JPH1075413A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

Info

Publication number
JPH1075413A
JPH1075413A JP8230737A JP23073796A JPH1075413A JP H1075413 A JPH1075413 A JP H1075413A JP 8230737 A JP8230737 A JP 8230737A JP 23073796 A JP23073796 A JP 23073796A JP H1075413 A JPH1075413 A JP H1075413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image data
time code
transmission
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8230737A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Seto
浩昭 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8230737A priority Critical patent/JPH1075413A/ja
Publication of JPH1075413A publication Critical patent/JPH1075413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送遅延を有する伝送路を介して遠隔編集処理
を行う際に、タイムコード要求コマンドと返送されるタ
イムコードと受信音声・画像データとの対応関係を保
つ。 【解決手段】 編集装置1が端末装置5aに要求コマン
ドを出力する。端末装置5aは、送信側装置32に要求
コマンドを転送し、送信側装置32から受信した画像デ
ータからVITCを分離できるか否かを判断する。分離
できる場合には、端末装置5aは、VITCによるタイ
ムコードを編集装置1に対して返送するとともに、その
タイムコードをバッファリングする。分離することがで
きない場合には、端末装置5aは、編集装置1からの要
求に応じて、予めバッファリングしているタイムコード
を編集装置1に返送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期転送モード
(ATM)方式等のディジタル伝送路を介して動画の画
像データ、および、タイムコード等の制御データを伝送
するデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】高速
データ回線および非同期転送モード(ATM)方式の伝
送路等、数十Mbps以上の高いデータレートの動画の
画像データを伝送可能なディジタル伝送路が実用化され
ている。このような高速ディジタル伝送路を介して編集
装置等とビデオテープレコーダ(VTR)装置とを接続
し、編集装置がVTR装置を制御して所望の画像データ
を再生および伝送させ、遠隔操作により画像処理作業を
行う遠隔編集システムが検討されている。
【0003】編集処理において、複数の画像データの任
意の部分を接続して1本の完成した画像データ(完パケ
データ)とする際に、これら複数の画像データの境界と
なる点(編集点)を定めるためには、編集点の画像デー
タにおける時間的位置を示すタイムコード(time code)
と呼ばれるデータが用いられる。従来のように、編集装
置とVTR装置とを、伝送遅延が生じない程度に短いケ
ーブル等を介して接続して編集処理を行う場合には、編
集装置のタイムコードを要求する命令(コマンド)に応
じて、VTR装置が編集装置にタイムコードを制御デー
タとして返すことにより、タイムコードに基づく正確な
編集処理が可能であった。
【0004】しかしながら、伝送遅延を有する伝送路を
介して編集装置とVTR装置とを接続した場合、第1の
タイムコード要求コマンドに応じた第1のタイムコード
が編集装置に返る前、編集装置が次の第2のタイムコー
ド要求コマンドを発した後に、第1のタイムコードが編
集装置に返ってくる可能性がある。このように、タイム
コード要求コマンドと、これに応じて編集装置に返って
くるタイムコードとの対応が崩れた場合には、タイムコ
ードに基づく編集点の決定が不可能となり、正確な編集
処理ができなくなる。
【0005】また、上記遠隔編集システムにおいては、
編集装置とVTR装置との間で同期を確立する必要があ
る。このため、例えば、伝送路が提供する網クロック
と、編集装置とVTR装置において画像データの処理に
用いられるハウスクロックとの周波数の差を示すデータ
等をVTR装置と編集装置との間で伝送し、これらの装
置の間のハウスクロックおよび垂直同期信号等を、伝送
路を介して正確に同期させる必要がある。
【0006】しかしながら、VTR装置が、画像データ
の再生が終了した後は、ハウスクロックと網クロックと
の同期関係を維持しないように構成されており、さら
に、VTR装置と伝送路との間に、MPEG方式等の圧
縮符号化装置が接続されている場合がある。MPEG方
式の圧縮符号化装置は、画像データをフレームメモリに
記憶して圧縮符号化処理を行うために、VTR装置と伝
送路との同期関係が崩れた後も、伝送路に対して送出さ
れていない画像データが残り、残った画像データは正常
に伝送されない。
【0007】また、VTR装置が、画像データの再生の
終了後、直ちに同期データの送出を停止するように構成
されている場合は、編集装置が残った画像データを正常
に受信できない。つまり、編集装置側では、VTR装置
が再生を停止した時点で、未だ伝送路に送出されていな
い部分の画像データを受信できず、編集処理の結果とし
て得られる画像データの最後の部分が乱れてしまう。
【0008】また、VTR装置が伝送路を介して画像デ
ータを伝送する場合、画像データをフレーム単位でメモ
リに記憶し、伝送用のパケットに多重化する処理が必要
になる。VTR装置は、パケット化におけるフレーム単
位の処理を垂直同期信号に同期して行い、ライン単位の
処理を水平同期信号に同期して行う。従って、編集装置
が画像データを受信する際にも、VTR装置側に同期し
た垂直同期信号および水平同期信号を用いた画像データ
の処理が必要となる。編集処理中に、これらの装置間の
水平同期信号および垂直同期信号の同期関係が崩れる
と、編集装置側の画像データに対するフレーム単位の処
理およびライン単位の処理が不可能になってしまい、編
集結果として得られる完パケデータの編集点付近の部分
が乱れてしまうことになる。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、伝送遅延を有する伝送路を介し
て、編集装置およびVTR装置等の画像処理機器とを接
続しても、これらの画像処理機器の間で伝送されるタイ
ムコード要求コマンドと、これに応じて返されるタイム
コードと、受信した画像データおよび音声データとの対
応が崩れることがないデータ伝送システムを提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、伝送遅延を有する伝
送路を介して編集装置およびVTR装置とを接続して編
集処理を行っても、正確な編集点の決定および編集処理
を可能とするデータ伝送システムを提供することを目的
とする。
【0010】また、本発明は、伝送遅延を有する伝送路
を介して画像処理機器を接続した場合に、画像データの
再生終了時に、最後まで正確に画像データを伝送するこ
とができるデータ伝送システムを提供することを目的と
する。また、本発明は、伝送遅延を有する伝送路を介し
て、編集装置およびVTR装置とを接続して編集処理を
行った場合でも、画像データの最後の部分、および、編
集後の画像データの編集点の付近の画像に乱れを生じさ
せることがないデータ伝送システムを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1のデータ伝送システムは、伝送路
を介して画像データおよび制御データを伝送するデータ
伝送システムであって、前記伝送路を介して相互に接続
された送信側端末装置および受信側端末装置と、前記受
信側端末装置に接続された画像処理装置とを有し、前記
送信側端末装置は、前記受信側端末装置を介した前記画
像処理装置からのタイムコード伝送要求に応じて、前記
画像データのタイムコードを前記制御データとして、前
記受信側端末装置に対して伝送する制御データ伝送手段
と、タイムコードが付加された前記画像データを前記受
信側端末装置に対して伝送する画像データ伝送手段とを
有し、前記受信側端末装置は、前記制御データとして伝
送した前記タイムコードを受信するタイムコード受信手
段と、伝送した前記画像データから前記タイムコードを
分離するタイムコード分離手段と、前記画像処理装置か
らのタイムコード伝送要求に応じて、前記画像データか
らの前記タイムコードの分離が可能である場合には、分
離した前記タイムコードを前記画像処理装置に返し、前
記画像データからの前記タイムコードの分離が不可能で
ある場合には、受信した前記タイムコードを前記画像処
理装置に返すタイムコード応答手段とを有する。
【0012】好適には、前記タイムコード受信手段は、
前記制御データとして伝送された前記タイムコードをバ
ッファリングし、前記タイムコード分離手段は、前記画
像データからの前記タイムコードの分離が可能である場
合には、分離した前記タイムコードに基づいて、バッフ
ァリングした前記タイムコードを更新する。
【0013】本発明に係るデータ第1のデータ伝送シス
テムは、例えば、送信側端末装置から、高速データ回線
およびATM方式の伝送路等の伝送遅延を有する伝送路
を介して、受信側端末装置に接続された画像処理装置
(編集装置)に画像データおよびタイムコード等の制御
データを伝送する。送信側端末装置は、制御データ伝送
手段として、例えば、ディジタルVTR装置を含み、V
TR装置は、編集装置からのタイムコード伝送要求に応
じて、画像データのタイムコードを制御データとして、
受信側端末装置に返す。送信側端末装置の画像データ伝
送手段は、VTR装置が再生し、予めタイムコードが付
加された画像データを、伝送路を介して受信側端末装置
に対して伝送する。
【0014】受信側端末装置において、タイムコード受
信手段は、送信側端末装置のVTR装置が、伝送路を介
して制御データとして伝送してきたタイムコードを受信
する。タイムコード分離手段は、伝送路を介して送信側
端末装置から伝送されてきた画像データからタイムコー
ドを分離する。
【0015】タイムコード応答手段は、編集装置がVT
R装置に対してタイムコードを要求する際のタイムコー
ド伝送要求データに応じて、制御データとして受信した
タイムコード、または、画像データから分離した最新の
タイムコードを選択し、編集装置に出力する。つまり、
タイムコード分離手段が画像データからタイムコードを
分離できない場合には、タイムコード応答手段は、タイ
ムコード分離手段が分離したタイムコードを編集装置に
返し、編集装置に返すタイムコードと、編集装置から受
けたタイムコード伝送要求データとを対応させる。一
方、タイムコード分離手段が画像データからタイムコー
ドを分離できない場合には、タイムコード応答手段は、
送信側端末装置のVTR装置が制御データとして受信側
端末装置に伝送し、タイムコード受信手段が受信したタ
イムコードを画像処理装置に返し、編集処理に支障が生
じないようにする。
【0016】また、本発明に係る第2のデータ伝送シス
テムは、 伝送路を介して、所定の処理がなされた画像
データを伝送するデータ伝送システムであって、前記伝
送路を介して相互に接続された送信側端末装置および受
信側端末装置とを有し、前記送信側端末装置は、前記画
像データに対して前記所定の処理を行う画像データ処理
手段と、少なくとも前記画像データに対する前記所定の
処理に要する時間だけ、前記画像データに同期した同期
信号のタイミングを保持する同期信号保持手段と、前記
所定の処理がなされた前記画像データと前記同期データ
とを、前記伝送路を介して前記送信側端末装置に対して
伝送する伝送手段とを有し、前記受信側端末装置は、伝
送した前記同期データに基づいて、前記画像データに同
期した同期信号を生成する同期信号生成手段と、生成し
た前記同期信号に同期して、伝送した前記画像データを
記憶する画像データ記憶手段とを有する。
【0017】好適には、前記送信側伝送装置において、
前記同期データは、前記画像データのフレームに同期
し、前記伝送手段は、前記画像データのフレームに同期
した同期データを前記送信側端末装置に対して伝送し、
前記受信側端末装置において、同期信号生成手段は、伝
送した前記同期データに基づいて、前記画像データのフ
レームに同期した同期信号を生成し、前記同期信号保持
手段は、少なくとも前記画像データに対する前記所定の
処理に要する時間だけ、前記同期信号のタイミングを保
持し、画像データ記憶手段は、伝送した前記画像データ
をフレーム単位で記憶する。
【0018】好適には、前記所定の処理は、非圧縮の前
記画像データを圧縮する処理を含む。
【0019】好適には、前記送信側伝送装置の前記伝送
手段は、前記画像データと前記同期データとを、前記伝
送路の伝送方式に適合したパケットに多重化して前記送
信側端末装置に対して伝送する。好適には、前記伝送路
の伝送方式は、非同期転送モード(ATM)方式であ
る。
【0020】本発明に係る第2のデータ伝送システム
は、例えば、伝送遅延を有する伝送路を介して接続され
た受信側端末装置と送信側端末装置との間で、MPEG
方式による圧縮符号化等の所定の処理がなされた画像デ
ータを伝送する。送信側端末装置は画像データ処理手段
として、例えば、画像データ圧縮装置を有し、画像デー
タ圧縮装置は、画像データを圧縮符号化する。
【0021】送信側端末装置の同期信号保持手段は、例
えば、画像データを再生するVTR装置から供給され、
画像データに同期した同期信号のタイミングを、VTR
装置が画像データの再生を終了した後、例えば、圧縮符
号化処理および伝送のために必要な処理に要する時間だ
け保持することにより、画像データの最後の部分が受信
側端末装置において、同期信号の欠落により失われるこ
とを防止する。
【0022】伝送手段は、圧縮した画像データと同期デ
ータとを、伝送路を介して送信側端末装置に対して伝送
する。例えば、同期信号保持手段が保持した送信側端末
装置のハウスクロックの周波数と、伝送路から供給され
る網クロックの周波数との差を示し、受信側端末装置側
において、送信側端末装置に同期したハウスクロックを
生成するために用いられるデータ、および、画像データ
の垂直同期信号および水平同期信号を再生するために用
いられるデータが同期データとして送信側端末装置から
受信側端末装置に伝送される。
【0023】受信側端末装置において、同期信号生成手
段は、送信側端末装置から伝送路を介して伝送されてき
た同期データを用いて、例えば、送信側端末装置に同期
したハウスクロック、垂直同期信号および水平同期信号
といった画像データに同期した同期信号を生成する。画
像データ記憶手段は、同期信号生成手段が生成し、同期
信号保持手段がタイミングを保持する同期信号に同期し
て、例えば、画像データをフレーム単位およびライン単
位に処理して、フレームメモリに記憶する。
【0024】
【発明の実施の形態】第1実施形態 テレビジョン放送局等においては、編集装置とVTR装
置とを接続し、編集者は、編集装置からVTR装置を制
御して番組用の音声・映像(画像)の編集を行う。以
下、第1の実施形態として、編集装置とビデオテープレ
コーダ(VTR装置)との一般的な接続方法を説明す
る。図1は、編集装置1と制御の対象となるVTR装置
3との一般的な接続方法を示す図である。図1に示すよ
うに、一般的に、編集装置1とVTR装置3とは、RS
422用等のケーブル2を介して直接、接続される。
【0025】図2は、図1に示した編集装置1とVTR
装置3との間で伝送される制御データ(コマンド)と応
答データとを示すシーケンス図である。図2に示すよう
に、ケーブル2を介して直接、編集装置1からコマンド
をVTR装置3に対して送信し、VTR装置3からの応
答データを編集装置1が受信する場合には、ケーブル2
における伝送遅延時間は殆ど問題にならない。従って、
伝送遅延時間を原因としては、編集装置1に設定されて
いるコマンドをVTR装置3に送信してからVTR装置
3からの応答を得るまでの制限時間の経過によるタイム
アウトは発生しない。なお、編集装置1に設定される制
限時間は通常9msである。この9msという値は、V
TR装置の制御を行う編集装置に設定される制限時間と
して事実上の標準になっている。
【0026】図3は、編集装置1とVTR装置3との間
を公衆網4を介して接続する接続方法を示す図である。
図4は、図3に示した編集装置1とVTR装置3との間
で伝送されるコマンドと応答データとを示すシーケンス
図である。図3に示した公衆網4は、ISDN伝送路、
高速データ回線あるいはATM方式の伝送路等であり、
編集装置1およびVTR装置3は、それぞれケーブル2
および端末装置64a,64bを用いて公衆網4に接続
され、これらの間で制御データおよび応答データの伝送
が可能になっている。
【0027】第2実施形態 以下、本発明の第2の実施形態を説明する。しかしなが
ら、編集装置とVTR装置との間でデータを公衆網を介
して伝送すると、公衆網から伝送遅延Td を受ける。従
って、編集装置1(図1)がVTR装置3にコマンド1
を送信しても、送信後、制限時間(9ms)以内に、図
4に示したように、コマンド1に対応する応答データ1
がVTR装置3から編集装置1に到達するとは限らず、
編集装置1にタイムアウトが発生する可能性がある。タ
イムアウトが発生すると、編集装置1によっては、VT
R装置3の制御が不可能であると判断し、VTR装置3
に対する制御を放棄してしまうことがある。
【0028】第2の実施形態に示す本発明に係るデータ
伝送システムは、このようなる応答データとVTR装置
との間にタイムアウトが発生した場合に生じる問題点を
解決するためになされたものであり、音声・映像用の編
集装置等の制御装置と、伝送遅延時間がある伝送路を介
して接続したVTR装置その他の制御対象となる装置と
の間で、制御装置から制御対象の装置に対する制御デー
タ、および、制御対象の装置から制御装置に対する応答
データを伝送することを可能とする。
【0029】また、本発明に係るデータ伝送システム
は、制御装置に制御データを送信してから応答データを
受信するまでの時間に制限時間が設定され、制御装置が
タイムアウトが発生した場合に、制御放棄等のタイムア
ウトに関する処理を行う場合であっても、制御装置と制
御対象の装置とを接続する伝送路の伝送遅延に起因する
タイムアウトおよびタイムアウトに関する処理が生じな
いようにする。また、本発明に係るデータ伝送システム
は、広範囲な制御装置に適用することができ、伝送遅延
を有する伝送路を介した制御データおよび応答データの
伝送を可能とする。
【0030】図5は、第2の実施形態における本発明に
係るデータ伝送システム10の構成を示す図である。な
お、図5においては、図示の簡略化のために、第2の実
施形態の説明に関係のない部分は適宜、省略されてい
る。図5に示すように、データ伝送システム10におい
ては、RS422用のケーブル2を介して本発明に係る
端末装置5aに接続された、例えばあるテレビジョン放
送局の編集装置1と、ケーブル2を介して端末装置5b
に接続された、例えば他のテレビジョン放送局のVTR
装置3とが、公衆網4を介して接続されている。
【0031】編集装置1は、例えば、放送番組用の音声
・映像データを編集するために用いられる装置であっ
て、端末装置5aから供給される同期信号に同期して画
像にデータに対する編集処理を行う。編集装置1は、公
衆網4を用いない場合には、例えば図1に示したように
直接、VTR装置3に接続され、また、図2に示したよ
うに、VTR装置3に対して制御データ(コマンド)を
RS422インターフェースプロトコルに従って送信し
てVTR装置3を制御し、あるいは、VTR装置3から
コマンドに応じて返ってくる応答データを受信する。
【0032】また、編集装置1には、VTR装置3に対
するコマンドを送信してから、VTR装置3からの応答
データを受けるまでの間の制限時間が設けられており、
VTR装置3からの応答データが制限時間を過ぎても返
ってこない場合には、編集装置1にはタイムオーバーが
生じ、VTR装置3に対する制御放棄等のタイムオーバ
ーに関する処理が開始される。
【0033】また、第2の実施形態において、編集装置
1は、VTR装置3(端末装置5a)から応答データと
してNAK(端末装置5aの説明において後述)を受け
た後、10ms経過後に再度同じコマンドを送信する、
いわゆるリトライ機能を有する。なお、制限時間を9m
sとし、リトライ間隔を10msとすることが、VTR
装置を制御する場合の実質的な標準となっている。公衆
網4は、ケーブル2および端末装置5aを介して送信さ
れてきたた編集装置1からのコマンドを端末装置5bに
伝送し、また、ケーブル2および端末装置5bを介して
送信されてきた応答データを端末装置5aに伝送する。
なお、公衆網4は、VTR装置3と編集装置1との間で
伝送されるデータに伝送遅延Td (例えば、2Td ≧9
ms)を与える。
【0034】図6は、図5に示した本発明に係る端末装
置5aの構成を示す図である。図6に示すように、端末
装置5aは、網インターフェース50、制御回路(CP
U)52、RS422インターフェース54およびメモ
リ回路56から構成される。網インターフェース50
は、公衆網4と制御回路52との間の制御データ、画像
データの送信および受信のインターフェースを行う。つ
まり、網インターフェース50は、公衆網4から入力さ
れるパケット(図13を参照して後述する)から同期デ
ータ、画像データおよび制御データを分離し、制御デー
タを制御回路52に対して出力し、画像データを編集装
置1に対して出力する。
【0035】また、端末装置5aは、画像データに同期
したハウスクロックの周波数と、公衆網4から供給され
る網クロックの周波数の差、および、垂直同期信号およ
び水平同期信号のタイミング等を示す同期データを生成
し、編集装置1から入力される画像データ、同期データ
および編集装置1から入力される制御データをパケット
に多重化して公衆網4に対して出力する。
【0036】また、端末装置5bは、分離した同期デー
タに基づいて、画像データに同期した同期信号(ハウス
クロック、垂直同期信号および水平同期信号)を生成
し、VTR装置3に対して出力する。また、端末装置5
aは、端末装置5b側から公衆網4を介してタイムコー
ドの返送をRS−422のデータ(制御データ)として
受けた場合には、受けたタイムコードをバッファリング
して保持し、編集装置1からのタイムコード要求コマン
ドに応じて編集装置1に出力する。
【0037】制御回路52は、例えばプログラム格納用
のROMを内蔵したワンチップマイクロプロセッサから
構成され、図7および図8を参照して後述する公衆網4
との間の通信制御を実行する。RS422インターフェ
ース54は、ケーブル2と制御回路52との間のデータ
の送信および受信のインターフェースを行う。メモリ回
路56は、制御回路52の処理に必要なデータを記憶す
る。なお、メモリ回路56の記憶空間は、制御回路52
により編集装置1が送信するコマンド対応の領域に論理
的に分割して用いられ、これらコマンド対応の領域それ
ぞれには、VTR装置3がコマンドに応じて送信してき
た応答データがバッファリングされる。
【0038】端末装置5aは、これらの構成部分によ
り、編集装置1(ケーブル2)と公衆網4とを接続し、
編集装置1から送信されてきたコマンドを公衆網4を介
してVTR装置3に対して送信するとともに、VTR装
置3から公衆網4を介して送信されてきた応答データを
VTR装置3に対して出力する。また、端末装置5a
は、編集装置1にタイムオーバーが生じそうな場合に、
VTR装置3から編集装置1に対して返されるべき応答
データの内、例えば、VTR装置3が編集装置1からの
コマンドを受信して制御を受け入れたことを示すデータ
ACK、あるいは、受信したが制御を拒否したことを示
すNAK等を編集装置1に対して送信する。このよう
に、編集装置1は、端末装置5aから編集装置1に対し
て何らかの応答データを送信することにより、編集装置
1におけるタイムオーバーの発生を防ぐ。
【0039】端末装置5bは、例えば端末装置5aと同
じ構成であり、VTR装置3(ケーブル2)と公衆網4
とを接続し、編集装置1から公衆網4を介して送信され
てきたコマンドをVTR装置3に対して送信するととも
に、VTR装置3が送信した応答データを公衆網4を介
して編集装置1に対して送信する。
【0040】以下、図7を参照してデータ伝送システム
10の動作を説明する。図7は、図5に示した本発明に
係るデータ伝送システム10において、編集装置1とV
TR装置3との間で伝送されるコマンドと応答データと
を示すシーケンス図である。
【0041】図7に例示するように、編集装置1は、ま
ず、例えばVTR装置3にタイムコードの送信を要求す
るコマンド1をケーブル2を介して端末装置5aに対し
て送信する。端末装置5aは公衆網4を介してVTR装
置3にコマンド1を送信する。端末装置5aが送信した
コマンド1は、公衆網4、端末装置5bおよびケーブル
2を介してVTR装置3に受信される。コマンド1を受
信したVTR装置3は、編集装置1に対してタイムコー
ドの値を含む応答データ1を送信する。
【0042】端末装置5aは、公衆網4を介してVTR
装置3に対してコマンド1を送信するとともに、編集装
置1に対して9ms以内に、例えばNAKを返す。端末
装置5aからNAKを受けた編集装置1は、10ms後
に、再度、コマンド1を端末装置5aに対して送信する
(リトライ(retry )1)。図7の例においては、リト
ライ1が行われた時点ではVTR装置3から端末装置5
aに、コマンド1に対する応答データ1が到達していな
いので、端末装置5aは、VTR装置3に対してコマン
ド1を送信せずに編集装置1に再度、NAKを返す。
【0043】編集装置1がリトライ1を行ってさらに1
0ms経過すると、編集装置1は3度目のコマンド1を
VTR装置3に対して送信する(リトライ2)。編集装
置1がリトライ2を行った時点では、端末装置5aに応
答データ1が到達しているので、端末装置5aは、VT
R装置3から送信されてきた応答データ1をケーブル2
を介して編集装置1に対して送信する。以上説明したよ
うに、編集装置1は2度のリトライの結果、往復の伝送
遅延2Td (≧9ms)の伝送路を介してタイムオーバ
ーを生じることなくVTR装置3を制御し、VTR装置
3からのタイムコードの値を得ることができる。
【0044】図8は、図7に示した通信シーケンスを実
現するために、図6に示した端末装置5a,5bの制御
回路52により実行されるプログラムの処理を示す図で
ある。なお、図8に示したプログラムは、端末装置5
a,5bにおける処理を共通化するための考慮が払われ
ている。
【0045】図8に示すように、ステップ01(S0
1)において、制御回路52は、ケーブル2を介して直
接、接続されている編集装置1コマンドを受信したか否
かを判断する。制御回路52がケーブル2を介して編集
装置1からコマンドを受信した場合にはS04の処理に
進み、コマンドを受信しなかった場合にはS02の処理
に進む。なお、S01の処理は、制御回路52が端末装
置5aの内部で用いられる際に必要となるものである。
【0046】ステップ02(S02)において、制御回
路52は、公衆網4を介して編集装置1からコマンドを
受信したか否かを判断する。制御回路52が公衆網4を
介して編集装置1からコマンドを受信した場合にはS0
3の処理に進み、コマンドを受信しなかった場合にはS
01の処理に進む。ステップ03(S03)において、
制御回路52は公衆網4を介して編集装置1から受信し
たコマンドをケーブル2を介してVTR装置3に対して
送信する。なお、S02,S03の処理は、制御回路5
2が端末装置5bの内部で用いられる際に必要となるも
のである。
【0047】ステップ04(S04)において、制御回
路52は、ケーブル2を介して編集装置1から受信した
コマンドを、公衆網4を介してVTR装置3に対して送
信する。ステップ05(S05)において、制御回路5
2は、公衆網4を介してVTR装置3から応答データを
受信したか否かを判断する。制御回路52が公衆網4を
介してVTR装置3から応答データを受信した場合には
S06の処理に進み、応答データを受信しなかった場合
にはS07の処理に進む。
【0048】ステップ06(S06)において、制御回
路52は、公衆網4を介してVTR装置3から受信した
応答データをケーブル2を介して編集装置1に送信す
る。ステップ07(S07)において、制御回路52
は、ケーブル2を介して編集装置1からコマンドを受信
してから約9ms経過しつつあるか、つまり、編集装置
1にタイムアウトが発生しそうか否かを判断する。編集
装置1にタイムアウトが発生しそうな場合にはS08の
処理に進み、タイムアウトが発生しそうでない場合には
S06の処理に留まる。
【0049】ステップ08(S08)において、制御回
路52はケーブル2を介して編集装置1にNAKを送信
する。ステップ09(S09)において、制御回路52
は公衆網4を介してVTR装置3から応答データを受信
したか否かを判断する。制御回路52が応答データを受
信した場合にはS11の処理に進み、応答データを受信
しなかった場合にはS10の処理に進む。
【0050】ステップ10(S10)において、制御回
路52は応答フラグを値1(真)とする。ステップ11
(S11)において、制御回路52は応答フラグを値0
(偽)とする。ステップ12(S12)において、制御
回路52は編集装置1からケーブル2を介してコマンド
を受信したか否かを判断する。制御回路52がコマンド
を受信した場合にはS14の処理に進み、コマンドを受
信しなかった場合にはS13の処理に進む。
【0051】ステップ13(S13)において、制御回
路52は応答フラグが値1か否かを判断する。応答フラ
グの値が1である場合にはS12の処理に進み、値が0
である場合にはS14の処理に進む。ステップ14(S
14)において、制御回路52は前回、ケーブル2を介
して編集装置1から受信したコマンドと、今回、ケーブ
ル2を介して編集装置1から受信したコマンドとが同じ
か否かを判断する。2つのコマンドが同一である場合に
はS15の処理に進み、同一でない場合にはS08の処
理に進む。
【0052】ステップ15(S15)において、制御回
路52は応答フラグの値が1であるか否かを判断する。
応答フラグの値が1である場合にはS16の処理に進
み、値が0である場合にはS01の処理に進む。ステッ
プ16(S16)において、制御回路52は公衆網4を
介してVTR装置3から受信した応答データをケーブル
2を介して編集装置1に送信する。なお、S04〜S1
6の処理は、制御回路52が端末装置5aの内部で用い
られる際に必要となるものである。
【0053】なお、編集装置1とVTR装置3との間の
コマンドは、タイムコードを通知に係るものに限らず、
例えばVTR装置3を早送りさせ、早巻き戻しさせ、再
生を開始させ、あるいは、再生を終了させるように制御
する他のコマンドであってもよい。また、端末装置5a
には編集装置1に限らず、他の制御装置を接続すること
ができ、端末装置5bにはVTR装置3に限らず、他の
制御対象を接続することができる。
【0054】また、編集装置1がVTR装置3を早送り
させるように制御する等、単純な制御を行う場合には、
VTR装置3は応答データとして制御データに対応する
応答データを送信せず、単にACK,NAK等の単純な
データを送信する。この場合であっても、編集装置1は
図7に示した処理によりタイムオーバーを生じることな
くVTR装置3を制御することができる。
【0055】第3実施形態 以下、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施
形態は、第2の実施形態と同様にデータ伝送システム1
0(図5)に係るものであり、端末装置5a,5bのプ
ログラムを変更し、編集装置1がリトライ機能を有さ
ず、NAKを受け付けない場合にも対応可能にしたもの
である。
【0056】第3の実施形態における編集装置1は、第
2の実施形態における編集装置1と同様にVTR装置3
を制御する機能を有し、VTR装置3からの応答データ
が制限時間を過ぎても返ってこない場合にはタイムオー
バーを生じ、タイムオーバーに関する処理を開始する機
能を有する。但し、第3の実施形態における編集装置1
は、第2の実施形態における編集装置1と異なり、リト
ライ機能は有さず、また、ACK,NAKの両方を受け
得る機能を有するものであっても、ACKのみを受ける
ことができ、NAKを受け得ない機能を有するものであ
ってもよい。
【0057】端末装置5a,5bは、図6に示した第2
の実施形態における端末装置5a,5bと同一の構成で
あり、同一の操作を行う。但し、端末装置5bの制御回
路52の内部ROMに格納されたプログラムは異なって
いる(図10)。制御回路52の内部ROMに格納され
たプログラムに基づいて、端末装置5aは、第2の実施
形態における端末装置5aと同様に、編集装置1からの
コマンドをVTR装置3に対して送信するとともに、V
TR装置3からの応答データをVTR装置3に対して出
力する。
【0058】また、端末装置5aは、編集装置1にタイ
ムオーバーが生じそうな場合に、VTR装置3から編集
装置1に対して返されるべき応答データの内、例えば、
VTR装置3が編集装置1からのコマンドを受信して制
御を受け入れたことを示すデータACKを編集装置1に
対して送信し、編集装置1におけるタイムオーバーの発
生を防ぐ。
【0059】端末装置5bは、第2の実施形態における
端末装置5bと同じ動作を行う。なお、編集装置1およ
び端末装置5a,5b以外の第3の実施形態におけるデ
ータ伝送システム10の構成部分、ケーブル2、VTR
装置3および公衆網4は、それぞれ第2の実施例におけ
るケーブル2、VTR装置3および公衆網4に同じであ
る。
【0060】以下、図9を参照してデータ伝送システム
10の動作を説明する。図9は、第3の実施形態におけ
るデータ伝送システム10において、編集装置1とVT
R装置3との間で伝送されるコマンドと応答データとを
示すシーケンス図である。
【0061】図9に例示するように、編集装置1は、ま
ず、例えばVTR装置3にタイムコードの送信を要求す
るコマンド1を端末装置5aに対して送信する。端末装
置5aは、編集装置1に対してACKを送信し、制限時
間内(9ms)以内に公衆網4を介してVTR装置3に
対してコマンド1を送信する。端末装置5aが送信した
コマンド1はVTR装置3により受信され、VTR装置
3は、編集装置1(端末装置5a)に対してタイムコー
ドの値を含む応答データ1を送信する。応答データ1
は、端末装置5aに達すると、端末装置5aのメモリ回
路56(図6)のコマンド1用の記憶領域にバッファリ
ングされる。
【0062】編集装置1は、リトライ機能を有さないの
で、2番目に送信するコマンドは必ずしもコマンド1で
はなく、例えば、VTR装置3に早送り制御を行わせる
ように制御するコマンド2を端末装置5aに対して送信
する。端末装置5aは、コマンド1の際と同様に、制限
時間内に編集装置1に対してACKを送信し、VTR装
置3に対してコマンド2を送信する。端末装置5aが送
信したコマンド2はVTR装置3により受信され、VT
R装置3は編集装置1(端末装置5a)に対して応答デ
ータ2、例えばACKを送信する。端末装置5aに達し
た応答データ2は、メモリ回路56のコマンド2用の記
憶領域にバッファリングされる。
【0063】次に、編集装置1は、コマンド1と同じ内
容のコマンド1’を端末装置5aに対して送信する。端
末装置5aはVTR装置3に対してコマンド1を送信す
るとともに、メモリ回路56のコマンド1用の領域にバ
ッファリングされている応答データ1を編集装置1に対
して送信する。一方、制御データ1’はVTR装置3に
受信され、VTR装置3が送信したコマンド1’に対す
る応答データ1’が端末装置5aに達すると、端末装置
5aは応答データ1’をバッファリングし、メモリ回路
56のコマンド1用の記憶領域を更新する。
【0064】以上説明したように、第3の実施形態に示
したデータ伝送システム10においては、編集装置1に
NAKを受け得ず、リトライ機能を有さないものを用い
ても、編集装置1にタイムアウトを発生させずに、編集
装置1から公衆網4を介したVTR装置3の制御が可能
である。
【0065】図10は、図9に示した通信シーケンスを
実現するために、図6に示した端末装置5a,5bの制
御回路52により実行されるプログラムの処理を示す図
である。なお、図10に示したプログラムは、第2の実
施形態において図7に示した端末装置5a,5bのプロ
グラムの処理と同様に、端末装置5a,5bにおける処
理を共通化するための考慮が払われている。
【0066】図10に示すように、ステップ20(S2
0)において、制御回路52は、ケーブル2を介して直
接、接続されている編集装置1からケーブル2を介して
コマンドを受信したか否かを判断する。制御回路52が
ケーブル2を介して編集装置1からコマンドを受信した
場合にはS24の処理に進み、コマンドを受信しなかっ
た場合にはS21の処理に進む。ステップ21(S2
1)において、制御回路52は、公衆網4を介してVT
R装置3から応答データを受信したか否かを判断する。
制御回路52が公衆網4から応答データを受信した場合
にはS25の処理に進み、応答データを受信しなかった
場合にはS22の処理に進む。なお、S20,S21の
処理は、制御回路52が端末装置5aの内部で用いられ
る際に必要となるものである。
【0067】ステップ22(S22)において、制御回
路52は、公衆網4を介して編集装置1からコマンドを
受けたか否かを判断する。制御回路52が公衆網4を介
して編集装置1からコマンドを受信した場合にはS26
の処理に進み、コマンドを受信しなかった場合にはS2
3の処理に進む。ステップ23(S23)において、制
御回路52は、ケーブル2を介してVTR装置3から応
答データを受けたか否かを判断する。制御回路52がケ
ーブル2を介してVTR装置3から応答データを受信し
た場合にはS27の処理に進み、コマンドを受信しなか
った場合にはS23の処理に進む。なお、S22,S2
3の処理は、制御回路52が端末装置5bの内部で用い
られる際に必要となるものである。
【0068】ステップ24(S24)において、制御回
路52はケーブル2を介して編集装置1から受信したコ
マンドを公衆網4を介してVTR装置3に対して送信
し、S20の処理に進む。ステップ25(S25)にお
いて、制御回路52は公衆網4を介してVTR装置3か
ら受信した応答をメモリ回路56の所定の記憶領域にバ
ッファリングし、S20の処理に進む。なお、S24,
S25の処理は、制御回路52が端末装置5aの内部で
用いられる際に必要となるものである。
【0069】ステップ26(S26)において、制御回
路52は公衆網4を介して編集装置1から受信したコマ
ンドをケーブル2を介してVTR装置3に対して送信
し、S20の処理に進む。ステップ27(S27)にお
いて、制御回路52はケーブル2を介してVTR装置3
から受信した応答データを公衆網4を介して編集装置1
に対して送信し、S20の処理に進む。なお、S26,
S27の処理は、制御回路52が端末装置5aの内部で
用いられる際に必要となるものである。
【0070】ステップ24(S24)において、制御回
路52は、ケーブル2を介して編集装置1から受信した
コマンドを公衆網4を介してVTR装置3に対して送信
する。ステップ28(S28)において、制御回路52
は、ケーブル2を介して編集装置1から受信したコマン
ドが、応答データとして単にACK等を要求するもので
あるか否かを判断する。コマンドがこの条件に合う場合
にはS31の処理に進み、条件に合わない場合にはS2
9の処理に進む。
【0071】ステップ29(S29)において、制御回
路52は、受信したコマンドに対応する応答データがメ
モリ回路56の所定の記憶領域にバッファリングされて
いるか否かを判断する。コマンドに対応する応答データ
がバッファリングされている場合にはS30の処理に進
み、バッファリングされていない場合にはS31の処理
に進む。
【0072】ステップ30(S30)において、制御回
路52はバッファリングされているコマンドに対応する
応答データをケーブル2を介して編集装置1に対して送
信する。ステップ31(S31)において、制御回路5
2はACKをケーブル2を介して編集装置1に対して送
信する。なお、S28〜S31の処理は、制御回路52
が端末装置5aの内部で用いられる際に必要となるもの
である。
【0073】第3の実施形態に示した本発明に係るデー
タ伝送システム10によっても、第2の実施形態に示し
たデータ伝送システム10と同様に、編集装置1のタイ
ムアウトの発生を防止して公衆網4を介した編集装置1
によるVTR装置3に対する制御が可能である。しか
も、第3の実施形態に示した本発明に係るデータ伝送シ
ステム10においては、編集装置1にリトライ機能が要
求されないので適用可能な範囲がより広い。第3の実施
形態に示したデータ伝送システム10に対しても、第2
の実施形態に示したデータ伝送システム10と同様な変
形が可能である。
【0074】第4実施形態 まず、本発明の第4の実施形態の背景として、第2の実
施形態および第3の実施形態に示したデータ伝送システ
ム10(図5)の問題点について説明する。データ伝送
システム10によれば、画像データを伝送可能なディジ
タル伝送路を介して編集装置等とVTR装置とを接続
し、遠隔操作により画像処理作業を行うことができる。
【0075】ここで、編集処理の際には、複数の画像デ
ータの任意の部分から1本の完成した画像データ(完パ
ケデータ)を作成するために、これらの画像データの境
界となる点(編集点)を定める必要がある。この編集点
を正確に定めるためには、各画像データにおける編集点
の時間的位置を示すタイムコード(TC)が用いられ
る。しかしながら、データ伝送システム10において
は、編集装置が発するタイムコード要求コマンド(TC
要求コマンド)と、この要求に応じてVTR装置が返す
タイムコードとの対応が崩れ、正確な編集点の決定が不
可能となり、正確な編集処理ができなくなる場合があ
る。
【0076】以上述べたデータ伝送システム10の問題
点を、図11を参照してさらに説明する。図11は、第
2の実施形態および第3の実施形態に示したデータ伝送
システム10(図5)において、編集装置1が要求した
タイムコード要求コマンドと、VTR装置3がタイムコ
ード要求コマンドに応じて返したタイムコードとの対応
が崩れる場合の通信シーケンスを示す図である。
【0077】図11において、符号1を付して示す範囲
1の通信シーケンスは、第2の実施形態および第3の実
施形態に示したRS−422プロトコルのタイムアウト
規定に対処するための通信シーケンスである。図11に
おいて、符号2を付して示す範囲2の受信フレーム
(2)において、編集装置1が、VTR装置3に対して
タイムコードの送信を要求するタイムコード要求コマン
ドを発した場合、公衆網4における伝送遅延と、端末装
置5a,5bおよびVTR装置3の処理時間等とによ
り、編集装置1は即座にVTR装置3からのタイムコー
ドを受信することができない。
【0078】このような場合に、例えば、編集装置1が
第1のタイムコード要求コマンド(1)に応じたVTR
装置3からのタイムコード(1)を受信する前に、第2
のタイムコード要求コマンド(2)を送信すると、図1
1の範囲2に示すように、タイムコード要求コマンド
(2)を送信した直後に、タイムコード(1)を受信す
ることになり、タイムコード要求コマンドとタイムコー
ドとの対応が崩れ、タイムコードと画像データとがずれ
てしまい、正確な編集点の決定ができなくなるので、正
確な編集処理も不可能になる。第4の実施形態において
説明するデータ伝送システム12は、かかるデータ伝送
システム10(図5)の問題点を解決するためになされ
たものである。
【0079】図12は、第4の実施形態における本発明
に係るデータ伝送システム12の構成を示す図である。
なお、データ伝送システム12の構成部分の内、データ
伝送システム10(図5)の構成部分と同じものには、
同一の符号を付してある。図12に示すように、データ
伝送システム12は、受信側装置30、公衆網4および
送信側装置32から構成される。受信側装置30は、編
集装置1、VTR装置3a、RS−422用のケーブル
2a,2b、画像用ケーブル(video) 20a、同期信号
用ケーブル(ext. ref. video) 22a、同期信号発生装
置24および端末装置5aから構成される。送信側装置
32は、端末装置5b、ケーブル2c、画像用ケーブル
(video) 20b、同期信号用ケーブル(ref. video)22
cおよびVTR装置3bから構成される。
【0080】同期信号発生装置24は、画像データに同
期したハウスクロック信号、垂直同期信号および水平同
期信号を生成し、VTR装置3aおよび端末装置5cに
対して同期信号用ケーブル22aを介して出力する。V
TR装置3aは、例えば、記録(録画)専用であって、
編集装置1の制御に従って、端末装置5aから入力され
る画像データを記録する。VTR装置3bは、例えば、
再生専用であって、公衆網4を介した編集装置1の制御
に従って、画像データを再生し、端末装置5bに対して
出力する。なお、VTR装置3bで再生される画像デー
タには、記録時にタイムコードがVITCおよびLTC
として付加されている。また、VTR装置3bは、端末
装置5bから、受信側装置30に同期した同期信号の供
給を受け、この同期信号に同期して動作する。なお、V
ITC,LTCは、いずれもタイムコードである。LT
Cはビデオテープの専用トラックに記録され、早送り・
巻き戻し時にも再生可能である。但し、LTCはスチル
再生あるいは超スロー再生等、テープの動きがない場
合、あるいは、テープの動きがほとんどない場合には再
生不可能になる。一方、VITCは、画像の見えない部
分(Vブランキング)に画像信号と多重化されており、
画像が正常に再生されうる限り、画像と一緒に再生可能
である。但し、スチル再生あるいは高速再生の場合に
は、画像が乱れるので、VITCは再生不可能になる。
従って、再生の種類およびテープ走行速度の条件に応じ
て、VITC,LTCは適宜、使い分けられる。
【0081】なお、端末装置5aは、画像データのタイ
ムコードが示す時間と、編集装置1に画像データが入力
される時間とが一致するように、公衆網4の伝送遅延時
間を考慮して、予め、タイミングを早めて同期データを
伝送する。また、編集装置1とVTR装置3bとの間の
伝送遅延時間の測定は、例えば、編集装置1が伝送パケ
ットに伝送遅延時間測定用のデータ(例えば、図13を
参照して後述するビット8F1,8F2)を付加してV
TR装置3bに伝送し、VTR装置3bが、このデータ
が付加された伝送パケットを折り返して編集装置1に返
送し、編集装置1が伝送遅延時間測定用のデータを付加
した伝送パケットの往復に要した時間を測定することに
より可能である。
【0082】ケーブル2a〜2cはそれぞれ、編集装置
1と端末装置5aとの間、編集装置1とVTR装置3a
との間、および、端末装置5bとVTR装置3bとの間
でRS−422方式により制御データの伝送を行う。画
像用ケーブル20aは、編集装置1およびVTR装置3
aと、端末装置5aとの間で画像データの伝送を行う。
【0083】以下、図13参照し、端末装置5a,5b
の間で伝送される伝送パケットを説明する。図13は、
図5および図12に示したデータ伝送システム10,1
2において、公衆網4を介して相互に伝送される伝送パ
ケット(SSCU−PDUパケット、以下、「PDUパ
ケット」と略称する)の構成を例示する図である。な
お、PDUパケットの左に付された数字は各データのバ
イト長を示し、PDUパケットの右に付された表は、対
応する各データの内容を示す。
【0084】PDUパケットにおいて、データTRSは
FFh,00h,00hを内容とし、PDUパケットの
先頭位置を示す。データRTS1,RTS2にはそれぞ
れ、網クロック1188周期の間のハウスクロックの計
数値から832を減じた同期データRTSが入れられ
る。データRTS1,RTS2は、端末装置5bの網イ
ンターフェース50において同期データとして扱われ、
同期信号の生成等に用いられる。なお、例えば、公衆網
4がATM方式のAAL1プロトコルである場合には、
網クロックの周波数は19.44MHz(=155.2
/8MHz)であり、ハウスクロックとしてコンポジッ
トビデオ信号用のクロックを用いる場合には、ハウスク
ロックの周波数は14.3181818143MHzで
ある。
【0085】データLNID(Line Number ID)は、同
じPDUパケット内のアンシラリデータ領域およびビデ
オデータ領域にそれぞれ含まれる画像データの識別のた
めに用いられ、第0〜第2ビットが音声・映像データが
含まれるフィールドを示すフィールド番号(FN;Fiel
d Number)を示し、0〜31の値をとる第3〜第7ビッ
トが音声・映像データが含まれるラインを示すライン番
号(LN;Line Number )を示す。データLNIDは、
端末装置5bの網インターフェース50において同期デ
ータとして扱われ、垂直同期信号および水平同期信号等
の生成に用いられる。
【0086】データLN1は、1〜525の範囲の値を
とり、データLNID1とともに、2フィールドの範囲
内での音声・映像データの識別のために用いられる。デ
ータLNID2,LN2は、伝送されてきた画像データ
を受信側の編集装置1が処理する時刻が決められている
場合に、送信側のVTR装置3bが、公衆網4において
画像データ(伝送パケット)に生じる伝送遅延時間の補
償を行う場合に用いられる。
【0087】つまり、データLNID2,LN2は、同
じPDUパケットに含まれる音声・映像データが、公衆
網4の伝送遅延時間の補償のために、VTR装置3bが
何ライン分早めて画像データを再生したかを示す。デー
タFlagは、第0〜第3ビットにアンシラリデータ部
およびビデオデータ部のデータ量を示すパケットテーブ
ル(PT;Packet Table)データが入る。第4〜第7ビ
ットにはビットsb0〜sb3が入る。このビットsb
0〜sb3は、エンコーダ側のシャフリングの方式を伝
えるために用いられる。
【0088】データRS422−ch1,RS422−
ch2は、例えば、送信側の編集装置1および受信側の
VTR装置3bとの間の制御データの伝送に用いられ
る。データVOICEには、受信側装置30と送信側装
置32との間の連絡用に用いられる音声データ等が入
る。なお、データVOICEの第6および第7ビットに
は、端末装置5a,5bおよび公衆網4がPDUパケッ
トに与える伝送遅延時間を測定するために用いられるビ
ット8F1,8F2が入る。
【0089】予備データは、他の用途が生じた場合のた
めに予備として空けられた領域である。データCRCC
1,CRCC2,CRCC3には、それぞれ先行するデ
ータ領域の誤り訂正符号が入れられる。アンシラリデー
タ領域には、ワード幅が変換されたAES/EBUデー
タが入れられる。ビデオデータ領域には、タイムコード
がVITCおよびLTCとして付加された画像データが
収容される。
【0090】以下、図14および図15を参照して、デ
ータ伝送システム12のタイムコード伝送にかかる動作
を説明する。図14は、図12に示したデータ伝送シス
テム12の通信シーケンスを示す図である。図15は、
図14に示した通信シーケンスの内、符号3を付して示
した部分の詳細を示す図である。
【0091】図14に示すように、編集装置1が端末装
置5aに対してタイムコード要求コマンド(1)を出力
すると、端末装置5aは、公衆網4を介して送信側装置
32側にタイムコード要求コマンドを伝送し、さらに、
送信側装置32側から受信した画像データからVITC
が分離できるか否かを判断する。VITCが分離できる
場合には、端末装置5aは、図15に示すように、VI
TCをデコードしてタイムコードを生成し、バッファリ
ングしているタイムコードの値を、VITCをデコード
することにより得たタイムコードの値に更新し、更新し
たタイムコードの値を編集装置1に対して返送する。こ
の際、端末装置5aは、図14に示すように、第2の実
施形態および第3の実施形態に示したタイムアウトの発
生防止のための処理を併せて行う。
【0092】ここで、例えば、編集装置1が送信側装置
32のVTR装置3bを制御して、所望の画像を探すた
めに画像データを高速で再生(サーチ再生)させた場合
には、VITCを画像データから分離することができな
い。このような場合には、端末装置5aは、編集装置1
からの要求に応じて、バッファリングしているタイムコ
ードを、VITCから得たタイムコードの値に更新する
ことなく、編集装置1に返送する。
【0093】実際には通常、サーチ再生した画像データ
が完パケデータの一部として用られることはなく、通常
再生した画像データのみが完パケデータの一部として用
いられる。また、通常再生した画像データからはVIT
Cが分離できるので、VITCが分離できる場合のみ、
VITCから得たタイムコードにより更新したタイムコ
ードを編集装置1に返すように端末装置5aが構成され
ていても、編集処理において編集点は正確に定められ、
編集処理に支障が生じることはない。
【0094】図16は、以上説明した第4の実施形態に
おける端末装置5a(図12)の動作を示すフローチャ
ート図である。なお、図16に示した端末装置5aの各
処理の内、図10に示した第3の実施例における端末装
置5aの処理と同じものには、同一の符号(S20〜S
31)を付してあり、第4の実施形態において追加した
処理(S50)は、図16において破線で囲われてい
る。
【0095】図16に示すように、ステップ28(S2
8)において、第4の実施形態において、端末装置5a
の制御回路52は、編集装置1から受信したコマンド
が、システム制御またはデータ要求に係るものであるか
否か、つまり、応答データとしてACK等を要求するも
のであるか否かを判断する。コマンドがこの条件に合わ
ない場合にはS51の処理に進み、条件に合う場合には
S31の処理に進む。
【0096】ステップ51(S51)の処理において、
制御回路52は、受けたコマンドがタイムコード要求コ
マンドであるか否かを判断する。制御回路52は、タイ
ムコード要求コマンドである場合には、S52の処理に
進み、タイムコード要求コマンドでない場合には、S2
9の処理に進む。
【0097】ステップ52(S52)の処理において、
制御回路52は、公衆網4を介して送信側装置32側か
ら入力される画像データのVITCを分離できるか否か
を判断する。制御回路52は、分離できる場合にはS5
3の処理に進み、分離できない場合には、S29の処理
に進む。ステップ53(S53)において、制御回路5
2は、VITCをデコードしてタイムコードを生成し、
バッファリングしているタイムコードの値を更新し、更
新したタイムコードの値を編集装置1に返送する。
【0098】以上説明したように、第4の実施形態に示
したタイムコード伝送に係る処理は、第3の実施形態に
おける端末装置5aの処理に、図16に示したように、
わずかな変更を加えただけで実現可能である。また、図
14および図16に示したように、第4の実施形態に示
したタイムコード伝送に係る処理は、第3の実施形態に
おけるタイムアウト発生回避処理と併用することができ
る。また、一般のVTR装置は、VITCの値またはL
TCの値を自動的に選択するように構成されており、第
4の実施形態に示したタイムコード伝送に係る処理は、
VITC以外のデータ、例えば、一般にVITCと同値
のLTCを用いて実現することができる。
【0099】また、図13に示したように、画像データ
と他のデータを伝送パケットに多重化して、タイムコー
ド以外のデータを画像データと同時に公衆網4を介して
伝送している。従って、伝送パケットに多重化されたデ
ータをさらに分離し、バッファリングするように端末装
置5aを構成することにより、第4の実施形態に示した
タイムコード伝送に係る処理は、公衆網4の伝送遅延時
間によりコマンドとコマンドに応じたデータの対応関係
が崩れる事態を防止するために広く応用することができ
る。
【0100】第5実施形態 まず、本発明の第5の実施形態の背景として、第4の実
施形態に示したデータ伝送システム10,12(図5,
図12)の問題点について説明する。データ伝送システ
ム10,12によれば、画像データを伝送可能なディジ
タル通信回線を介して編集装置等とVTR装置とを接続
し、遠隔操作により画像処理作業を行うことができる。
【0101】ここで、データ伝送システム10,12に
おいて、VTR装置から伝送されてきた画像データに対
して、編集装置が正確に編集処理を加えるためには、こ
れらの装置の間で、ハウスクロック、垂直同期信号およ
び水平同期信号等の同期信号を同期させる必要がある。
このため、データ伝送システム10,12においては、
同期データRTSおよびデータLNID(図13)等の
制御データとが公衆網4を介して伝送され、画像データ
と、両者間の同期関係を保つことができるようになって
いる。
【0102】しかしながら、例えば、データ伝送システ
ム10,12において、VTR装置3bが再生専用であ
り、編集装置1のハウスクロックがVTR装置3bに従
属同期している場合に、VTR装置3bが画像データの
再生を停止した後、同期確立に必要な処理および同期デ
ータの生成処理を止めてしまう場合には、これらの装置
の間の同期関係が崩れてしまう。両者間のハウスクロッ
クの同期関係が崩れると、編集装置1は、VTR装置3
bが再生を停止した際に公衆網4上にある数フレーム分
の画像データを受信できなくなり、画像データの最後お
よび編集点付近の部分が乱れてしまうことになる。
【0103】このような画像データの乱れは、VTR装
置3bが再生した画像データに対して、圧縮符号化処理
等の処理時間が比較的遅延が大きい処理を施す場合に
は、さらに顕著となり、両者間でハウスクロックの同期
関係が崩れた場合の他、両者間で垂直同期信号および水
平同期信号の同期関係が崩れた場合も同様に生じる。
【0104】以下、図17および図18を参照して、上
述したデータ伝送システム10,12の問題点をさらに
説明する。図17は、VTR装置3bに圧縮処理装置7
0を付加して画像データを伝送する伝送装置34の構成
を示す図である。なお、図17において、伝送装置34
の構成部分の内、データ伝送システム10,12(図
5,図12)の構成部分と同じものには、同一の符号を
付してある。
【0105】図17に示すように、伝送装置34は、デ
ータ伝送システム12(図12)の送信側装置32のV
TR装置3bと端末装置5bとの間に、画像処理装置7
0が付加されて構成される。画像処理装置70は、例え
ば、VTR装置3bから入力される画像データを、同じ
くVTR装置3bから入力される同期信号に同期して、
MPEG方式等により、複数のフレームが相関を有する
ように圧縮符号化処理し、端末装置5aに対して出力す
る。
【0106】なお、画像処理装置70は、複数のフレー
ムの画像データを一度、フレームメモリに記憶し、複数
のフレームの画像データの相関関係を利用して圧縮符号
化を行う処理を行うため、その処理時間だけ画像データ
に遅延を与える。また、同期データ等の制御データ(図
13)と画像データとを伝送パケットに多重化する処
理、および、送信側装置32のハウスクロックに同期し
た画像データを、公衆網4の網クロックに同期した画像
データに速度変換する処理を行う際に、端末装置5b
は、画像データをフレームメモリに記憶してから行う。
従って、端末装置5bもまた、多重化等の処理に要する
時間だけ、画像データに遅延を与える。以下、画像処理
装置70および端末装置5bが画像データに与える遅延
を、処理時間Tprc と定義する。
【0107】図18は、図17に示した伝送装置34を
用いて画像データを伝送する場合に、受信されない可能
性が生じる画像データの範囲を示す図である。図18に
示すように、VTR装置3bが画像データの再生を停止
して、同期信号の生成を止めるた時点で、未だ公衆網4
に送出されておらず、画像処理装置70および端末装置
5bの内部に残っている、停止点から処理時間Tprc
の画像データは、通信相手に正常に伝送され、受信され
ることを保証し得ない。
【0108】特に、公衆網4がATM方式である場合に
は、端末装置5bが画像データをATMセルに収容し、
送出する必要があるので、端末装置5bにおける処理遅
延は数十m秒と大きくなり、数フレーム分の画面データ
が乱れ、失われる。第5の実施形態において説明するデ
ータ伝送システム14は、以上説明したデータ伝送シス
テム10,12(図5,図12)の問題点を解決するた
めになされたものである。
【0109】図19は、第5の実施形態における本発明
に係るデータ伝送システム14の構成を示す図である。
なお、図19において、データ伝送システム14の構成
部分の内、データ伝送システム10,12(図5,図1
2)の構成部分と同じものには、同一の符号を付してあ
る。図20は、図19に示した送信側装置36の構成を
さらに詳しく示す図である。
【0110】図19に示すように、データ伝送システム
14は、送信側装置36、公衆網4および受信側装置3
8から構成され、送信側装置36は、送信側装置32
(図12)のVTR装置3bと端末装置5bとの間に画
像処理装置72を追加した構成を採り、受信側装置38
は、受信側装置30のVTR装置3aと端末装置5aと
の間に画像処理装置74を追加した構成を採る。
【0111】図20に示すように、送信側装置36の画
像処理装置72は、画像処理部720および同期信号保
護部722から構成される。送信側装置36において、
画像処理部720は、例えば、MPEG方式により、数
フレームから構成されるグループオブピクチャー(GO
P)単位に画像データを圧縮符号化する。受信側装置3
8において、画像処理装置74は、送信側装置36から
公衆網4を介して伝送されてきた画像データを伸長復号
し、VTR装置3aに対して出力する。
【0112】図21は、図20に示した同期信号保護部
722の動作を示す図である。同期信号保護部722
は、VTR装置3bから供給される同期信号を、VTR
装置3bの画像データの再生が終了した後、少なくとも
画像処理装置72および端末装置5bの処理時間Tprc
だけ遅延・保持し、画像処理装置72に対して出力す
る。なお、同期信号保護部722は、VTR装置3bが
画像データの再生を開始した場合には、同期信号の遅延
・保持動作は行わない。以上説明した同期信号保護部7
22の動作により、同期信号と画像データとの対応関係
がVTR装置3bの再生終了後も保たれる。なお、同期
信号保護部722が同期信号を遅延・保持する遅延・保
持時間TD は、下式で示される。
【0113】
【数1】 TD = (M−1)×T ≧ Tprc (1) ただし、Mは、同期信号保護部722が同期信号を遅延
する周期の数、Tは、同期信号の周期である。
【0114】図22(A)は、データ伝送システム14
の同期信号保護部722(図20)に入力される同期信
号を示す図であり、図22(B)は、データ伝送システ
ム14の同期信号保護部722が出力する同期信号を示
す図である。図23は、図20に示した同期信号保護部
722の動作により、受信側装置38が受信する画像デ
ータが保証されることを示す図である。
【0115】図22(A)に示すように、VTR装置3
bが画像データの再生を終了すると、VTR装置3b
は、公衆網4の網クロックとの同期関係を維持しなくな
る。従って、画像データの再生を終了した時点以降にお
いては、VTR装置3bは、図22(A)中に点線の矢
印で示すタイミングで発生されるべきハウスクロック等
の同期信号の代わりに、実線の矢印で示すタイミングで
同期信号を供給し、同期が乱れてしまう。
【0116】しかしながら、同期信号保護部722は、
VTR装置3bが画像データの再生を終了した後、処理
時間Tprc 以上の間、VTR装置3bから入力される同
期信号を遅延・保持するので、図21(B)に示すよう
に、同期信号保護部722が出力する同期信号は、画像
データの再生を終了した時点以降においても、図21
(A)中に点線の矢印と同じタイミングとなり、同期が
乱れることがない。さらに、端末装置5bが、同期信号
保護部722がタイミングを保った同期信号から同期デ
ータを生成し、受信側装置38側に伝送するので、受信
側装置38側においても、同期信号の送信側装置36側
との同期関係が保たれ、画像データは、正常に伸長復号
および記録される。
【0117】以下、データ伝送システム14の動作を説
明する。VTR装置3b(図19)は、画像データを再
生し、画像処理装置72の画像処理部720(図20)
に供給するとともに、画像データに同期した同期信号を
同期信号保護部722に供給する。同期信号保護部72
2は、同期信号を画像処理装置72および端末装置5b
に供給する。画像処理部720は、同期信号保護部72
2が供給する同期信号に同期して画像データを圧縮符号
化する。端末装置5bは、同期信号保護部722が供給
する同期信号に基づいて、同期データを生成し、圧縮画
像データS72と伝送パケット(図13)に多重化し
て、公衆網4を介して受信側装置38に伝送する。
【0118】受信側装置38において、端末装置5a
は、送信側装置36から公衆網4を介して伝送されてき
た画像データを受信して画像処理装置74に供給すると
ともに、画像データに多重化された同期データを分離
し、分離した同期データを用いて、送信側装置36側に
同期した同期信号を再生し、画像処理装置74およびV
TR装置3aに供給する。
【0119】画像処理装置74は、端末装置5aから入
力される同期信号に同期して圧縮画像データを伸長復号
してVTR装置3aに対して出力する。VTR装置3a
は、画像処理装置74から入力される画像データを、同
期信号のハウスクロックに同期してフレームメモリ(図
示せず)に取り込み、垂直同期信号おより水平同期信号
に同期してフレーム単位およびライン単位に処理し、元
の画像データの順番に並び替えてからビデオテープに記
録する。
【0120】VTR装置3bが、画像データの再生を終
了すると、同期信号保護部722は、画像データの再生
終了後、処理時間Tprc 以上、同期信号を遅延・保持
し、同期信号のタイミングを保って画像処理装置72お
よび端末装置5bに対して出力する。画像処理部720
は、同期信号保護部722が供給する同期信号に同期し
て、VTR装置3bが網クロックと同期信号との同期関
係を維持しなくなった後の画像データを圧縮符号化し、
端末装置5bは、圧縮画像データS72を受信側装置3
8に伝送する。
【0121】受信側装置38は、VTR装置3bが網ク
ロックと同期信号との同期関係を維持しなくなった後
も、同期信号保護部722が同期信号を遅延している間
に生成された同期データに基づいて同期信号を生成し、
生成した同期信号に同期して画像データの伸長復号、フ
レームメモリへの記憶およびビデオテープへの記録を行
う。
【0122】なお、第6の実施形態においては、同期信
号保護部722が単一の同期信号(例えばハウスクロッ
ク)の遅延・保持を行う場合について説明したが、同期
信号保護部722と同じ回路を、同期信号の種類だけ設
けることにより、ハウスクロックの他、垂直同期信号お
よび水平同期信号のタイミングの遅延・保持が可能であ
る。
【0123】また、データ伝送システム14は、画像デ
ータの他、処理時間が比較的大きい処理を施す必要があ
るデータの伝送に広く応用することができる。また、受
信側装置38において、VTR装置3aの代わりに編集
装置1を端末装置5aに接続する等、データ伝送システ
ム14に対しては種々の変形を施すことができる。
【0124】第6実施形態 以下、本発明の第6の実施形態として、第5の実施形態
に示した同期信号保護部722(図20)の変形例を説
明する。図24は、データ伝送システム14(図19)
において、同期信号保護部722に置換して用いられる
同期信号保護部724の構成を示す図である。図24に
示すように、同期信号保護部724は、第1のAND回
路420、第2のAND回路424、パルス発生器42
6、反転回路(inv) 428、カウンタ回路430および
デコーダ回路432から構成される。同期信号保護部7
24は、これらの構成部分により、同期信号保護部72
2(図20)と同様に、、VTR装置3bから供給され
る同期信号を、VTR装置3bの画像データの再生が終
了した後、少なくとも画像処理装置72および端末装置
5bの処理時間Tprc (遅延・保持時間TD ;式1)だ
け遅延・保持し、画像処理装置72に対して出力する。
【0125】以下、図25を参照して、同期信号保護部
724の各構成部分を説明する。図25(A)〜(F)
は、図24に示した同期信号保護部724の各部分の信
号波形を示すタイミングチャート図である。AND回路
420は、VTR装置3bから入力される同期信号(図
25(A))と、反転回路428(図25(C))の出
力信号との論理積(図25(E))を算出し、カウンタ
回路430のカウントアップ入力端子に対して出力す
る。AND回路424は、VTR装置3bから入力され
る同期信号と、デコーダ回路432の出力信号との論理
積(図25(F))を算出し、パルス発生器426およ
びカウンタ回路430のリセット入力端子に対して出力
する。
【0126】パルス発生器426は、例えばPLL制御
の発振回路から構成され、VTR装置3bから入力され
る同期信号と同じタイミングでパルス(図25(B))
を発生して同期信号のタイミングを保持し、画像処理装
置72および反転回路428に対して出力する。なお、
パルス発生器426は、VTR装置3bからの同期信号
のタイミングがずれた場合にも、少なくとも遅延・保持
時間TD の間、発生するパルスのタイミングを保つ。カ
ウンタ回路430は、AND回路420の出力信号をカ
ウントアップし、計数値(図25(D))デコーダ回路
432に対して出力する。なお、カウンタ回路430の
計数値は、AND回路424の出力信号が活性化した場
合にリセットされる。デコーダ回路432は、カウンタ
回路430の計数値をデコードし、デコード結果をAN
D回路424に対して出力する。
【0127】以下、同期信号発生装置24の動作を説明
する。パルス発生器426は、VTR装置3bから入力
される同期信号(図25(A))と同じタイミングでパ
ルスを発生する。反転回路428は、パルス発生器42
6が発生したパルスの論理値(図25(C))を反転し
てAND回路420に対して出力する。このパルス発生
器426の出力信号(図25(B))が論理値1である
期間に、VTR装置3bから入力される同期信号が論理
値1である事象、つまり、AND回路420の出力信号
(図25(E))が論理値1となることは、同期信号の
タイミングに変化が生じたことを意味する。
【0128】カウンタ回路430は、AND回路420
の出力信号をカウントアップ(図25(D))し、デコ
ーダ回路432は、AND回路420の計数値がM−1
(式1)になった場合に出力信号の論理値を1とする。
AND回路424の出力信号(図25(F))は、パル
ス発生器426のパルス(元の同期信号)でM−1周期
分の時間が経過し、新たな同期信号が論理値1である期
間、論理値1となり、パルス発生器426およびカウン
タ回路430をリセットする。パルス発生器426は、
リセットされると、VTR装置3bからの新たな同期信
号と同じタイミングのパルスを発生し、同期保護期間
(遅延・保持時間TD )が終了する。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデー
タ伝送システムによれば、伝送遅延を有する通信回線を
介して、編集装置およびVTR装置等の画像処理機器と
を接続しても、これらの画像処理機器の間で伝送される
タイムコード要求コマンドと、これに応じて返されるタ
イムコードとの対応が崩れることがない。また、本発明
にかかるデータ伝送システムによれば、伝送遅延を有す
る通信回線を介して編集装置およびVTR装置とを接続
して編集処理を行っても、正確な編集点の決定および編
集処理が可能になる。
【0130】また、本発明に係るデータ伝送システムに
よれば、伝送遅延を有する通信回線を介して画像処理機
器を接続した場合に、画像データの再生終了時に、最後
まで正確に画像データを伝送するそとができる。また、
本発明に係る送信側端末装置によれば、伝送遅延を有す
る通信回線を介して、編集装置およびVTR装置とを接
続して編集処理を行った場合でも、画像データの最後の
部分、および、編集後の画像データの編集点の付近の画
像に乱れを生じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】編集装置と制御の対象となるVTR装置との一
般的な接続方法を示す図である。
【図2】図1に示した編集装置とVTR装置との間で伝
送されるコマンドと応答データとを示すシーケンス図で
ある。
【図3】編集装置とVTR装置との間を公衆網を介して
接続する接続方法を示す図である。
【図4】図3に示した編集装置とVTR装置との間で伝
送されるコマンドと応答データとを示すシーケンス図で
ある。
【図5】第2の実施形態における本発明に係るデータ伝
送システムの構成を示す図である。
【図6】図5に示した本発明に係る端末装置の構成を示
す図である。
【図7】図5に示した本発明に係るデータ伝送システム
において、編集装置とVTR装置との間で伝送されるコ
マンドと応答データとを示すシーケンス図である。
【図8】図7に示した通信シーケンスを実現するため
に、図6に示した端末装置の制御回路により実行される
プログラムの処理を示す図である。
【図9】第3の実施形態におけるデータ伝送システムに
おいて、編集装置とVTR装置との間で伝送されるコマ
ンドと応答データとを示すシーケンス図である。
【図10】図9に示した通信シーケンスを実現するため
に、図6に示した端末装置の制御回路により実行される
プログラムの処理を示す図である。
【図11】第2の実施形態および第3の実施形態に示し
たデータ伝送システム(図5)において、編集装置が要
求したタイムコード要求コマンドと、VTR装置がタイ
ムコード要求コマンドに応じて返したタイムコードとの
対応が崩れる場合の通信シーケンスを示す図である。
【図12】第4の実施形態における本発明に係るデータ
伝送システムの構成を示す図である。
【図13】図5および図12に示したデータ伝送システ
ムにおいて、公衆網を介して相互に伝送される伝送パケ
ットの構成を例示する図である。
【図14】図12に示したデータ伝送システムの通信シ
ーケンスを示す図である。
【図15】図14に示した通信シーケンスの内、符号3
を付して示した部分の詳細を示す図である。
【図16】第4の実施形態における端末装置(図12)
の動作を示すフローチャート図である。
【図17】VTR装置に圧縮処理装置を付加して画像デ
ータを伝送する伝送装置の構成を示す図である。
【図18】図17に示した伝送装置を用いて画像データ
を伝送する場合に、受信されない可能性が生じる画像デ
ータの範囲を示す図である。
【図19】第5の実施形態における本発明に係るデータ
伝送システムの構成を示す図である。
【図20】図19に示した送信側装置の構成をさらに詳
しく示す図である。
【図21】図20に示した同期信号保護部の動作を示す
図である。
【図22】(A)は、データ伝送システムの同期信号保
護部(図20)に入力される同期信号を示す図であり、
(B)は、同期信号保護部が出力する同期信号を示す図
である。
【図23】図20に示した同期信号保護部の動作によ
り、受信側装置が受信する画像データが保証されること
を示す図である。
【図24】第6の実施形態における同期信号保護部の構
成を示す図である。
【図25】(A)〜(F)は、図24に示した同期信号
保護部の各部分の信号波形を示すタイミングチャート図
である。
【符号の説明】
1…編集装置、2…ケーブル、3,3a,3b…VTR
装置、4…公衆網、5a,5b…端末装置、10,1
2,14…データ伝送システム、20a〜20c…画像
用ケーブル、22a〜22c…同期信号用ケーブル、3
0…受信側装置、32…送信側装置、36…送信側装
置、38…受信側装置、50…網インターフェース、5
2…制御回路、54…RS422インターフェース、5
6…メモリ回路、72,74…画像処理装置、720…
画像処理部、722,724…同期信号保護部、42
0,424…AND回路、426…パルス発生器、42
8…反転回路、430…カウンタ回路、432…デコー
ダ回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送路を介して画像データおよび制御デー
    タを伝送するデータ伝送システムであって、前記伝送路
    を介して相互に接続された送信側端末装置および受信側
    端末装置と、前記受信側端末装置に接続された画像処理
    装置とを有し、 前記送信側端末装置は、 前記受信側端末装置を介した前記画像処理装置からのタ
    イムコード伝送要求に応じて、前記画像データのタイム
    コードを前記制御データとして、前記受信側端末装置に
    対して伝送する制御データ伝送手段と、 タイムコードが付加された前記画像データを前記受信側
    端末装置に対して伝送する画像データ伝送手段とを有
    し、 前記受信側端末装置は、 前記制御データとして伝送した前記タイムコードを受信
    するタイムコード受信手段と、 伝送した前記画像データから前記タイムコードを分離す
    るタイムコード分離手段と、 前記画像処理装置からのタイムコード伝送要求に応じ
    て、前記画像データからの前記タイムコードの分離が可
    能である場合には、分離した前記タイムコードを前記画
    像処理装置に返し、前記画像データからの前記タイムコ
    ードの分離が不可能である場合には、受信した前記タイ
    ムコードを前記画像処理装置に返すタイムコード応答手
    段とを有するデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】前記タイムコード受信手段は、前記制御デ
    ータとして伝送された前記タイムコードをバッファリン
    グし、 前記タイムコード分離手段は、前記画像データからの前
    記タイムコードの分離が可能である場合には、分離した
    前記タイムコードに基づいて、バッファリングした前記
    タイムコードを更新する請求項1に記載のデータ伝送シ
    ステム。
  3. 【請求項3】伝送路を介して、所定の処理がなされた画
    像データを伝送するデータ伝送システムであって、前記
    伝送路を介して相互に接続された送信側端末装置および
    受信側端末装置とを有し、 前記送信側端末装置は、 前記画像データに対して前記所定の処理を行う画像デー
    タ処理手段と、 少なくとも前記画像データに対する前記所定の処理に要
    する時間だけ、前記画像データに同期した同期信号のタ
    イミングを保持する同期信号保持手段と、 前記所定の処理がなされた前記画像データと前記同期デ
    ータとを、前記伝送路を介して前記送信側端末装置に対
    して伝送する伝送手段とを有し、 前記受信側端末装置は、 伝送した前記同期データに基づいて、前記画像データに
    同期した同期信号を生成する同期信号生成手段と、 生成した前記同期信号に同期して、伝送した前記画像デ
    ータを記憶する画像データ記憶手段とを有するデータ伝
    送システム。
  4. 【請求項4】前記送信側伝送装置において、 前記同期データは、前記画像データのフレームに同期
    し、 前記伝送手段は、前記画像データのフレームに同期した
    同期データを前記送信側端末装置に対して伝送し、 前記受信側端末装置において、 同期信号生成手段は、伝送した前記同期データに基づい
    て、前記画像データのフレームに同期した同期信号を生
    成し、 前記同期信号保持手段は、少なくとも前記画像データに
    対する前記所定の処理に要する時間だけ、前記同期信号
    のタイミングを保持し、 画像データ記憶手段は、伝送した前記画像データをフレ
    ーム単位で記憶する請求項3に記載のデータ伝送システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記所定の処理は、非圧縮の前記画像デー
    タを圧縮する処理を含む請求項3に記載のデータ伝送シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記送信側伝送装置の前記伝送手段は、前
    記画像データと前記同期データとを、前記伝送路の伝送
    方式に適合したパケットに多重化して前記受信側端末装
    置に対して伝送する請求項3に記載のデータ伝送システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記伝送路の伝送方式は、非同期転送モー
    ド(ATM)方式である請求項6に記載のデータ伝送シ
    ステム。
JP8230737A 1996-08-30 1996-08-30 データ伝送システム Pending JPH1075413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8230737A JPH1075413A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 データ伝送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8230737A JPH1075413A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 データ伝送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1075413A true JPH1075413A (ja) 1998-03-17

Family

ID=16912520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8230737A Pending JPH1075413A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 データ伝送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1075413A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271236A (ja) * 2001-03-07 2002-09-20 Cybex Computer Products Corp 等化器およびこれを用いる適応ビデオ送受信器、ならびにビデオ信号からビデオ周波数のひずみを除去するための方法
JP2012033263A (ja) * 2011-10-28 2012-02-16 Toshiba Corp ユーザ端末、ユーザ端末の動作制御方法、被制御装置及び被制御装置の制御方法
JP2012033239A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Toshiba Corp 録再装置及び録再装置のタグリスト生成方法及び録再装置の制御装置
JP2015035690A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 三菱電機株式会社 制御装置、機器操作システム、制御方法及びプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271236A (ja) * 2001-03-07 2002-09-20 Cybex Computer Products Corp 等化器およびこれを用いる適応ビデオ送受信器、ならびにビデオ信号からビデオ周波数のひずみを除去するための方法
JP2012033239A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Toshiba Corp 録再装置及び録再装置のタグリスト生成方法及び録再装置の制御装置
US8346057B2 (en) 2010-07-30 2013-01-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording/reading apparatus, method of generating tag list for recording/reading apparatus, and control unit for recording/reading apparatus
US9002171B2 (en) 2010-07-30 2015-04-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording/reading apparatus, method of generating tag list for recording/reading apparatus, and control unit for recording/reading apparatus
JP2012033263A (ja) * 2011-10-28 2012-02-16 Toshiba Corp ユーザ端末、ユーザ端末の動作制御方法、被制御装置及び被制御装置の制御方法
JP2015035690A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 三菱電機株式会社 制御装置、機器操作システム、制御方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100389950B1 (ko) 타임스템프와전송패킷을포함하는수퍼패킷의열을수신하는장치및오디오/비디오시스템의컴포넌트사이에압축신호를전달하는방법및장치
JP4568777B2 (ja) 消費者用デジタル機器に用いられるバス・インターフェース装置
US6148135A (en) Video and audio reproducing device and video decoding device
KR100455497B1 (ko) 압축된텔레비전신호,압축된텔리비전신호전송방법및장치,압축된텔레비전신호수신방법및장치
EP0721288B1 (en) Transmission apparatus and receiving apparatus
US6055247A (en) Data transmission method, data transmission apparatus and data transmission system
KR19980087431A (ko) 타이밍 정정 방법 및 장치
JPH08195723A (ja) データ送信/受信装置及び方法並びにデータ記録/再生装置及び方法
KR100981378B1 (ko) 비디오 데이터 및 보조 데이터의 판독-동기화를 위한 디바이스 및 방법, 및 이와 연관된 제품
US5841987A (en) Simple bus and interface system for consumer digital equipment
JP2000244914A (ja) 映像音声多重化カメラ装置
US6026434A (en) Data transmission processing system
US6236694B1 (en) Bus and interface system for consumer digital equipment
JP3529574B2 (ja) ディジタルインターフェースを有する装置及びディジタルインターフェース方法
JP3283092B2 (ja) データデコーダ
JPH1075413A (ja) データ伝送システム
JP3567517B2 (ja) 画像伝送システムにおけるディジタル信号処理装置
JPH06350649A (ja) ブロックデータの伝送方法及び同期方法
JPH10313448A (ja) 動画像送信装置および受信装置
JPH04100430A (ja) 音声セル画像セル再生同期装置
JP3528831B2 (ja) ブロックデータの同期方法
JPH0936866A (ja) データ伝送システムおよびデータ伝送方法
JPH0879744A (ja) 送信装置と受信装置