JPH0842686A - 自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置 - Google Patents

自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置

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JPH0842686A
JPH0842686A JP18140994A JP18140994A JPH0842686A JP H0842686 A JPH0842686 A JP H0842686A JP 18140994 A JP18140994 A JP 18140994A JP 18140994 A JP18140994 A JP 18140994A JP H0842686 A JPH0842686 A JP H0842686A
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clutch
oil pressure
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Withdrawn
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JP18140994A
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English (en)
Inventor
Ikuo Maruyama
育男 圓山
Nobuyuki Katayama
信行 片山
Daisuke Kawai
大輔 河合
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全直結状態からのアップシフトを円滑に行
わせる自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置
を提供する。 【構成】 減速スリップ運転時において、ECU6は、
ダンパクラッチ28に供給されるフィードバック開始油
圧を減速スリップ運転状態への突入時におけるトルクコ
ンバータ3のタービン回転数とエンジン1のスロットル
開度とに基づき設定する一方で、減速スリップ制御手段
によるフィードバック制御時に、フィードバック開始油
圧の過不足を判定し、その判定結果に基づき次回のフィ
ードバック開始油圧を補正する。そして、ECU6は、
補正された減速スリップ運転時のフィードバック開始油
圧に対して、それぞれ第1および第2所定値を加算する
ことにより、完全直結状態からのアップシフト時に用い
るダンパクラッチ28の第1および第2制御油圧を設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に用いられる自
動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置に係り、
詳しくは完全直結状態からのアップシフトを円滑に行わ
せる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の自動変速機では、一般にプラ
ネタリギヤによる変速機構が用いられており、油圧式の
湿式多板クラッチや油圧式のバンドブレーキ等の油圧摩
擦係合要素によりサンギヤやプラネタリキャリヤ等の駆
動あるいは固定を行って所望の変速段を得るようにして
いる。また、エンジンと変速機構との間には流体継手で
あるトルクコンバータが介装されており、発進時等にお
いてエンジンのトルクを増大させて変速機構に伝達した
り、変速時や急加減速時等におけるショックを吸収する
ようになっている。
【0003】ところで、自動変速機は、トルクコンバー
タの滑りを伴って作動するため、手動変速機に比べて燃
費が悪いという欠点がある。この欠点を解消するため、
近年の自動変速機では、トルクコンバータ内にロックア
ップ用のクラッチ(以下、ダンパクラッチと記す)を設
けて、所定の運転域では入力軸(すなわち、エンジン側
の出力軸)と出力軸(すなわち、変速機構側の入力軸)
とを直結するものが多くなっている。ダンパクラッチの
作動状態としては、比較的高回転のパワーオン走行時に
入力軸と出力軸とを完全に結合する完全直結状態の他、
パワーオフ走行時に微小なスリップを伴わせながら結合
する減速スリップ状態と、比較的低回転のパワーオン走
行時に数十回転程度のスリップをさせながら結合するス
リップ状態とがある。
【0004】完全直結状態では、ダンパクラッチが滑ら
ないように必要十分なアプライ圧(油圧は高い)を作動
させているのに対し、減速スリップ状態およびスリップ
状態では、ダンパクラッチコントロールバルブ(以下、
単にコントロールバルブと記す)を介して、目標のスリ
ップ量になるように適宜調圧させたアプライ圧(油圧は
低い)をダンパクラッチに作用させている。
【0005】コントロールバルブには一般にスプール弁
が用いられており、電磁弁によりデューティ制御された
コントロール油圧により作動するようになっている。そ
して、完全直結域や非直結域から減速スリップ域やスリ
ップ域に移行した場合、一時的に所定の駆動デューティ
比で電磁弁を駆動した後、目標スリップ量となるように
電磁弁をフィードバック制御する。フィードバック制御
にあたっては、予め設定されたフィードバック開始油圧
から、徐々にその値を補正し、所望の結合油圧を得るよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、ダンパクラッチ
が完全直結状態の際にアップシフトを行う場合、変速開
始時点においてアプライ圧を第1制御油圧に設定した
後、所定の油圧低減率で低減させて第2制御油圧に移行
させる制御が行われているが、その理由は以下に述べる
通りである。すなわち、スロットル開度が大きい完全直
結状態には、エンジン側の余剰トルクが、車軸や変速機
内部に捩じりトルクによる歪エネルギーとして蓄積され
ている。そのため、完全直結状態のままアップシフトを
行うと、解放側係合要素を解放した瞬間にこの歪エネル
ギーが瞬間的に解放され、タービンシャフトや車軸が揺
れ動いてショックやジャダーが発生する。したがって、
完全直結状態からのアップシフト時には、アプライ圧を
下げてクラッチを一時的にスリップ状態とし、歪エネル
ギーを徐々に解放させるのである。
【0007】ところで、第1制御油圧と第2制御油圧と
を得るための電磁弁の駆動デューティ比は、ベンチテス
ト等に基づき機種毎に決定されている。ところが、自動
変速機においては、電磁弁自体を始め変速機構やコント
ロールバルブ等に個体差があるため、所望のアプライ圧
を得るための駆動デューティ比に大きなばらつきが存在
する。また、長期間の運転による各部材の摩耗等によ
り、駆動デューティ比に対するアプライ圧が変化するこ
ともある。したがって、それぞれの駆動デューティ比を
所定の値に設定しても、第1制御油圧と第2制御油圧と
が目標値から大きくずれることがあった。そして、これ
らの制御油圧が過大となった場合には、完全直結状態の
ままとなり歪エネルギーの解放が行われず、上述したシ
ョックやジャダーが発生する問題があった。また、制御
油圧が過少となった場合には、完全直結状態からの解放
が早くなり過ぎてエンジン回転が一時的に急上昇し、乗
員に違和感を与える問題があった。
【0008】本発明は、上記状況に鑑みなされたもの
で、完全直結状態からのアップシフトを円滑に行わせる
自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、この目的を達成するために、車両用自動変速機
に、入力側がエンジンに連結され、出力側が当該自動変
速機に連結されたトルクコンバータと、このトルクコン
バータの入力側と出力側とを剛連結しうるように当該ト
ルクコンバータに付設されたクラッチと、このクラッチ
を制御する制御手段とを備え、同制御手段が、前記クラ
ッチを剛連結とする完全直結状態からのアップシフトの
際に、当該クラッチへの供給油圧を、変速開始時点にお
いて第1制御油圧に減圧設定した後、所定の油圧低減率
で低減させて第2制御油圧に移行させるアップシフト時
油圧制御手段と、前記第1制御油圧と前記第2制御油圧
とを前記クラッチのー作動状態に基づいて学習補正する
制御油圧学習補正手段とを有することを特徴とする自動
変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置を提案す
る。
【0010】また、本発明の請求項2では、請求項1の
自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置におい
て、前記制御手段が、車両の減速運転時において前記ク
ラッチを所望の減速スリップ状態にフィードバック制御
する減速スリップ制御手段と、前記減速スリップ制御手
段にフィードバック制御を開始させるべく前記クラッチ
へ供給されるフィードバック開始油圧を設定するフィー
ドバック開始油圧設定手段と、前記減速スリップ制御手
段によるフィードバック制御時に前記フィードバック開
始油圧の過不足を判定する開始油圧判定手段と、同開始
油圧判定手段の判定結果に基づき次回のフィードバック
開始油圧を補正するフィードバック開始油圧補正手段と
を備え、前記制御油圧学習補正手段が、前記フィードバ
ック開始油圧補正手段により補正されたフィードバック
開始油圧に基づいて、前記第1制御油圧と前記第2制御
油圧とを設定することを特徴とする自動変速機のトルク
コンバータクラッチ制御装置を提案する。
【0011】また、本発明の請求項3では、請求項2の
自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置におい
て、前記第1制御油圧が前記フィードバック開始油圧に
第1所定値を加算することにより設定される一方、前記
第2制御油圧が前記フィードバック開始油圧に第2所定
値を加算することにより設定されることを特徴とする自
動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置を提案す
る。
【0012】また、本発明の請求項4では、請求項3の
自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置におい
て、前記第1所定値が前記第2所定値より大きいことを
特徴とする請求項3記載の自動変速機のトルクコンバー
タクラッチ制御装置を提案する。
【0013】
【作用】本発明の請求項1では、完全直結状態からのア
ップシフトの際に用いる第1制御油圧と前記第2制御油
圧とが制御油圧学習補正手段により学習補正されるた
め、電磁弁等の個体差や径年変化があっても、アップシ
フト時油圧制御手段によるダンパクラッチの油圧制御が
常に的確に行われる。
【0014】また、本発明の請求項2では、先ず、フィ
ードバック開始油圧判定手段の判定結果に基いて、フィ
ードバック開始油圧補正手段がフィードバック開始油圧
を補正した後、補正後のフィードバック開始油圧に基づ
き第1制御油圧と第2制御油圧とを学習補正する。ま
た、本発明の請求項3では、補正後のフィードバック開
始油圧に第1設定値あるいは第2設定値を加算すること
で、第1制御油圧と第2制御油圧との双方が設定され
る。
【0015】また、本発明の請求項4では、第1設定値
が第2設定値より大きいため、第1制御油圧が第2制御
油圧より大きくなる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明に係るトルクコンバー
タクラッチ制御装置の一実施例を示した概略構成図であ
る。図1において、エンジン1の後端には自動変速機2
が接続されており、出力が自動変速機2を介して図示し
ない駆動輪に伝達される。自動変速機2は、トルクコン
バータ3,変速機本体4,油圧コントローラ5から構成
されており、車室内等に設置された自動変速機制御用の
ECU(電子制御ユニット)6により駆動制御される。
変速機本体4は複数組のプラネタリギヤの他、油圧クラ
ッチや油圧ブレーキ等の油圧摩擦係合要素を内蔵してい
る。また、油圧コントローラ5には、一体に形成された
油圧回路の他、ECU6によってデューティ駆動される
複数の電磁弁が収納されている。
【0017】一方、ECU6は、図示しない入出力装
置、多数の制御プログラムを内蔵した記憶装置(RO
M,RAM,BURAM等)、中央処理装置(CP
U)、タイマカウンタ等を具えており、その入力側に
は、フライホイールのリングギヤ7を介してエンジン回
転数NE を検出する電磁ピックアップ式のNE センサ
8,トルクコンバータ3のタービン回転数NT を検出す
るNT センサ9,図示しないトランスファドライブギヤ
の回転数NO を検出するNO センサ10,図示しないス
ロットルバルブの開度θTHを検出するスロットルセンサ
11,トルクコンバータ3内の図示しないオイルポンプ
から吐出される作動油の油温を検出する油温センサ12
が接続している。尚、ECU6にはこれらのセンサの
他、変速段の位置を検出するインヒビタスイッチ,スロ
ットルバルブの閉鎖状態を検出するアイドルスイッチ
等、種々のセンサやスイッチ類が接続されている。
【0018】トルクコンバータ3は、ハウジング20,
ケーシング21,ポンプ22,ステータ23,タービン
24等から構成されており、ポンプ22はケーシング2
1を介して入力軸たる駆動軸25に連結されている。ま
た、ステータ23はワンウェイクラッチ26を介してハ
ウジング20に連結され、タービン24は出力軸たる変
速機本体4のインプットシャフト27に連結されてい
る。更に、トルクコンバータ3内には、ケーシング21
とタービン24との間に湿式単板型のダンパクラッチ2
8が介装され、同ダンパクラッチ28の係合により駆動
軸25とインプットシャフト27とが直結可能となって
いる。ダンパクラッチ28は、油路29,30を介し
て、ダンパクラッチ油圧制御回路40から供給される作
動油により駆動される。
【0019】ダンパクラッチ油圧制御回路40の中心を
なすコントロールバルブ41は、常閉型の電磁弁42に
より駆動されてダンパクラッチ28への供給油圧を制御
するスプール弁43、同スプール43の両端に位置する
左端室44と右端室45、両室44,45にパイロット
圧を導入する油路46,47、スプール弁43を図中右
方向に付勢するスプリング48等から構成されている。
左端室44側への油路46は分岐油路49を介して電磁
弁42に接続されており、電磁弁42が閉鎖状態(すな
わちOFF位置)の場合には、左端室44と右端室45
とのパイロット圧が均衡して、スプリング48に付勢さ
れたスプール弁43が右方向に移動する。また、電磁弁
42が開放状態(すなわちON位置)の場合には、左端
室44側のパイロット圧が抜かれ、右端室45側のパイ
ロット圧に付勢されてスプール弁43が左方向に移動す
る。尚、油路46,分岐油路49にはそれぞれオリフィ
ス46a,49aが形成されており、パイロット圧の急
激な変動が防止される。
【0020】さて、スプール弁43が右方向に移動する
と、油路29を介してケーシング21とダンパクラッチ
28との間にトルクコンバータ潤滑油圧(リリース圧)
が供給され、同時に油路30を介してケーシング21か
ら作動油が排出される。すると、ダンパクラッチ28が
解放状態(非直結状態)となり、駆動軸25の回転はポ
ンプ22とタービン24とを介してインプットシャフト
27に伝達されるようになる。一方、スプール弁43が
左方向に移動すると、油路29を介してケーシング21
とダンパクラッチ28との間の作動油が排出され、同時
に油路30を介してケーシング21内にコントロールバ
ルブ41の調圧に基づくアプライ圧が供給される。する
と、ダンパクラッチ28が結合状態(完全直結状態)と
なり、駆動軸25の回転は直接にインプットシャフト2
7に伝達されるようになる。
【0021】ダンパクラッチ28の断接と供給油圧と
は、スプール弁43の位置すなわち左端室44と右端室
45とに供給されるパイロット圧の圧力差より決定さ
れ、この圧力差は電磁弁42をデューティ駆動すること
により制御される。例えば、ECU6が電磁弁42を8
0%程度のデューティ比で駆動すると、左端室44内の
パイロット圧が分岐油路49,電磁弁42を介して排出
され、スプール弁43は左端に移動し、上述したアプラ
イ圧の作用によりダンパクラッチ28が完全直結状態と
なる。また、電磁弁42を0%のデューティ比で駆動す
ると(すなわち、全く駆動しなければ)、左端室44と
右端室45内のパイロット圧が均衡するためスプリング
48に付勢されてスプール43は右端に移動し、上述し
たリリース圧の作用によりダンパクラッチ28が非直結
状態となる。そして、所定のデューティ比(例えば、2
5〜35%)で駆動すれば、低いアプライ圧状態を作り
出すことができ、ダンパクラッチ28は減速スリップあ
るいはスリップ状態となる。
【0022】以下、図2〜図14の制御フローチャート
およびグラフ等を用いて、本実施例における制御の手順
を説明する。運転者がイグニッションキーをONにし、
エンジン1がスタートすると、所定の制御インターバル
(例えば、35HZ)で、図2のフローチャートに示した
メインルーチンが繰り返し実行される。
【0023】メインルーチンが開始されると、先ずステ
ップS1で、ECU6は各初期値の設定を行う。次いで
ECU6は、ステップS2で各種のセンサ、すなわち、
NEセンサ8,NT センサ9,NO センサ10,スロッ
トルセンサ11,油温センサ12等の検出信号を読み込
んでRAMに記憶させる。次に、ECU6は、ステップ
S3で、スロットル開度θTHとトランスファドライブギ
ヤの回転数NO とから、変速機本体4が確立するべき変
速段を決定し、ステップS4でこの決定結果が前回と異
なっているか否かを判定する。そして、ステップS4で
の判定が否定(No )、すなわち変速段の決定結果が同
一である場合には、ステップS2に移行して処理を繰り
返す。また、ステップS4での判定が肯定(Yes)、す
なわち変速段の決定結果が変化した場合には、ステップ
S5でステップS3の判定結果に応じたシフト信号を出
力した後、ステップS2に移行して処理を繰り返す。そ
の後、ECU6は、ステップS5で出力したシフト信号
に応じて、油圧コントローラ5により変速機本体4を駆
動して変速制御を行う。
【0024】一方、ECU6は変速制御中である場合を
除き、図3に示したマップに基づき、ダンパクラッチ2
8の駆動制御を行う。このマップにおいて、横軸はター
ビン回転数NT であり、縦軸はスロットル開度θTHであ
る。同図に示したように、タービン回転数NT が比較的
高く、かつスロットル開度θTHがパワーオンラインLPO
より大きい場合は、殆どの領域が完全直結域となり、ダ
ンパクラッチ28は完全直結制御される。すなわち、前
述したようにコントロールバルブ41からケーシング2
1内にアプライ圧が供給される一方、ダンパクラッチ2
8とケーシング21との間からリリース圧が排出され、
ダンパクラッチ28が結合する。尚、パワーオンライン
LPO上では、理論的にはエンジン回転数NE とタービン
回転数NT とが一致し、加速も減速も行われない。但
し、実際にはエンジン出力のばらつきにより、若干は加
速されたり、減速されたりすることがある。
【0025】また、スロットル開度θTHがパワーオンラ
インLPOより小さい場合は、タービン回転数NT がアイ
ドル回転数より若干高い領域(本実施例では、1200
rpm以上)が全て減速スリップ域となる。減速スリップ
域においては、ダンパクラッチ28には学習により必要
最小限のアプライ圧が供給され、エンジン1と変速機本
体4とが所定のスリップ量をもってダンパクラッチ28
を介して直結される一方、急制動時等にはダンパクラッ
チ28がすばやく解除されエンジンストールが回避でき
る。尚、減速スリップ時には、エンジン1の回転を維持
しながら燃料供給を停止できるため、燃費の向上には多
大な効果を奏する。
【0026】本実施例では、運転状態が減速スリップ域
に突入すると、図4〜図7のフローチャートに示した減
速スリップ制御ルーチンが実行される。減速スリップ制
御が開始されると、ステップS11において、ECU6
は、図8のグラフに示したように、先ずt1 秒(本実施
例では、65.5ms)に亘って電磁弁42の駆動デュー
ティ比を0%とし、リリース圧を供給する一方でアプラ
イ圧を排出し、ダンパクラッチ28を非直結状態にする
(図8中のA区間)。この処理は、以下の理由により行
われる。前述したように、減速スリップ域においては、
フィードバック制御により、ダンパクラッチ28に供給
されるアプライ圧が適宜調圧される。ところが、スロッ
トル開度θTHがパワーオンラインLPOを横切って、他の
運転領域から減速スリップ域に移行する場合、パワーオ
ン状態からパワーオフ状態になるため、ダンパクラッチ
28を直結状態にしたままでは、トルク変動によるショ
ックが発生するので、一旦非直結状態とすることでこの
ショックを回避している。
【0027】次いでECU6は、ステップS12で現在
の運転状態が減速スリップ域にあるか否かを判定し、こ
の判定がNo の場合にはステップS13で減速スリップ
制御を終了し、後述する制御フラグF1,F2をリセッ
トすると共に駆動デューティ比を他の制御域に応じて設
定して電磁弁42を駆動する。一方、ステップS12に
おける判定がYesの場合には、ECU6はステップS1
4に進み、所定時間t2 秒(本実施例では、65.5m
s)に亘って電磁弁42を所定のがた詰めデューティ比
DG1で駆動し、アプライ圧を供給してダンパクラッチ2
8のがた詰めを行う(図8中のB区間)。ここで、がた
詰めデューティ比DG1は、減速スリップ域突入直前のス
ロットル開度θTHとタービン回転数NT とから、ROM
内蔵の図9に示したがた詰めデューティ比マップからB
1〜B16のいずれかの値が選択される。尚、このマッ
プにおける値は、スロットル開度θTHが大きくかつター
ビン回転数NT も高い完全直結域からの移行では、アプ
ライ圧の残圧が高いために小さく設定されており、非直
結域等からの移行では、アプライ圧の残圧が低いために
大きく設定されている。
【0028】ECU6は、ステップS14においてダン
パクラッチ28のがた詰めを行った後、ステップS15
に進み、現在の運転状態が減速スリップ域にあるか否か
を再び判定し、この判定がNo の場合にはステップS1
6で減速スリップ制御を終了し、ステップS13と同様
の制御を実行する。一方、ステップS15における判定
がYesの場合には、ECU6はステップS17以降のフ
ィードバック制御を開始する(図8中のC区間)。ステ
ップS17において、ECU6は先ず、フィードバック
開始デューティ比DG2を設定し、これをフィードバック
制御用のデューティ比DG3として読み込む。フィードバ
ック開始デューティ比DG2は、減速スリップ域突入直前
のスロットル開度θTHとタービン回転数NT とから、B
URAM内蔵の図10に示したフィードバック開始デュ
ーティ比マップからC1〜C16のいずれかの値が選択
される。尚、このマップにおける値は、タービン回転数
NT が高い場合には、エンジンの摺動抵抗やポンピング
ロスも大きくなるため、大きく設定されている。
【0029】次いで、ECU6は、図5のステップS1
8でフィードバック開始後にt3 秒(本実施例では、1
秒)経過したか否かを判定し、No の場合にはステップ
S19に進む。ステップS19で、ECU6は、フィー
ドバック開始後にt4 秒(本実施例では、2.5秒)経
過したか否かを判定し、No の場合にはステップS20
に進む。そして、ステップS20で、ECU6はデュー
ティ比DG3を出力し、電磁弁42をデューティ駆動す
る。尚、当然のことながら、制御直後においては、ステ
ップS18およびステップS19の判定はNo となる。
【0030】次に、ECU6は、ステップS21で再び
現在の運転状態が減速スリップ域にあるか否かを判定
し、この判定がNo の場合にはステップS22で減速ス
リップ制御を終了し、ステップS13と同様の制御を実
行する。一方、ステップS21における判定がYesの場
合には、ECU6はステップS23に進み、実スリップ
量と目標スリップ量との偏差が閾値−a(aは正の値)
より小さいか否かを判定する。ここで、スリップ量はエ
ンジン回転数NE からタービン回転数NT を引いたもの
である。そして、この判定がYesの場合には、ECU6
はステップS24でデューティ比DG3に所定値d1 を加
える補正を行い、ダンパクラッチ28の結合油圧を増加
させて、スリップ量を小さくする。
【0031】デューティ比DG3の補正を行ったECU6
は、次にステップS25で制御フラグF1が1か否かを
判定し、No の場合にはステップS18に移行し、ステ
ップS20でデューティ比DG3を出力する。また、ステ
ップS25の判定がYesの場合にはステップS26に進
み、制御フラグF2が1か否かを判定する。そして、ス
テップS26の判定がNo の場合にはステップS19に
移行してステップS20でデューティ比DG3を出力し、
Yesの場合にはステップS20に移行してデューティ比
DG3を出力する。
【0032】一方、ステップS23の判定がNo の場合
には、ECU6は、図6のステップS27に移行し、実
スリップ量と目標スリップ量との偏差が閾値b(bは正
の値)より大きいか否かを判定する。そして、この判定
がYesの場合には、ECU6はステップS28でデュー
ティ比DG3から所定値d2 を減ずる補正を行い、ダンパ
クラッチ28の結合油圧を低下させて、スリップ量を大
きくする。
【0033】デューティ比DG3の補正を行ったECU6
は、次にステップS29で制御フラグF1が1か否かを
判定し、No の場合にはステップS18に移行し、ステ
ップS20でデューティ比DG3を出力する。また、ステ
ップS29の判定がYesの場合にはステップS30に進
み、制御フラグF2が1か否かを判定する。そして、ス
テップS30の判定がNo の場合にはステップS19に
移行してステップS20でデューティ比DG3を出力し、
Yesの場合にはステップS20に移行してデューティ比
DG3を出力する。
【0034】一方、ステップS27の判定がNo の場合
には、ECU6は実スリップ量が適正範囲にあると判断
して、ステップS31ではデューティ比DG3を前回値と
同一にし、ダンパクラッチ28の結合油圧の補正は行わ
ない。この場合も、ECU6はステップS32で制御フ
ラグF1が1か否かを判定し、No の場合にはステップ
S18に移行し、ステップS20でデューティ比DG3を
出力する。また、ステップS32の判定がYesの場合に
はステップS33に進み、制御フラグF2が1か否かを
判定する。そして、ステップS33の判定がNo の場合
にはステップS19に移行してステップS20でデュー
ティ比DG3を出力し、Yesの場合にはステップS20に
移行してデューティ比DG3を出力する。
【0035】このようにして、ダンパクラッチ28の実
スリップ量は目標スリップに次第に近づいてゆき、所望
の結合油圧による減速スリップ制御が実現されるのであ
る。さて、フィードバック開始後にt3 秒経過すると、
ステップS18での判定がYesとなり、ECU6はステ
ップS34で現時点のデューティ比D1 をRAMに記憶
し、ステップS35で制御フラグF1に1を代入した
後、ステップS19に進む。また、フィードバック開始
後にt4 秒経過すると、ステップS19での判定もYes
となり、ECU6はステップS36で現時点のデューテ
ィ比D2 を記憶し、更にステップS37で制御フラグF
2に1を代入した後、図7のステップS38に進む。
尚、図11のグラフには、フィードバック開始時点(S
0 点)からデューティが次第に上昇し、t3 秒経過時点
(S1 点)のデューティ比D1 よりt4 秒経過時点(S
2 点)のデューティ比D2 が大きくなっている例が示さ
れている。
【0036】ステップS38において、ECU6は、先
ずS1 点からS2 点に移行した際のデューティ比変化量
ΔD(=D2 −D1 )を算出し、フィードバック開始油
圧DG2の過不足が判定される。次に、ECU6は、ステ
ップS39において、デューティ比変化量ΔDに基づ
き、図12のマップから学習補正値βを検索する。この
マップに示したように、デューティ比変化量ΔDがリニ
アに増加あるいは減少しても、学習補正値βは段階的か
つ少なめに増加あるいは減少するように設定されてい
る。例えば、デューティ比変化量ΔDが0.4〜1.2
%の範囲では、学習補正値βは一律に0.4%に設定さ
れる。
【0037】したがって、フィードバック制御における
アプライ圧が、フィードバック制御の収束油圧より、例
えば5%以上高くなると、その時点で低μ路での急制動
を行った場合等に、ダンパクラッチ28における直結状
態の解除が遅れ、エンジン回転数NE が低下してエンジ
ンストールを起こす可能性があるが、補正量βが低く設
定されるため、アプライ圧も低く抑えられ、エンジンス
トールやショックの発生が防止される。
【0038】ところで、図11に示した時点S0 におけ
るデューティ比DG2の設定にみられるように、フィード
バック制御開始油圧のデューティ比DG2は、収束油圧よ
り低く設定され、その後のフィードバック制御で徐々に
アプライ圧が上昇してゆくように構成されるため、上述
したアプライ圧を低く抑え、エンジンストールやショッ
クの発生を防止する効果が確実に得られる。
【0039】学習補正値βが得られたら、ECU6は、
ステップS40において、今回のフィードバック開始デ
ューティ比DG2に学習補正値βを加算(DG2=DG2+
β)し、これが次回のフィードバック開始デューティ比
DG2となるようにBURAMに記憶する。すなわち、前
述した図10のフィードバック開始デューティ比マップ
中の値(C1〜C16)のうち、今回用いたものを更新
するのである。これにより、減速スリップ制御が行われ
る度に、フィードバック開始デューティ比DG2の値が次
第に適正化されてゆき、短時間で所望の減速スリップ状
態が得られるようになる。尚、学習制御が進んでゆく
と、フィードバック開始時点のアプライ圧は0.5kg/
cm2 程度に収束する。
【0040】次に、ECU6は、ステップS41におい
て、デューティ比変化量ΔDが閾値c(c>0)より大
きいか否かを判定し、この判定がYesの場合にはステッ
プS42で減速スリップ制御を終了し、ステップS13
と同様の制御を実行する。更に、ステップS43におい
ては、デューティ比変化量ΔDが閾値−f(f>0)よ
り小さいか否かを判定し、この判定がYesの場合にもス
テップS44で減速スリップ制御を終了し、ステップS
13と同様の制御を実行する。
【0041】これにより、フィードバック制御における
作動油圧が所要以下まで低くなったり、上述の各制御に
かかわらず高くなり過ぎた場合において、フィードバッ
ク制御を中断し、駆動系へのショックの発生が防止され
ると共に、エンジンストールの発生も防止される。すな
わち、フィードバック制御における作動油圧が、収束油
圧よりデューティ比において5%以上低くなると、非直
結域から制御を開始する状態になるため、エンジン回転
数NE の低下が進み、エンジンの燃料カットを中止され
る可能性がある。また、スリップ量が増加することによ
り、フィードバック油圧が高くなってショックを発生す
る可能性がある。
【0042】このようなショックの発生は、フィードバ
ック制御を開始した後、10秒以上かかるが、時点S2
においてデューティ比の変化ΔDが所定値以上で、この
まま制御を続行するとショックが発生すると判断した場
合に、十分短い時間でフィードバック制御を中断させ、
非直結制御に移行させる。これにより、ショックの発生
が防止される。
【0043】また、減速スリップ域におけるフィードバ
ック制御が0.5kg/cm2 程度の低い油圧で行われてい
ることに起因する問題点も解消する。すなわち、所要時
にダンパクラッチ28の直結が迅速に解除されるために
は、十分なリリース圧を必要とするが、制御系全体の作
動圧が小さい状態にあり、ダンパクラッチ28のリリー
ス圧も小さい状態において、直結状態の解除が行われる
ため、フィードバック制御のオーバシュート程度の作動
圧超過であっても、その超過の解除には時間がかかる。
これは、減速スリップ制御によりエンジン1自体への燃
料供給もカットされているため、エンジン1を駆動源と
するオイルポンプから供給されるリリース圧を急速に高
めることができないという事情にもよっている。したが
って、車輪側の回転数を急減させる制動が行われ、直結
の解除が十分に行われない状態になると、制動力がエン
ジン1側に伝達され、エンジン1を停止させる可能性が
ある。
【0044】さて、本実施例では、完全直結制御中にア
ップシフトが行われると、図13のフローチャートに示
した完全直結アップシフト時のダンパクラッチ制御サブ
ルーチンが実行される。尚、本実施例では、3速段から
4速段へのアップシフト時の制御を述べるが、当然のこ
とながら、4速段から5速段へのアップシフト時等にお
いても同様の制御が行われる。
【0045】3速段から4速段へのアップシフト指令が
出力されて(図14中のSS点)、ダンパクラッチ28
の制御が開始されると、ECU6は先ず、ステップS5
0で、SS点の駆動デューティ比Dをホールドする。こ
れは、アップシフト指令が出力されても、油圧の応答遅
れ等によりすぐには解放側係合要素が解放されず、実際
に変速が開始されるまでは完全直結状態を維持する必要
があるためである。次に、ECU6は、ステップS51
で、SS点の3速段インギヤ回転数NTIと現在のタービ
ン回転数NT との偏差(NTI−NT )が、所定の変速開
始判定閾値ΔNB より大きくなったか否かを判定する。
そして、この判定がNo の場合には、ECU6は、ステ
ップS50に戻ってデューティ比のホールドを継続す
る。
【0046】一方、ステップS51での判定がYesにな
ったら(図14中ののSB点)、ECU6は、ステップ
S52で、減速スリップ制御において学習されたフィー
ドバック開始デューティ比DG2に第1所定値Δd1 (本
実施例では、10%)を積算し、これを第1制御油圧
(本実施例の場合、約2.5kg/cm2 )を実現する第1
制御デューティ比Da1とする。次に、ECU6は、ステ
ップS53で、駆動デューティ比Dを第1制御デューテ
ィ比Da1として、電磁弁42を駆動する。
【0047】次に、ECU6は、ステップS54で、現
在のタービン回転数NT と4速段インギヤ回転数NTJと
の偏差(NT −NTJ)が、所定の変速終了判定閾値ΔN
F より小さくなったか否かを判定する。そして、この判
定がNo の場合には、ステップS55で、フィードバッ
ク開始デューティ比DG2に第2所定値Δd2 (本実施例
では、4%)を積算し、これを第2制御油圧(本実施例
の場合、約1.2kg/cm2 )を実現する第2制御デュー
ティ比Da2とする。
【0048】次に、ECU6は、ステップS56で、現
在の駆動デューティ比Dが第2制御デューティ比Da2よ
り大きいか否かを判定する。そして、この判定がYesで
あれば、ステップS57で、駆動デューティ比Dから所
定値αを減算して電磁弁42を駆動し、ステップS54
に戻る。これにより、アプライ圧が徐々に減少すること
になり、ダンパクラッチ28はスリップ状態に移行し
て、解放側係合要素の解放に伴う歪エネルギーを吸収す
る。尚、所定値αは、本実施例の場合、駆動デューティ
比Dが1秒間に10%減少する値に設定されている。
【0049】ステップS56での判定がNo となった
ら、ECU6は、ステップS58で駆動デューティ比D
を第2制御デューティ比Da2にホールドする。これは、
変速に時間が掛かる場合を考慮したもので、ステップS
57の処理が必要以上に繰り返されて、駆動デューティ
比Dが低くなり過ぎることを防止するものである。ま
た、Da2もDg2に基づいて補正するのは次の理由によ
る。すなわち、Da2が小さい方にずれた値であると、変
速途中でダンパクラッチ28が非直結状態となり、エン
ジン回転数NE が吹き上がって運転者が違和感を感じ
る。したがって、Da2も、Dg1と共に学習補正して、エ
ンジン回転数NE が吹き上がらない最適値にするのであ
る。
【0050】変速が終了してステップS54の判定がY
esになると(図14中ののSF点)、ECU6は、ステ
ップS59でダンパクラッチ28の通常制御、すなわ
ち、図3のマップに基づく制御領域の判定と駆動制御と
を実行して、この制御を終了する。以上で具体的実施例
の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施例に限られ
るものではない。例えば、上記実施例では所望の結合油
圧を得るために、油圧回路に設けられた電磁弁をデュー
ティ駆動するようにしたが、比例電磁弁等を用いたり、
コントロールバルブをモータ等により駆動するようにし
てもよい。また、制御の具体的手順については、本発明
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
請求項1のトルクコンバータクラッチ制御装置では、完
全直結状態からのアップシフトの際に用いられる第1制
御油圧と第2制御油圧とが制御油圧学習補正手段により
学習補正されるため、電磁弁等の個体差や径年変化があ
っても、アップシフト時油圧制御手段によるダンパクラ
ッチの油圧制御が常に的確に行われるようになり、制御
油圧の過大に起因するショックやジャダーが防止される
一方、制御油圧の過少に起因するエンジン回転の急上昇
も防止される。
【0052】また、本発明の請求項2のトルクコンバー
タクラッチ制御装置では、フィードバック開始油圧判定
手段の判定結果に基いて、フィードバック開始油圧補正
手段がフィードバック開始油圧を補正した後、補正後の
フィードバック開始油圧に基づき第1制御油圧と第2制
御油圧とを学習補正するようにしたため、演算・制御処
理が大幅に簡略化される。
【0053】また、本発明の請求項3のトルクコンバー
タクラッチ制御装置では、補正後のフィードバック開始
油圧に第1設定値あるいは第2設定値を加算するだけ
で、第1制御油圧と第2制御油圧との両方を設定できる
ため、演算・制御処理が更に簡単なものとなる。また、
本発明の請求項4のトルクコンバータクラッチ制御装置
では、第1設定値が第2設定値より大きいため、第1制
御油圧が第2制御油圧より大きくなり、アップシフト時
の油圧低減操作が円滑に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルクコンバータクラッチ制御装
置の一実施例を示した概略構成図である。
【図2】変速制御メインルーチンを示したフローチャー
トである。
【図3】ダンパクラッチの制御域を示したマップであ
る。
【図4】減速スリップ制御の手順を示したフローチャー
トである。
【図5】減速スリップ制御の手順を示したフローチャー
トである。
【図6】減速スリップ制御の手順を示したフローチャー
トである。
【図7】減速スリップ制御の手順を示したフローチャー
トである。
【図8】減速スリップ制御における電磁弁駆動デューテ
ィの変化を示したグラフである。
【図9】減速スリップ制御におけるがた詰めデューティ
比のマップである。
【図10】減速スリップ制御におけるフィードバック開
始デューティ比のマップである。
【図11】減速スリップ制御における電磁弁駆動デュー
ティの変化を示したグラフである。
【図12】減速スリップ制御における学習補正値検索用
のマップである。
【図13】完全直結アップシフト時におけるダンパクラ
ッチ制御の手順を示したフローチャートである。
【図14】完全直結アップシフト時におけるダンパクラ
ッチの駆動デューティ比とタービン回転数NT との関係
を示したグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 変速機本体 5 油圧コントローラ 6 ECU 25 駆動軸 27 インプットシャフト 28 ダンパクラッチ 41 ダンパクラッチコントロールバルブ 42 電磁弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用自動変速機に、 入力側がエンジンに連結され、出力側が当該自動変速機
    に連結されたトルクコンバータと、 このトルクコンバータの入力側と出力側とを剛連結しう
    るように当該トルクコンバータに付設されたクラッチ
    と、 このクラッチを制御する制御手段とを備え、 同制御手段が、 前記クラッチを剛連結とする完全直結状態からのアップ
    シフトの際に、当該クラッチへの供給油圧を、変速開始
    時点において第1制御油圧に減圧設定した後、所定の油
    圧低減率で低減させて第2制御油圧に移行させるアップ
    シフト時油圧制御手段と、 前記第1制御油圧と前記第2制御油圧とを前記クラッチ
    のー作動状態に基づいて学習補正する制御油圧学習補正
    手段とを有することを特徴とする自動変速機のトルクコ
    ンバータクラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、 車両の減速運転時において前記クラッチを所望の減速ス
    リップ状態にフィードバック制御する減速スリップ制御
    手段と、 前記減速スリップ制御手段にフィードバック制御を開始
    させるべく前記クラッチへ供給されるフィードバック開
    始油圧を設定するフィードバック開始油圧設定手段と、 前記減速スリップ制御手段によるフィードバック制御時
    に前記フィードバック開始油圧の過不足を判定する開始
    油圧判定手段と、 同開始油圧判定手段の判定結果に基づき次回のフィード
    バック開始油圧を補正するフィードバック開始油圧補正
    手段とを備え、 前記制御油圧学習補正手段が、前記フィードバック開始
    油圧補正手段により補正されたフィードバック開始油圧
    に基づいて、前記第1制御油圧と前記第2制御油圧とを
    設定することを特徴とする請求項1記載の自動変速機の
    トルクコンバータクラッチ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1制御油圧が前記フィードバック
    開始油圧に第1所定値を加算することにより設定される
    一方、前記第2制御油圧が前記フィードバック開始油圧
    に第2所定値を加算することにより設定されることを特
    徴とする請求項2記載の自動変速機のトルクコンバータ
    クラッチ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1所定値が前記第2所定値より大
    きいことを特徴とする請求項3記載の自動変速機のトル
    クコンバータクラッチ制御装置。
JP18140994A 1994-08-02 1994-08-02 自動変速機のトルクコンバータクラッチ制御装置 Withdrawn JPH0842686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330139A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Toyota Motor Corp 車両用クラッチの制御装置
JP2005195174A (ja) * 2003-12-30 2005-07-21 Hyundai Motor Co Ltd 車両用自動変速機のアップシフト制御方法

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