JPH083935A - 橋梁の路床構成用プレキャスト床版と橋桁との接合構造 - Google Patents

橋梁の路床構成用プレキャスト床版と橋桁との接合構造

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JPH083935A
JPH083935A JP6137674A JP13767494A JPH083935A JP H083935 A JPH083935 A JP H083935A JP 6137674 A JP6137674 A JP 6137674A JP 13767494 A JP13767494 A JP 13767494A JP H083935 A JPH083935 A JP H083935A
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JP
Japan
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bridge girder
floor slab
precast floor
space
bridge
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JP6137674A
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English (en)
Inventor
Takashi Kurosawa
隆 黒沢
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Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 橋梁の路面構成用プレキャスト床版と橋桁と
の接合部分に充分な強度を持たせることができる接合構
造を提供する。 【構成】 一方のプレキャスト床版3と他方のプレキャ
スト床版4とが、これらの端面間に空間17を存した状
態で橋桁2上に載置され、橋桁2の上面には空間17に
向けてスタッドジベル20が固定され、空間17内と、
双方のプレキャスト床版3、4と橋桁2上面の接合面1
9との間にコンクリート23が打設され、コンクリート
23内にスタッドジベル20が埋設されている、路床構
成用プレキャスト床版1と橋桁2との接合構造におい
て、プレキャスト床版3、4間に配置された連結鉄筋3
2が、スタッドジベル20とラップした状態でコンクリ
ート23内に埋設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁架設工事におい
て、橋梁の路床を形成する際に適用されるプレキャスト
床版と橋桁との接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁架設工事における路床施工方法のひ
とつとして、路床を構成するプレキャスト床版を、連設
された橋桁上に敷設していく方法がある。この施工方法
におけるプレキャスト床版と橋桁との接合構造の一例
を、図2および図3を参照して説明する。図2において
1はプレキャスト床版、2は橋桁である。プレキャスト
床版1は、2つのの単位床版3、4から構成されてお
り、これら単位床版3、4は、それぞれ升目状に配置さ
れている主鉄筋5および配力筋6と、コンクリート版
7、8とにより構成されている床版本体9、10と、床
版本体9、10の下面に貼着された薄鋼板11、12と
から構成されている。薄鋼板11、12は、床版本体
9、10と接する面に溶接されたジベル13、14を有
し、ジベル13、14がそれぞれコンクリート版7、8
に埋設されることで、床版本体9、10に固定されてい
る。単位床版3、4は、コンクリート版7、8の側面1
5、16間に空間17を形成した状態で同一平面上に配
置され、コンクリート版7、8に渡って設けられた配力
筋6と、コンクリート版7、8に埋設された状態で配力
筋6に対して平行に差し渡されたI形鋼から成る連結鉄
筋18とによって連結されている。橋桁2は、フランジ
部分上面をプレキャスト床版1との接合面19とする長
尺のI形鋼から成り、接合面19には適当な間隔を開け
てスタッドジベル20が固定されている。スタッドジベ
ル20は、図3に示すように、棒状部20aと、この棒
状部20aの上端部に形成された頭部20bとから成
り、棒状部20aを垂直に位置させて、同棒状部20a
の下端が接合面19に溶接されている。
【0003】プレキャスト床版1は、橋桁2の接合面1
9に溶接されたスタッドジベル20を空間17内に挿入
配置させるように、シールゴム21、22を介して橋桁
2上に載置されている。さらに空間17と接合面19に
よって形成された溝部にはコンクリート23が打設さ
れ、スタッドジベル20を埋設した状態で固着すること
で、プレキャスト床版1と橋桁2とを接合している。
【0004】ここで、図2に示す橋梁において、プレキ
ャスト床版1は、複数の橋桁に跨がって設置されるもの
であるが、各橋桁上面の高さが異なる場合には、プレキ
ャスト床版1と特定の橋桁上面とが必要以上に離間して
しまうことがある。図3は、プレキャスト床版1と橋桁
2とが離間していない接合部分を示しており、この場合
には、スタッドジベル20が空間17内に十分に深く挿
入配置されるために、打設されたコンクリート23がス
タッドジベル20を埋設することによってプレキャスト
床版1と橋桁2との結合効果を高め、接合部分に充分な
強度を持たせることができる。ところが、プレキャスト
床版1と橋桁2とが大きく離間している接合部分では、
あらかじめ溶接されたスタッドジベル20は空間17内
に挿入配置されないために、プレキャスト床版1と橋桁
2との結合効果は得られず、接合部分に充分な強度を持
たせることができない。したがって、プレキャスト床版
1と橋桁2とが大きく離間している接合部分には、充分
な強度を持たせるための対策が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、プレキャスト床
版1と橋桁2が大きく離間している接合部分には、充分
な強度を持たせるために、図4に示すような接合構造を
採用している。図4において、プレキャスト床版1は、
橋桁2のフランジ部分に溶接されたハンチ板24、25
上部にシールゴム21、22を介して載置されている。
ハンチ板24、25は、橋桁2上部に設けられてプレキ
ャスト床版1を直接支持する部材であり、2本のL形鋼
が溶接されたものである。ハンチ板24、25は、それ
ぞれの一端が橋桁2のフランジ部分の縁部に溶接されて
いる。橋桁2の上面には、図3に示すスタッドジベル2
0に加えて、このスタッドジベル20よりも棒状部20
aが長く構成されたスタッドジベル26が溶接されてい
る。さらに、単位床版3、4間の空間17と、ハンチ板
24、25と、橋桁2の接合面19とによって形成され
た溝部にはコンクリート23が打設されている。
【0006】この図4に示す接合構造は、現場で橋桁2
にハンチ板24、25を溶接すると共にスタッドジベル
26を溶接し、続いてハンチ板24、25上にプレキャ
スト床版1を載置し、コンクリート23を打設して形成
する。この構造においては、スタッドジベル26が単位
床版3、4間のコンクリート23内に埋設されるのでプ
レキャスト床版1と橋桁2との接合強度を高めることが
できる。しかしながら、図4に示す接合構造において
は、あらかじめ溶接されたスタッドジベル20はコンク
リート23に埋設されるだけで接合部分の強度を高める
役割を果たしてはおらず、また空間17の狭い間隙を通
して接合面19にスタッドジベル26を溶接するのは非
常に手間がかかり、作業が迅速に行えないという問題が
あった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、プレキャスト床版が橋桁に間隔を大きく開けて
載置される接合構造に充分な強度を持たせ、迅速、かつ
容易に施工が可能なプレキャスト床版と橋桁との接合構
造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の接合構造は、橋
桁上に、一方のプレキャスト床版と他方のプレキャスト
床版とが、これらの端面間に空間を存した状態で橋桁上
に載置され、前記橋桁の上面には前記空間に向けてスタ
ッドジベルが固定され、前記空間内およびこの空間と前
記橋桁上面との間にコンクリートが打設され、前記コン
クリート内に前記スタッドジベルが埋設されている、路
床構成用プレキャスト床版と橋桁との接合構造におい
て、前記プレキャスト床版間に配置された連結鉄筋が、
前記スタッドジベルとラップした状態で前記コンクリー
ト内に埋設されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の接合構造においては、前記空間内に配
され、前記プレキャスト床版間に配置された連結鉄筋
が、前記スタッドジベルと鉛直方向にラップされた状態
となり、前記コンクリート内に埋設されていることでプ
レキャスト床版と橋桁との接合部分の強度を高めてい
る。
【0010】
【実施例】以下、図1を参照して本発明による一実施例
を説明する。なお、図2ないし図4にて述べた構成要素
には同一符号を付し、その説明を省略する。図1におい
て、橋桁2の接合面19には、スタッドジベル20と補
助鉄筋27が設けられている。補助鉄筋27は、U字形
に形成されており、端部を垂直に立て、スタッドジベル
20と並んだ状態で配置され、内側には現場打ち配筋2
8、29が施されている。現場打ち配筋28、29は、
スタッドジベル20を挟んだ状態で橋桁2の長さ方向に
沿って配置されている。また、橋桁2のフランジ部分に
は、ハンチ板24、25が溶接されており、さらにその
上部にはシールゴム21、22を介してプレキャスト床
版1が載置されている。プレキャスト床版1の単位床版
3、4間には、配力筋6が架け渡されるように配されて
おり、この配力筋6に交わるように、空間17に現場打
ち配筋30、31が施されている。現場打ち配筋30、
31は、橋桁2の長さ方向に沿って配力筋6に固定され
ており、さらにこの現場打ち配筋30、31には、連結
鉄筋32が係止されている。連結鉄筋32は、端部が外
側に広がったU字形に形成されており、その端部32
a、32bが現場打ち配筋30、31に懸けられた状態
で空間17に配置されている。さらに連結鉄筋32の底
部32cは、スタッドジベル20の頭部20bよりも下
に位置することによってスタッドジベル20とラップさ
れた状態となっている。空間17と、ハンチ板24、2
5と、接合面19とによって形成された溝部にはコンク
リート23が打設されており、このコンクリート23
は、スタッドジベル20と、補助鉄筋27と、現場打ち
配筋28、29、30、31と、連結鉄筋32とを埋設
している。
【0011】上記のように構成された接合構造の施工方
法を説明する。まず、橋桁2の接合面19にスタッドジ
ベル20を溶接する。次に、プレキャスト床版1と橋桁
2との間隔に合わせてハンチ板24、25を加工し、橋
桁2のフランジ部分に溶接する。そして、接合面19に
補助鉄筋27を配置したうえで現場打ち配筋28、29
を施す。またさらに、プレキャスト床版1をシールゴム
21、22を介してハンチ板24、25上に載置する。
次いで、空間17に、現場打ち配筋30、31を配設
し、連結鉄筋32を現場打ち配筋30、31に懸けて配
置する。最後に、空間17と、ハンチ板24、25と、
接合面19とによって形成された溝部にコンクリート2
3を打設する。
【0012】上記のようにして構成された接合構造によ
れば、プレキャスト床版1と橋桁2とが大きく離間して
いる接合部分においても、空間17内の現場打ち配筋3
0、31に懸下され、かつスタッドジベル20とラップ
された連結鉄筋32が、打設されたコンクリート23に
埋設されることによって、プレキャスト床版1と橋桁2
との結合効果を高め、接合部分に十分な強度を持たせる
ことができる。さらに、プレキャスト床版1載置後にさ
らにスタッドジベル26を溶接する必要が無いので、迅
速、かつ容易に作業を行うことができる。
【0013】ここで、本実施例における連結鉄筋の形状
は、端部が外側に広がったU字形としたが、空間内に配
置され、打設されたコンクリートに埋設されることによ
ってプレキャスト床版と橋桁との結合効果を高め、双方
を堅固に接合することができれば、連結鉄筋は如何なる
形状であっても良い。また、補助鉄筋は状況に応じて配
置を省略しても良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接合構造
によれば、前記空間内に配され、前記プレキャスト床版
間に係止された連結鉄筋が、前記スタッドジベルと鉛直
方向にラップされた状態で前記コンクリート内に埋設さ
れていることで、接合部分に充分な強度を持たせること
ができ、さらに迅速かつ容易にプレキャスト床版と橋桁
とを接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す床版と橋桁との接合構
造の断面図である。
【図2】従来の床版と橋桁との接合構造の要部破断斜視
図である。
【図3】路床が橋桁と間隔を開けずに構成される場合の
従来の接合構造の断面図である。
【図4】路床が橋桁と間隔を開けて構成される場合の従
来の接合構造の断面図である。
【符号の説明】 1 プレキャスト床版 2 橋桁 17 空間 20 スタッドジベル 24、25 ハンチ板 32 連結鉄筋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のプレキャスト床版と他方のプレキ
    ャスト床版とが、これらの端面間に空間を存した状態で
    橋桁上に載置され、前記橋桁の上面には前記空間に向け
    てスタッドジベルが固定され、前記空間内およびこの空
    間と前記橋桁上面との間にコンクリートが打設され、前
    記コンクリート内に前記スタッドジベルが埋設されてい
    る、路床構成用プレキャスト床版と橋桁との接合構造に
    おいて、 前記プレキャスト床版間に配置された連結鉄筋が、前記
    スタッドジベルとラップした状態で前記コンクリート内
    に埋設されている路床構成用プレキャスト床版と橋桁と
    の接合構造。
JP6137674A 1994-06-20 1994-06-20 橋梁の路床構成用プレキャスト床版と橋桁との接合構造 Pending JPH083935A (ja)

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