JPH0842633A - トーショナルダンパー - Google Patents
トーショナルダンパーInfo
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- JPH0842633A JPH0842633A JP17926794A JP17926794A JPH0842633A JP H0842633 A JPH0842633 A JP H0842633A JP 17926794 A JP17926794 A JP 17926794A JP 17926794 A JP17926794 A JP 17926794A JP H0842633 A JPH0842633 A JP H0842633A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- hub
- damper mass
- peripheral surface
- flange
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴムが加硫後の冷却過程で収縮しゴムの内部
に発生した残留応力を除去し、さらには圧縮歪みを与え
るようにしてゴムの耐久性の向上を図ったトーショナル
ダンパーを提供する。 【構成】 クランク軸等の回転軸(図示せず)に、円筒
状のハブ10のハブ半径方向に延出するリング状の延出
部10Cに環状のゴム11を介してダンパーマス12を
接続し、ゴム11をハブ10の延出部10Cと、ダンパ
ーマス12のハブ10の延出部10Cに対向する対向面
12Eとに加硫接着してある。ダンパーマス12の内周
面12Cには、後に説明するようにして成形した溝12
Bにリング状のくさび13を圧入して、フランジ12A
をダンパーマス12の径方向の内側すなわちゴム側に適
宜押し広げて拡径して、フランジ12Aの端末をくさび
13と共に加締め部12Dのように加締めてある。
に発生した残留応力を除去し、さらには圧縮歪みを与え
るようにしてゴムの耐久性の向上を図ったトーショナル
ダンパーを提供する。 【構成】 クランク軸等の回転軸(図示せず)に、円筒
状のハブ10のハブ半径方向に延出するリング状の延出
部10Cに環状のゴム11を介してダンパーマス12を
接続し、ゴム11をハブ10の延出部10Cと、ダンパ
ーマス12のハブ10の延出部10Cに対向する対向面
12Eとに加硫接着してある。ダンパーマス12の内周
面12Cには、後に説明するようにして成形した溝12
Bにリング状のくさび13を圧入して、フランジ12A
をダンパーマス12の径方向の内側すなわちゴム側に適
宜押し広げて拡径して、フランジ12Aの端末をくさび
13と共に加締め部12Dのように加締めてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンのクランク
軸などの回転軸に取り付けられ、その捩り振動を減衰す
るトーショナルダンパーに関する。
軸などの回転軸に取り付けられ、その捩り振動を減衰す
るトーショナルダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、円筒状の
ハブ20のハブの半径方向に延出するリング状の延出部
20Aに環状のゴム21を介してダンパーマス22を連
結してなり、その連結は、ゴム21をハブ20の延出部
20Aと、ダンパーマス22のハブ20の延出部20A
に対向する対向面22Aとに加硫接着してなるトーショ
ナルダンパーが知られている。ハブ20及びダンパーマ
ス22はそれぞれ所定の金属をもって形成され、前記ト
ーショナルダンパーを製造する際にはあらかじめ部品と
して仕上げたハブ20及びダンパーマス22をゴム成形
用の金型のキャビティー内に位置決めし加硫接着させて
いる。
ハブ20のハブの半径方向に延出するリング状の延出部
20Aに環状のゴム21を介してダンパーマス22を連
結してなり、その連結は、ゴム21をハブ20の延出部
20Aと、ダンパーマス22のハブ20の延出部20A
に対向する対向面22Aとに加硫接着してなるトーショ
ナルダンパーが知られている。ハブ20及びダンパーマ
ス22はそれぞれ所定の金属をもって形成され、前記ト
ーショナルダンパーを製造する際にはあらかじめ部品と
して仕上げたハブ20及びダンパーマス22をゴム成形
用の金型のキャビティー内に位置決めし加硫接着させて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のトーショナルダンパーにあっては、次のよう
な問題がある。すなわち、ゴム21が加硫後の冷却過程
で収縮(以下、成形収縮とも称する)し、ゴム21の内
部に残留応力が発生するため、ゴム21の耐久性に悪い
影響を及ぼしていた。残留応力はFEMによる解析の結
果、特にゴム21のゴム端末部21A、21Bの近傍に
集中することが判明しており、実際のサンプル試験にお
いても、ゴムの破壊モードが前記ゴム端末部21A、2
1Bの近傍から発生しておりゴム端末部21A、21B
の近傍の残留応力を減少する手段が必要である。残留応
力の除去には、外筒とこの内側に配設された内筒とをゴ
ムで連結したいわゆる防振ゴムブッシュなどに施してい
るような、外筒への縮径加工等を行なってゴムに圧縮力
を付与すればよいが、従来のトーショナルダンパーでは
ハブ20やダンパーマス22などの金具の厚みが厚過ぎ
て縮径加工又は拡径加工ができず、残留応力はある程度
許容せざるを得なかった。
うな従来のトーショナルダンパーにあっては、次のよう
な問題がある。すなわち、ゴム21が加硫後の冷却過程
で収縮(以下、成形収縮とも称する)し、ゴム21の内
部に残留応力が発生するため、ゴム21の耐久性に悪い
影響を及ぼしていた。残留応力はFEMによる解析の結
果、特にゴム21のゴム端末部21A、21Bの近傍に
集中することが判明しており、実際のサンプル試験にお
いても、ゴムの破壊モードが前記ゴム端末部21A、2
1Bの近傍から発生しておりゴム端末部21A、21B
の近傍の残留応力を減少する手段が必要である。残留応
力の除去には、外筒とこの内側に配設された内筒とをゴ
ムで連結したいわゆる防振ゴムブッシュなどに施してい
るような、外筒への縮径加工等を行なってゴムに圧縮力
を付与すればよいが、従来のトーショナルダンパーでは
ハブ20やダンパーマス22などの金具の厚みが厚過ぎ
て縮径加工又は拡径加工ができず、残留応力はある程度
許容せざるを得なかった。
【0004】そこで、この発明は、加硫接着したゴムの
端末に、容易に圧縮力を加えることができて、残留歪み
を与えるようにしたトーショナルダンパーを提供するこ
とを目的とする。
端末に、容易に圧縮力を加えることができて、残留歪み
を与えるようにしたトーショナルダンパーを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するするための手段】この出願に係わる請
求項1記載の発明は、トーショナルダンパーに関し、ク
ランク軸などの回転軸に固着されるハブと、このハブの
径方向外方に配設されるダンパーマスと、前記ハブ外周
面と前記ダンパーマス内周面とに加硫接着されて前記ハ
ブと前記ダンパーマスとを連結するゴムとを有するトー
ショナルダンパーにおいて、前記ハブまたはダンパーマ
スに溝を設けて、前記ゴムが加硫接着された前記ハブ内
周面またはダンパーマス外周面と前記溝との間の前記ハ
ブまたはダンパーマスの一部がフランジとなるように構
成し、前記フランジを前記ゴム側に向かって変形して、
前記ゴムに圧縮歪みを与えたことを特徴とする。
求項1記載の発明は、トーショナルダンパーに関し、ク
ランク軸などの回転軸に固着されるハブと、このハブの
径方向外方に配設されるダンパーマスと、前記ハブ外周
面と前記ダンパーマス内周面とに加硫接着されて前記ハ
ブと前記ダンパーマスとを連結するゴムとを有するトー
ショナルダンパーにおいて、前記ハブまたはダンパーマ
スに溝を設けて、前記ゴムが加硫接着された前記ハブ内
周面またはダンパーマス外周面と前記溝との間の前記ハ
ブまたはダンパーマスの一部がフランジとなるように構
成し、前記フランジを前記ゴム側に向かって変形して、
前記ゴムに圧縮歪みを与えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】ハブ外周面と、ダンパーマスの内周面とを、ゴ
ムで加硫接着してなるトーショナルダンパーにおいて、
ゴムと加硫接着された前記ダンパーマスの内周面側また
はハブの外周面にフランジ部が形成されたので、加硫接
着後に、前記フランジをゴム側に押し広げることによっ
て、このフランジ部に加硫接着されたゴム部分が圧縮さ
れる。
ムで加硫接着してなるトーショナルダンパーにおいて、
ゴムと加硫接着された前記ダンパーマスの内周面側また
はハブの外周面にフランジ部が形成されたので、加硫接
着後に、前記フランジをゴム側に押し広げることによっ
て、このフランジ部に加硫接着されたゴム部分が圧縮さ
れる。
【0007】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
【0008】図1は、本発明の第一実施例に係るトーシ
ョナルダンパーを示す断面図である。円筒状のハブ10
は、その中心孔10Gにてクランク軸等の回転軸(図示
せず)に固着され、またこのハブ10の外周面10Bよ
り半径方向に延出する円板状の延出部10Cが設けられ
ている。リング状のダンパーマス12はハブ10の半径
方向外方に配設されており、その内周面12Cがハブ1
0の外周面10Bにまたダンパーマス12の一方の側面
である対向面12Eがハブ10の延出部10Cに、それ
ぞれ環状のゴム11を介して対向している。このゴム1
1は、ハブ10の延出部10Cから外周面10Bにわた
って、またダンパーマス12のハブ10の延出部10C
に対向する対向面12Eから内周面12Cにわたって加
硫接着されており、ハブ10とダンパーマス12とを連
結している。ダンパーマス12には、後に説明するよう
にして、内周面12C寄りの位置でかつ他方の側面12
F側から内周面12Cにわたって軸方向に延びる溝12
Bが刻設されている。この溝12Bにはリング状のくさ
び13が圧入されて、フランジ12Aをダンパーマス1
2の径方向の内側すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径
されている。またさらにフランジ12Aの端末をくさび
13と共に加締め部12Dを形成するように加締めてあ
る。
ョナルダンパーを示す断面図である。円筒状のハブ10
は、その中心孔10Gにてクランク軸等の回転軸(図示
せず)に固着され、またこのハブ10の外周面10Bよ
り半径方向に延出する円板状の延出部10Cが設けられ
ている。リング状のダンパーマス12はハブ10の半径
方向外方に配設されており、その内周面12Cがハブ1
0の外周面10Bにまたダンパーマス12の一方の側面
である対向面12Eがハブ10の延出部10Cに、それ
ぞれ環状のゴム11を介して対向している。このゴム1
1は、ハブ10の延出部10Cから外周面10Bにわた
って、またダンパーマス12のハブ10の延出部10C
に対向する対向面12Eから内周面12Cにわたって加
硫接着されており、ハブ10とダンパーマス12とを連
結している。ダンパーマス12には、後に説明するよう
にして、内周面12C寄りの位置でかつ他方の側面12
F側から内周面12Cにわたって軸方向に延びる溝12
Bが刻設されている。この溝12Bにはリング状のくさ
び13が圧入されて、フランジ12Aをダンパーマス1
2の径方向の内側すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径
されている。またさらにフランジ12Aの端末をくさび
13と共に加締め部12Dを形成するように加締めてあ
る。
【0009】図2は、図1において示した本発明にかか
る第一実施例を構成するための中間部材であり、これを
パーツAとする。ダンパーマス12はその内周面12C
側の一部がにフランジ12Aとなるように、あらかじめ
切削加工などにより溝12Bの溝加工を施しておく。そ
してハブ10と溝加工を施した前記ダンパーマス12と
を、ゴム11を介して加硫接着してパーツAを得る。ゴ
ム11の加硫接着後に、リング状のくさび13を圧入し
て、フランジ12Aをダンパーマス12の径方向の内側
すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径すると、図1に示
したゴム11のゴム端末部11A、11Bにフランジ1
2Aの拡径分だけの圧縮歪みを付与することになる。前
記くさび13はその先端厚みが溝12Bの幅よりやや小
さく、外側厚みが溝12Bの巾よりやや大きくした三角
形または台形状のものが好ましい。
る第一実施例を構成するための中間部材であり、これを
パーツAとする。ダンパーマス12はその内周面12C
側の一部がにフランジ12Aとなるように、あらかじめ
切削加工などにより溝12Bの溝加工を施しておく。そ
してハブ10と溝加工を施した前記ダンパーマス12と
を、ゴム11を介して加硫接着してパーツAを得る。ゴ
ム11の加硫接着後に、リング状のくさび13を圧入し
て、フランジ12Aをダンパーマス12の径方向の内側
すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径すると、図1に示
したゴム11のゴム端末部11A、11Bにフランジ1
2Aの拡径分だけの圧縮歪みを付与することになる。前
記くさび13はその先端厚みが溝12Bの幅よりやや小
さく、外側厚みが溝12Bの巾よりやや大きくした三角
形または台形状のものが好ましい。
【0010】図3は、本発明の第一実施例に係るトーシ
ョナルダンパーを示す断面図である。円筒状のハブ10
は、その中心孔10Gにてクランク軸等の回転軸(図示
せず)に固着され、またこのハブ10の外周面10Eよ
り半径方向に延出する円板状の延出部10Cが設けられ
ている。リング状のダンパーマス12はハブ10の半径
方向外方に配設されており、その内周面12Cがハブ1
0の外周面10Eにまたダンパーマス12の一方の側面
である対向面12Eがハブ10の延出部10Cに、それ
ぞれ環状のゴム11を介して対向している。このゴム1
1は、ハブ10の延出部10Cから外周面10Eにわた
って、またダンパーマス12のハブ10の延出部10C
に対向する対向面12Eから内周面12Cにわたって加
硫接着されており、ハブ10とダンパーマス12とを連
結している。ハブ10には、後に説明するようにして、
外周面10E寄りの位置でかつ他方の側面10F側から
外周面10Eにわたって軸方向に延びる溝10Bが刻設
されている。この溝10Bにはリング状のくさび13が
圧入されて、フランジ10Aをハブ10の径方向の外側
すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径されている。また
さらにフランジ10Aの端末をくさび13と共に加締め
部10Dを形成するように加締めてある。
ョナルダンパーを示す断面図である。円筒状のハブ10
は、その中心孔10Gにてクランク軸等の回転軸(図示
せず)に固着され、またこのハブ10の外周面10Eよ
り半径方向に延出する円板状の延出部10Cが設けられ
ている。リング状のダンパーマス12はハブ10の半径
方向外方に配設されており、その内周面12Cがハブ1
0の外周面10Eにまたダンパーマス12の一方の側面
である対向面12Eがハブ10の延出部10Cに、それ
ぞれ環状のゴム11を介して対向している。このゴム1
1は、ハブ10の延出部10Cから外周面10Eにわた
って、またダンパーマス12のハブ10の延出部10C
に対向する対向面12Eから内周面12Cにわたって加
硫接着されており、ハブ10とダンパーマス12とを連
結している。ハブ10には、後に説明するようにして、
外周面10E寄りの位置でかつ他方の側面10F側から
外周面10Eにわたって軸方向に延びる溝10Bが刻設
されている。この溝10Bにはリング状のくさび13が
圧入されて、フランジ10Aをハブ10の径方向の外側
すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径されている。また
さらにフランジ10Aの端末をくさび13と共に加締め
部10Dを形成するように加締めてある。
【0011】図4は、図3において示した本発明にかか
る第二実施例を構成するための中間部材であり、これを
パーツBとする。ハブ10はその外周面10E側部分の
一部がフランジ10Aとなるように、あらかじめ切削加
工などにより溝10Bの溝加工を施しておく。そして溝
加工を施した前記ハブ10とダンパーマス12とを、ゴ
ム11を介して加硫接着してパーツBを得る。ゴム11
の加硫接着後に、リング状のくさび13を圧入して、フ
ランジ10Aをハブ10の径方向の外側すなわちゴム側
に適宜押し広げて拡径すると、図3に示したゴム11の
ゴム端末部11A、11Bにフランジ10Aの拡径分だ
けの圧縮歪みを付与することになる。
る第二実施例を構成するための中間部材であり、これを
パーツBとする。ハブ10はその外周面10E側部分の
一部がフランジ10Aとなるように、あらかじめ切削加
工などにより溝10Bの溝加工を施しておく。そして溝
加工を施した前記ハブ10とダンパーマス12とを、ゴ
ム11を介して加硫接着してパーツBを得る。ゴム11
の加硫接着後に、リング状のくさび13を圧入して、フ
ランジ10Aをハブ10の径方向の外側すなわちゴム側
に適宜押し広げて拡径すると、図3に示したゴム11の
ゴム端末部11A、11Bにフランジ10Aの拡径分だ
けの圧縮歪みを付与することになる。
【0012】図5は、本発明の第三実施例に係るトーシ
ョナルダンパーを示す断面図である。本実施例は、図2
のパーツAのフランジ12Aを、くさび13の圧入によ
らずに通常のプレス加工などでダンパーマス12の径方
向の内側すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径すること
によって、ゴム11のゴム端末部11A、11Bにフラ
ンジ12Aの拡径分だけの圧縮歪みを付与することにな
る。
ョナルダンパーを示す断面図である。本実施例は、図2
のパーツAのフランジ12Aを、くさび13の圧入によ
らずに通常のプレス加工などでダンパーマス12の径方
向の内側すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径すること
によって、ゴム11のゴム端末部11A、11Bにフラ
ンジ12Aの拡径分だけの圧縮歪みを付与することにな
る。
【0013】図6は、本発明の第四実施例に係るトーシ
ョナルダンパーを示す断面図である。本実施例は、図4
のパーツBのフランジ10Aを、くさび13の圧入によ
らずに通常のプレス加工などでハブ10の径方向の外側
すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径することによっ
て、ゴム11のゴム端末部11A、11Bにフランジ1
0Aの拡径分だけの圧縮歪みを付与することになる。
ョナルダンパーを示す断面図である。本実施例は、図4
のパーツBのフランジ10Aを、くさび13の圧入によ
らずに通常のプレス加工などでハブ10の径方向の外側
すなわちゴム側に適宜押し広げて拡径することによっ
て、ゴム11のゴム端末部11A、11Bにフランジ1
0Aの拡径分だけの圧縮歪みを付与することになる。
【0014】第一実施例、第二実施例ともフランジ12
A、10Aの端末をくさび13と共に加締めてあるが、
この加締めは本トーショナルダンパーの高速回転時にお
けるくさび13の万一の脱落防止を考慮して施してある
ものであって、くさびの圧入が十分であれば加締めは施
さなくとも構わない。
A、10Aの端末をくさび13と共に加締めてあるが、
この加締めは本トーショナルダンパーの高速回転時にお
けるくさび13の万一の脱落防止を考慮して施してある
ものであって、くさびの圧入が十分であれば加締めは施
さなくとも構わない。
【0015】また、第一実施例、第二実施例ともフラン
ジ12A、10Aをゴム側に拡径するための手段として
くさび13を溝10B、12Bに圧入したものであるか
ら、フランジ12A、10Aの拡径が完了すれば、くさ
び13は取りはずしても構わない。
ジ12A、10Aをゴム側に拡径するための手段として
くさび13を溝10B、12Bに圧入したものであるか
ら、フランジ12A、10Aの拡径が完了すれば、くさ
び13は取りはずしても構わない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、単にゴムをハブとダンパーマスとの間に接着加硫し
たものに比し圧縮歪みが与えられるため、ダンパー作動
時に繰り返し発生する残留応力がゴムに蓄積された圧縮
応力にて相殺吸収されるため、ゴムの耐久性が向上し長
期使用に耐え得るものである。更に、圧縮歪みが与えら
れているためゴムに引っ張り力が働いても接着面の剥離
が防止でき、ダンパーマスの離脱防止ができるものであ
る。
ば、単にゴムをハブとダンパーマスとの間に接着加硫し
たものに比し圧縮歪みが与えられるため、ダンパー作動
時に繰り返し発生する残留応力がゴムに蓄積された圧縮
応力にて相殺吸収されるため、ゴムの耐久性が向上し長
期使用に耐え得るものである。更に、圧縮歪みが与えら
れているためゴムに引っ張り力が働いても接着面の剥離
が防止でき、ダンパーマスの離脱防止ができるものであ
る。
【図1】第一実施例を示す断面図である。
【図2】パーツAを示す断面図である。
【図3】第二実施例を示す断面図である。
【図4】パーツBを示す断面図である。
【図5】第三実施例を示す断面図である。
【図6】第四実施例を示す断面図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
10、20 ハブ 10A、12A フランジ 10B、12B 溝 10C、20A 延出部 10D、12D 加締め部 10E 外周面 10F、12F 側面部 10G 中心孔 11、21 ゴム 11A、11B、21A、21B ゴム端末部 12、22 ダンパーマス 12C 内周面 12E、22A 対向面 13 くさび
Claims (1)
- 【請求項1】 クランク軸などの回転軸に固着されるハ
ブと、このハブの径方向外方に配設されるダンパーマス
と、前記ハブ外周面と前記ダンパーマス内周面とに加硫
接着されて前記ハブと前記ダンパーマスとを連結するゴ
ムとを有するトーショナルダンパーにおいて、前記ハブ
またはダンパーマスに溝を設けて、前記ゴムが加硫接着
された前記ハブ外周面またはダンパーマス内周面と前記
溝との間の前記ハブまたはダンパーマスの一部がフラン
ジとなるように構成し、前記フランジを前記ゴム側に向
かって変形して、前記ゴムに圧縮歪みを与えたことを特
徴とするトーショナルダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17926794A JPH0842633A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | トーショナルダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17926794A JPH0842633A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | トーショナルダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0842633A true JPH0842633A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16062863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17926794A Pending JPH0842633A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | トーショナルダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0842633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1293657A1 (de) * | 2001-09-17 | 2003-03-19 | ABB Turbo Systems AG | Turbolader mit Torsionsschwingungsdämpfer |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17926794A patent/JPH0842633A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1293657A1 (de) * | 2001-09-17 | 2003-03-19 | ABB Turbo Systems AG | Turbolader mit Torsionsschwingungsdämpfer |
WO2003025371A1 (de) * | 2001-09-17 | 2003-03-27 | Abb Turbo Systems Ag | Turbolader mit torsionsschwingungsdämpfer |
KR100865649B1 (ko) * | 2001-09-17 | 2008-10-29 | 에이비비 터보 시스템즈 아게 | 비틀림 진동 감쇄기를 포함하는 과급기 |
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