JPH08397Y2 - 糸巻き装置 - Google Patents

糸巻き装置

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JPH08397Y2
JPH08397Y2 JP4749393U JP4749393U JPH08397Y2 JP H08397 Y2 JPH08397 Y2 JP H08397Y2 JP 4749393 U JP4749393 U JP 4749393U JP 4749393 U JP4749393 U JP 4749393U JP H08397 Y2 JPH08397 Y2 JP H08397Y2
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JP
Japan
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bobbin
sun gear
rotating body
hollow shaft
support plate
Prior art date
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JP4749393U
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English (en)
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JPH076298U (ja
Inventor
豊 大平
昭夫 大塚
優作 山田
Original Assignee
宮崎鉄工株式会社
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Publication date
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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、走行する撚線の如き芯
線の外周に合成繊維、天然繊維、銅線に錫メッキしたも
の又はこれらの複合からなる糸を巻き付けるための糸巻
き装置に関し、特に高速の糸巻きでも所定のテンション
で糸が巻けるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の糸巻き装置を図4により
説明する。この糸巻き装置1は、回転体2、2本のボビ
ンホルダ3、遊星歯車5,6、太陽歯車7,8、クラッ
チ手段9,10、モータM、制御装置22等の主要部品
を備えてなっている。
【0003】回転体2は、機台30に軸受31を介して
回転自在に支持された中空軸32と、該中空軸32の先
端側に一体的に設けられた円形の支持板26とからな
る。中空軸32の後端側にはプーリ14が嵌入され、矢
印24方向に走るベルト46とプーリ47を介してモー
タMで中空軸32が回転する構造となっている。中空軸
32の貫通孔33に撚線等の芯線11が矢印23方向に
走行する。
【0004】中空軸2の支持板26には、2本のボビン
ホルダ3A,3Bが軸受34を介して回転自在に支持さ
れている。支持板26から外方に突出したボビンホルダ
3A,3Bの先端部には、糸が巻かれたボビン4A,4
Bが装着され、支持板26から内方に突出したボビンホ
ルダ3A,3Bの後端部には、遊星歯車5,6が嵌入さ
れている。また、支持板26にはボビン4A,4Bの回
転数を検出するセンサ18,18が設けられ、制御装置
22に接続されている。さらに、支持板26には糸ガイ
ド13が設けられ、ボビン4A,4Bから芯線11に至
る糸12を案内している。
【0005】中空軸32には遊星歯車5に噛み合う太陽
歯車7が軸受35を介して回転自在に支持され、この太
陽歯車7には遊星歯車6に噛み合う太陽歯車8が軸受3
6を介して回転自在に支持されている。太陽歯車7には
プーリ7aが形成され、ベルト37、プーリ39を介し
てパウダークラック9に接続されている。このパウダー
クラッチ9は、プーリ40、ベルト41及びプーリ15
を介して中空軸32に接続されている。同様に、太陽歯
車8にはプーリ8aが形成され、ベルト42、プーリ4
3を介してパウダークラック10に接続されている。こ
のパウダークラッチ10は、プーリ44、ベルト45及
びプーリ16を介して中空軸32に接続されている。
【0006】パウダークラック10は内部に磁性粉が封
入されたものであり、磁石に対する励磁電流の大きさで
滑りトルクが可変となるものであり、制御装置22でト
ルクが制御される。
【0007】上述した従来の糸巻き装置1の作動を以下
に説明する。芯線11が中空軸32の中心孔33を矢印
23方向に走行し、モータMで中心軸32が矢印24方
向に回転すると、走行する芯線11の回りをボビンホル
ダ3A,3Bが回転することになり、ボビン4A,4B
から矢印25方向に繰り出される糸12が芯線11の回
りに巻き付けられる。
【0008】このボビン4A,4Bから繰り出される糸
12のテンションは以下のように所定値に設定される。
繰り出される糸12によりボビンホルダ3A,3Bが回
転し、遊星歯車5,6が太陽歯車7,8の回りを噛み合
いながら回ることで、太陽歯車7,8が中空軸32の回
りを相対的に回転する。この相対的回転はパウダークラ
ッチ9,10に伝えられ、滑りを生じさせる。制御装置
22による所定の滑りトルクによって繰り出される糸Y
のテンションが決まる。
【0009】ところで、ボビン4A,4Bは順次巻き細
っていくため、トルクを順次減少させていかないと、一
定のテンションにならない。そこで、センサ18でボビ
ン4A,4Bの回転数を検出して巻き細りの程度を算出
し、制御装置22を介してパウダークラッチ9,10の
滑りトルクを順次減少させる制御を行っている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】近年、生産性向上の為
に芯線11の走行速度が高速化しており、中空軸32が
高速回転されるようになった。中空軸32が高速回転す
ると、支持板26も高速回転し、支持板26の中心から
離れた所に位置するボビンホルダ3A,3Bには大きな
遠心力が作用するようになった。この遠心力は軸受34
で受け止められ、軸受34の制動トルクが図3の曲線2
8のように大きくなり、糸12のテンションが大きくな
る。そのため、高速運転時には、芯線に巻かれた糸12
が締まりすぎるという問題点を有していた。
【0011】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、高速運転時でも、巻き付けテンションを一定に
できる糸巻き装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案の糸巻き装置は、モータにより回転駆動される中空軸
の先端に円形の支持板が設けられた回転体と、該支持板
に回転自在に支持され糸が巻かれたボビンを装着する2
以上のボビンホルダと、該各ボビンホルダに設けられた
各遊星歯車と、該各遊星歯車が外周を周回可能なように
該遊星歯車と噛合し、前記中空軸に回転自在に嵌挿され
た各太陽歯車と、該各太陽歯車と中空軸とをスリップ可
能であってその滑りトルクを可変に連結する各クラッチ
手段とを備え、前記回転体の先端方向に中空軸を通して
芯線を走行させ、回転体を回転させてボビンホルダに装
着したボビンに巻回された糸を前記芯線に巻き付けると
ともに、巻き付けられる糸に引っ張られてボビンホルダ
が回転体と同方向に回転すると、遊星歯車を介して太陽
歯車が該ボビンホルダの回転数に応じて回転体に対して
相対的に逆回転して回転数を減じ、この太陽歯車の回転
数の減少により前記クラッチ手段を介して中空軸から伝
達される回転体と同方向の回転トルクが前記糸に対して
バックテンションとして作用するよう構成された糸巻き
装置において、前記回転体の回転数を検出する検出手段
と、前記各太陽歯車に連結され前記検出信号を受けて回
転体の回転数の増減に応じて太陽歯車に対する制動トル
クを増減する各ブレーキ手段とを設けたものである。
【0013】
【作用】回転体の回転数が増大すると、ブレーキ手段に
より太陽歯車に対する制動トルクが増す。すると、太陽
歯車の回転が重くなり、太陽歯車に噛み合う遊星歯車が
太陽歯車の回り糸の繰り出し方向に転がるようになる。
その結果、糸の繰り出し張力が弱くなり、遠心力に起因
する制動力増大と相殺され、所定のテンションが維持さ
れる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は同様の作用を有する部分には同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0015】図4と異なる点は、センサ19とブレーキ
手段20,21とを設け、これらに接続された制御装置
29とした点である。
【0016】センサ19は支持板26に対して設けら
れ、支持板26の回転数を検出し制御装置29に出力す
る。制御装置29はブレーキ手段20,21を制御して
所望の制動トルクを発生させる。ブレーキ手段20,2
1は例えばヒステリシスブレーキが用いられる。
【0017】ヒステリシスブレーキ20はプーリ50、
ベルト51、プーリ52を介してクラッチ軸の延長部9
aに接続され、ヒステリシスブレーキ20の制動トルク
の増減を太陽歯車7に伝達する。同様に、ヒステリシス
ブレーキ21はプーリ53、ベルト54、プーリ55を
介してクラッチ軸の延長部10aに接続され、ヒステリ
シスブレーキ21の制動トルクを増減して、太陽歯車8
に伝達する。このように、ヒステリシスブレーキ20,
21で太陽歯車7,8の回転を重くしたり軽くしたりす
る。
【0018】センサ19による支持板26の回転数とヒ
ステリシスブレーキ20,21による制動トルクの関係
は図3に示される。回転体2の回転数が増すと、制動ト
ルクを二次曲線27で増し、図5のメカロスと相殺する
ように予め決められて制御装置29のプログラムにイン
プットされている。
【0019】つぎに、上述した糸巻き装置の作動を図2
により説明する。図2において、支持板26が矢印24
方向に回転しているとする。支持板26の回転が早くな
ると、図1のヒステリシスブレーキ20,21の制動ト
ルクを大きくし、太陽歯車7,8の回転が点線28の方
向に重くする。そのため、遊星歯車5,6が太陽歯車
7,8の回りを矢印27の方向に転がり、糸12が繰り
出される。そして、糸12のテンションが弱くなり、遠
心力によるメカロスに起因するテンション増大を相殺す
る。
【0020】
【考案の効果】本考案の糸巻き装置は上述のように、回
転体の回転数を検出する検出手段と、前記各太陽歯車に
連結され前記検出信号を受けて回転体の回転数の増減に
応じて太陽歯車に対する制動トルクを増減する各ブレー
キ手段とを設けたものであり、回転体の回転数が増大す
ると、ブレーキ手段により太陽歯車に対する制動トルク
を増し、太陽歯車の回転を重くし、太陽歯車に噛み合う
遊星歯車が太陽歯車の回り糸の繰り出し方向に転がるよ
うにし、糸の繰り出し張力を弱くし、遠心力に起因する
制動力増大とを相殺し、所定のテンションが維持される
ようにしたので、高速運転に対応できるようになった。
また、従来の機器に回転体の回転数検出手段とブレーキ
手段を付加するという簡単な構造で高速運転の巻き締ま
りを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の糸巻き装置の断面と駆動系統を示す図
である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】ブレーキ手段で付加される制動トルクと回転体
の回転数の関係を示すグラフ図である。
【図4】従来の糸巻き装置の断面と駆動系統を示す図で
ある。
【図5】従来の糸巻き装置の問題点を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
2 回転体 3A,3B ボビンホルダ 4A,4B ボビン 5,6 遊星歯車 7,8 太陽歯車 9,10 パウダークラック(クラッチ手段) 11 芯線 12 糸 19 センサ 20,21 ヒステリシスブレーキ(ブレーキ手段) 26 支持板 29 制御装置 32 中空軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転駆動される中空軸の先
    端に円形の支持板が設けられた回転体と、該支持板に回
    転自在に支持され糸が巻かれたボビンを装着する2以上
    のボビンホルダと、該各ボビンホルダに設けられた各遊
    星歯車と、該各遊星歯車が外周を周回可能なように該遊
    星歯車と噛合し、前記中空軸に回転自在に嵌挿された各
    太陽歯車と、該各太陽歯車と中空軸とをスリップ可能で
    あってその滑りトルクを可変に連結する各クラッチ手段
    とを備え、 前記回転体の先端方向に中空軸を通して芯線を走行さ
    せ、回転体を回転させてボビンホルダに装着したボビン
    に巻回された糸を前記芯線に巻き付けるとともに、巻き
    付けられる糸に引っ張られてボビンホルダが回転体と同
    方向に回転すると、遊星歯車を介して太陽歯車が該ボビ
    ンホルダの回転数に応じて回転体に対して相対的に逆回
    転して回転数を減じ、この太陽歯車の回転数の減少によ
    り前記クラッチ手段を介して中空軸から伝達される回転
    体と同方向の回転トルクが前記糸に対してバックテンシ
    ョンとして作用するよう構成された糸巻き装置におい
    て、 前記回転体の回転数を検出する検出手段と、前記各太陽
    歯車に連結され前記検出信号を受けて回転体の回転数の
    増減に応じて太陽歯車に対する制動トルクを増減する各
    ブレーキ手段とを設けたことを特徴とする糸巻装置。
JP4749393U 1993-06-30 1993-06-30 糸巻き装置 Expired - Lifetime JPH08397Y2 (ja)

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JP4749393U JPH08397Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 糸巻き装置

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JP4749393U JPH08397Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 糸巻き装置

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Publication Number Publication Date
JPH076298U JPH076298U (ja) 1995-01-27
JPH08397Y2 true JPH08397Y2 (ja) 1996-01-10

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JP4749393U Expired - Lifetime JPH08397Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 糸巻き装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4307819B2 (ja) * 2002-10-29 2009-08-05 株式会社セイホウ 機能性生地
JP5437303B2 (ja) * 2011-03-31 2014-03-12 三菱電機株式会社 縒線装置

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JPH076298U (ja) 1995-01-27

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