JPH0936866A - データ伝送システムおよびデータ伝送方法 - Google Patents

データ伝送システムおよびデータ伝送方法

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JPH0936866A
JPH0936866A JP7177795A JP17779595A JPH0936866A JP H0936866 A JPH0936866 A JP H0936866A JP 7177795 A JP7177795 A JP 7177795A JP 17779595 A JP17779595 A JP 17779595A JP H0936866 A JPH0936866 A JP H0936866A
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JP
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data
transmission
audio
circuit
video
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JP7177795A
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English (en)
Inventor
Yoichi Matsumura
洋一 松村
Atsushi Iwasaki
惇 岩崎
Tatsuya Kubota
達也 窪田
Takayuki Takeda
孝之 竹田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ATM通信回線を1本のみ用いて、受信側から
伝送させる伝送データの内容等を送信側に指定し、指定
通りの伝送データを伝送させる。 【構成】 データRS422−ch1,RS422−c
h2は、例えば、送信側および受信側のデータ伝送装置
にそれぞれ接続された音声・映像処理機器の間のRS4
22を用いた制御用のデータ等の伝送に用いられる。ア
ンシラリデータ領域は、D2方式の音声・映像データの
ライン単位それぞれに対応し、ワード幅が8ビットに変
換されたAES/EBUデータが入れられるビデオデー
タ領域には、D2方式の映像データがライン単位に入れ
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM通信回線等を介
して相手側の映像処理機器を操作して音声・映像データ
を発生させ、発生させた音声・映像データを受信するデ
ータ伝送システムおよびデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、高速ディジタルデータ伝送方式と
して非同期伝送モード(ATM)方式が実用化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ATM通信回線を用い
て音声・映像データ(伝送データ)を送信側において再
生させ、伝送させるとともに、再生・伝送させる伝送デ
ータの内容および再生方法等を受信側から指定したいと
いう要望がある。このような要望に対処するためには、
伝送データの伝送を行わせる通信回線と、送信側に指示
を行うための通信回線とを別に用いる方法がある。しか
しながら、この方法によると、複数の通信回線が必要と
なり、従って、遠距離間の伝送を行う場合に通信費用が
かさむ等の問題がある。
【0004】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、受信側から送信側に伝送させ
る伝送データの内容等を指定し、指定通りの伝送データ
を受信側に伝送させることができるデータ伝送システム
およびデータ伝送装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、受信側から送信側に伝送させる伝送デー
タの内容等を指定し、指定通りの伝送データを受信側に
伝送させる場合であっても、複数の通信回線を必要とせ
ず、通信費用もかさまないデータ伝送システムおよびデ
ータ伝送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るデータ伝送システムは、複数のデータ
伝送装置が非同期伝送モード(ATM)方式等の通信回
線を介して接続され、送信側から受信側の前記データ伝
送装置に所定の音声・映像データを前記通信回線を介し
て伝送するデータ伝送システムであって、送信側の前記
データ伝送装置には、前記音声・映像データを生成する
音声・映像データ生成手段が接続され、受信側の前記デ
ータ伝送装置は、送信側の前記データ伝送装置に接続さ
れた前記音声・映像データ生成装置を制御する制御デー
タを生成する制御データ生成手段と、生成した前記制御
データを、前記通信回線を介して送信側の前記データ伝
送装置に伝送する受信側伝送手段とを有し、送信側の前
記データ伝送装置は、受信側の前記データ伝送装置から
前記通信回線を介して伝送されてきた前記制御データを
受信し、受信した前記音声・映像データ生成手段に供給
する制御データ受信手段と、前記音声・映像データ生成
手段が生成した前記音声・映像データを、所定の伝送パ
ケットに多重化する多重化手段と、前記音声・映像デー
タを多重化した前記伝送パケットを、前記通信回線を介
して受信側の前記データ伝送装置に伝送する送信側伝送
手段とを有し、前記音声・映像データ生成手段は、供給
された前記制御データに従って前記音声・映像データを
生成する。
【0006】また、本発明に係るデータ伝送方法は、所
定のトランスポートパケットのそれぞれ所定の位置に少
なくとも、音声・映像データ等の伝送の対象となる伝送
データと、前記伝送データを生成する装置に対する制御
用のデータとを多重化し、これらのデータを多重化した
トランスポートパケットを、ATM通信回線を介して伝
送する。
【0007】
【作用】本発明に係るデータ伝送システムは、例えば、
複数のデータ伝送装置がATM通信回線を介して接続さ
れ、受信側のデータ伝送装置には編集装置が接続され、
送信側のデータ伝送装置にはD2方式のVTR装置が接
続され、受信側から送信側のVTR装置を制御して音声
・映像データを発生させ、発生させた音声・映像データ
を受信側に伝送させる。
【0008】受信側のデータ伝送装置において、制御デ
ータ生成手段は、上述の編集装置等であって、送信側の
音声・映像データ発生装置、例えば、上述のVTR装置
を制御し、音声・映像データの選択、早送り、あるい
は、ジョクシャトル再生等の特殊再生を行わせるための
制御データを生成する。受信側伝送手段は、生成した制
御データを、所定のトランスポートパケットの所定の位
置に多重化し、ATM通信回線を介して送信側のデータ
伝送装置に伝送する。
【0009】送信側のデータ伝送装置において、制御デ
ータ受信手段は、ATM通信回線から上記トランスポー
トパケットを受信し、制御データを分離してVTR装置
に対して出力する。VTR装置は、制御データ受信手段
から入力された制御データに従って、早送りおよび特殊
再生等を行い、音声・映像データを生成する。
【0010】多重化手段は、VTR装置が生成した音声
・映像データを、上記所定のトランスポートパケットの
他の位置に多重化する。送信側伝送手段は、音声・映像
データが多重化されたトランスポートパケットを、AT
Mセルのペイロード部に載せ、ATM通信回線を介して
受信側のデータ伝送装置に伝送する。
【0011】
【実施例1】以下、本発明の第1の実施例を説明する。
図1は、本発明に係るデータ伝送システム1の構成を示
す図である。図1に示すように、データ伝送システム1
は、それぞれ音声・映像処理機器14a〜14fが接続
されたデータ伝送装置3a〜3fが、データ伝送装置3
a〜3fに対してAAL1プロトコルの伝送路を提供す
るATM通信回線2を介して相互に接続されて構成され
る。なお、ATM通信回線2のプロトコルとしては、A
AL1プロトコルの他に、同期データを有するAAL5
プロトコル等の使用も将来的に考えられる。データ伝送
装置3a〜3fは相互に、ATM通信回線2を介して所
定の伝送データ、例えば、番組あるいは中継用の音声・
映像データを伝送する。
【0012】なお、ATM通信回線2からデータ伝送装
置3a〜3fにそれぞれ供給される155.52MHz
のクロックを8分周し、ATMセルを8ビットパラレル
データとして処理する際に用いられる回線クロックNC
LKの周波数は19.44MHz(155.52/8)
である。一方、SDI方式で伝送を行う際にデータ伝送
装置3a〜3fにおいて用いられる内部クロック4fsc
は約14.3MHzである。それぞれ正確な場合には、
これらのクロックの周波数は整数比(NCLK:4fsc
=1188:875)の関係になる。
【0013】VTR14a〜14fは、内部クロック4
scに同期してD2規格のディジタル音声・映像データ
を記録・再生し、SDI方式、または、SDDI方式を
改良したSDDI方式(以下、単にSDI方式と記す)
により143Mbpsシリアル形式でデータ伝送装置3
a〜3fそれぞれに対して出力する。
【0014】図2は、図1に示したデータ伝送装置3a
〜3fがATM通信回線2を介して相互に伝送する伝送
パケット(SSCU−PDUパケット、以下、「PDU
パケット」と略称する)の構成を示す図である。なお、
PDUパケットの左に付された数字は各データのバイト
長を示し、PDUパケットの右に付された表は、対応す
る各データの内容を示す。
【0015】データ伝送システム1は、トランスポート
パケットとして、図2に示したPDUパケットを用い
る。PDUパケットにおいて、データTRSはFFh,
00h,00hを内容とし、PDUパケットの先頭位置
を示す。なお、データTRS、アンシラリデータ(AN
C;ANCillary )領域とビデオデータ(VIDEO)領
域とにおいて5バイト置きに挿入されるデータを除い
て、PDUパケットに含まれるデータが00hまたはF
Fhの値をとることは禁止される。
【0016】このデータTRSを検出することにより、
これ以降の各データがPDUパケットのデータであると
識別することができる。従って、任意のデータ長のアン
シラリデータ領域およびビデオデータ領域を有するPD
Uパケットを、ATMセルのペイロード部単位でなく処
理することができる。
【0017】データRTS1,RTS2には、それぞれ
外部クロックNCLKを1188周期の間の内部クロッ
ク4fscの計数値から832を減じた6ビットの値をと
る同期データRTSが入れられる。但し、伝送パケット
は内部クロック4fsc、910周期分の時間で伝送され
るため、1つの伝送パケットを伝送する間に2つの計数
値が出現する可能性がある。データRTS1,RTS2
の2つの領域を確保したのは、このような場合に対応す
るためである。この同期データRTSを用いる同期確立
の方法としては、SRTS法等が知られている。
【0018】データRTS1,RTS2は、受信側のデ
ータ伝送装置3(以下、データ伝送装置3a〜3f等の
いずれかを特定せずに示す場合には、データ伝送装置3
等と記す)において網同期の確立等に用いられる。な
お、データRTS1,RTS2の第6ビットには有効ビ
ットV(Varid )が入り、有効ビットVの内容は、例え
ば、これらのデータが有効である場合には論理値1にな
り、有効でない場合には論理値0となる。さらに、デー
タの値が00h,FFhとなることを避けるために、有
効ビットVの論理反転値が第7ビットとして付加され
る。
【0019】データLNID(Line Number ID)は、同
じPDUパケット内のアンシラリデータ領域およびビデ
オデータ領域にそれぞれ含まれる伝送データの音声・映
像データの識別のために用いられ、第0〜第2ビットが
音声・映像データが含まれるフィールドを示すフィール
ド番号(FN;Field Number)を示し、0〜31の値を
とる第3〜第7ビットが音声・映像データが含まれるラ
インを示すライン番号(LN;Line Number )を示す。
【0020】データLN1は、1〜525の範囲の値を
とり、データLNID1とともに、2フィールドの範囲
内での音声・映像データの識別のために用いられる。デ
ータLN1の第1バイトおよび第2バイト第0〜第4ビ
ットには、それぞれ数値の第0〜第4ビットおよび第5
〜第9ビットが入り、それぞれの第5ビットには、デー
タRTS1,RTS2の有効ビットVと同じ理由から第
4ビットの論理反転値が入る。
【0021】データLNID2,LN2は、受信側のデ
ータ伝送装置3が伝送されてきた伝送データを処理する
時刻が決められている場合、例えば、受信した伝送デー
タを実時間的に放送中の番組に用いる場合に、送信側の
データ伝送装置3が、ATM通信回線2等において伝送
データ(伝送パケット)に生じる伝送遅延時間の補償を
行う場合に用いられる。
【0022】つまり、データLNID2,LN2は、同
じPDUパケットに含まれる音声・映像データが、送信
側のテレビジョン放送局等の中において伝送遅延時間の
補償のために、音声・映像処理機器14が何ライン分早
めて伝送データを再生し、データ伝送装置3がこの伝送
データを送信したかを示す。なお、データLNID2,
LN2それぞれの内容の詳細は、それぞれ上述のデータ
LNID1,LN1と同じである。
【0023】なお、データLNID2,LN2を参照す
ることにより、受信側の伝送装置3は、アンシラリデー
タ領域およびビデオデータ領域に含まれる音声・映像デ
ータのでシャフリング方法等を識別することができる。
つまり、音声・映像データの内、映像に係るデータの部
分のシャフリングブロック(23ラインごと等)をデー
タLNID2,LN2から判別し、このシャフリングブ
ロックごとにデシャフリングを行う。
【0024】データFlagは、第0〜第3ビットにア
ンシラリデータ部およびビデオデータ部のデータ量を示
すパケットテーブル(PT;Packet Table)データが入
る。第4〜第7ビットにはビットsb0〜sb3が入
る。このビットsb0〜sb3は、エンコーダ側のシャ
フリングの方式を伝えるために用いられる。
【0025】データRS422−ch1,RS422−
ch2は、例えば、送信側および受信側のデータ伝送装
置3にそれぞれ接続された音声・映像処理機器14の間
のRS422を用いた制御用のデータ等の伝送に用いら
れる。データRS422−ch1,RS422−ch2
の第0〜第3ビットには、それぞれ伝送されるデータの
上位4ビットまたは下位4ビットのいずれかが入り、第
4ビットには、第0〜第3ビットに入っているデータが
上位4ビットである場合に1となり、下位4ビットであ
る場合に0となるビットUL(Upper/Lower )が入る。
データRTS1,RTS2の有効ビットVと同じ理由に
より、第5ビットには第4ビットの論理反転値が入る。
さらに、第6ビットには、データRS422−ch1,
RS422−ch2がそれぞれ有効であるか否かを示す
有効ビットVが付加される。
【0026】データVOICEには、連絡用等に用いら
れる音声データが入る。音声データは、例えば、一般的
な電話通信に用いられるPCM符号化装置のサンプリン
グ周波数にほぼ等しいサンプリング周波数でサンプリン
グでき、しかも、タイミング的にPDUパケットに入れ
やすいように、映像信号の水平同期信号(15.75K
Hz)2周期に1つづつ8ビットずつ生成される。従っ
て、1つの音声データは、水平同期信号の周期ごとに1
つ生成されるPDUパケット2つにわたって伝送される
ことになる。なお、図2に示した場合においては、デー
タVOICEの第0〜第3ビットには、音声データの上
位4ビットまたは下位4ビットが入れられる。
【0027】さらに、第4ビットには、データRS42
2−ch1,RS422−ch2と同様に、第0〜第3
ビットのデータが上位4ビットであるか下位4ビットで
あるかを示すビットULが入れられ、第5ビットには、
データRTS1,RTS2の有効ビットVと同じ理由に
より第4ビットの論理反転値が入れられ、さらに、音声
データが有効であるか否かを示す有効ビットVが付加さ
れる。
【0028】さらに、第6および第7ビットには、デー
タ伝送装置3の内部回路、および、ATM通信回線2が
PDUパケットに与える遅延時間を測定するために用い
られるビット8F1,8F2(8Fは、8Frame の略)
が入る。なお、データLNID2,LN2に入れられる
データは、これらのビット8F1,8F2を用いて測定
された遅延時間に基づいて算出される。
【0029】予備データは、他の用途が生じた場合のた
めに予備として空けられた領域であるが、データRTS
1,RTS2と同様に、値が00h,FFhのいずれと
もならないように、第7ビットには第6ビットの論理反
転値が入れられる。データCRCC1,CRCC2,C
RCC3には、それぞれ先行するデータ領域の誤り訂正
符号が入れられる。なお、データRTS1,RTS2と
同様に、値が00h,FFhのいずれともならないよう
に、第7ビットには第6ビットの論理反転値が入れられ
る。なお、データTRS〜予備データは、アンシラリデ
ータ領域およびビデオデータ領域に比べて非常に小さい
データ量であるため、データ伝送のスループットに影響
を与えることはない。
【0030】アンシラリデータ領域のワード長は、例え
ば69ワードであって、D2方式の音声・映像データの
ライン単位それぞれに対応し、ワード幅が変換されたA
ES/EBUデータが入れられる。例えば、55ワード
のAES/EBUデータを8ビットに変換した場合、変
換の結果得られる8ビットパラレルデータは68ビット
と6ビットとなる。
【0031】このような場合には、上記の残りの2ビッ
トには、禁止コード(00h,FFh)が発生すること
を防ぐために、2ビットの値01または10が入れられ
る。入れられた01または10は、受信側のデータ伝送
装置3においてPDUパケットが再生される際に破棄さ
れる。なお、この領域において、AES/EBUデータ
はPDUパケットの前方に下位ワード、後方に上位ワー
ドの順となる。
【0032】ビデオデータ領域には、SDI方式に適合
した1ワード10ビットのワード幅から、ATM通信回
線2に適合した1ワード8ビットの映像データの内、主
に映像に係るデータがD2方式の映像データのライン単
位に入れられる。なお、映像データは、PDUパケット
の前方に下位バイト、後方に上位バイトの順となる。
【0033】なお、PDUパケットのアンシラリデータ
領域およびビデオデータ領域は可変長であり、これらの
領域が有効なデータを含まない場合もある。また、デー
タRS422−ch1,VOICE等は、有効ビットV
を有するので、例えば、データVIOCEの有効データ
Vのみが1で、他のデータの有効データVが0である場
合には、データVOICEのみが有効であり、他のデー
タは全て無効であることを意味する。
【0034】以下、PDUパケットのアンシラリデータ
領域およびビデオデータ領域に多重化される伝送データ
と、音声・映像処理機器14に入力または出力されるD
2方式の音声・映像データとの関係を説明する。図3
は、D2方式の音声・映像データの構成を説明する図で
ある。525ライン・29.97フレーム/秒のシステ
ムに対応するD2方式のヘッダデータのデータ量は、水
平同期期間(1ライン)ごとに16ワード×8ビットな
ので、そのデータレートは下式に示すように2Mbps
となる。
【0035】
【数1】 16×8ビット×525ライン×29.97フレーム =2Mbps (1)
【0036】また、525ライン・28.97フレーム
/秒のシステムにおいては、1ラインに含まれる画素数
は910、1画素当たりのデータは10ビットであるた
め、そのデータレートは下式に示すように143Mbp
sとなる。
【0037】
【数2】 910画素×10ビット×525ライン×29.97フレーム =143Mbps (2)
【0038】ただし、図3に示すように、D2方式の音
声・映像データには不要な部分があり、図3において斜
線で示すアンシラリデータ(音声データ)、ビデオデー
タ(映像データ)およびヘッダデータのみが受信側にお
いて音声再生および映像再生のために必要となる。図3
に示すアンシラリデータ、ビデオデータおよびヘッダデ
ータのデータレートは、下式の通りとなる。
【0039】
【数3】アンシラリデータ部の1秒あたりのデータ量a 21×10ビット×12ライン×29.97フレーム×2 =0.15Mbps (3)
【0040】
【数4】アンシラリデータ部の1秒あたりのデータ量b 376×10ビット×6ライン×29.97フレーム×2 =1.3Mbps (4)
【0041】
【数5】アンシラリデータ部の1秒あたりのデータ量c 55×10ビット×254ライン×29.97フレーム×2 =8.4Mbps (5)
【0042】
【数6】ビデオデータ部の1秒あたりのデータ量d 768×8ビット×(254+253)ライン×29.97フレーム =93.3Mbps (6)
【0043】
【数7】ビデオデータ部およびアンシラリデータ部の1
秒あたりの全データ量e a+b+c+d =0.15+1.3+8.4+93.3 =103.2Mbps (7)
【0044】さらに、ヘッダデータを加えると、下式の
ようにアンシラリデータ、ビデオデータおよびヘッダデ
ータのデータレートは105.2Mbpsとなる。
【0045】
【数8】 2+103.2=105.2Mbps (8)
【0046】このように、PDUパケットのアンシラリ
領域およびビデオデータには、ライン単位にD2方式の
音声・映像データ(全143Mbps)の内、不要な部
分を除いた105.2Mbps分のデータが多重化され
る。このように、不要部分を除いたために伝送データの
量が減少し、この結果、D2方式の音声・映像データ
(伝送データ)をAAL1プロトコルに適合させること
ができる。
【0047】また、音声・映像データには、図3に示す
ように周期性があるため、送信側においても、受信側に
おいてもライン単位で一定の処理方法でPDUパケット
に多重化することができる。従って、ハードウェア構成
が簡単で済む。以上述べたPDUパケットに伝送データ
と、RTSデータ等の他のデータとを多重化して伝送を
行うことにより、単に伝送データを伝送するだけでな
く、併せて、受信側における伝送データの処理に有益な
データをも伝送することができる。
【0048】なお、第1の実施例に示した他、本発明に
係るデータ伝送システム1は、データ伝送装置3の数を
増減し、あるいは、PDUパケットに多重化するデータ
の種類をさらに増やすように構成する等、種々の構成を
とることができる。
【0049】
【実施例2】以下、本発明の第2の実施例として、受信
側から送信側の音声・映像処理機器を操作して音声・映
像データ(伝送データ)を発生させ、ATM通信回線2
を介して受け取る場合の動作を説明する。図4は、図1
に示したデータ伝送装置3aの構成例を示す図である。
図5は、図1に示したデータ伝送装置3bの構成例を示
す図である。図4および図5にそれぞれ示すように、デ
ータ伝送装置3a,3bは、送信部5、受信部6、AT
Mアダプタ7および音声・映像処理機器14a,14b
から構成される。
【0050】また、データ伝送装置3aに接続される音
声・映像処理機器14aは、VTR装置140、D2方
式のVTR用モニタ装置142、編集装置(エディタ)
144およびエディタ用モニタ装置146から構成され
る。また、データ伝送装置3bに接続される音声・映像
処理機器14bは、例えば、D2方式のVTR装置であ
る(以下、音声・映像処理機器14bをVTR装置14
bと記す)。ATMアダプタ7は、例えばATM方式の
AAL1プロトコル用のアダプタであって、データ伝送
装置3a,3bの送信部5から入力されるPDUパケッ
ト(図2)をATMセルのペイロード部に載せてATM
通信回線2に対して送信し、ATM通信回線2から受信
したATMセルのペイロード部からPDUパケットを分
離し、データ伝送装置3a,3bの受信部6に対して出
力する。
【0051】データ伝送装置3a側において、VTR装
置140および編集装置144は、データ伝送装置3b
に接続されたVTR装置14bを操作するための制御デ
ータRS422を発生し、それぞれ、音声・映像データ
を記録および編集する。なお、VTR装置140等が発
生した制御データRS422は、図2に示したPDUパ
ケットのデータRS422−ch1,RS422−ch
2に多重化される。また、図4に示すように、VTR装
置140が生成した制御データRS422は、編集装置
144にも入力され、所定の制御に用いられる。
【0052】また、VTR装置140から編集装置14
4に入力される制御データRS422は、VTRの再生
や、ある時刻からの録画、早送りおよび同期源の選択
(入力される音声・映像信号に同期させるか、あるい
は、ハウスクロックに同期させるか等)等に用いられ
る。VTR用モニタ装置142およびエディタ用モニタ
装置146は、それぞれVTR装置140が再生した音
声・映像データを表示する。
【0053】図6は、図4に示した送信部5の構成を示
す図である。図6に示すように、送信部5は、クロック
発生装置12、RTS生成装置16、送信装置(TX)
18および遅延処理回路22から構成される。
【0054】クロック発生装置12は、例えば水晶発振
器等を用いて送信部5において用いられる14.3MH
zの内部クロック4fsc、および、水平同期信号および
垂直同期信号等に対応する同期信号SYNCを生成し、
VTR14、RTS生成装置16および送信装置18に
供給する。VTR14は、内部クロック4fscに同期し
てD2規格のディジタル音声・映像データを記録・再生
し、SDI方式またはSDDI方式(以下、単にSDI
方式と記す)により143Mbpsシリアル形式で送信
装置18に対して出力する。
【0055】RTS生成装置16は、ATM通信回線2
から供給される回線クロックNCLKの周波数に対する
内部クロック4fscの周波数の実際の整数比を示し、送
信部5,30との間の同期確立に用いられる同期データ
RTS(Residual Time Stamp )を生成する。遅延処理
回路22は、受信部6から入力されたビット8F1,8
F2に基づいて遅延時間測定処理を行う。
【0056】図7は、図6に示した送信装置18の構成
を示す図である。図7に示すように、送信装置18は、
AAL1プロトコルに従ってATM通信回線2と接続さ
れており、内部クロック4fscに同期して動作する第1
のブロック180および回線クロックNCLKに同期し
て動作する第2のブロック210から構成される。
【0057】第1のブロック180は、シリアル/パラ
レル変換回路(S/P回路)182、第1のスイッチ回
路(SW1)184、第2のスイッチ回路(SW2)1
86、ラウンディング回路188、シャフリング回路1
90、第1のFIFO回路192、ワード幅変換回路
(10→8)194、第2のFIFO回路196、タイ
ミング発生回路a200、タイミング発生回路b20
2、コントロール回路204および基準信号発生回路2
06から構成される。第2のブロック210は、多重化
回路(MUX)212、第3のFIFO回路214、コ
ントロール回路216およびタイミング発生回路c21
8から構成される。
【0058】第1のブロック180において、タイミン
グ発生回路a200は、他のデータ伝送装置3a〜3f
からデータが送信されていない場合(デフォルト)の値
のデータRTSに基づいた動作タイミングで、ブラック
バーストに対応する映像データ(ブラックバーストデー
タ)を発生する。基準信号発生回路206は、第1のブ
ロック180外部の回路であって、タイミング発生回路
a200と同様にブラックバーストデータを発生し、ス
イッチ回路184の端子aに対して出力する。
【0059】S/P回路182は、音声・映像処理機器
14から入力された、1ビットシリアル形式のSDI方
式の送信データを10ビットパラレル形式に変換してス
イッチ回路184の端子bに対して出力する。スイッチ
回路184は、送信部5がデータを送信する場合には端
子b側を選択してS/P回路182の出力データを、こ
れ以外の場合には端子a側を選択して基準信号発生回路
206から出力されるブラックバーストデータをスイッ
チ回路186に対して出力する。
【0060】スイッチ回路186は、スイッチ回路18
4が選択したS/P回路182の出力データ(送信デー
タ)の内、図3に示したD2方式の音声・映像データの
内、ビデオデータ部分を選択してラウンディング回路1
88に対して出力し、アンシラリデータ部を選択してワ
ード幅変換回路194に対して出力する。ラウンディン
グ回路188は、図3に示したビデオデータ部に対応す
るデータ(映像データ)を8ビットパラレル形式のデー
タに変換して(丸め(ラウンディングし)て)、シャフ
リング回路190に対して出力する。なお、図3に示し
たヘッダデータは、コントロール回路204が取り扱
う。
【0061】シャフリング回路190は、ラウンディン
グ回路188から入力された8ビットパラレル信号を、
ATM通信回線2においてデータ誤りが生じた場合に補
間しやすい順番に並び換え、FIFO回路192に対し
て出力する。ワード幅変換回路194は、図3に示した
スイッチ回路186から入力されたアンシラリデータ部
に対応するデータ(音声データ)を8ビットパラレル形
式に変換し、FIFO回路196に対して出力する。
【0062】FIFO回路192,194は、それぞれ
内部クロック4fscに同期してデータを読み込み、回線
クロック4fscに同期して順次、データを出力し、第1
のブロック180から第2のブロック210にデータを
受け渡す。コントロール回路204,216は、それぞ
れFIFO回路192,194においてデータが書き込
まれるアドレスと読み出されるアドレスと監視し、これ
らのアドレスの制御を行う。さらに、第1のブロック1
80は、ビット8F1,8F2等に基づいて、データL
N1,LNID1,LN2,LNID2およびデータF
lag(図2)を生成し、第2のブロック210に対し
て出力する。
【0063】第2のブロック210において、タイミン
グ発生回路c218は、回線クロックNCLKに基づい
て、ブロック210の動作タイミングを制御する。多重
化回路212には、検査信号印加回路16からデータR
TSが入力され、第1のブロック180からデータデー
タLN1,LNID1,LN2,LNID2,Flag
が入力される。また、多重化回路212には、データ伝
送装置3a側においてはVTR装置140、編集装置1
44から、データ伝送装置3b側においてはVTR装置
14bから制御データRS422が入力される。この制
御データRS422は、VTR装置の制御に用いられ
る。
【0064】多重化回路212は、これらのデータ、F
IFO回路192,194から入力される音声データお
よび映像データ、および、制御データRS422(RS
422−ch1,RS422−ch2)を多重化する。
これらのデータが多重化された後のデータはCRCC付
加回路213に対して出力される。
【0065】CRCC付加回路213は、各データCR
CCを算出して付加してFIFO回路214に対して出
力する。FIFO回路214は、多重化回路212の出
力データをバッファリングして送信データTXDとして
ATM通信回線2に対して出力する。なお、図中に示す
ように、FIFO回路214の出力データには、さらに
遅延処理回路22からのビット8F1,8F2が付加さ
れ、送信データTXDとなる。
【0066】図8は、図4に示した受信部6の構成を示
す図である。図8に示すように、受信部6は、受信装置
(RX)32、VTR34、クロック制御装置36およ
びクロック発生装置38から構成され、送信側のデータ
伝送装置3から伝送されてきたPDUパケットを受信
し、同期データRTSおよび回線クロックNCLKに基
づいて、送信側のデータ伝送装置3の内部クロック4f
scに同期した内部クロック4fscを再生し、PDUパケ
ットから音声・映像データを分離して記録する。
【0067】図9は、図8に示した受信装置32の構成
を示す図である。図9に示すように、受信装置32は、
ATM通信回線2とAAL1プロトコルに従って接続さ
れており、回線クロックNCLKに同期して動作する第
1のブロック320および内部クロック4fscに同期し
て動作する第2のブロック350から構成される。受信
装置32は、ATM通信回線2から受信したPDUパケ
ットから各データおよび音声・映像データを分離し、分
離したデータの内、伝送データを受信データRVDとし
て音声・映像処理機器14に対して出力し、ビット8F
1,8F2を遅延処理回路22に対して出力する。
【0068】第1のブロック320は、入力データ制御
回路322、第1のレジスタ回路324、CRCC計算
回路326、加算回路328a,328b、第1のメモ
リ回路330、第2のメモリ回路332、第2のレジス
タ回路334、第3のレジスタ回路336、コントロー
ル回路338およびタイミング発生回路d340から構
成される。
【0069】第2のブロック350は、出力データ制御
回路352、第4のレジスタ354、第1の基準信号発
生回路356、デシャフリング回路358、コンシール
回路360、第1のエラー訂正回路362、FIFO回
路364、第2のエラー訂正回路366、スイッチ回路
368、タイミング発生回路e370、第2の基準信号
発生回路372、スイッチ回路374、パラレル/シリ
アル変換回路(P/S回路)376およびコントロール
回路378から構成される。
【0070】受信装置32がATM通信回線2から受信
したATMセルのペイロード部に格納されていたPDU
パケットは、入力データ制御回路322、第1のレジス
タ回路324およびCRCC計算回路326に入力され
る。第1のレジスタ回路324は、受信した8ビットパ
ラレル形式のPDUパケットを、64ビットパラレル形
式に変換する。CRCC計算回路326は、PDUパケ
ットに含まれる各データCRCC(図2)に係る計算処
理を行い、計算結果を加算回路328aに対して出力す
る。なお、CRCC計算回路326は、伝送データXn
+Xn-1 +Xn-2 +…+X+1を、G(X)=X14+X
2 +X+1で除算し、この余りが0以外の場合にエラー
を検出し、計算結果を論理値1にして出力する。
【0071】入力データ制御回路322は、入力された
PDUパケットに含まれる各データに基づいて、ライト
フラグデータ(a;全ビットが論理値0の8ビットパラ
レルデータであって、各ビットがPDUパケットの1バ
イトに対応する)を生成し、加算回路328bに対して
出力する。加算回路328bは、第1のレジスタ回路3
24の出力データにライトフラグデータを付加して72
ビット幅にして出力する。
【0072】また、入力データ制御回路322は、9ビ
ット×8ワード構成のリードフラグデータ(b)を生成
する。入力データ制御回路322は、リードフラグデー
タを読み込んだ後、パリティビットのみを論理値1、他
のビットを全て論理値0にして、ライン数(525)×
PDUパケットのパケット長×9ビットのアドレス空間
を有するメモリ回路332に書き込む。このように入力
データ制御回路322がリードフラグデータのビット操
作を行うのは、読み出したデータのリードフラグデータ
が論理値1の場合に、必要とするデータが到着しなかっ
たと判断するためである。なお、読み出す前に書き込ま
れていれば、リードフラグデータは論理値0になる。
【0073】レジスタ回路334は、受信データ8ビッ
トと受信データに対応するフラグデータ1ビットとの計
9ビットのデータを8個まとめて72ビットのデータと
してメモリ回路332から回線クロックNCLKに同期
して読み出し、内部クロック4fscに同期してレジスタ
354に対して出力する。
【0074】また、入力データ制御回路322は、加算
回路328aにライトフラグデータを出力する(c)。
加算回路328aは、CRCC計算回路326の計算結
果にライトフラグデータを付加し、入力データ制御回路
322に返す。入力データ制御回路322は、このライ
トフラグデータを付加した計算結果をメモリ回路330
に記憶する(d)。
【0075】レジスタ回路336は、メモリ回路332
に記憶されている加算回路328aの加算結果を回線ク
ロックNCLKに同期して読み出して、内部クロック4
scに同期して出力する。コントロール回路338,3
78は、送信装置18のコントロール回路204,21
6(図7)と同様に、レジスタ回路334,336の書
き込みアドレスと読み出しアドレスとを管理する。
【0076】第2のブロック350において、タイミン
グ発生回路e370は、内部クロック4fscに基づい
て、第2のブロック350の各部分の動作タイミングを
制御する。基準信号発生回路372は、基準信号を生成
して出力する。基準信号発生回路356は、基準信号を
生成してスイッチ回路374の端子aに対して出力す
る。なお、基準信号発生回路372,356が発生する
基準信号は、ビデオデータおよびアンシラリデータが入
っておらず、再生した後に画面を黒色にする信号であ
る。
【0077】レジスタ回路334から出力されたデータ
は、レジスタ354に入力される。一方、レジスタ回路
336から出力されたデータは出力データ制御回路35
2に入力される。レジスタ回路354は、図3に示した
アンシラリデータ部(図2に示したアンシラリ領域に多
重化された音声データ)に対応するデータの各ワードを
下位2ビットおよびそのパリティビットと(a)、上位
8ビット(b)とそのパリティビットとに分解し、入力
データ制御回路322に対して出力する。
【0078】出力データ制御回路352は、図3に示し
たビデオデータ部に対応するデータ(図2に示したビデ
オデータ領域に多重化された映像データ)とそのパリテ
ィとをデシャフリング回路358に対して出力し
(c)、図3に示したアンシラリデータ部に対応するデ
ータ(図2に示したアンシラリデータ領域に多重化され
た音声データ)とそのパリティとをエラー訂正回路36
2に対して出力し(d)、図2に示したデータRS42
2−ch1,RS422−ch2,VOICE,RTS
および予備データの部分のデータをエラー訂正回路36
6に対して出力する(e)。つまり、出力データ制御回
路352は、PDUパケットから音声データおよび映像
データと、データRS422−ch1等とを分離する分
離回路としての役割も果たしている。
【0079】出力データ制御回路352は、この処理に
より、a;8ビットデータ(1)+フラグデータ
(2),b;2ビット(3)+フラグデータ(4),レ
ジスタ2の出力=CRCC1ビット+フラグデータ
(6)の各データの内、(2),(4),(5),
(6)のいずれか1つが論理値1であった場合に、新た
にフラグデータとして論理値1を出力する。つまり、出
力データ制御回路352は、a;(受信データ8ビット
+フラグデータ1ビット)の2ワード幅を、(アンシラ
リデータ10ビット+フラグデータ1ビット)にフラグ
付きの変換を行っている。
【0080】デシャフリング回路358は、入力された
データに含まれるデータLNID2,LN2に基づい
て、図7に示したシャフリング回路190に対応する処
理を行い、元の順番に戻し、コンシール回路360に対
して出力する。コンシール回路360は、例えばデータ
誤りが生じている画素のデータを、周囲の画素で補間等
の方法によりデータの補間を行い、スイッチ回路374
の端子bに対して出力する。
【0081】エラー訂正回路362は、入力されたエラ
ー訂正回路362は、入力された音声データに対してエ
ラー訂正を行い、FIFO回路364に対して出力す
る。FIFO回路364は、コンシール回路360から
出力される映像データとエラー訂正回路362から出力
されるエラー訂正回路362とのタイミングを合わせ
て、スイッチ回路374の端子cに対して出力する。
【0082】スイッチ回路374は、それぞれ端子a〜
cに入力された基準信号発生回路356からの基準信
号、コンシール回路360の出力データおよびFIFO
回路364の出力信号のいずれかを、SDI方式におけ
るD2方式の音声・映像データに適合する順番に選択
し、P/S回路376に対して出力する。P/S回路3
76は、スイッチ回路374から入力されたデータをシ
リアル形式のデータに変換し、内部クロック4fscに同
期してVTR装置14に対して出力する。
【0083】エラー訂正回路366は、入力されたデー
タRS422−ch1等のデータに対して誤り訂正を行
い、スイッチ回路368に対して出力する。スイッチ回
路368は、エラー訂正されたデータを、それぞれデー
タRS422−ch1,RS422−ch2,VOIC
E,RTSおよび予備データに分離する。
【0084】なお、データ伝送装置3aにおいては、デ
ータRS422−ch1,RS422−ch2は、VT
R装置140および編集装置144に対して出力される
(図4;RS422)。また、データ伝送装置3bにお
いては、データRS422−ch1,RS422−ch
2は、VTR装置14bに対して出力される(図5;R
S422)。
【0085】音声・映像処理機器14(図4,図5)
は、内部クロック4fscに同期して、P/S変換回路3
30から入力された音声・映像データRVDを記録す
る。クロック発生装置38は、例えば水晶発振回路を有
する電圧制御発振回路であって、クロック制御信号CC
を介したクロック制御装置36の制御に応じた周波数の
内部クロック4fscを生成し、伝送装置30の各構成部
分に供給する。
【0086】クロック制御装置36は、受信装置32か
ら入力された同期データRTSに基づいてクロック制御
信号CCを生成し、このクロック制御信号CCを介して
クロック発生装置38が発生する内部クロック4fsc
周波数を制御し、伝送装置30の内部クロック4fsc
伝送装置10の内部クロック4fscに同期させ、さら
に、水平同期信号および垂直同期信号等に対応する同期
信号SYNCを発生して音声・映像処理機器14等に供
給する。
【0087】以下、再び図1を参照して、データ伝送装
置3a,3b間でデータを伝送する場合を例に、第2の
実施例において示した音声・映像処理機器14a,14
bを用いたデータ伝送システム1の動作を説明する。デ
ータ伝送装置3a側において、音声・映像処理機器14
aのVTR装置140および編集装置144は、VTR
装置14bを操作するための制御データRS422を発
生する。
【0088】VTR装置140等が発生する制御データ
は、例えば、データ伝送装置3b側のVTR装置14b
に、再生する音声・映像データを指定するデータ、およ
び、早送り、早巻き戻し、ジョグシャトル再生等の再生
方法を指定するデータ等である。データ伝送装置3a
は、制御データRS422をPDUパケットのデータR
S422ch−1,RS422ch−2に、音声・映像
データ等をPDUパケットの他の位置に多重化し、AT
Mアダプタ7に対して出力する。ATMアダプタ7は、
PDUパケットをATMセルのペイロード部分に載せ
て、ATM通信回線2を介してデータ伝送装置3bに対
して伝送する。
【0089】ATMアダプタ7は、データ伝送装置3a
から送られてきたATMセルのペイロード部を分離し、
順次、データ伝送装置3bに対して出力する。データ伝
送装置3bは、データ伝送装置3aから伝送されてきた
PDUパケットのデータRS422−ch1,RS42
2−ch2から制御データを分離してVTR装置14b
に対して出力する。
【0090】VTR装置14bは、制御データに従っ
て、例えば、再生する音声・映像データの選択、早送
り、早巻き戻し、通常の再生、あるいは、ジョグシャト
ル等の特殊再生を行い、D2方式の音声・映像データを
発生し、データ伝送装置3bに対して出力する。データ
伝送装置3bは、VTR装置14bから入力された音声
・映像データを図2に示したPDUパケットに多重化
し、ATM通信回線2を介してデータ伝送装置3aに対
して伝送する。なお、VTR装置14bに、録画しなが
ら録画した音声・映像データを別のヘッドを用いて再生
する、いわゆるコンフィデンス再生を行わせるように制
御してもよい。
【0091】データ伝送装置3aは、データ伝送装置3
bから伝送されてきた音声・映像データを音声・映像処
理機器14aに対して出力する。音声・映像処理機器1
4aのエディタ用モニタ装置146は、音声・映像デー
タを表示し、VTR装置140は音声・映像データを記
録し、あるいは、編集装置144は音声・映像データを
編集者(図示せず)の操作に従って編集する。
【0092】以上説明したように、本発明に係るデータ
伝送システム1によれば、1本のATM通信回線で、V
TR装置14bに再生させる音声・映像データの内容お
よび再生方法を指定するとともに、再生させた音声・映
像データを伝送させることができる。また、本発明に係
るデータ伝送システム1によれば、VTR14のインタ
ーフェースとして、テレビジョン放送局等においてイン
フラストラクチャーとして広く用いられているSDI方
式を用いることができるので、既存の設備をATM通信
回線に容易に接続することができる。
【0093】なお、上記実施例に示した送信部5および
受信部6の回路構成等は例示であり、同等の機能を実現
可能な回路等に置き換えることも可能である。また、デ
ータ伝送装置3b接続される機器としてD2方式のVT
R装置を例示したが、これに限らず、例えばSDI方式
でデータを入出力する編集装置、中継装置あるいは伝送
設備を接続するように構成してもよい。
【0094】また、図2に示したPDUパケットは例示
であり、本発明は他の形式の伝送パケットを用いる伝送
方式に適応することができる。また、本発明に係るデー
タ伝送システム1、送信部5および受信部6は、音声・
映像データの他、これらのいずれかのデータ、あるい
は、情報処理用のデータ等に適用することができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るデータ
伝送装置およびデータ伝送方法によれば、受信側から送
信側に伝送させる伝送データの内容等を指定し、指定通
りの伝送データを受信側に伝送させることができる。ま
た、本発明に係るデータ伝送装置およびデータ伝送方法
によれば、受信側から送信側に伝送させる伝送データの
内容等を指定し、指定通りの伝送データを受信側に伝送
させる場合であっても、複数の通信回線を必要とせず、
通信費用もかさまない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における本発明に係るデータ伝送
システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示したデータ伝送装置がATM通信回線
を介して相互に伝送する伝送パケット(PDUパケッ
ト)の構成を示す図である。
【図3】D2方式の音声・映像データの構成を説明する
図である。
【図4】第2の実施例における、図1に示したデータ伝
送装置(3a)の構成を示す図である。
【図5】図1に示したデータ伝送装置(3b)の構成を
示す図である。
【図6】図4に示した送信部の構成を示す図である。
【図7】図6に示した送信装置の構成を示す図である。
【図8】図4に示した受信部の構成を示す図である。
【図9】図8に示した受信装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…データ伝送システム、2…ATM通信回線、3,3
a〜3f…データ伝送装置3、14,14a〜14f…
音声・映像処理機器(VTR装置)、140…VTR装
置、142…VTR用モニタ装置、144…編集装置、
146…エディタ用モニタ装置、5…送信部、12…ク
ロック発生装置、16…RTS生成装置、18…送信装
置、180…第1のブロック、182…S/P回路、1
84…スイッチ回路、186…スイッチ回路、188…
ラウンディング回路、190…シャフリング回路、19
2…FIFO回路、194…ワード幅変換回路、196
…FIFO回路、200…タイミング発生回路a、20
2…タイミング発生回路b、204…コントロール回
路、206…基準信号発生回路、210…第2のブロッ
ク、212…多重化回路、214…FIFO回路、21
6…コントロール回路、218…タイミング発生回路
c、22…遅延処理回路、6…受信部、7…ATMアダ
プタ、32…受信装置、320…第1のブロック、32
2…入力データ制御回路、324…レジスタ回路、32
6…CRCC計算回路、328…加算回路、330…メ
モリ回路、332…メモリ回路、334…レジスタ回
路、336…レジスタ回路、338…コントロール回
路、340…タイミング発生回路d、350…第2のブ
ロック、352…出力データ制御回路、354…レジス
タ回路、356…基準信号発生回路、358…デシャフ
リング回路、360…コンシール回路、362…エラー
訂正回路、364…FIFO回路、366…エラー訂正
回路、368…スイッチ回路、370…タイミング発生
回路e、372…基準信号発生回路、374…スイッチ
回路、376…P/S回路、378…コントロール回
路、36…クロック制御装置、38…クロック発生装置
フロントページの続き (72)発明者 竹田 孝之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデータ伝送装置が非同期伝送モード
    (ATM)方式等の通信回線を介して接続され、送信側
    から受信側の前記データ伝送装置に所定の音声・映像デ
    ータを前記通信回線を介して伝送するデータ伝送システ
    ムであって、 送信側の前記データ伝送装置には、前記音声・映像デー
    タを生成する音声・映像データ生成手段が接続され、 受信側の前記データ伝送装置は、 送信側の前記データ伝送装置に接続された前記音声・映
    像データ生成装置を制御する制御データを生成する制御
    データ生成手段と、 生成した前記制御データを、前記通信回線を介して送信
    側の前記データ伝送装置に伝送する受信側伝送手段とを
    有し、 送信側の前記データ伝送装置は、 受信側の前記データ伝送装置から前記通信回線を介して
    伝送されてきた前記制御データを受信し、受信した前記
    音声・映像データ生成手段に供給する制御データ受信手
    段と、 前記音声・映像データ生成手段が生成した前記音声・映
    像データを、所定の伝送パケットに多重化する多重化手
    段と、 前記音声・映像データを多重化した前記伝送パケット
    を、前記通信回線を介して受信側の前記データ伝送装置
    に伝送する送信側伝送手段とを有し、 前記音声・映像データ生成手段は、供給された前記制御
    データに従って前記音声・映像データを生成するデータ
    伝送システム。
  2. 【請求項2】所定のトランスポートパケットのそれぞれ
    所定の位置に少なくとも、音声・映像データ等の伝送の
    対象となる伝送データと、前記伝送データを生成する装
    置に対する制御用のデータとを多重化し、 これらのデータを多重化したトランスポートパケット
    を、ATM通信回線を介して伝送するデータ伝送方法。
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