JP2001144775A - 送信装置およびプログラム記録媒体 - Google Patents

送信装置およびプログラム記録媒体

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JP2001144775A
JP2001144775A JP32335499A JP32335499A JP2001144775A JP 2001144775 A JP2001144775 A JP 2001144775A JP 32335499 A JP32335499 A JP 32335499A JP 32335499 A JP32335499 A JP 32335499A JP 2001144775 A JP2001144775 A JP 2001144775A
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JP32335499A
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Masaaki Higashida
真明 東田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムデータを送信する場合、リアル
タイム性を要求する区切りの時間内にデータが到着して
いなければ、リアルタイム性が破綻するという課題があ
った。 【解決手段】 主要データを生成するリアルタイムデー
タ生成手段102と、主要データに付加される付加デー
タを生成する付加データ生成手段103と、少なくとも
付加データと主要データとを利用して、伝送パケット列
を生成し、伝送パケット列を所定期間ごとに送信するた
めの送信制御手段104とを備え、送信制御手段104
は、伝送パケット列を生成する際、所定期間の少なくと
も最後のパケットを利用して、その最後のパケットの末
尾側に付加データの全部または一部を配置することを特
徴とする送信装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、リアル
タイム性を要求するリアルタイムデータおよび付加デー
タを送信する送信装置、およびプログラム記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】画像などの所定の時間間隔を基準として
リアルタイム性を要求するリアルタイムデータを通信す
る従来技術として、例えば特開平8−335941に記
載されたものが知られている。同公報では通信路として
ATMを例に、またリアルタイムデータとして音声・画
像データを、また付加データとして連絡用の音声等を例
として、リアルタイムデータに付加データを重畳して伝
送する場合を説明している。具体的には同公報図4に示
す伝送パケットを構成しATM網に送出する。
【0003】同公報図4では、本来のリアルタイム伝送
の目的である音声・画像データの他に、付加データとし
て、同期データ、アンシラリデータ/音声・画像データ
が含まれるフィールド番号およびライン番号、音声・画
像データ識別のためのデータ、当該PDU内の音声・画像
データが送信側のテレビ放送局の中において何ライン早
く送信されたかを示すデータ、RS−422を用いた制
御用のデータ、連絡用の音声データ、ATM交換機がP
DUパケットに与える遅延時間を測定するために用いら
れるデータ、等が重畳されている。この付加データを音
声・画像データへの重畳する処理は同公報図3の110
で行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では以下のような課題があった。一般にATM
だけでなくイーサネットや他の通信網では、パケットの
伝送遅延がある範囲で変動するいわゆる「揺らぎ」が発
生することが当業者にはよく知られている。そのような
通信網では、送信端末が一定間隔でデータを送信した場
合でも、受信端末にデータが到着したときには、「揺ら
ぎ」の影響で到着データが一定間隔ではなくなる。具体
的には例えば送信端末でATMセルを等間隔で送信した
場合でも、受信端末ではATMセルは等間隔とはなら
ず、余分な遅延が生じてATMセル到着間隔が広くなる
場合が発生する。
【0005】リアルタイムデータを通信する場合、リア
ルタイム性を要求する区切りの時間(以下、リアルタイ
ム期間と称す)内にデータが到着していなければリアル
タイム性は破綻する。上記従来例では、SDIをベース
にした場合なのでリアルタイム期間として、ビデオフィ
ールド期間内に各ビデオフィールドの画像・音声データ
の通信が完了する必要がある。
【0006】しかしながら上記従来の方法では、同公報
図4に示すように、リアルタイム期間の中で、付加デー
タが本来リアルタイム性を保証すべき音声・画像データ
の前に配置されて伝送されるため、揺らぎか起こった場
合、音声・画像データの最後の部分の受信端末への到着
がひとつのビデオフィールド期間を越えて次のビデオフ
ィールド期間にかかってしまい、リアルタイム性が破綻
し音声・画像の品質が著しく低下するという課題を有し
ていた。
【0007】上記問題を鑑み、本発明では、たとえばリ
アルタイム性を要求するリアルタイムデータに付加デー
タを重畳して通信する場合に、安定的にリアルタイム性
を保証する送信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(請求項1
に対応)は、主要データを生成する主要データ生成手段
と、前記主要データに、受信側で利用するために付加さ
れる付加データを生成する付加データ生成手段と、少な
くとも前記付加データと前記主要データとを利用して、
伝送パケットを有する伝送パケット列を生成するパケッ
ト生成手段と、前記伝送パケット列を所定期間ごとに送
信するためのパケット送信制御手段とを備え、前記パケ
ット生成手段は、前記伝送パケット列を生成する際、前
記所定期間の少なくとも最後のパケットを利用して、そ
の最後のパケットの末尾側に前記付加データの全部また
は一部を配置することを特徴とする送信装置である。
【0009】第二の本発明(請求項2に対応)は、前記
最後のパケットの末尾側には前記付加データの一部が配
置され、前記所定期間内の他のパケットの末尾側には残
りの付加データが配置されることを特徴とする第一の本
発明の送信装置である。
【0010】第三の本発明(請求項3に対応)は、前記
主要データは前記所定期間をリアルタイム期間とするリ
アルタイムデータであって、前記リアルタイム期間は画
像信号のビデオフレーム期間あるいはビデオフィールド
期間であることを特徴とする第一の本発明の送信装置で
ある。
【0011】第四の本発明(請求項4に対応)は、前記
主要データは前記所定期間をリアルタイム期間とするリ
アルタイムデータであって、前記リアルタイム期間はシ
ャフリングを行う単位のデータがサンプリングされる時
間単位であることを特徴とする第一の本発明の送信装置
である。
【0012】第五の本発明(請求項5に対応)は、主要
データを生成する主要データ生成手段と、前記主要デー
タに、受信側で利用するために付加される付加データを
生成する付加データ生成手段と、少なくとも前記付加デ
ータと前記主要データとを利用して、伝送パケットを有
する伝送パケット列を生成する送信制御手段と、前記伝
送パケット列を送信に適するように処理して伝送網に送
信する送信手段とを備え、前記送信制御手段は、同一の
前記伝送パケット内には前記主要データと前記付加デー
タとが混在しないように前記パケット列を生成し、前記
伝送パケットにおける誤りを受信側において検出できる
ようにするための誤り検出データを前記パケットごとに
付加することを特徴とする送信装置である。
【0013】第六の本発明(請求項6に対応)は、前記
伝送パケットはATMのAAL5の伝送パケットである
ことを特徴とする第五の本発明の送信装置である。
【0014】第七の本発明(請求項7に対応)は、前記
主要データはリアルタイムデータであって、前記送信制
御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタイムデータ
のリアルタイム期間ごとに送信し、前記リアルタイム期
間は画像信号のビデオフレーム期間あるいはビデオフィ
ールド期間であることを特徴とする第五の本発明の送信
装置である。
【0015】第八の本発明(請求項8に対応)は、前記
主要データはリアルタイムデータであって、前記送信制
御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタイムデータ
のリアルタイム期間ごとに送信し、前記リアルタイム期
間はシャフリングを行う単位のデータがサンプリングさ
れる期間であることを特徴とする第五の本発明の送信装
置である。
【0016】第九の本発明(請求項9に対応)は、主要
データを生成する主要データ生成手段と、前記主要デー
タに、受信側で利用するために付加される付加データを
生成する付加データ生成手段と、少なくとも前記付加デ
ータと前記主要データとを利用して、伝送パケットを有
する伝送パケット列を生成する送信制御手段と、前記伝
送パケット列を送信に適するように処理して伝送網に送
信する送信手段とを備え、前記伝送パケットは、少なく
とも前記主要データを格納するデータ格納領域を有して
おり、前記送信制御手段は、前記伝送パケット列を生成
する際、前記各伝送パケットの長さがあらかじめ定めら
れた規則を満足する長さとなるように前記付加データを
前記データ格納領域に付加することを特徴とする送信装
置である。
【0017】第十の本発明(請求項10に対応)は、前
記伝送パケットはATMのAAL5の伝送パケットであ
ることを特徴とする第九の本発明の送信装置である。
【0018】第十一の本発明(請求項11に対応)は、
前記主要データはリアルタイムデータであって、前記送
信制御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタイムデ
ータのリアルタイム期間ごとに送信し、前記リアルタイ
ム期間は画像信号のビデオフレーム期間あるいはビデオ
フィールド期間であることを特徴とする第九の本発明の
送信装置である。
【0019】第十二の本発明(請求項12に対応)は、
前記主要データはリアルタイムデータであって、前記送
信制御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタイムデ
ータのリアルタイム期間ごとに送信し、前記リアルタイ
ム期間はシャフリングを行う単位のデータがサンプリン
グされる期間であることを特徴とする第九の本発明の送
信装置である。
【0020】第十三の本発明(請求項13に対応)は、
第一から第十二の何れかの本発明の全部又は一部の手段
の全部又は一部の機能をコンピュータにより実行させる
ためのプログラムを記録した、コンピュータにより読み
取り可能なことを特徴とするプログラム記録媒体であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1における送信装置について説明を行う。伝送デー
タの例としては、秒間30フレームで各ビデオフレーム
期間毎に120kBの圧縮画像データおよび付加データが発
生するデータを例として説明する。また通信網の例とし
て「揺らぎ」が発生する通信網であればどのようなもの
でもよいがATM網を例とする。
【0022】はじめに本実施の形態1の送信装置の構成
を説明する。図1は本実施の形態1の送信装置の構成を
示す回路ブロック図である。図1において、101は送
信装置、102はリアルタイムデータ生成手段、103
は付加データ生成手段、104は送信制御手段、105
は送信手段、106は入力画像データ、107は入力付
加データ、108はプロトコルデータユニット(PD
U)、109は送信データである。
【0023】なお、リアルタイムデータ生成手段102
は、本発明の主要データ生成手段に対応している。
【0024】また、送信制御手段104は、本発明のパ
ケット生成手段とパケット送信制御手段を合わせた手段
に対応している。
【0025】ここで、本発明のリアルタイムデータとし
ては、ある一定期間を基準としてリアルタイム性を要求
するものであればどのようなデータでもよいが、本明細
書における実施の形態では、ビデオフレーム期間を基準
に一定レートのデータが発生する画像データを例とす
る。
【0026】本実施の形態1において前提となる点は、
前記圧縮画像データのリアルタイム伝送を行う場合、リ
アルタイム期間となる1ビデオフレーム期間に、圧縮画
像データ部分の通信が確実に終了することが要求される
ということである。
【0027】付加データの一例としては、先行例に示し
た付加データがある。そのうち連絡用音声は例えば送信
側から受信側へ一方的に連絡を伝える場合など、仮に連
絡用音声が1ビデオフレーム期間遅れたとしても、その
連絡を元に人間が操作をする場合などは人間の動作反応
までの時間を考慮すると、1ビデオフレーム期間程度遅
れた場合でも、本来伝送しようとするリアルタイムデー
タ程は大きな支障をきたさない。すなわち本来リアルタ
イム性を要求するデータほどはリアルタイム性が高くな
い。
【0028】付加データとしてさらに、メータデータと
呼ばれるデータがある。これは例えば、ビデオフォーマ
ット、オーディオフォーマット、オーディオチャンネル
数、著作権、編集情報、画像タイトル、ニュース原稿、
等の情報である。これらはリアルタイム性を要求しな
い。
【0029】さらには画像データにかかわるものとして
モールデータと呼ばれるものがある。これは圧縮画像を
扱う場合に、例えば圧縮率などの圧縮条件が異なる圧縮
方法を複数回行う場合に、できるだけ圧縮による画像劣
化を避けるために過去の圧縮に関する情報を保存するた
めのもので、例えばMPEGの、GOP構造、各マクロブロッ
クの動きベクトル、DCTタイプ、量子化ステップ等の
情報がある。これらは画像データに関するものである
が、必ずしもリアルタイム性は必要ではない。つまり本
来の圧縮画像よりもリアルタイム性が低い。
【0030】次に本実施の形態における送信装置の動作
を説明する。リアルタイムデータ生成手段102は入力
画像データ106を画像圧縮して毎ビデオフレームあた
り100kBの圧縮画像のリアルタイムデータを生成する。
付加データ生成手段103はリアルタイムデータ生成手
段102で生成されたリアルタイムデータに関連する付
加データ、例えば前述のモールデータ等を生成する。ま
た、前述のメタデータ等の入力付加データ107そのも
の、あるいはそれに関連するデータを生成する。本実施
の形態では付加データ生成手段103が生成するデータ
は20kBである。前述のように、付加データ生成手段10
3で生成される付加データはリアルタイムデータ生成手
段102で生成されるリアルタイムデータよりもリアル
タイム性が低いあるいはリアルタイム性がないデータで
ある。
【0031】送信制御手段104はリアルタイムデータ
生成手段102および付加データ生成手段103からの
データの読み出しを制御することにより、ビデオフレー
ム期間内で、リアルタイムデータと付加データの送信順
序を制御し、伝送パケットであるプロトコルデータユニ
ット(PDU108)として出力する。後述のように、
この送信順序が本発明において重要な点である。
【0032】送信手段105はPDU108をATM通
信に好適なように処理してATM網に送出する。具体的
にはPDUをATMセルに分割し、最終的には物理層の
処理を行い、シリアルデータとしてATM網に送出す
る。
【0033】次に、受信装置の動作について、従来の受
信装置の構成を示す回路ブロック図を用いて説明する。
図2において201は従来の受信装置、202は受信手
段、203は受信データ分離手段、204はリアルタイ
ムデータ処理手段、205は付加データ処理手段、20
6は受信データ、207はPDU、208は出力画像デ
ータ、209は画像モニタ、210は出力付加データで
ある。
【0034】受信手段202はATM網からの受信デー
タ206を終端し、PDU207を再構成して出力す
る。受信データ分離手段203は、受信したPDUから
リアルタイムデータと付加データを分離し、リアルタイ
ムデータはリアルタイムデータ処理手段204に、付加
データは付加データ処理手段205にそれぞれ出力す
る。リアルタイムデータ処理手段204は圧縮画像の伸
張を行い、モニタ209で画像をモニタする。付加デー
タ処理手段205は付加データを必要に応じて処理し、
リアルタイムデータ処理手段204へ、あるいは出力付
加データ210として出力する。
【0035】本実施の形態において前提となる点は、1
ビデオフレーム期間にその期間の圧縮画像のデータが全
て受信され、出力画像データ208として出力された場
合にのみ、モニタ209での画像は正常となるという点
である。すなわちリアルタイム性が保証され、良好な画
像が得られる。しかしながら1ビデオフレーム期間に圧
縮画像の一部でも受信されなければリアルタイム性は破
綻し、画像品質は著しく劣化する。本実施の形態におけ
る送信装置によれば、このような原因による画質の低下
の発生を回避することができる。この点について、従来
の方式と比較しながら、図3〜4を用いてさらに具体的
に説明する。
【0036】図3は図1の送信装置101と図2の受信
装置201を用いたATM通信の模式図である。301
はATM通信網であり、送信装置101から送信された
送信データ109は、ATM網301を介して受信装置
201で受信データ206として受信される。図4は本
実施の形態1における送信装置101の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0037】次に図4を用いて本実施の形態1において
問題となる点を説明する。
【0038】まず、401、402および403で一般
的な送受信例を説明する。401は120kBの圧縮画像デ
ータおよび付加データを複数のPDUで送信する状態を
示す。PDUの数はいくつでもよいが、本実施の形態で
は4個のPDUで1ビデオフレーム期間の120kBのデー
タを送信する。これは図1のPDU108の状態を示し
ている。各PDUは30kBであり、4個のPDUはT1か
らT4までの1フレーム期間(FR1)内に送信され
る。
【0039】402は受信装置内でATMセルを終端
し、PDUを再構成した状態、すなわち図2のPDU2
07の状態を示す。ATM網での遅延が理想的な場合
は、各PDUは定遅延Tとなり402の受信状態とな
る、したがって受信装置210内での4つのPDUがT
2からT5までの1フレーム期間(FR2)の最終時刻
T5を越えることはなく、リアルタイム性は保持され
る。
【0040】しかしながら前述したようにATM通信網
では揺らぎが発生する。403は揺らぎが発生してPDU-
3の到着が遅れた場合を示す。PDU-3は定常遅延Tの他
に、揺らぎによる遅延Pが発生している。その結果PDU-
3は1ビデオフレーム期間の最終時刻T5からE分だけ
越えてT6で到着が完了している。この場合、1フレー
ム期間FR2内にリアルタイム性を要求する圧縮画像デ
ータの通信が完了せず、モニタ209で見る画像は破綻
する場合がある。
【0041】以下、図4を参照しながら、404および
405では従来の方式による画像が破綻する場合、40
8から411では本実施の形態1による画像が破綻しな
い場合について説明を行う。なお、404から411に
おいて、黒塗り部分は付加データを示している。
【0042】まず従来の方式による画像が破綻する場合
について説明する。404は各PDUの先頭に付加デー
タを重畳した場合であり、先に説明した先行例も404
と同じである。20kBの付加データを5kBづつ各PDUに
割り当てている。405は、403と同様に揺らぎが発
生した場合の受信状態である。揺らぎの影響で403と
同じくT5では通信が完了していない。ここで問題とな
る点は、図4におけるAに示すようにT5を越えてリア
ルタイムデータが到着している点であり、この場合はリ
アルタイム性は破綻し、図2のモニタ209で見る画像
品質は著しく劣化する。
【0043】次に本実施の形態1による画像が破綻しな
い場合について説明する。406に示すように、1フレ
ーム期間をリアルタイム期間として1フレーム期間内の
4個のPDUの内、最終PDUであるPDU-3の後ろに付
加データの20kBを固めて送信する。
【0044】PDU内でのリアルタイムデータと付加デ
ータの送信順序の制御は、図1の送信制御手段104で
行われる。送信制御手段104ではビデオフレーム期間
分のカウンタを具備し、カウンタ値に応じて、各ビデオ
フレーム期間毎に、リアルタイムデータ生成手段102
からの100kBのリアルタイムデータ読み出しと、付加デ
ータ生成手段103からの20kB付加データ読み出しを繰
り返しながら30kBづつのPDUを生成する。
【0045】407はその受信状態である。揺らぎの影
響で403と同様に、T5を越えてもPDU-3の受信が全
て完了しているわけではないが、完了していない部分
は、図4におけるBに示すように、リアルタイム性が低
いあるいはリアルタイム性を要求しない付加データ部分
である。すなわちリアルタイムデータ部分の受信はT5
には完了しており、その部分を先行して処理することに
よりリアルタイム性は保証され、図2のモニタ209で
の画像は破綻せず、良好な品質のリアルタイム通信が、
従来の受信装置201をそのまま利用しても可能であ
る。
【0046】ただし、受信に失敗した付加データについ
ては、従来と同様の方法によって補完を行う。たとえ
ば、画像の圧縮条件や画像タイトルを表すデータの受信
に失敗した場合には、直前に伝送されたデータを利用す
ればよい。
【0047】なお、406、407の場合は1フレーム
期間の最終PDU(PDU-3)の後ろに全ての付加データを
まとめて通信する場合を説明したが、本発明の本質は1
フレーム期間の最後にリアルタイム性の低いデータを固
めて通信することにより効果が得られるので、必ずしも
全ての付加データを固める必要はない。例えば408に
示すように、10kBづつ付加データを二つに分割してPDU-
1,PDU-3に重畳する場合でも、受信端末では409に示
すタイミングとなり、T5を越えるC部分は付加データ
のみであり、リアルタイムデータの通信はT5までに全
て完了しているのでリアルタイム性は保証される。
【0048】また、分割された付加データの内、最後の
パケットの末尾側に配置される付加データ以外の付加デ
ータは、他のパケットの先頭や中間などに配置されてい
てもよく、必ずしも末尾側に配置される必要はない。
【0049】このように1フレーム期間の最後にリアル
タイム性の低いデータを固めて通信すれば本発明の効果
は得られるので、付加データを分割した場合でも本発明
の範囲から排除するものではない。この場合も、送信制
御手段104リアルタイムデータ生成手段102からの
リアルタイムデータ読み出しと、付加データ生成手段1
03からの付加データ読み出しタイミングを切り替える
ことにより、簡易な回路で容易に送信順序を制御可能で
ある。
【0050】また、410では受信端末でのリアルタイ
ムデータ部分の処理を容易にするため、410に示すよ
うにPDUを小さな単位に区切って伝送している。PDU-
0からPDU-7の8個のPDUは15kBであり、付加データは
PDU-6の後半5kBとPDU-7の15kBに格納されている。この
時の受信端末での受信データタイミングを411に示
す。T5を超える部分Dは付加データのみであり、リア
ルタイムデータを含むPDU-0からPDU-6はT5以前に通信
が完了しておりリアルタイム性は保証され、かつPDU
単位で受信側の処理をする場合は、PDU-0からPDU-6まで
を先行して処理することが容易になる。この場合も、送
信制御手段104リアルタイムデータ生成手段102か
らのリアルタイムデータ読み出しと、付加データ生成手
段103からの付加データ読み出しを切り替えることに
より、簡易な回路で容易に送信順序を制御可能である。
【0051】また、本発明はPDUの大きさには依存し
ておらず、図4に示したPDUの大きさ以外でも本発明
の範囲から排除するものではない。
【0052】また、本実施の形態1ではリアルタイム期
間をビデオフレーム期間としたがこれに限らず、ビデオ
フィールド期間あるいはそれらの倍数、約数の期間でも
本発明の効果は得られるので本発明の範囲から排除する
ものではない。
【0053】また、本実施の形態1では画像信号を例と
したが、他のリアルタイム性を要求する信号、例えばオ
ーディオ信号の場合、データの伝送時にデータの並べ替
えであるシャフリングを行うが、シャフリングが行われ
る単位のデータがサンプリングされる時間単位をリアル
タイム期間とする場合でも本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0054】また、画像信号でシャフリングを行う場合
でもシャフリング単位をリアルタイム期間としても本発
明の範囲から排除するものではないことは言うまでもな
い。
【0055】また、本実施の形態1では、秒間30フレ
ームで各フレーム毎に100kBの圧縮画像データおよび20k
Bの付加データが発生する画像データを一例として説明
したが、データレートおよびリアルタイムデータと付加
データの割合はこの限りではない。
【0056】また、画像データの中にオーディオデータ
が重畳されている場合でも本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0057】また、本発明の本質はリアルタイム期間の
末尾側にリアルタイム性の低い付加データを格納して伝
送することであるので、既に前記のように配列されたデ
ータ列を入力として伝送処理を行い伝送を行う全ての場
合において、本発明は有効であることは言うまでもな
い。
【0058】また、本実施の形態1では通信網としてA
TM網を例としたが、本発明は「揺らぎ」が発生する全
ての通信網に対して有効であり、ATM通信網に限らず
「揺らぎ」が発生する他の通信網を用いた場合でも、本
発明の範囲から排除するものではない。
【0059】また、本発明における主要データは、本実
施の形態におけるように秒間30フレームで各ビデオフ
レーム期間毎に120kBの圧縮画像データおよび付加デー
タが発生する画像データである必要はなく、伝送パケッ
ト列が所定期間ごとに送信されなければならない性質を
有するデータであればよい。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2における送信装
置について説明を行う。本実施の形態2の送信装置の構
成は、実施の形態1の送信装置と同様であるが、送信制
御手段104の制御方法には相違がある。以下図面を用
いて詳細に説明を行う。
【0060】図6に示した、604および607におけ
るPDU構成の生成は図1の送信制御手段104で行わ
れる。送信制御手段104ではビデオフレーム期間分の
カウンタを具備し、まずリアルタイムデータ生成手段1
02からPDU-10,PDU-11,PDU-12の25kBづつのリアルタイ
ムデータを読み出し、次に付加データ生成手段103か
らPDU-13の20kBの付加データを読み出し、さらにリアル
タイムデータ生成手段102から、PDU-14の25kBのリア
ルタイムデータを読み出し、この動作をフレーム期間毎
に繰り返すことにより604に示すタイミングでPDU
を生成する。以上のように、簡易な回路で容易に送信順
序を制御可能である。
【0061】本発明が扱う伝送パケットとしては、誤り
検出の仕組みを備えた伝送パケットであればどのような
ものでもよいが、一例としてATMのアダプテーション
レイヤプロトコルの、AAL5の伝送パケットを用いる
場合を例にとり説明を行う。
【0062】図5にAAL5のPDU(以下、AAL5-PDU
と称す)を示す。AAL5-PDUはユーザーデータを格納して
伝送するペイロードと、PDU全体がATMセルのペイ
ロードである48バイトの正数倍になるように0から4
7バイトの長さのパディング(ダミーデータの付加)を
行うPAD、PDU全体の誤り検出を行うための4バイ
トのCRCコード(誤り検出コード)等を含む8バイト
のトレイラからなる。
【0063】本実施の形態2において前提となる点を以
下に説明する。AAL5-PDUはATM網でセルロスやビット
エラー(以下、まとめてエラーと称す)が発生すると、
CRCコードを用いてPDU単位でエラーが検出され
る。当該PDUにエラーが検出された場合、例えばエラ
ーの最小単位である、ひとつのセルロスあるいはひとつ
のビットエラーであってもPDU全体が廃棄される。
【0064】図6は本実施の形態2における送信装置1
01の動作を示すタイミングチャートである。図6にお
いて、各PDUはAAL5のPDUのペイロード(50
1)を示している。本実施の形態では1フレーム期間の
送信データは120kBとし、そのうちリアルタイムデータ
(画像データ)は100kB、付加データは20kBである場合
を例とする。601、602および603では従来の方
式による場合の問題点を具体的に説明し、604から6
08で本発明を説明する。
【0065】まず、比較例として、従来の方式による場
合について具体的に説明する。601には各PDU(PDU
-00、PDU-01、PDU-02、PDU-03)を30kBとした場合を示し
ている。そのうちPDU-02の後ろの20kBは付加データとな
っている。ATM網でセルロス、ビットエラーが全くな
い場合は、602に示すように遅延T01の後、受信装
置201で受信され、リアルタイム性を保持すると共
に、画像データの欠如による画像破綻なしにモニタ20
9に表示される。
【0066】次にATM網でエラーが発生した場合を考
える。603にPDU-02にエラーが発生した場合を示して
いる。エラーの検出により前述のようにPDU全体が廃
棄されPDU-02の全てのデータは全て利用することができ
ない。このPDUの廃棄は受信手段202によって行わ
れるが、AAL5の処理においてPDUにエラーが発生
した場合はPDU全体を廃棄する処理が行われることは
当業者によく知られている。603の場合602のGに
示した部分の10kBの画像データが付加データと共に廃棄
される。したがってモニタ209で表示される画像は破
綻する。
【0067】ここで問題となる点はPDU-02の20kBの付加
データにエラーが発生した場合でもPDU-02全体が廃棄さ
れ、10kB分の画像データが廃棄されるという点である。
すなわち付加データのエラーにもかかわらずエラーが画
像データに伝搬し受信した画像が破綻する。
【0068】次に本実施の形態2による画像が破綻しな
い場合について説明する。604に本実施の形態2によ
る送信装置のPDU送信状態(PDU108)を示す。
604では1ビデオフレーム期間のデータを5つのPD
U(PDU-10,PDU-11,PDU-12,PDU-13,PDU-14)で伝送する場
合を例示している。PDU-10,PDU-11,PDU-12,PDU-14は25k
Bのリアルタイムデータのみを伝送し、PDU-13は20kBの
付加データのみを伝送する。ATM網でのエラーがない
場合、受信装置201での受信状態は604が遅延され
て605となる。
【0069】次に606で付加データのPDUであるPD
U-13にエラーが生じた場合を説明する。前述のようにP
DUにエラーが生じた場合、PDU全体が廃棄されるの
で606ではPDU-13が廃棄されている。ここで重要なこ
とは付加データのみが廃棄されているという点であり、
PDU-10,PDU-11,PDU-12,PDU14によってリアルタイムデー
タは正常に受信されている。つまり付加データのPDU
に生じたエラーがリアルタイムデータには伝搬せず、リ
アルタイム性は確保されかつ全ての画像データは正常に
受信されてモニタ209では高品質の画像が表示され
る。
【0070】なお、PDU-13が廃棄されることにより1ビ
デオフレーム期間における付加データが全て喪失すると
いう問題が生ずるが、喪失された付加データについて
は、従来と同様の方法によって補完を行う。たとえば、
画像の圧縮方式や画像タイトルなど複数フレームを利用
して同じものが通常複数回伝送されるデータの受信に失
敗した場合には、前後に伝送されたデータを利用すれば
よい。
【0071】以上のように本発明では通信網でのエラー
があった場合でもリアルタイム性を確保でき、高品質の
通信を保証できるという効果がある。
【0072】なお、本実施の形態2は実施の形態1と組
み合わせ、付加データのPDUを各リアルタイム期間の
最終、具体的には607に示すように1ビデオフレーム
期間の最後に配置して伝送を行うと、揺らぎに対するマ
ージンがT02に示すように大きくなり、リアルタイム
性の保証が一層増すという効果がある。
【0073】また、本実施の形態では、PDU-10,PDU-11,
PDU-12,PDU-14は25kBのリアルタイムデータ、PDU-13は2
0kBの付加データとしたが、本発明の本質は、単一のP
DUにリアルタイムデータと付加データを混在させない
ことであるので、PDUサイズはこの限りではない。
【0074】また、PDUの伝送順序もこの限りではな
い。
【0075】また、本実施の形態では通信網としてAT
M網を例としたが、本発明は通信エラーが発生した場合
に伝送パケット単位でデータが廃棄される全ての通信網
に対して有効であり、他の通信網を用いた場合でも本発
明の範囲から排除するものではない。
【0076】また、本発明における伝送パケットは、本
実施の形態2におけるようにATMのアダプテーション
レイヤプロトコルの、AAL5の伝送パケットである必
要はなく、誤り検出の仕組みを備えた伝送パケットであ
ればどのようなものでもよい。
【0077】また、本発明が扱うデータは、本実施の形
態2におけるようにリアルタイムデータである必要はな
く、誤り検出の仕組みを備えた伝送パケットから構成さ
れるデータであればどのようなものでもよい。 (実施の形態3) 本発明の実施の形態3における送信装置について説明を
行う。本実施の形態3の送信装置の構成は、実施の形態
1の送信装置と同様であるが、送信制御手段104の制
御方法には相違がある。以下図面を用いて詳細に説明を
行う。
【0078】図7に示した、701におけるPDU構成
の生成は図1の送信制御手段104で行われる。送信制
御手段104ではビデオフレーム期間分のカウンタを具
備し、リアルタイムデータ生成手段102から30kBのリ
アルタイムデータ読み出しと、付加データ生成手段10
3から40バイトの付加データの読み出しを繰り返すこ
とにより701のデータ列を生成する。以上のように簡
易な回路で容易に送信順序を制御可能である。
【0079】本発明では、伝送パケット長の取りうる値
がある値の倍数の場合や、ひとつまたは複数の固定値が
定義されている場合で、各伝送パケットの有効データ格
納部分の大きさがあらかじめ決められているような伝送
プロトコルであればどのようなものでもよいが、本実施
の形態ではATMのアダプテーションレイヤプロトコル
の、AAL5を用いる場合を例にとり説明を行う。
【0080】AAL5のPDU構成は図5を用いて既に
説明した通りであるが、本実施の形態において前提とな
る点を再度説明する。
【0081】AAL5-PDUは最終的にATMセルの48バイ
トのATMセルペイロードに分割されるのでAAL5-PDUは
48バイトの正数倍(長さP)でなければならない。AA
L5-PDUの末尾には8バイトのトレイラが付加されるので
ペイロードの最大長N(図5の501と502をあわせ
た部分)は“P−8”となる。
【0082】ペイロードに格納すべきデータ長M(図5
の501)がN未満である場合、Pを48バイトの整数
倍にするためにペイロードとして確保可能な残りの部分
Q(図5の502に相当する部分)には空き領域が生じ
るので、パディング(PAD)が必要である。
【0083】本実施の形態において重要な点は、この空
き領域にリアルタイム性を要求しない付加データを格納
する点である。ダミーデータは通信帯域を必要とするが
何の情報も伝送しない無駄データであるので、このよう
にすることにより、ダミーデータのみによってパディン
グを行っていた場合に比べて、効率的なデータの伝送を
行うことができる。ただし、本実施の形態においてパデ
ィングに利用される付加データは、たとえば、従来は伝
送されていなかったデータであるが、従来も伝送されて
いたデータ、あるいは従来は別回線の利用により伝送さ
れていたデータをこれと合わせて利用してもよいし、こ
れらの何れかを単独で利用するなどしてもよい。
【0084】なお、リアルタイム性を要求しない付加デ
ータの例としては、先に説明したメタデータの情報があ
る。すでに述べられたように、画像タイトルの情報等
は、1ビデオフレーム期間内に伝送しなければ問題を生
じるという情報ではなく、数ビデオフレーム期間にわた
って情報が伝送された場合でも、十分に情報伝達の目的
が達成できる。
【0085】また、インターネットで使用されるHTT
Pデータなどのコンピュータデータも、時間的な概念を
有しないデータであり、パディングが必要となるたび
に、これらのデータの重畳を行うことにより、効率的な
データの伝送が可能になる。
【0086】本実施の形態ではリアルタイムデータが毎
フレーム120kB発生し、そのリアルタイムデータを4個
のPDUに均等に分割して伝送する場合を例として、同
時に付加データを重畳する方式を説明する。
【0087】図7は本実施の形態3における送信装置1
01の動作を示すタイミングチャートである。701は
図1のPDU108のタイミングを示す。PDU-20からPD
U-27に示した各PDU内の黒塗りの部分は付加データを
示す。701では120kBのリアルタイムデータを4個の
PDUに均等に分割して伝送する。すなわち各PDUに
は30kBのリアルタイムデータを格納して伝送する。
【0088】まず、比較例として、従来の方式による場
合について具体的に説明する。702に各PDUに共通
の内部構成を示す。703は30kBのリアルタイムデータ
を格納するペイロードである。AAL5-PDUは705に示す
ように末尾に8バイトのトレイラがつくので、 30,000バイト + 8バイト = 30,008
バイト に最も近い48の倍数である30,048バイトでAAL5
-PDU(702)は構成される。したがって、有効データ
格納部は図7における703と704とからなる領域で
あって、その最大長(N)は、 30,048バイト − 8バイト = 30,040
バイト である。
【0089】AAL5-PDUをリアルタイムデータだけで構成
する場合は、有効データ格納部の最大長(30,040
バイト)に対してリアルタイムデータ長(30,000
バイト)が小さいので(N>M)、40バイト(Q=N
−M)のPADが付加される。
【0090】これに対し、本実施の形態では704に示
すように、PADではなく40バイトの付加データを格
納して伝送する。格納される付加データはリアルタイム
性を要求しないため数フレームに分割されて伝送された
場合でも問題は生じない。
【0091】なお、各伝送パケットの長さをあらかじめ
定められた規則を満足する長さとするためには、上述し
た実施の形態3におけるようにまず付加データを利用
し、それでも空き領域が存在する場合には、さらにダミ
ーデータを利用してもよく、要するに、何の情報も有し
ない無駄データが従来格納されていた部分に、情報を有
する付加データを格納することにより、効率的なデータ
の伝送を行うことができればよい。
【0092】以上のように本発明では、リアルタイムデ
ータは1フレーム期間内に全データを伝送するのでリア
ルタイム性は保証され、更にPDUの有効データ格納部
を効率的に利用することで伝送効率よく付加データが伝
送できるという効果を有する。
【0093】なお、本実施の形態3における有効データ
格納部分からパディングに使用されるダミーデータの格
納部分を除いた部分は、本発明のデータ格納領域に対応
している。
【0094】また、以上説明した、本発明の全ての実施
の形態においてリアルタイム期間はビデオフレーム期間
として説明を行ったが、リアルタイム期間はこれに限ら
ず、ビデオフィールド期間としてもよい。
【0095】また、ビデオ・オーディオデータの伝送の
場合、ある一定時間においてサンプリングされたデータ
を単位として処理を行う場合があるのでその単位をリア
ルタイム期間としてもよい。その一例としてシャフリン
グ処理が行われる場合は、その単位の時間をリアルタイ
ム期間としてもよい。
【0096】また、上記期間の倍数、約数などとして
も、本発明の効果を得られるので、本発明の範囲から排
除するものではない。
【0097】また、本発明における伝送パケットは、本
実施の形態3におけるようにATMのAAL5の伝送パ
ケットである必要はなく、伝送パケット長の取りうる値
がある値の倍数の場合や、ひとつまたは複数の固定値が
定義されている場合で、各伝送パケットの有効データ格
納部分の大きさがあらかじめ決められているような伝送
パケットであればよい。
【0098】第一の本発明(請求項1に対応)は、揺ら
ぎが発生する伝送網において、所定の時間で定められた
リアルタイム期間を基準としてリアルタイム性を要求す
るリアルタイムデータを生成するリアルタイムデータ生
成手段と、前記リアルタイムデータに関連しかつ前記リ
アルタイムデータよりリアルタイム性が低い付加データ
を生成する付加データ生成手段と、前記リアルタイムデ
ータおよび前記付加データの送信順序を制御して伝送パ
ケット列を生成する送信制御手段と、前記伝送パケット
を送信に適するように処理して送信を行う送信手段を備
えた構成であり、前記送信制御手段は前記リアルタイム
期間において前記付加データを前記リアルタイムデータ
の後ろに配置する。
【0099】さらに好適には、前記リアルタイム期間は
画像信号のビデオフレーム期間あるいはビデオフィール
ド期間とする。
【0100】さらに好適には、前記リアルタイム期間は
シャフリングを行う単位のデータがサンプリングされる
時間単位とする。
【0101】第五の本発明(請求項5に対応)は、所定
の時間で定められたリアルタイム期間を基準としてリア
ルタイム性を要求するリアルタイムデータを生成するリ
アルタイムデータ生成手段と、前記リアルタイムデータ
に関連しかつ前記リアルタイムデータよりリアルタイム
性が低い付加データを生成する付加データ生成手段と、
前記リアルタイムデータおよび前記付加データの送信順
序を制御して伝送パケット列を生成する送信制御手段
と、前記伝送パケットを送信に適するように処理して送
信を行う送信手段を備えた構成であり、前記伝送パケッ
トは誤り検出コードを有し、前記送信制御手段は単一の
前記伝送パケット内に前記リアルタイムデータと前記付
加データを混在させずに前記伝送パケット列を生成す
る。
【0102】さらに好適には、前記伝送パケットはAT
MのAAL5とする。
【0103】さらに好適には、前記リアルタイム期間は
画像信号のビデオフレーム期間あるいはビデオフィール
ド期間とする。
【0104】さらに好適には、前記リアルタイム期間は
シャフリングを行う単位のデータがサンプリングされる
時間単位とする。
【0105】第九の本発明(請求項9に対応)は、所定
の時間で定められたリアルタイム期間を基準としてリア
ルタイム性を要求するリアルタイムデータを生成するリ
アルタイムデータ生成手段と、前記リアルタイムデータ
に関連しかつリアルタイム性を要求しない付加データを
生成する付加データ生成手段と、前記リアルタイムデー
タおよび前記付加データの送信順序を制御して伝送パケ
ット列を生成する送信制御手段と、前記伝送パケットを
送信に適するように処理して送信を行う送信手段を備え
た構成であり、前記伝送パケットは所定のパケット長P
内に最大長Nの有効データ格納部(P≧N)を有し、前
記送信制御手段は前記有効データ格納部に格納する前記
リアルタイムデータ長MがN未満(N>M)である場合
に前記有効データ格納部の残りの部分Q(Q=N−M)
に前記付加データを格納して前記伝送パケット列を生成
する。
【0106】さらに好適には、前記伝送パケットはAT
MのAAL5とする。
【0107】さらに好適には、前記リアルタイム期間は
画像信号のビデオフレーム期間あるいはビデオフィール
ド期間とする。
【0108】さらに好適には、前記リアルタイム期間は
シャフリングを行う単位のデータがサンプリングされる
時間単位とする。
【0109】また、本発明の送信装置の各構成要素の機
能を専用のハードウェアで実現してもよいし、コンピュ
ータのプログラムによってソフトウェア的に実現しても
よい。
【0110】また、上記各実施の形態の全部または一部
の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実
行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする
光ディスクや光磁気ディスクなどのプログラム記録媒体
を作成し、これを利用することにより、上記と同様の動
作を実行することができる。
【0111】
【発明の効果】以上のように第一の本発明(請求項1に
対応)によれば、たとえば簡易な回路構成でリアルタイ
ムデータと付加データを通信可能とし、通信網で揺らぎ
が発生した場合でもリアルタイム性が破綻せず、良好な
品質のリアルタイム通信が可能となる。特にリアルタイ
ム信号が画像データの場合は画像乱れのない良好な品質
の画像通信が可能となり、オーディオデータの場合は、
とぎれのない高品質の音声の通信が可能となるという顕
著な効果が得られる。
【0112】また、第五の本発明(請求項5に対応)に
よれば、たとえば簡易な回路構成でリアルタイムデータ
と付加データを通信可能とし、通信網でのエラーがあっ
た場合でも、リアルタイム性が破綻せず、良好な品質の
リアルタイム通信が可能となる。特にリアルタイム信号
が画像データの場合は画像乱れのない良好な品質の画像
通信が可能となり、オーディオデータの場合は、とぎれ
のない高品質の音声の通信が可能となるという顕著な効
果が得られる。
【0113】また、第九の本発明(請求項9に対応)に
よれば、たとえば簡易な回路構成でリアルタイムデータ
と付加データを通信可能とし、リアルタイム性の保証と
伝送効率のよい付加データ伝送が可能であるという顕著
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の送信装置の構成を示す
回路ブロック図
【図2】従来の技術の受信装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1の送信装置と従来の技術
の受信装置を用いた通信の模式図
【図4】本発明の実施の形態1における送信装置101
の動作を示すタイミングチャート
【図5】AAL5のPDUの模式図
【図6】本発明の実施の形態2における送信装置101
の動作を示すタイミングチャート
【図7】本発明の実施の形態3における送信装置101
の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】 101 送信装置 102 リアルタイムデータ生成手段 103 付加データ生成手段 104 送信制御手段 105 送信手段 106 入力画像データ 107 入力付加データ 108 プロトコルデータユニット(PDU) 109 送信データ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要データを生成する主要データ生成手
    段と、 前記主要データに、受信側で利用するために付加される
    付加データを生成する付加データ生成手段と、 少なくとも前記付加データと前記主要データとを利用し
    て、伝送パケットを有する伝送パケット列を生成するパ
    ケット生成手段と、 前記伝送パケット列を所定期間ごとに送信するためのパ
    ケット送信制御手段とを備え、 前記パケット生成手段は、前記伝送パケット列を生成す
    る際、前記所定期間の少なくとも最後のパケットを利用
    して、その最後のパケットの末尾側に前記付加データの
    全部または一部を配置することを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 前記最後のパケットの末尾側には前記付
    加データの一部が配置され、前記所定期間内の他のパケ
    ットの末尾側には残りの付加データが配置されることを
    特徴とする請求項1記載の送信装置。
  3. 【請求項3】 前記主要データは前記所定期間をリアル
    タイム期間とするリアルタイムデータであって、 前記リアルタイム期間は画像信号のビデオフレーム期間
    あるいはビデオフィールド期間であることを特徴とする
    請求項1記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 前記主要データは前記所定期間をリアル
    タイム期間とするリアルタイムデータであって、 前記リアルタイム期間はシャフリングを行う単位のデー
    タがサンプリングされる時間単位であることを特徴とす
    る請求項1記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 主要データを生成する主要データ生成手
    段と、 前記主要データに、受信側で利用するために付加される
    付加データを生成する付加データ生成手段と、 少なくとも前記付加データと前記主要データとを利用し
    て、伝送パケットを有する伝送パケット列を生成する送
    信制御手段と、 前記伝送パケット列を送信に適するように処理して伝送
    網に送信する送信手段とを備え、 前記送信制御手段は、同一の前記伝送パケット内には前
    記主要データと前記付加データとが混在しないように前
    記パケット列を生成し、前記伝送パケットにおける誤り
    を受信側において検出できるようにするための誤り検出
    データを前記パケットごとに付加することを特徴とする
    送信装置。
  6. 【請求項6】 前記伝送パケットはATM(Async
    hronous Transfer Mode、非同期
    転送モード)のAAL5の伝送パケットであることを特
    徴とする請求項5記載の送信装置。
  7. 【請求項7】 前記主要データはリアルタイムデータで
    あって、 前記送信制御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタ
    イムデータのリアルタイム期間ごとに送信し、 前記リアルタイム期間は画像信号のビデオフレーム期間
    あるいはビデオフィールド期間であることを特徴とする
    請求項5記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 前記主要データはリアルタイムデータで
    あって、 前記送信制御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタ
    イムデータのリアルタイム期間ごとに送信し、 前記リアルタイム期間はシャフリングを行う単位のデー
    タがサンプリングされる期間であることを特徴とする請
    求項5記載の送信装置。
  9. 【請求項9】 主要データを生成する主要データ生成手
    段と、 前記主要データに、受信側で利用するために付加される
    付加データを生成する付加データ生成手段と、 少なくとも前記付加データと前記主要データとを利用し
    て、伝送パケットを有する伝送パケット列を生成する送
    信制御手段と、 前記伝送パケット列を送信に適するように処理して伝送
    網に送信する送信手段とを備え、 前記伝送パケットは、少なくとも前記主要データを格納
    するデータ格納領域を有しており、 前記送信制御手段は、前記伝送パケット列を生成する
    際、前記各伝送パケットの長さがあらかじめ定められた
    規則を満足する長さとなるように前記付加データを前記
    データ格納領域に付加することを特徴とする送信装置。
  10. 【請求項10】 前記伝送パケットはATMのAAL5
    の伝送パケットであることを特徴とする請求項9記載の
    送信装置。
  11. 【請求項11】 前記主要データはリアルタイムデータ
    であって、 前記送信制御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタ
    イムデータのリアルタイム期間ごとに送信し、 前記リアルタイム期間は画像信号のビデオフレーム期間
    あるいはビデオフィールド期間であることを特徴とする
    請求項9記載の送信装置。
  12. 【請求項12】 前記主要データはリアルタイムデータ
    であって、 前記送信制御手段は前記伝送パケット列を前記リアルタ
    イムデータのリアルタイム期間ごとに送信し、 前記リアルタイム期間はシャフリングを行う単位のデー
    タがサンプリングされる期間であることを特徴とする請
    求項9記載の送信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12の何れかに記載の本
    発明の全部又は一部の手段の全部又は一部の機能をコン
    ピュータにより実行させるためのプログラムを記録し
    た、コンピュータにより読み取り可能なことを特徴とす
    るプログラム記録媒体。
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