JPH0836708A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH0836708A
JPH0836708A JP18902094A JP18902094A JPH0836708A JP H0836708 A JPH0836708 A JP H0836708A JP 18902094 A JP18902094 A JP 18902094A JP 18902094 A JP18902094 A JP 18902094A JP H0836708 A JPH0836708 A JP H0836708A
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JP
Japan
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magnetic
tape
slider
magnetic head
magnetic core
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JP18902094A
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English (en)
Inventor
Eikichi Ariga
英吉 有賀
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッド感度を低下させずにスペーシングロス
を極力小さくする。 【構成】 磁気ギャップ2aを一対の磁気コア片2c,
2dの突き合わせ面で構成している。凸状のテープ摺動
面は、磁気コア片2c,2dのギャップ2a周辺のコア
凸部2c1,2d1と磁気コア片2c,2dを支持するテー
プスライダーのスライダー凸部42dと両凸部間42
d,2c1,2d1に介在する非磁性材12の非磁性凸部1
2a,12bとで構成され、磁気コア片2c,2dとテ
ープスライダー42を同材質とすると共に非磁性材12
を介して溶着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドに関する。
更に詳述すると、本発明は、スペーシングロスを極力小
さくするための磁気ヘッドの構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】スペーシングロスを極力小さく出来る磁
気ヘッドの一例が、米国特許第5,055,959号に
示されている。図10に、この米国特許第5,055,
959号に開示されている磁気ヘッドの概要を示す。
【0003】この磁気ヘッド組90の主要構成は、磁気
ギャップ98とそれを支持するテープスライダー92と
からなる。磁気ギャップ98の周辺は、そのギャップ上
を摺動するテープ96に対する耐摩耗性が同一の材質か
らなる摺動面94,94とされている。なお、この摺動
面94,94は、高さがHで長さがLの凸状とされてい
る。そして、摺動面94,94には、テープ96の走行
方向に対し直角方向、即ち、テープ幅方向となる軸10
0に沿って、狭い幅W2を持つ第二の摺動部94bと、
広い幅W1を持ち、かつ磁気ギャップ98を含む第一の
摺動部94aとが交互に隣接して設けられている。
【0004】このような構成となっているため、次のよ
うなステップで摩耗が生じる。軸100に沿う摺動面9
4の当初(t=0)の高さは、図11に示されるよう
に、どの場所でもHとなっている。しかし、磁気記録再
生装置が作動し、テープ96と磁気ヘッド組90との間
に摺動が生じると、摩耗が始まるが、その摩耗は場所に
よりその程度が異なる。即ち、テープ96の摺動面9
4,94に対する単位面積当たりの圧力は、ギャップ9
8及びその近傍では、広い面、即ち、幅広の第一の摺動
部94aの面でテープ96の圧力を受けるので、小さく
なる。一方、ギャップ98から軸100に沿って離れた
位置では、テープ96の圧力を幅の狭い第二の摺動部9
4bで受けるので、単位面積当たりの圧力は大きくな
る。このため、ギャップ98から離れた場所では、摩耗
が激しく、ギャップ98及びその近傍は、摩耗が少ない
状況となり、次第に出っ張る形となる。なお、この出っ
張りは、ある一定以上になると、テープ96との摩擦が
他の部分より大きくなり、削られる。この結果、一定の
高さを持った出っ張りがギャップ98及びその近傍に生
じる。図11に、一定時間経過後(t=tx)の軸10
0に沿う摺動面94の高さの状況を示す。このようにし
て、スペーシングロスが小さい磁気記録再生装置が構築
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、米国特許第
5,055,959号には、第一の摺動部94aと第二
の摺動部94bをどのような材質とするのか、磁気ギャ
ップ98をどのように形成するのか等の具体的構成は、
開示されていないが、幅広の第一の摺動部94aと幅の
狭い第二の摺動部94bを構成するテープスライダー
は、材質的に磁気コアと同一材質で構成されることが一
般的である。しかしながら、テープスライダーと磁気コ
アとを同一材質で構成すると、ヘッドインダクタンスが
上昇し、コイル巻数を多く取ることが出来ずにヘッド感
度が小さくなるといった問題が生ずる。
【0006】本発明は、ヘッド感度を落とさずにスペー
シングロスを極力小さくできる磁気ヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、一対の磁気コア片の突き合わせ
面で磁気ギャップを構成し、凸状のテープ摺動面を磁気
コア片のギャップ周辺のコア凸部と磁気コア片を支持す
るテープスライダーのスライダー凸部と両凸部間に介在
する非磁性材の非磁性凸部とで構成し、前記磁気コア片
と前記テープスライダーを同材質とすると共に前記非磁
性材を介して溶着するようにしている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の磁気
ヘッドにおいて、テープスライダーの磁気特性を、磁気
コア片の磁気特性より劣化させている。
【0009】更に、請求項3の発明は、テープスライダ
ーの磁気特性を含酸素雰囲気中での焼きなましによって
劣化させている。
【0010】更に、請求項4の発明は、テープスライダ
ーの磁気コア片を囲む穴部の磁気コア片と対向する縁に
磁気特性劣化材を成膜してから、焼きなましによって磁
気特性を劣化させている。
【0011】
【作用】したがって、上記のように構成された磁気ヘッ
ドでは、一対の磁気コア片を突き合わせて磁気変換ギヤ
ップを形成するように、非磁性材を介してテープスライ
ダーに固定すれば、この磁気コア片のギヤップ周辺のコ
ア凸部とテープスライダーのスライダー凸部と前記両凸
部と同じ高さの非磁性材とが凸状のテープ摺動面を構成
するようになる。しかも、磁気コア片とテープスライダ
ーとを同材質からなる部材で構成しているので、両部材
を組立、固定することにより、同一耐摩耗性の摺動面が
得られる。また、テープスライダーと磁気コア片とを非
磁性材を介して溶着しているので、磁気的結合が弱くな
る。
【0012】加えて、請求項2の発明では、テープスラ
イダーを、磁気コア片の磁気特性より劣る磁気特性を持
つテープスライダーとしているので、両者間の磁気的結
合は更に弱くなる。
【0013】更に、請求項3の発明は、テープスライダ
ーを含酸素雰囲気中での焼きなまし(アニーリング)に
よって磁気特性を劣化させているので、テープスライダ
ーと磁気コア片との磁気的結合が弱くなる。
【0014】更に、請求項4の発明は、テープスライダ
ーの磁気コアと対向する穴部の縁に磁気特性劣化材が焼
きなまし時に拡散することによって磁気コア周辺の磁気
特性が特に劣化する。このため、テープスライダーと磁
気コア片との磁気的結合が一層弱くなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0016】図1及び図2に本発明の磁気ヘッドの正面
及び下面から見た全体構成を示す。この磁気ヘッドは、
各二つずつの磁気ギャップを持つ三つの磁気ヘッド組
1,2,3から構成されている記録再生ヘッドである。
第一の磁気ヘッド組1の主要構成は、テープスライダー
41と、その穴部41a,41bに一個ずつ配置される
二つの記録用の磁気ギャップ1a,1bとからなる。第
二の磁気ヘッド組2の主要構成は、テープスライダー4
2と、その穴部42a,42bに一個ずつ配置される二
つの再生用の磁気ギャップ2a,2bとからなる。第三
の磁気ヘッド組3の主要構成は、テープスライダー43
と、その穴部43a,43bに一個ずつ配置される二つ
の記録用の磁気ギャップ3a,3bとからなる。
【0017】テープスライダー41,42の両者の間に
は、スペース部材51が、また、テープスライダー4
2,43の両者の間には、スペース部材52がそれぞれ
配置されていて、ケース7上に固定されている。また、
テープスライダー41,43の外側にはテープを安定走
行させるための部材であるアウトリガー61,62が配
置されている。そして三つのテープスライダー41,4
2,43等がケース7に嵌合された状態で、ヘッドプレ
ート8に固定される。このように構成された磁気ヘッド
は、図示しない磁気記録再生装置に組み込まれ、位置決
めピン9とヘッドプレート8に開けられた取り付け孔8
1,81とにより、位置決め固定される。なお、ヘッド
プレート8の下面に見える十字小ネジ10,10は、磁
気ヘッドを組み立てる際、カメラでその映像が取り込ま
れ、位置決め調整の基準として使われるものである。
【0018】図3から図5に、三つの磁気ヘッド組1,
2,3のうち、第二の磁気ヘッド組2の詳細構成を示
す。なお、他の磁気ヘッド組1,3は第二の磁気ヘッド
組2と同様な構成となっているので、説明は省略する。
【0019】第二の磁気ヘッド組2のテープスライダー
42は、フェライト等の酸化物磁性材料からなる棒状の
スライダー第一部材42wと、同じくフェライト等の酸
化物磁性材料からなる棒状のスライダー第二部材42y
とから構成されている。この両スライダー部材42w,
42yは、共に600〜800℃の高温大気中で焼きな
まし(アニーリング)され、磁気特性が劣化させられて
いる。スライダー第二部材42yには、穴部42a,4
2bを形成するための切欠き42e,42fと、テープ
と摺動する凸状のスライダー凸部42dとが設けられて
いる。なお、このスライダー凸部42dは、従来例で示
されている第二の摺動部に相当する。
【0020】この穴部42a,42bには、それぞれ一
対の磁気コア片2c,2dが入れられている。そして、
どちらか一方の突き合わせ面に、例えばセンダスト等の
金属磁性膜が被着されており、その突き合わせ面で磁気
ギャップ2a,2bが構成されている。各磁気コア片2
c,2dは、スライダー第一、第二部材42w,42y
と同材質の磁性材料からなり、それぞれに図示していな
いがコイルが巻回されている。また、磁気コア片2c,
2dには、磁気ループを構成するように、フェライト等
の酸化物磁性材料からなる磁気コア片2eが接合されて
いる。これらの磁気コア片2c,2d,2eとコイルで
磁気ヘッドチップ21,22を構成し、各磁気ヘッドチ
ップ21,22は、ガラス等の非磁性材12を介して、
スライダー第一部材42wやスライダー第二部材42y
に溶着支持されている。
【0021】この溶着支持は、図6に示されるように、
テープスライダー42の穴部42a,42bに入れられ
た二つの磁気ヘッドチップ21,22を治具11でその
状態に保持し、溶融した非磁性材12により、ボンディ
ングすることによりなされる。即ち、溶融した非磁性材
12をテープスライダー42と磁気ヘッドチップ21,
22の間の隙間に入れ、冷却固化することにより両者が
溶着される。
【0022】テープスライダー42に非磁性材12を介
して溶着支持された二つの磁気ヘッドチップ21,22
の回りには、それらを囲むように、シールドケース2h
が設けられており、そして、このシールドケース2h内
の空間に樹脂材を注入し、二つの磁気ヘッドチップ2
1,22を封止している。なお、外部と磁気ヘッドチッ
プ21,22のコイル等とを電気的に接続するための複
数の端子を有する端子部212が磁気変換ギヤップ2
a,2bとは反対側に突き出ている。
【0023】次に、このように構成された第二の磁気ヘ
ッド組2の磁気ギャップ2aの周辺構造について、図7
に基づき説明する。スライダー第一部材42wとスライ
ダー第二部材42yの切り欠き42eとで形成された穴
部42aには、一対の磁気コア片2c,2dが入れら
れ、その隙間には非磁性材12が充填されている。
【0024】スライダー第二部材42yのスライダー凸
部42dの高さHは、磁気コア片2c,2dのコア凸部
2c1,2d1と同じ高さ面となるように設定されている。
なお、このコア凸部2c1,2d1は、従来例で示されてい
る第一の摺動部に相当する。また、スライダー凸部42
dと磁気コア片2c,2dのコア凸部2c1,2d1の間に
充填されている非磁性材12の高さも、両凸部と同じ高
さHになるように形成されている。一方、スライダー凸
部42dの幅W2は、コア凸部2c1,2d1の各長さを足
した幅W1より狭くなっている。
【0025】そして、非磁性材12の両凸部と同じ高さ
に設定されている非磁性凸部12a,12bは、台形状
に形成されている。即ち、スライダー凸部42dの近傍
は、幅W2とされ、コア凸部2c1,2d1に近づくに従い
幅広とされ、コア凸部2c1,2d1に接する部分は、幅W
1となり最も広くなっている。この非磁性凸部12a,
12bは、従来例で示されている第一の摺動部と第二の
摺動部の中間的な機能を果たしている。
【0026】このようにして、スライダー凸部42dと
コア凸部2c1,2d1と非磁性凸部12a,12bが、テ
ープ摺動面を構成する形となっている。なお、非磁性材
12の耐摩耗性は、スライダー凸部42dやコア凸部2
c1,2d1と略等しくなるように設定されている。
【0027】次に、以上のように構成された磁気ヘッド
の摩耗状況について説明する。
【0028】磁気記録再生装置に組み込まれた磁気ヘッ
ドのテープ摺動面の当初(t=0)の高さは、図8に示
されるように、どの場所でもHとなっている。これは従
来と同様である。しかし、磁気記録再生装置が作動し、
図示しないテープがテープ摺動面上を矢示C方向に摺動
すると、摩耗が生じ始める。その際、テープ摺動面を構
成するコア凸部2c1,2d1における、テープの単位面積
当たりの圧力は、他のテープ摺動面であるスライダー凸
部42dより小さくなる。これは、コア凸部2c1,2d1
の各長さを足した幅W1が、スライダー凸部42dの幅
W2より大きいためである。このため、スライダー凸部
42dは、摩耗が激しく、コア凸部2c1,2d1は、摩耗
が少ない状況となり、図8に示されるように、次第にコ
ア凸部2c1,2d1が出っ張る形となる(t=ta)。な
お、非磁性凸部12a,12bは、スライダー凸部42
dとコア凸部2c1,2d1をつなぐ形で摩耗される。な
お、この非磁性凸部12a,12bを両凸部42d,2
c1,2d1より耐摩耗性が大きい材料にしたとしても、若
干窪みの程度が大きくなるが、つなぐ形での摩耗は同様
になされる。これは、非磁性凸部12a,12bの幅が
ある程度広く形成されているからである。このようにし
て、次第にコア凸部2c1,2d1が出っ張る。この出っ張
りは、ある一定以上になると、テープとの摩擦が他の部
分より大きくなり、削られる。この結果、一定の高さを
持った出っ張りがギャップ1a,1b,2a,2b,3
a,3b及びその近傍に生じる。図8に、一定時間経過
後(t=tx)のテープ摺動面の高さの状況を示す。こ
のようにして、テープと磁気ギャップ1a,1b,2
a,2b,3a,3bとのスペーシングロスが小さい磁
気記録再生装置が構築される。
【0029】そして、テープ摺動面の耐摩耗性を同一に
するという要求を、簡単な構成で達成すべく、磁気コア
片2c,2dとテープスライダー42とを同材質からな
る部材としているので、両者を直接、接合すると磁気ヘ
ッドのインダクタンスが上昇してしまい、コイル巻数を
多くとることができず、ヘッド感度が小さくなる問題が
生ずる。この問題に対し、本実施例では、非磁性材12
を介してテープスライダー42に固定しているので、磁
気的結合は弱く、磁気ヘッドのインダクタンスは上昇し
ない。加えて、テープスライダー42の各部材42w,
42yをアニールして磁気特性を劣化させているので、
更に、磁気ヘッドのインダクタンスは上昇しない。
【0030】なお、磁気ヘッドのインダクタンスを上昇
させないようにするには、磁気コア片2c,2dとテー
プスライダー42との間隔を大きくすれば良いが、単純
に間隔を大きくするだけであると、磁気ギャップ1a,
1b,2a,2b,3a,3bとその周辺の面圧を下げ
て、その部分を出っ張らすという構成が取れなくなり、
スペーシングロスが大きくなる。これに対し、本実施例
は、非磁性材の活用により、米国特許第5,055,9
59号に開示されている磁気ヘッドの良さを維持すると
共に、磁気ヘッドのインダクタンスが上昇せず、ヘッド
感度を大きく出来るという良さを併せ持つ磁気ヘッドを
得ることが出来る。なお、本実施例の焼きなましは、ス
ライダー第一部材42wとスライダー第二部材42yの
両者に実施されているが、一方だけの処理や、穴部41
a,…,42b周辺のみの処理でも一定の効果は得られ
る。穴部41a,…,42bの周辺のみの磁気特性を劣
化させる方法としては、テープスライダー42内に拡散
しやすいもので磁気特性を劣化させる材料、例えば、ガ
ラスやクロム等を穴部41a,…,42bに成膜し、焼
きなましする方法がある。
【0031】なお、磁気特性を劣化させる材料の成膜を
せず、しかも、焼きなましさえ行わない場合でも、非磁
性材の介在により磁気ヘッドのインダクタンスの上昇を
押さえる効果は発生している。また、テープスライダー
42の磁気特性を劣化させる方法としては、焼きなまし
等の熱処理の他、圧力を加え内部応力を増加させる等の
方法がある。
【0032】更に、磁気コア片2c,2dとテープスラ
イダー42との磁気的結合を弱くする他の方法として、
非磁性材12とテープスライダー42との間に、磁気的
結合を弱める他の非磁性材を介在させ、二層の非磁性材
としたり、テープスライダー42の磁気特性を弱めるク
ロム等の磁気特性劣化材を介在又は穴部41a,…,4
2b周辺に成膜させる方法がある。この磁気特性劣化材
を成膜させることにより、成膜後のアニール処理や時間
経過による拡散により、テープスライダー42の磁気特
性が弱まる効果が生じる。
【0033】なお、上述の実施例は、本発明の好適な実
施例の一例ではあるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実
施可能である。例えば、上述の実施例は、テープ側が動
く磁気記録再生装置の例であるが、本発明の磁気ヘッド
は、磁気ヘッドが駆動するシステムにも利用出来る。ま
た、テープとしては、通常の磁気テープの他、通帳やク
レジットカード等の磁気媒体が利用できる。また、上述
の実施例では、コア凸部2c1,2d1を第一の摺動部と
し、スライダー凸部42dを第二の摺動部としている
が、図9のように磁気ギャップ2aの形成の仕方を変え
ることにより、コア凸部2c1,2d1を第二の摺動部と
し、コア凸部2c1,2d1の一部とスライダー凸部42d
を第一の摺動部としても良い。更に、テープスライダー
42は、スライダー第一部材42wとスライダー第二部
材42yの二部材とされているが、スライダー凸部42
dを更に別部材としても良い。その際、スライダー凸部
42dと磁気コア片2c,2dのみを同材質とし、テー
プスライダー42の他の部材は、真鍮や鉄等のコストの
安い材料を使うようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明の磁気ヘッドでは、一対の磁気コア片の突き合
わせ面で磁気ギャップを構成し、凸状のテープ摺動面を
この磁気コア片のギャップ周辺のコア凸部と磁気コア片
を支持するテープスライダーのスライダー凸部と両凸部
間に介在する非磁性材の非磁性凸部とで構成し、磁気コ
ア片とテープスライダーを同材質とすると共に非磁性材
を介して溶着するようにしているので、スペーシングロ
スを小さくできると共に、磁気ヘッドのインダクタンス
が上昇せず、ヘッド感度も大きくできる。
【0035】また、請求項2の発明は、請求項1の磁気
ヘッドにおいて、テープスライダーを、磁気コア片の磁
気特性より劣る磁気特性を持つテープスライダーとして
いるので、両者間の磁気的結合は更に弱くなる。そのた
め、磁気ヘッドのインダクタンスの上昇は更に抑制さ
れ、ヘッド感度は一層良好なものとなる。
【0036】更に、請求項3の発明は、テープスライダ
ーを焼きなましによって磁気特性を劣化させているの
で、簡単で確実にテープスライダーの磁気特性を劣化さ
せることができる。
【0037】更に、請求項4の発明は、テープスライダ
ーの磁気コア片と対向する穴部の縁に、磁気特性劣化材
を焼きなましの際に拡散させるようにしているので、テ
ープスライダーと磁気コア片との磁気的結合が一層弱く
なり、磁気ヘッドの感度は一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドを正面から見た全体構成図
である。
【図2】本発明の磁気ヘッドを下方から見た全体構成図
である。
【図3】本発明の磁気ヘッドを構成する三つの磁気ヘッ
ド組1,2,3のうち、第二の磁気ヘッド組2の正面図
である。
【図4】図3の矢示IVから見た第二の磁気ヘッド組2の
側面図である。
【図5】図3の矢示V から見た第二の磁気ヘッド組2の
側面図である。
【図6】テープスライダーと磁気ヘッドチップの溶着方
法の説明図である。
【図7】本発明の磁気ヘッドの磁気ギャップ周辺の詳細
構成図である。
【図8】本発明の磁気ヘッドのテープ摺動面の摩耗状況
を示すグラフである。
【図9】本発明の磁気ヘッドの他の実施例を示す図であ
る。
【図10】従来の磁気ヘッドの構成図である。
【図11】従来の磁気ヘッドのテープ摺動面の摩耗状況
を示すグラフである。
【符号の説明】
1a,1b,2a,2b,3a,3b 磁気ギャップ 2c,2d 磁気コア片 2c1,2d1 コア凸部 12 非磁性材 12a,12b 非磁性凸部 41,42,43 テープスライダー 42d スライダー凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープが摺動する磁気ギャップの周辺を
    凸状のテープ摺動面とし、そのテープ摺動面を前記ギャ
    ップ近傍の第一の摺動部とこの第一の摺動部に対しテー
    プ幅方向に隣接する第二の摺動部に区分し、前記第一の
    摺動部を、テープ走行方向に関し、前記第二の摺動部よ
    り長くし、かつ前記第一の摺動部と前記第二の摺動部の
    耐摩耗性を略同一とした磁気ヘッドにおいて、一対の磁
    気コア片の突き合わせ面で前記磁気ギャップを構成し、
    前記凸状のテープ摺動面を前記磁気コア片のギャップ周
    辺のコア凸部と前記磁気コア片を支持するテープスライ
    ダーのスライダー凸部と両凸部間に介在する非磁性材の
    非磁性凸部とで構成し、前記磁気コア片と前記テープス
    ライダーを同材質とすると共に前記非磁性材を介して溶
    着したことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記テープスライダーの磁気特性を、磁
    気コア片の磁気特性より劣化させたことを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記テープスライダーを含酸素雰囲気中
    で焼きなまして磁気特性を劣化させたことを特徴とする
    請求項2記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記テープスライダーの前記磁気コア片
    を囲む穴部の前記磁気コア片と対向する縁に磁気特性劣
    化材を成膜して、テープスライダーを焼きなましたこと
    を特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド。
JP18902094A 1994-07-20 1994-07-20 磁気ヘッド Pending JPH0836708A (ja)

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JP18902094A Pending JPH0836708A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 磁気ヘッド

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JP (1) JPH0836708A (ja)

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