JPH076298U - 糸巻き装置 - Google Patents

糸巻き装置

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JPH076298U
JPH076298U JP4749393U JP4749393U JPH076298U JP H076298 U JPH076298 U JP H076298U JP 4749393 U JP4749393 U JP 4749393U JP 4749393 U JP4749393 U JP 4749393U JP H076298 U JPH076298 U JP H076298U
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JP
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bobbin
rotating body
sun gear
hollow shaft
support plate
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豊 大平
昭夫 大塚
優作 山田
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宮崎鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高速運転時でも、巻き付けテンションを一定
にできる糸巻き装置を提供する。 【構成】 モータにMより回転駆動される中空軸32の
先端に円形の支持板26が設けられた回転体2の回転数
を検出する検出手段19と、中空軸32に回転自在に嵌
挿され各太陽歯車7,8に連結され前記検出信号を受け
て回転体2の回転数の増減に応じて太陽歯車7,8に対
する制動トルクを増減する各ブレーキ手段20,21と
を設けたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、走行する撚線の如き芯線の外周に合成繊維、天然繊維、銅線に錫メ ッキしたもの又はこれらの複合からなる糸を巻き付けるための糸巻き装置に関し 、特に高速の糸巻きでも所定のテンションで糸が巻けるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の糸巻き装置を図4により説明する。この糸巻き装置1は、回転 体2、2本のボビンホルダ3、遊星歯車5,6、太陽歯車7,8、クラッチ手段 9,10、モータM、制御装置22等の主要部品を備えてなっている。
【0003】 回転体2は、機台30に軸受31を介して回転自在に支持された中空軸32と 、該中空軸32の先端側に一体的に設けられた円形の支持板26とからなる。中 空軸32の後端側にはプーリ14が嵌入され、矢印24方向に走るベルト46と プーリ47を介してモータMで中空軸32が回転する構造となっている。中空軸 32の貫通孔33に撚線等の芯線11が矢印23方向に走行する。
【0004】 中空軸2の支持板26には、2本のボビンホルダ3A,3Bが軸受34を介し て回転自在に支持されている。支持板26から外方に突出したボビンホルダ3A ,3Bの先端部には、糸が巻かれたボビン4A,4Bが装着され、支持板26か ら内方に突出したボビンホルダ3A,3Bの後端部には、遊星歯車5,6が嵌入 されている。また、支持板26にはボビン4A,4Bの回転数を検出するセンサ 18,18が設けられ、制御装置22に接続されている。さらに、支持板26に は糸ガイド13が設けられ、ボビン4A,4Bから芯線11に至る糸12を案内 している。
【0005】 中空軸32には遊星歯車5に噛み合う太陽歯車7が軸受35を介して回転自在 に支持され、この太陽歯車7には遊星歯車6に噛み合う太陽歯車8が軸受36を 介して回転自在に支持されている。太陽歯車7にはプーリ7aが形成され、ベル ト37、プーリ39を介してパウダークラック9に接続されている。このパウダ ークラッチ9は、プーリ40、ベルト41及びプーリ15を介して中空軸32に 接続されている。同様に、太陽歯車8にはプーリ8aが形成され、ベルト42、 プーリ43を介してパウダークラック10に接続されている。このパウダークラ ッチ10は、プーリ44、ベルト45及びプーリ16を介して中空軸32に接続 されている。
【0006】 パウダークラック10は内部に磁性粉が封入されたものであり、磁石に対する 励磁電流の大きさで滑りトルクが可変となるものであり、制御装置22でトルク が制御される。
【0007】 上述した従来の糸巻き装置1の作動を以下に説明する。芯線11が中空軸32 の中心孔33を矢印23方向に走行し、モータMで中心軸32が矢印24方向に 回転すると、走行する芯線11の回りをボビンホルダ3A,3Bが回転すること になり、ボビン4A,4Bから矢印25方向に繰り出される糸12が芯線11の 回りに巻き付けられる。
【0008】 このボビン4A,4Bから繰り出される糸12のテンションは以下のように所 定値に設定される。繰り出される糸12によりボビンホルダ3A,3Bが回転し 、遊星歯車5,6が太陽歯車7,8の回りを噛み合いながら回ることで、太陽歯 車7,8が中空軸32の回りを相対的に回転する。この相対的回転はパウダーク ラッチ9,10に伝えられ、滑りを生じさせる。制御装置22による所定の滑り トルクによって繰り出される糸Yのテンションが決まる。
【0009】 ところで、ボビン4A,4Bは順次巻き細っていくため、トルクを順次減少さ せていかないと、一定のテンションにならない。そこで、センサ18でボビン4 A,4Bの回転数を検出して巻き細りの程度を算出し、制御装置22を介してパ ウダークラッチ9,10の滑りトルクを順次減少させる制御を行っている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
近年、生産性向上の為に芯線11の走行速度が高速化しており、中空軸32が 高速回転されるようになった。中空軸32が高速回転すると、支持板26も高速 回転し、支持板26の中心から離れた所に位置するボビンホルダ3A,3Bには 大きな遠心力が作用するようになった。この遠心力は軸受34で受け止められ、 軸受34の制動トルクが図3の曲線28のように大きくなり、糸12のテンショ ンが大きくなる。そのため、高速運転時には、芯線に巻かれた糸12が締まりす ぎるという問題点を有していた。
【0011】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、高速運転時でも、巻き付けテンションを一定にでき る糸巻き装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案の糸巻き装置は、モータにより回転駆動される中空 軸の先端に円形の支持板が設けられた回転体と、該支持板に回転自在に支持され 糸が巻かれたボビンを装着する2以上のボビンホルダと、該各ボビンホルダに設 けられた各遊星歯車と、該各遊星歯車が外周を周回可能なように該遊星歯車と噛 合し、前記中空軸に回転自在に嵌挿された各太陽歯車と、該各太陽歯車と中空軸 とをスリップ可能であってその滑りトルクを可変に連結する各クラッチ手段とを 備え、 前記回転体の先端方向に中空軸を通して芯線を走行させ、回転体を回転させて ボビンホルダに装着したボビンに巻回された糸を前記芯線に巻き付けるとともに 、巻き付けられる糸に引っ張られてボビンホルダが回転体と同方向に回転すると 、遊星歯車を介して太陽歯車が該ボビンホルダの回転数に応じて回転体に対して 相対的に逆回転して回転数を減じ、この太陽歯車の回転数の減少により前記クラ ッチ手段を介して中空軸から伝達される回転体と同方向の回転トルクが前記糸に 対してバックテンションとして作用するよう構成された糸巻き装置において、 前記回転体の回転数を検出する検出手段と、前記各太陽歯車に連結され前記検 出信号を受けて回転体の回転数の増減に応じて太陽歯車に対する制動トルクを増 減する各ブレーキ手段とを設けたものである。
【0013】
【作用】
回転体の回転数が増大すると、ブレーキ手段により太陽歯車に対する制動トル クが増す。すると、太陽歯車の回転が重くなり、太陽歯車に噛み合う遊星歯車が 太陽歯車の回り糸の繰り出し方向に転がるようになる。その結果、糸の繰り出し 張力が弱くなり、遠心力に起因する制動力増大と相殺され、所定のテンションが 維持される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は同様の作用 を有する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0015】 図4と異なる点は、センサ19とブレーキ手段20,21とを設け、これらに 接続された制御装置29とした点である。
【0016】 センサ19は支持板26に対して設けられ、支持板26の回転数を検出し制御 装置29に出力する。制御装置29はブレーキ手段20,21を制御して所望の 制動トルクを発生させる。ブレーキ手段20,21は例えばヒステリシスブレー キが用いられる。
【0017】 ヒステリシスブレーキ20はプーリ50、ベルト51、プーリ52を介してク ラッチ軸の延長部9aに接続され、ヒステリシスブレーキ20の制動トルクの増 減を太陽歯車7に伝達する。同様に、ヒステリシスブレーキ21はプーリ53、 ベルト54、プーリ55を介してクラッチ軸の延長部10aに接続され、ヒステ リシスブレーキ21の制動トルクを増減して、太陽歯車8に伝達する。このよう に、ヒステリシスブレーキ20,21で太陽歯車7,8の回転を重くしたり軽く したりする。
【0018】 センサ19による支持板26の回転数とヒステリシスブレーキ20,21によ る制動トルクの関係は図3に示される。回転体2の回転数が増すと、制動トルク を二次曲線27で増し、図5のメカロスと相殺するように予め決められて制御装 置29のプログラムにインプットされている。
【0019】 つぎに、上述した糸巻き装置の作動を図2により説明する。図2において、支 持板26が矢印24方向に回転しているとする。支持板26の回転が早くなると 、図1のヒステリシスブレーキ20,21の制動トルクを大きくし、太陽歯車7 ,8の回転が点線28の方向に重くする。そのため、遊星歯車5,6が太陽歯車 7,8の回りを矢印27の方向に転がり、糸12が繰り出される。そして、糸1 2のテンションが弱くなり、遠心力によるメカロスに起因するテンション増大を 相殺する。
【0020】
【考案の効果】
本考案の糸巻き装置は上述のように、回転体の回転数を検出する検出手段と、 前記各太陽歯車に連結され前記検出信号を受けて回転体の回転数の増減に応じて 太陽歯車に対する制動トルクを増減する各ブレーキ手段とを設けたものであり、 回転体の回転数が増大すると、ブレーキ手段により太陽歯車に対する制動トルク を増し、太陽歯車の回転を重くし、太陽歯車に噛み合う遊星歯車が太陽歯車の回 り糸の繰り出し方向に転がるようにし、糸の繰り出し張力を弱くし、遠心力に起 因する制動力増大とを相殺し、所定のテンションが維持されるようにしたので、 高速運転に対応できるようになった。また、従来の機器に回転体の回転数検出手 段とブレーキ手段を付加するという簡単な構造で高速運転の巻き締まりを防止で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の糸巻き装置の断面と駆動系統を示す図
である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】ブレーキ手段で付加される制動トルクと回転体
の回転数の関係を示すグラフ図である。
【図4】従来の糸巻き装置の断面と駆動系統を示す図で
ある。
【図5】従来の糸巻き装置の問題点を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
2 回転体 3A,3B ボビンホルダ 4A,4B ボビン 5,6 遊星歯車 7,8 太陽歯車 9,10 パウダークラック(クラッチ手段) 11 芯線 12 糸 19 センサ 20,21 ヒステリシスブレーキ(ブレーキ手段) 26 支持板 29 制御装置 32 中空軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転駆動される中空軸の先
    端に円形の支持板が設けられた回転体と、該支持板に回
    転自在に支持され糸が巻かれたボビンを装着する2以上
    のボビンホルダと、該各ボビンホルダに設けられた各遊
    星歯車と、該各遊星歯車が外周を周回可能なように該遊
    星歯車と噛合し、前記中空軸に回転自在に嵌挿された各
    太陽歯車と、該各太陽歯車と中空軸とをスリップ可能で
    あってその滑りトルクを可変に連結する各クラッチ手段
    とを備え、 前記回転体の先端方向に中空軸を通して芯線を走行さ
    せ、回転体を回転させてボビンホルダに装着したボビン
    に巻回された糸を前記芯線に巻き付けるとともに、巻き
    付けられる糸に引っ張られてボビンホルダが回転体と同
    方向に回転すると、遊星歯車を介して太陽歯車が該ボビ
    ンホルダの回転数に応じて回転体に対して相対的に逆回
    転して回転数を減じ、この太陽歯車の回転数の減少によ
    り前記クラッチ手段を介して中空軸から伝達される回転
    体と同方向の回転トルクが前記糸に対してバックテンシ
    ョンとして作用するよう構成された糸巻き装置におい
    て、 前記回転体の回転数を検出する検出手段と、前記各太陽
    歯車に連結され前記検出信号を受けて回転体の回転数の
    増減に応じて太陽歯車に対する制動トルクを増減する各
    ブレーキ手段とを設けたことを特徴とする糸巻装置。
JP4749393U 1993-06-30 1993-06-30 糸巻き装置 Expired - Lifetime JPH08397Y2 (ja)

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JPH076298U true JPH076298U (ja) 1995-01-27
JPH08397Y2 JPH08397Y2 (ja) 1996-01-10

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JP (1) JPH08397Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004149945A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Seihou:Kk 機能性生地
JP2012211404A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Mitsubishi Electric Corp 縒線装置

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JP2004149945A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Seihou:Kk 機能性生地
JP2012211404A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Mitsubishi Electric Corp 縒線装置

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JPH08397Y2 (ja) 1996-01-10

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