JPH0836891A - 不揮発性メモリ - Google Patents

不揮発性メモリ

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JPH0836891A
JPH0836891A JP31993994A JP31993994A JPH0836891A JP H0836891 A JPH0836891 A JP H0836891A JP 31993994 A JP31993994 A JP 31993994A JP 31993994 A JP31993994 A JP 31993994A JP H0836891 A JPH0836891 A JP H0836891A
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清 西村
Hidenori Hayashi
秀紀 林
Atsushi Muramoto
淳 村本
Takaaki Fuchigami
貴昭 淵上
Hiromi Uenoyama
博巳 上野山
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    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で、非破壊読み出しを行うことの
できる不揮発性メモリを提供することを目的とする。 【構成】 書き込み時には、チャネルを接地し、コント
ロールゲートCGに電圧を印加する。その印加電圧がし
きい値電圧よりも小さいか大きいかにより、強誘電体層
32の分極方向が異なる。強誘電体層32がコントロー
ルゲートCG側を正極として分極している場合には、チ
ャネルを形成するためのコントロールゲート電圧VCG
小さくなる(第2の状態に分極)。強誘電体層32がコ
ントロールゲートCG側を負極として分極している場合
には、チャネルを形成するためのコントロールゲート電
圧VCGは大きくなる(第1の状態に分極)。読み出し時
には、コントロールゲートCGに、基準電圧Vrefを印
加する。強誘電体層32が第2の状態に分極している場
合には、大きなドレイン電流が流れ、強誘電体層32が
第1の状態に分極している場合には、小さなドレイン電
流しか流れない。このドレイン電流を検出することによ
り、読み出しを行なうことができる。また、この際、強
誘電体層32の記憶内容は破壊されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不揮発性メモリに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体を用いた不揮発性メモリが近年
注目を集め、その構造や回路構成が種々提案されてい
る。図22に、米国特許公報4,888,733号に開
示された、不揮発性メモリセルの構成を示す。強誘電体
キャパシタ2の両側には、トランジスタ18,20が接
続されている。トランジスタ18,20のゲートは、ワ
ードライン8に接続されている。また、トランジスタ1
8のソースはビットライン14に接続され、トランジス
タ20のソースはビットライン16に接続されている。
【0003】トランジスタ18,20を導通させるとと
もに、ビットライン14、16間に電圧を印加すると、
強誘電体キャパシタ2が分極する。その後、ビットライ
ン14、16間の電圧印加を止めても、分極状態は保持
される。印加する電圧の極性を逆にすることにより、分
極の極性を逆にすることができる。これにより、情報を
不揮発的に記憶することができる。
【0004】記憶された情報を読み出す場合には、強誘
電体キャパシタ2に電圧を印加し、分極状態が反転する
かどうかによって、記憶された分極の状態を知ることが
できる。なお、読み出しによって記憶内容が破壊される
ので、読み出しの直後に再書込を行うようにしている。
【0005】また、強誘電体キャパシタを用いた不揮発
性メモリとして、2つのキャパシタと2つのトランジス
タとによって1セルを構成したものも提案されている
(米国特許公報第4,873,664号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の不揮発性メモリには、次のような問題点が
あった。
【0007】第一に、米国特許公報4,888,733
号に示されたものでは、1つのセル当たり、強誘電体キ
ャパシタの他に2つのトランジスタが必要であり、構成
が複雑であった。同様に、米国特許公報第4,873,
664号に示されたものでは、1つのセル当たり、2つ
の強誘電体キャパシタと2つのトランジスタが必要であ
り、構成が複雑であった第二に、読出時に記憶内容を破
壊してしまうので、再書込が必要であり、制御が複雑と
なっていた。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決し
て、簡易な構成で、非破壊読み出しを行うことのできる
不揮発性メモリを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の不揮発性メモ
リは、第1導電型のソース領域およびドレイン領域、ソ
ース領域とドレイン領域との間に形成された第2導電型
のチャネル領域、チャネル領域の上に、チャネル領域と
絶縁して形成された導電体層であるメモリゲート、下部
導電体層の上に形成された強誘電体層、強誘電体層の上
に形成された導電体層であるコントロールゲート、を備
えた不揮発性メモリ素子をマトリクス状に接続した不揮
発性メモリであって、各列の同一行の不揮発性メモリ素
子のドレイン領域を接続するドレインライン、各列の同
一行の不揮発性メモリ素子のコントロールゲートを接続
するドレインライン、各行の同一列の不揮発性メモリ素
子のソース領域およびチャネル領域を接続するソースラ
イン、を備えている。
【0010】請求項2の不揮発性メモリは、請求項1の
不揮発性メモリにおいて、各列のドレインラインを互い
に接続する統合ドレインラインと、各ドレインラインご
とに設けられ、各ドレインラインを統合ドレインライン
を介してドレイン電流検出手段に接続するか否かのスイ
ッチングをするドレインスイッチング手段とを設けると
ともに、対象となる不揮発性メモリ素子の接続されたド
レインラインに設けられたドレインスイッチング手段を
オンにし、他のドレインスイッチング手段をオフとする
ように構成したことを特徴としている。
【0011】請求項3の不揮発性メモリは、請求項1の
不揮発性メモリにおいて、各列のドレインラインを互い
に接続する統合ドレインラインと、各ドレインラインご
とに設けられ、各ドレインラインを統合ドレインライン
を介してドレイン電流検出手段に接続するか否かのスイ
ッチングをするドレインスイッチング手段と、各ソース
ラインごとに設けられ、各ソースラインを接地電圧に接
続するか否かまたは基準電圧に接続するか否かのスイッ
チングをするソーススイッチング手段、各コントロール
ゲートラインごとに設けられ、書き込みのためのHレベ
ルの電圧またはLレベルの電圧を印加するか否かのスイ
ッチングをするコントロールゲートスイッチング手段と
を備えている。
【0012】請求項4の不揮発性メモリは、請求項3の
不揮発性メモリにおいて、不揮発性メモリの各行に対応
して設けられ、第1の選択入力を受けて、前記ドレイン
スイッチング手段をオン・オフさせるとともに、第1の
選択入力をコントロールゲートスイッチング手段のオン
・オフの少なくとも一条件として用いる第1の選択手段
と、不揮発性メモリの各列に対応して設けられ、第2の
選択入力を受けて、前記ソーススイッチング手段をオン
・オフさせる第2の選択手段とを備えている。
【0013】請求項5の不揮発性メモリは、請求項3ま
たは請求項4の不揮発性メモリにおいて、各コントロー
ルゲートラインに、それぞれ不揮発性メモリ素子のしき
い値電圧と実質的に等しい基準電圧を供給する基準電圧
発生回路が接続されていることを特徴とする。
【0014】請求項6の不揮発性メモリは、請求項3ま
たは請求項4の不揮発性メモリにおいて、何れの行にも
選択入力が与えられていない場合には、すべてのコント
ロールゲートスイッチング手段をオフにして、コントロ
ールゲートに基準電圧を与え、すべてのソーススイツチ
ング手段をオンにして、接地電圧を与えるようにしたこ
とを特徴とする。
【0015】請求項7の不揮発性メモリは、請求項l、
2、3、4、5または6の不揮発性メモリにおいて、各
列の同一行の不揮発性メモリ素子のコントロールゲート
は、コントロールゲート保護スイッチング手段を介し
て、コントロールゲートラインに接続されていることを
特徴とする。
【0016】請求項8の不揮発性メモリは、請求項7の
不揮発性メモリにおいて、対象となる不揮発性メモリ素
子の属する列のコントロールゲート保護スイッチング手
段をオンとして、対象となる不揮発性メモリ素子の属す
る列以外の列のコントロールゲート保護スイッチング手
段をオフとして、読み出しおよび書き込み動作を行うこ
とを特徴とする。
【0017】請求項9の不揮発性メモリは、請求項1、
2、3、4、5、6または7の不揮発性メモリにおい
て、各列の同一行の不揮発性メモリ素子のドレイン領域
は、ドレイン保護スイッチング手段を介して、ドレイン
ラインに接続されていることを特徴とする。
【0018】請求項10の不揮発性メモリは、請求項9
の不揮発性メモリにおいて、対象となる不揮発性メモリ
素子の属する行のドレイン保護スイッチング手段をオン
として、対象となる不揮発性メモリ素子の属する行以外
の行のドレイン保護スイッチング手段をオフとして、読
み出しおよび書き込み動作を行うことを特徴とする。
【0019】請求項11の書き込み方法は、対象となる
不揮発性メモリ素子が接続されたソースラインを接地
し、他のソースラインをフローティング状続とし、対象
となっていない不揮発性メモリ素子が接続されたコント
ロールゲートラインに、不揮発性メモリ素子のしきい値
電圧と実質的に等しい電圧を基準電圧として印加すると
ともに、対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたコ
ントロールゲートラインに、前記基準電圧よりも大きい
Hレベルの電圧を印加して、対象となる不揮発性メモリ
素子の誘電体層を第1の状態に分極させるか、または前
記基準電圧よりも小さいLレベルの電圧を印加して、対
象となる不揮発性メモリ素子の誘電体層を第2の状態に
分極させることにより、情報の書き込みを行うことを特
徴とする。
【0020】請求項12の読み出し方法は、対象となる
不揮発性メモリ素子が接続されたソースラインを接地
し、他のソースラインをフローティング状態とし、全て
のコントロールゲートラインに、不揮発性メモリ素子の
しきい値電圧と実質的に等しい電圧を基準電圧として印
加し、対象となる不揮発性メモリが接続されたドレイン
ラインに流し得る電流が、前記しきい値電圧に対応する
電流よりも小さいか大きいかを判定して、書き込まれた
情報を非破壊的に読み出すことを特徴とする。
【0021】請求項13スタンバイ方法は、コントロー
ルゲートラインの全てに不揮発性メモリ素子のしきい値
電圧と実質的に等しい電圧を基準電圧を印加し、ソース
ラインの全てに接地電圧を印加することを特徴とする。
【0022】請求項14の動作方法は、書き込み時には
請求項11の書き込み方法を用い、続み出し時には請求
項12の読み出し方法を用い、スタンバイ時には請求項
13のスタンバイ方法を用いることを特徴とする。
【0023】
【作用および発明の効果】請求項1の不揮発性メモリ
は、同一行の不揮発性メモリ素子のコントロールゲート
をコントロールゲートラインによって接続し、同一列の
不揮発性メモリ素子のソース領域およびチャネル領域を
ソースラインによって接続している。したがって、各行
のコントロールゲートラインおよび各列のソースライン
に印加する電圧を選択して、所望の素子に対する書き込
み読み出しを行うことができる。
【0024】請求項2の不揮発性メモリは、対象となる
不揮発性メモリ素子の接続されたドレインラインに設け
られたドレインスイッチング手段をオンにし、他のドレ
インスイッチング手段をオフとするように構成したこと
を特徴としている。したがって、読み出し動作の際に、
対象となるドレインライン以外のドレインラインの電流
による影響を排除することができる。
【0025】請求項3の不揮発性メモリは、各ドレイン
ラインごとにドレインスイッチング手段と、各ソースラ
インごとにソーススイッチング手段とを備えている。し
たがって、これらのスイッチング手段を制御して、対象
とする素子を選択して、書き込み、読み出しを行うこと
ができる。
【0026】請求項4の不揮発性メモリは、各行ごとに
第1の選択手段を備えており、各列ごとに第2の選択手
段を備えている。したがって、対象とする素子の属す
る、行および列に対応する選択手段に選択入力を与える
ことにより、対象とする素子を選択して、書き込み、読
み出しを行うことができる。
【0027】請求項5の不揮発性メモリは、各コントロ
ールゲートラインに、それぞれ不揮発性メモリ素子のし
きい値電圧と実質的に等しい基準電圧を供給する基準電
圧発生回路が接続されている。したがって、ソースライ
ンが接地された場合であっても、各素子に書き込まれた
内容が変化してしまうおそれがない。
【0028】請求項6の不揮発性メモリは、何れの行に
も選択入力が与えられていない場合には、すべてのソー
ススイッチング手段をオンにして、接地電圧を与えるよ
うにしている。したがって、書き込み、読み出しが行わ
れていない際に、強誘電体層の両端に不測の電圧が印加
されて、記録内容が変化してしまうおそれがない。
【0029】請求項7、請求項8の不揮発性メモリは、
各列の同一行の不揮発性メモリ素子のコントロールゲー
トは、コントロールゲート保護スイッチング手段を介し
て、コントロールゲートラインに接続されていることを
特徴とする。したがって、対象となる素子の属する列以
外の列のコントロールゲート保護スイッチング手段をオ
フにして、対象となる素子以外の素子に対する、電圧の
まわりこみを防止することができる。すなわち、対象と
なる素子以外の素子に対する、誤書き込み、誤消去を防
止することができる。
【0030】請求項9、請求項10の不揮発性メモリ
は、各列の同一行の不揮発性メモリ素子のドレイン領域
は、ドレイン保護スイッチング手段を介して、ドレイン
ラインに接続されていることを特徴としている。したが
って、対象となる素子の属する行以外の行のドレイン保
護スイッチング手段をオフにして、対象となる素子以外
の素子に対する、電圧のまわりこみを防止することがで
きる。すなわち、対象となる素子以外の素子に対する、
誤書き込み、誤消去を防止することができる。
【0031】請求項11の書き込み方法および請求項1
4の動作方法は、対象となる素子のみに対し、ソースを
接地し、かつコントロールゲートラインにHまたはLの
電圧を印加するようにしている。したがって、対象とな
っていない素子に対して影響を与えず、対象となる素子
に対してのみ書き込みを行うことができる。
【0032】請求項12の読み出し方法および請求項1
4の動作方法は、対象となる素子のみに対し、ソースを
接地し、かつコントロールゲートラインに基準電圧を印
加するようにしている。したがって、対象となっていな
い素子に対して影響を与えず、対象となる素子からの読
み出しを行うことができる。
【0033】請求項13のスタンバイ方法および請求項
14の動作方法は、コントロールゲートラインの全てに
不揮発性メモリ素子のしきい値電圧と実質的に等しい電
圧を基準電圧を印加し、ソースラインの全てに接地電圧
を印加することを特徴としている。したがって、スタン
バイ状態において、各素子の書き込み内容が変化するお
それがない。
【0034】
【実施例】図2に、この発明の一実施例による不揮発性
メモリ素子Mの構造を示す。シリコン基板20に、ソー
ス領域22とドレイン領域24が形成されている。チャ
ネル領域26の上には、酸化シリコン(SiO2)や窒化シ
リコン(SiN)等による絶縁層28が設けられている。絶
縁層28の上には白金等による下部導電体層30が設け
られている。その上にはPZT等の強誘電体層32が設
けられ、さらにその上には白金等による上部導電体層3
4が設けられている。なお、下部導電体層30、上部導
電体層34としては上記白金の他に、RuOx,IrOx,ITO等
の酸化物導電体や、Pb,Au,Ag,Al,Ni等の金属を用いるこ
とができる。
【0035】図2の不揮発性メモリ素子Mを記号で表す
と、図3のようになる。上部導電体層34にはコントロ
ールゲート電極CGが接続され、下部導電体層30には
メモリゲート電極MGが接続され、ソース領域22には
ソース電極Sが接続され、ドレイン領域24にはドレイ
ン電極Dが接続されている。
【0036】この不揮発性メモリ素子Mに情報を記録す
る場合には、コントロールゲート電極CGとメモリゲー
ト電極MGとの間に、電圧を印加する。これにより、強
誘電体32が分極し、電圧を取り去った後も分極状態を
維持する。印加する電圧の極性を変えることにより、極
性の異なる2つの分極状態を得ることができる。たとえ
ば、コントロールゲート電極CG側に対してメモリゲー
ト電極MGに低い電圧を与えると、強誘電体32はコン
トロールゲート電極CG側を負極性として分極する(第
1の状態に分極)。反対に、メモリゲート電極MG側に
高い電圧を与えると、強誘電体32はコントロールゲー
ト電極CG側を正極性として分極する(第2の状態に分
極)。このようにして、2つの状態を不揮発的に記録す
ることができる。
【0037】不揮発性メモリ素子Mを、図4Bのように
接続して、その特性を測定した結果を図4Aに示す。コ
ントロールゲートCGとメモリゲートMGとを短絡し、
コントロールゲートCGに印加する電圧を変化させた場
合、ドレイン電続IDがどのように変化するのかを示し
たのが、図4Aの特性曲線βである。なお、強誘電体層
32のキャパシタは、絶縁層28のキャパシタに比べて
極めて大きい。したがって、強誘電体層32が分極して
いない状態におけるコントロールゲートCGとドレイン
電流の関係(特性)は、コントロールゲートCGとメモ
リゲートMGとを短絡した時の特性にほぼ近似すること
ができる。
【0038】この特性曲線βから明らかなように、強誘
電体層32の両端が短絡されている場合(上記のように
強誘電体が分極していない場合とほぼ等価である)に
は、この不揮発性メモリ素子MはVrefのしきい値電圧
を有することが分る。つまり、不揮発性メモリ素子M
は、外部から電圧を印加しなくとも、メモリゲートMG
を負として、基板(チャネル)Bを正とした電圧が印加
されたと等しい電荷を有するように形成されている。な
お、このしきい値電圧Vrefは、製造時の動作定数を選
択することにより調整可能である。
【0039】このような特性を利用すれば、メモリゲー
トMGを用いなくとも書き込みが可能である。たとえ
ば、基板(チャネル)Bを接地し、コントロールゲート
CGにしきい値電圧Vrefよりも高い電圧を与えると、
絶縁層28のキャパシタと強誘電体層32のキャパシタ
等によって定まる分圧比に応じて、強誘電体層32の両
端に電圧が生じる。これにより、強誘電体32はコント
ロールゲート電極CG側を負極性として分極する(第1
の状態に分極)。反対に、基板(チャネル)Bを接地
し、コントロールゲートCGにも接地電圧を与えると、
強誘電体32はコントロールゲート電極CG側を正極性
として分極する(第2の状態に分極)。このようにし
て、メモリゲートMGを用いなくとも、2つの状態を不
揮発的に記録することができる。
【0040】コントロールゲート電極CG側を正極とし
て分極している場合(第2の状態に分極している場合)
には、チャネルを形成するために必要なコントロールゲ
ート電極CGの電圧は小さくなる。また、コントロール
ゲート電極CG側を負極として分極している場合(第1
の状態に分極している場合)には、チャネルを形成する
ために必要なコントロールゲート電極CGの電圧は大き
くなる。したがって、両電圧の間にある電圧をコントロ
ールゲート電極CGに与え、チャネルが形成されるか否
かによって、記録した情報の読み出しを行うことができ
る。
【0041】上記の関係を、図4A、図4Bを用いて説
明する。図4Aにおいて、曲線βは、コントロールゲー
ト電極CGとメモリゲート電極MGを短絡した場合の、
コントロールゲート電圧VCGとドレイン電流IDの特性
を示すものである。コントロールゲート電圧VCGを上昇
させていくと、ドレイン電流IDは増加する。さらにコ
ントロールゲート電圧VCGを上昇させると、抵抗Rによ
って決定される設定最大ドレイン電流IOMAXにて、ドレ
イン電流の増加が止る。
【0042】曲線αは、コントロールゲート電極CC側
を正極として、強誘電体32が分極している場合(第2
の状態に分極している場合)の、特性を示すものであ
る。曲線βの場合と同じような傾向を求すが、強誘電体
32の分極の影響により、小さなコントロールゲート電
圧VCGにてドレイン電流が流れている。また、小さなコ
ントロール電圧VCGにてドレイン電流が設定最大ドレイ
ン電流IOMAXに達している。
【0043】曲線γは、コントロールゲート電極CG側
を負極として、強誘電体32が分極している場合(第1
の状態に分極している場合)の、特性を示すものであ
る。曲線βの場合と同じような傾向を示すが、強誘電体
32の分極の影響により、大きなコントロールゲート電
圧VCGにてドレイン電流が流れ始めている。また、大き
なコントロール電圧VCGにてドレイン電流が設定最大ド
レイン電流IOMAXに達している。
【0044】読み出しの際には、前記しきい値電圧V
refを基準電圧としてコントロールゲートCGに与え
る。この時のドレイン電流IDが、基準電流Isよりも大
きいか(点X)、小さいか(点Y)により、記憶されて
いる情報を知ることができる。なお、点Xと点Yとを識
別できるような電圧であれば、しきい値電圧Vref以外
の電圧を基準電圧として与えても読み出しを行うことが
できる。しかし、上述のように、実質的にしきい値電圧
refと等しい電圧を基準電圧として用いれば、(しき
い値電圧Vrefと相殺されて)読み出し時に強誘電体層
32の両端に外部印加電圧による影響が与えられず、書
き込み内容を変化させることなく読み出すことができ
る。
【0045】次に、図3の不揮発性メモリ素子Mをマト
リクス状に接続して構成した不揮発性メモリを、図lに
示す。各列の同一行にあるメモリ素子(たとえば、
11、M12、M13・・・)のドレインDは、ドレインラ
インDL1、DL2、DL3・・・に接続されている。各
ドレインラインDL1、DL2、DL3・・・は、それぞ
れ、ドレインスイッチング手段であるトランジスタ
O1、QO2、QO3・・・を介して、統合ドレインライン
DLに接続されている。統合ドレインラインDLには、
抵抗Rを介して電源電圧VDDが接続されている。
【0046】各列の同一行にあるメモリ素子(たとえ
ば、M11、M12、M13・・・)の、コントロールゲート
電極CGは、コントロールゲートラインCGL1、CG
2、CGL3・・・に接続されている。また、各行の同
一列にあるメモリ素子(たとえば、M12、M22、M32
・・)の、ソース電極Sおよび基板(チャネル)Bは、
ソースラインSL1、SL2、SL3・・・に接続されて
いる。なお、各メモリ素子のメモリゲートは、どこにも
接続されず、フローティング状態にされている。
【0047】図5に、メモリ素子M22を対象とした場合
の、書込時、読出時、スタンバイ時に、各ラインに与え
る電圧を表にして示す。
【0048】書込時には、ソースラインSL2だけを接
地電圧とし、他のソースラインSL1、SL3・・・はフ
ローティング状態としている。さらに、コントロールゲ
ートラインCGL2だけに、記録する情報の電圧(5V
(VDD)または接地電圧)を与え、他のコントロールゲ
ートラインCGL1、CGL3・・・には基準電圧(しき
い値電圧)Vrefを与えている。
【0049】ソースラインSL1、SL3・・・は、フロ
ーティング状態であるから、これに接続されたメモリ素
子M11、M21、M31・・・、M13、M23、M33・・・
は、コントロールゲートCGに電圧が印加されても、さ
れなくても、強誘電体層32の両端には電圧が生じな
い。したがって、これらの素子には、書き込みによる影
響が与えられない。ソースラインSL2は接地電圧であ
るから、これに接続されたメモリ素子M12、M22、M32
・・・は、コントロールゲートCGに印加される電圧に
よって、強誘電体層32の両端に電圧が生じる。ここ
で、メモリ素子M12とM32のコントロールゲートCGに
は、基準電圧Vrefが印加されているので、強誘電体層
32の両端には電圧が生じない。メモリ素子M22のコン
トロールゲートCGには、VDDまたは接地電圧が印加さ
れている。したがって、メモリ素子M22の強誘電体層3
2の両端には電圧が生じる。
【0050】このようにして、メモリ素子M22の強誘電
体層32のみに、記録する情報に応じた電圧が印加され
て分極が行われる。つまり、記録する情報に応じて、メ
モり素子M22の強誘電体層32が、第lの状態または第
2の状態に分極する。
【0051】読出時には、ソースラインSL2だけを接
地電圧とし、他のソースラインSL1、SL3・・・はフ
ローティング状態としている。さらに、全てのコントロ
ールゲートラインCGL1、CCL2、CGL3・・・に
基準電圧Vrefを与えている。また、対象となるメモリ
素子M22が接続されたドレインラインDL2のトランジ
ス夕QO2のみをオンにして、統合ドレインラインDLに
接続する。
【0052】ソースラインSL1、SL3・・・は、フロ
ーティング状態である。したがって、これに接続された
メモリ素子M11、M12、M13・・・、M13、M23、M33
・・・は、オンであるかオフであるかにかかわらず、ド
レイン電流を流さない。また、ドレインラインDL1
DL3・・・のトランジスタQO1、QO3・・・はオフで
ある。したがって、ドレインラインDL1、DL3・・・
に接続されたメモリ素子M11、M12、M13・・・M31
32、M33・・・は、オンであるかオフであるかにかか
わらず、ドレイン電流を流さない(図5において、これ
らの素子に関しI=Oとしているのはこの意味であ
る)。したがって、メモリ素子M22の書き込み内容に応
じて(強誘電体層の分極方向に応じて)、統合ドレイン
ラインDLに、設定最大ドレイン電流IOMAXか(図4の
点X)、Oか(図4の点Y)の電流が流れる。この2つ
の状態を、基準電流ISによって判断し(つまり、基準
電流ISよりも大きいか小さいかによって判断し)、情
報を読み出すことができる。つまり、非破壊的に記録情
報を読み出すことができる。
【0053】以上のようにして、所望のメモリ素子に対
して、記録、読み出しを行うことができる。
【0054】上記の実施例では、書き込みのためにメモ
リゲートMGに印加する基準電圧をしきい値電圧と等し
い電圧とし、読み出しのためにメモリゲートMGに印加
する基準電圧をしきい値電圧と等しい電圧としている。
したがって、書き込み、読み出しの際に、対象となるメ
モリ素子以外の素子に与える影響を小さくすることがで
きる。また、書き込み時の電圧と読み出し時の電圧を等
しくすることにより、周辺回路を簡素化することができ
る。
【0055】なお、書き込みのためにメモリゲートMG
に印加する電圧は、設定最大ドレイン電続IOMAXとゼロ
との間の電流に対応する電圧(中間電圧)であれば、読
み出しのためにメモリゲートMGに印加する電圧と異な
っていてもよい。
【0056】ところで、図lの回路を動作させるには、
基準電圧Vrefを発生する回路が必要である。図4から
も明らかなように、メモリを構成するメモリ素子に合致
した、正確な基準電圧Vrefが得られなければ、誤まっ
た読み出しや書き込みを生じるおそれがある。この実施
例では、図6に示すような基準電圧発生回路40を用い
ることによって、適正な基準電圧Vrefを得るようにし
ている。
【0057】図において、基準電圧発生用素子42は、
基準電圧Vrefを必要としているメモリ素子Mと同じ構
造のものを用いる。つまり、集積回路において、同じプ
ロセスでメモリ素子Mと同時に形成する。コントロール
ゲート電極CG、メモリゲート電極MG、ドレイン電極
Dを短絡するとともに、ドレイン電極Dに基準電流IS
(図4参照)の定電流源44を接続する。この素子42
は、コントロールゲート電極CGとメモリゲート電極M
Gが短絡されているので、図4のβで示す特性を有す
る。また、ドレインにはISの電流が与えられているの
で、コントロールゲート電極CGの電圧は、基準電圧V
refとなる。素子42は、メモリ素子Mと同じ構造、同
じプロセスで作られる。したがって、製造時や動作時に
メモリ素子Mの特性が変動しても、素子42の特性も同
じように変動するので、この基準電圧Vrefは、当該メ
モリ素子Mとの相対的な関係において適切な値を維持で
きる。
【0058】なお、中間電圧が必要な場合には、電流源
44に代えて、その中間電圧に対応した電流源を設けれ
ばよい。
【0059】また、図1の回路を動作させるには、ドレ
イン電流を判定する回路が必要である。上記図lの説明
においては、ドレインラインDLに流れるドレイン電流
が基準電流ISよりも大きいか小さいかによって、注目
するメモリ素子M22の記録情報を判定する方法を説明し
た。つまり、注目するメモリ素子M22が第1の状態に分
極している場合には、基準電流ISよりも小さいドレイ
ン電流IDしか流れず、第2の状態に分極している場合
には、基準電流ISよりも大きいドレイン電流IDが流れ
るように、統合ドレインラインDLに抵抗Rを介して電
源電圧VDDを与えている。この統合ドレインラインDL
を流れる電流を、電流計測回路で計測すれば、判定を行
うことができるが、回路構成が複雑となる。
【0060】そこで、図7のような、ドレイン電流判定
回路50を用いることもできる。この場合、図1の抵抗
Rは不要である。第lの電流判定用素子52、第2の電
流判定用素子54は、メモリ素子Mと同じ構造、同じプ
ロセスで作られたものである。素子52のドレイン電極
Dには、設定最大ドレイン電流IOMAXの約1/2の電流
S(しきい値電圧に対応した電圧)の定電流源56が
接続されている。また、素子54のドレイン電極Dに
は、IS/2の定電流源58が接続されている。この回
路の端子60に、統合ドレインラインDL(図l)を接
続する。
【0061】注目するメモリ素子M22が、第2の状態に
分極しており、ISを越えるドレイン電流を流す能力を
有している場合には、定電流源56の電流ISが、当該
メモリ素子M22に流れ込み、素子52には流れ込まな
い。このため素子52がoffとなり、素子54もof
fとなる。また、注目するメモリ素子M22が、第1の状
態に分極しており、ISを越えるドレイン電流を流す能
力を有していない場合には、定電流源56の電流I
Sが、当該メモリ素子M22に流れ込まないため、素子5
2には流れ込む。このため素子52がonとなり、素子
54もonとなる。したがって、読み出し出力端子63
から、注目するメモリ素子M22に書き込まれた情報に対
応した読み出し出力を得ることができる。この判定回路
50においても、図6と同様、素子56、58がメモリ
素子Mと同じ構造、同じプロセスで作られているので、
特性変動による誤動作がない。
【0062】なお、動作入力端子61が「L」である場
合には、トランジスタ53がoffであるので、上記の
ように動作する。しかし、動作入力端子61が「H」で
ある場合には、トランジスタ53がonとなり、定電流
源56の電流がトランジスタ53を介して流れるので、
読み出し出力端子63は「L」に固定される。
【0063】なお、図6、図7の定電流源は、図8のよ
うな回路によって実現できる。メモり素子Mと同じ構成
の電流発生用素子62の、メモリゲート電極MGとコン
トロールゲート電極CGとを短絡し、これに電源電圧V
DDを与えている。また、ドレイン電極Dには、カレント
ミラ一回路55の入力側が接続されている。したがっ
て、素子62のドレインには、素子形状・能力に応じた
設定最大ドレイン電流IOMAXが続れる。カレントミラ一
回路55の出力側55aには、抵抗Raが接続されてい
る。この抵抗Raの抵抗値を選択することにより、出力
側55aから、基準電流IS(IOMAX/2)を得ること
ができる。同様に、出力側55bには、IS/2(I
OMAX/4)の電流が得られるような抵抗Rbが接続され
ている。
【0064】なお、上記実施例では、抵抗値を変えるこ
とによって所望の出力電流を得ているが、出力側のトラ
ンジスタの幅(トランジスタワイド)を変えてトランジ
スタの特性を変化させ、所望の出力電流を得るようにし
てもよい。また、双方を変化させて所望の出力電流を得
てもよい。
【0065】この回路においても、メモリ素子Mと同じ
構造、同じプロセスで作った素子62によって基本とな
る設定最大ドレイン電流Iomaxを得ているので、変動誤
差をキャンセルすることができる。
【0066】図9に、図6の基準電圧発生回路41、図
7のドレイン電流判定回路50を用いて不揮発性メモリ
を構成した場合の回路図を示す。図面では、簡単のた
め、2×2のマトリクス部分のみを表しているが、n×
n個のメモリ素子Mを配置している。記録時における各
端子への印加電圧の状況を図12に示す。なお、ここで
は、メモリ素子M22に書き込みを行うものとする。端子
W/Rは、書き込みの際には「H」とする。これによ
り、ドレイン電流判定回路50の動作人力端子61が
「H」となって、ドレイン電流判定回路50は読み出し
動作を行わない(読み出し出力端子63を「L」に固定
する)。なお、この実施例では、「H」を5V、「L」
を0Vとした。また、メモリ素子のしきい値電圧Vref
(図4A参照)を2.5Vとした。
【0067】書き込みの対象となるメモリ素子M22が属
する行の端子C2のみを「H」とし、他の行の端子C1
・・を「L」にする。これを受けて、第1の選択手段C
1、CS2・・・のうち、対象となるメモリ素子M22
属する行の選択手段CS2は、トランジスタQM2をオン
にする。他の行の選択手段CS1・・・は、トランジス
夕QM1・・・をオフにする。
【0068】また、書き込みの対象となるメモリ素子M
22が属する列の端子L2のみを「H」とし、他の列の端
子L1・・・を「L」にする。これにより、対象となる
メモリ素子M22の属する列のソーススイッチング手段Q
S2がオンとなり、その他の列のソーススイッチング手段
S1・・・がオフとなる。したがって、対象となるメモ
り素子M22が属する列のソースラインSL2が接地さ
れ、他の列のソースラインMGL1・・・がフローティ
ング状態となる。
【0069】この状態で、記録したい電圧(情報)を、
端子INから「H」または「L」で与える。この電圧
は、トランジスタQR2(端子W/RがHの時にオン)、
トランジスタQM2(端子C2がHの時にオン)を介し
て、対象となるメモリ素子M22が属する行のコントロー
ルゲートラインCGL2に印加される。なお、他の行の
コントロールゲートラインCGL1・・・には、端子C1
・・・が「L」であるため、トランジスタQM1・・・が
オフとなって、基準電圧Vrefが印加される。
【0070】メモリ素子M22のソース、基板(チャネ
ル)には接地電圧が印加され、コントロールゲートには
記録したい電圧が印加される。したがって、メモリ素子
22の強誘電体層は、記録したい電圧に応じて分極す
る。なお、記録したい電圧は、メモリ素子M22と同じ行
のメモリ素子M21・・・のコントロールゲートにも印加
される。しかし、メモリ素子M21・・・のソース、基板
は、フローティング状態とされているので、これらの強
誘電体層は書き込み電圧の影響を受けない。また、メモ
リ素子M22と同じ列のメモリ素子M21・・・のソース、
基板にも、接地電圧が印加される。しかし、メモリ素子
12・・・のコントロールゲートには、基準電圧Vref
が印加されるので、これらの強誘電体層は書き込み電圧
の影響を受けない。
【0071】なお、対象となるメモリ素子M22と行、列
の双方が異なるメモリ素子M11・・・においては、ソー
ス、基板がフローティング状態にされ、コントロールゲ
ートに基準電圧Vrefが印加されているので、これらの
強誘電体層は書き込み電圧の影響を受けない。
【0072】以上のように、対象となるメモリ素子M22
のみに対し、選択的に書き込みを行うことができる。
【0073】図10に、読み出しの際の動作状況を示
す。なお、ここでは、メモリ素子M22を対象として読み
出しを行うものとする。図12にあるように、端子W/
Rを「L」、端子C1に「L」、端子C2に「H」、端子
1に「L」、端子L2に「H」を印加する。読み出し出
力は、端子OUTに得られる。
【0074】端子W/Rは、読み出しの際には「H」と
する。これにより、ドレイン電流判定回路50の動作入
力端子61が「L」となって、ドレイン電流判定回路5
0は読み出し動作を行なう。つまり、ドレイン電流に基
づいて記録された情報を判定し、端子OUTから出力す
る。また、端子W/Rを「L」とすることにより、トラ
ンジスタQR1、QR2・・・がオフとなって、端子INの
電圧が、コントロールゲートラインに影響を与えること
がないようにしている。
【0075】読み出しの対象となるメモリ素子M22が属
する行の端子C2、列の端子L2のみを「H」とする点
は、書き込みの場合と同様である。したがって、メモリ
素子M22の属するドレインラインDL2のドレインスイ
ッチング手段であるトランジス夕QO2がオンとなり、他
のドレインラインDL1のトランジスタQO1がオフとな
る。さらに、対象となるメモリ素子M22が属する列のソ
ースラインSL2が接地され、他の列のソースラインM
GL1・・・がフローティング状態となる。また、対象
となるメモリ素子M22の属するコントロールゲートライ
ンCGL2を含めて、全てのメモリ素子のコントロール
ゲートラインCGL1・・・に基準電圧Vrefが印加され
る。
【0076】メモリ素子M22のソース、基板は接地さ
れ、コントロールゲートには基準電圧Vrefが印加され
る。したがって、メモリ素子M22の強誘電体が第2の状
態に分極していれば図4Aの点Xの電流に対応するチャ
ネルが形成され、第1の状態に分極していればチャネル
が形成されない(点Y)。さらに、メモリ素子M22のソ
ースは接地されているので、メモリ素子M22は、形成さ
れたチャネルに応じた電流を流す能力を有する状態とな
る。
【0077】なお、メモリ素子M22と同じ行のメモリ素
子M21・・・においては、ソース、基板がフローティン
グ状態とされるので、電流を流す能力を有する状態とは
ならない。また、メモリ素子M22と同じ列のメモリ素子
12・・・のソース、基板にも接地電圧が与えられる
が、トランジスタQO1がオフであるため、電流を流す能
力を有する状態とはならない。また、メモリ素子M22
行、列の双方が異なるメモリ素子M11・・・において
も、ソースがフローティング状態とされるので、チャネ
ルが形成されず、電流を流す能力を有する状態とはなら
ない。
【0078】したがって、メモリ素子M22の属する行の
ドレインラインDL2は、記録内容に応じた電流能力を
有することとなる。統合ドレインラインDLには、この
ドレインラインDL2のみが接続されている。したがっ
て、メモリ素子M22の書き込み内容に応じて(強誘電体
層の分極方向に応じて)、統合ドレインラインDLに、
設定最大ドレイン電流IOMAXか(図4の点X)、Oか
(図4の点Y)の電流が流れる。統合ドレインラインD
Lは、ドレイン電流判定回路50の判定入力端子60に
接続されている。したがって、メモリ素子M22の記録内
容に応じて、出力端子OUTから読み出し出力が得られ
る。
【0079】図11に、スタンバイ時の動作状況を示
す。この実施例では、対象となる素子を選択するための
端子C1、C2・・・、L1、L2・・・を全て「L」にす
れば(アドレス選択を行わなければ)、自動的にスタン
バイ状態となるようにしている。全てのメモリ素子
11、M12・・・、M21、M22・・・において、コント
ロールゲートに基準電圧が印加され、ソース、基板がフ
ローティング状態とされて、書き込み内容の変動が防止
される。
【0080】ところで、図1や図9に示すような回路に
おいては、強誘電体の特性やバイアスの選択によって
は、次のような誤動作を生じる場合もある。図13に、
不揮発性メモリ素子M22のコントロールゲートに「H」
レベルを与えて、書き込みを行う場合の状態を示す。対
象となるメモリ素子M22に書き込みを行う場合には、ソ
ースラインSL2を接地電圧とし、他のソースラインS
1、SL3・・・は、フローティング状態とする。ここ
で、メモリ素子M22ヘの書き込み時には、メモリM22
オンとなるため、ドレインラインDL2は接地電位とな
る。
【0081】この時、メモリ素子M22と同じ行にあるメ
モリ素子M21、M23・・・のうち、記憶状態によってオ
ンとなるものも存在する。たとえば、メモリ素子M21
オンになったとする。すると、メモリ素子M21のドレイ
ン・ソース間が導通して、ソースが接地電位となる。一
方、書き込みのためコントロールゲートラインCGL2
に与えられた電圧により、メモリ素子M21のコントロー
ルゲートには、「H」レベルの電圧が印加されている。
したがって、メモリ素子M21に誤書き込みを起こすおそ
れがある。
【0082】図14に、メモリ素子M22の読み出しを行
う場合の状態を示す。対象となるメモリ素子M22の内容
を読み出す場合には、コントロールゲートラインCGL
2を基準電圧Vrefにする。また、ソースラインSL2
接地電圧とし、他のソースラインSL1、SL3・・・を
フローティング状態とする。ここで、メモリ素子M22
オンとなるような記憶状態にあれば、ドレインラインD
2が接地電圧になる。
【0083】この時、同一行のメモリ素子M21、M23
・・のコントロールゲートにも基準電圧Vrefが与えら
れる。したがって、記憶状態によっては、これらのメモ
リ素子M21、M23がオンとなる。たとえば、メモリ素子
21がオンとなった場合には、メモリ素子M21のドレイ
ンの接地電圧が、メモリ素子M21のソース、ソースライ
ンSL1、メモリ素子M11のソースの経路で伝達され
る。一方、メモリ素子M11のコントロールゲートには、
基準電圧Vrefが印加されている。したがって、メモリ
素子M11に対して、誤書き込みを起こすおそれがある。
【0084】上記のような問題点を解決したのが、図1
5、図16に示す回路である。この実施例では、各メモ
リ素子のコントロールゲートにコントロールゲート保護
スイッチング手段であるコントロールゲート保護トラン
ジスタHC11、HC12・・・HC21、HC22・・・を設
けている。同一行のメモリ素子は、コントロールゲート
保護トランジスタを介して、同一のコントロールゲート
ラインに接続されている。また、このコントロールゲー
ト保護トランジスタHC11、HC21・・・は、選択端子
1に「H」が与えられるとオンとなり、コントロール
ゲート保護トランジスタHC12、HC22・・・は、選択
端子L2に「H」が与えられるとオンとなる。つまり、
対象となるメモリ素子の属する列以外のコントロールゲ
ート保護トランジスタは、オフとなるように構成されて
いる。
【0085】さらに、各メモリ素子のドレインにドレイ
ン保護スイッチング手段であるドレイン保護トランジス
タHD11、HD12・・・HD21、HD22・・・を設けて
いる。同一行のメモリ素子は、ドレイン保護トランジス
タを介して、同一のドレインラインに接続されている。
また、このドレイン保護トランジスタHD11、HD12
・・は、選択端子C1に「H」が与えられるとオンとな
り、ドレイン保護トランジスタHD21、HD22・・・
は、選択端子C2に「H」が与えられるとオンとなる。
つまり、対象となるメモリ素子の属する行以外のドレイ
ン保護トランジスタは、オフとなるように構成されてい
る。
【0086】図16、図17に、書き込み時の動作状態
を示す。ここでは、メモリ素子M22を書き込みの対象と
するメモリ素子として説明する。この場合には、端子C
2だけを「H」とし、他の端子C1・・・を「L」とする
とともに、端子L2だけを「H」とし、他の端子L1・・
・を「L」とする。これにより、保護トランジス夕HC
12、HC22・・・がオンとなり、対象とするメモリ素子
22に、コントロールゲートラインCGL2を介して、
書き込みに必要な電圧が印加される。一方、保護トラン
ジスタHC11、HC21・・・は、オフであるから、メモ
リ素子M11、M21・・・のコントロールゲートは、コン
トロールゲートラインCGL1から切り離される。した
がって、図l3、図14に示すような経路が形成され
ず、誤書き込みや誤消去のおそれがない。
【0087】また、端子C2だけを「H」とし、他の端
子C1・・・を「L」としているので、保護トランジス
タHD21、HC22・・・がオンとなり、対象とするメモ
リ素子M22が、統合ドレインラインDLに接続される。
一方、保護トランジスタHC11、HC12・・・は、オフ
であるから、メモリ素子M11、M12・・・のドレイン
は、ドレインラインDL1から切り離される。したがっ
て、図13、図14に示すような経路が形成されず、誤
書き込みや誤消去のおそれがない。
【0088】図17、図18は、メモリ素子M22を対象
として読み出す場合の動作状態を示すものである。読み
出しの際においても、対象メモリ素子M22の属する列以
外の列の保護トランジスタHC11、HC21・・・はオフ
となる。また、対象メモリ素子M22の属する行以外の行
の保護トランジスタHD11、HD12・・・はオフとな
る。したがって、図13、図14の太線で示すような経
路が形成されず、誤書き込みや誤消去のおそれがない。
【0089】図19、図20は、スタンバイ時の動作状
態を示すものである。スタンバイ時には、端子C1、C2
・・・、L1、L2・・・をすべて「L」とする。端子L
1、L2・・・の反転出力Riは、スタンバイ判定回路で
あるアンド回路91に与えられる。したがって、スタン
バイ判定回路91からは、「H」の判定出力ROが得ら
れる。これにより、トランジスタQZ1、QZ2・・・がオ
ンとなって、全てのコントロールゲート保護トランジス
タHC11、HC12・・・、HC21、HC22・・・がオン
となる。また、全てのトランジスタQV1、QV2・・・が
オンとなって、全てのソースラインSL1、SL2・・・
が接地電位となる。したがって、各メモリ素子のコント
ロールゲートに基準電圧Vrefが印加され、強誘電体層
の両端に外部電圧が印加されない。したがって、スタン
バイ時において、全てのメモリ素子の書き込み内容の変
化を防ぐことができる。
【0090】また、端子C1、C2・・・が「L」である
から、全てのドレイン保護トランジスタHD11、HD12
・・・、HD21、HD22・・・がオフとなる。したがっ
て、各メモリ素子のドレインが、ドレインラインから切
り離される。したがって、スタンバイ時において、全て
のメモリ素子の書き込み内容の変化を防ぐことができ
る。
【0091】なお、上記各実施例マトリクス配置に代え
て、図21に示すようなペアセル構造にしてマトリクス
を構成してもよい。
【0092】なお、この上記各実施例によれば、メモリ
ゲートMGをフローティング状態にして、書き込みおよ
び読み出しを行なうことができるので、メモリゲートM
Gを制御するラインが不要となり、構成を簡素化するこ
とができる。
【0093】また、上記各実施例では、ソーススイッチ
ング手段によって、ソースラインを接地するか否かをス
イッチングしているが、基準電圧を与えるか否かをスイ
ッチングするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図l】この発明の一実施例による不揮発性メモリの回
路図である。
【図2】図1の不揮発性メモリに用いた不揮発性メモリ
素子Mの構造を示す図である。
【図3】図2の不揮発性メモリ素子Mのシンボルを示す
図である。
【図4】図4Aは、不揮発性メモリ素子Mの特性を示す
図である。図4Bは、図4Aの特性を測定した時の回路
を示す図である。
【図5】図lの回路において、各モードでの印加電圧を
示す表である。
【図6】基準電圧発生回路41を示す図である。
【図7】ドレイン電流判定回路50を示す図である。
【図8】電流発生回路を示す図である。
【図9】この発明の一実施例による不揮発性メモリの書
き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す図である。
【図10】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
読み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図ll】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
スタンバイモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図12】図9の回路において、各モードでの印加電圧
を示す表である。
【図13】書き込み時における電圧印加経路を示す図で
ある。
【図14】読み出し時における電圧印加経路を求す図で
ある。
【図15】コントロールゲート保護スイッチング手段お
よびドレイン保護スイッチング手徴を設けた実施例の書
き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す図である。
【図16】コントロールゲート保護スイッチング手段お
よびドレイン保護スイッチング手段を設けた実施例の書
き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す図である。
【図17】コントロールゲート保護スイッチング手段お
よびドレイン保護スイッチング手段を設けた実施例の読
み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す図である。
【図18】コントロールゲート保護スイッチング手段お
よびドレイン保護スイッチング手段を設けた実施例の読
み出しモードに於ける各部の電圧状況を求す図である。
【図19】コントロールゲート保護スイッチング手段お
よびドレイン保護スイッチング手段を設けた実施例のス
タンバイモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図20】コントロールゲート保護スイッチング手段お
よびドレイン保護スイッチング手段を設けた実施例のス
タンバイモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図21】他のマトリクス構成を示す図である。
【図22】従来の不揮発性メモリの回路を示す図であ
る。
【符号の説明】
CG・・・コントロールゲート CGL1、CGL2・・・コントロールゲートライン MG・・・メモリゲート MGL1、MCL2・・・メモリゲートライン DL・・・ドレインライン SL1・・・・ソースライン M・・・不揮発性メモリ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/10 451 21/8247 29/788 29/792 H01L 29/78 371 (72)発明者 淵上 貴昭 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内 (72)発明者 上野山 博巳 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型のソース領域およびドレイン領
    域、 ソース領域とドレイン領域との間に形成された第2導電
    型のチャネル領域、 チャネル領域の上に、チャネル領域と絶縁して形成され
    た導電体層であるメモリゲート、 下部導電体層の上に形成された強誘電体層、 強誘電体層の上に形成された導電体層であるコントロー
    ルゲート、 を備えた不揮発性メモリ素子をマトリクス状に接続した
    不揮発性メモリであって、 各列の同一行の不揮発性メモリ素子のドレイン領域を接
    続するドレインライン、 各列の同一行の不揮発性メモリ素子のコントロールゲー
    トを接続するコントロールゲートライン、 各行の同一列の不揮発性メモリ素子のソース領域および
    チャネル領域を接続するソースライン、 を備えた不揮発性メモリ。
  2. 【請求項2】請求項1の不揮発性メモリにおいて、 各列のドレインラインを互いに接続する統合ドレインラ
    イン、 各ドレインラインごとに設けられ、各ドレインラインを
    統合ドレインラインを介してドレイン電流検出手段に接
    続するか否かのスイッチングをするドレインスイッチン
    グ手段、 を設けるとともに、 対象となる不揮発性メモリ素子の接続されたドレインラ
    インに設けられたドレインスイッチング手段をオンに
    し、他のドレインスイッチング手段をオフとするように
    構成したことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1の不揮発性メモリにおいて、 各列のドレインラインを互いに接続する統合ドレインラ
    イン、 各ドレインラインごとに設けられ、各ドレインラインを
    統合ドレインラインを介してドレイン電流検出手段に接
    続するか否かのスイッチングをするドレインスイッチン
    グ手段、 各ソースラインごとに設けられ、各ソースラインを接地
    電圧に接続するか否かまたは基準電圧に接続するか否か
    のスイッチングをするソーススイッチング手段、 各コントロールゲートラインごとに設けられ、書き込み
    のためのHレベルの電圧またはLレベルの電圧を印加す
    るか否かのスイッチングをするコントロールゲートスイ
    ッチング手段、 を備えたもの。
  4. 【請求項4】請求項3の不揮発性メモリにおいて、 不揮発性メモリの各行に対応して設けられ、第1の選択
    入力を受けて、前記ドレインスイッチング手段をオン・
    オフさせるとともに、第1の選択入力をコントロールゲ
    ートスイッチング手段のオン・オフの少なくとも一条件
    として用いる第1の選択手段、 不揮発性メモリの各列に対応して設けられ、第2の選択
    入力を受けて、前記ソーススイッチング手段をオン・オ
    フさせる第2の選択手段、 を備えたもの。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4の不揮発性メモリ
    において、 各コントロールゲートラインに、それぞれ不揮発性メモ
    リ素子のしきい値電圧と実質的に等しい基準電圧を供給
    する基準電圧発生回路が接続されていることを特徴とす
    るもの。
  6. 【請求項6】請求項3または請求項4の不揮発性メモリ
    において、 何れの行にも選択入力が与えられていない場合には、す
    べてのコントロールゲートスイッチング手段をオフにし
    て、コントロールゲートに基準電圧を与え、すベてのソ
    ーススイッチング手段をオンにして、ソースに接地電圧
    を与えるようにしたことを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5または6の不揮
    発性メモリにおいて、 各列の同一行の不揮発性メモリ素子のコントロールゲー
    トは、コントロールゲート保護スイッチング手段を介し
    て、コントロールゲートラインに接続されていることを
    特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項7の不揮発性メモリにおいて、 対象となる不揮発性メモリ素子の属する列のコントロー
    ルゲート保護スイッチング手段をオンとして、対象とな
    る不揮発性メモリ素子の属する列以外の列のコントロー
    ルゲート保護スイッチング手段をオフとして、読み出し
    および書き込み動作を行うことを特徴とするもの。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6または7の
    不揮発性メモリにおいて、 各列の同一行の不揮発性メモリ素子のドレイン領域は、
    ドレイン保護スイッチング手段を介して、ドレインライ
    ンに接続されていることを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】請求項9の不揮発性メモリにおいて、 対象となる不揮発性メモリ素子の属する行のドレイン保
    護スイッチング手段をオンとして、対象となる不揮発性
    メモリ素子の属する行以外の行のドレイン保護スイッチ
    ング手段をオフとして、読み出しおよび書き込み動作を
    行うことを特徴とするもの。
  11. 【請求項11】請求項1の不揮発性メモリに情報を書き
    込む方法であって、 対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたソースライ
    ンを接地し、他のソースラインをフローティング状態と
    し、 対象となっていない不揮発性メモリ素子が接続されたコ
    ントロールゲートラインに、不揮発性メモリ素子のしき
    い値電圧と実質的に等しい電圧を基準電圧として印加す
    るとともに、対象となる不揮発性メモリ素子が接続され
    たコントロールゲートラインに、前記基準電圧よりも大
    きいHレベルの電圧を印加して、対象となる不揮発性メ
    モリ素子の誘電体層を第1の状態に分極させるか、また
    は前記基準電圧よりも小さいLレベルの電圧を印加し
    て、対象となる不揮発性メモリ素子の誘電体層を第2の
    状態に分極させることにより、情報の書き込みを行うこ
    とを特徴とする書き込み方法。
  12. 【請求項12】請求項1の不揮発性メモリに書き込まれ
    た情報を読み出す方法であって、 対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたソースライ
    ンを接地し、他のソースラインをフローティング状態と
    し、 全てのコントロールゲートラインに、不揮発性メモリ素
    子のしきい値電圧と実質的に等しい電圧を基準電圧とし
    て印加し、 対象となる不揮発性メモリが接続されたドレインライン
    に流し得る電流が、前記しきい値電圧に対応する電流よ
    りも小さいか大きいかを判定して、書き込まれた情報を
    非破壊的に読み出すこと、 を特徴とする読み出し方法。
  13. 【請求項13】請求項lの不揮発性メモリのスタンバイ
    方法であって、 コントロールゲートラインの全てに不揮発性メモリ素子
    のしきい値電圧と実質的に等しい電圧を基準電圧を印加
    し、ソースラインの全てに接地電圧を印加するスタンバ
    イ方法。
  14. 【請求項14】書き込み時には請求項11の書き込み方
    法を用い、読み出し時には請求項12の読み出し方法を
    用い、スタンバイ時には請求項13のスタンバイ方法を
    用いる請求項1の不揮発性メモリの動作方法。
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