JP3498275B2 - 電磁ポンプの内部圧力排除機構 - Google Patents

電磁ポンプの内部圧力排除機構

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JP3498275B2
JP3498275B2 JP19421795A JP19421795A JP3498275B2 JP 3498275 B2 JP3498275 B2 JP 3498275B2 JP 19421795 A JP19421795 A JP 19421795A JP 19421795 A JP19421795 A JP 19421795A JP 3498275 B2 JP3498275 B2 JP 3498275B2
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pressure
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庄三 山崎
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K17/00Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves
    • F16K17/02Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side
    • F16K17/04Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded
    • F16K17/048Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded combined with other safety valves, or with pressure control devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/10Valves; Arrangement of valves

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガンタイプバー
ナ等に使用する電磁弁付の電磁ポンプにあって、停止時
に内部圧力を減少させるために、電磁ポンプに装着され
る内部圧力排除機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油バーナの燃焼器へ石油(燃料油)を
送付のために用いられる電磁ポンプにあって、燃焼器停
止時に電磁ポンプも停止し、ポンプ内の残留圧力により
吐出口より石油が吐出されるのを防ぐ目的から、ポンプ
の吐出側に設け遮断弁にて閉塞するもの、また、ポンプ
停止時と同時に吐出流路を遮断する電磁弁内蔵のもの
(特公昭52−38243号公報)等の技術が開示され
ている。
【0003】このような従来技術の電磁ポンプを使用す
ると、遮断弁や電磁弁が閉じられるので、内部圧力は例
えば7kg/cm2 程に保たれてしまう。近年燃焼器の着火
音の低減を図る目的からポンプ始動時の圧力制御を行な
う技術が開発されてきている。
【0004】これに伴い、停止時は電磁ポンプ内の圧力
を低下させておかなければならず、その技術として、例
えば、実開昭58−82481号公報、実開昭58−1
16777号公報、実公平5−11351号公報等があ
り、例えば、実開昭58−82481号公報では、圧力
調節用のリリーフ弁にあって、リリーフ弁座28に漏洩
路32を設けたり、また、縦溝35を設けたり、更に、
リリーフ弁29に縦溝36を設けて、内部の残留圧力を
逃がしている。また、実開昭58−116777号公報
では、リリーフ弁内に導孔35,36とを形成し、この
導孔内に逃がし弁と逃がしバネ39を配して、ポンプ停
止時に導孔35,36を開いて内部の残留圧力を逃がし
ている。
【0005】実公平5−11351号公報では、リリー
フ弁に通孔42,45を形成し、この通路間に弁座56
を設け、この弁座56内にリーク弁46を配し、リリー
フ弁座46にはリーク用の漏溝57を設けていて、常時
漏溝57から圧力を逃がし、ポンプの停止時に残留圧力
を逃がしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
施形態では、ポンプ停止時に、該ポンプ内の残留圧力を
逃がす漏洩通路が、ポンプ駆動時においても開かれ、常
時燃料油が吸入側へ戻されている。この燃料油の戻し量
は、4リットル/Hあり、かなりの量流出させている。
【0007】また、この戻し量を減らすために、漏洩通
路の径を小さくすることが考えられるが、ゴミ等により
詰まる不具合が発生して機能しなくなる恐れがある。ま
た戻し量を少なくすると、内部圧力を排除するのにかな
りの時間がかかり、例えば3秒前後にてON−OFFす
る燃料制御システムに対応できなくなってしまう。
【0008】そこで、この発明は、ポンプ稼働時に戻し
量を極力少なくし、また、ポンプ停止時に確実且つ速く
残留圧力を低下させる機能を持つ電磁ポンプの内部圧力
排除機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のうちで請求項
1記載の発明は、ピストン40を往復動させてポンプ室
45の容積に変化を与え、この容積変化を吸入弁46と
吐出弁47との協動作用で、ポンプ作用を行ない、ポン
プ停止時に吐出を止める遮断弁64を持つ電磁ポンプに
おいて、吐出弁47下流から吸入弁46の上流に至る
戻し流路76を形成し、この戻し流路76の途中の拡大
された空間にプランジャ79が配されて該空間を高圧側
空間79aと吸入側空間79bとに分け、このプランジ
ャ79は高圧側(空間97a)からポンプ内部圧力を受
け、また前記吸入側空間79bから、該吸入側空間79
bに配されたスプリング87の力を受けると共に、該プ
ランジャ79には、高圧側空間79aと吸入側空間79
bとを連通するオリフィス82を形成し、さらに、この
吸入側端で前記オリフィス82を囲む環状のシート85
が設けられ、ポンプ内部圧力により該プランジャ79が
スプリング87を圧縮する方向に最大に移動した時に、
該シート85がポンプ本体19に接触して戻し流路76
が閉じられるようにしたことにある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、プランジャ
79の高圧側端にシート90が設けられ、このシート9
0に対峙してポンプ本体19に固定のストッパー77が
設けられると共にプランジャ79がスプリング87を伸
長する方向に最大に移動した時に、前記ストッパー77
に接触して戻し流路76が閉じられるようにしたことに
ある。
【0011】請求項3記載の発明は、プランジャ79
を、プランジャ78はプランジャ本体80と、この内部
に配されるオリフィスを有するオリフィス本体とより
成している。
【0012】請求項4記載の発明は、プランジャ79の
吸入側端のシート85が、プランジャ本体81に取付ら
れている。
【0013】請求項5記載の発明は、戻し流路76の途
中の拡大された空間の一方が開口され、その開口側から
戻しスプリング87、プランジャ79、ストッパー77
及びアキュームレータ68を順順に挿入し取付板52に
て固定して電磁ポンプの内部圧力排除機構が構成されて
いる。
【0014】したがって、請求項1記載の発明では、ポ
ンプが始動されると、内部圧力が上昇し、その圧力が戻
し流路76の途中の拡大された空間に配されているプラ
ンジャ79を押圧し、もって移動してシート85がポン
プ本体19と接触し、オリフィス82を介して連通状態
の戻し通路76は遮断され、漏れなくなる。ポンプ稼動
時にはプランジャ79の前後にかかる圧力の変化とスプ
リング力87にて開閉するが、閉時間が長く、漏れ量は
少ない。
【0015】ポンプが停止すると、内部圧力が下降し、
プランジャ79に前後の圧力の均衡がくずれ、プランジ
ャ79が反スプリング側へスプリング87にて戻され、
シート85がポンプ本体19から離れ、オリフィス82
を介して内部残圧が吸入側へ戻され、内部圧力が減圧さ
れる。
【0016】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加えて、高圧側端シート99がストッパー
77に接触して、ポンプ始動時には戻し流路76が閉じ
られ、ポンプの吸入効率の低下を防止すると共に、オリ
フィス82の径の拡大に寄与する。
【0017】請求項3記載の発明では、プランジャ79
はプランジャ本体80と、この内部に配されるオリフィ
ス82を有するオリフィス本体81とより分割され、加
工精度の向上が図れる。
【0018】請求項4記載の発明では、プランジャ本体
80にゴム製のシート85を設けることで、プランジャ
79とポンプ本体19との気密を良好にする。
【0019】請求項5記載の発明では、戻し流路76の
途中の拡大された空間を形成し、一方の開口から戻しス
プリング87、プランジャ79、ストッパー77及びア
キュームレータ69を順々に挿入して取付板52をポン
プ本体19に固定することで内部圧力排除機構を組付け
ることができ、組付作業が容易である。
【0020】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0021】図1及至図3において、電磁ポンプ1をま
ず説明し、それからこの発明の内部圧力排除機構2を説
明する。
【0022】電磁ポンプ1は、鉄などの磁性材で形成さ
れたケース11内に、断続電流(パルス電流)が供給さ
れる電磁コイル12を有する。この電磁コイル12は樹
脂製のボビン13に電線が巻回されて形成されるもの
で、このボビン13の中央を貫通して形成された貫通孔
には、金属製で非磁性材のガイドパイプ15が嵌挿され
ている。尚、前記ケース11はネジ等の固定手段にてポ
ンプ19に取付られる。また、上板21及び下板22は
前記ボビン13の上端及び下端に配され、前記ケース1
1と共に磁気回路を構成する。
【0023】前記ガイドパイプ15の上方には、磁気ロ
ッド24が配され、さらにこのガイドパイプ15の下端
は、Oリング25を介してポンプ本体19に嵌挿されて
いる。前記磁気ロッド24は鉄等の磁性材で形成され、
この磁気ロッド24の略下半分はOリング26を介して
前記ガイドパイプ15に嵌挿され、また磁気ロッド24
の残りの上半分はOリング27を介して下記する吐出継
手60の胴部61に嵌挿されており、内部には縦方向に
孔32が貫通している。
【0024】電磁プランジャ35は、鉄などの磁性材に
よって略円筒形状に形成されたもので、上部スプリング
36と下部スプリング37とによって前記ガイドパイプ
15内の形成の電磁プランジャ作動室38内に摺動自在
に支持される。また、この電磁プランジャ作動室38
は、前記電磁プランジャ35によって上部スプリング室
38aと下部スプリング室38bに分けられている。こ
の電磁プランジャ35には、軸方向に縦孔39が穿設さ
れ、上部スプリング室38aと下部スプリング室38b
を連通している。また、この電磁プランジャ35の下部
には、ピストン40が固着されている。
【0025】ピストン40は、前記ポンプ本体19に形
成された孔にOリング41を介して嵌挿された円筒形状
のシリンダ42内に挿入され、前記電磁プランジャ35
の往復動に伴って往復動する。尚、前記シリンダ42は
前記下部スプリング37の下端をその外周面に環状に形
成されたフランジによって支持している。
【0026】ポンプ室45は、ポンプ本体19と前記ピ
ストン40の先端によって画成される空間で、前記ピス
トン40の往復動によってその容積を変化させ、吸入弁
46及び吐出弁47と協動してポンプ作用を行うもので
ある。具体的には、ピストン40が上昇してポンプ室4
5の容積が拡大し、ポンプ室45内が負圧となると、吸
入弁46が開いて吸入孔48より流体(燃料)を吸い込
み、また、ピストン40が下降してポンプ室45の容積
が減少し、ポンプ室45が正圧となると、吐出弁47を
開けて前記燃料を吐出するものである。
【0027】吸入弁46と吐出弁47は、弁座体46a
と47aとが結合され、そして吐出側の弁座体47aに
蓋体49に嵌合されて一体化されて構成された吸入吐出
弁カプセル50がポンプ本体19に形成の孔51内にポ
ンプ本体19にねじ53止めされた取付板52に押圧さ
れて収納されている。そして、吸入弁46と吐出弁47
との間は前記ポンプ室45と連通している。46b,4
7bはスプリングである。
【0028】リリーフ弁54は、リリーフ弁本体55と
これを包む調整ねじ56とより成り、リリーフ弁本体5
5はスプリング57で吐出弁47より下流から吐出圧
(高圧)が供給されているノズル58に押圧されて、吐
出弁47以降の圧力を逃して所定圧力(例えば7kg/cm
2 )に保つ作用をしている。余剰の燃料油は吸入弁46
の上流側に戻される。
【0029】吐出継手60は、本体61とこれに連なる
胴部62を有し、前述の如くこの胴部62がボビン13
内に嵌挿され、さらに磁気ロッド24の上部が嵌挿して
いるものである。また前記胴部62内には電磁弁収納室
63が形成されており、該電磁弁収納室63には、電磁
弁64が収納され、スプリング65にて押圧されてお
り、吐出孔66を閉じ(非通電時)、通電時には、前記
磁気ロッド24側へスプリング64に抗して引かれて吐
出孔66が開かれるものである。
【0030】68はアキュームレータで、吐出脈動を平
滑する目的で、吐出弁47以降の流路に入れられ、隔膜
69を取付部70とケース71との間に介在し、ケース
側の室に弾性体72を入れて成るものである。取付部7
0が、ポンプ本体19に形成の下記する戻し流路76の
途中の拡大された空間76aの開口76bにOリング7
3を介して挿入され、背後から係止されている取付板5
2に押圧されていて、アキュームレータ68が固定され
ている。
【0031】次に電磁ポンプ1の内部圧力排除機構2
は、図2、図3に詳述するように、吐出弁47後流か
ら吸入弁46より上流に至る戻し流路76の途中に設け
られ、該戻し流路76の適宜な位置に拡大された空間7
6aが形成され、この空間76aは、一方が開口76b
され、この開口側から前述したように、アキュームレー
タ68の取付部70が挿入され、そしてそれより内側に
ストッパー77が設けられている。
【0032】このストッパー77は、円筒形で半径方向
に孔78を有し、該孔78の位置に戻し流路76の高圧
側が開口している。このストッパー77にて画成される
空間76a内には、プランジャ79が配され、該プラン
ジャ79にて高圧側空間79aと吸入側空間79bとに
分けられている。
【0033】プランジャ79は、プランジャ本体80と
オリフィス82を有するオリフィス本体81とより成
り、プランジャ本体80は有底の円筒体で、この底部に
孔83を有し、外周にオーリング84を設けている。そ
して、反ストッパー側にゴム製のシート85を取付けて
いる。
【0034】オリフィス本体81は、中心にオリフィス
82を有しており、前記高圧側空間79aと吸入側空間
79bとを連通する作用を有している。そして外周に設
けられたオーリング86を介在してプランジャ本体80
に固装されている。
【0035】それから、プランジャ79は、吸入側空間
79b内に配されたスプリング87にて付勢され、ポン
プ停止時には空間76a内を摺動してストッパー77に
当接されている。そして、プランジャ79の高圧側空間
79aに高圧例えば3〜4kg/cm2 以上がかかるとスプ
リング87に抗して摺動し、シート85がポンプ本体1
9に当接し、戻し流路76は遮断される。このプランジ
ャ79のストッパー側の径Dとシート側の径dとは、D
>d構成となっている。
【0036】上述の構成において、電磁コイル12に継
続電流(パルス)が通電されると、電磁プランジャ35
及びこれに連結のピストン40が上下動してポンプ室4
5内の容積変化を与え、吸入弁46と吐出弁47とでポ
ンプ作用を行ない、流体を吸入孔48から吸入して加圧
し、加圧流体は、電磁プランジャ作動室38に至るが、
戻し流路76を通って内部圧力排除機構2の高圧側空間
79aに至る。
【0037】所定圧となると、プランジャ79がスプリ
ング87に抗して移動し、シート85が本体19に接触
する。これにより、オリフィス82を介して連通状態の
戻し通路76は遮断され、漏れはなくなる。そして、所
定圧(例えば7kg/cm2 )を越えるとリリーフ弁54が
働いて所定圧に保たれる。このプランジャ79の動き
は、プランジャ79の高圧側の径をD、シート側の径を
dとし、高圧側室79a内圧をPo、吸入側空間79d
内圧をPxとし、スプリング87の力をfとすると、
(1) 式の関係は戻らず、
【0038】
【数1】
【0039】
【数2】
【0040】(2) 式の関係の時にプランジャ79は戻る
ようになる。即ち、ポンプ稼動時は前述(1) 式のような
遮断と、前記(2) 式のような開弁を繰り返すことにな
る。
【0041】電磁ポンプの稼動が停止すると、オリフィ
ス82を通して高圧側空間79aと吸入側空間79bと
圧力差が所定圧以下となると、前記(2) 式の関係とな
りスプリング87の作用によりプランジャ79が戻さ
れ、シート85がポンプ本体19から離れ、燃料油は吸
入側へ流される。このプランジャ79の開弁により内部
残留圧が急激に低下する。例えば3秒ぐらいで所定の圧
(1〜2kg/cm )に低下する。
【0042】電磁ポンプ1の内部圧力排除機構2の組立
ては、ポンプ本体19に形成された戻し流路76の拡大
された空間76a内にスプリング87、プランジャ79
を開口76bから挿入し、そしてストッパー77を入
れ、更にアキュームレータ68の取付部70をオーリン
グ73を介在して挿入する。最後に、取付板52を外嵌
して押圧することで、組立が完了する。即ち組立は容易
である。
【0043】図4にあって、他の実施形態が示され、内
部圧の減少時間を早めるためにオリフィスの径を拡大す
ると、内部圧の減少は早くなるがそれに反比例してポン
プ始動時の吸入効率が悪化する。そこで本実施形態で
は、前記実施形態と異なりプランジャ79の高圧側端に
シート90を設け、ポンプ停止時であって内部圧力低下
時には、該シート90がストッパー77に当接されて、
戻し通路76が閉じられるようにしたものである。
【0044】具体的には、プランジャ79の反スプリン
グ側(高圧側端)に設けられた孔83の周囲にシート9
0が突設形成されると共に、ストッパー77は高圧側空
間79aに周囲に空間を残して配され、これに形成の通
孔78aは前記シート90側になく、平面状の平板77
aが設けられており、ポンプ内圧力が低下する時には、
前記シート90がスプリング87に押圧されてストッパ
ー77の平板77aに当接して閉じられている。
【0045】これにより、ポンプ始動時(ポンプ内低
圧)に高圧側空間79aと吸入側空間79bとが連通せ
ず、吸入効率が向上され、所定圧に達すると、プランジ
ャ79はスプリング87に抗して動かされ、シート90
がストッパー77から離れると共に、反対側に設けられ
たシート85がポンプ本体19にただちに着座されるも
のである。この動きで戻し流路76は一瞬開かれるが、
ただちに閉じられる。
【0046】ポンプ稼働後に停止させると、スプリング
87の力にてプランジャ79が戻されて戻し流路76が
開かれるので、残留圧は前述の実施形態より広いオリフ
ィス82を通って内部残留圧が急激に低下し、最終的に
シート90がストッパー77に接触して閉じることにな
る。この実施形態では、前記実施形態よりも内部残留圧
の低下時間が短くできる。尚、アキュムレータ68はス
プリング内蔵のものが用いられているが、その他の部分
は前記実施形態と同一のために同一の符号を付して説明
を省略した。
【0047】なお、この実施形態において、遮断弁とし
て電磁弁を用いた例であるが、これに限らずポンプ停止
時に吐出孔を遮断する弁であれば良いことは勿論であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明のうち請求項1
記載の発明は、オリフィスから常時圧力を漏らしている
従来例と異なり、スプリングとプランジャの前後にかか
る圧力によってプランジャのシートがポンプ本体に接触
している時間長くすることができ、その間漏れずに、
戻り量を1/2〜1/3程度に減らすことができるもの
である。このために、戻し量を考慮した出力を得る必要
から電磁コイルの巻線量を増大していたが、この巻線量
も減少させることが可能となった。
【0049】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、ポンプ始動時には、プランジャの高
圧側端に形成のシートがストッパーに当接してオリフィ
スが閉じられ、もって戻し流路が連通せず、ポンプの吸
入効率の低下を防ぐことができると共にオリフィスの径
の拡大に寄与する効果がある。
【0050】請求項5記載の発明は、組立性も考えら
れ、電磁ポンプの内部圧力排除機構の特別の取付手段を
用いず、アキュームレータの取付を利用しており、取付
機構が簡素化される利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電磁ポンプの内部圧力排除機構を付
した電磁ポンプの横断面図である。
【図2】同上の電磁ポンプの縦断面図である。
【図3】電磁ポンプの内部圧力排除機構の拡大断面図で
ある。
【図4】この発明のの実施形態を示す内部圧力排除機
構の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電磁ポンプ 2 電磁ポンプの内部圧力排除機構 12 電磁コイル 35 電磁プランジャ 45 ポンプ室 46 吸入弁 47 吐出弁 52 取付板 54 リリーフ弁 64 電磁弁 68 アキュームレータ 70 取付部 76 戻し流路 76a 拡大された空間 77 ストッパー 79 プランジャ 79a 高圧側空間 79b 吸入側空間 80 プランジャ本体 81 オリフィス本体 82 オリフィス 85 シート 87 スプリング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン40を往復動させてポンプ室4
    5の容積に変化を与え、この容積変化を吸入弁46と吐
    出弁47との協動作用で、ポンプ作用を行ない、ポンプ
    停止時に吐出を止める遮断弁64を持つ電磁ポンプにお
    いて、 吐出弁47下流から吸入弁46の上流に至る戻し流路
    76を形成し、この戻し流路76の途中の拡大された空
    間にプランジャ79が配されて該空間を高圧側空間79
    aと吸入側空間79bとに分け、このプランジャ79は
    高圧側(空間97a)からポンプ内部圧力を受け、また
    前記吸入側空間79bから、該吸入側空間79bに配さ
    れたスプリング87の力を受けると共に、該プランジャ
    79には、高圧側空間79aと吸入側空間79bとを連
    通するオリフィス82を形成し、さらに、この吸入側端
    で前記オリフィス82を囲む環状のシート85が設けら
    れ、 ポンプ内部圧力により該プランジャ79がスプリング8
    7を圧縮する方向に最大に移動した時に、 該シート85
    がポンプ本体19に接触して戻し流路76が閉じられる
    ようにしたことを特徴とする電磁ポンプの内部圧力排除
    機構。
  2. 【請求項2】 プランジャ79の高圧側端にシート90
    が設けられ、このシート90に対峙してポンプ本体19
    に固定のストッパー77が設けられると共にプランジャ
    79がスプリング87を伸長する方向に最大に移動した
    時に、前記ストッパー77に接触して戻し流路76が閉
    じられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電
    磁ポンプの内部圧力排除機構。
  3. 【請求項3】 プランジャ79はプランジャ本体80と
    この内部に配されるオリフィス82を有するオリフィス
    本体81とより成ることを特徴とする請求項1又は2
    載の電磁ポンプの内部圧力排除機構。
  4. 【請求項4】 プランジャ79の吸入側端のシート85
    は、プランジャ本体81に取付られたことを特徴とする
    請求項1,2又は3記載の電磁ポンプの内部圧力排除機
    構。
  5. 【請求項5】 戻し流路76の途中の拡大された空間
    は、一方が開口され、その開口側からスプリング87、
    プランジャ79、ストッパー77及びアキュームレータ
    68を順に挿入し取付板52にて固定したことを特徴
    とする請求項1記載の電磁ポンプの内部圧力排除機構。
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