JP2011086370A - 記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データをペイロード無変化PIDの複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。
【解決手段】記録制御部と、復旧用データ生成部と、ペイロード無変化PID検出部を備え、記録制御部は、ペイロード無変化PID検出部からのペイロード無変化PID検出の通知を受けたときは、復旧用データ生成部から受け取った復旧用データを複数に分割し、ペイロード無変化PIDに該当する複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに記録媒体へ順次に記録するように構成されている。
【選択図】図12

Description

本発明は、ハードディスクや光ディスクを記録媒体とする記録再生装置にかかわり、特には、録画動作時、編集動作時の予期せぬシステム異常終了によるトランスポートストリームと管理情報との不整合を復旧するための技術に関する。
MPEGのデジタルビデオコンテンツのトランスポートストリーム(Transport Stream:TS)をリアルタイムに記録するHDD、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録再生装置においては、ビデオテープレコーダとは異なり、ビデオデータを記録媒体に記録する際に空き領域を探して不連続にビデオデータを記録する。そのために、記録媒体に記録されているビデオデータのアドレスを管理する管理情報が必要となる。そこで、ビデオデータを記録する際に、一定量のビデオデータを記録媒体に記録するたびに管理情報を更新し、記録(録画)が終了した時点で、更新した管理情報を記録媒体に書き込む。
一般的に、録画中の記録媒体の状態は、記録されているトランスポートストリームと管理情報との間で情報の整合性が取れていない。録画処理中に停電やシステムの異常により録画停止処理が正常に終了しない場合、記録媒体上のデータは不整合性を持つ。その結果、その後の再生処理や編集処理、追記処理に悪影響を及ぼす可能性がある。
その対策として、従来、記録が異常終了した場合に異常を復旧するために必要となる復旧用データを生成し、この復旧用データを記録するための不揮発性メモリを設け、記録異常時に不揮発性メモリから復旧用データを読み出して管理情報を復旧する技術を開示している。
また、図24に示すように、同一の記録媒体において、復旧用データの記憶領域を映像・音声記録領域にインターリーブさせておき、記録異常時に記録媒体から復旧用データを読み出して管理情報を復旧する技術を開示している。
特開2002−84498号公報(第11頁、第8図) 特開2004−178788号公報(第8−16頁、第1−7図)
しかし、上記従来の構成では、復旧用データを記録するための不揮発性メモリを必要としているため、装置コストが高くなるという課題がある。
また、同一の記録媒体に復旧用データの記憶領域を映像・音声記録領域にインターリーブさせる場合、映像・音声記録領域が少なくなってしまうという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、記録媒体を無駄なく利用でき、不揮発性メモリも必要でなく、システムの部品コストを削減することができるようにすることを目的としている。
本発明による記録再生装置は、
外部から入力されてくるトランスポートストリームのTSパケットに対して管理情報を生成し、受け取った復旧用データを前記TSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に挿入し、この復旧用データ挿入済みのTSパケットを前記管理情報とともに記録媒体に記録する記録制御部と、
記録動作時において復旧用データを生成して前記記録制御部に送出する復旧用データ生成部と、
記録動作中に異常が発生し記録停止処理が正常に終了しなかったときに、記録時異常終了の通知を行う記録時異常終了検出部と、
前記記録媒体から前記復旧用データ挿入済みのTSパケットと前記管理情報を読み出し、前記管理情報に基づいて前記記録媒体にアクセスしてTSパケットを再生するもので、前記記録時異常終了検出部からの記録時異常終了の通知をあらかじめ受けていたときには、前記TSパケットにおける前記スタッフィングバイト領域に記録されている前記復旧用データを抽出し、抽出した前記復旧用データを用いて前記管理情報の復旧を行い、復旧した前記管理情報に基づいて前記記録媒体から前記TSパケットの再生を行う再生制御部とを備えたものである。
この構成において、記録動作時に、記録制御部は、外部から入力したTSパケットに対して管理情報を生成する。また、復旧用データ生成部は復旧用データを生成し、記録制御部に送出する。記録制御部は、受け取った復旧用データをTSパケットにおけるダミー領域であるスタッフィングバイト領域に挿入し、この復旧用データ挿入済みのTSパケットを管理情報とともに記録媒体に記録する。もし、記録動作中に停電やシステム異常が発生し、記録停止処理が正常に終了しなかったときは、記録時異常終了検出部は、記録時異常終了を再生制御部に通知する。再生制御部は、記録動作時の記録時異常終了の通知を保存する。次に、再生動作時において、再生制御部は、記録媒体から復旧用データ挿入済みのTSパケットと管理情報を読み出し、管理情報に基づいて記録媒体にアクセスしTSパケットを再生する。このとき、記録時異常終了の通知があったか否かを確認し、記録時異常終了の通知があれば、TSパケットと管理情報との整合性が不適切なものとなっている。そこで、再生制御部は、TSパケットの再生において、TSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に記録されている復旧用データを用いて管理情報の復旧を行い、その上で、復旧した管理情報に基づいて記録媒体にアクセスし、記録媒体からTSパケットの再生を行う。
以上において、復旧用データをどこに記録するかについて、従来技術では不揮発性メモリや映像・音声記録領域とは別の専用の復旧用データ記録領域に記録していたのに対して、本発明では、TSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に復旧用データを挿入し、その上で、復旧用データ挿入済みのTSパケットを記録媒体に記録する。したがって、記録媒体において、TSパケットと一体で復旧用データを記録しておくことができる。スタッフィングバイト領域は、原則的にはダミー領域であり、記録媒体を無駄なく利用することができる。不揮発性メモリも必要でなく、システムの部品コストを削減することができる。
上記の構成において、
さらに、前記記録制御部に入力されてくる前記トランスポートストリームから特定のPIDを検出するPID検出部を備え、
前記記録制御部は、前記PID検出部からの特定PID検出の通知を受けたときは、前記復旧用データ生成部から受け取った前記復旧用データを複数に分割し、前記特定PIDに該当する複数のTSパケットにおける各スタッフィングバイト領域に対して前記分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに前記記録媒体へ順次に記録するように構成されているという態様がある。
このように構成すれば、復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データを特定PIDの複数のTSパケットにおける各スタッフィングバイト領域に対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。
また、上記の構成において、
さらに、前記記録時異常終了検出部から前記記録時異常終了の通知を受け取っているときに、前記再生制御部により前記記録媒体から再生されたトランスポートストリームにおいて特定のPIDを検出するPID検出部を備え、
前記復旧用データ生成部は、前記記録時異常終了の通知を受け取っているときには、前記特定PID検出部による特定PIDの複数の前記TSパケットにおける前記スタッフィングバイト領域で書き換えられていた前記復旧用データを抽出し、抽出した複数の復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成し、前記復旧用データで置き換えられた前記スタッフィングバイト領域を元のデータに戻すように構成され、
前記再生制御部は、結合された前記本来の復旧用データを用いて前記管理情報の復旧を行い、復旧した前記管理情報に基づいて前記記録媒体から前記TSパケットの再生を行うように構成されているという態様がある。
このように構成すれば、トランスポートストリームにおける特定PIDの複数のTSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に記録された復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成するので、復旧用データに書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻すことが可能となる。
また、上記の構成において、
さらに、前記記録制御部に入力されてくる前記トランスポートストリームから互いに異なる特定の複数のPIDを検出するPID検出部を備え、
前記記録制御部は、前記PID検出部からの互いに異なる複数の特定PIDの検出の通知を受けたときは、前記復旧用データ生成部から受け取った前記復旧用データを複数に分割し、互いに異なる複数の特定PIDに該当する複数のTSパケットにおける各スタッフィングバイト領域に対して前記分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに前記記録媒体へ順次に記録するように構成されているという態様がある。
このように構成すれば、復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データを、PIDを互いに異にする複数のTSパケットにおける各スタッフィングバイト領域に対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。
また、上記の構成において、
さらに、前記記録時異常終了検出部から前記記録時異常終了の通知を受け取っているときに、前記再生制御部により前記記録媒体から再生されたトランスポートストリームにおいて互いに異なる複数の特定PIDを検出するPID検出部を備え、
前記復旧用データ生成部は、前記記録時異常終了の通知を受け取っているときには、前記特定PID検出部による互いに異なる複数の特定PIDの複数の前記TSパケットにおける前記スタッフィングバイト領域で書き換えられていた前記復旧用データを抽出し、抽出した複数の復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成し、前記復旧用データで置き換えられた前記スタッフィングバイト領域を元のデータに戻すように構成され、
前記再生制御部は、結合された前記本来の復旧用データを用いて前記管理情報の復旧を行い、復旧した前記管理情報に基づいて前記記録媒体から前記TSパケットの再生を行うように構成されているという態様がある。
このように構成すれば、トランスポートストリームにおける特定のPIDを互いに異にする複数のTSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に記録された復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成するので、復旧用データに書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻すことが可能となる。
また、本発明による記録再生装置は、
外部から入力されてくるトランスポートストリームのTSパケットに対して管理情報を生成し、前記TSパケットを前記管理情報とともに記録媒体に記録する記録制御部と、
記録動作時において復旧用データを生成して前記記録制御部に送出する復旧用データ生成部と、
前記記録制御部に入力されてくる前記トランスポートストリームからペイロードに変化がないTSパケットのPIDを検出するペイロード無変化PID検出部を備え、
前記記録制御部は、前記ペイロード無変化PID検出部からのペイロード無変化PID検出の通知を受けたときは、前記復旧用データ生成部から受け取った前記復旧用データを複数に分割し、前記ペイロード無変化PIDに該当する複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して前記分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに前記記録媒体へ順次に記録するように構成されているものである。
このように構成すれば、復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データをペイロード無変化PIDの複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。
また、本発明による記録再生装置は、
記録動作中に異常が発生し記録停止処理が正常に終了しなかったときに、記録時異常終了の通知を行う記録時異常終了検出部と、
記録媒体から復旧用データ挿入済みのTSパケットと管理情報を読み出し、前記管理情報に基づいて前記記録媒体にアクセスしてTSパケットを再生する再生制御部と、
前記記録時異常終了検出部から前記記録時異常終了の通知を受け取っているときに、前記再生制御部により前記記録媒体から再生されたトランスポートストリームにおいて復旧用データ挿入PIDを検出する復旧用データ挿入PID検出部と、
前記記録時異常終了の通知を受け取っているときには、前記復旧用データ挿入PID検出部による前記復旧用データ挿入PIDの複数の前記TSパケットにおける前記ペイロードに書き換えられていた前記復旧用データを抽出し、抽出した複数の復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成し、前記復旧用データで置き換えられた前記ペイロードを元のデータに戻すように構成され復旧用データ生成部とを備えたものである。
このように構成すれば、トランスポートストリームのペイロードに記録されていた復旧用データを結合して復旧用データを生成し、復旧用データとなっていたペイロードのデータを元のデータに戻すことが可能となる。
また、上記構成のペイロードに復旧用データを挿入する記録再生装置において、
さらに、前記記録制御部に入力されてくる前記トランスポートストリームで現存しない新規PIDを割り出す新規PID割り出し部を備え、
前記記録制御部は、前記新規PID割り出し部からの新規PID検出の通知を受けたときは、前記復旧用データ生成部から受け取った前記復旧用データを複数に分割し、前記新規PIDに該当する複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して前記分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに前記記録媒体へ順次に記録するように構成されているという態様がある。
このように構成すれば、トランスポートストリームには存在しない新規PIDのTSパケットを生成し、それに複数に分割された復旧用データを挿入した状態で記録媒体に記録することができる。
また、上記構成のペイロードに復旧用データを挿入する記録再生装置において、
さらに、前記記録時異常終了検出部から前記記録時異常終了の通知を受け取っているときに、前記再生制御部により前記記録媒体から再生されたトランスポートストリームにおいて新規PIDを検出する新規PID検出部を備え、
前記復旧用データ生成部は、前記記録時異常終了の通知を受け取っているときには、前記新規PID検出部による新規PIDの複数の前記TSパケットにおける前記ペイロードで書き換えられていた前記復旧用データを抽出し、抽出した複数の復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成し、前記復旧用データで置き換えられた前記ペイロードを元のデータに戻すように構成され、
前記再生制御部は、結合された前記本来の復旧用データを用いて前記管理情報の復旧を行い、復旧した前記管理情報に基づいて前記記録媒体から前記TSパケットの再生を行うように構成されているという態様がある。
このように構成すれば、トランスポートストリームの復旧用データが記録された新規PIDに記録されたPIDから復旧用データを結合して復旧用データを生成し、復旧用データのPIDを削除することができる。
復旧用データをどこに記録するかについて、従来技術では不揮発性メモリや映像・音声記録領域とは別の専用の復旧用データ記録領域に記録していたのに対して、本発明では、TSパケットに復旧用データを挿入し、その上で、復旧用データ挿入済みのTSパケットを記録媒体に記録する。したがって、記録媒体において、TSパケットと一体で復旧用データを記録しておくことができる。また、記録媒体を無駄なく利用することができ、不揮発性メモリも必要でなく、システムの部品コストを削減することができる。
本発明の参考例1における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の参考例1における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の参考例1における記録再生装置の動作態様の説明図 本発明の参考例2における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の参考例2における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の参考例2,3における記録再生装置の動作態様の説明図 本発明の参考例3における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の参考例3における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の参考例4における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の参考例4,5における記録再生装置の動作態様の説明図 本発明の参考例5における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態6における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態6における記録再生装置の動作態様の説明図 本発明の実施の形態7における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態7における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態7における記録再生装置の動作態様の説明図 本発明の実施の形態8における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態8における記録再生装置の動作態様の説明図(その1) 本発明の実施の形態8における記録再生装置の動作態様の説明図(その2) 本発明の実施の形態9における記録再生装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態9における記録再生装置の動作を示すシーケンスチャート 発明が解決しようとする課題の説明図
以下、本発明にかかわる記録再生装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(参考例1)
図1は本発明の参考例1における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本参考例は、記録動作時にあらかじめ復旧用データをTSパケットのスタッフィングバイト領域に挿入した上で記録媒体に記録しておき、記録異常にかかわるTSパケットの再生時に復旧用データを使用して管理情報を復旧するものである。
図1において、1は外部からMPEGのトランスポートストリーム(TS)を入力し、そのTSパケットPに対して管理情報Mを生成し、TSパケットPと管理情報Mを記録媒体5に記録する記録制御部、2は記録動作時において復旧用データRを生成して記録制御部1に送出する復旧用データ生成部である。ここで、記録制御部1は、TSパケットPにおけるダミー領域であるスタッフィングバイト領域に、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを挿入し、この復旧用データR挿入済みのTSパケットPrを管理情報Mとともに記録媒体5へ記録するように構成されている。復旧用データRは、記録が異常終了した場合の予備的対策として、その異常を復旧するために必要となるデータである。管理情報Mは、記録媒体5に記録されているTSパケットPを再生するときに必要となる情報である。
3は記録動作中に停電やシステム異常が発生し、記録停止処理が正常に終了しなかったときに、記録時異常終了の通知を行う記録時異常終了検出部である。4は記録媒体5からTSパケットPと管理情報Mを読み出し、管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスしてTSパケットPを再生する再生制御部である。
記録時異常終了検出部3は、記録動作時に異常終了の発生を検出すると、その記録時異常終了を再生制御部4に通知するように構成されている。再生制御部4は、記録時異常終了検出部3からの記録時異常終了の通知を保存し、再生動作時に、記録時異常終了の有無を確認し、この記録時異常終了であれば、TSパケットPと管理情報Mとの整合性が不適切なものとなっているものとして、記録媒体5から読み出した復旧用データR挿入済みのTSパケットPrにおけるスタッフィングバイト領域に記録されている復旧用データRを抽出し、抽出した復旧用データRを用いて管理情報Mの復旧を行うように構成されている。再生制御部4は、復旧した管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットPの再生を行う。5はハードディスクやDVD−RAMなどの記録媒体である。
次に、上記のように構成された本参考例の記録再生装置の動作を図2に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
まず、記録動作時の動作を説明する。
記録制御部1は、外部からMPEGのトランスポートストリーム(TS)を入力し、それに含まれているTSパケットPに対して管理情報Mを生成し、TSパケットPと管理情報Mを記録媒体5に記録する。このとき、復旧用データ生成部2も動作していて、復旧用データRを生成し、記録制御部1に送出する。記録制御部1は、TSパケットPにおけるダミー領域であるスタッフィングバイト領域に、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを挿入し、この復旧用データR挿入済みのTSパケットPrを管理情報Mとともに記録媒体5へ記録する。
もし、記録動作中に停電やシステム異常が発生し、記録停止処理が正常に終了しなかったときは、記録時異常終了検出部3が動作する。記録時異常終了検出部3は、異常発生を検出して記録時異常終了を生成し、それを再生制御部4に通知する。再生制御部4は、受け取った記録時異常終了の通知を保存する。
次に、再生動作時の動作を説明する。
再生動作時において、再生制御部4は、記録媒体5から復旧用データR挿入済みのTSパケットPrと管理情報Mを読み出し、管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットPの再生を行う。このとき、再生制御部4は記録時異常終了の有無を確認し、記録時異常終了があれば、TSパケットPと管理情報Mとの整合性が不適切なものとなっている。そこで、再生制御部4は、記録時異常終了を確認したときは、TSパケットの再生において、TSパケットPrにおけるスタッフィングバイト領域に記録されている復旧用データRを用いて管理情報Mの復旧を行う。再生制御部4は、復旧した管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットPの再生を行う。
図3は動作の態様を示す。TSパケットの構造は、TSヘッダ、映像・音声のコンテンツデータを記録するペイロード、スタッフィングバイトの各領域をもつ。復旧用データRはスタッフィングバイト領域に挿入されるようになっている。
以上において、復旧用データRをどこに記録するかについて、従来技術では不揮発性メモリや映像・音声記録領域とは別の専用の復旧用データ記録領域に記録していたのに対して、本参考例では、TSパケットPにおけるスタッフィングバイト領域に復旧用データRを挿入し、その上で、復旧用データR挿入済みのTSパケットPrを記録媒体5に記録する。したがって、記録媒体5において、TSパケットPと一体で復旧用データRを記録しておくことができる。スタッフィングバイト領域は、原則的にはダミー領域であり、記録媒体5を無駄なく利用することができる。不揮発性メモリも必要でなく、システムの部品コストを削減することができる。
以上のように本参考例によれば、復旧用データRのための記録領域を映像・音声記録領域とは別に確保せずに記録し、また、外部に不揮発性メモリを用いることもなく、復旧必要時(記録時異常終了の発生時)に復旧用データRを基に管理情報Mの復旧を行うことができる。
(参考例2)
図4は本発明の参考例2における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本参考例は、復旧用データを複数に分割して、特定PIDの複数のTSパケットのスタッフィングバイト領域に分割された復旧用データを個別に挿入した上で、記録媒体に記録するものである。
図4において、6は入力されてくるトランスポートストリームにおいて特定のPID(Packet ID)を検出する特定PID検出部である。1は参考例1の場合と同様の記録制御部、2は参考例1の場合と同様の復旧用データ生成部である。ただし、記録制御部1は、特定PID検出の通知時には、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを複数に分割して、復旧用データR1,R2…となし、前記の特定PIDに該当する複数のTSパケットP1,P2…における各スタッフィングバイト領域に対して分割された復旧用データR1,R2…を個別に挿入するように構成されている。復旧用データR1,R2…が挿入されたTSパケットがPr1,Pr2…である。
次に、上記のように構成された本参考例の記録再生装置の動作を図5に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
記録制御部1は、外部から入力されてくるトランスポートストリームにおける各TSパケットPに対して管理情報Mを生成する。
特定PID検出部6は、記録制御部1に入力されてくるトランスポートストリームにおいて特定のPIDを検出し、特定PID検出の旨を復旧用データ生成部2を介して記録制御部1に伝える。復旧用データ生成部2は、記録が異常終了した場合の予備的対策として、その異常を復旧するために必要となる復旧用データRを生成し、記録制御部1に送出する。
記録制御部1は、前記の特定PIDとして検出されたPIDのTSパケットPにおいて、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを複数に分割して、復旧用データR1,R2…となし、特定PIDの複数のTSパケットP1,P2…における各スタッフィングバイト領域に対して分割された復旧用データR1,R2…を個別に挿入する。そして、この分割された復旧用データR1,R2…を挿入済みのTSパケットPr1,Pr2…をそれぞれの管理情報Mとともに記録媒体5へ順次に記録する。特定PIDではないPIDのTSパケットPについては、復旧用データの挿入は行わない。
図6に動作の態様を示す。復旧用データRが複数に分割されて復旧用データR1,R2…となり、それぞれが特定PID(PID=100)の複数のTSパケットPr1,Pr2…のスタッフィングバイト領域に挿入されている。
以上のように本参考例によれば、復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データを、PIDが同一の特定PIDの複数のTSパケットにおける各スタッフィングバイト領域に対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。もちろん、参考例1の場合の、不揮発性メモリが不要でコストダウンを促進し、記録媒体を無駄なく利用できるとの効果は、本参考例においても実現される。
(参考例3)
図7は本発明の参考例3における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本参考例は、再生動作時において、複数に分割された復旧用データから分割前の本来の復旧用データを生成させ、この復旧用データを用いて管理情報の復旧を行うとともに、復旧用データに書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻すものである。
図7において、7は記録時異常終了の通知を受け取っているときに起動され、再生制御部4から出力されてくるトランスポートストリームにおいて特定のPIDを検出する特定PID検出部、8は特定PID検出部7で特定された特定PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…におけるスタッフィングバイト領域にある分割された復旧用データR1,R2…を結合することによって分割前の本来の復旧用データRを生成するとともに、分割された復旧用データR1,R2…に書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻す復旧用データ生成部である。3は参考例1の場合と同様の記録時異常終了検出部、4は参考例1の場合と同様の再生制御部である。
次に、上記のように構成された本参考例の記録再生装置の動作を図8に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
再生動作時において、再生制御部4は、記録媒体5からTSパケットPとその管理情報Mを順次に読み出す。このなかには、複数に分割された復旧用データR1,R2…を挿入済みのTSパケットPr1,Pr2…とそれぞれの管理情報Mが含まれる。このとき、再生制御部4は、記録時異常終了検出部3から記録時異常終了の通知を受け取っているかを確認し、受け取っているときには、特定PID検出部7および復旧用データ生成部8を介して、特定PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…にかかわる復旧用データR1,R2…から分割前の本来の復旧用データRを生成させる。
すなわち、記録時異常終了の通知を受け取っているとき、特定PID検出部7が起動される、特定PID検出部7は、再生制御部4からの一連のTSパケットPr1,Pr2…から特定のPIDを検出する。
復旧用データ生成部8は、特定PID検出部7で特定された特定PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…におけるスタッフィングバイト領域にある分割された復旧用データR1,R2…を結合することによって分割前の本来の復旧用データRを生成する。この結合によって復元された復旧用データRは再生制御部4に送出され、再生制御部4は、TSパケットPの再生において、本来の復旧用データRを用いて管理情報Mの復旧を行い、復旧した管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットP1,P2…の再生を行う。順次に再生されたTSパケットP1,P2…は一連のトランスポートストリームとなる。一方、復旧用データ生成部8は、本来の復旧用データRを生成したあと、分割された復旧用データR1,R2…に書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻す。
動作の態様を前述の図6で示すと、PIDを同一とする特定PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…のスタッフィングバイト領域に挿入されている分割タイプの復旧用データR1,R2…が結合されて、分割前の本来の復旧用データRが生成される。
以上のように本参考例によれば、トランスポートストリームにおける特定PIDの複数のTSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に記録された復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成するので、復旧用データに書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻すことができる。もちろん、参考例1の場合の、不揮発性メモリが不要でコストダウンを促進し、記録媒体を無駄なく利用できるとの効果は、本参考例においても実現される。
(参考例4)
本発明の参考例4は、復旧用データを複数に分割して、PIDを互いに異にする複数のTSパケットのスタッフィングバイト領域に個別に挿入した上で、記録媒体に記録するものである。参考例2との相違点は、参考例2が分割された復旧用データをPIDを共通にする複数のTSパケットに挿入するのに対して、本参考例では分割された復旧用データをPIDを互いに異にする複数のTSパケットに挿入することである。
本発明の参考例4における記録再生装置の構成は、参考例2の場合の図4を援用する。ただし、特定PID検出部6は、入力されてくるトランスポートストリームにおいて互いに異なる複数の特定のPIDを検出するものとして構成されている。
次に、上記のように構成された本参考例の記録再生装置の動作を図9に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
記録制御部1は、外部から入力されてくるトランスポートストリームにおける各TSパケットPに対して管理情報Mを生成する。
特定PID検出部6は、記録制御部1に入力されてくるトランスポートストリームにおいて互いに異なる複数の特定のPIDを検出し、特定PID検出の旨を復旧用データ生成部2を介して記録制御部1に伝える。復旧用データ生成部2は、記録が異常終了した場合の予備的対策として、その異常を復旧するために必要となる復旧用データRを生成し、記録制御部1に送出する。
記録制御部1は、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを複数に分割して、復旧用データR1,R2…となし、前記の特定PIDとして検出されたPIDを互いに異にする複数のTSパケットP1′,P2′…における各スタッフィングバイト領域に対して個別に挿入する。そして、この分割された復旧用データR1,R2…を挿入済みのTSパケットPr1′,Pr2′…をそれぞれの管理情報Mとともに記録媒体5へ順次に記録する。
図10に動作の態様を示す。復旧用データRが複数に分割されて復旧用データR1,R2…となり、それぞれが互いに異なる複数の特定のPIDのTSパケットPr1′,Pr2′…のスタッフィングバイト領域に挿入されている。復旧用データR1はPID=100のTSパケットPr1′に挿入され、復旧用データR2はPID=200のTSパケットPr2′に挿入され、復旧用データR3はPID=100のTSパケットPr3′に挿入されている。
以上のように本参考例によれば、復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データを、PIDを互いに異にする複数のTSパケットにおける各スタッフィングバイト領域に対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。もちろん、参考例1の場合の、不揮発性メモリが不要でコストダウンを促進し、記録媒体を無駄なく利用できるとの効果は、本参考例においても実現される。
(参考例5)
本発明の参考例5は、再生するTSパケットの復旧用データが記録されている複数のPIDを検出して、管理情報の復旧を行うものである。
本発明の参考例5における記録再生装置の構成は、参考例3の場合の図7を援用する。ただし、特定PID検出部7は、再生されて出力されてくるトランスポートストリームにおいて互いに異なる複数の特定のPIDを検出するものとして構成されている。
次に、上記のように構成された本参考例の記録再生装置の動作を図11に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
再生動作時において、再生制御部4は、記録媒体5からTSパケットPとその管理情報Mを順次に読み出す。このなかには、複数に分割された復旧用データR1,R2…を挿入済みのTSパケットPr1′,Pr2′…とそれぞれの管理情報Mが含まれる。このとき、再生制御部4は、記録時異常終了検出部3から記録時異常終了の通知を受け取っているかを確認し、受け取っているときには、特定PID検出部7および復旧用データ生成部8を介して、互いに異なる複数の特定のPIDのTSパケットPr1′,Pr2′…にかかわる復旧用データR1′,R2′…から分割前の本来の復旧用データRを生成させる。
すなわち、記録時異常終了の通知を受け取っているとき、特定PID検出部7が起動される。特定PID検出部7は、再生制御部4からの一連のTSパケットPr1′,Pr2′…から特定のPIDを検出する。
復旧用データ生成部8は、特定PID検出部7で特定されたPIDを互いに異にする複数のTSパケットPr1′,Pr2′…におけるスタッフィングバイト領域にある分割された復旧用データR1,R2…を結合することによって分割前の本来の復旧用データRを生成する。この結合によって復元された復旧用データRは再生制御部4に送出され、再生制御部4は、TSパケットPの再生において、本来の復旧用データRを用いて管理情報Mの復旧を行い、復旧した管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットP1,P2…の再生を行う。順次に再生されたTSパケットP1,P2…は一連のトランスポートストリームとなる。一方、復旧用データ生成部8は、本来の復旧用データRを生成したあと、分割された復旧用データR1,R2…に書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻す。
動作の態様を前述の図10で示すと、互いに異なる複数の特定PIDのTSパケットPr1′,Pr2′…のスタッフィングバイト領域に挿入されている分割タイプの復旧用データR1,R2…が結合されて、分割前の本来の復旧用データRが生成される。
以上のように本参考例によれば、トランスポートストリームにおける特定のPIDを互いに異にする複数のTSパケットにおけるスタッフィングバイト領域に記録された復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成するので、復旧用データに書き換わっていたスタッフィングバイト領域を元のデータに戻すことができる。もちろん、参考例1の場合の、不揮発性メモリが不要でコストダウンを促進し、記録媒体を無駄なく利用できるとの効果は、本参考例においても実現される。
(実施の形態6)
図12は本発明の実施の形態6における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、ペイロードに変化がないTSパケットのペイロードに復旧用データを記録し、管理情報の復旧を行うものである。
図12において、9は記録制御部1に入力されてくるトランスポートストリームにおいてペイロードに変化のないTSパケットのPIDを検出するペイロード無変化PID検出部である。1は参考例1の場合と同様の記録制御部、2は参考例1の場合と同様の復旧用データ生成部である。
次に、上記のように構成された本実施の形態の記録再生装置の動作を図13に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
ペイロード無変化PID検出部9は、記録制御部1に入力されてくるトランスポートストリームにおいてペイロードのデータに変化がないPIDを検出し、ペイロード無変化PID検出の旨を復旧用データ生成部2を介して記録制御部1に伝える。復旧用データ生成部2は、記録が異常終了した場合の予備的対策として、その異常を復旧するために必要となる復旧用データRを生成し、記録制御部1に送出する。
記録制御部1は、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを複数に分割して、復旧用データR1,R2…となし、前記のペイロード無変化PIDとして検出されたPIDの複数のTSパケットP1,P2…における各ペイロードに対して分割された復旧用データR1,R2…を個別に挿入する。そして、この分割された復旧用データR1,R2…を挿入済みのTSパケットPr1,Pr2…をそれぞれの管理情報Mとともに記録媒体5へ順次に記録する。
図14に動作の態様を示す。復旧用データRが複数に分割されて復旧用データR1,R2…となり、それぞれが特定PID(PID=100)の複数のTSパケットPr1,Pr2…のペイロードに挿入されている。
以上のように本実施の形態によれば、復旧用データを複数に分割して、その分割された復旧用データをペイロード無変化PIDの複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して個別に挿入し、順次に記録媒体へ記録することが可能となる。もちろん、参考例1の場合の、不揮発性メモリが不要でコストダウンを促進し、記録媒体を無駄なく利用できるとの効果は、本実施の形態においても実現される。
(実施の形態7)
図15は本発明の実施の形態7における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、再生されたトランスポートストリームにおいてペイロードに復旧用データが記録されているTSパケットのPIDを検出して、管理情報の復旧を行うものである。
図15において、10はMPEGのトランスポートストリームにおいて、ペイロードに復旧用データRを挿入しているTSパケットPのPIDを検出する復旧用データ挿入PID検出部である。3は参考例1の場合と同様の記録時異常終了検出部、4は参考例1の場合と同様の再生制御部である。8は参考例3の場合と同様の復旧用データ生成部である。ただし、復旧用データ生成部8は、復旧用データ挿入PID検出部10で特定されたPIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…におけるペイロードにある分割された復旧用データR1,R2…を結合することによって分割前の本来の復旧用データRを生成するとともに、分割された復旧用データR1,R2…に書き換わっていたペイロードを元のデータに戻すように構成されている。
次に、上記のように構成された本実施の形態の記録再生装置の動作を図16に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
再生動作時において、再生制御部4は、記録媒体5からTSパケットPとその管理情報Mを順次に読み出す。このなかには、複数に分割された復旧用データR1,R2…をペイロードに挿入済みのTSパケットPr1,Pr2…とそれぞれの管理情報Mが含まれる。このとき、再生制御部4は、記録時異常終了検出部3から記録時異常終了の通知を受け取っているかを確認し、受け取っているときには、復旧用データ挿入PID検出部10および復旧用データ生成部8を介して、復旧用データ挿入特定PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…にかかわる復旧用データR1,R2…から分割前の本来の復旧用データRを生成させる。
すなわち、記録時異常終了の通知を受け取っているとき、復旧用データ挿入PID検出部10が起動される。復旧用データ挿入PID検出部10は、再生制御部4からの一連のTSパケットPr1,Pr2…から復旧用データ挿入ペイロードのPIDを検出する。
復旧用データ生成部8は、復旧用データ挿入PID検出部10で特定された復旧用データ挿入ペイロードのPIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…におけるペイロードにある分割された復旧用データR1,R2…を結合することによって分割前の本来の復旧用データRを生成する。この結合によって復元された復旧用データRは再生制御部4に送出され、再生制御部4は、TSパケットPの再生において、本来の復旧用データRを用いて管理情報Mの復旧を行い、復旧した管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットP1,P2…の再生を行う。順次に再生されたTSパケットP1,P2…は一連のトランスポートストリームとなる。一方、復旧用データ生成部8は、本来の復旧用データRを生成したあと、分割された復旧用データR1,R2…に書き換わっていたペイロードを元のデータに戻す。
図17に動作の態様を示す。複数のTSパケットPr1,Pr2…のペイロードに挿入されている分割タイプの復旧用データR1,R2…が結合されて、分割前の本来の復旧用データRが生成される。
以上のように本実施の形態によれば、トランスポートストリームのペイロードに記録されていた復旧用データを結合して復旧用データを生成し、復旧用データとなっていたペイロードのデータを元のデータに戻すことができる。
(実施の形態8)
図18は本発明の実施の形態8における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、記録するTSパケットの復旧用データを挿入するための新たなPIDを生成して、管理情報の復旧を行うものである。
図18において、11は入力されてくるトランスポートストリームにおけるPIDを除外して新規PIDを割り出す新規PID割り出し部である。1は上記と同様の記録制御部、2は上記と同様の復旧用データ生成部である。
次に、上記のように構成された本実施の形態の記録再生装置の動作を図19に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
新規PID割り出し部11は、記録制御部1に入力されてくるトランスポートストリームにおけるPIDを排除して新規PIDを割り出し、復旧用データ生成部2を介して記録制御部1に送出する。復旧用データ生成部2は、復旧用データRを生成して記録制御部1に送出する。
記録制御部1は、新規PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…を生成するとともに、復旧用データ生成部2から受け取った復旧用データRを複数に分割して、復旧用データR1,R2…となし、新規PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…に各分割された復旧用データR1,R2…を個別に挿入する。そして、この分割された復旧用データR1,R2…を挿入済みのTSパケットPr1,Pr2…をそれぞれの管理情報Mとともに記録媒体5へ順次に記録する。
図20、図21に動作の態様を示す。
以上のように本実施の形態によれば、トランスポートストリームには存在しない新規PIDのTSパケットを生成し、それに複数に分割された復旧用データを挿入した状態で記録媒体に記録することができる。
(実施の形態9)
図22は本発明の実施の形態9における記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、再生されるTSパケットPの復旧用データが記録されている新たなPIDを検出して、管理情報の復旧を行うものである。
図22において、12は新規PIDを検出する新規PID検出部である。3は上記と同様の記録時異常終了検出部、4は上記と同様の再生制御部、8は上記と同様の復旧用データ生成部である。
次に、上記のように構成された本実施の形態の記録再生装置の動作を図23に示すシーケンスチャートを用いて説明する。
再生動作時において、再生制御部4は、記録媒体5からTSパケットPとその管理情報Mを順次に読み出す。このなかには、複数に分割された復旧用データR1,R2…をペイロードに挿入済みのTSパケットPr1,Pr2…とそれぞれの管理情報Mが含まれる。このとき、再生制御部4は、記録時異常終了検出部3から記録時異常終了の通知を受け取っているかを確認し、受け取っているときには、新規PID検出部12および復旧用データ生成部8を介して、新規PIDのTSパケットPr1,Pr2…にかかわる復旧用データR1,R2…から分割前の本来の復旧用データRを生成させる。
すなわち、記録時異常終了の通知を受け取っているとき、新規PID検出部12が起動される、新規PID検出部12は、再生制御部4からの一連のTSパケットPr1,Pr2…から新規PIDを検出する。
復旧用データ生成部8は、新規PID検出部12で特定された新規PIDの複数のTSパケットPr1,Pr2…におけるペイロードにある分割された復旧用データR1,R2…を結合することによって分割前の本来の復旧用データRを生成する。この結合によって復元された復旧用データRは再生制御部4に送出され、再生制御部4は、TSパケットPの再生において、本来の復旧用データRを用いて管理情報Mの復旧を行い、復旧した管理情報Mに基づいて記録媒体5にアクセスし、記録媒体5からTSパケットP1,P2…の再生を行う。順次に再生されたTSパケットP1,P2…は一連のトランスポートストリームとなる。一方、復旧用データ生成部8は、本来の復旧用データRを生成したあと、新規PIDを削除する。
動作の態様は図20、図21のようなものとなる。
以上のように本実施の形態によれば、トランスポートストリームの復旧用データが記録された新規PIDに記録されたPIDから復旧用データを結合して復旧用データを生成し、復旧用データのPIDを削除することができる。
本発明の記録再生装置は、特に民生向けAV機器分野の商品としての利用が最も効果的で、部品削減が可能なことにより、量産によるコスト削減効果は大きいと考えられる。また、異常終了後の復旧処理によるデータの再現性が高いことによる利便性の向上へもつながることが期待される。
1 記録制御部
2 復旧用データ生成部
3 記録時異常終了検出部
4 再生制御部
5 記録媒体
6,7特定PID検出部
8 復旧用データ生成部
9 ペイロード無変化PID検出部
10 復旧用データ挿入PID検出部
11 新規PID割り出し部
12 新規PID検出部
R 復旧用データ

Claims (4)

  1. 外部から入力されてくるトランスポートストリームのTSパケットに対して管理情報を生成し、前記TSパケットを前記管理情報とともに記録媒体に記録する記録制御部と、
    記録動作時において復旧用データを生成して前記記録制御部に送出する復旧用データ生成部と、
    前記記録制御部に入力されてくる前記トランスポートストリームからペイロードに変化がないTSパケットのPIDを検出するペイロード無変化PID検出部を備え、
    前記記録制御部は、前記ペイロード無変化PID検出部からのペイロード無変化PID検出の通知を受けたときは、前記復旧用データ生成部から受け取った前記復旧用データを複数に分割し、前記ペイロード無変化PIDに該当する複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して前記分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに前記記録媒体へ順次に記録するように構成されている記録再生装置。
  2. 記録動作中に異常が発生し記録停止処理が正常に終了しなかったときに、記録時異常終了の通知を行う記録時異常終了検出部と、
    記録媒体から復旧用データ挿入済みのTSパケットと管理情報を読み出し、前記管理情報に基づいて前記記録媒体にアクセスしてTSパケットを再生する再生制御部と、
    前記記録時異常終了検出部から前記記録時異常終了の通知を受け取っているときに、前記再生制御部により前記記録媒体から再生されたトランスポートストリームにおいて復旧用データ挿入PIDを検出する復旧用データ挿入PID検出部と、
    前記記録時異常終了の通知を受け取っているときには、前記復旧用データ挿入PID検出部による前記復旧用データ挿入PIDの複数の前記TSパケットにおける前記ペイロードに書き換えられていた前記復旧用データを抽出し、抽出した複数の復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成し、前記復旧用データで置き換えられた前記ペイロードを元のデータに戻すように構成され復旧用データ生成部とを備えた記録再生装置。
  3. さらに、前記記録制御部に入力されてくる前記トランスポートストリームで現存しない新規PIDを割り出す新規PID割り出し部を備え、
    前記記録制御部は、前記新規PID割り出し部からの新規PID検出の通知を受けたときは、前記復旧用データ生成部から受け取った前記復旧用データを複数に分割し、前記新規PIDに該当する複数のTSパケットにおける各ペイロードに対して前記分割された復旧用データを個別に挿入し、この分割された復旧用データを挿入済みのTSパケットをそれぞれの管理情報とともに前記記録媒体へ順次に記録するように構成されている請求項1に記載の記録再生装置。
  4. さらに、前記記録時異常終了検出部から前記記録時異常終了の通知を受け取っているときに、前記再生制御部により前記記録媒体から再生されたトランスポートストリームにおいて新規PIDを検出する新規PID検出部を備え、
    前記復旧用データ生成部は、前記記録時異常終了の通知を受け取っているときには、前記新規PID検出部による新規PIDの複数の前記TSパケットにおける前記ペイロードで書き換えられていた前記復旧用データを抽出し、抽出した複数の復旧用データを結合して分割前の本来の復旧用データを生成し、前記復旧用データで置き換えられた前記ペイロードを元のデータに戻すように構成され、
    前記再生制御部は、結合された前記本来の復旧用データを用いて前記管理情報の復旧を行い、復旧した前記管理情報に基づいて前記記録媒体から前記TSパケットの再生を行うように構成されている請求項2に記載の記録再生装置。
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