
画像信号を、上記往主走査および復主走査の走査線上の
各位置における副走査方向の位置ずれに対応して各位置
毎に定められた補正係数により補正するようにしたこと
を特徴とする放射線画像情報読取り誤差補正方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58103067A JPH084297B2 (ja) | 1983-06-09 | 1983-06-09 | 放射線画像情報読取り誤差補正方法 |
| DE8484106417T DE3470231D1 (en) | 1983-06-09 | 1984-06-05 | Method of correcting radiation image read-out error |
| EP84106417A EP0131154B1 (en) | 1983-06-09 | 1984-06-05 | Method of correcting radiation image read-out error |
| US06/618,859 US4551626A (en) | 1983-06-09 | 1984-06-08 | Method of correcting radiation image read-out error |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58103067A JPH084297B2 (ja) | 1983-06-09 | 1983-06-09 | 放射線画像情報読取り誤差補正方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59228467A JPS59228467A (ja) | 1984-12-21 |
| JPH084297B2 true JPH084297B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=14344316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58103067A Expired - Lifetime JPH084297B2 (ja) | 1983-06-09 | 1983-06-09 | 放射線画像情報読取り誤差補正方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4551626A (ja) |
| EP (1) | EP0131154B1 (ja) |
| JP (1) | JPH084297B2 (ja) |
| DE (1) | DE3470231D1 (ja) |
Families Citing this family (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6023820A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線画像情報読取誤差補正方法 |
| EP0174659B1 (en) * | 1984-09-12 | 1992-03-04 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Scanning read-out apparatus with scanning speed fluctuation compensating means and correction coefficient adjusting method |
| JPS6187466A (ja) * | 1984-10-04 | 1986-05-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線画像情報読取方法 |
| DE69213948T2 (de) * | 1992-11-25 | 1997-04-03 | Agfa Gevaert Nv | Verfahren zur Wiedergabe eines Strahlungsbildes |
| EP0704716B1 (en) * | 1994-09-29 | 1998-03-25 | Agfa-Gevaert N.V. | An apparatus for reading an image from a stimulable phosphor sheet |
| JP3545517B2 (ja) * | 1995-10-11 | 2004-07-21 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 放射線画像情報読取装置 |
| TW399186B (en) * | 1997-12-10 | 2000-07-21 | Canon Kk | Image processing apparatus and image processing method |
| US7430065B2 (en) * | 2001-08-27 | 2008-09-30 | Ricoh Company, Ltd | Method and system for correcting distortions in image data scanned from bound originals |
| JP4779509B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2011-09-28 | セイコーエプソン株式会社 | 画像形成方法および画像形成装置 |
| JP4779510B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2011-09-28 | セイコーエプソン株式会社 | 画像形成方法および画像形成装置 |
| JP4848747B2 (ja) * | 2005-11-28 | 2011-12-28 | セイコーエプソン株式会社 | 画像形成装置 |
| JP5187641B2 (ja) * | 2009-09-28 | 2013-04-24 | ブラザー工業株式会社 | 走査光測定装置、及び画像表示制御装置、並びに画像表示制御方法 |
| JP5787063B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-09-30 | 株式会社ニデック | 眼科撮影装置 |
| GB2501891B (en) | 2012-05-09 | 2016-08-03 | Original Design Services Ltd | Radiography imaging system |
| EP2793054A1 (de) * | 2013-04-16 | 2014-10-22 | Agfa HealthCare N.V. | Verfahren und Vorrichtung zum Auslesen von in einer Speicherleuchtstoffschicht gespeicherten Röntgeninformationen |
| EP2793053A1 (de) * | 2013-04-16 | 2014-10-22 | Agfa HealthCare N.V. | Verfahren und Vorrichtungen zum Auslesen von in einer Speicherleuchtstoffschicht gespeicherten Röntgeninformationen |
| JP6572174B2 (ja) * | 2016-06-21 | 2019-09-04 | 富士フイルム株式会社 | 画像処理装置、方法および作動プログラム |
Citations (4)
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|---|---|---|---|---|
| JPS566563A (en) * | 1979-06-29 | 1981-01-23 | Ricoh Co Ltd | Picture signal correcting circuit |
| JPS5850855A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-25 | Fujitsu Ltd | 画像処理方式 |
| JPS5892169A (ja) * | 1981-11-27 | 1983-06-01 | Hitachi Ltd | 画像デ−タの走査傾き補正方式 |
| JPS5975243A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-04-27 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 放射線画像読取装置 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3886309A (en) * | 1972-02-22 | 1975-05-27 | Xerox Corp | Flat bed facsimile scanners |
| US4133008A (en) * | 1977-03-14 | 1979-01-02 | Rapicom Inc. | Automatic illumination compensation circuit |
| US4346295A (en) * | 1978-12-26 | 1982-08-24 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Radiation image read out device |
| JPS568110A (en) * | 1979-07-03 | 1981-01-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | Light beam scanner |
| JPS6028468B2 (ja) * | 1980-10-30 | 1985-07-04 | 富士写真フイルム株式会社 | 放射線画像情報読取方法および装置 |
| DE3046584C2 (de) * | 1980-12-11 | 1984-03-15 | Dr.-Ing. Rudolf Hell Gmbh, 2300 Kiel | Optisch-mechanischer Abtaster |
-
1983
- 1983-06-09 JP JP58103067A patent/JPH084297B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1984
- 1984-06-05 EP EP84106417A patent/EP0131154B1/en not_active Expired
- 1984-06-05 DE DE8484106417T patent/DE3470231D1/de not_active Expired
- 1984-06-08 US US06/618,859 patent/US4551626A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS5892169A (ja) * | 1981-11-27 | 1983-06-01 | Hitachi Ltd | 画像デ−タの走査傾き補正方式 |
| JPS5975243A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-04-27 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 放射線画像読取装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0131154B1 (en) | 1988-03-30 |
| EP0131154A1 (en) | 1985-01-16 |
| DE3470231D1 (en) | 1988-05-05 |
| JPS59228467A (ja) | 1984-12-21 |
| US4551626A (en) | 1985-11-05 |
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