JPH08339465A - 自動入出金装置および自動入出金装置に用いられる検査券 - Google Patents

自動入出金装置および自動入出金装置に用いられる検査券

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JPH08339465A
JPH08339465A JP14633895A JP14633895A JPH08339465A JP H08339465 A JPH08339465 A JP H08339465A JP 14633895 A JP14633895 A JP 14633895A JP 14633895 A JP14633895 A JP 14633895A JP H08339465 A JPH08339465 A JP H08339465A
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JP
Japan
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banknotes
bill
banknote
ticket
transport
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Pending
Application number
JP14633895A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kashima
秀之 鹿島
Seiichiro Sugizaki
誠一郎 杉崎
Asako Kitagawa
朝子 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検査券により搬送路内に滞留した紙幣有無の確
認に加えて他の処理も実行可能な自動入出金装置および
検査券の提供を目的とする。 【構成】紙幣入出金ユニット14は紙幣収容室32と複
数の金庫50、51、52とを有し、紙幣は、多数の搬
送ベルトおよび搬送ローラを有する搬送機構により、紙
幣収容室と金庫との間に設けられた搬送路を通して搬送
される。紙幣収容室の近傍には、パトロール券82を収
容した検査券収容部80が設けられている。パトロール
券は、紙幣と同一寸法を有する基材を備え、基材の両表
面には、研磨材あるいは清掃材が被着されている。検査
券収容部から取り出されたパトロール券は搬送機構によ
り搬送路を通して搬送され、その際、研磨材によって搬
送ローラ表面を研磨し、あるいは、清掃材により搬送路
に設けられた検出器の検出部を清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金融機関等に設置さ
れ利用者に対して現金の入出金を行なう自動入出金装
置、および、自動入出金装置における搬送路の検査に用
いられる検査券に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金融機関等においては、利用者に
対して現金を自動的に入出金処理する自動入出金装置が
広く使用されている。この種の自動入出金装置は、紙幣
を取り扱う紙幣入出金ユニット、硬貨を取り扱う硬貨入
出金ユニット、通帳プリンタ部等を備えて構成されてい
る。
【0003】例えば、紙幣入出金ユニット内において紙
幣搬送中に紙幣のジャム等の異常が発生した場合、金融
機関の係員が紙幣入出金ユニットを装置本体から引き出
し、搬送機構、金庫等を開けて紙幣のジャム処理を行
う。そして、係員によって紙幣入出金ユニットが装置本
体に再装填された後、紙幣入出金ユニットの搬送路を通
して通常の銀行券とは異なるパトロール券と称される検
査券を流すことにより、ジャム処理を忘れたり、あるい
は、紙幣が破れているために搬送路中に滞留している紙
幣の有無を確認することが行なわれている。また、紙幣
の搬送中に損券等に起因するリジェクト券が頻搬に発生
する場合にも、パトロール券を流して搬送路を検査する
ことが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、パトロール券
は、適当な材質の紙を銀行券と同一の寸法および形状に
裁断し、その表面に印刷を施して作成されている。しか
しながら、従来、パトロール券は、上述したように搬送
路中に滞留している紙幣の有無を確認するためにのみ使
用され、それ以外の付帯機能を備えていない。
【0005】そこで、この発明の目的は、搬送路を通し
て検査券を流す際に紙幣有無の確認に加えて他の処理を
も行なうことのできる自動入出金装置および付帯機能を
備えた検査券を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明の自動入出金装置は、利用
者に対して紙幣の受渡しを行なう受渡し部と、紙幣を収
納する第1の収納部と、上記第1の収納部と上記受渡し
部との間で上記紙幣を搬送する複数の搬送ローラを備え
た搬送機構と、紙幣とほぼ同一の寸法を有する基材と、
基材の表面に設けられ上記搬送ローラの表面を研磨する
研磨材と、を有し紙幣の詰まりを検査する検査券を収納
する第2の収納部と、を備えていることを特徴としてい
る。
【0007】請求項2に係るこの発明の自動入出金装置
は、利用者に対して紙幣の受渡しを行なう受渡し部と、
紙幣を収納する第1の収納部と、上記第1の収納部と上
記受渡し部との間で上記紙幣を搬送するとともに、紙幣
に対向する検出部を有し紙幣の通過を検出する検出器を
備えた搬送機構と、紙幣とほぼ同一の寸法を有する基材
と、基材の表面に設けられ上記検出部を清掃する清掃材
と、を有し紙幣の詰まりを検査する検査券を収納する第
2の収納部と、を備えていることを特徴としている。
【0008】請求項3に係るこの発明の検査券は、紙幣
とほぼ同一の寸法を有する基材と、基材の表面に設けら
れ上記搬送路を通過する際に上記搬送ローラの表面を研
磨する研磨材と、を備えていることを特徴としている。
【0009】請求項5に係るこの発明の検査券は、紙幣
とほぼ同一の寸法を有する基材と、基材の表面に設けら
れ上記搬送路を通過する際に上記検出部を清掃する清掃
材と、を備えていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記のように構成された請求項1に係るこの発
明の自動入出金装置によれば、通常の運転時、受渡し部
に投入された紙幣は、搬送機構により、搬送路を通して
第1の収容部へ搬送され収容されるとともに、第1の収
容部から取り出された紙幣は搬送路を通して受渡し部へ
搬送され、利用者へ出金される。
【0011】例えば、搬送路における紙幣のジャムが発
生した場合、まず、管理者によってジャム紙幣が取り除
かれる。続いて、第2の収容部から検査券が取り出さ
れ、この検査券は搬送機構により搬送路を通して搬送さ
れる。そして、検査券が詰まることなく搬送路を通って
搬送された場合、搬送路にはジャム処理を忘れた紙幣や
破れた紙幣の一部が滞留しておらず正常である旨が確認
される。また、搬送路中に他の紙幣や紙幣の一部が残っ
ている場合には、紙幣が滞留している位置で検査券のジ
ャムが発生することから、搬送路における紙幣の滞留お
よび滞留位置を確認でき、再度、ジャム処理を実施する
ことができる。
【0012】また、検査券が搬送路を通して搬送される
際、検査券は搬送機構の搬送ローラに接触して搬送され
る。そのため、検査券に設けられた研磨材は搬送ローラ
表面を研磨し、搬送ローラ表面に付着した紙粉、油脂類
等の汚れを除去する。それにより、搬送ローラ表面に摩
擦係数の低下が防止され、搬送機構の搬送性能が安定す
る。
【0013】請求項2に係るこの発明の自動入出金装置
によれば、例えば、搬送路における紙幣のジャムが発生
した場合、まず、管理者によってジャム紙幣が取り除か
れる。続いて、第2の収容部から検査券が取り出され、
この検査券は搬送機構により搬送路を通して搬送され
る。そして、検査券が詰まることなく搬送路を通って搬
送された場合、搬送路にはジャム処理を忘れた紙幣や破
れた紙幣の一部が滞留しておらず正常である旨が確認さ
れる。また、搬送路中に他の紙幣や紙幣の一部が残って
いる場合には、紙幣が滞留している位置で検査券のジャ
ムが発生することから、搬送路における紙幣の滞留およ
び滞留位置を確認でき、再度、ジャム処理を実施するこ
とができる。
【0014】また、検査券が搬送路を通して搬送される
際、検査券は搬送路に対向して設けられた検出器の検出
部に接触して搬送される。そのため、検査券に設けられ
た清掃材は検出部に付着した紙粉、油脂類等の汚れを拭
き取って除去する。それにより、検出器の紙幣検出能力
の低下が防止され、搬送機構の搬送性能が安定する。
【0015】請求項3に係るこの発明の検査券によれ
ば、自動入出金装置の搬送路を通して搬送される際、基
材の表面に設けられた研磨材は、搬送機構の搬送ローラ
表面を研磨して紙粉、油脂類等の汚れを除去する。それ
により、検査券は、搬送路内における紙幣の滞留を検査
する機能に加えて、搬送ローラの搬送性能を安定化させ
る機能をも有している。
【0016】また、請求項5に係るこの発明の検査券に
よれば、自動入出金装置の搬送路を通して搬送される
際、基材の表面に設けられた清掃材は、上記搬送路に対
向して設けられた検出器の検出部に接触してこの検出部
に付着した汚れを拭き取る。それにより、検査券は、搬
送路内における紙幣の滞留を検査する機能に加えて、検
出部を清掃し検出器の検出能力を安定化させる機能をも
有している。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の一実施
例について詳細に説明する。図1および図2に示すよう
に、この実施例に係る自動入出金装置(以下ATMと称
する)1は装置本体としてのほぼ矩形箱状の筐体2を備
え、筺体2の前面には利用者に対面する略L字形状の操
作部3が形成されている。
【0018】操作部3の水平面には、預金、振替、振込
すべき紙幣Pあるいは出金される紙幣Pを、多数枚一括
して投入あるいは取り出しが可能な紙幣入出金口4が設
けられ、この紙幣入出金口4には開閉自在な扉5が設け
られている。
【0019】また、操作部3の水平面には、タッチセン
サ内蔵のカラーCRTからなる表示部6が設けられてい
る。表示部6は、操作手順、その他の情報をイラスト、
文字あるいは文言によってCRT画面に表示し、利用者
を誘導するとともに、その表示によって暗証番号、金
額、口座番号、取引の承認、確認あるいは取り消しなど
に応じたキーを表示する。そして、表示されたキーが押
圧されると、タッチセンサ(図示しない)がそれを検知
し、後述する主制御部11へ対応する信号を出力する、
いわゆるキー入力操作が行われる。
【0020】また、操作部3の垂直面には、暗証番号お
よび口座番号が記録されているカードAを挿入するため
のカード挿入口7、通帳Bを挿入するための通帳挿入口
8、硬貨Cを投入する硬貨入出金口9などが設けられて
いる。なお、紙幣P、カードA、通帳B、硬貨Cは、A
TMが処理する取扱媒体を構成している。
【0021】筺体2内には、図2に示すように、ATM
1全体の動作を制御する主制御部11、カード挿入口7
から挿入されたカードAを受け入れてカードA上の磁気
ストライプ部から暗証番号、口座番号などの口座情報を
読み取る磁気カードリーダ部12、挿入口8から挿入さ
れた通帳Bの磁気ストライプから情報を読み取るととも
に通帳Bおよび図示しないジャーナル用紙に取引内容を
記録する通帳プリンタ部13が設けられている。
【0022】また、筐体2内には、紙幣入出金口4に挿
入された紙弊Pを受け入れるとともに、指定された金額
の紙弊Pを入出金口4に払い出す紙幣入出金ユニット1
4、硬貨挿入出金口9に投入された硬貨Cを受け入れる
とともに指定された金額の硬貨C硬貨入出金口9に払い
出す硬貨入出金ユニット15、表示部6によって構成さ
れる接客ユニット16、係員用操作部としての内部モニ
タ18が設けられている。
【0023】更に、筐体2内には、振り込み取引に必要
な金融機関の情報、例えば、銀行、支店名が50音順に
記録されたデータファイルとしてのフロッピーディスク
19aを駆動するディスクドライブ19、主制御部11
と図示しないホストコンピュータとの間のデータ伝送を
制御する伝送制御部20、および電源部21が設けられ
ている。
【0024】主制御部11は、ATM1の外部に設けら
れた係員用のリモートモニタ22に接続されている。そ
して、内部モニタ18およびリモートモニタ22によ
り、ATM1の有り高検知、金庫の交換、ジャーナルの
補充等の処理が指示されるようになっている。
【0025】次に、図3を参照して紙幣入出金ユニット
14の構成について詳細に説明する。この紙幣入出金ユ
ニット14は、大別して上部ユニット30と下部ユニッ
ト31とで構成されている。
【0026】まず、上部ユニット30の構成について説
明する。上部ユニット30の接客面方向(図中左方向)
上部には、紙幣入出金口4が設けられている。また、紙
幣入出金口4の下方には、紙幣Pを多数枚一括して収容
可能な紙幣収容室32が形成されている。紙幣収容室3
2は、この発明における受渡し部を構成している。紙幣
収容室32の前方下方には、紙幣収容室32内の紙幣P
を取出しローラ33によって順次一枚ずつ取り出す取り
出し装置34が設けられている。紙幣収容室32の一壁
面は、他壁面に対して接離する方向に移動可能なバック
アップ体35によって構成され、紙幣収容室32の容量
を可変できるようになっている。また、このバックアッ
プ体35は、紙幣取り込み時に、紙幣収容室32に投入
された紙幣Pを取り出しローラ33側に付勢する。
【0027】紙幣収容室32の後方には、この発明にお
ける第2の収納部として作用する検査券収容部80が設
けられ、この検査券収容部80には、後述する検査券と
しての複数枚のパトロール券82が積層状態で収容され
ている。検査券収容部80の近傍には、取出しローラ8
4によって検査券収容部80からパトロール券82を取
り出す取り出し装置85が設けられている。
【0028】パトロール券82として図4a、図4bに
示す2種類の券が用意されている。一方のパトロール券
82は、図4aに示すように、適当な紙で形成されてい
るとともに紙幣、例えば、1万円紙幣と同一の寸法およ
び形状を有する基材82aを備え、この基材82aの両
表面全体に亘って研磨剤として例えば砥粒82bを被着
し、基材の各表面をヤスリ状としている。
【0029】また、他方のパトロール券82は、図4b
に示すように、適当な紙で形成されているとともに紙
幣、例えば、1万円紙幣と同一の寸法および形状を有す
る基材82aを備え、この基材82aの両表面全体に亘
って清掃材として例えば布82cを被着して形成されて
いる。
【0030】図3に示すように、上部ユニット30の接
客面方向(図中左方向)下部には、紙幣Pの券種、真
偽、重ね搬送、正損、表裏、破損等の判別を行う監査手
段としての紙幣監査装置36が設けられているととも
に、この紙幣監査装置の後ろ側、すなわち上部ユニット
30の前後方向中央部にはユニット制御部37が設けら
れている。
【0031】ユニット制御部37の上方には、入金され
た紙幣Pをその表裏を取り揃えた状態で入金集積部38
に一時的に集積する入金一時集積装置39が設けられて
いる。更に、入金集積部38と紙幣収容室32との間に
は、出金時に顧客に支払う紙幣Pを出金集積部40に一
時的に集積した後、紙幣収容室32に放出する出金一時
集積装置41が設けられている。
【0032】一方、下部ユニット31内の前後方向中央
部には、接客面方向(図中左方向)から順に第1の金庫
50、第2の金庫51、第3の金庫52が配置されてい
る。これらの金庫の内、第1の金庫50および第2の金
庫51は一万円紙幣を収納する万円庫として使用され、
残りの第3の金庫52は千円紙幣を収納する千円庫とし
て使用される。
【0033】第1、第2、第3の金庫50、51、52
は、それぞれ上端部に紙幣取り込み機構53と紙幣取り
出し機構54とを備えて構成され、顧客の入金した紙弊
Pを収納するとともに、出金時に紙幣を取り出して顧客
に支払うリサクル庫として機能する。
【0034】下部ユニット31内の背面方向(図中右方
向)の下部には、3つの収納型金庫60、61、62が
上下方向に積層された状態で配設されている。これらの
収納型金庫60、61、62はカセット化されて金庫カ
セット63を構成しており、筐体2から一体的に取り出
し可能となっている。
【0035】金庫カセット63の上段の金庫60は入金
時の五千円紙幣および破損券を収納する五千円庫/破損
庫を、中段の金庫61は顧客の取り忘れた紙幣を保管す
る取り忘れ保管庫を、金庫62は出金および入金時のリ
ジェクト紙幣(排除紙幣)を収納するリジェクト庫を構
成している。
【0036】また、金庫カセット63の上方には、上部
ユニット32にもおよぶ状態で補助金庫65が設けられ
ている。補助金庫65は、リサイクル紙幣の補充に使用
する紙幣を収納した装填庫、および算当処理時に第1、
第2、第3の金庫50、51、52の紙幣Pを一時的に
回収して収納する移換庫として利用される。
【0037】第1ないし第3の金庫50、51、52、
金庫カセット63、および補助金庫65は、この発明に
おける第1の収納部として機能する。紙幣収容部32
と、第1ないし第3の金庫50、51、52、金庫カセ
ット63、および補助金庫65との間には、複数の紙幣
搬送路R1〜R19が形成されているとともに、装置本
体内には、紙幣搬送路を通して紙幣を搬送する搬送機構
が設けられている。搬送機構は、紙幣搬送路R1〜R1
9に沿って配設された多数の搬送ベルト、搬送ローラ等
を備えている。また、搬送機構は、下部ユニット31内
の接客面方向(図中左方向)に設けられた駆動源として
のモータM、およびこのモータMの駆動力を搬送ベル
ト、搬送ローラ等の被駆動部に伝達する駆動力伝達系8
6とを備えている。
【0038】紙幣搬送路R1〜R19には、紙幣Pの搬
送方向を振り分ける多数のゲート70が設けられてい
る。紙幣収容部32、入金集積部38、出金集積部4
0、および紙幣搬送路R1〜R19の各部には、紙幣の
有無および紙幣の通過やジャムを検出する検出器として
の多数の光学的なセンサ71が設けられている。センサ
71の内、紙幣搬送路R1〜R19に設けられた各セン
サは、図5に示すように、搬送路に対向して、あるいは
搬送路内に僅かに突出として設けられた検出部として機
能する受光部88aと、搬送路を間に挟んで受光部88
aに対して設けられ受光部88aに向かって検出光を出
射する発光部88bと、を有している。
【0039】一方、図6に示すように、紙幣入出金ユニ
ット14はユニット全体の動作を制御する前述したユニ
ット制御部37を備え、このユニット制御部37はAT
M1全体の動作を制御する主制御部11に接続されてい
る。ユニット主制御部37には、紙幣鑑査装置36、お
よびユニット副制御部90が接続されている。
【0040】また、ユニット副制御部90には、取出し
装置34、85を選択的に駆動する駆動モータ91およ
び搬送機構の搬送モータM、がそれぞれモータドライバ
92、93を介して接続されているとともに、ゲード7
0を切換えるソレノイド94がソレノイドドライバ95
を介して接続されている。更に、ユニット副制御部90
には、センサ71、および紙幣入出金ユニット14の動
作を制御する動作プログラム等が格納されたROM96
が接続されている。そして、ユニット副制御部90は、
ユニット主制御部37からの指令により、ROM96に
格納された動作プログラムに従ってモータドライバ9
2、93、およびソレノイドドライバ95の動作を制御
する。
【0041】次に、上述した構成を有するATMの各種
処理動作について説明する。図7および図8は、入金取
引時の紙幣の流れを示している。まず、図7に示すよう
に、紙幣Pが紙幣入出金口4から紙幣収容室32に投入
されセンサ71によって紙幣の投入が検出されると、こ
れらの紙幣Pは取出し装置34のバックアップ体35に
よって取出しローラ33に押し付けられる。この状態
で、ユニット副制御部90は、ユニット主制御部37か
らの指令に基づき、モータドライバ92を介して駆動モ
ータ91を作動させ、取出しローラ33を図7において
時計方向に回転駆動する。取出しローラ33の回転によ
り、紙幣収容室4内の紙幣Pは1枚づつ取り出され、紙
幣搬送路R1へ送られる。
【0042】また、ユニット副制御部90は、モータド
ライバ93を介して搬送モータMを作動させ、搬送機構
の搬送ローラ、搬送ベルト等を駆動するとともに、ソレ
ノイドドライバ95、ソレノイド94を介して各ゲート
70を所定のタイミングで切換える。それにより、紙幣
Pは図7に実線矢印で示すように、紙幣搬送路R1〜R
4を順次搬送され、入金一時集積装置39に導かれる。
この際、各紙幣は紙幣搬送路R2に設けられた紙幣鑑査
装置36により金種、表裏、真偽、重ね搬送、正損、破
損等が判別される。この後、入金一時集積装置39内の
紙幣は紙幣搬送路R5あるいはR6に選択的に振り分け
られて表裏を取り揃えた状態で入金集積部38に一時集
積される。
【0043】紙幣監査装置36で読み取れなかったリジ
ェクト紙幣Pは、破線矢印で示すように、紙幣搬送路R
6から出金集積部40へ導かれて集積された後、紙幣搬
送路R7を介して幣収容室32に一括して戻されるとと
もに、扉5を開放して顧客に払戻され再投入を促す。
【0044】全ての入出金紙幣Pが読み取れたときは、
表示部6へ入金額を表示する。顧客が入金金額を確認
し、正しければタッチセンサ内蔵の表示部6の[確認]
ボタンを押す。[確認]ボタンが押されると、図8中に
実線矢印で示すように、入金集積部38内の紙幣Pは一
枚ずつ取り出されて紙幣搬送路R8、R1、R2、R9
を通って順次搬送される。
【0045】そして、一万円紙幣Pおよび千円紙幣Pは
紙幣搬送路R10側に導かれ、紙幣取り込み機構53に
よって第1の金庫(万円庫)50もしくは第2の金庫
(万円庫)51、および第3の金庫(千円庫)52にそ
れぞれ収容される。
【0046】また、五千円紙幣Pおよび破損券は、破線
矢印で示すように、紙幣搬送路R12を通して金庫カセ
ット63の上段の金庫(五千円/損券庫)60に収容さ
れる。また、リジェクト紙幣Pは、破線矢印で示すよう
に、紙幣搬送路R14を通して金庫カセット63の下段
の金庫(リジェクト庫)62に収容される。
【0047】一方、図9に示すように、出金取引時に
は、顧客が要求した金額に対応する紙幣が、第1の金庫
(万円庫)50もしくは第2の金庫(万円庫)51、お
よび第3の金庫(千円庫)52から取り出される。取り
出された紙幣は、紙幣搬送路R10、R15、R2、R
3、R4、R6を順に通って搬送され、出金一時集積装
置41に導かれ出金集積部40に一時集積される。そし
て、集積後、紙幣搬送路R7を介して紙幣収容室32に
一括して送られるとともに、扉5が開らいて顧客に支払
われる。
【0048】その際、紙幣鑑査装置36によって判別さ
れたリジェクト紙幣Pは、破線矢印で示すように、紙幣
搬送路R14を通って金庫カセット63の下段の金庫
(リジェクト庫)62に送られて収容される。
【0049】出金動作時において、一定時間経過しても
紙幣収容室32に払い出された紙幣Pが残っている場
合、「取り忘れ」と判定される。そして、扉5を閉塞
後、紙幣収容室32の紙幣Pは取り出しローラ33によ
り一枚ずつ取り込まれ、紙幣搬送路R1、R2、R9、
R11、およびR13を通って金庫カセット63の中段
の金庫(取り忘れ保管庫)61に回収される。
【0050】紙幣入出金ユニット14に紙幣ジャム等の
紙幣搬送不良が発生した場合、まず、銀行の係員は紙幣
入出金ユニット14をATM本体から引出し、紙幣搬送
路および金庫を開けて詰まった紙幣を取り除く。続い
て、係員によって紙幣入出金ユニット14がATM本体
内に再装填された後、紙幣搬送路を通してパトロール券
82が流され、紙幣搬送路内に紙幣あるいは破れた紙幣
の一部が滞留しているか否かの確認が行なわれる。
【0051】図10、11、12は、パトロール券82
の流れを示している。まず、図10に示すように、ユニ
ット副制御部90は、ユニット主制御部37からの指令
に基づき、モータドライバ92を介して駆動モータ91
を作動させ、取出し装置85の取出しローラ84を回転
駆動する。取出しローラ84の回転により、検査券収容
部80内のパトロール券82の内、最上部のパトロール
券が取り出される。また、モータドライバ93を介して
搬送モータMが駆動され、取り出されたパトロール券8
2は、搬送機構によって紙幣搬送路R6を通って出金集
積部40へ送られ、更に紙幣収容室32へ送られる。続
いて、パトロール券82は、紙幣鑑査装置36、紙幣搬
送路R2〜R4を順に通って搬送される。
【0052】図11に示すように、紙幣搬送路R4まで
搬送されたパトロール券82は、紙幣搬送路R5、R8
を通って再び紙幣搬送路R1、紙幣鑑査装置36、紙幣
搬送路R2を通過し、ゲート70によって下部ユニット
31へ振り分けられて紙幣搬送路R10を通った後、再
び上部ユニット30へ送られる。
【0053】図12に示すように、上部ユニット30に
送られたパトロール券82は、更にもう一度紙幣鑑査装
置36、紙幣搬送路R2を通過した後、紙幣搬送路R
9、R11を通って金庫カセット63のリジェクト庫6
2に搬送されて収納される。
【0054】上記のように紙幣搬送路を通してパトロー
ル券82を搬送する際、紙幣搬送路に取り残し紙幣、破
れた紙幣の一部等が滞留していない場合には、パトロー
ル券82はリジェクト庫62まで搬送されるため、紙幣
搬送路中に紙幣が残っていないことが確認される。逆
に、紙幣搬送路中に紙幣が残っている場合には、パトロ
ール券82は搬送中に紙幣が残っている位置で詰まりジ
ャムを発生する。従って、この場合には、係員によって
紙幣入出金ユニット14がATM本体から引出されると
ともに、紙幣搬送路が開かれ、ジャムしたパトロール券
82および滞留していた紙幣が取り除かれる。
【0055】パトロール券82として図4aに示すよう
な表面がヤスリ状に形成されたパトロール券を使用した
場合、図13に示すように、パトロール券82は紙幣搬
送路を通過する際、搬送機構の搬送ローラ98の表面に
接触して搬送ローラ表面を研磨する。それにより、搬送
ローラ98の表面に付着した紙粉、油脂等の汚れが除去
される。
【0056】また、パトロール券82として図4bに示
すような表面に布82cの被着されたパトロール券を使
用した場合、図5に示すように、パトロール券82は紙
幣搬送路を通過する際、紙幣搬送路内に突出したセンサ
71の受光部88a表面上を摺動し、この受光部88a
表面を拭き取る。それにより、受光部88aの表面に付
着した紙粉、油脂等の汚れが除去される。
【0057】以上のように構成された自動入出金装置に
よれば、紙幣搬送路における紙幣のジャムが発生した場
合、まず、係員よってジャム処理が行なわれた後に紙幣
搬送路を通してパトロール券82を搬送することによ
り、紙幣搬送路内に紙幣が滞留しているか否かを確認す
ることができる。同時に、パトロール券82によって搬
送ローラ表面を研磨することにより、搬送ローラ表面の
摩擦係数の低下を防止することができる。従って、紙幣
搬送路を通してパトロール券82を流すことにより、搬
送ローラ表面の摩擦係数の低下を防止でき、その結果、
搬送機構の紙幣搬送能力を長期に亘って安定して維持す
ることが可能となる。あるいは、紙幣搬送路を通してパ
トロール券82を流すことにより、センサ71の受光部
88a表面を清掃し、センサ出力の低下を防止すること
ができる。その結果、センサ71の検出能力を長期に亘
って安定して維持することができる。
【0058】また、パトロール券82に、ジャム紙幣の
確認機能に加えて搬送ローラの清掃機能、およびセンサ
の清掃機能を持たせることにより、パトロール券82の
有用性が向上するとともに、自動入出金装置の性能を長
期に亘って高く維持することができる。
【0059】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れることなく、この発明の範囲内で種々変形可能であ
る。例えば、パトロール券の基材表面に設けられた清掃
材は布に限定されることなく、綿、フェルト等の拭き取
り能力の他の高い清掃材を用いてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、搬送ローラの研磨機能あるいは検出部の清掃機能を
備えた検査券を紙幣搬送路を通して流すことにより、搬
送路における紙幣有無の確認に加えて搬送ロータ表面の
研磨処理および検出部の清掃処理をも行なうことが可能
な自動入出金装置および付帯機能を備えた検査券を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動取引装置の斜視
図。
【図2】上記自動取引装置全体の構成を概略的に示すブ
ロック図。
【図3】上記自動取引装置の紙幣入出金ユニットを示す
断面図。
【図4】図4(a)は、パトロール券の斜視図、図4
(b)は、他のパトロール券の斜視図。
【図5】センサ部分を拡大して示す断面図。
【図6】上記紙幣入出金ユニットの構成を概略的に示す
ブロック図。
【図7】上記紙幣入出金ユニットの入金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図8】上記紙幣入出金ユニットの入金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図9】上記紙幣入出金ユニットの出金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図10】上記紙幣入出金ユニット内におけるパトロー
ル券の流れを示す断面図。
【図11】上記紙幣入出金ユニット内におけるパトロー
ル券の流れを示す断面図。
【図12】上記紙幣入出金ユニット内におけるパトロー
ル券の流れを示す断面図。
【図13】上記紙幣入出金ユニットの搬送ローラを示す
側面図。
【符号の説明】
1…自動入出金装置、11…主制御部、14…紙幣入出
金ユニット、15…硬貨入出金ユニット、32…紙幣収
容部、34、85…取出し装置、36…紙幣鑑査装置、
37…ユニット制御部、50、51、52…金庫、71
…センサ、80…検査券収容部、82…パトロール券、
82a…基材、82b…砥粒、82c…布、88a…受
光部、88b…発光部、90…ユニット副制御部、98
…搬送ローラ、R1ないしR19…搬送路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者に対して紙幣の受渡しを行なう受
    渡し部と、 紙幣を収納する第1の収納部と、 上記第1の収納部と上記受渡し部との間で上記紙幣を搬
    送する複数の搬送ローラを備えた搬送機構と、 紙幣とほぼ同一の寸法を有する基材と、基材の表面に設
    けられ上記搬送ローラの表面を研磨する研磨材と、を有
    し紙幣の詰まりを検査する検査券を収納する第2の収納
    部と、 を備えたことを特徴とする自動入出金装置。
  2. 【請求項2】 利用者に対して紙幣の受渡しを行なう受
    渡し部と、 紙幣を収納する第1の収納部と、 上記第1の収納部と上記受渡し部との間で上記紙幣を搬
    送するとともに、紙幣に対向する検出部を有し紙幣の通
    過を検出する検出器を備えた搬送機構と、 紙幣とほぼ同一の寸法を有する基材と、基材の表面に設
    けられ上記検出部を清掃する清掃材と、を有し紙幣の詰
    まりを検査する検査券を収納する第2の収納部と、 を備えたことを特徴とする自動入出金装置。
  3. 【請求項3】 利用者に対して紙幣の受渡しを行なう受
    渡し部と紙幣を収納した収納部との間を延びる搬送路
    と、上記搬送路に沿って設けられた搬送ローラを有し上
    記搬送路を通して紙幣を搬送する搬送機構と、を備えた
    自動入出金装置に用いられ、上記搬送機構により上記搬
    送路を通して搬送され、上記搬送路中の紙幣の詰まりを
    検査する検査券において、 紙幣とほぼ同一の寸法を有する基材と、基材の表面に設
    けられ上記搬送路を通過する際に上記搬送ローラの表面
    を研磨する研磨材と、を備えていることを特徴とする検
    査券。
  4. 【請求項4】 上記研磨材は、上記基材の表面全体に亘
    って被着された砥粒を有していることを特徴とする請求
    項3に記載の検査券。
  5. 【請求項5】 利用者に対して紙幣の受渡しを行なう受
    渡し部と紙幣を収納した収納部との間を延びる搬送路
    と、上記搬送路に沿って設けられた搬送ローラを有し上
    記搬送路を通して紙幣を搬送する搬送機構と、を備えた
    自動入出金装置に用いられ、上記搬送機構により上記搬
    送路を通して搬送され、上記搬送路中の紙幣の詰まりを
    検査する検査券において、 紙幣とほぼ同一の寸法を有する基材と、基材の表面に設
    けられ上記搬送路を通過する際に上記検出部を清掃する
    清掃材と、を備えていることを特徴とする検査券。
  6. 【請求項6】 上記清掃材は、上記基材の表面全体に亘
    って被着された拭き取り用の繊維を有していることを特
    徴とする請求項5に記載の検査券。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059760A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Oki Electric Industry Co Ltd 紙幣処理装置及びそれに使用するパトロール券
US7917434B2 (en) 2002-08-13 2011-03-29 International Business Machines Corporation Method for planning commercial financing payment

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