JPH08385U - 背負式刈払機における中継グリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンストップスイッチ及びスロットルレ
バーを取り外すことなく操作桿を着脱できるようにした
背負式刈払機を提供することを目的としている。 【構成】 先端に刈刃を取り付けた操作桿と、エンジン
本体に連設するフレキシブルシャフトとの間に着脱自在
な中継グリップを設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は，背負式刈払機の操作桿の連結部の改良に関するものである． ［従来の技術］ 従来の背負式刈払機は第４図に示すように，フレキシブルチューブ２に内装さ れ，エンジン本体１に連設されているフレキシブルシャフト３の先端部と，先端 に刈刃４を取り付けた操作桿５の後端部とを着脱自在に接続し，さらに刈刃４を 回転させるための始動用のスロットルレバー１４及び停止用のエンジンストップ スイッチ１３を操作桿５の後端部付近に金具１５で固定し，これらとエンジン本 体１とをそれぞれスロットルワイヤー１７及びストップスイッチリード線１６で 接続してある． 使用するに際しては，作業者はベルト７を肩と腰に掛けてエンジン本体１を背 負い，操作桿５を手で支えて刈り取り作業をする． ［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら，作業終了後や運搬の際には，収納しやすくするために，また部 品を壊したりすることがないように刈刃を取り付けた操作桿をエンジン本体側と 切り離すようにしてあるが，エンジンストップスイッチ及びスロットルレバーが 操作桿側に金具で固定され，さらにこれらにはストップスイッチリード線及びス ロットルワイヤーがエンジン本体と接続されているので，操作桿を完全に切り離 すためには，いちいち上記金具を取り外さなければならず，めんどうであった． 一方，安全性においても操作桿５を取り外したままエンジンの始動を行うこと ができるので，始動時にスロットルの開けすぎによりエンジンの回転が急上昇し ても操作桿５は取り外してあるので危険な刈刃４は回転することもなく，始動時 に多く発生する怪我や死亡事故を未然に防ぐことができ，極めて安全である．従 来のように，操作桿５にスロットルレバーやエンジンストップスイッチが取り付 けられている型式では，このように事故を未然に防ぐことができない． 本考案の目的は，上記のような従来の欠点を取り除くためになされたもので， エンジンストップスイッチ及びスロットルレバーを取り外すことなく操作桿を着 脱できるようにした背負式刈払機を提供しようとするものである． ［問題点を解決するための手段］ 本考案の実施例を例示図にもとづいて説明すると，第１図に示すように，背負 式刈払機はエンジン本体１と，フレキシブルチューブ２に内装したフレキシブル シャフト３と，先端に刈刃４を取り付けた操作桿５とを連結してなり，エンジン 本体１はフレーム６に固定されており，これに取り付けてあるベルト７を肩と腰 に掛けてエンジン本体１を背負うように構成されている． さらに，第２図に示すように，操作桿５とフレキシブルシャフト３との間に中 継グリップ８を設け，操作桿５とフレキシブルシャフト３とを中継グリップ８を 介して着脱自在にできるように構成されている． この着脱部の構造の一実施例を第３図に示すと，操作桿５の後端部でフレキシ ブルシャフト３を突出させ，これを中継グリップ８先端部に設けた挿入口９に挿 入できるようにするとともに，中継グリップ８の先端部に，内周面側に突起する ロックピン１０を取り付けたロック用リング１１を設け，操作桿５の後端部外周 面上に設けたロック用穴１２に該ロックピン１０がはまるように構成する． また，中継グリップ８の後端部側も上記先端部の接続状態と同様に構成する． また，エンジンストップスイッチ１３及びスロットルレバー１４はいずれも中 継グリップ８に金具１５で固定されており，エンジンストップスイッチ１３及び スロットルレバー１４はそれぞれストップスイッチリード線１６及びスロットル ワイヤー１７でエンジン本体１に連結されている． ［作用］ 上記構成によれば，始動時，運搬時あるいは刈り取り作業の終了時には中継グ リップ８の先端部と操作桿５の後端部との接続部にあるロックピン１０を外すと ，操作桿５はエンジン本体１側と容易に切り離すことができる． エンジンストップスイッチ１３及びスロットルレバー１４は中継グリップ８に 取り付けられたままで操作桿５と完全に切り離すことができる． 必要とするときには，中継グリップ８とフレキシブルシャフト３とのはめ合い 部を取り外すこともできる． ［効果］ 以上要するに，本考案は先端に刈刃を取り付けた操作桿と，エンジン本体に連 設されているフレキシブルシャフトとの間に着脱自在な中継グリップを設けたこ とを特徴とするが故に，始動時，運搬時及び作業の終了時には中継グリップを介 して危険な刈刃のついた操作桿のみを分離して取り出すことができるようになっ たからスロットルレバー及びエンジンストップスイッチの金具をいちいち操作桿 から取り外す必要がなくなり，エンジン始動時に極めて安全性が増し，また，作 業性も一段と向上した．

【図面の簡単な説明】

図は本案の実施例を示し、第１図は全体斜視図，第２図
は中継グリップの着脱状態を示す斜視図，第３図はその
要部斜視図，第４図は従来の実施例を示す平面図であ
る． １・・・エンジン本体，３・・・フレキシブルシャフト ４・・・刈刃，５・・・操作桿，８・・・中継グリッ
プ．

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に刈刃４を取り付けた操作桿５と，エンジン本体１
   に連設するフレキシブルシャフト３との間に着脱自在な
   中継グリップ８を設けたことを特徴とする背負式刈払機
   における中継グリップ．