JPH0834451B2 - ダイバシティ受信用周波数変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はダイバシティ受信を行なう受信装置のアンテ
ナと受信装置間のケーブル上に、受信周波数と異なるア
ンテナ端で周波数変換した周波数をケーブルを通してダ
イバシティ受信装置へ伝送するための周波数変換装置に
関する。

従来の技術 第２図は従来のダイバシティ受信方式のアンテナ端に
おける周波数変換装置の構成を示している。1Aはアンテ
ナ、2Aはアンテナ1Aの周波数変換回路、3Aは局部発振回
路、4Aは接続ケーブル、同様に1Bはアンテナ、2Bはアン
テナ1Bの周波数変換回路、3Bは局部発振回路、4Bは接続
ケーブル、５はダイバシティ受信装置、６はダイバシテ
ィ受信装置の選択切換回路、７は復調出力を示してい
る。F1は受信周波数、FLAは局部発振回路3Aの発振周波
数、FAは変換後の周波数、FLBは局部発振回路3Bの発振
周波数、FBは変換後の周波数を示している。

次に上記従来例の動作について説明する。第２図にお
いてFLAとFLBを限りなく同一にすることにより受信装置
５においてダイバシティ受信動作を可能にすることがで
きる。

このように上記従来の周波数変換装置でもFLAとFLBが
全く同一であれば周波数変換が可能でありダイバシティ
受信ができる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の周波数変換装置ではFLAとL
FBが別々の周波数発振回路であるため全く同一にするこ
とができないのでダイバシティ受信のアンテナ端におけ
る周波数変換はできないという問題があった。

本発明はこのような従来の問題を解決するものであ
り、複数のアンテナを有するダイバシティ受信において
アンテナ端で周波数変換が容易にできる周波数変換装置
を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために複数のアンテナ部
と、複数の受信信号を選択し決定する受信部と、この受
信部とこれらのアンテナ部とをそれぞれ接続する接続ケ
ーブルとから構成されるもので、さらに、前記受信部
が、基準信号を発振させる発振回路と、この基準信号と
前記アンテナ部からの受信信号とを同一ケーブル上に混
合させる複数の受信部側混合器とからなり、また、前記
アンテナ部が、アンテナと、前記基準信号の周波数に基
づき周波数変更させる局部発振回路と、この変更した周
波数と前記アンテナから受信された受信周波数との差信
号を受信信号として生成させる周波数変換回路と、この
受信信号と前記受信部からの基準信号とを同一ケーブル
上に混合させるアンテナ部側混合器とからなるものであ
る。

作用 本発明は上記のような構成により次のような効果を有
する。すなわちアンテナ端において周波数変換が可能に
なると、受信周波数が極めて高く、アンテナと受信装置
間のケーブルが非常に長い場合に発生する高周波の損失
をアンテナ出力で周波数変換して低い周波数に変換する
ことにより、ケーブル損失を少なくでき、受信装置への
入力信号を高める結果、受信能力を向上することができ
る。

実施例 第１図は本発明の一実施例の構成を示すものである。
第１図において、第２図に示す従来例と同一構成につい
ては説明を省略する。８は基準発振回路、FOは基準発振
回路８から発生する基準発振周波数、9A、9Bは混合器、
10A,10Bは各アンテナの混合器を示している。

次に上記実施例の動作について説明する。上記実施例
において周波数FOは接続ケーブル4A,4Bを通して混合器1
0A,10Bに逆送信され局部発振回路3A,3Bに入力される。
発振周波数FLA,FLBは周波数FOに比例した周波数になる
べく局部発振回路3A,3Bを形成することにより発振周波
数FLA,FLBを一致させることができる。各々のアンテナ
端の周波数変換回路2A,2Bにより受信周波数F1と発振周
波数FLA及び受信周波数F1と発振周波数FLBの差の周波数
FA,FBが混合器10A、接続ケーブル4A、混合器9A及び混合
器10B、接続ケーブル4B、混合器9Bを通して受信装置５
に入力される。

このように上記実施例によれば受信装置５に入力され
る周波数FA,FBが全く同一となりダイバシティ受信を行
なうことができるという利点を有する。

発明の効果 明らかなように以下のような効果を有する。

（１）受信周波数の変更に対しても、受信周波数よりも
低い基準周波数の変更により複数のアンテナを同時に変
更できる。

（２）基準周波数が低い周波数であるため接続ケーブル
での伝送損失を低く抑えることができる。

（３）同一周波数をアンテナにて受信するダイバシティ
受信でありながら、アンテナ端部で周波数変換でき、そ
れぞれの周波数は規準周波数によって生成されるため、
非常に安定な均一なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における周波数変換装置の概
略ブロック図、第２図は従来の周波数変換装置の概略ブ
ロック図である。 1A,1B…アンテナ、2A,2B…周波数変換回路、3A,3B…局
部発振回路、4A,4B…接続ケーブル、５…ダイバシティ
受信装置、６…ダイバシティ受信装置の選択切換回路、
７…復調出力、８…規準発振回路、9A,9B…受信部側混
合器、10A,10B…アンテナ側混合器、F1…受信周波数、F
LA,FLB…局部発振周波数、FA,FB…周波数変換後の周波
数、FO…基準発振周波数。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のアンテナ部と、複数の受信信号を選
   択し決定する受信部と、この受信部とこれらのアンテナ
   部とをそれぞれ接続する接続ケーブルとからなるダイバ
   シティ受信用周波数変換装置において、 前記受信部は、基準信号を発振させる発振回路と、この
   基準信号と前記アンテナ部からの受信信号とを同一ケー
   ブル上に混合させる複数の受信部側混合器とからなり、 前記アンテナ部は、アンテナと、前記基準信号の周波数
   に基づき周波数変更させる局部発振回路と、この変更し
   た周波数と前記アンテナから受信された受信周波数との
   差信号を受信信号として生成させる周波数変換回路と、
   この受信信号と前記受信部からの基準信号とを同一ケー
   ブル上に混合させるアンテナ部側混合器とからなるダイ
   バシティ受信用周波数変換装置。