JPH0837726A - 地絡事故検出リレー - Google Patents

地絡事故検出リレー

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JPH0837726A
JPH0837726A JP6174241A JP17424194A JPH0837726A JP H0837726 A JPH0837726 A JP H0837726A JP 6174241 A JP6174241 A JP 6174241A JP 17424194 A JP17424194 A JP 17424194A JP H0837726 A JPH0837726 A JP H0837726A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、送電線の地絡事故を自系列の計器用
変成器のみを使用して高感度に検出し、かつ計器用変成
器の単一不良で誤動作してしゃ断器のミストリップに至
ることがないことを最も主要な目的としている。 【構成】本発明は、自端の零相電圧、または逆相電圧の
組み合わせで地絡事故検出判定を行なうか、自端の電相
電圧、または逆相電圧と、零相電流の組み合わせで地絡
事故検出判定を行なうか、自端の相電圧と零相電流の組
み合わせで地絡事故検出判定を行なうか、自端の零相電
流と相手端の零相電流の組み合わせで地絡事故判定を行
なうことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば直接々地系送電
線に地絡事故が発生した時に当該事故区間を切離して電
力系統を保護する送電線保護継電装置に用いられる地絡
事故検出リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電力系統を事故から保護する
保護継電装置としては、種々のものが用いられている。
その一つとして、例えば直接々地系送電線に地絡事故が
発生した時に、この事故区間を切離して電力系統を保護
する送電線保護継電装置が用いられている。
【0003】図8は、この種の従来の送電線保護継電装
置の構成図である。図8において、PTは電圧抽出用の
計器用変圧器、CT1,CT2は電流抽出用の計器用変
流器(通常、これらを総じて、計器用変成器と称してい
る)、71は自系列送電線保護継電装置、72は計器用
変流器CT1の2次出力を入力とする自系列送電線保護
継電装置71の主検出リレー(例えば、電流差動リレ
ー)、73は計器用変圧器PTの2次出力を入力とする
自系列送電線保護継電装置71の事故検出リレー(例え
ば、インピーダンス補償形不足電圧保護リレー)、74
は他系列送電線保護継電装置、75は計器用変流器CT
2の2次出力を入力とする他系列送電線保護継電装置7
4の事故検出リレー(例えば、地絡過電流リレー)、7
6は論理和(OR)回路、77は論理積(AND)回路
をそれぞれ示している。
【0004】すなわち、自系列送電線保護継電装置71
は、主検出リレー72が動作し、かつ事故検出リレー7
3、または他系列送電線保護継電装置74の事故検出リ
レー75が動作した時に、しゃ断器をトリップするよう
になっている。
【0005】ところで、このような送電線保護継電装置
では、事故検出リレー73は、常時の潮流の影響を受け
易いため、高感度には設定することができない。また、
事故検出リレー75、主検出リレー72共に、計器用変
流器の不良で誤動作する可能性があるため、計器用変流
器の単一不良で事故検出リレー75、主検出リレー72
共に誤動作してしゃ断器をミストリップしないように、
事故検出リレー75については他系列送電線保護継電装
置74の計器用変流器CT2を独立して用いている。
【0006】このため、自系列,他系列の送電線保護継
電装置71,74間で信号のやりとりが生じ、片系列の
リレーロックで地絡事故の検出感度が低下するという問
題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
事故検出リレーを用いた送電線保護継電装置において
は、送電線の地絡事故を高感度に検出できないばかりで
なく、系列間の信号のやりとりをしなくすると、計器用
変成器の単一不良で誤動作してしゃ断器のミストリップ
に至ってしまうという問題があった。
【0008】本発明の目的は、送電線の地絡事故を自系
列の計器用変成器のみを使用して高感度に検出し、かつ
計器用変成器の単一不良で誤動作してしゃ断器のミスト
リップに至ることがない高信頼度の地絡事故検出リレー
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、電力系統の送電線の地絡事故を検出する地絡事故
検出リレーにおいて、まず、請求項1に係る発明では、
自端の逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
したことを検出し、直ちにあるいは一定時間以上継続し
たとき出力を生じる逆相電圧検出手段と、自端の零相電
圧がある一定値以上発生したかまたは変化したことを検
出し、直ちにあるいは一定時間以上継続したとき出力を
生じる零相電圧検出手段と、逆相電圧検出手段、零相電
圧検出手段からの各出力の論理和条件が成立したことを
条件に地絡事故検出判定を行なう地絡事故判定手段とを
備えて成る。
【0010】また、請求項2に係る発明では、自端の逆
相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化したこと
を検出すると出力を生じる第1の逆相電圧検出手段と、
自端の零相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
したことを検出すると出力を生じる第1の零相電圧検出
手段と、第1の逆相電圧検出手段よりも高感度に整定さ
れ、自端の逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは
変化したことがある一定時間以上継続したことを検出す
ると出力を生じる第2の逆相電圧検出手段と、第1の零
相電圧検出手段よりも高感度に整定され、自端の零相電
圧がある一定値以上発生したかまたは変化したことがあ
る一定時間以上継続したことを検出すると出力を生じる
第2の零相電圧検出手段と、第1の逆相電圧検出手段、
第1の零相電圧検出手段、第2の逆相電圧検出手段、第
2の零相電圧検出手段からの各出力の論理和条件が成立
したことを条件に地絡事故検出判定を行なう地絡事故判
定手段とを備えて成る。
【0011】さらに、請求項3に係る発明では、自端の
逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化したこ
とを検出すると出力を生じる逆相電圧検出手段と、自端
の零相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化した
ことを検出すると出力を生じる零相電圧検出手段と、自
端の零相電流がある一定値以上発生したかまたは変化し
たことを検出すると出力を生じる零相電流検出手段と、
逆相電圧検出手段、零相電圧検出手段からの各出力の論
理和条件出力と、零相電流検出手段からの出力との論理
積条件が成立したことを条件に地絡事故検出判定を行な
う地絡事故判定手段とを備えて成る。
【0012】一方、請求項4に係る発明では、自端の相
電圧がある一定値以上変化したことを検出すると出力を
生じる相電圧変化量検出手段と、自端の零相電流がある
一定値以上発生したかまたは変化したことを検出すると
出力を生じる零相電流検出手段と、相電圧変化量検出手
段、零相電流検出手段からの各出力の論理積条件が成立
したことを条件に地絡事故検出判定を行なう地絡事故判
定手段とを備えて成る。
【0013】また、請求項5に係る発明では、自端の零
相電流がある一定値以上発生したかまたは変化したこと
を検出すると出力を生じる零相電流検出手段と、零相電
流検出手段からの出力が生じた時に、当該出力である零
相電流検出信号を相手端の送電線保護継電装置に対して
送信する信号送信手段と、相手端から送信される零相電
流検出信号を受信する信号受信手段と、零相電流検出手
段からの出力と、信号受信手段による零相電流検出信号
の受信との論理積条件が成立したことを条件に地絡事故
検出判定を行なう地絡事故判定手段とを備えて成る。
【0014】さらに、請求項6に係る発明では、自端の
零相電流がある一定値以上発生したかまたは変化したこ
とを検出すると出力を生じる自端零相電流検出手段と、
自端の各相電流信号を相手端へ送信する信号送信手段
と、相手端から送信される各相電流信号を受信する信号
受信手段と、信号受信手段により受信された相手端の各
相電流信号から零相電流を算出し、かつ当該零相電流が
ある一定値以上発生したかまたは変化したことを検出す
ると出力を生じる相手端零相電流検出手段と、自端零相
電流検出手段、相手端零相電流検出手段からの各出力の
論理積条件が成立したことを条件に地絡事故検出判定を
行なう地絡事故判定手段とを備えて成る。
【0015】
【作用】従って、まず、請求項1、および請求項2に係
る発明の地絡事故検出リレーにおいては、自端の零相電
圧、または逆相電圧の組み合わせで地絡事故検出判定を
行ない、請求項3に係る発明の地絡事故検出リレーにお
いては、自端の電相電圧、または逆相電圧と、零相電流
の組み合わせで地絡事故検出判定を行ない、請求項4に
係る発明の地絡事故検出リレーにおいては、自端の相電
圧と零相電流の組み合わせで地絡事故検出判定を行な
い、請求項5、および請求項6に係る発明の地絡事故検
出リレーにおいては、自端の零相電流と相手端の零相電
流の組み合わせで地絡事故判定を行なうことにより、計
器用変成器(PT、CT)の単一不良で誤動作してしゃ
断器をミストリップすることがなく、高信頼度の地絡事
故検出を行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。まず、図1は、本発明を適用する送
電線保護用の電流差動保護継電装置の全体構成図であ
る。
【0017】図1において、送電線1を保護する送電線
保護継電装置2は、送電線1に設置された計器用変流器
CT、計器用変圧器PTから、電流、電圧の各データを
主検出リレー3、事故検出リレー4にそれぞれ入力する
ようになっている。
【0018】また、伝送処理部5は、相手端との間で電
流差動演算に用いる電流情報や種々の制御信号の受け渡
しを行なうものである。 (第1の実施例)図2は、本発明の第1の実施例による
事故検出リレー(上記事故検出リレー4に相当する)の
構成例を示すブロック図である。
【0019】すなわち、本実施例の事故検出リレーは、
図2に示すように、逆相電圧検出部11と、零相電圧検
出部12と、逆相電圧検出部13と、零相電圧検出部1
4と、確認タイマー15,16と、地絡事故判定部17
およびその論理和(OR)回路18とから成っている。
【0020】なお、逆相電圧検出部13と確認タイマー
15とから逆相電圧検出手段を、零相電圧検出部14と
確認タイマー16とから零相電圧検出手段をそれぞれ構
成している。
【0021】ここで、逆相電圧検出部11は、自端の逆
相電圧の絶対値がある一定値以上発生したことを検出す
ると出力を生じるものである。また、零相電圧検出部1
2は、自端の零相電圧の絶対値がある一定値以上発生し
たことを検出すると出力を生じるものである。
【0022】さらに、逆相電圧検出部13は、故障点抵
抗の大きな事故を検出するために、逆相電圧検出部11
よりも高感度に整定され、自端の逆相電圧の絶対値があ
る一定値以上発生したことを検出すると出力を生じるも
のである。
【0023】さらにまた、零相電圧検出部14は、故障
点抵抗の大きな事故を検出するために、零相電圧検出部
12よりも高感度に整定され、自端の零相電圧の絶対値
がある一定値以上発生したことを検出すると出力を生じ
るものである。
【0024】一方、確認タイマー15は、逆相電圧検出
部13からの出力がある一定時間以上継続したことを検
出すると出力を生じるものである。また、確認タイマー
16は、零相電圧検出部14からの出力がある一定時間
以上継続したことを検出すると出力を生じるものであ
る。
【0025】さらに、地絡事故判定部17は、逆相電圧
検出部11、零相電圧検出部12、確認タイマー15、
確認タイマー16からの各出力の論理和条件が、論理和
回路18で成立したことを条件に地絡事故検出判定を行
なうものである。
【0026】なお、上記各確認タイマー15,16とし
ては、系統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で誤動
作しない程度の大きさの時間にそれぞれ設定している。
次に、以上のように構成した本実施例の事故検出リレー
の動作について説明する。
【0027】図2において、逆相電圧検出部13よりも
低感度に整定された逆相電圧検出部11では、自端の逆
相電圧の絶対値がある一定値以上発生したことにより、
事故を直ちに検出する。また、零相電圧検出部14より
も低感度に整定された零相電圧検出部12では、自端の
零相電圧の絶対値がある一定値以上発生したことによ
り、事故を直ちに検出する。
【0028】一方、逆相電圧検出部11よりも高感度に
整定された逆相電圧検出部13では、自端の逆相電圧の
絶対値がある一定値以上発生したことにより、故障点抵
抗の大きな事故を検出する。また、零相電圧検出部12
よりも高感度に整定された零相電圧検出部14では、自
端の零相電圧の絶対値がある一定値以上発生したことに
より、故障点抵抗の大きな事故を検出する。
【0029】この場合、系統操作時に発生する逆相電
圧、零相電圧で誤動作しないように、逆相電圧,零相電
圧がある一定時間以上継続したことを確認タイマー1
5,16で検出したことを条件に、故障点抵抗の大きな
事故を検出する。
【0030】そして、地絡事故判定部17では、逆相電
圧検出部11、零相電圧検出部12、逆相電圧検出部1
3、零相電圧検出部14のうちのいずれかによって事故
が検出されたことにより、地絡事故と判定する。
【0031】すなわち、本実施例の場合、系統の背後イ
ンピーダンス等の条件により、逆相電圧と零相電圧の発
生する比率は異なるため、逆相電圧検出部11,13と
零相電圧検出部12,14の論理和をとることによっ
て、検出感度を上げることができる。
【0032】上述したように、本実施例の地絡事故検出
リレーにおいては、ある一定値以上の逆相電圧を検出す
るか、ある一定値以上の零相電圧を検出するか、ある一
定値以上の逆相電圧がある一定時間以上継続したことを
検出するか、ある一定値以上の零相電圧がある一定時間
以上継続したことを検出したことにより、地絡事故判定
を行なうようにしているので、自端の零相電圧、または
逆相電圧の組み合わせで地絡事故検出判定を行なうた
め、直接々地系送電線の地絡事故を自系列の計器用変成
器(PT、またはCT)のみを使用して高感度に検出
し、かつ計器用変成器の単一不良で誤動作してしゃ断器
ミストリップに至ることがない高信頼度の地絡事故検出
を行なうことが可能となる。
【0033】また、2系列構成した送電線保護継電装置
の系列間の独立性を保つことが可能となる。 (第2の実施例)図3は、本発明の第2の実施例による
事故検出リレー(上記事故検出リレー4に相当する)の
構成例を示すブロック図である。
【0034】すなわち、本実施例の事故検出リレーは、
図3に示すように、逆相電圧変化分検出部21と、零相
電圧変化分検出部22と、逆相電圧変化分検出部23
と、零相電圧変化分検出部24と、確認タイマー25,
26と、地絡事故判定部27およびその論理和(OR)
回路28とから成っている。
【0035】なお、逆相電圧変化分検出部23と確認タ
イマー25とから逆相電圧検出手段を、零相電圧変化分
検出部24と確認タイマー26とから零相電圧検出手段
をそれぞれ構成している。
【0036】ここで、逆相電圧変化分検出部21は、自
端の逆相電圧の絶対値がある一定値以上変化したこと
(事故前と事故後の変化量)を検出すると出力を生じる
ものである。
【0037】また、零相電圧変化分検出部22は、自端
の零相電圧の絶対値がある一定値以上変化したこと(事
故前と事故後の変化量)を検出すると出力を生じるもの
である。
【0038】さらに、逆相電圧変化分検出部23は、故
障点抵抗の大きな事故を検出するために、逆相電圧変化
分検出部21よりも高感度に整定され、自端の逆相電圧
の絶対値がある一定値以上変化したこと(事故前と事故
後の変化量)を検出すると出力を生じるものである。
【0039】さらにまた、零相電圧変化分検出部24
は、故障点抵抗の大きな事故を検出するために、零相電
圧変化分検出部22よりも高感度に整定され、自端の零
相電圧の絶対値がある一定値以上変化したこと(事故前
と事故後の変化量)を検出すると出力を生じるものであ
る。
【0040】一方、確認タイマー25は、逆相電圧変化
分検出部23からの出力がある一定時間以上継続したこ
とを検出すると出力を生じるものである。また、確認タ
イマー26は、零相電圧変化分検出部24からの出力が
ある一定時間以上継続したことを検出すると出力を生じ
るものである。
【0041】さらに、地絡事故判定部27は、逆相電圧
変化分検出部21、零相電圧変化分検出部22、確認タ
イマー25、確認タイマー26からの各出力の論理和条
件が、論理和回路28で成立したことを条件に地絡事故
検出判定を行なうものである。
【0042】なお、上記各確認タイマー25,26とし
ては、系統操作時に発生する逆相電圧変化分、零相電圧
変化分で誤動作しない程度の大きさの時間にそれぞれ設
定している。
【0043】次に、以上のように構成した本実施例の事
故検出リレーの動作について説明する。図3において、
逆相電圧変化分検出部23よりも低感度に整定された逆
相電圧変化分検出部21では、自端の逆相電圧の絶対値
がある一定値以上変化したこと(事故前と事故後の変化
量)により、事故を直ちに検出する。また、零相電圧変
化分検出部24よりも低感度に整定された零相電圧変化
分検出部22では、自端の零相電圧の絶対値がある一定
値以上変化したこと(事故前と事故後の変化量)によ
り、事故を直ちに検出する。
【0044】一方、逆相電圧変化分検出部21よりも高
感度に整定された逆相電圧変化分検出部23では、自端
の逆相電圧の絶対値がある一定値以上発生したこと(事
故前と事故後の変化量)により、故障点抵抗の大きな事
故を検出する。また、零相電圧変化分検出部22よりも
高感度に整定された零相電圧変化分検出部24では、自
端の零相電圧の絶対値がある一定値以上変化したこと
(事故前と事故後の変化量)により、故障点抵抗の大き
な事故を検出する。
【0045】この場合、系統操作時に発生する逆相電
圧、零相電圧で誤動作しないように、逆相電圧,零相電
圧がある一定時間以上継続したことを確認タイマー2
5,26で検出したことを条件に、故障点抵抗の大きな
事故を検出する。
【0046】そして、地絡事故判定部27では、逆相電
圧変化分検出部21、零相電圧変化分検出部22、逆相
電圧変化分検出部13、零相電圧変化分検出部24のう
ちのいずれかによって事故が検出されたことにより、地
絡事故と判定する。
【0047】すなわち、本実施例の場合、常時の系統に
零相電圧、逆電圧が残留している時に、高感度に事故検
出することができる。上述したように、本実施例の地絡
事故検出リレーにおいては、ある一定値以上の逆相電圧
の変化を検出するか、ある一定値以上の零相電圧の変化
を検出するか、ある一定値以上の逆相電圧の変化がある
一定時間以上継続したことを検出するか、ある一定値以
上の零相電圧の変化がある一定時間以上継続したことを
検出したことにより、地絡事故判定を行なうようにして
いるので、自端の零相電圧、または逆相電圧の組み合わ
せで地絡事故検出判定を行なうため、直接々地系送電線
の地絡事故を自系列の計器用変成器(PT、またはC
T)のみを使用して高感度に検出し、かつ計器用変成器
の単一不良で誤動作してしゃ断器ミストリップに至るこ
とがない高信頼度の地絡事故検出を行なうことが可能と
なる。
【0048】また、2系列構成した送電線保護継電装置
の系列間の独立性を保つことが可能となる。 (第3の実施例)図4は、本発明の第3の実施例による
事故検出リレー(上記事故検出リレー4に相当する)の
構成例を示すブロック図である。
【0049】すなわち、本実施例の事故検出リレーは、
図4に示すように、逆相電圧検出部31と、零相電圧検
出部32と、零相電流検出部33と、地絡事故判定部3
4およびその論理和(OR)回路35、論理積(AN
D)回路36、確認タイマー37とから成っている。
【0050】ここで、逆相電圧検出部31は、自端の逆
相電圧の絶対値がある一定値以上発生したことを検出す
ると出力を生じるものである。また、零相電圧検出部3
2は、自端の零相電圧の絶対値がある一定値以上発生し
たことを検出すると出力を生じるものである。
【0051】さらに、零相電流検出部33は、自端の零
相電流の絶対値がある一定値以上発生したことを検出す
ると出力を生じるものである。さらにまた、地絡事故判
定部34は、逆相電圧検出部31、零相電圧検出部32
からの各出力の論理和条件が論理和回路35で成立し、
かつこの論理和回路35からの出力と零相電流検出部3
3からの出力との論理積条件が論理積回路36で成立し
たことを、確認タイマー37である一定時間以上継続し
たことを検出したことを条件に地絡事故検出判定を行な
うものである。
【0052】なお、上記各確認タイマー37としては、
系統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で誤動作しな
い程度の大きさの時間に設定している。次に、以上のよ
うに構成した本実施例の事故検出リレーの動作について
説明する。
【0053】図4において、逆相電圧検出部31では、
自端の逆相電圧の絶対値がある一定値以上発生したこと
により、事故を検出する。また、零相電圧検出部32で
は、自端の零相電圧の絶対値がある一定値以上発生した
ことにより、事故を検出する。さらに、零相電流検出部
33では、自端の零相電流の絶対値がある一定値以上発
生したことにより、事故を検出する。
【0054】そして、地絡事故判定部34では、逆相電
圧検出部31、零相電圧検出部32のいずれかが事故検
出し、かつ零相電流検出部33が事故検出したことによ
り、地絡事故と判定する。
【0055】この場合、系統操作時に発生する逆相電
圧、零相電圧で誤動作しないように、逆相電圧,零相電
圧がある一定時間以上継続したことを確認タイマー37
で検出したことを条件に、地絡事故と判定する。
【0056】すなわち、本実施例の場合、電圧要素で事
故検出する逆相電圧検出部31,零相電圧検出部32
と、電流要素で事故検出する零相電流検出部33とを組
合わせることにより、PT、またはCTのいずれかが不
良になっても誤動作せず、信頼性を確保することができ
る。
【0057】なお、本実施例では、逆相電圧、零相電
圧、零相電流の絶対値がある一定値以上発生したことを
検出する場合で説明したが、これに限らず、前述と同様
に、逆相電圧、零相電圧、零相電流の絶対値がある一定
値以上変化したこと(事故前と事故後の変化量)によ
り、事故を検出するようにしても有効である。
【0058】上述したように、本実施例の地絡事故検出
リレーにおいては、自端の逆相電圧の絶対値がある一定
値以上発生したかまたは変化したことを検出するか、自
端の零相電圧の絶対値がある一定値以上発生したかまた
は変化したことを検出し、かつ自端の零相電流の絶対値
がある一定値以上発生したかまたは変化したことを、あ
る一定時間以上継続したことを検出したことにより、地
絡事故判定を行なうようにしているので、自端の零相電
圧、逆相電圧、零相電流の組み合わせで地絡事故検出判
定を行なうため、直接々地系送電線の地絡事故を自系列
の計器用変成器(PT、またはCT)のみを使用して高
感度に検出し、かつ計器用変成器の単一不良で誤動作し
てしゃ断器ミストリップに至ることがない高信頼度の地
絡事故検出を行なうことが可能となる。
【0059】また、2系列構成した送電線保護継電装置
の系列間の独立性を保つことが可能となる。 (第4の実施例)図5は、本発明の第4の実施例による
事故検出リレー(上記事故検出リレー4に相当する)の
構成例を示すブロック図である。
【0060】すなわち、本実施例の事故検出リレーは、
図5に示すように、相電圧変化分検出部41と、零相電
流検出部42と、地絡事故判定部43およびその論理積
(AND)回路44、確認タイマー45とから成ってい
る。
【0061】ここで、相電圧変化分検出部41は、自端
の相電圧がある一定値以上変化したこと(事故前と事故
後の変化量)を検出すると出力を生じるものである。ま
た、零相電流検出部42は、自端の零相電流の絶対値が
ある一定値以上発生したことを検出すると出力を生じる
ものである。
【0062】さらに、地絡事故判定部43は、相電圧変
化分検出部41、零相電流検出部42からの各出力の論
理積条件が論理積回路44で成立したことを、確認タイ
マー45である一定時間以上継続したことを検出したこ
とを条件に地絡事故検出判定を行なうものである。
【0063】なお、上記各確認タイマー45としては、
系統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で誤動作しな
い程度の大きさの時間に設定している。次に、以上のよ
うに構成した本実施例の事故検出リレーの動作について
説明する。
【0064】図5において、相電圧変化分検出部41で
は、自端の相電圧がある一定値以上変化したこと(事故
前と事故後の変化量)により、事故を検出する。また、
零相電流検出部42では、自端の零相電流の絶対値があ
る一定値以上発生したことにより、事故を検出する。
【0065】そして、地絡事故判定部43では、相電圧
変化分検出部41、零相電流検出部42が共に事故を検
出したことにより、地絡事故と判定する。この場合、系
統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で誤動作しない
ように、逆相電圧,零相電圧がある一定時間以上継続し
たことを確認タイマー45で検出したことを条件に、地
絡事故と判定する。
【0066】すなわち、本実施例の場合、電圧要素で事
故検出する相電圧変化分検出部41と、電流要素で事故
検出する零相電流検出部42とを組合わせることによ
り、PT、またはCTのいずれかが不良になっても誤動
作せず、信頼性を確保することができる。
【0067】なお、本実施例では、零相電流の絶対値が
ある一定値以上発生したことを検出する場合で説明した
が、これに限らず、前述と同様に、零相電流の絶対値が
ある一定値以上変化したこと(事故前と事故後の変化
量)により、事故を検出するようにしても有効である。
【0068】上述したように、本実施例の地絡事故検出
リレーにおいては、自端の相電圧がある一定値以上変化
したことを検出し、かつ自端の零相電流の絶対値がある
一定値以上発生したかまたは変化したことを、ある一定
時間以上継続したことを検出したことにより、地絡事故
判定を行なうようにしているので、自端の相電圧と零相
電流との組み合わせで地絡事故検出判定を行なうため、
直接々地系送電線の地絡事故を自系列の計器用変成器
(PT、またはCT)のみを使用して高感度に検出し、
かつ計器用変成器の単一不良で誤動作してしゃ断器ミス
トリップに至ることがない高信頼度の地絡事故検出を行
なうことが可能となる。
【0069】また、2系列構成した送電線保護継電装置
の系列間の独立性を保つことが可能となる。 (第5の実施例)図6は、本発明の第5の実施例による
事故検出リレー(上記事故検出リレー4に相当する)の
構成例を示すブロック図である。
【0070】すなわち、本実施例の事故検出リレーは、
図6に示すように、自端零相電流検出部51と、信号送
信部53と、信号受信部52と、地絡事故判定部54お
よびその論理積(AND)回路55、確認タイマー56
とから成っている。
【0071】ここで、自端零相電流検出部51は、自端
の零相電流の絶対値がある一定値以上発生したことを検
出すると出力を生じるものである。また、信号送信部5
3は、自端零相電流検出部51からの出力が生じた時
に、その出力である零相電流検出信号を相手端の送電線
保護継電装置に対して送信するものである。
【0072】さらに、信号受信部52は、相手端から送
信される零相電流検出信号を受信するものである。さら
にまた、地絡事故判定部54は、自端零相電流検出部5
1からの出力と、信号受信部52による零相電流検出信
号の受信との論理積条件が論理積回路55成立したこと
を、確認タイマー56である一定時間以上継続したこと
を検出したことを条件に地絡事故検出判定を行なうもの
である。
【0073】なお、上記各確認タイマー56としては、
系統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で誤動作しな
い程度の大きさの時間に設定している。次に、以上のよ
うに構成した本実施例の事故検出リレーの動作について
説明する。
【0074】図6において、自端零相電流検出部51で
は、自端の零相電流の絶対値がある一定値以上変化した
こと(事故前と事故後の変化量)により事故を検出し、
検出信号を信号送信部53を介して、相手端の送電線保
護継電装置へ送信する。また、信号受信部52では、相
手端の地絡検出リレーにて、零相電流により地絡事故を
検出した時に、その信号を受信する。
【0075】そして、地絡事故判定部43では、自端零
相電流検出部51が事故を検出し、かつ相手端から事故
検出信号を受信したことにより、地絡事故と判定する。
この場合、系統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で
誤動作しないように、逆相電圧,零相電圧がある一定時
間以上継続したことを確認タイマー56で検出したこと
を条件に、地絡事故と判定する。
【0076】すなわち、本実施例の場合、自端の電流要
素で事故検出する自端零相電流検出部51と、相手端の
電流要素で事故検出する信号送信部53とを組合わせる
ことにより、CTのいずれかが不良になっても誤動作せ
ず、信頼性を確保することができる。
【0077】なお、本実施例では、零相電流の絶対値が
ある一定値以上発生したことを検出する場合で説明した
が、これに限らず、前述と同様に、零相電流の絶対値が
ある一定値以上変化したこと(事故前と事故後の変化
量)により、事故を検出するようにしても有効である。
【0078】上述したように、本実施例の地絡事故検出
リレーにおいては、自端の零相電流の絶対値がある一定
値以上発生したかまたは変化し、かつ相手端からの零相
電流の事故検出信号を受信したことを、ある一定時間以
上継続したことを検出したことにより、地絡事故判定を
行なうようにしているので、自端の零相電流と相手端の
零相電流との組み合わせで地絡事故検出判定を行なうた
め、直接々地系送電線の地絡事故を自端、相手端の2個
の計器用変成器(PT)のみを使用して高感度に検出
し、かつ計器用変成器の単一不良で誤動作してしゃ断器
ミストリップに至ることがない高信頼度の地絡事故検出
を行なうことが可能となる。
【0079】また、2系列構成した送電線保護継電装置
の系列間の独立性を保つことが可能となる。さらに、一
般的に、零相電流による地絡検出は、電圧要素による方
法に比べて事故検出感度を高く設定できるため本実施例
によれば、地絡事故の検出感度が高い。
【0080】(第6の実施例)図7は、本発明の第6の
実施例による事故検出リレー(上記事故検出リレー4に
相当する)の構成例を示すブロック図である。
【0081】すなわち、本実施例の事故検出リレーは、
図7に示すように、自端零相電流検出部61と、信号送
信部62と、信号受信部63と、相手端零相電流検出部
64と、地絡事故判定部65およびその論理積(AN
D)回路66、確認タイマー67とから成っている。
【0082】ここで、自端零相電流検出部61は、自端
の零相電流の絶対値がある一定値以上発生したことを検
出すると出力を生じるものである。また、信号送信部6
2は、自端の各相電流信号をデジタル信号に変換して、
相手端の送電線保護継電装置に対して送信するものであ
る。
【0083】さらに、信号受信部63は、相手端から送
信される各相電流信号を受信するものである。また、相
手端零相電流検出部64は、信号受信部63により受信
された相手端の各相電流信号から零相電流を算出し、か
つその零相電流がある一定値以上発生したことを検出す
ると出力を生じるものである。
【0084】さらに、地絡事故判定部65は、自端零相
電流検出部61、相手端零相電流検出部64からの各出
力の論理積条件が論理積回路66で成立したことを、確
認タイマー67である一定時間以上継続したことを検出
したことを条件に地絡事故検出判定を行なうものであ
る。
【0085】なお、上記各確認タイマー67としては、
系統操作時に発生する逆相電圧、零相電圧で誤動作しな
い程度の大きさの時間に設定している。次に、以上のよ
うに構成した本実施例の事故検出リレーの動作について
説明する。
【0086】図7において、自端零相電流検出部61で
は、自端の零相電流の絶対値がある一定値以上発生した
こと(事故前と事故後の変化量)により、事故を検出す
る。また、信号送信部62では、自端の各相電流信号を
デジタル信号に変換して、相手端の送電線保護継電装置
へ送信する。
【0087】一方、信号受信部63では、相手端から送
信される各相電流信号をデジタル信号で受信し、相手端
零相電流検出部64では、この各相電流信号から零相電
流を算出し、かつその零相電流がある一定値以上発生し
たことにより、事故を検出する。
【0088】そして、地絡事故判定部65では、自端零
相電流検出部61が事故を検出し、かつ相手端零相電流
検出部64が事故を検出したことにより、地絡事故と判
定する。
【0089】すなわち、本実施例の場合、自端の電流要
素で事故検出する自端零相電流検出部61と、相手端の
電流要素で事故検出する相手端零相電流検出部64とを
組合わせることにより、CTのいずれかが不良になって
も誤動作せず、信頼性を確保することができる。
【0090】なお、本実施例では、零相電流の絶対値が
ある一定値以上発生したことを検出する場合で説明した
が、これに限らず、前述と同様に、零相電流の絶対値が
ある一定値以上変化したこと(事故前と事故後の変化
量)により、事故を検出するようにしても有効である。
【0091】上述したように、本実施例の地絡事故検出
リレーにおいては、自端の零相電流の絶対値がある一定
値以上発生したかまたは変化し、かつ相手端の各相電流
信号から算出した零相電流がある一定値以上発生したこ
とを、ある一定時間以上継続したことを検出したことに
より、地絡事故判定を行なうようにしているので、自端
の零相電流と相手端の零相電流との組み合わせで地絡事
故検出判定を行なうため、直接々地系送電線の地絡事故
を自端、相手端の2個の計器用変成器(PT)のみを使
用して高感度に検出し、かつ計器用変成器の単一不良で
誤動作してしゃ断器ミストリップに至ることがない高信
頼度の地絡事故検出を行なうことが可能となる。
【0092】また、2系列構成した送電線保護継電装置
の系列間の独立性を保つことが可能となる。さらに、一
般的に、零相電流による地絡検出は、電圧要素による方
法に比べて事故検出感度を高く設定できるため本実施例
によれば、地絡事故の検出感度が高い。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
端の零相電圧、または逆相電圧の組み合わせで地絡事故
検出判定を行なうか、自端の電相電圧、または逆相電圧
と、零相電流の組み合わせで地絡事故検出判定を行なう
か、自端の相電圧と零相電流の組み合わせで地絡事故検
出判定を行なうか、自端の零相電流と相手端の零相電流
の組み合わせで地絡事故判定を行なうようにしたので、
送電線の地絡事故を自系列の計器用変成器のみを使用し
て高感度に検出し、かつ計器用変成器の単一不良で誤動
作してしゃ断器のミストリップに至ることがない高信頼
度の地絡事故検出リレーが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する送電線保護用の電流差動保護
継電装置の全体構成例を示す概要図。
【図2】本発明の第1の実施例による事故検出リレーの
構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例による事故検出リレーの
構成例を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施例による事故検出リレーの
構成例を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施例による事故検出リレーの
構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の第5の実施例による事故検出リレーの
構成例を示すブロック図。
【図7】本発明の第6の実施例による事故検出リレーの
構成例を示すブロック図。
【図8】従来の送電線保護継電装置の構成例を示す概要
図。
【符号の説明】
11…逆相電圧検出部、12…零相電圧検出部、13…
逆相電圧検出部、14…零相電圧検出部、15,16…
確認タイマー、17…地絡事故判定部、18…論理和
(OR)回路、21…逆相電圧変化分検出部、22…零
相電圧変化分検出部、23…逆相電圧変化分検出部、2
4…零相電圧変化分検出部、25,26…確認タイマ
ー、27…地絡事故判定部、28…論理和(OR)回
路、31…逆相電圧検出部、32…零相電圧検出部、3
3…零相電流検出部、34…地絡事故判定部、35…論
理和(OR)回路、36…論理積(AND)回路、37
…確認タイマー、41…相電圧変化分検出部、42…零
相電流検出部、43…地絡事故判定部、44…論理積
(AND)回路、45…確認タイマー、51…自端零相
電流検出部、52…信号送信部、53…信号受信部、5
4…地絡事故判定部、55…論理積(AND)回路、5
6…確認タイマー、61…自端零相電流検出部、62…
信号送信部62、63…信号受信部、66…地絡事故判
定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 真 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 黒沢 保広 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の送電線の地絡事故を検出する
    地絡事故検出リレーにおいて、 自端の逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出し、直ちにあるいは一定時間以上継続し
    たとき出力を生じる逆相電圧検出手段と、 自端の零相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出し、直ちにあるいは一定時間以上継続し
    たとき出力を生じる零相電圧検出手段と、 前記逆相電圧検出手段、零相電圧検出手段からの各出力
    の論理和条件が成立したことを条件に地絡事故検出判定
    を行なう地絡事故判定手段と、 を備えて成ることを特徴とする地絡事故検出リレー。
  2. 【請求項2】 電力系統の送電線の地絡事故を検出する
    地絡事故検出リレーにおいて、 自端の逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる第1の逆相電圧検出
    手段と、 自端の零相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる第1の零相電圧検出
    手段と、 前記第1の逆相電圧検出手段よりも高感度に整定され、
    自端の逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことがある一定時間以上継続したことを検出すると
    出力を生じる第2の逆相電圧検出手段と、 前記第1の零相電圧検出手段よりも高感度に整定され、
    自端の零相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことがある一定時間以上継続したことを検出すると
    出力を生じる第2の零相電圧検出手段と、 前記第1の逆相電圧検出手段、第1の零相電圧検出手
    段、第2の逆相電圧検出手段、第2の零相電圧検出手段
    からの各出力の論理和条件が成立したことを条件に地絡
    事故検出判定を行なう地絡事故判定手段と、 を備えて成ることを特徴とする地絡事故検出リレー。
  3. 【請求項3】 電力系統の送電線の地絡事故を検出する
    地絡事故検出リレーにおいて、 自端の逆相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる逆相電圧検出手段
    と、 自端の零相電圧がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる零相電圧検出手段
    と、 自端の零相電流がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる零相電流検出手段
    と、 前記逆相電圧検出手段、零相電圧検出手段からの各出力
    の論理和条件出力と、前記零相電流検出手段からの出力
    との論理積条件が成立したことを条件に地絡事故検出判
    定を行なう地絡事故判定手段と、 を備えて成ることを特徴とする地絡事故検出リレー。
  4. 【請求項4】 電力系統の送電線の地絡事故を検出する
    地絡事故検出リレーにおいて、 自端の相電圧がある一定値以上変化したことを検出する
    と出力を生じる相電圧変化量検出手段と、 自端の零相電流がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる零相電流検出手段
    と、 前記相電圧変化量検出手段、零相電流検出手段からの各
    出力の論理積条件が成立したことを条件に地絡事故検出
    判定を行なう地絡事故判定手段と、 を備えて成ることを特徴とする地絡事故検出リレー。
  5. 【請求項5】 電力系統の送電線の地絡事故を検出する
    地絡事故検出リレーにおいて、 自端の零相電流がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる零相電流検出手段
    と、 前記零相電流検出手段からの出力が生じた時に、当該出
    力である零相電流検出信号を相手端の送電線保護継電装
    置に対して送信する信号送信手段と、 前記相手端から送信される零相電流検出信号を受信する
    信号受信手段と、 前記零相電流検出手段からの出力と、前記信号受信手段
    による零相電流検出信号の受信との論理積条件が成立し
    たことを条件に地絡事故検出判定を行なう地絡事故判定
    手段と、 を備えて成ることを特徴とする地絡事故検出リレー。
  6. 【請求項6】 電力系統の送電線の地絡事故を検出する
    地絡事故検出リレーにおいて、 自端の零相電流がある一定値以上発生したかまたは変化
    したことを検出すると出力を生じる自端零相電流検出手
    段と、 自端の各相電流信号を相手端へ送信する信号送信手段
    と、 前記相手端から送信される各相電流信号を受信する信号
    受信手段と、 前記信号受信手段により受信された相手端の各相電流信
    号から零相電流を算出し、かつ当該零相電流がある一定
    値以上発生したかまたは変化したことを検出すると出力
    を生じる相手端零相電流検出手段と、 前記自端零相電流検出手段、相手端零相電流検出手段か
    らの各出力の論理積条件が成立したことを条件に地絡事
    故検出判定を行なう地絡事故判定手段と、 を備えて成ることを特徴とする地絡事故検出リレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180002753A (ko) * 2015-06-11 2018-01-08 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 지락 과전압 계전 장치

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KR20180002753A (ko) * 2015-06-11 2018-01-08 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 지락 과전압 계전 장치

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