JPH0839638A - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締装置

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JPH0839638A
JPH0839638A JP19382894A JP19382894A JPH0839638A JP H0839638 A JPH0839638 A JP H0839638A JP 19382894 A JP19382894 A JP 19382894A JP 19382894 A JP19382894 A JP 19382894A JP H0839638 A JPH0839638 A JP H0839638A
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JP
Japan
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platen
injection molding
molding machine
mold clamping
movable platen
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JP19382894A
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Susumu Ito
進 伊藤
Koichi Nishimura
浩一 西村
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形機の型締装置を構成するための加工
や器具を減少させることができ、また、少ないスペース
で金型の移動が可能となる射出成形機の型締装置を提供
する。 【構成】 基盤上にリアプラテンと固定プラテン7とを
間隔を開けて対向させて配置し、リアプラテンと固定プ
ラテン7との間に可動プラテン8を摺動可能に設け、可
動プラテン8とリアプラテンとの間に型締機構40を備
えた射出成形機の型締装置において、可動プラテン8を
摺動可能とするタイバー10をリアプラテンと固定プラ
テン7との間に設け、該タイバー10を可動プラテン8
の移動方向と平行に2本設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の型締装置
に関し、特に、リアプラテンと固定プラテンとを連結す
るタイバーに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は型締装置は、可動プラテン
と固定プラテンとに取り付けられた金型の開閉を行うも
のであり、可動プラテンとリアプラテンとの間に設けら
れた型締機構によって可動プラテンの移動を行ってい
る。そして、リアプラテンと固定プラテンとの間には、
リアプラテンと固定プラテンとの間隔を一定とするとと
もに、可動プラテンとの配置間隔を変更するよう可動プ
ラテンを摺動可能とするタイバーが設置されている。従
来の射出成形機は型締装置においては、この型締装置を
4本のタイバーを各プラテンの隅部に設置、あるいは貫
通孔に遊貫することにより、型締機構を支持する構成と
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の射出成形機にお
ける型締装置では、タイバーを4本用いるため、タイバ
ーを設置のための加工の手間、及び設置器具の個数が増
加するという問題点がある。タイバーを、各プラテンに
設置、あるいは貫通孔に遊貫するためには、プラテンに
取付けのための孔の加工、及びナット等の取付けのため
の設置器具がタイバーの本数だけ必要となる。したがっ
て、タイバーの本数が増加すれば、その増加した分だけ
手間や部品の個数を多く必要とし、ひいては製造コスト
の上昇を招くことになる。また、従来の射出成形機にお
ける型締装置では、タイバーを4本用いるため、金型の
移動のためのスペースを多く必要とするという問題点が
ある。4本のタイバーを各プラテンに取り付ける場合、
その取付け位置は、プラテン自体の変形を小さく抑える
ために、通常プラテンの中心から最も離れた4隅とし、
上下に2本ずつ平行に配置している。このようなタイバ
ーの配置においては、上下に配置したタイバーの内で、
上側に配置してある2本のタイバーの上方から金型の出
し入れを行っている。通常、このタイバーの移動にはク
レーンを用いており、従来の射出成形機ではこのタイバ
ーの移動のために、機械上方に十分なスペースを設けて
いる。そこで、本発明は前記した従来の射出成形機の型
締装置の問題点を解決し、射出成形機の型締装置を構成
するための加工や器具を減少させることができる射出成
形機の型締装置を提供することを目的とする。また、本
発明は少ないスペースで金型の移動が可能となる射出成
形機の型締装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基盤上にリア
プラテンと固定プラテンとを間隔を開けて対向させて配
置し、リアプラテンと固定プラテンとの間に可動プラテ
ンを摺動可能に設け、可動プラテンとリアプラテンとの
間に型締機構を備えた射出成形機の型締装置において、
可動プラテンを摺動可能とするタイバーをリアプラテン
と固定プラテンとの間に設け、該タイバーを可動プラテ
ンの移動方向と平行に2本設けることにより、前記目的
を達成する。
【0005】本発明の2本のタイバーの可動プラテンへ
の取付けは、可動プラテンに形成した貫通孔にタイバー
を遊貫させることにより行うものであり、その貫通孔の
設置位置は、可動プラテンの対角線上にある両隅部近
傍、あるいは可動プラテンのほぼ半分の高さ位置の両端
部近傍とすることができる。
【0006】また、本発明の可動プラテンは、型締機構
を取り付ける複数個のプラテンステープルを具備してお
り、そのプラテンステープルの可動プラテン上での配置
位置は、可動プラテン上においてタイバーが貫通する2
つの貫通孔を結ぶ直線に対して垂直な垂線の内で2つの
貫通孔を通る2本の垂線により挟まれる領域内とするも
のである。また、プラテンステープルの配列は、2つの
貫通孔を結ぶ直線に対して直交、あるいは直線に対して
平行とすることができる。さらに、プラテンステープル
の持つ取付け孔の配列方向は、取付け孔の軸方向を2つ
の貫通孔を結ぶ直線に対して直交、あるいは平行とする
ことができる。
【0007】
【作用】本発明によれば、前記した構成の射出成形機の
型締装置において、リアプラテンと固定プラテンとの間
に、2本のタイバーをその設置方向が可動プラテンの移
動方向と平行となるように設置することにより、可動プ
ラテンをリアプラテンと固定プラテンとの間で摺動可能
とすることができる。各プラテンの剛性が十分得られる
場合、あるいは型締機構による各プラテンの変形が許容
範囲内である場合には、2本のタイバーによって各プラ
テンを保持することができ、このタイバーを2本とする
ことより、タイバーのリアプラテン、固定プラテン、及
び可動プラテンに対する取付けを、少ない加工及び取付
け器具により行うことができる。
【0008】2本のタイバーの可動プラテンへの取付け
は、可動プラテンにおいて、可動プラテンの対角線上に
ある両隅部近傍、あるいは可動プラテンのほぼ半分の高
さ位置の両端部近傍に貫通孔を形成し、その貫通孔にタ
イバーを遊貫させることにより行う。このタイバーの配
置により、可動プラテンと固定プラテンとの間に設置す
る金型を出し入れする場合に、金型を上方向に移動に要
する移動距離を減少させ、金型移動に要するスペースを
減少させることができる。また、可動プラテンへの型締
機構の取り付けは、可動プラテン上においてタイバーが
貫通する2つの貫通孔を結ぶ直線に対して垂直な垂線の
内で2つの貫通孔を通る2本の垂線により挟まれる領域
内に複数個のプラテンステープルを配置し、さらに、そ
のプラテンステープルの配列を、2つの貫通孔を結ぶ直
線に対して直交、あるいは直線に対して平行とすること
により行う。また、このとき、プラテンステープルの持
つ取付け孔の配列方向は、取付け孔の軸方向を2つの貫
通孔を結ぶ直線に対して直交、あるいは平行とすること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。 (本発明の実施例を適用することができる射出成形機の
構成)図6は本発明の実施例を適用することができる射
出成形機の構成を示すものであり、図6において、射出
成形機1は従来公知の構造を備えたもので、機枠2上に
型締め部3、射出部4、ノズルタッチ装置5、及び数値
制御装置(NC装置)6を有している。型締め部3は固
定プラテン7、可動プラテン8、及びリアプラテン9を
備え、可動プラテン8が固定プラテン7とリアプラテン
9を結合するタイバー10に摺動可能に装着され、リア
プラテン9に取り付けられた型締め用サーボモータ11
によって前後方向(射出部4側を前方とする)へ移動可
能とされている。固定プラテン7は基部が機枠2に固定
され、後面に固定側金型12が固定されている。可動側
金型13は可動プラテン8の前面に固定されている。射
出部4は射出ユニット14とエクストルーダーベース1
5を備え、エクストルーダーベース15が機枠2のレー
ル16上に前後方向(型締め部3側を前方とする)に移
動自在に装着され、その上に射出ユニット14が水平回
動可能に装着されている。また、射出ユニット14は前
方にシリンダーアセンブリー17を備え、その先端のノ
ズル18が固定プラテン7に取り付けられた固定側金型
12のスプルー孔と対向している。
【0010】ノズルタッチ装置5は、ノズルタッチ用モ
ータ19(汎用モータ)、ブレーキ20、ボールネジ2
1、ボールナット22、及びスプリング23を備え、上
記のエクストルーダーベース15の前部に連結されてい
る。ノズルタッチ用モータ19が駆動されてボールネジ
21が回動されると、ボールナット22を介して図示し
ないスライド板が前後方向に移動され、前方に移動した
ときスプリング23を介してエクストルーダーベース1
5、すなわち、射出ユニット14を前方に押し出し移動
させる。エクストルーダーベース15の移動が阻止され
るときには、スプリング23を圧縮しながら前進する。
【0011】NC装置6は射出成形機に用いられる通常
の数値制御装置であり、作動全体のシーケンス調整を行
う演算装置(PMC用CPU)27と、判断及び演算を
主とする演算装置(NC用CPU)を備える。また、符
号29は読み出し専用メモリ(ROM)でNC用CPU
28のシステムプログラムを格納し、符号30は各種入
力データの記憶や計算結果の一時記憶に用いられる書込
み読み出し可能のメモリ(RAM)、符号31は入出力
回路で、ノズルタッチの確認信号を受けるとともに、ブ
レーキ20とノズルタッチ用モータ19の作動・解除信
号を出力する。さらに、符号32は表示画面付きのデー
タ入力装置である。シリンダーアセンブリー17の交換
時あるいはパージング時には、射出成形機が備えた操作
盤からの手動操作でノズルタッチ用モータ19が逆転さ
れて、ボールナット22が後方に移動される。すると、
スライド板、及びスプリンド23を介して射出ユニット
14が後方に移動され、シリンダーアセンブリー17の
先端のノズル18が固定側金型12から離れたノズルタ
ッチ解除状態となる。シリンダーアセンブリー17の交
換やパージングが終了して射出成形作動の準備が整うと
ノズルタッチ用モータ19が正転され、上記とは逆に射
出ユニット14が前進してシリンダーアセンブリー17
の先端のノズル18が固定側金型12のスプルー孔位置
に当接してノズルタッチ状態となる。
【0012】(実施例1)次に、前記構成の射出成形機
に適用することができる実施について、図1〜図5を用
いて説明する。図1の本発明の第1の実施例を説明する
斜視図は、前記図6に示した射出成形機の内で、固定プ
ラテン7、可動プラテン8、及び型締機構40の部分の
みの構成を示し、その他の部分の構成については省略し
ている。また、図2は固定プラテン及び可動プラテンに
対するタイバーの取付け位置を説明する図である。図1
において、図示していないリアプラテンと固定プラテン
7との間には、リアプラテンと固定プラテン7との間隔
を一定とするとともに、可動プラテン8との配置間隔を
変更するよう可動プラテン8を摺動可能とするタイバー
10が2本設置されている。タイバー10は固定プラテ
ン7に対しては周知の固定手段により固定され、可動プ
ラテン8に対しては可動プラテン8に形成した貫通孔4
3,44を通して遊貫されている。固定プラテン7に対
するタイバー10の設置位置は、固定プラテン7の対角
線上にある両隅部近傍とし(図2の(a)参照)、ま
た、可動プラテン8における貫通孔内の形成位置は、可
動プラテン8の対角線上にある両隅部近傍とする(図2
の(b)参照)。これによって、2本のタイバーは、固
定プラテン7及び可動プラテン8の中心から最も遠い位
置であって、プラテン上の対称位置に設置あるいは貫通
することになる。なお、タイバーを取り付ける位置を定
める対角線は、2本の対角線の内の任意のものを選択す
ることができるが、金型12,13を取り出す方向に応
じてその取り出しに支障が生じないものを設定すること
ができる。
【0013】また、可動プラテン8のリアプラテン側に
はプラテンステープル42が設けられおり、このプラテ
ンステープル42を介して型締機構40が取り付けられ
ている。なお、図1では型締機構40をドグル式とした
場合の一部の構成を示している。図1では、プラテンス
テープル41,42の可動プラテン8に対する取付け位
置を、可動プラテン8上において、タイバー10が貫通
する2つの貫通孔43,44を結ぶ直線a(図2の
(a)中の一点鎖線)に対して垂直な垂線の内で2つの
貫通孔を通る2本の垂線b,c(図2の(a)中の二点
鎖線)により挟まれる可動プラテン上の領域d(図2の
(a)中の斜線部)内とする。また、プラテンステープ
ル42,43は、図ではそれぞれ2個のプラテンステー
プルから構成され、これらの2個のプラテンステープル
の可動プラテン8における配列は、タイバー10が貫通
する2つの貫通孔43,44を結ぶ直線a(図2の
(a)中の一点鎖線)に対して直交する配列方向とし、
プラテンステープル41,42の持つ取付け孔45,4
6の軸方向を2つの貫通孔43,44を結ぶ直線a(図
2の(a)中の一点鎖線)に対して直交して配列方向と
する構成を示している。また、固定プラテン7の可動プ
ラテン8側には固定側金型12が取り付けられ、可動プ
ラテン8の固定プラテン7側に可動側金型13が取り付
けられる。
【0014】次に、実施例1の作用について、図3〜図
5を用いて説明する。図3は実施例1の可動プラテン側
から固定プラテン側を見たときの金型の出し入れを説明
する図であり、図4は実施例1の金型の出し入れを説明
する斜視図であり、図5は従来の射出成形機における金
型の出し入れを説明する斜視図である。図3及び図4に
おいて、固定プラテン7及び可動プラテン8において、
金型12,13は、上方のタイバー10についてはその
下端を通る水平線e(図3中の中の一点鎖線)と、下方
のタイバー10についてはその上端を通る水平線f(図
3中の二点鎖線)との間に配置される。そして、この配
置位置に射出成形機の外部から金型12,13を導入す
るには、射出成形機内の取付け位置と同じ高さから水平
方向(図3,図4の固定プラテン7に向かう方向の矢
印)に移動することにより行うことができ、また、逆
に、射出成形機内の配置位置から外部に金型12,13
を導出するには、射出成形機内の取付け位置と同じ高さ
で水平方向(図3,図4の固定プラテン7に向かう方向
と反対方向の矢印)に移動することにより行うことがで
きる。
【0015】この金型12,13を水平方向に移動する
ことにより射出成形機に対する金型の導出入を行う場合
には、金型12,13を上下方向に移動する必要がな
く、そのためのクレーン等の移動機構や該移動機構のた
めのスペースを必要としない。図5によって、従来の射
出成形機における金型の出し入れとの比較を行うと、従
来の射出成形機では、金型12,13を少なくとも上方
のタイバー10の上端より上方にいったん上昇させて、
タイバー10で囲まれた領域の外に出し、その後、水平
方向に移動させるという操作が必要であり、金型12,
13を上昇させるためのクレーン等の移動機構や該移動
機構のためのスペースを必要とするのに対して、実施例
1では該移動機構やそのためのスペースを必要としな
い。なお、この実施例1では、射出成形機内の配置位置
から金型12,13を水平方向に直接移動しているが、
必要に応じては、金型12,13を上昇させた後に水平
方向に移動する構成とすることもできる。この場合に
は、金型12,13を上昇させ移動機構を要するが、上
昇させる距離は本来必要としないものであるから従来の
射出成形機と比較して短くすることができ、そのための
スペースは小さなものとすることができる。
【0016】(実施例2)次に、本発明の実施例2につ
いて、図7を用いて説明する。この実施例2は、前記実
施例1とほぼ同様であり、プラテンステープルの取付け
方向が異なるものである。そこで、ここでは、プラテン
ステープルの取付け方向についてのみ説明し、その他の
構成については説明を省略する。図7は、前記実施例1
の図2の(b)に対応するものであり、プラテンステー
プル41,42の可動プラテン8に対する取付け位置
を、可動プラテン8上において、タイバー10が貫通す
る2つの貫通孔43,44を結ぶ直線a(図中の一点鎖
線)に対して垂直な垂線の内で2つの貫通孔を通る2本
の垂線b,c(図中の二点鎖線)により挟まれる可動プ
ラテン上の領域内とする。また、プラテンステープル4
1,42は、図ではそれぞれ3個のプラテンステープル
から構成され、これらの3個のプラテンステープルの可
動プラテン8における配列は、タイバー10が貫通する
2つの貫通孔43,44を結ぶ直線a(図中の一点鎖
線)に対して平行な配列方向(図中の破線)とし、プラ
テンステープル41,42の持つ取付け孔45,46,
及び47の軸方向を2つの貫通孔43,44を結ぶ直線
a(図2中の一点鎖線)に対して平行な配列とする構成
とする。
【0017】また、図7に示すものと同じプラテンステ
ープルの配列方向(図中の破線)とし、プラテンステー
プル41,42の持つ取付け孔45,46,及び47の
軸方向を2つの貫通孔43,44を結ぶ直線a(図2中
の一点鎖線)に対して直交する配列とする構成をとるこ
ともできる。実施例2の作用は、実施例1の作用と同様
であるのでここでは説明を省略する。
【0018】(実施例3,実施例4)次に、本発明の実
施例3,及び実施例4について、図8を用いて説明す
る。この実施例3、及び実施例4は、前記実施例1とプ
ラテンステープルの取付け位置及び取付け方向が異なる
ものである。そこで、ここでは、プラテンステープルの
取付け位置及び取付け方向についてのみ説明し、その他
の共通する構成については説明を省略する。はじめに、
図8の(a)を用いて実施例3を説明する。図8の
(a)は、前記実施例1の図2の(b)に対応するもの
である。実施例3では、固定プラテン7に対するタイバ
ー10の設置位置は、固定プラテン7のほぼ半分の高さ
位置の両端部近傍とし、また、可動プラテン8における
貫通孔内の形成位置は、可動プラテン8のほぼ半分の高
さ位置の両端部近傍とする(図8では、可動プラテンに
おけるタイバー位置のみを示している)。これによっ
て、2本のタイバーは、固定プラテン7及び可動プラテ
ン8の中心から遠い位置であって、プラテン上の対称位
置に設置あるいは貫通することになる。
【0019】そして、プラテンステープル41,42の
可動プラテン8に対する取付け位置を、可動プラテン8
上において、タイバー10が貫通する2つの貫通孔4
3,44を結ぶ直線a(図8中の一点鎖線)に対して垂
直な垂線の内で2つの貫通孔を通る2本の垂線b,c
(図8中の二点鎖線)により挟まれる可動プラテン上の
領域内(図8の(a)中の斜線部分)とする。また、プ
ラテンステープル41,42は、図ではそれぞれ3個の
プラテンステープルから構成され、これらの3個のプラ
テンステープルの可動プラテン8における配列は、タイ
バー10が貫通する2つの貫通孔43,44を結ぶ直線
a(図中の一点鎖線)に対して直交する配列方向(図中
の破線)とし、プラテンステープル41,42の持つ取
付け孔45,46,及び47の軸方向を2つの貫通孔4
3,44を結ぶ直線a(図2中の一点鎖線)に対して平
行な配列とする構成とするものである。また、図8の
(a)に示すものと同じプラテンステープルの配列方向
(図中の破線)とし、プラテンステープル41,42の
持つ取付け孔45,46,及び47の軸方向を2つの貫
通孔43,44を結ぶ直線a(図2中の一点鎖線)に対
して平行な配列とする構成をとることもできる。
【0020】次に、図8の(b)を用いて実施例4を説
明する。実施例4においても、前記実施例3と同様に、
可動プラテン8における貫通孔内の形成位置は、可動プ
ラテン8のほぼ半分の高さ位置の両端部近傍とする。そ
して、図8の(b)において、プラテンステープル4
1,42の可動プラテン8に対する取付け位置を、可動
プラテン8上において、タイバー10が貫通する2つの
貫通孔43,44を結ぶ直線a(図8中の一点鎖線)に
対して垂直な垂線の内で2つの貫通孔を通る2本の垂線
b,c(図8中の二点鎖線)により挟まれる可動プラテ
ン上の領域内とする。そして、図ではそれぞれ3個のプ
ラテンステープルから構成されるプラテンステープル4
1,42は、これらの3個のプラテンステープルを、タ
イバー10が貫通する2つの貫通孔43,44を結ぶ直
線a(図中の一点鎖線)に対して平行な配列方向(図中
の破線)とし、プラテンステープル41,42の持つ取
付け孔45,46,及び47の軸方向を2つの貫通孔4
3,44を結ぶ直線a(図2中の一点鎖線)に対して平
行な配列とする構成とするものである。また、図8の
(b)に示すものと同じプラテンステープルの配列方向
(図中の破線)とし、プラテンステープル41,42の
持つ取付け孔45,46,及び47の軸方向を2つの貫
通孔43,44を結ぶ直線a(図2中の一点鎖線)に対
して直交する配列とする構成をとることもできる。
【0021】次に、実施例3,及び実施例4の作用につ
いて、図9〜図11を用いて説明する。図9は実施例
3,4の可動プラテン側から固定プラテン側を見たとき
の金型の出し入れを説明する図であり、図10は実施例
3,4の金型の出し入れを説明する斜視図であり、図1
1は従来の射出成形機における金型の出し入れを説明す
る図である。なお、図9では図8の(a)に示す実施例
に作用について図示している。図9及び図10におい
て、固定プラテン7及び可動プラテン8において、金型
12,13は、水平に配置された2本のタイバー10の
上下端を通る水平線g(図10中の一点鎖線)をほぼ中
心線として配置される。そして、この配置位置に射出成
形機の外部から金型12,13を導入するには、少なく
とも前記水平線gより上方の高さから水平方向(図10
の固定プラテン7に向かう方向の矢印)に移動した後に
降下させる。また、逆に、射出成形機内の配置位置から
外部に金型12,13を導出するには、配置位置からそ
の金型の底部を少なくとも前記水平線gより上方の高さ
に上昇させ、その後、水平方向(図9,図10の射出成
形機から離れる方向の矢印)に移動することにより行
う。
【0022】この実施例3,4による射出成形機に対す
る金型の導出入を、図11に示す従来の射出成形機にお
ける金型の出し入れと比較すると、従来の射出成形機に
おいては、金型を射出成形機から取り出すために金型の
底部を上方のタイバーの上端より上方に上昇させる必要
があるのに対して、実施例3,4では金型の底部を可動
プラテン8のほぼ半分の高さ位置に配置したタイバー1
0(図11では破線で示している)の上端より上方に上
昇させるものであり、その上昇に要する高さは図11中
のHに対してほぼ半分のGとすることになる。そのため
上昇させる距離は従来の射出成形機と比較して短くする
ことができ、そのためのスペースは小さなものとするこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
射出成形機の型締装置を構成するための加工や器具を減
少させることができる、また、少ないスペースで金型の
移動が可能となる射出成形機の型締装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する斜視図であ
る。
【図2】実施例1の固定プラテン及び可動プラテンに対
するタイバーの取付け位置を説明する図である。
【図3】実施例1の可動プラテン側から固定プラテン側
を見たときの金型の出し入れを説明する図である。
【図4】実施例1の金型の出し入れを説明する斜視図で
ある。
【図5】従来の射出成形機における金型の出し入れを説
明する斜視図である。
【図6】本発明の実施例を適用することができる射出成
形機の構成図である。
【図7】実施例2の可動プラテンに対するタイバーの取
付け位置を説明する図である。
【図8】実施例3,4の可動プラテンに対するタイバー
の取付け位置を説明する図である。
【図9】実施例3,4の可動プラテン側から固定プラテ
ン側を見たときの金型の出し入れを説明する図である。
【図10】実施例3,4の金型の出し入れを説明する斜
視図である。
【図11】従来の射出成形機における金型の出し入れを
説明する図である。
【符号の説明】
7 固定プラテン 8 可動プラテン 10 タイバー 12,13 金型 40 型締機構 41,42 プラテンステープル 43,44 貫通孔 45,46,47 取付け孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤上にリアプラテンと固定プラテンと
    を間隔を開けて対向させて配置し、リアプラテンと固定
    プラテンとの間に可動プラテンを摺動可能に設け、可動
    プラテンとリアプラテンとの間に型締機構を備えた射出
    成形機の型締装置において、リアプラテンと固定プラテ
    ンとの間に、可動プラテンを摺動可能とするタイバーを
    可動プラテンの移動方向と平行に2本設けたことを特徴
    とする射出成形機の型締装置。
  2. 【請求項2】 前記タイバーは、可動プラテンの対角線
    上にある両隅部近傍に形成した貫通孔内を遊貫する請求
    項1記載の射出成形機の型締装置。
  3. 【請求項3】 前記タイバーは、可動プラテンのほぼ半
    分の高さ位置の両端部近傍に形成した貫通孔内を遊貫す
    る請求項1記載の射出成形機の型締装置。
  4. 【請求項4】 前記可動プラテンは型締機構を取り付け
    る複数個のプラテンステープルを具備し、該プラテンス
    テープルは、可動プラテン上においてタイバーが貫通す
    る2つの貫通孔を結ぶ直線に対して垂直な垂線の内で2
    つの貫通孔を通る2本の垂線により挟まれる可動プラテ
    ン上の領域内に配置する請求項1,2,又は3記載の射
    出成形機の型締装置。
  5. 【請求項5】 前記プラテンステープルは2つの貫通孔
    を結ぶ直線に対して直交して配列する請求項4記載の射
    出成形機の型締装置。
  6. 【請求項6】 前記プラテンステープルは2つの貫通孔
    を結ぶ直線に対して平行に配列する請求項4記載の射出
    成形機の型締装置。
  7. 【請求項7】 前記プラテンステープルは取付け孔を備
    え、該取付け孔の軸方向を2つの貫通孔を結ぶ直線に対
    して直交して配列する請求項5,又は6記載の射出成形
    機の型締装置。
  8. 【請求項8】 前記プラテンステープルは取付け孔を備
    え、該取付け孔の軸方向を2つの貫通孔を結ぶ直線に対
    して平行に配列する請求項5,又は6記載の射出成形機
    の型締装置。
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