JPH0842674A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JPH0842674A
JPH0842674A JP6197628A JP19762894A JPH0842674A JP H0842674 A JPH0842674 A JP H0842674A JP 6197628 A JP6197628 A JP 6197628A JP 19762894 A JP19762894 A JP 19762894A JP H0842674 A JPH0842674 A JP H0842674A
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oil
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Eiji Nakai
英二 中井
Masanori Nakabayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABSシステムと自動変速機とが備えられた
車両において、オイルポンプの数を少なくして車載性を
向上することを目的とする。 【構成】 ABS制御用の第1オイルポンプ32を自動
変速機におけるクラッチアクチュエータ62に対する第
3作動圧ライン112に、同じABS制御用の第2オイ
ルポンプ33を自動変速機におけるシフトアクチュエー
タ64に対する第4作動圧ライン113にそれぞれ接続
する。そして、上記第1オイルポンプ32を、第1電磁
切換弁43により、ABS制御用の第1作動圧ライン1
00と上記第3作動圧ライン112に選択的に連通させ
ると共に、上記第2オイルポンプ33を、第2電磁切換
弁48により、ABS制御用の第2作動圧ライン107
と上記第4作動圧ライン113に選択的に連通させるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用の自動変速機の
制御装置、特に油圧作動式のアクチュエータを用いてク
ラッチ機構の断接操作と変速歯車機構の変速段を切り換
えるシフト操作とを自動的に行わせるようにした自動変
速機と、アンチスキッドブレーキ装置とが備えられた車
両における自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両に搭載される変速機は、手動
変速機と自動変速機とに大別される。このうち、前者の
手動変速機は、周知のように、クラッチ機構と複数組の
歯車列を有する変速歯車機構とを組み合わせ、変速時に
上記変速歯車機構を構成する歯車列を切り換えるように
構成される。
【0003】また、後者の自動変速機は、トルクコンバ
ータと遊星歯車機構とを組み合わせ、この遊星歯車機構
の動力伝達経路を、クラッチやブレーキなどの複数の摩
擦要素を選択的に作動させることにより切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成されるのが通
例である。
【0004】さらに、近年では、手動変速機に用いられ
るクラッチ機構の断接操作と変速歯車機構のシフト操作
とを、例えばコンピュータからの電気信号に従って作動
するアクチュエータにより自動的に行わせるようにした
電子制御式自動変速機が開発され、実用化段階に入って
いる(例えば、特開平2−3761号公報参照)。その
場合に、クラッチ操作用のアクチュエータとシフト操作
用のアクチュエータとをそれぞれ油圧作動式とする場合
がある。
【0005】一方、車両にはアンチスキッドブレーキ装
置が備えられることがある。このアンチスキッドブレー
キ装置は、例えば車輪速センサによって検出される車輪
速から求められる車輪の減速度が所定の減速度よりも低
下したときに、制動圧制御回路に設けた電磁制御弁を減
圧制御するとことにより制動圧を低下させると共に、制
動圧の低下によって車輪の回転速度が回復し、例えば車
輪速から求められる車輪の加速度が所定の加速度に到達
したときに、上記制御弁を増圧制御することにより制動
圧を増大させるようになっている。したがって、このよ
うな一連の制御(以下、ABS制御という)を、例えば
車両が停止するまで継続して行うことにより、急制動時
における車輪のロックないしスキッド状態が会費され
て、当該車両を方向安定性を失わせることなく短い制動
距離で停止させることが可能となる。
【0006】その場合に、この種のアンチスキッドブレ
ーキ装置においては、例えば2個のオイルポンプを装備
して、一方のオイルポンプによって生成された作動元圧
を前輪用の電磁制御弁に給圧すると共に、他方のオイル
ポンプによって生成された作動元圧を後輪用の電磁制御
弁に給圧する場合もある。これによれば、仮に一方のオ
イルポンプが故障したとしても、他方のオイルポンプに
より後輪に対するABS制御が確実に行われることにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の車
両には前述の電子制御式自動変速機を搭載すると共に、
アンチスキッドブレーキ装置を装備する場合がある。こ
の場合、上記自動変速機におけるアクチュエータを油圧
作動式とした場合には、ABS制御用のオイルポンプに
加えて自動変速機用のオイルポンプが必要となることか
ら、重量が増大すると共に、製造コストが上昇すること
になる。特に、互いの制御圧が異なるなどの理由により
クラッチ操作用のアクチュエータとシフト操作用のアク
チュエータに対してそれぞれ専用のオイルポンプを装備
する場合には、2個のオイルポンプが必要となって、重
量がさらに増大し、また製造コストも上昇することにな
る。
【0008】そこで、この発明は、ABS制御用のオイ
ルポンプがABS制御の実行時にしか使用されないこと
及びABS制御用のオイルポンプがフェールセーフ上2
個必要で作動圧の異なるクラッチ操作用のアクチュエー
タとシフト操作用のアクチュエータに対する制御に適し
ていることに着目してなされたものであり、オイルポン
プの数を少なくして車載性を向上することを主たる目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)は、クラッチ機構と
変速歯車機構とが組み合わされる共に、上記クラッチ機
構を断接する油圧作動式のクラッチアクチュエータ及び
上記変速歯車機構の変速段を切り換える油圧作動式のシ
フトアクチュエータを有する自動変速機と、少なくとも
2つのオイルポンプによって生成された作動元圧が給圧
される制動圧制御回路を有するアンチスキッドブレーキ
装置とが備えられた車両において、アンチスキッドブレ
ーキ装置を構成する第1オイルポンプを上記自動変速機
におけるクラッチアクチュエータに対する第1作動圧回
路の元圧側油路に、同じくアンチスキッドブレーキ装置
を構成する第2オイルポンプを上記自動変速機における
シフトアクチュエータに対する第2作動圧回路の元圧側
油路に接続すると共に、上記第1オイルポンプを、上記
制動圧制御回路における該オイルポンプ下流側の第1油
路または上記第1作動圧回路の元圧側油路に選択的に連
通させる第1切換手段と、上記第2オイルポンプを、上
記制動圧制御回路における該オイルポンプ下流側の第2
油路または上記第2作動圧回路の元圧側油路に選択的に
連通させる第2切換手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】また、本願の請求項2の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明の構成に加えて、第1作
動圧回路の元圧側油路と第2作動圧回路の元圧側油路と
を、第1、第2切換手段の下流側でバイパスさせるバイ
パス弁を設けると共に、このバイパス弁を一方のオイル
ポンプの故障時に開通するように構成したことを特徴と
する。
【0011】そして、本願の請求項3の発明(以下、第
3発明という)は、上記第1、第2発明の構成に加え
て、アンチスキッドブレーキ装置の作動時には自動変速
機の変速時であっても、第1切換手段を第1油路側に、
第2切換手段を第2油路側にそれぞれ設定する制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成によれば次のような作用が得られ
る。
【0013】すなわち、第1〜第3発明のいずれにおい
ても、アンチスキッドブレーキ装置を構成する第1オイ
ルポンプが自動変速機におけるクラッチアクチュエータ
に対する第1作動圧回路の元圧側油路に接続されると共
に、同じくアンチスキッドブレーキ装置を構成する第2
オイルポンプが自動変速機におけるシフトアクチュエー
タに対する第2作動圧回路の元圧側油路に接続されてい
るので、オイルポンプの数が削減されることになり、こ
れによって軽量化が図られることになって車載性が向上
すると共に、製造コストも低減されることになる。
【0014】しかも、第1オイルポンプがアンチスキッ
ドブレーキ装置における制動圧制御回路の油路に連通し
た状態と、該ポンプが自動変速機におけるクラッチアク
チュエータに対する作動圧回路の元圧側油路に連通した
状態とが切り換えられると共に、第2オイルポンプが同
じくアンチスキッドブレーキ装置における制動圧制御回
路の油路に連通した状態と、該ポンプが自動変速機にお
けるシフトアクチュエータに対する作動圧回路の元圧側
油路に連通した状態とが切り換えられるようになってい
るので、要求油圧に適切に対応する作動圧が得られるこ
とになる。
【0015】また、第2発明によれば、一方のオイルポ
ンプが故障したときには、バイパス弁が開通してクラッ
チアクチュエータに対する作動圧回路の元圧側油路とシ
フトアクチュエータに対する作動圧回路の元圧側油路と
が連通されることになるので、フェールセーフ性が向上
することになる。
【0016】そして、第3発明によれば、アンチスキッ
ドブレーキ装置の作動時には自動変速機の変速時であっ
ても、該ブレーキ装置の制動圧制御回路に対して第1、
第2オイルポンプで生成された油圧が給圧されることに
なるので、変速に優先してABS制御が実行されること
になってABS制御の信頼性が確保されることになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1に示すように、この実施例に係る車両
は、左右の前輪1,2が従動輪、左右の後輪3,4が駆
動輪とされていると共に、エンジン5の出力トルクが自
動変速機6からプロペラシャフト7、差動装置8及び左
右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,4に伝達さ
れるようになっている。上記前輪1,2及び後輪3,4
には、これらの車輪1〜4と一体回転するディスクロー
タ11a〜14aと、これらのディスクロータ11a〜
14aの回転を制動するキャリパ11b〜14bなどで
なる制動機構11〜14がそれぞれ備えられている。
【0019】上記自動変速機6には、エンジン出力軸5
aに連結されたクラッチ機構61と、クラッチ機構61
を断接するためのクラッチアクチュエータ62と、該ク
ラッチ機構62の出力側に配置された変速歯車機構63
と、変速歯車機構63の変速段を切り換えるシフトアク
チュエータ64とが備えられている。ここで、上記変速
歯車機構63は、複数組の歯車列、複数のシフトロッ
ド、このシフトロッドの選択的作動により上記歯車列の
1つを動力伝達状態とするシフトフォーク及び同期機構
などを有する公知の構成で、図示しないシフトレバーの
操作もしくは運転状態に応じて、中立状態と、1〜5速
の前進段と、後退段とが切り換えられるようになってい
る。
【0020】一方、上記エンジン5の吸気系15には運
転者によって操作されるアクセルペダル16に連結され
たメインスロットル弁17と、スロットル開度調節アク
チュエータ18に連結されたサブスロットル弁19とが
直列に配置されていると共に、これらのスロットル弁1
7,19の開度を調節することにより、エンジン5の吸
入空気量が可変制御されてエンジン出力が調節されるよ
うになっている。
【0021】そして、この車両には上記車輪1〜4にお
ける各制動機構11〜14に対する制動圧の給排の制御
と、自動変速機6におけるクラッチアクチュエータ62
及びシフトアクチュエータ64に対する作動圧の給排の
制御とを行う油圧制御回路30が備えられている。
【0022】この油圧制御回路30には、マスターバッ
ク20によって増大されたブレーキペダル21の踏込力
に応じた制動圧を発生させるマスターシリンダ22が備
えられていると共に、上記ブレーキペダル21の踏込動
作にかかわりなく油圧を発生させる油圧制御ユニット2
3が、上記マスターシリンダ22と上記各制動機構11
〜14との間に介設されている。
【0023】そして、この実施例においては上記油圧制
御回路30ないし油圧制御ユニット23が次のような構
成とされている。
【0024】図2に示すように、上記油圧制御ユニット
23は、モータ31によって駆動される2連装の第1、
第2オイルポンプ32,33を有する。このうち第1オ
イルポンプ32の吐出側に接続された第1作動圧ライン
100には、逆流防止用のチェック弁34が設置されて
いると共に、上記チェック弁34の下流側で上記第1作
動圧ライン100から分岐された2本の前輪用制動圧供
給ライン101,102が、前輪用の制動機構11,1
2におけるキャリパ11b,12bにそれぞれ接続され
ている。そして、これらの前輪用制動圧供給ライン10
1,102上には、それぞれ常開の電磁増圧弁35,3
6が設置されていると共に、各増圧弁35,36の下流
側に常閉の電磁減圧弁37,38が接続されている。そ
して、これらの電磁減圧弁37,38に接続されたリタ
ーンライン103a,103bが1本に合流されて、リ
ザーバ39からライン104を介して第1オイルポンプ
32に導かれた一方の作動油供給ライン104aに接続
されている。また、上記マスターシリンダ19から導か
れた第1ノーマルブレーキライン105が、上記各電磁
増圧弁35,36の上流側で第1作動圧ライン100に
合流されている。なお、マスターシリンダ19には上記
リザーバ39から導かれたライン106が接続されてい
る。
【0025】一方、上記第2オイルポンプ33の吐出側
に接続された第2作動圧ライン107には、この場合に
おいても、逆流防止用のチェック弁40が設置されてい
ると共に、このチェック弁40の下流側で上記第2作動
圧ライン107から分岐された2本の後輪用制動圧供給
ライン108,109が、後輪用の制動機構13,14
におけるキャリパ13b,14bにそれぞれ接続されて
いる。なお、第2作動圧ライン107上には、上記後輪
用制動圧供給ライン108,109への分岐部よりも上
流側に位置して常開の電磁増圧弁41が設置されている
と共に、該増圧弁41の下流側に常閉の電磁減圧弁42
が接続されている。そして、この電磁減圧弁42に接続
されたリターンライン110が、リザーバ39からライ
ン104を介して第2オイルポンプ33に導かれた他方
の作動油供給ライン104bに接続されている。また、
上記マスターシリンダ19から導かれた第2ノーマルブ
レーキライン111が、上記電磁増圧弁41の上流側で
第2作動圧ライン107に合流されている。
【0026】この実施例においては、上記第1作動圧ラ
イン100上に、第1オイルポンプ32とチェック弁3
4との間に位置して第1電磁切換弁43が設置されてお
り、該電磁切換弁43の他方の出力ポートに第3作動圧
ライン112が接続されている。この第3作動圧ライン
112上には、上流側から、作動圧を所定圧に調圧する
第1調圧弁44aと、逆流防止用のチェック弁45a
と、作動圧を蓄圧する第1アキュムレータ46aとが順
次設置されていると共に、その末端側が作動圧の給排を
制御するクラッチ用電磁制御弁47を介してクラッチア
クチュエータ62に導かれている。この場合、上記第1
電磁切換弁43は、OFF状態において第1作動圧ライ
ン100を開通させると共に、ONしたときに切り換わ
って第1オイルポンプ32から吐出される作動油を第3
作動圧ライン112を介してクラッチアクチュエータ側
に導くように接続される。
【0027】また、上記第2作動圧ライン107上に
は、第2オイルポンプ33とチェック弁40との間に位
置して第2電磁切換弁48が設置されており、該電磁切
換弁48の他方の出力ポートに第4作動圧ライン113
が接続されている。この第3作動圧ライン113上に
は、上流側から、作動圧を所定圧に調圧する第2調圧弁
44bと、逆流防止用のチェック弁45bと、作動圧を
蓄圧する第2アキュムレータ46bとが順次設置されて
いると共に、その末端側が作動圧の給排を制御するシフ
ト用電磁制御弁49を介してシフトアクチュエータ64
に導かれている。この場合、上記第2電磁切換弁48
は、OFF状態において第2作動圧ライン107を開通
させると共に、ONしたときに切り換わって第2オイル
ポンプ33から吐出される作動油を第4作動圧ライン1
13を介してシフトアクチュエータ側に導くように接続
される。
【0028】そして、上記第3、第4作動圧ライン11
2,113との間には、バイパスライン113が設置さ
れ、このバイパスライン113上に常閉のバイパス弁5
0が設置されている。
【0029】このような油圧制御回路30の構成におい
て、油圧制御ユニット23に備えられた各種の電磁弁が
図2に示すように設定されている場合には、マスターシ
リンダ22で発生するプレーキペダル21の踏込力に応
じた制動圧が、それぞれの制動機構11〜14に供給さ
れる。これにより、これらの制動圧に応じた制動力で前
輪1,2及び後輪3,4がそれぞれ制動されることにな
る。
【0030】さらに、図1に示すように、この車両には
コントローラ70が備えられている。このコントローラ
70は、各車輪1〜4ごとに備えられた車輪速センサ7
1〜74からの信号、ブレーキペダル21の踏込状態を
検知するブレーキスイッチ75からの信号、車速を検出
する車速センサ76からの信号、メインスロットル弁1
9の開度を検出するスロットルセンサ77からの信号、
シフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置センサ
78からの信号などを入力して、これらの信号に基づい
て自動変速機6に対する変速制御と、サブスロットル弁
17の開度を調節することによるエンジン出力制御と、
制動機構11〜14に対するブレーキ制御とを行うと共
に、第3、第4作動圧ライン111,112上に設置さ
れた第1、第2圧力センサ79,80からの信号に基づ
いて第1、第2オイルポンプ32,33の故障判定を行
うようになっている。
【0031】また、上記第1、第2圧力センサ79,8
0は、クラッチアクチュエータ62及びシフトアクチュ
エータ64の作動圧を設定するためにも用いられ、各圧
力センサ79,80が設定圧以下の値を示すときに対応
するオイルポンプ32,33が駆動される。その場合
に、79,80圧力センサの設定圧は各アクチュエータ
62,64の要求油圧に応じて設定される。
【0032】ここで、コントローラ70が行うブレーキ
制御と変速制御の概略を説明すると、まず前者のブレー
キ制御は次のように行われる。
【0033】コントローラ70は、車輪速センサ71〜
74からの信号とブレーキスイッチ75からの信号とに
基づいて所定のABS制御条件が成立したと判定したと
きには、第1、第2電磁切換弁43,48を図2に示す
ように設定した上で、左前輪1、右前輪2及び左右の後
輪3,4に対してABS制御をそれぞれ独立して実行す
る。この場合、左前輪1に対するABS制御は例えば次
のように行われる。
【0034】すなわち、コントローラ70は、例えば左
前輪1の減速度が所定値よりも大きくなったと判定した
ときには、電磁増圧弁35及び電磁減圧弁37をそれぞ
れONとする。したがって、左前輪1における制動機構
11に導かれている前輪用制動圧供給ライン101の制
動圧が減圧されることになって、左前輪1に作用する制
動力が減少する。また、コントローラ70は左前輪1の
加速度が所定値よりも大きくなったと判定したときに
は、上記電磁増圧弁35及び電磁減圧弁37をそれぞれ
OFFとする。これにより、制動機構11の制動圧が昇
圧することになって、それに伴って左前輪1に作用する
制動力が増大する。そして、このような制御が所定の終
了条件を満足するか、ブレーキペダル21が開放される
まで続行されることになる。
【0035】また、後者の変速制御は次のように行われ
る。
【0036】すなわち、コントローラ70はシフト位置
センサ78からの信号がアップシフト位置を示すときに
は、クラッチアクチュエータ62及びシフトアクチュエ
ータ64を作動させて変速段を現在の変速段から1段上
の変速段へシフトアップさせると共に、上記信号がダウ
ンシフト位置を示すときには、クラッチアクチュエータ
62及びシフトアクチュエータ64を作動させて変速段
を現在の変速段から1段下の変速段へシフトダウンさせ
る。また、上記信号がリバース位置を示すときには、同
じくクラッチアクチュエータ62及びシフトアクチュエ
ータ64を作動させて後退段へ切り換える。
【0037】そして、コントローラ70は、シフト位置
センサ78からの信号がDレンジ位置を示すときには、
変速モードを自動変速モードに設定して、車速とスロッ
トル開度とをパラメータとして設定された変速マップ
と、車速センサ76からの信号が示す現実の車速と、ス
ロットルセンサ77からの信号が示す現実のスロットル
開度とに基づいて変速段を決定すると共に、この変速段
が実現されるようにクラッチアクチュエータ62及びシ
フトアクチュエータ64を作動させて変速段をシフトダ
ウンもしくはシフトアップさせる。
【0038】そして、この実施例においては、上記油圧
制御ユニット23に備えられた第1、第2電磁切換弁4
3,48とバイパス弁50とが図3に示すフローチャー
トに従って次のように制御されるようになっている。
【0039】すなわち、コントローラ70は、ステップ
S1で変速信号が発生したか否かを判定し、変速信号が
発生したと判定したときにはステップS2に進んでAB
S制御中か否かを判定する。コントローラ70は、AB
S制御中でないと判定したときには、ステップS3に進
んで第1、第2電磁切換弁43,48をそれぞれONと
する。したがって、第1オイルポンプ32で生成された
油圧が第3作動圧ライン112に導入されて、第1調圧
弁44aで所定圧に調圧された上でクラッチ用電磁制御
弁47を介してクラッチアクチュエータ62に導かれる
と共に、第2オイルポンプ33で生成された油圧が第4
作動圧ライン113に導入されて、同じく第2調圧弁4
4bで所定圧に調圧された上でシフト用電磁制御弁49
を介してシフトアクチュエータ64に導かれる。その場
合に、油圧回路が互いに独立しているので、クラッチア
クチュエータ62の必要油圧とシフトアクチュエータ6
4の必要油圧とが著しく異なっていたとしても、それぞ
れ適切な作動圧が得られることになる。
【0040】一方、コントローラ70は、上記ステップ
S2においてABS制御中と判定したときには、ステッ
プS4に移って第1、第2電磁切換弁43,48をそれ
ぞれOFFに設定する。これにより、ABS制御の中断
が回避されることになって、ABS制御の信頼性が確保
されることになる。
【0041】コントローラ70は、さらにステップS5
を実行してオイルポンプが故障しているか否かを判定す
る。この判定は、第3、第4作動圧ライン112,11
3に設置された第1、第2圧力センサ79,80からの
信号に基づいて行われ、コントローラ70は例えば第1
圧力センサ79からの信号が示す圧力が所定値よりも小
さいと判定したときに、第1オイルポンプ32が故障し
たと判定する。
【0042】コントローラ70は、上記ステップS5に
おいてオイルポンプが故障していないと判定したときに
は、ステップS6に進んでバイパス弁50をOFFに設
定する一方、オイルポンプが故障していると判定したと
きには、ステップS7に進んでバイパス弁50をONと
する。これにより、第3、第4作動圧ライン112,1
13がバイパスライン114を介して連通することにな
って、仮に第1オイルポンプ32が故障していたとして
も第2オイルポンプ33で生成された油圧が、バイパス
ライン114を介して第3作動圧ライン112に導かれ
ることになる。
【0043】このようにアンチスキッドブレーキ装置を
構成する第1オイルポンプ32が自動変速機6における
クラッチアクチュエータ62に対する第3作動圧ライン
112に接続されると共に、同じくアンチスキッドブレ
ーキ装置を構成する第2オイルポンプ33が自動変速機
6におけるシフトアクチュエータ64に対する第3作動
圧ライン113に接続されているので、オイルポンプの
数が削減されることになり、これによって軽量化が図ら
れることになって車載性が向上すると共に、製造コスト
も低減されることになる。
【0044】なお、本実施例では自動変速機として全自
動のものについて説明したが、ドライバーの意志に基づ
いて変速指令を与える半自動変速機においても同様に適
用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アンチス
キッドブレーキ装置を構成する第1オイルポンプが自動
変速機におけるクラッチアクチュエータに対する第1作
動圧回路の元圧側油路に接続されると共に、同じくアン
チスキッドブレーキ装置を構成する第2オイルポンプが
自動変速機におけるシフトアクチュエータに対する第2
作動圧回路の元圧側油路に接続されているので、オイル
ポンプの数が削減されることになり、これによって軽量
化が図られることになって車載性が向上すると共に、製
造コストも低減されることになる。
【0046】しかも、第1オイルポンプがアンチスキッ
ドブレーキ装置における制動圧制御回路の油路に連通し
た状態と、該ポンプが自動変速機におけるクラッチアク
チュエータに対する作動圧回路の元圧側油路に連通した
状態とが切り換えられると共に、第2オイルポンプが同
じくアンチスキッドブレーキ装置における制動圧制御回
路の油路に連通した状態と、該ポンプが自動変速機にお
けるシフトアクチュエータに対する作動圧回路の元圧側
油路に連通した状態とが切り換えられるようになってい
るので、要求油圧に適切に対応する作動圧が得られるこ
とになる。
【0047】また、第2発明によれば、一方のオイルポ
ンプが故障したときには、バイパス弁が開通してクラッ
チアクチュエータに対する作動圧回路の元圧側油路とシ
フトアクチュエータに対する作動圧回路の元圧側油路と
が連通されることになるので、フェールセーフ性が向上
することになる。
【0048】そして、第3発明によれば、アンチスキッ
ドブレーキ装置の作動時には自動変速機の変速時であっ
ても、該ブレーキ装置の制動圧制御回路に対して第1、
第2オイルポンプで生成された油圧が給圧されることに
なるので、変速と同時にABS制御が行われる状態とな
ったとしてもABS制御が実行されるため、ABS制御
の信頼性が確保されることになる。なお、この場合、変
速制御が行われないことになるが、ABS制御が実行さ
れる状況下で変速が行われなくても支障はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両の制御システム図である。
【図2】 油圧制御回路を示す回路図である。
【図3】 第1、第2電磁切換弁及びバイパス弁に対す
るコントローラの制御動作を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
6 自動変速機 32 第1オイルポンプ 33 第2オイルポンプ 43 第1電磁切換弁 48 第2電磁切換弁 50 バイパス弁 61 クラッチ機構 62 クラッチアクチュエータ 63 変速歯車機構 64 シフトアクチュエータ 70 コントローラ 100 第1作動圧ライン 107 第2作動圧ライン 112 第3作動圧ライン 113 第4作動圧ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ機構と変速歯車機構とが組み合
    わされる共に、上記クラッチ機構を断接する油圧作動式
    のクラッチアクチュエータ及び上記変速歯車機構の変速
    段を切り換える油圧作動式のシフトアクチュエータを有
    する自動変速機と、少なくとも2つのオイルポンプによ
    って生成された作動元圧が給圧される制動圧制御回路を
    有するアンチスキッドブレーキ装置とが備えられた車両
    における上記自動変速機の制御装置であって、アンチス
    キッドブレーキ装置を構成する第1オイルポンプが上記
    自動変速機におけるクラッチアクチュエータに対する第
    1作動圧回路の元圧側油路に、同じくアンチスキッドブ
    レーキ装置を構成する第2オイルポンプが上記自動変速
    機におけるシフトアクチュエータに対する第2作動圧回
    路の元圧側油路に接続されていると共に、上記第1オイ
    ルポンプを、上記制動圧制御回路における該オイルポン
    プ下流側の第1油路または上記第1作動圧回路の元圧側
    油路に選択的に連通させる第1切換手段と、上記第2オ
    イルポンプを、上記制動圧制御回路における該オイルポ
    ンプ下流側の第2油路または上記第2作動圧回路の元圧
    側油路に選択的に連通させる第2切換手段とが設けられ
    ていることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 第1作動圧回路の元圧側油路と第2作動
    圧回路の元圧側油路とを、第1、第2切換手段の下流側
    でバイパスさせるバイパス弁が設けられていると共に、
    このバイパス弁が一方のオイルポンプの故障時に開通さ
    れるように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の車両用自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 アンチスキッドブレーキ装置の作動時に
    は自動変速機の変速時であっても、第1切換手段を第1
    油路側に、第2切換手段を第2油路側にそれぞれ設定す
    る制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2のいずれかに記載の車両用自動変速機
    の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331657B1 (ko) * 1997-12-27 2002-05-09 밍 루 차량용 안티록 브레이크 시스템
KR101220378B1 (ko) * 2010-11-11 2013-01-09 기아자동차주식회사 자동변속기의 압력센서 진단장치 및 방법
JP2014047917A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Hyundai Motor Company Co Ltd 車両用自動変速機の油圧供給システム

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