JPH0836694A - 駐車場入庫案内システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入場する車両に対応して駐車効率の高い駐車
先を選択するとともに、利用客がスムーズに降車位置即
ち駐車先或いは機械式駐車ユニットにおける適正な入庫
口に車両を移動させることのできる駐車場入庫案内シス
テムを提供することである。 【構成】 入場口に車両Ｃの車種を特定できる車体情報
を測定できる車両検知器２と、入場ゲート３と、入場誘
導案内表示器４と、駐車券発行機５とが設けられてお
り、入場路１は複数の分岐路１Ａ〜１Ｄが途中で分岐さ
れ、各分岐路１Ａ〜１Ｄに第１〜第４駐車装置６Ａ〜６
Ｄがそれぞれ接続される。入場路１の分岐路１Ａ〜１Ｄ
への分岐点に第１内部誘導表示器７Ａ〜７Ｄがそれぞれ
配設され、各第１内部誘導表示器７Ａ〜７Ｄの手前位置
に第１内部車両検知器２Ａ〜２Ｄがそれぞれ設置され、
各分岐路１Ａ〜１Ｄ内において各駐車装置６Ａ〜６Ｄの
入口の近傍に第２内部車両検知器20Ａ〜20Ｄが設けら
れ、各駐車装置６Ａ〜６Ｄの内部の入口近傍に第２内部
誘導表示器８Ａ〜８Ｄが設置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、平面駐車場、自走式ま
たは機械式立体駐車場において、効率良く駐車室を利用
することのできる駐車場入庫案内システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、平面駐車場、自走式または機械
式立体駐車場においては、車両の入庫の際に空いた駐車
先のある駐車室、並びに駐車室内において駐車先を指示
する係員が配置されていることがあり、この場合は入場
時に係員から駐車券を受取り、入場した後は係員の指示
に従って空いている駐車先に車両を駐車させる。ところ
が、空いた駐車先のある駐車室を表示装置によって機械
的に表示しているが、駐車室内において駐車先を指示す
る係員が配置されていない場合も多く、この場合は入場
した後、車両の運転者即ち利用客が自分で空いた駐車室
を探して駐車することになる。また、入場の際に車両が
入場ゲート前に停車したことを車両検知器により確認し
て駐車券発行機が駐車券を自動発行し、利用客が駐車券
を受け取ると入場ゲートが開き、入場した車両は利用客
が自分で空いた駐車室並びに駐車先を探して駐車するこ
とになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の駐車場入庫案内システムにおいては、利用客に告知
する情報量が少なく、空いた駐車先を指示する係員が配
置されていない場合には利用客が自分で空いた駐車先を
探して駐車しなくてはならないから、後続の車両がある
とき等に自分の駐車先を決定するのに迷ったり、空いた
駐車先の数よりも多数の車両が同じ駐車室に入ってしま
い、混乱を招く恐れがあった。また、車両の導入路が複
数ある場合には、どの導入路を行くと良いのか不明であ
り、必ずしも先に駐車室に入った車両が駐車先を早く見
つけることができず、後から入った車両が先に駐車先を
見つけて駐車してしまうという問題があった。さらに、
車両の寸法に関係なく入場させるため、大きい車両（例
えば、ワゴン車）が駐車先を見つけるのに、手間がかか
るという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、入場する車両に対応して
駐車効率の高い駐車先を選択するとともに、利用客がス
ムーズに降車位置即ち駐車先或いは機械式駐車ユニット
における適正な入庫口に車両を移動させることのできる
駐車場入庫案内システムを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の駐車場入庫案内システムは、駐車場の入場口
において、入庫する車両の車種を判別する手段と、判別
した車種に応じて駐車室の有無を判定し、駐車先を決定
する手段と、少なくとも判別した車種と駐車先への方向
指示情報及び駐車場内の状況を表示する手段とを備えた
ものである。また、少なくとも２基の駐車装置を備えた
駐車場において、個々の駐車装置への分岐路の近傍位置
に設置された車両検知手段と、車両が通過するまで車両
の進行方向を指示する内部誘導表示手段とを備えると良
い。さらに、判別した車種と決定された駐車先とを記憶
する手段を備えると良い。

【０００６】

【作用】入庫する車両の車種を判別する手段と、車種に
応じて駐車室の有無を判定し、駐車先を決定する手段
と、少なくとも判別した車種と駐車先への方向指示情報
及び駐車場内の状況を表示する手段とを備えたことによ
り、入場時に利用客が駐車先に関する情報を十分に知る
ことができ、安心して入場することができる。また、少
なくとも２基の駐車装置を備えた駐車場において、個々
の駐車装置への分岐路の近傍位置に設置された車両検知
手段と、車両が通過するまで車両の進行方向を指示する
内部誘導表示手段とを備えることにより、誤りなく所定
の停車位置に車両を移動させることができる。さらに、
判別した車種と決定された駐車先とを記憶する手段を備
えることにより、利用客が駐車券を紛失した場合に、記
憶した車種判定情報によって速やかに利用客の車両を特
定しうるものである。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を図を参照して説明する。図
１において本発明を適用した駐車場の一例を説明する
と、駐車場への入場路１の適所に、入場するために停止
した車両Ｃの車体寸法、色、ナンバープレート等の車種
を特定できる車体情報を測定できる車両検知器２と、入
場ゲート３と、入場誘導案内表示器４と、駐車券発行機
５とが設けられており、出口に接続されている入場路１
は複数の分岐路１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄが途中で分岐さ
れ、各分岐路１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄは第１，第２，第
３，第４駐車装置６Ａ，６Ｂ，６Ｃ，６Ｄにそれぞれ接
続されている。第１〜第４駐車装置６Ａ〜６Ｄは、平面
駐車装置、或いは自走式または機械式立体駐車装置の何
れでも良く、両駐車装置が同じ形式でも異なる形式でも
良いものであり、本実施例においては両駐車装置が同じ
形式の駐車装置であるとしており、一例として第１駐車
装置６Ａについて説明すると、第１駐車装置６Ａは複数
の駐車ユニット61，62，63を備えている。

【０００８】入場路１の分岐路１Ａ〜１Ｄへの分岐点に
第１内部誘導表示器７Ａ〜７Ｄがそれぞれ天井から吊り
下げる等して配設され、各第１内部誘導表示器７Ａ，７
Ｂ，７Ｃ，７Ｄの手前位置に第１内部車両検知器２Ａ，
２Ｂ，２Ｃ，２Ｄがそれぞれ設置されており、各分岐路
１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ内において各駐車装置６Ａ，６
Ｂ，６Ｃ，６Ｄの入口の近傍に第２内部車両検知器20
Ａ，20Ｂ，20Ｃ，20Ｄが設けられており、各駐車装置６
Ａ，６Ｂ，６Ｃ，６Ｄの内部の入口近傍で駐車ユニット
の前方位置に、各分岐路１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄの出口
にそれぞれ対向する第２内部誘導表示器８Ａ，８Ｂ，８
Ｃ，８Ｄが設置されている。なお、第１内部車両検知器
２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ及び第２内部車両検知器20Ａ，
20Ｂ，20Ｃ，20Ｄは、必ずしも車種を検出する機能を備
える必要がなく、単に車両の通過を確認するだけでも良
い。

【０００９】図２において、本発明の入庫案内システム
の一例を説明すると、入場ゲート３の直前で停止した車
両を車両検知器２が検知すると、該車両の車体寸法、
色、ナンバープレート等の車種を特定できる車体情報を
測定し、車種判別装置11において車種を特定し（例え
ば、小型車、普通車の区別）、車種特定信号をホストコ
ンピュータ10に入力する。各駐車装置６Ａ〜６Ｄからそ
れぞれの駐車スペースの使用状況が駐車先情報信号とし
てホストコンピュータ10に入力される。

【００１０】ホストコンピュータ10において、車種判別
装置11からの車種特定信号と、各駐車装置６Ａ〜６Ｄか
らの駐車先情報信号とに基づいて、車体寸法等と駐車室
の空き具合から入庫する車両が入庫可能な車両であるこ
とを確認し、駐車装置の利用効率が最も高い駐車先を選
択（例えば、入庫時間が近い車両を散在させる等）し、
駐車券発行機５に駐車券発行信号を出力して駐車券（入
庫時刻、駐車先等を印字する）を発行させるとともに、
入庫表示案内装置４に駐車先決定信号を出力して入庫表
示案内装置４に車種、駐車装置並びに方向指示（例え
ば、駐車装置及び駐車先に向かう方向の矢印等）等を示
す入庫先案内表示を表示させる。

【００１１】図３は入庫表示案内装置４による入庫先案
内表示の一例を示すもので、図３の表示は、車両Ｃの車
種が小型車で、機械式の駐車ユニットを備えた３か所の
駐車装置、第１〜第３駐車装置６Ａ〜６Ｃにおいて、第
１駐車装置６Ａは小型車は空車で普通車は満車、第２駐
車装置６Ｂは休庫、第３駐車装置６Ｃは小型車は満車で
普通車は空車であり、自走式の駐車装置６Ｄは空車であ
って、車両Ｃに対して第１駐車装置６Ａに向かうように
矢印Ｆが表示されている。なお、車両Ｃが駐車室に対し
て大きすぎる時等、適当な駐車先が見つからない場合、
車両Ｃに対して出口に向かう方向矢印を表示する。

【００１２】車両Ｃの利用客が駐車券を取ると、駐車券
発行機５から入場ゲート３にゲート開信号が出力されて
入場ゲート３が開き、車両Ｃが入場する。車両Ｃが入場
ゲート３から入場路１を通り、第１内部車両検知器２Ａ
が車両Ｃの走行を検知すると、車両検知信号がホストコ
ンピュータ10に出力され、ホストコンピュータ10から第
１内部誘導表示器７Ａに入庫先案内表示（方向指示のみ
でも可）を表示させ、分岐路１Ａに進入することを指示
する。駐車先が第１駐車装置６Ａであるから、車両Ｃが
分岐路１Ａへ進入し、第２内部車両検知器20Ａが車両Ｃ
の走行を検知すると第１駐車装置６Ａ内の第２内部誘導
表示器８Ａに入庫先案内表示（駐車ユニット、駐車先ア
ドレス、方向指示等）を表示させ、車両Ｃはこの入庫先
案内表示にしたがって走行し、指示された停止位置即ち
降車位置で停止する。

【００１３】なお、上記実施例においては、車種の判定
として小型車と普通車とを判定しているだけであるが、
車両の色、ナンバープレート等による車種判定を行うこ
とにより、利用客が駐車券を紛失した場合に、ホストコ
ンピュータ10に記憶した車両の色、ナンバープレート等
の車種判定情報によって速やかに利用客の車両を特定し
うるものである。また、入庫表示案内装置４並びに第
１，第２内部誘導表示器７，８の表示は車両が通過した
時点で消去される。

【００１４】

【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。入庫する車両
の車種を判別する手段と、車種に応じて駐車室の有無を
判定して駐車先を決定する手段と、少なくとも判別した
車種と駐車先への方向指示情報及び駐車場内の状況を表
示する手段とを備えたことにより、入場時に利用客が駐
車先に関する情報を十分に知ることができ、安心して入
場することができる。また、少なくとも２基の駐車装置
を備えた駐車場において、個々の駐車装置への分岐路の
近傍位置に設置された車両検知手段と、車両が通過する
まで車両の進行方向を指示する内部誘導表示手段とを備
えることにより、確実且つ速やかに所定の停車位置に車
両を移動させることができる。さらに、判別した車種と
決定された駐車先とを記憶する手段を備えることによ
り、利用客が駐車券を紛失した場合に、記憶した車種判
定情報によって速やかに利用客の車両を特定しうるもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を適用する駐車場の一例の概略図であ
る。

【図２】 本発明の実施例である入庫案内システムのブ
ロック図である。

【図３】 本発明における入庫先案内表示画面の一例で
ある。

【符号の説明】

１ 入場路、２ 車両検知器、３ 入場ゲート、４ 入
場誘導案内表示器 ５ 駐車券発行機、６Ａ 第１駐車装置、６Ｂ 第２駐
車装置 ６Ｃ 第３駐車装置、６Ｄ 第４駐車装置 ２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ 第１内部車両検知器 ７Ａ，７Ｂ，７Ｃ，７Ｄ 第１内部誘導表示器 ８Ａ，８Ｂ，８Ｃ，８Ｄ 第２内部誘導表示器 20Ａ，20Ｂ，20Ｃ，20Ｄ 第２内部車両検知器 10 ホストコンピュータ、11 車種判別装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雫石 明 神奈川県横浜市金沢区大川３番１号 東急 車輛製造株式会社パーキングシステム事業 部技術部内 (72)発明者 明石 研磁郎 東京都大田区西六郷４−28−１ 山武ハネ ウェル株式会社ＦＡシステム事業部計装技 術部内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 駐車場の入場口において、入庫する車両
   の車種を判別する手段と、判別した車種に応じて駐車室
   の有無を判定し、駐車先を決定する手段と、少なくとも
   判別した車種と駐車先への方向指示情報及び駐車場内の
   状況を表示する手段とを備えたことを特徴とする駐車場
   入庫案内システム。
2. 【請求項２】 少なくとも２基の駐車装置を備えた駐車
   場において、個々の駐車装置への分岐路の近傍位置に設
   置された車両検知手段と、車両が通過するまで車両の進
   行方向を指示する内部誘導表示手段とを備えたことを特
   徴とする請求項１に記載された駐車場入庫案内システ
   ム。
3. 【請求項３】 判別した車種と決定された駐車先とを記
   憶する手段を備えたことを特徴とする請求項１または２
   に記載された駐車場入庫案内システム。