JPH08385A - シート構造 - Google Patents
シート構造Info
- Publication number
- JPH08385A JPH08385A JP13524094A JP13524094A JPH08385A JP H08385 A JPH08385 A JP H08385A JP 13524094 A JP13524094 A JP 13524094A JP 13524094 A JP13524094 A JP 13524094A JP H08385 A JPH08385 A JP H08385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- seat
- back surface
- seat structure
- seat pan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通気性が十分確保される一方で外観品質の向
上とコストの低減が図れるシート構造を提供することを
目的とする。 【構成】 シート形状に成形されたパッド1と該パッド
の裏面側に覆設される皿状のシートパン2との接合面間
にパッド裏面の広範囲に渡るようなH形の二つの通気溝
4a,4bを設けると共に、この通気溝と連通してパッ
ド裏面の広範囲に渡る空気が一緒になって外部に排出さ
れる一個の通気孔5を前記シートパン2に設けた。
上とコストの低減が図れるシート構造を提供することを
目的とする。 【構成】 シート形状に成形されたパッド1と該パッド
の裏面側に覆設される皿状のシートパン2との接合面間
にパッド裏面の広範囲に渡るようなH形の二つの通気溝
4a,4bを設けると共に、この通気溝と連通してパッ
ド裏面の広範囲に渡る空気が一緒になって外部に排出さ
れる一個の通気孔5を前記シートパン2に設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のシート構造
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワンボックス車に装備されるフ
ロントシート等にあっては、図5及び図6に示すよう
に、シート形状に成形されたウレタンゴム製のパッド1
00とこのパッド100の裏面に覆設される皿状のシー
トパン101とからシートクッション102やシートバ
ック103が構成される。
ロントシート等にあっては、図5及び図6に示すよう
に、シート形状に成形されたウレタンゴム製のパッド1
00とこのパッド100の裏面に覆設される皿状のシー
トパン101とからシートクッション102やシートバ
ック103が構成される。
【0003】そして、前記シートパン101には、パッ
ド100の通気性を確保するために、パッド裏面の広範
囲に渡るようにして多数の通気孔104が設けられ、こ
れにより着座した時の不快な振動や異音(ビビリ音)の
発生を防止している。
ド100の通気性を確保するために、パッド裏面の広範
囲に渡るようにして多数の通気孔104が設けられ、こ
れにより着座した時の不快な振動や異音(ビビリ音)の
発生を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のシート構造にあっては、シートパン101に通気孔
104を多数明けるため、シートパン101の剛性が低
下して機能低下を招来すると共に、製造のための型費が
増大するという問題点があった。
来のシート構造にあっては、シートパン101に通気孔
104を多数明けるため、シートパン101の剛性が低
下して機能低下を招来すると共に、製造のための型費が
増大するという問題点があった。
【0005】また、見栄えを確保するために、何らかの
工夫を施す必要があり、これによるコスト増も招来する
と共に、特にワンボックス車にあっては、図7に示すよ
うに、シートパン101がエンジンルームの真上に位置
することから、エンジンEからの熱を多数の通気孔10
4により多量に受けるという不具合があった。
工夫を施す必要があり、これによるコスト増も招来する
と共に、特にワンボックス車にあっては、図7に示すよ
うに、シートパン101がエンジンルームの真上に位置
することから、エンジンEからの熱を多数の通気孔10
4により多量に受けるという不具合があった。
【0006】また、公知例として、実開昭61−184
454号公報でパッドの裏面側に形成した空気室にコイ
ルスプリングを収装したものが開示されていると共に、
実開昭61−131962号公報でパッドの裏面側に形
成した密閉室にバルブ装置を備えた空気導入口を設けた
ものが開示されているが、これらは共に空気圧を調整し
てクッション性を向上させるものであり、通気性が十分
に確保されないと共に、部品点数の増大でコスト高にな
るという欠点がある。
454号公報でパッドの裏面側に形成した空気室にコイ
ルスプリングを収装したものが開示されていると共に、
実開昭61−131962号公報でパッドの裏面側に形
成した密閉室にバルブ装置を備えた空気導入口を設けた
ものが開示されているが、これらは共に空気圧を調整し
てクッション性を向上させるものであり、通気性が十分
に確保されないと共に、部品点数の増大でコスト高にな
るという欠点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、通気性が十分確
保される一方で外観品質の向上とコストの低減が図れる
シート構造を提供することにある。
保される一方で外観品質の向上とコストの低減が図れる
シート構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、シート形状に成形されたパッドと該
パッドの裏面側に覆設されるシートパンとの接合面間に
パッド裏面の広範囲に渡るような通気溝を設けると共
に、この通気溝と連通してパッド裏面の広範囲に渡る空
気が一緒になって外部に排出される通気孔を前記シート
パンに設けたことを特徴とする。
の本発明の構成は、シート形状に成形されたパッドと該
パッドの裏面側に覆設されるシートパンとの接合面間に
パッド裏面の広範囲に渡るような通気溝を設けると共
に、この通気溝と連通してパッド裏面の広範囲に渡る空
気が一緒になって外部に排出される通気孔を前記シート
パンに設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】前記構成によれば、シートに荷重がかかると、
通気溝を介して、パッド裏面の広範囲に渡る空気が通気
孔より外部にスムーズに排出され、不快な振動や異音の
発生が回避される。
通気溝を介して、パッド裏面の広範囲に渡る空気が通気
孔より外部にスムーズに排出され、不快な振動や異音の
発生が回避される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は、本発明に係るシート構造の第一実
施例を示す斜視図とそのA−A線断面図である。
て説明する。図1は、本発明に係るシート構造の第一実
施例を示す斜視図とそのA−A線断面図である。
【0011】これは、シートクッション形状に成形され
たパッド1と皿状のシートパン2とからなるシートクッ
ション3に本発明を適用した例であり、パッド1の裏面
に二つのH形の通気溝4a,4bを相互に隣接するよう
一体成形すると共に、これら通気溝4a,4bに跨がる
ようにして一つの通気孔5がシートパン2に形成され
る。
たパッド1と皿状のシートパン2とからなるシートクッ
ション3に本発明を適用した例であり、パッド1の裏面
に二つのH形の通気溝4a,4bを相互に隣接するよう
一体成形すると共に、これら通気溝4a,4bに跨がる
ようにして一つの通気孔5がシートパン2に形成され
る。
【0012】前記通気溝4a,4bは、パッド裏面の広
範囲に渡って肉抜きや荷重のかかり具合によるクッショ
ン性も考慮して形成される。一方、前記通気孔5は、着
座時に、パッド裏面の広範囲に渡る空気が前記通気溝4
a,4bを通じて一緒になってスムーズに外部に排出さ
れるような大きさに形成される。
範囲に渡って肉抜きや荷重のかかり具合によるクッショ
ン性も考慮して形成される。一方、前記通気孔5は、着
座時に、パッド裏面の広範囲に渡る空気が前記通気溝4
a,4bを通じて一緒になってスムーズに外部に排出さ
れるような大きさに形成される。
【0013】また、前記通気孔5は、パッド1が最も荷
重を受ける部位(乗員のお尻が当たる位置)からずらし
た位置(例えば、乗員の腿が当たる位置)に設けられ
る。これにより、着座時にパッド1の変形により通気孔
5がパッド1で閉塞されることが回避される。
重を受ける部位(乗員のお尻が当たる位置)からずらし
た位置(例えば、乗員の腿が当たる位置)に設けられ
る。これにより、着座時にパッド1の変形により通気孔
5がパッド1で閉塞されることが回避される。
【0014】図2は、本発明に係るシート構造の第二実
施例を示す斜視図とそのB−B線断面図である。これ
は、シートバック形状に成形されたパッド1と皿状のシ
ートパン2とからなるシートバック6に本発明を適用し
た例であり、パッド1の裏面にフォーク形の一連の通気
溝4cをパッド裏面の広範囲に渡って一体成形すると共
に、この通気溝4cの一部に連通するようにして一つの
通気孔5がシートパン2に形成されて、第一実施例と同
様の作用が得られるものである。
施例を示す斜視図とそのB−B線断面図である。これ
は、シートバック形状に成形されたパッド1と皿状のシ
ートパン2とからなるシートバック6に本発明を適用し
た例であり、パッド1の裏面にフォーク形の一連の通気
溝4cをパッド裏面の広範囲に渡って一体成形すると共
に、この通気溝4cの一部に連通するようにして一つの
通気孔5がシートパン2に形成されて、第一実施例と同
様の作用が得られるものである。
【0015】図3及び図4は、本発明に係るシート構造
の第三実施例を示す平面図とそのC−C,D−D,E−
E,F−F線断面図である。これは、シートクッション
形状に成形されたパッド1と皿状のシートパン2とから
なるシートクッション3に本発明を適用した例であり、
パッド1の裏面に略放射状の一連の通気溝4dを一体成
形すると共に、この通気溝4dの中央部に連通するよう
にして一つの通気孔5がシートパン2に形成されて、第
一実施例と同様の作用が得られるものである。
の第三実施例を示す平面図とそのC−C,D−D,E−
E,F−F線断面図である。これは、シートクッション
形状に成形されたパッド1と皿状のシートパン2とから
なるシートクッション3に本発明を適用した例であり、
パッド1の裏面に略放射状の一連の通気溝4dを一体成
形すると共に、この通気溝4dの中央部に連通するよう
にして一つの通気孔5がシートパン2に形成されて、第
一実施例と同様の作用が得られるものである。
【0016】尚、上記各実施例では、通気溝4a,4
b,4c,4dをパッド1に形成したが、通気孔5と共
に通気溝4a,4b,4c,4dをシートパン2側に形
成しても同様の作用が得られる。また、通気溝4a,4
b,4c,4dの形状や数は種々のバリエーションが考
えられることは言うまでもない。
b,4c,4dをパッド1に形成したが、通気孔5と共
に通気溝4a,4b,4c,4dをシートパン2側に形
成しても同様の作用が得られる。また、通気溝4a,4
b,4c,4dの形状や数は種々のバリエーションが考
えられることは言うまでもない。
【0017】また、通気孔5は一個に限らず、外観や見
栄えを損なわないと共に機能低下を招かない程度に数個
形成してもよい。
栄えを損なわないと共に機能低下を招かない程度に数個
形成してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート形状に成形されたパッドと該パッドの裏面側に覆設
されるシートパンとの接合面間にパッド裏面の広範囲に
渡るような通気溝を設けると共に、この通気溝と連通し
てパッド裏面の広範囲に渡る空気が一緒になって外部に
排出される通気孔を前記シートパンに設けたので、通気
性を損なうこと無く通気孔の数を減少させられる。この
結果、外観品質の向上と型費削減等によるコスト低減が
図れると共に、ワンボックス車にあってはエンジンの熱
による悪影響を回避できる。
ート形状に成形されたパッドと該パッドの裏面側に覆設
されるシートパンとの接合面間にパッド裏面の広範囲に
渡るような通気溝を設けると共に、この通気溝と連通し
てパッド裏面の広範囲に渡る空気が一緒になって外部に
排出される通気孔を前記シートパンに設けたので、通気
性を損なうこと無く通気孔の数を減少させられる。この
結果、外観品質の向上と型費削減等によるコスト低減が
図れると共に、ワンボックス車にあってはエンジンの熱
による悪影響を回避できる。
【図1】本発明に係るシート構造の第一実施例を示す斜
視図とそのA−A線断面図である。
視図とそのA−A線断面図である。
【図2】本発明に係るシート構造の第二実施例を示す斜
視図とそのB−B線断面図である。
視図とそのB−B線断面図である。
【図3】本発明に係るシート構造の第三実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図4】図3のC−C,D−D,E−E,F−F線断面
図である。
図である。
【図5】従来のシートクッションの構造説明図である。
【図6】従来のシートバックの構造説明図である。
【図7】ワンボックス車の説明図である。
1 パッド 2 シートパン 3 シートクッション 4a,4b,4c,4d 通気溝 5 通気孔 6 シートバック
Claims (4)
- 【請求項1】 シート形状に成形されたパッドと該パッ
ドの裏面側に覆設されるシートパンとの接合面間にパッ
ド裏面の広範囲に渡るような通気溝を設けると共に、こ
の通気溝と連通してパッド裏面の広範囲に渡る空気が一
緒になって外部に排出される通気孔を前記シートパンに
設けたことを特徴とするシート構造。 - 【請求項2】 通気溝はパッド裏面の広範囲に渡って連
続した溝からなる請求項1記載のシート構造。 - 【請求項3】 通気溝はパッド裏面の広範囲に渡って分
離した複数の溝からなる請求項1記載のシート構造。 - 【請求項4】 通気孔はパッドが最も荷重を受ける部位
からずらした位置に一個設けられる請求項1,2又は3
記載のシート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13524094A JPH08385A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13524094A JPH08385A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | シート構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08385A true JPH08385A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15147094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13524094A Pending JPH08385A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08385A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1059035A (ja) * | 1996-06-11 | 1998-03-03 | Fukuoka Kagaku Kk | 座席振動装置 |
WO2012016413A1 (zh) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | 浙江强龙椅业股份有限公司 | 一种符合人体工程学的椅子靠背 |
JP2013023003A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
JP2017113491A (ja) * | 2015-12-26 | 2017-06-29 | タカノ株式会社 | 座及び椅子 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP13524094A patent/JPH08385A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1059035A (ja) * | 1996-06-11 | 1998-03-03 | Fukuoka Kagaku Kk | 座席振動装置 |
WO2012016413A1 (zh) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | 浙江强龙椅业股份有限公司 | 一种符合人体工程学的椅子靠背 |
JP2013023003A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
JP2017113491A (ja) * | 2015-12-26 | 2017-06-29 | タカノ株式会社 | 座及び椅子 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991026 |