JPH0835574A - カートリッジバルブ - Google Patents

カートリッジバルブ

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JPH0835574A
JPH0835574A JP19495794A JP19495794A JPH0835574A JP H0835574 A JPH0835574 A JP H0835574A JP 19495794 A JP19495794 A JP 19495794A JP 19495794 A JP19495794 A JP 19495794A JP H0835574 A JPH0835574 A JP H0835574A
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JP
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valve
pressure fluid
chamber
port
cartridge valve
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JP19495794A
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English (en)
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Shiro Furuhashi
司朗 古橋
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧システムの占める容積を小さくし、作
成コストを低下させ、また、圧力流体の漏れをなす。 【構成】 圧力流体の供給及び排出によって駆動を伝
達する油圧駆動装置本体を構成する装着可能なカートリ
ッジバルブ10において、圧力流体が流入する入力ポー
ト33と、入力ポート33から流入した圧力流体を駆動
伝達手段に供給する供給ポート32と、第1室31に設
けられた逆止弁36と、駆動伝達手段に供給された圧力
流体を排出する排出ポート38と、第1室31に連通さ
れた連通路46を介して形成された第2室39に設けら
れ、第2室39に連通された排出ポート38との連通を
調節する主弁42と、主弁42の開閉を制御する制御手
段50とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】医療用検査台等を駆動手段への圧
力流体の供給により上下動させる油圧システムに使用さ
れるカートリッジバルブに関し、特に、逆止弁を一体に
形成したカートリッジバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から二段式立体駐車装置、医療用検
査台、そしてホームエレベータ等の駆動機構に図8に示
すような油圧システムが使用されている。この油圧シス
テムでは、工場等で使用される高圧の工業用油圧より油
圧を使用し、また、モータについては連続運転するもの
ではなく間欠定格するものを使用したものである。図8
は、油圧システムの概念図を示す図である。例えば、二
段式立体駐車装置の場合、車を載せたリフトを上昇させ
るときには、油圧システム81によってシリンダ82を
駆動させることによって行なう。具体的には、タンク8
3に満たされた作動流体が、吸入パイプ84を介してモ
ータ85によって駆動されるポンプ86によって吸い上
げられる。そして更に、吸い上げられた作動流体は、ポ
ンプ86によって連結パイプ87、逆止弁88そして供
給パイプ89を介してシリンダ82へ圧力流体として供
給される。
【0003】このようにして、高圧の圧力流体がシリン
ダ82のシリンダ室82aに供給されると、ピストン8
2bが圧力を受けて押し出され、その力を受けて不図示
の駆動伝達手段を介してリフトが上昇する。そして上昇
したところで、圧力流体の供給を止めると、その圧力流
体は逆止弁88によって逆流が防止されるため、つり合
を保ってリフトを上昇した状態を維持する。一方、リフ
トを下降させる場合には、排出バルブ92を開弁させる
とシリンダ82のシリンダ室82a内の圧力流体が、排
出パイプ93からその排出バルブ92を介してタンク8
3へ排出される。従って、シリンダ室82a内の圧力流
体が排出する事による圧力低下によりピストン82bが
引かれ、それに連動してリフトが下降する。
【0004】そこで次に、従来の油圧システムにおいて
使用されている排出バルブ92について説明する。図9
は、その排出バルブの構造を示す断面図である。この排
出バルブは、例えば、医療用検査台等に備えられたポン
プ、リリーフ弁、逆止弁からなる油圧回路に取り外し可
能に装着されるものであり、以下カートリッジバルブ9
2という。カートリッジバルブ92の上部は、両端部に
フランジを有する中空円筒状のコイルボビン101の胴
部に銅線が巻かれたコイル102があり、そのコイル1
02の外周は磁気枠103によって囲まれている。ま
た、コイルボビン101の円筒内には、磁性体金属材料
から成る固定筒104が下から挿入固定されている。コ
イルボビン101の円筒内には、固定鉄心105が上か
らコイル102のほぼ中央付近まで挿入され、その固定
鉄心105と固定筒104を介して非磁性体金属材料か
らなるプランジャーガイド113が、溶接又はロー付け
によって固定されている。その固定鉄心105の下部に
は、プランジャ106がスプリング107によって上方
から付勢され、上下方向に移動可能に嵌合され保持され
ている。
【0005】一方、カートリッジバルブ92の下部は、
シリンダからの圧力流体が流入する入力ポート108
と、タンク83へ圧力流体を排出する排出ポート109
とが連通された挿入孔110に嵌挿されている。そし
て、カートリッジバルブ92の下部は、プランジャ10
6の下端部には先端が円錐形状のパイロット弁体111
が、パイロット弁座112に当接するように装着されて
いる。また、ポペット弁体114は、その下端にパイロ
ット孔116及び側部に孔117が形成され、ポペット
弁座115に当接し、ポペット孔118を塞ぐように装
着されている。
【0006】そして、このよな構成を有するカートリッ
ジバルブ92は、油圧システムの作動時、即ちシリンダ
82から圧力流体を排出する時に次のように作用する。
先ず、コイル102への通電前には、プランジャ106
がスプリング107により下向きに付勢され、パイロッ
ト弁体111がパイロット弁座112に当接し、ポペッ
ト弁体114がポペット弁座115に当接している。こ
れにより、入力ポート108と排出ポート109とは連
通しないために、シリンダ82内の圧力流体は排出され
ない。そこで、コイル102が通電されると、固定鉄心
105の上下方向に磁界が発生し、固定鉄心105は電
磁石となってプランジャ106が吸引される。この吸引
力は、スプリング107のバネ力よりも強いので、プラ
ンジャ106は、固定鉄心105に当接する位置まで移
動する。これにより、パイロット弁体111がパイロッ
ト弁座112から離れ、パイロット孔116が開き、パ
イロット内部の圧力が低くなり、ポペット弁体114が
浮き上がってポペット弁座115から離れ、入力ポート
108と排出ポート109とが連通し、シリンダ室82
a内の圧力流体がタンク83へ排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成を有する油圧
システム81は、二段式立体駐車装置や車両搭載用リフ
ト、それに医療用検査台や美容店用の椅子等にも使用さ
れるが、特に医療用検査台や美容店用の椅子等のように
使用対象装置そのものが小さいものでは、その油圧シス
テム81の構成部分が突出する等して外観を悪くするだ
けでなく、配置位置にも不都合な場合があるため、その
油圧システム81自体の占める容積がより小さいことが
望まれる。しかし、従来の油圧システムでは、モータポ
ンプ、リリーフ弁、逆止弁、そして排出弁の各々を油圧
回路に形成あるいは設けるため、その油圧システム81
自体の容積が大きくなってしまう。また、例えば逆止弁
等のように油圧システムを構成する油圧回路途中に加工
するものについては、その加工に手間がかかり、圧力流
体の漏れに特に注意を要する逆止弁やカートリッジバル
ブについてはなおさらである。
【0008】ところで、二段式立体駐車装置、医療用検
査台や美容店用の椅子等への油圧システム81の使用で
は、使用時にリフト等を上昇した状態に維持しておく
が、油圧システムをコンパクトに収めるようモータは小
型のものを使用するため、発熱防止により連続運転をす
ることはできず、間欠定格を使用しなければならない。
しかし、この時に圧力流体の漏れが発生してしまったの
では、圧力低下により使用時にリフトが下降するといっ
た不都合が生じることとなる。従って油圧システム内で
の圧力流体の漏れはゼロにする必要がある。従って、前
記従来のカートリッジバルブ92において使用されるパ
イロット弁体111は、金属シールされたものであり、
内部リークをなくすためには部品を精密加工しなければ
ならず、コスト的にも非常に高価なものになってしまっ
ていた。また、従来の油圧システム81では、圧力流体
の漏れが発生した場合には、それが逆止弁88とカート
リッジバルブ92のどちらで起っているのかを確認する
のが困難であった。
【0009】そこで本発明のカートリッジバルブは、油
圧システムの占める容積を小さくし、作成コストを低下
させたものを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のカートリッジバ
ルブは、供給される圧力流体によって駆動を伝達する油
圧駆動装置本体の凹部に装着され、油圧駆動装置内を流
れる圧力流体の流路を連通させる凹部の流路開口に対応
する入出力ポートを有するカートリッジバルブにおい
て、圧力流体が流入する入力ポートと、前記入力ポート
から流入した圧力流体を前記油圧駆動装置に供給する供
給ポートと、前記入力ポートと前記供給ポートとの間に
形成された第1室と、前記第1室に設けられ、前記入力
ポートから流入した圧力流体の前記供給ポートへの流通
を可能とするが、供給ポートから入力ポートへの逆流を
制限する逆止弁と、前記油圧駆動装置に供給された圧力
流体を排出する排出ポートと、前記第1室に連通された
連通路を介して形成された第2室と、前記第2室に設け
られ、その第2室に連通された前記排出ポートとの連通
を調節する主弁と、前記主弁の開閉を制御する制御手段
とを有するものである。
【0011】また、本発明のカートリッジバルブは、前
記逆止弁と主弁とが、円柱形をなすカートリッジバルブ
本体の同軸上に形成されていることが望ましい。また、
本発明のカートリッジバルブは、前記逆止弁及び主弁が
弾性体によって形成されているものが望ましい。また、
本発明のカートリッジバルブは、前記制御手段を構成す
るコイルが、独立して取り外し可能なコイル組立を有す
るものであることが望ましい。
【0012】
【作用】本発明のカートリッジバルブは、そのカートリ
ッジバルブが装着された油圧システムの使用時には、吸
い上げた作動流体に圧力を加えた圧力流体を駆動伝達手
段に供給して駆動を伝達する。このとき、圧力流体がカ
ートリッジバルブの入力ポートから流入し第1室に流れ
込むが、供給ポートから入力ポートへの逆流を制限する
第1室に設けられた逆止弁は圧力流体の圧力によって逆
止弁が開弁され、入力ポートから流入した圧力流体が供
給ポートへ流れる。そして、その供給された圧力流体の
圧力を保って駆動手段の駆動出力状態が維持される。一
方、使用終了時には、圧力流体を駆動伝達手段から排出
することにより駆動伝達を解除する。このとき、制御手
段により第2室に設けられた主弁を開弁させると、駆動
伝達手段に供給された圧力流体が逆流して第1室に流れ
込むが、逆止弁よって入力ポートへは流入せずに連通路
を流れて第2室へ流れ込み、主弁の開弁によって第2室
に連通した排出ポートへと流出することにより、駆動手
段から圧力流体が排出される。
【0013】また、本発明のカートリッジバルブでは、
駆動伝達手段に駆動を与える圧力流体を円柱形をなすカ
ートリッジバルブの同軸上に形成された逆止弁と主弁の
開閉によって調節する。また、本発明のカートリッジバ
ルブは、弾性体によって形成された弁体が、弁座に気密
に当接し、圧力流体の漏れを防止する。また、本発明の
カートリッジバルブは、そのカートリッジバルブを使用
する対象に応じて交換する場合に、コイル組立を独立し
て取り外しを行なうことができる。
【0014】
【実施例】次に、二段式立体駐車装置、医療用検査台あ
るいは美容店の椅子等の使用対象装置の駆動機構に利用
する本発明のカートリッジバルブ10を備えた油圧シス
テムの概念図を図1に示す。この二段式立体駐車装置等
に使用される油圧システム1は、作動流体に圧力を加え
た圧力流体を供給する供給パイプ12を介して、駆動伝
達手段であるシリンダ2に連結されている。この油圧シ
ステム1は、作動流体が蓄えられたタンク3には吸入パ
イプ4が挿入され、モータ5によって駆動されるポンプ
6が連結されている。そして、ポンプ6には、連結パイ
プ7を介して逆止弁機構を内装したカートリッジバルブ
10の入力ポートが連結され、更にそのカートリッジバ
ルブ10の排出ポートには供給パイプ12を介してシリ
ンダ2へ連結されている。また、カートリッジバルブ1
0のドレンポートには、タンク3に挿入された排出パイ
プ11が接続されている。一方、連結パイプ7の圧力上
昇を防止するため、その連結パイプ7から分岐した排出
パイプ9にリリーフ弁8が設けられている。そして、こ
の油圧システム1は、ポンプ6によって高圧の圧力流体
をシリンダ2へ供給し、カートリッジバルブ10を開弁
することにより圧力流体の排出を行なうことにより、使
用対象装置への駆動伝達を行なう。
【0015】次に、カートリッジバルブ10について詳
細に説明する。図2、図3は、カートリッジバルブの断
面図であり、図2が非通電時であり、図3が通電時を示
す。カートリッジバルブ10は、入力孔21、供給孔2
2及びドレン孔23が形成された使用対象装置のバルブ
装着部20に組み込まれている。即ち、バルブ装着部2
0には、図面上方から所定深さのバルブ挿入孔24が形
成され、それに連通するように下面から供給孔22が連
通され、側面部の所定位置には入力孔21及びドレン孔
23が連通されている。
【0016】カートリッジバルブ10は、バルブ挿入孔
24下部に下室31を構成し、その下室31下部には供
給孔22に連通する供給ポート32が形成されている。
そして、カートリッジバルブ10には入力孔21から連
続して入力ポート33が形成され、下室31上部には、
弁孔34が、その入力ポート33に連通するように形成
され、また、その弁孔34には、下室31内に配設され
る逆止弁36が当接するよう下室31側に弁座35が形
成されている。その逆止弁36は、樹脂又はゴム等の弾
性体によって形成され、その外周に沿って側溝36aが
切り欠かれている。そして、常時弁座35に当接するよ
うに下方からスプリング37によって上方へ付勢されて
いる。ところで、プレス機等の工業用油圧装置では21
0kg/cm2 もの高圧なので金属シールされた弁体の
使用が必要であるが、本実施例に使用するものでは、5
0〜60kg/cm2 程度の圧力で足りるので、逆止弁
に弾性体が使用される。
【0017】また、カートリッジバルブ10には、入力
孔21より高い位置に形成されたドレン孔23に連続す
るようにしてドレンポート38が形成されている。そし
て、そのドレンポート38の上部には上室39が設けら
れ、その上室39とドレンポート38とを連通する弁孔
40が軸線に沿って形成されている。また、上室39に
は、プランジャ41の先端に固設された主弁42が、弁
座43に当接するように上方から嵌挿されている。ま
た、主弁42も弾性体によって形成されている。プラン
ジャ41上部には固定鉄心44が固定され、その固定鉄
心44との間にはプランジャ41を下方へ付勢するよう
にスプリング45が嵌装されている。更に、上室39と
下室31とは連通路46が形成されている。
【0018】更に、このような本体20に嵌挿されたカ
ートリッジバルブ10には、プランジャ41を駆動させ
るコイル組立50が、プランジャ41及び固定鉄心44
を覆うように取り外し可能な状態で嵌装される。図4
は、コイル組立50の断面を示した図である。このコイ
ル組立50は、上下両端部にフランジを有する中空円筒
状のコイルボビン51の胴部に銅線が巻かれたコイル5
2があり、そのコイル52の外周は磁気枠53によって
囲まれている。そして、樹脂によって形成された外枠5
4によって全体が一体化するようにモールド固定されて
いる。
【0019】そして、このような構成のカートリッジバ
ルブ10を備えた油圧システム1によれば、タンク3に
満たされた作動流体が、吸入パイプ4を介してポンプ6
によって吸い上げられる。そして吸い上げられた作動流
体は、ポンプ6によって圧力が加えられた圧力流体とし
て連結パイプ7を介してカートリッジバルブ10へ供給
される。この時の圧力流体は50〜60kg/cm2
圧力に高められている。そして、その圧力流体は連結パ
イプ7を流れて入力孔21から流入し、入力ポート33
及び弁孔34を通って下室31へ流れ込む。このとき、
スプリング37によって上方へ付勢され弁座35に当接
していた弁体が、圧力流体の圧力によって下方へ押し下
げられる。そのため、圧力流体は、その開弁した弁孔3
4から下室31へ流れ込み、逆止弁36の側溝36aか
ら下室31の底部に形成された供給ポート32から供給
孔22へ流出してシリンダ2へと供給される。
【0020】このようにして、高圧の圧力流体がシリン
ダ2のシリンダ室2aに供給されると、ピストン2bが
圧力を受けて押し出され、その力を受けて不図示の駆動
伝達手段を介してリフトの上昇等が行なわれる。そして
上昇等したところでモータ5を停止して圧力流体の供給
を止めると、その圧力流体の逆流が防止された状態で、
つり合を保って停止状態で維持する。ところで、本実施
例では小型のモータ5を使用するため、連続運転ができ
ず間欠定格が行なわれる。そのためモータ5を停止して
ポンプ6による圧力流体の供給が止められると、シリン
ダ室2a内の高圧の圧力流体が逆流しようとする。即
ち、供給孔22からシリンダ室2aに流出した圧力流体
が、供給孔22から下室31へ流れ込もうとする。
【0021】しかし、圧力流体の供給が停止されている
ため逆止弁36は、スプリング37によって上方へ付勢
されるとともに、使用対象装置からの荷重によって逆流
してきた圧力流体によって上方へ付勢され、逆止弁36
は弁座35に当接し弁孔34を塞ぐこととなる。そのた
め、逆流した圧力流体は入力孔21側へは流れ込まず、
逆止弁36の側溝36aを通って、更に連通路46へ流
れ込み上室39へ流入する。ところで、上室39内に嵌
装されたプランジャ41はスプリング45によって下方
へ付勢され、そのプランジャ41の先端に固設された主
弁42が弁座43に当接されて弁孔40を塞いでいる。
この主弁42は弾性体によって形成されているため、弁
座42に気密に当接され、上室39内に50〜60kg
/cm2の圧力で流入した圧力流体を漏らすことはな
い。
【0022】このように、シリンダ2側へ流入した圧力
流体が、モータ5の停止により逆流を起すが、上記した
ように排出経路途中でせき止められるため、シリンダ室
2a内の圧力流体による圧力は維持され、リフト等から
ピストン2bにかかる荷重とのつり合いが保たれ、その
リフト等のモータ5停止時の状態が維持される。
【0023】一方、リフト等を下降させる場合には、カ
ートリッジバルブ10を開弁させると、シリンダ2のシ
リンダ室2a内の圧力流体が排出パイプ11を介してタ
ンク3へ排出される。即ち、このカートリッジバルブ1
0はノーマルクローズ型のものであり、コイル組立50
のコイル52が通電されると、固定鉄心44に磁界が発
生し、プランジャ41が励磁されて上昇する。すると、
弁座43に当接していた主弁42が開放されて弁孔40
が連通される。そのため、シリンダ室2a内の圧力流体
は、供給孔22、下室31、連通路46そして上室39
から弁孔40へ流れ込み、ドレンポート38、ドレン孔
23を介して排出パイプ11よりタンク3へ排出され
る。従って、シリンダ室2a内の圧力流体の減少に伴い
ピストン2bが引かれ、不図示の駆動伝達手段を介して
リフトが下降等する。
【0024】以上説明した本実施例のカートリッジバル
ブによれば、カートリッジバルブ10内に逆止弁36を
一体に設けたので、油圧システム1自体の容積を小さく
することができた。また、逆止弁36を一体に設けてカ
ートリッジバルブ10を油圧システム1に取り外しが可
能な構成としたため、圧力流体の漏れが発生した際に
は、逆止弁あるいはカートリッジバルブの両方を確かめ
る必要がなくなり容易に修理を行なうことができる。
【0025】更に、従来のバルブの弁構造では金属シー
ルされたものを使用し、高い寸法精度が要求されてコス
トアップの要因となっていたが、本実施例の油圧システ
ム1を使用する二段式立体駐車装置、あるいは美容店の
椅子といったように50〜60kg/cm2 程度の圧力
流体を取り扱うものでは、弾性体による弁体の使用が可
能となり、弁体の作成が容易となり低コスト化が実現さ
れた。また、1つのコイル組立50によって各種のカー
トリッジバルブに対応することができるので、その点で
も低コスト化が実現される。
【0026】ところで、油圧システム1が使用される使
用対象装置として例えば車両搭載用リフトがあるが、こ
のリフトを使用している最中に停電が起った場合、上記
第1実施例のノーマルクローズ型のものでは主弁42を
開弁させることができず、上昇したリフト上に作業者が
取り残されてしまうこととなり大変危険である。従っ
て、使用対象装置によっては、作業中に停電が発生した
場合にはシリンダ内の圧力を低下させ、元の状態に戻す
ことが必要なものがある。そこで、次に第2実施例とし
てノーマルオープン型のカートリッジバルブを図面を参
照して説明する。図5、図6は第2実施例のノーマルオ
ープン型のカートリッジバルブの断面を示した図であ
り、図5が通電時であり、図6は非通電時である。ま
た、本実施例のカートリッジバルブは、上記第1実施例
のものと同様の油圧システムに装着されるものであり、
バルブ自身の構成も共通する部分が多くその点について
は、同符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0027】本実施例のカートリッジバルブ60は、上
室39にプッシュピン61の下端に樹脂によって形成さ
れた主弁62が、下降時には弁座43に気密に当接され
るように固設され、プッシュピン61の上端にはプラン
ジャ63が固設されている。また、プランジャ63は、
固定筒30上端に配設されたスプリング65によって常
に上方へ付勢されている。更に、図に点線で示したよう
にコイル組立50が嵌装された状態では、そのコイル組
立50の上端を超える高さに位置するようにして固定鉄
心64が設けられている。従って、このような構成のカ
ートリッジバルブ60では、圧力流体供給時には、コイ
ルが通電され固定鉄心64に磁界が発生し、プランジャ
63が、スプリング65の付勢力に反して下方へ可動
し、主弁62が弁座43に当接される。そのため、ドレ
ンポート38への流出を防止し、圧力流体はポンプ6に
よってシリンダ2へ供給される。一方、圧力流体の排出
時には、コイルへの通電を止めればシリンダ2からの圧
力流体の圧力によって主弁62が開弁されタンク内へ排
出される。
【0028】よって、本実施例の油圧システムによれ
ば、ノーマルオープン型のカートリッジバルブを使用す
るので、停電時には主弁が開弁されて、例えば、駆動し
て上昇していたリフトが停電時には元の位置に戻ること
となり、より安全な使用が可能となった。
【0029】次に第3実施例のカートリッジバルブを図
面を参照して説明する。図7は、カートリッジバルブの
第3実施例の断面を示した図である。また、本実施例の
カートリッジバルブは、上記第1実施例のものと同様の
油圧システムに装着されるものであり、バルブ自身の構
成も共通する部分が多く、その点については同符号を用
いて詳細な説明は省略する。本実施例のカートリッジバ
ルブ70では、下室31に設けた逆止弁71が上下動す
る場合に、円筒形に形成した下室31内を摺動するよう
に、下室31の内側面と同一寸法にし、その外周には上
記実施例とは異なり切り欠きは形成していない。また、
シリンダ2へ圧力流体を供給する供給ポート72は、下
室31から上室39へ連通された連通路46の経路途中
に形成され、その供給ポート72に連続して供給孔73
が、バルブ装着部20に形成されている。
【0030】従って、このような構成のカートリッジバ
ルブ70によれば、例えばリフトを上昇させる場合、ポ
ンプ6から供給される圧力流体は、入力ポート33から
スプリング37に付勢された逆止弁71を押し下げて下
室31へ流入する。下室31を満たした後は連通路46
を上昇し、その経路途中で分岐した供給ポート72から
供給孔73へ流出し、シリンダ2へ供給され、ピストン
2bが圧力を受けて押し出され、その力を受けてリフト
が上昇する。そして、リフトを上昇した位置で止める場
合、ポンプ6の停止によって圧力流体の供給が止められ
る。このとき、上室39に設けられた主弁42が閉じら
れ、ポンプ6から入力ポート33にかけて満たされた圧
力流体と、連通路46、上室39そして供給ポート72
からシリンダ室2aに満たされた圧力流体と、下室31
の逆止弁71の下に流れ込んだ圧力流体との圧力がそれ
ぞれ等しいため、逆止弁71はスプリング37の付勢力
によって弁座35に当接され、弁孔34を塞ぐこととな
る。一方、リフトを下降させる場合には、シリンダ室2
bから圧力流体を排出させるため主弁42を上昇させ
る。すると、シリンダ室2a内の圧力流体が、圧力の低
いドレインポート38側へ流出し、再びタンク3へ戻さ
れる。そのため、シリンダ室2a内の圧力流体の減少に
伴いピストン2bが引かれてリフトが下降する。
【0031】このような構成による第3実施例のカート
リッジバルブ70によれば、上記第1実施例のものが奏
する効果に加え、シリンダ2へ供給される圧力流体の圧
力が直接逆止弁71に加わらないので、逆止弁71が安
定した動作を行なうことができる。即ち、例えば、第1
実施例のカートリッジバルブ10の構成のものでは、下
室31を通過する圧力流体が、逆止弁36の円周に沿っ
て形成された側溝36aを流れていくため、流入する圧
力流体の圧力が逆止弁36に直接加わり、その圧力の加
わり方によって、逆止弁36が傾き下室31側面に圧接
して動作を停止させてしまうことがある。本実施例で
は、このような不都合を防止した。
【0032】以上、油圧システムの一実施例について説
明したが、本発明は上記実施例に限られるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能であ
る。例えば、上記実施例では、油圧システムの使用対象
として医療用検査台や二段式立体駐車装置等を挙げた
が、これらに限定されるものではなく様々な装置に使用
可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明のカートリッジバルブは、カート
リッジバルブ内に圧力流体がモータポンプ側へ逆流する
のを防止する逆止弁を一体に形成したものとしたので、
油圧システムの占める容積を小さくし、作成コストを低
下させ、また、圧力流体の漏れをなくしたものを提供す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジバルブを備えた油圧シス
テムを示した概念図である。
【図2】第1実施例のカートリッジバルブの非通電時を
示した断面図である。
【図3】第1実施例のカートリッジバルブの通電時を示
した断面図である。
【図4】コイル組立を示した断面図である。
【図5】第2実施例のカートリッジバルブの通電時を示
した断面図である。
【図6】第2実施例のカートリッジバルブの非通電時を
示した断面図である。
【図7】第2実施例のカートリッジバルブの非通電時を
示した断面図である。
【図8】従来の油圧システムを示した概念図である。
【図9】従来のカートリッジバルブを示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧システム 2 シリンダ 3 タンク 6 ポンプ 8 リリーフ弁 10 カートリッジバルブ 31 下室 36 逆止弁 39 上室 42 主弁 46 連通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される圧力流体によって駆動を伝達
    する油圧駆動装置本体の凹部に装着され、油圧駆動装置
    内を流れる圧力流体の流路を連通させる凹部の流路開口
    に対応する入出力ポートを有するカートリッジバルブに
    おいて、 圧力流体が流入する入力ポートと、 前記入力ポートから流入した圧力流体を前記油圧駆動装
    置に供給する供給ポートと、 前記入力ポートと前記供給ポートとの間に形成された第
    1室と、 前記第1室に設けられ、前記入力ポートから流入した圧
    力流体の前記供給ポートへの流通を可能とするが、供給
    ポートから入力ポートへの逆流を制限する逆止弁と、 前記油圧駆動装置に供給された圧力流体を排出する排出
    ポートと、 前記第1室に連通された連通路を介して形成された第2
    室と、 前記第2室に設けられ、その第2室に連通された前記排
    出ポートとの連通を調節する主弁と、 前記主弁の開閉を制御する制御手段とを有することを特
    徴とするカートリッジバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカートリッジバルブに
    おいて、 前記逆止弁と前記主弁とが、円柱形をなすカートリッジ
    バルブ本体の同軸上に形成されていることを特徴とする
    カートリッジバルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカートリッジバルブにお
    いて、 前記逆止弁及び前記主弁が弾性体によって形成されてい
    ることを特徴とするカートリッジバルブ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のカートリッジバルブに
    おいて、 前記制御手段を構成するコイルが、独立して取り外し可
    能なコイル組立を有することを特徴とするカートリッジ
    バルブ。
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