JPH08340350A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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Publication number
JPH08340350A
JPH08340350A JP14472895A JP14472895A JPH08340350A JP H08340350 A JPH08340350 A JP H08340350A JP 14472895 A JP14472895 A JP 14472895A JP 14472895 A JP14472895 A JP 14472895A JP H08340350 A JPH08340350 A JP H08340350A
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JP
Japan
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transmission
data
clock
internal clock
line
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Pending
Application number
JP14472895A
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English (en)
Inventor
Takayuki Takeda
孝之 竹田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATM通信回線を介して、それぞれ独立した
ハウスクロックで動作する複数の伝送装置の間の同期を
確立する。 【構成】 RTS生成装置16は、ATM通信回線20
の回線クロックNCLKに対する伝送装置10の内部ク
ロック4fscの周波数の整数比の数値を、同期データR
TSとして算出する。送信装置18は、VTR14から
入力された音声・映像データPVDおよび同期データR
TSを所定の伝送パケットに多重化して伝送装置30に
対して送信する。受信装置32は、受信したATMセル
からから同期データRTSを分離し、クロック制御装置
36は、同期データRTSに基づいてクロック発生装置
38の発振周波数を伝送装置10の内部クロック4fsc
に同期させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ独立した内部
クロックに基づいて動作している複数のテレビジョン放
送局等の間で、ATM通信回線等を介して音声・映像デ
ータ等を伝送するデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、テレビジョン放送局内等にお
いて、ディジタル形式の音声・映像データの伝送を行う
ためのインフラストラクチャーとして、SMPTE(So
cietyOf Motion Picture and Television Engineers)
においてSMPTE−259Mとして規定されたシリア
ルディジタルインターフェース(SDI;Serial Digit
al Interface)方式の伝送装置が用いられている。さら
に、SDI方式を互換性を保ちつつ改良し、可変長デー
タおよび複数の種類のデータを1つの伝送パケットで伝
送することができるようにしたシリアルディジタルデー
タインターフェース(SDDI;Serial Digital Data
Interface )方式も提案されている。また、最近、高速
ディジタルデータ伝送方式として非同期伝送モード(A
TM)方式が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】テレビジョン放送局等
の間で、ATM通信回線を介してSDI方式またはSD
DI方式の音声・映像データを送受信したいという要請
がある。しかし、上述したSDI方式の伝送パケットは
1ワード10ビット構成であり、そのままでは1ワード
8ビット構成のATMセルを用いて伝送を行うATM通
信回線に適合しない。
【0004】また、各テレビジョン放送局あるいは番組
制作会社等に備えられたSDI方式の伝送システムは、
それぞれのテレビジョン放送局等において独立に発生さ
れる同期信号あるいはクロック、いわゆるハウスクロッ
クに同期して動作する。このため、ATM通信回線を介
してデータを伝送した場合、送信側と受信側の同期が完
全にはとれず、データの欠落等の不具合が発生する可能
性がある。
【0005】この問題を解決するためには、例えば、送
信側と受信側との間に専用の通信回線を設け、この通信
回線によりデータと同期信号およびクロックとを一緒に
伝送する方法も考えられる。しかし、複数のテレビジョ
ン放送局等の間、それぞれに専用の通信回線を設置する
ことは、実際問題として困難である。
【0006】あるいは、送信側から受信側に対して、同
期確立のために必要な情報を送り、この情報に基づいて
両者間の同期をとる方法も考えられる。しかしながら、
このように情報を送ることにより送信側と受信側との間
で同期確立を行う方法はなかった。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、テレビジョン放送局内でSDI
方式またはSDDI方式で伝送されている音声・映像デ
ータを、ATM通信回線を介してテレビジョン放送局の
間等で伝送することができるデータ通信システムを提供
することを目的とする。
【0008】また、本発明は、それぞれ独立したハウス
クロックで動作する複数のSDI方式の伝送システムの
間で、さらに独立したSDI方式と異なる規格のクロッ
クで動作するATM通信回線等を介したデータの伝送を
行っても、受信側と送信側との間の同期を確立すること
ができ、データ欠落等の不具合が発生しないデータ伝送
システムを提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、送信側のSDI方式の伝
送システムに対して所定の情報をATM通信回線等を介
して伝送し、受信側のSDI方式の伝送システムが、A
TM通信回線等から供給されるクロックと送られてきた
情報とに基づいて送信側のSDI方式との伝送システム
を確立することができ、信頼性高くデータを伝送するこ
とができるデータ伝送システムを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るデータ伝送システムは、それぞれ実質
的に同じ周波数の独立した内部クロックに基づいて動作
し、前記内部クロックの周波数と実質的に所定の整数比
の関係にある周波数の回線クロックを供給する所定の通
信回線を介して接続される複数の伝送装置を有するデー
タ伝送システムであって、送信側の前記伝送装置は、送
信側の前記内部クロックを発生する第1の内部クロック
発生手段と、前記回線クロックの周期を、前記所定の整
数比の内の前記回線クロックに対応する所定の数ずつ計
数する第1の回線クロック計数手段と、前記第1の回線
クロック計数手段が、前記回線クロックの周期を前記所
定の数ずつ計数する間に存在する送信側の前記内部クロ
ックの周期の数を計数して内部クロック計数値を生成す
る第1の内部クロック計数手段と、少なくとも前記内部
クロック計数値と、伝送の対象となる伝送データとを前
記通信回線を介して受信側の前記伝送装置に対して伝送
する伝送手段とを有し、受信側の前記伝送装置は、受信
側の前記内部クロックを発生する第2の内部クロック発
生手段と、送信側の伝送装置から伝送されてきた前記伝
送データと前記内部クロック計数値とを前記通信回線か
ら受信する受信手段と、受信側の前記内部クロックの周
期を、前記受信手段が受信した前記内部クロック計数値
だけ計数する第2の内部クロック計数手段と、前記回線
クロックの周期を所定の数ずつ計数する第2の回線クロ
ック計数手段と、前記第2の内部クロック計数手段の計
数時間と、前記第2の回線クロック計数手段の計数時間
との差を打ち消す周波数の受信側の前記内部クロックを
発生するように前記第2の内部クロック発生手段を制御
し、送信側の前記内部クロックと受信側の前記内部クロ
ックとを同期させる内部クロック同期手段とを有する。
【0011】好適には、送信側の前記伝送装置におい
て、前記伝送手段は、前記所定の整数比の内の前記回線
クロックに対応する所定の数の値を前記通信回線を介し
て受信側の前記伝送装置に対してさらに伝送し、受信側
の前記伝送装置において、前記受信手段は、送信側の前
記伝送装置から伝送されてきた前記所定の整数比の内の
前記回線クロックに対応する所定の数の値をさらに受信
し、受信側の前記伝送装置の前記第2の回線クロック計
数手段は、前記回線クロックの周期を、受信した前記所
定の整数比の内の前記回線クロックに対応する所定の数
ずつ計数する。
【0012】好適には、送信側の前記伝送装置の前記伝
送手段は、前記伝送データと前記内部クロック計数値と
を多重化して所定の伝送パケットを生成する伝送パケッ
ト生成手段と、生成した前記伝送パケットを、前記通信
回線に適合した伝送信号に変換して前記通信回線に送信
する送信手段とを有し、受信側の前記伝送装置の前記受
信手段は、送信側の前記伝送装置からの前記伝送信号を
受信し、前記所定の伝送パケットを再生する変換手段
と、再生した前記伝送パケットから、前記伝送データと
前記内部クロック計数値とを分離する分離手段とを有す
る。
【0013】好適には、前記所定の通信回線は、非同期
伝送モード(ATM)の通信回線である。好適には、前
記伝送データは、SMPTE−259Mに規定されたS
DI方式等の所定の方式で送信側の前記伝送装置に入力
され、送信側の前記伝送装置において、前記伝送手段の
前記伝送パケット生成手段は、前記所定の方式で入力さ
れた前記伝送データと前記内部クロック計数値とを多重
化して前記所定の伝送パケットを生成し、受信側の前記
伝送装置において、前記受信手段の前記分離手段は、分
離した前記伝送データを前記所定の方式で出力する。
【0014】
【作用】本発明は、例えば、それぞれ独立したSMPT
E259−Mに規定されたSDI方式、あるいは、これ
を改良したSDDI方式等において用いられる周波数約
14.3MHzの内部クロックに基づいて動作する複数
のテレビジョン放送局の放送設備等に接続された伝送装
置を、この内部クロックと875:1188の整数比の
関係にある周波数19.44MHzの回線クロックに基
づいて動作し、この回線クロックを上記放送設備それぞ
れに供給するATM回線等を介して接続し、これらの伝
送装置の間で所定の伝送データを伝送する。
【0015】ここで、放送設備等の内部クロックはそれ
ぞれ独立に発生されるため、周波数にごくわずかの差が
生じている場合がある。一方、ATM通信回線が供給す
る回線クロックは、いずれの伝送装置に対しても同一の
周波数であると考えることができる。
【0016】送信側の伝送装置において、第1の内部ク
ロック発生手段は、送信側の伝送装置において用いられ
る内部クロックを発生する。第1の回線クロック計数手
段は、ATM通信回線から供給された回線クロックの周
期を、所定の整数比の内の回線クロックに対応する所定
の数、つまり、上記1188ずつ順次、計数する。
【0017】第1の内部クロック計数手段は、第1の回
線クロック計数手段が回線クロックの周期を1188ず
つ計数する間ごとに内部クロックの周期の数を順次、計
数し、内部クロック計数値を生成する。内部クロック計
数値と上記所定の数(1188)とは、送信側の内部ク
ロックと回線クロックと上記整数比の実際の値を示す。
従って、内部クロック計数値は、送信側の伝送装置が正
常に動作している場合には、上記のように875付近の
値となる。伝送手段は、伝送データと生成された内部ク
ロック計数値とを多重化し、ATM通信回線を介して受
信側の伝送装置に対して伝送する。
【0018】受信側の伝送装置において、第2の内部ク
ロック発生手段は、外部からの制御に応じた周波数の内
部クロックを発生する。受信手段は、ATM通信回線を
介して送信側から伝送されてきた伝送データと内部クロ
ック計数値とを順次、受信する。
【0019】第2の内部クロック計数手段は、受信側の
内部クロックの周期を、受信した内部クロック計数値だ
け順次、計数する。第2の回線クロック計数手段は、回
線クロックの周期を所定の数ずつ順次、計数する。な
お、第2の内部クロック計数手段と第2の回線クロック
計数手段との計数時間の差は、これらの内部クロックの
間の周波数の差に対応する。
【0020】内部クロック同期手段は、第2の内部クロ
ック計数手段および第2の回線クロック計数手段の計数
時間の差を打ち消すような周波数の内部クロック、つま
り、送信側の内部クロックに等しい周波数の内部クロッ
クを発生するように順次、第2の内部クロック発生手段
を制御し、送信側の内部クロックと受信側の内部クロッ
クとを同期させ、誤りがないデータ伝送を可能とする。
【0021】つまり、第2の内部クロック発生手段、第
2の内部クロック計数手段、第2の回線クロック計数手
段および内部クロック同期手段は、一種の位相同期ルー
プ(PLL)を構成し、送信側および受信側の伝送装置
の内部クロックの同期を確立する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明に係るデータ伝送システム1の構成を示す図であ
る。なお、実際には、ATM通信回線20には伝送装置
10,30の2台だけでなく、さらに多くの伝送装置が
接続され、また、伝送装置10,30は、それぞれ伝送
装置30,10に相当する構成部分を相互に含むが、図
1においては図示の簡略化のために省略されている。
【0023】図1に示すように、データ伝送システム1
は、送信側の伝送装置10、ATM通信回線20および
受信側の伝送装置30から構成されており、それぞれ独
立に発生した内部クロック4fsc(いわゆるハウスクロ
ック)に基づいて動作するSDI方式の伝送装置10,
30の間で、伝送装置10,30が用いている内部クロ
ック4fscと独立して生成され、しかも、異なる規格の
回線クロックNCLKに基づいて動作するATM通信回
線20を介して、所定のデータ、例えば番組用の音声・
映像データを伝送する。
【0024】なお、ATM通信回線20から伝送装置1
0,30に供給される155.52MHzのクロックを
8分周し、ATMセルを8ビットパラレルデータとして
処理する際に用いられる回線クロックNCLKの周波数
は19.44MHz(155.52/8)である。一
方、SDI方式で伝送を行う際に生成される内部クロッ
ク4fscは、下式に示すように約14.3MHzであ
る。それぞれ正確な場合には、これらのクロックの周波
数は整数比(NCLK:4fsc=1188:875)の
関係になる。
【0025】
【数1】 fh =4.5MHz/268 4fsc=910×fh ≒14.3(MHz) …(1)
【0026】但し、式1において、4.5MHzは、現
象のテレビジョン信号の帯域における音声キャリアの周
波数である。また、式1における数値268および数値
910は、音声キャリアを用いてカラーテレビジョン用
の信号の周波数を生成するため用いられる数値であっ
て、内部クロック信号4fscの周波数とクロマ信号の周
波数は4fsc/4の関係にあり、水平同期信号の周波数
は4fsc/910の関係にあり、垂直同期信号の周波数
は4fsc/(910×525/2)≒(4fsc(910
×268)の関係にある。このようにカラーテレビジョ
ンの信号の周波数を定めたのは、白黒テレビジョンとカ
ラーテレビジョンとの互換性を保つため、および、クロ
マ信号と輝度信号とをインターリーブしてサブキャリア
信号を目立ちにくくする等のためである。
【0027】送信側の伝送装置10は、クロック発生装
置12、ディジタルビデオテープレコーダ(VTR)1
4、RTS生成装置16および送信装置(TX)18か
ら構成される。クロック発生装置12は、例えば水晶発
振器等を用いて伝送装置10において用いられる14.
3MHzの内部クロック4fscを生成し、VTR14、
RTS生成装置16および送信装置18に供給する。V
TR14は、内部クロック4fscに同期してD2規格の
ディジタル音声・映像データを記録・再生し、SDI方
式またはSDDI方式(以下、単にSDI方式と記す)
により143Mbpsシリアル形式の送信装置18に対
して出力する。
【0028】図2は、図1に示したRTS生成装置16
の構成を示す図である。図3は、図2に示したRTS生
成装置16の各構成部分の信号のタイミングを示す図で
あって、(A)〜(L)に付した信号名称は図2に示し
たRTS生成装置16の信号名称に対応しており、
(D)〜(L)はタイミング信号NPLLの立ち下がり
部分付近の各信号を拡大して示している。
【0029】図2に示すように、RTS生成装置16
は、第1のカウンタ回路160、PLLタイミング回路
162、第2のカウンタ回路164、上位用6ビット用
のラッチ回路166、下位用6ビット用のラッチ回路1
68、スイッチ回路(SW)170およびFIFO回路
172から構成されており、伝送装置10,30との間
の同期確立に用いられる同期データRTS(Residual T
ime Stamp )を生成する。
【0030】カウンタ回路160は、12ビットカウン
タであって、回線クロックNCLKの周期ごとに計数値
をカウントアップし、回線クロックNCLKを1188
周期ずつ計数する。図2に示すように、カウンタ回路1
60のデータ入力端子Dには数値B5Bh(hは16進
数を示す)が入力されており、カウンタ回路160がB
5BhからFFFhまで回線クロックNCLKを118
8周期分(FFFh−B5Bh=4A4h=1188)
計数するたびにキャリー信号CAが活性化し、この数値
B5Bhがロードされる。従って、計数値の第10ビッ
ト(Q10;但し、計数値は0オリジン)の値、つまり、
タイミング信号NPLLは、図3(A),(D)に示す
ように、1周期が回線クロックNCLK1188周期に
対応する。
【0031】PLLタイミング回路162は、タイミン
グ信号NPLLおよび内部クロック信号4fscに基づい
て動作し、図3(B),(E)に示すように、タイミン
グ信号NPLLの立ち下がりにおいて内部クロック信号
4fsc1周期の期間だけ論理値が0になるタイミング信
号CCLRを生成し、カウンタ回路164のクリア入力
端子CLおよびラッチ回路166,168のクロック信
号入力端子CKに対して出力する。
【0032】また、PLLタイミング回路162は、図
3(J)に示ように、タイミング信号NPLLの立ち上
がり点から内部クロック信号4fsc2周期の間、論理値
が0になる書き込みイネーブル信号WENを生成し、F
IFO回路172の書き込みイネーブル信号入力端子W
ENに対して出力する。また、PLLタイミング回路1
62は、書き込みイネーブル信号WENが論理値0とな
る間においてスイッチ回路170を、内部クロック4f
scの最初の周期の期間、接点aを選択させ、2番目の周
期の間、接点bを選択するように制御するスイッチ制御
信号SWCを生成し、スイッチ回路170を制御する。
【0033】カウンタ回路164は、図3(C),
(F)に示すように、タイミング信号CCLRの立ち上
がり点から次の立ち上がり点までの間、順次、内部クロ
ック4f scを計数し、図3(G)に示す計数値CNTの
上位6ビット、および、図3(H)に示す計数値CNT
の下位6ビットをそれぞれラッチ回路166,168の
データ入力端子に対して出力する。ラッチ回路166,
168は、それぞれ、計数値CNTの上位6ビットおよ
び下位6ビットを、タイミング信号CCLRの立ち上が
り点でラッチし、スイッチ回路170に対して出力す
る。
【0034】スイッチ回路170は、図3(I)に示す
ように、PLLタイミング回路162からのスイッチ制
御信号SWCに従って、ラッチ回路166,168がそ
れぞれ出力する上位計数値と下位計数値とを選択し、F
IFOデータとしてFIFO回路172に対して出力す
る。なお、FIFO回路172に入力される計数値CN
Tの上位6ビットおよび下位6ビットには、図3
(G),(H)に示すようなフラグ(付加データ)が付
加される。
【0035】FIFO回路172は、書き込みクロック
入力端子WCKに入力される内部クロック4fscに同期
して、PLLタイミング回路162から入力される書き
込みイネーブル信号WENが論理値0の間、FIFOデ
ータを読み込んで記憶する。さらに、図3(K)に示す
送信装置18から入力される読み出しイネーブル信号R
ENが論理値0の間、内部クロック4fscに同期して記
憶したFIFOデータを同期データRTSとして送信装
置18に対して出力する。
【0036】図4は、図1に示した送信装置18の構成
を示す図である。図4に示すように、送信装置18は、
シリアル・パラレル変換回路(S/P変換回路)18
0、ワード幅変換回路(10/8)182、シャフリン
グ回路184、多重化回路(MUX)186およびAT
Mセル生成回路188から構成され、RTS生成装置1
6から入力された同期データRTSと、VTR14から
入力された音声・映像データPVDとを所定の伝送パケ
ット(図5)に多重化し、ATM通信回線20を介して
受信側の伝送装置30に対して対して送信する。
【0037】S/P変換回路180は、SDI方式で入
力された音声・映像データPVDを10ビットパラレル
データに変換し、ワード幅変換回路182に対して出力
する。ワード幅変換回路182は、10ビットパラレル
データを所定の方法で、ATM方式に適合した8ビット
パラレルデータに変換し、シャフリング回路184に対
して出力する。シャフリング回路184は、8ビットパ
ラレルデータをシャフリング(インターリーブ)し、シ
ャフリングデータとして多重化回路186に対して出力
する。
【0038】図5は、図4に示した多重化回路186が
生成する伝送パケット(SSCU−PDUパケット、以
下、「PDUパケット」と略称する)の構成を示す図で
ある。なお、PDUパケットの左に付された数字は各デ
ータのバイト長を示し、PDUパケットの右に付された
表は、対応する各データの内容を示す。多重化回路18
6は、シャフリングデータとRTS生成装置16から入
力された同期データRTSから数値832を減じた値と
を図5に示す所定の伝送パケット(PDUパケット)に
多重化し、多重化データとしてATMセル生成回路18
8に対して出力する。
【0039】多重化回路186により生成され、ATM
セルに変換されてATM通信回線20に送信されるデー
タは、図5に示すPDUパケットに多重化される。PD
Uパケットにおいて、データTRSはFFh,00h,
00hを内容とし、PDUパケットの先頭位置を示す。
なお、データTRS、アンシラリデータ(ANC;ANCi
llary )領域とビデオデータ(VIDEO)領域とにお
いて5バイト置きに挿入されるデータを除いて、PDU
パケットに含まれるデータが00hまたはFFhの値を
とることは禁止される。
【0040】データRTS1,RTS2には、RTS生
成装置16により生成された同期データRTSが入る。
この同期データRTSは、外部クロックNCLKを11
88周期の間の内部クロック4fscの計数値から832
を減じた6ビットの値である。但し、伝送パケットは内
部クロック4fsc、910周期分の時間で伝送されるた
め、1つの伝送パケットを伝送する間に2つの計数値が
出現する可能性がある。データRTS1,RTS2の2
つの領域を確保したのは、このような場合に対応するた
めである。
【0041】データRTS1,RTS2は、受信側の伝
送装置10において網同期の確立等に用いられる。な
お、データRTS1,RTS2の第6ビットには有効ビ
ットV(Varid )が入り、有効ビットVの内容は、例え
ば、これらのデータが有効である場合には論理値1にな
り、有効でない場合には論理値0となる。さらに、デー
タの値が00h,FFhとなることを避けるために、有
効ビットVの論理反転値が第7ビットとして付加され
る。
【0042】データLNID(Line Number ID)1は、
同じPDUパケット内のアンシラリデータ領域およびビ
デオデータ領域に含まれる音声・映像データの識別のた
めに用いられ、第0〜第2ビットが音声・映像データが
含まれるフィールドを示すフィールド番号(FN;Fiel
d Number)を示し、0〜31の値をとる第3〜第7ビッ
トが音声・映像データが含まれるラインを示すライン番
号(LN;Line Number )を示す。
【0043】データLN1は、1〜525の範囲の値を
とり、データLNID1とともに、2フィールドの範囲
内での音声・映像データ(これに含まれる音声データ
は、打ち合わせ用の音声ではない)の識別のために用い
られる。データLN1の第1バイトおよび第2バイト第
0〜第4ビットには、それぞれ数値の第0〜第4ビット
および第5〜第9ビットが入り、それぞれの第5ビット
には、データRTS1,RTS2の有効ビットVと同じ
理由から第4ビットの論理反転値が入る。
【0044】データLNID2,LN2は、受信側の伝
送装置3が用いられているテレビジョン放送局等の局全
体の音声・映像データと受信した音声・映像データとの
同期を補償するために、送信側の伝送装置3が、送信側
のテレビジョン放送局全体で伝送される音声・映像デー
タに比べて時間的に早いタイミングで音声・映像データ
を送信する処理(アドバンス補償処理)を行う場合に用
いられる。
【0045】つまり、データLNID2,LN2は、同
じPDUパケットに含まれる音声・映像データが、送信
側のテレビジョン放送局等の中において本来伝送される
べきタイミングから、何ライン分早めて受信側の伝送装
置3に対して送信されたかを示す。なお、データLNI
D2,LN2それぞれの内容の詳細は、それぞれ上述の
データLNID1,LN1と同じである。なお、データ
LNID2,LN2を参照することにより、受信側の伝
送装置3は、アンシラリデータ領域およびビデオデータ
領域に含まれる音声・映像データのでシャフリング方法
等を識別することができる。つまり、音声・映像データ
の内、映像に係るデータの部分のシャフリングブロック
(23ライン分)をデータLNID2,LN2から判別
し、このシャフリングブロックごとにデシャフリングを
行う。
【0046】データFlagは、第0〜第3ビットにア
ンシラリデータ部およびビデオデータ部のデータ量を示
すパケットテーブル(PT;Packet Table)データが入
る。第4〜第7ビットにはビットsb0〜sb3が入
る。このビットsb0〜sb3は、エンコーダ側のシャ
フリングの方式を伝えるために用いられる。
【0047】データRS422−ch1,RS422−
ch2は、例えば、送信側および受信側の伝送装置1
0,30にそれぞれ接続されたコンピュータ(図示せ
ず)の間のRS422を用いた制御用のデータ等の伝送
に用いられる。データRS422−ch1,RS422
−ch2の第0〜第3ビットには、それぞれ伝送される
データの上位4ビットまたは下位4ビットのいずれかが
入り、第4ビットには、第0〜第3ビットに入っている
データが上位4ビットである場合に1となり、下位4ビ
ットである場合に0となるビットUL(Upper/Lower )
が入る。データRTS1,RTS2の有効ビットVと同
じ理由により、第5ビットには第4ビットの論理反転値
が入る。さらに、第6ビットには、データRS422−
ch1,RS422−ch2がそれぞれ有効であるか否
かを示す有効ビットVが付加される。
【0048】データVOICEには、連絡用等に用いら
れる音声データが入る。音声データは、例えば、一般的
な電話通信に用いられるPCM符号化装置のサンプリン
グ周波数にほぼ等しいサンプリング周波数でサンプリン
グでき、しかも、タイミング的にPDUパケットに入れ
やすいように、映像信号の水平同期信号(15.75K
Hz)2周期に1つづつ8ビットずつ生成される。従っ
て、1つの音声データは、水平同期信号の周期ごとに1
つ生成されるPDUパケット2つにわたって伝送される
ことになる。なお、図5に示した場合においては、デー
タVOICEの第0〜第3ビットには、音声データの上
位4ビットまたは下位4ビットが入れられる。
【0049】さらに、第4ビットには、データRS42
2−ch1,RS422−ch2と同様に、第0〜第3
ビットのデータが上位4ビットであるか下位4ビットで
あるかを示すビットULが入れられ、第5ビットには、
データRTS1,RTS2と同の有効ビットVじ理由に
より第4ビットの論理反転値が入れられ、さらに、音声
データが有効であるか否かを示す有効ビットVが付加さ
れる。
【0050】さらに、第6および第7ビットには、伝送
装置10,30自体、および、ATM通信回線20がP
DUパケットに与える遅延時間を測定するために用いら
れるビット8F1,8F2(8Fは、8Frame の略)が
入る。なお、データLNID2,LN2に入れられるデ
ータは、これらのビット8F1,8F2を用いて測定さ
れた遅延時間に基づいて算出される。
【0051】予備領域は、他の用途が生じた場合のため
に予備として空けられた領域であるが、データRTS
1,RTS2と同様に、値が00h,FFhのいずれと
もならないように、第7ビットには第6ビットの論理反
転値が入れられる。データCRCC1,CRCC2,C
RCC3には、それぞれ先行するデータ領域の誤り訂正
符号が入れられる。なお、データRTS1,RTS2と
同様に、値が00h,FFhのいずれともならないよう
に、第7ビットには第6ビットの論理反転値が入れられ
る。
【0052】アンシラリデータ領域には、映像信号の音
声・映像データの内、主に音声に係るデータが入れられ
る。なお、音声に係るデータは、PDUパケットの前方
に下位バイト、後方に上位バイトの順となる。ビデオデ
ータ領域には、映像信号の音声・映像データの内、主に
映像に係るデータが入れられる。なお、映像に係るデー
タは、PDUパケットの前方に下位バイト、後方に上位
バイトの順となる。
【0053】なお、PDUパケットのアンシラリデータ
領域およびビデオデータ領域は可変長であり、これらの
領域が有効なデータを含まない場合もある。また、デー
タRS422−ch1,VOICE等は、有効ビットV
を有するので、例えば、データVIOCEの有効データ
Vのみが1で、他のデータの有効データVが0である場
合には、データVOICEのみが有効であり、他のデー
タは全て無効であることを意味する。
【0054】ATMセル生成回路188は、図5に示し
たPDUパケットに多重化されたデータをATMセルに
変換し、送信データTXDとしてATM通信回線20に
対して出力する。ATM通信回線20(図1)は、非同
期伝送モード(ATM;Asynchronous Transfer Mode)
方式で伝送装置10,30の間でデータを伝送するとと
もに、伝送装置10,30に対して19.44MHzの
回線クロックNCLKを供給する。
【0055】受信側の伝送装置30(図1)は、受信装
置(RX)32、VTR34、クロック制御装置36お
よびクロック発生装置38から構成され、伝送装置10
から伝送されてきたATMセルを受信し、同期データR
TSおよび回線クロックNCLKに基づいて伝送装置1
0側の内部クロック4fscに同期した内部クロック4f
scを再生し、PDUパケットから音声・映像データを分
離して記録する。
【0056】図6は、図1に示した受信装置32の構成
を示す図である。図6に示すように、受信装置32は、
ATMセル分解回路320、分離回路322、デシャフ
リング回路324、コンシール回路326、ワード幅変
換回路328およびパラレル・シリアル変換回路(P/
S変換回路)330から構成される。
【0057】ATMセル分解回路320は、伝送装置1
0からATM通信回線20を介して伝送されてきた伝送
データRXD(=TXD)を回線クロックNCLKを用
いて受信し、ATMセルのアドレス部等を削除して図5
に示したPDUパケットの形式に戻して分離回路322
に対して出力する。
【0058】分離回路322は、内部クロック4fsc
用いて、ATMセル分解回路320から入力されたPD
Uパケットから同期データRTSを分離して数値832
を加算して12ビットの同期データRTSを生成すると
ともに、クロック制御装置36のFIFO回路360
(図7)に書き込むタイミングを示す書き込みイネーブ
ル信号WENを生成してクロック制御装置36に出力す
る。また、分離回路322は、PDUパケットから音声
・映像データおよびその他のデータを分離してデシャフ
リング回路324に対して出力する。
【0059】デシャフリング回路324は、分離回路3
22から入力された音声・映像データを、シャフリング
回路184に対応する方法でデシャフリング(アンシャ
フリング)し、コンシール回路326に対して出力す
る。コンシール回路326は、PDUパケットに含まれ
ていたCRCデータ等を用いて誤り検出を行い、入力さ
れた音声・映像データに対するコンシール(誤り修正)
を行う。
【0060】ワード幅変換回路328は、コンシールさ
れた8ビットパラレルの音声・映像データを、SDI方
式に適合した10ビットパラレルデータに変換し、P/
S変換回路330に対して出力する。P/S変換回路3
30は、10ビットパラレルデータを143Mbpsシ
リアルのSDI方式のデータに変換し、D2規格の音声
・映像データRVDに変換としてVTR34に対して出
力する。
【0061】VTR34(図1)は、内部クロック4f
scに同期して、P/S変換回路330から入力された音
声・映像データRVDを記録する。クロック発生装置3
8は、例えば水晶発振回路を有する電圧制御発振回路で
あって、クロック制御信号CCを介したクロック制御装
置36の制御に応じた周波数の内部クロック4fscを生
成し、伝送装置30の各構成部分に供給する。
【0062】図7は、図1に示したクロック制御装置3
6の構成を示す図である。図8は、図7に示したクロッ
ク制御装置36の各構成部分の信号のタイミングを示す
図であって、(A)〜(J)に付した信号名称は図7に
示したクロック制御装置36の信号名称に対応する。
【0063】図7に示すように、クロック制御装置36
は、FIFO回路360、ラッチ回路362,366、
スイッチ回路368、スイッチ制御回路370、NOT
回路372、内部クロック4fsc用のカウンタ回路37
4、D型フリップフロップ(DFF)376,382、
デコーダ回路378、回線クロックNCLK用のカウン
タ回路380および比較回路384から構成され、一種
の位相同期回路(PLL回路)として動作し、内部クロ
ック4fsc、回線クロックNCLK、および、受信装置
32から入力された同期データRTSに基づいてクロッ
ク制御信号CCを生成し、このクロック制御信号CCを
介してクロック発生装置38が発生する内部クロック4
scの周波数を制御し、伝送装置30の内部クロック4
scを伝送装置10の内部クロック4fscに同期させ
る。
【0064】FIFO回路360は、受信装置32から
入力された同期データRTSを、同じく受信装置32か
ら入力された書き込みイネーブル信号WENが活性化し
ている場合に、回線クロックNCLKに同期して順次、
読み込んで記憶する。また、図8(A)に示すように、
FIFO回路360は記憶した同期データRTSの上位
6ビットおよび下位6ビットを、図7(B)に示す読み
込みイネーブル信号RENが論理値0になっている場合
に、それぞれ内部クロック4fscに同期してラッチ回路
362,366に対して出力する。
【0065】ラッチ回路362,366は、図8
(C),(D)に示すデコーダ回路378から入力され
た上位クロックおよび下位クロックそれぞれの立ち下が
り点でラッチし、これらを合わせて12ビットパラレル
データとし、スイッチ回路368に対して出力する。
【0066】スイッチ制御回路370は、クロック制御
装置36が他の装置(伝送装置10およびATM通信回
線20)と独立した内部クロック4fscを発生する場合
にはスイッチ回路368を制御して接点aを選択させ、
固定の数値36Bh(=875)をNOT回路372に
対して出力し、伝送装置10の内部クロック4fscに同
期した内部クロック4fscを発生する場合には接点bを
選択させる。
【0067】スイッチ回路368は、スイッチ制御回路
370の制御に従って固定の数値36Bhまたはラッチ
回路362,366から入力された12ビットパラレル
データのいずれかをNOT回路372に対して出力す
る。NOT回路372は、図8(E)に示すように、ス
イッチ回路368から入力された12ビットのデータの
各ビットの論理値を反転し、反転データS372として
カウンタ回路374に対して出力する。12ビットパラ
レルデータが、例えば上記固定値36Bhに等しい場
合、つまり、伝送装置10,30の内部クロック4fsc
の周波数が等しい場合には、NOT回路372の出力す
る反転データS372は、図中に示すようにC94hと
なる。
【0068】カウンタ回路374は、図8(F)に示す
デコーダ回路378から入力されるロード信号LOAD
が論理値0になった場合に、データ入力端子Dに入力さ
れている反転データS372を計数値として読み込み、
内部クロック4fscに同期してカウントアップし、12
ビット幅の計数値CQをデコーダ回路378に対して出
力し、計数値CQの第9ビットQ9 をDFF376に対
して出力する。
【0069】デコーダ回路378は、カウンタ回路37
4から入力され計数値CQをデコードし、計数値CQが
FFFhの場合に内部クロック4fsc1周期の間、図8
(F)に示すように、論理値0となるロード信号LOA
Dを生成してカウンタ回路374に対して出力する。こ
のように、カウンタ回路374とデコーダ回路378と
は協働して、内部クロック4fscを、伝送装置10から
受信した同期データRTSまたはスイッチ回路368に
おいて入力された固定値36Bずつ計数し、計数値CQ
の第9ビットQ9 は、図8(H)に示す波形となる。
【0070】また、デコーダ回路378は、図8
(C),(D)に示すように、計数値CQの値がFFD
h,FFEhの場合にそれぞれ論理値1になる上位クロ
ックおよび下位クロックを生成し、ラッチ回路362,
366のクロック入力端子CKに対して出力する。ま
た、デコーダ回路378は、図8(B)に示すように、
計数値CQの値がFFDhまたはFFEhの場合に論理
値0になる読み出しイネーブル信号RENを生成し、F
IFO回路360に対して出力する。
【0071】DFF376は、内部クロック4fscに同
期してカウンタ回路374の計数値CQの第9ビットQ
9 の値をラッチし、比較回路384の正入力端子に対し
て出力する。カウンタ回路380は、図2に示したカウ
ンタ回路160と同様に、回線クロックNCLKを11
88周期ずつ計数する。
【0072】DFF382は、内部クロック4fscに同
期してカウンタ回路380の計数値の第10ビットQ10
の値をラッチし、図8(I)に示すタイミング信号NP
LLとしてクロック発生装置384の負入力端子に対し
て出力する。比較回路384は、それぞれDFF37
6,382から入力された信号の値を比較し、DFF3
76から入力された信号が論理値1でDFF382から
入力された信号が論理値0の場合には、図8(J)に示
すクロック制御信号CCとして論理値1を出力し、それ
以外の場合には論理値1を出力する。
【0073】つまり、クロック制御信号CCの幅は、伝
送装置10の内部クロック4fscと伝送装置30の内部
クロック4fscとの位相差に対応しており、クロック発
生装置38を制御して、この位相差を打ち消すような周
波数、言い換えると、クロック制御信号CCの幅を狭め
るような周波数の内部クロック信号4fscを発生させる
ことにより、これらの内部クロック4fscの同期を確立
することができる。なお、クロック発生装置38が電圧
制御発振回路である場合には、実際にはクロック制御信
号CCは所定のローパスフィルタ(図示せず)を介して
クロック発生装置38に供給されることになる。
【0074】以下、データ伝送システム1の動作を説明
する。伝送装置10において、VTR14は、D2規格
の音声・映像データを再生し、143Mbpsシリアル
の音声・映像データPVDとして送信装置18に対して
出力する。一方、RTS生成装置16は、クロック発生
装置12が発生した内部クロック4fsc、および、AT
M通信回線20が供給する回線クロックNCLKに基づ
いて、回線クロックNCLKの1188周期の間に、内
部クロック4fscが何周期入るかを示す同期データRT
Sを生成し、順次、送信装置18に対して出力する。
【0075】送信装置18は、音声・映像データPVD
および同期データRTSを、図4に示したPDUパケッ
トに多重化し、さらにこれをATMセルに変換し、AT
M通信回線20を介して伝送装置30に対して送信す
る。ATM通信回線20は、伝送装置10から送信され
たATMセルを伝送装置30に対して伝送するととも
に、伝送装置30に対して回線クロックNCLKを供給
する。
【0076】伝送装置30において、伝送装置10から
伝送されてきたATMセルは、受信装置32により受信
され、ATMセルのアドレス部が取り除かれてPDUパ
ケットが再生される。さらに、受信装置32は、PDU
パケットから同期データRTSを分離し、これを書き込
ませるための書き込みイネーブル信号WENとともにク
ロック制御装置36に対して出力する。また、受信装置
32は、PDUパケットから分離した、上記伝送装置1
0の音声・映像データPVDに対応する音声・映像デー
タRVDをVTR34に対して出力し、VTR34はこ
れを記録する。
【0077】クロック制御装置36は、同期データRT
S、クロック発生装置38から供給された内部クロック
4fsc、および、ATM通信回線20から供給された回
線クロックNCLKに基づいて、クロック発生装置38
が発生する内部クロック4f scの周波数を、伝送装置1
0における内部クロック4fscに同期させるクロック制
御信号CCを生成し、クロック発生装置38に対して出
力する。クロック発生装置38は、クロック制御信号C
Cに応じた周波数で内部クロック信号4fscを生成し、
伝送装置30の各部分に供給する。
【0078】以上述べたように、伝送装置10,30に
おいて、RTS生成装置16およびクロック制御装置3
6を用いることにより、伝送装置10,30の内部クロ
ック4fscと異なる規格の独立した回線クロックNCL
Kを用いているATM通信回線20を介して、伝送装置
10,30間で直接の同期信号の伝送を行うことなく、
それぞれの内部クロック4fscの同期を確立することが
できる。
【0079】また、RTS生成装置16は、19.44
MHzの回線クロックNCLK1188周期ごとに同期
データRTSを更新し、クロック制御装置36は、更新
された同期データRTSに基づいて順次、クロック発生
装置38の発振周波数の調整を行うので、常に伝送装置
10,30の内部クロック4fscの同期を最適な状態に
保つことができる。
【0080】また、上述のように、RTS生成装置16
およびクロック制御装置36の回路は比較的簡単なもの
なので、上述のような効果を得ることができるのにも関
わらず、伝送装置10,30の装置規模を大きく増加さ
せない。また、VTR14,34のインターフェースと
して、テレビジョン放送局等においてインフラストラク
チャーとして広く用いられているSDI方式を用いてい
るので、既存の設備との整合性がよく、既存の設備の有
効利用を図ることができる。
【0081】なお、上記実施例に示したデータ伝送シス
テム1の各部分の回路構成、信号の論理値および波形等
は例示であり、同等の機能を実現可能な回路等に置き換
えることも可能である。また、送信装置18,32に接
続される機器としてVTR装置を例示したが、これに限
らず、例えばSDI方式でデータを入出力する編集装
置、あるいは、SDI方式の伝送設備を接続するように
構成してもよい。また、図5に示したPDUパケットは
例示であり、本発明は他の形式の伝送パケットを用いる
伝送方式に適応することができる。
【0082】また、本発明はSDI方式とATM方式と
の組み合わせに限らず、各ノードに均等で正確な回線ク
ロックを供給可能な通信回線、例えばN−ISDN通信
回線あるいは専用データ回線等に接続された、回線クロ
ックの周波数と内部クロックの周波数とが整数比の関係
になる任意の方式の伝送装置に応用することが可能であ
る。さらに、本発明に係るデータ伝送システムは、今後
開発されるであろう伝送方式においても広く適用可能で
あることが予想される。また、本発明に係るデータ伝送
システム1は、音声・映像データの他、これらのいずれ
かのデータ、あるいは、情報処理用のデータ等に適用す
ることができる。
【0083】また、上記実施例においては、同期データ
RTSとして、内部クロックに対応する数値のみを伝送
するように構成したが、回線クロックに対応する数値を
も伝送するように構成してもよい。本発明に係るデータ
伝送システム1は、上述の実施例に示した他、例えばこ
こに示した変形例のように、種々の構成を採ることがで
きる。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るデータ
伝送システムによれば、テレビジョン放送局内でインフ
ラストラクチャーとして広く用いられているSDI方式
またはSDDI方式で伝送されている音声・映像データ
を、ATM通信回線を介してテレビジョン放送局の間等
で伝送することができる。
【0085】また、本発明に係るデータ伝送システムに
よれば、それぞれ独立したハウスクロックで動作する複
数のSDI方式の伝送システムの間で、さらに独立した
SDI方式と異なる規格のクロックで動作するATM通
信回線等を介したデータの伝送を行っても、受信側と送
信側との間の同期を確立することができ、データ欠落等
の不具合が発生しない。
【0086】また、本発明に係るデータ伝送システムに
よれば、送信側のSDI方式の伝送システムに対して所
定の情報をATM通信回線等を介して伝送し、受信側の
SDI方式の伝送システムが、ATM通信回線等から供
給されるクロックと送られてきた情報とに基づいて送信
側のSDI方式との伝送システムを確立することがで
き、信頼性高くデータを伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ伝送システムの構成を示す
図である。
【図2】図1に示したRTS生成装置の構成を示す図で
ある。
【図3】図2に示したRTS生成装置の各構成部分の信
号のタイミングを示す図であって、(A)〜(L)に付
した信号名称は図2に示したRTS生成装置の信号名称
に対応する。
【図4】図1に示した送信装置の構成を示す図である。
【図5】図4に示した多重化回路が生成する伝送パケッ
ト(PDUパケット)の構成を示す図である。
【図6】図1に示した受信装置の構成を示す図である。
【図7】図1に示したクロック制御装置の構成を示す図
である。
【図8】図7に示したクロック制御装置の各構成部分の
信号のタイミングを示す図であって、(A)〜(J)に
付した信号名称は図7に示したクロック制御装置の信号
名称に対応する。
【符号の説明】
1…データ伝送システム、10…伝送装置、12…クロ
ック発生装置、14…VTR、16…RTS生成装置、
160…カウンタ回路、162…PLLタイミング回
路、164…カウンタ回路、166…ラッチ回路、16
8…ラッチ回路、170…スイッチ回路、172…FI
FO回路、18…送信装置、180…S/P変換回路、
182…ワード幅変換回路、184…シャフリング回
路、186…多重化回路、188…ATMセル生成回
路、20…ATM通信回線、30…伝送装置、32…受
信装置、320…ATMセル分解回路、322…分離回
路、324…デシャフリング回路、326…コンシール
回路、328…ワード幅変換回路、330…P/S変換
回路、34…VTR、36…クロック制御装置、360
…FIFO回路、362…ラッチ回路、366…ラッチ
回路、368…スイッチ回路、370…スイッチ制御回
路、372…NOT回路、374…カウンタ回路、37
6…DFF、378…デコーダ回路、380…カウンタ
回路、382…DFF、384…比較回路、38…クロ
ック発生装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/10 H04Q 3/00 7/24 9466−5K H04L 11/20 D H04Q 3/00 H04N 7/13 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ実質的に同じ周波数の独立した内
    部クロックに基づいて動作し、前記内部クロックの周波
    数と実質的に所定の整数比の関係にある周波数の回線ク
    ロックを供給する所定の通信回線を介して接続される複
    数の伝送装置を有するデータ伝送システムであって、 送信側の前記伝送装置は、 送信側の前記内部クロックを発生する第1の内部クロッ
    ク発生手段と、 前記回線クロックの周期を、前記所定の整数比の内の前
    記回線クロックに対応する所定の数ずつ計数する第1の
    回線クロック計数手段と、 前記第1の回線クロック計数手段が、前記回線クロック
    の周期を前記所定の数ずつ計数する間に存在する送信側
    の前記内部クロックの周期の数を計数して内部クロック
    計数値を生成する第1の内部クロック計数手段と、 少なくとも前記内部クロック計数値と、伝送の対象とな
    る伝送データとを前記通信回線を介して受信側の前記伝
    送装置に対して伝送する伝送手段とを有し、 受信側の前記伝送装置は、 受信側の前記内部クロックを発生する第2の内部クロッ
    ク発生手段と、 送信側の伝送装置から伝送されてきた前記伝送データと
    前記内部クロック計数値とを前記通信回線から受信する
    受信手段と、 受信側の前記内部クロックの周期を、前記受信手段が受
    信した前記内部クロック計数値だけ計数する第2の内部
    クロック計数手段と、 前記回線クロックの周期を所定の数ずつ計数する第2の
    回線クロック計数手段と、 前記第2の内部クロック計数手段の計数時間と、前記第
    2の回線クロック計数手段の計数時間との差を打ち消す
    周波数の受信側の前記内部クロックを発生するように前
    記第2の内部クロック発生手段を制御し、送信側の前記
    内部クロックと受信側の前記内部クロックとを同期させ
    る内部クロック同期手段とを有するデータ伝送システ
    ム。
  2. 【請求項2】送信側の前記伝送装置において、 前記伝送手段は、前記所定の整数比の内の前記回線クロ
    ックに対応する所定の数の値を前記通信回線を介して受
    信側の前記伝送装置に対してさらに伝送し、 受信側の前記伝送装置において、 前記受信手段は、送信側の前記伝送装置から伝送されて
    きた前記所定の整数比の内の前記回線クロックに対応す
    る所定の数の値をさらに受信し、 受信側の前記伝送装置の前記第2の回線クロック計数手
    段は、前記回線クロックの周期を、受信した前記所定の
    整数比の内の前記回線クロックに対応する所定の数ずつ
    計数する請求項1に記載のデータ伝送システム。
  3. 【請求項3】送信側の前記伝送装置の前記伝送手段は、 前記伝送データと前記内部クロック計数値とを多重化し
    て所定の伝送パケットを生成する伝送パケット生成手段
    と、 生成した前記伝送パケットを、前記通信回線に適合した
    伝送信号に変換して前記通信回線に送信する送信手段と
    を有し、 受信側の前記伝送装置の前記受信手段は、 送信側の前記伝送装置からの前記伝送信号を受信し、前
    記所定の伝送パケットを再生する変換手段と、 再生した前記伝送パケットから、前記伝送データと前記
    内部クロック計数値とを分離する分離手段とを有する請
    求項1に記載のデータ伝送システム。
  4. 【請求項4】前記所定の通信回線は、非同期伝送モード
    (ATM)の通信回線である請求項1に記載のデータ伝
    送システム。
  5. 【請求項5】前記伝送データは、SMPTE−259M
    に規定されたSDI方式等の所定の方式で送信側の前記
    伝送装置に入力され、 送信側の前記伝送装置において、 前記伝送手段の前記伝送パケット生成手段は、前記所定
    の方式で入力された前記伝送データと前記内部クロック
    計数値とを多重化して前記所定の伝送パケットを生成
    し、 受信側の前記伝送装置において、 前記受信手段の前記分離手段は、分離した前記伝送デー
    タを前記所定の方式で出力する請求項3に記載のデータ
    伝送システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6441863B1 (en) 1997-11-26 2002-08-27 Sony Corporation Image processing apparatus, image processing method, and television receiver
US6493832B1 (en) 1999-03-17 2002-12-10 Sony Corporation Communication apparatus which handles a time stamp
JP2010124169A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Nec Corp 通信装置及び通信方法
JP2012523784A (ja) * 2009-04-14 2012-10-04 エーティーアイ・テクノロジーズ・ユーエルシー 埋め込まれたクロックの回復

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