JPH08305929A - 自動入出金装置およびその保守管理方法 - Google Patents

自動入出金装置およびその保守管理方法

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JPH08305929A
JPH08305929A JP10657395A JP10657395A JPH08305929A JP H08305929 A JPH08305929 A JP H08305929A JP 10657395 A JP10657395 A JP 10657395A JP 10657395 A JP10657395 A JP 10657395A JP H08305929 A JPH08305929 A JP H08305929A
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JP
Japan
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maintenance work
information
processing unit
medium processing
maintenance
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JP10657395A
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English (en)
Inventor
Takao Mori
孝夫 森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】保守作業を容易にかつ的確に行なうことが可能
な自動入出金装置およびその保守管理方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】自動取引装置の紙幣入出金ユニット14は、保
守管理情報を記憶する不揮発性メモリ83と、紙幣入出
金ユニットに対して実行される保守作業情報を入力する
入力部87と、実行された保守作業が有効であったか否
かを判別するユニット制御部37と、を備えている。ユ
ニット制御部は、紙幣入出金ユニットに生じた不具合に
対応するエラー情報、この不具合に応じて入力部により
入力された保守作業情報、および不具合に対応して実行
された保守作業内容の有効・無効情報を、保守管理情報
として上記記憶手段に書き込む書き込むとともに、入力
部から表示命令が入力された際、記憶手段に記憶されて
いる保守管理情報を数値表示部88に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金融機関等に設置さ
れ利用者に対して現金の入出金を行なう自動入出金装置
およびその保守管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金融機関等においては、利用者に
対して現金を自動的に入出金処理する自動入出金装置が
広く使用されている。この種の自動入出金装置は、紙幣
を取り扱う紙幣取扱装置、硬貨を取り扱う硬貨取扱装
置、通帳プリンタ部等を備えて構成されている。
【0003】自動入出金装置の定期的な点検あるいは修
理等の保守作業を行なった場合、その作業内容の履歴は
一般に文書によって管理されている。そして、保守作
業、故障修理等を行なう場合、作業員がどような作業を
行なうかは、作業員が実際に装置の動きを確認したり、
あるいは、過去の不具合発生状況を参考にして、作業員
の経験および知識に基づいて判断されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保守作
業の内容を文書によって管理している場合、この文書か
ら自動入出金装置個々の特性を把握するのに時間が掛か
るとともに、作業員の経験差によって把握できる内容も
大きく左右される。同様に、自動入出金装置に不具合が
発生した場合、どのような保守作業を行なうと有効であ
るかの判断も過去に作成した文書に基づいて行なう必要
があり、時間が掛かるとともに作業員の経験差によって
左右される。
【0005】従って、従来、自動入出金装置の保守作業
は時間が掛かるとともに、作業員の経験、知識の程度に
よって作業内容が不均一になるという問題がある。この
発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、点
検および修理等の保守作業を容易にかつ的確に行なうこ
とのできる自動入出金装置およびその保守管理方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明の自動入出金装置は、取引
媒体を処理する媒体処理ユニットと、上記媒体処理ユニ
ットの保守管理情報を記憶する記憶手段と、上記媒体処
理ユニットに対して実行される保守作業情報を入力する
入力手段と、上記媒体処理ユニットに対して実行された
保守作業が有効か否かを判別する判別手段と、上記媒体
処理ユニットに生じた不具合に対応するエラー情報、上
記不具合に応じて上記入力手段により入力された保守作
業情報、および上記不具合に対応して実行された保守作
業内容の有効・無効情報を、保守管理情報として上記記
憶手段に書き込む書き込み手段と、上記記憶手段に記憶
された上記保守管理情報および上記入力手段により入力
された保守作業情報を選択的に表示する表示手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2ないし請求項4に係るこの
発明の自動入出金装置は、取引媒体を処理する媒体処理
ユニットと、上記媒体処理ユニットの保守管理情報を記
憶する記憶手段と、上記媒体処理ユニットに対して実行
される保守作業情報を入力する入力手段と、上記媒体処
理ユニットに対して実行された保守作業が有効か否かを
判別する判別手段と、上記媒体処理ユニットに生じた不
具合に対応するエラー情報、上記不具合に応じて上記入
力手段により入力された保守作業情報、および上記不具
合に対応して実行された保守作業内容の有効・無効情報
を、保守管理情報として上記記憶手段に書き込む書き込
み手段と、上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報
および上記入力手段により入力された保守作業情報を選
択的に表示する表示手段と、上記記憶手段に記憶された
上記保守管理情報に基づいて、上記媒体処理ユニットに
生じた不具合に適した保守作業情報を検索し、上記表示
手段に表示する検索手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0008】そして、請求項3に係るこの発明の自動入
出金装置によれば、上記記憶手段は上記媒体処理ユニッ
トに設けられ、また、請求項4に係るこの発明の自動入
出金装置によれば、上記記憶手段は装置本体に設けられ
ている。
【0009】更に、請求項5に係るこの発明の保守管理
方法は、自動入出金装置の媒体処理ユニットに対して実
行される保守作業の内容を示す保守作業情報を記憶手段
に記憶し、上記媒体処理ユニットに対して上記保守作業
が実行された後に、実行された上記保守作業が上記媒体
処理ユニットに生じた不具合に対して有効であったか否
かを判別し、上記判別結果を有効・無効情報として上記
不具合に対応するエラー情報とともに上記記憶手段に記
憶し、上記記憶手段に記憶された上記保守作業情報、有
効・無効情報、およびエラー情報を、上記媒体処理ユニ
ットの保守管理情報として表示手段に選択的に表示し、
上記媒体処理ユニットに不具合が生じた際、上記記憶手
段に記憶されている上記保守管理情報から上記不具合に
適した保守作業情報を検索し、検索した保守作業情報を
上記表示手段に表示する、ことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記のように構成された請求項1に係るこの発
明の自動入出金装置いよれば、媒体処理ユニットに対し
て保守作業を実行する場合、まず、実行する保守作業の
内容を示す保守作業情報を上記入力手段によって入力す
ると、この保守作業情報は上記書き込み手段により上記
記憶手段に書き込まれる。続いて、上記保守作業を実行
した後、実行された保守作業が上記媒体処理ユニットに
生じた不具合に対して有効であったか否かが判別手段に
よって判別され、その判別結果は、上記不具合に対応す
るエラー情報とともに、上記書き込み手段によって上記
記憶手段に書き込まれる。
【0011】また、上記記憶手段に書き込まれた上記保
守作業情報、有効・無効情報、およびエラー情報は、上
記媒体処理ユニットの保守管理情報として上記表示手段
に選択的に表示される。
【0012】請求項2ないし4に係るこの発明の自動入
出金装置によれば、更に、上記媒体処理ユニットに不具
合が生じた際、上記検索手段によって上記記憶手段に記
憶されている上記保守管理情報から上記不具合に適した
保守作業情報が検索され、この検索された保守作業情報
は上記表示手段に表示される。
【0013】請求項5に係るこの発明の保守管理方法に
よれば、自動入出金装置の媒体処理ユニットに対して実
行される保守作業の内容を示す保守作業情報、実行され
た上記保守作業が上記媒体処理ユニットに生じた不具合
に対して有効であったか否かを示す有効・無効情報、お
よび上記不具合に対応するエラー情報が、上記媒体処理
ユニットの保守管理情報として記憶手段に記憶される。
そして、作業員が要求する場合には、上記記憶手段に記
憶された上記保守管理情報を、上記媒体処理ユニットの
履歴として表示手段に表示する。また、上記媒体処理ユ
ニットに不具合が生じた際には、上記記憶手段に記憶さ
れている保守管理情報から上記不具合に適した有効な保
守作業情報を検索し、検索した保守作業情報を上記表示
手段に表示する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の一実施
例について詳細に説明する。図1および図2に示すよう
に、この発明に係る自動入出金装置としての自動取引装
置(以下ATMと称する)1は装置本体としてのほぼ矩
形箱状の筐体2を備え、筺体2の前面には利用者に対面
する略L字形状の操作部3が形成されている。
【0015】操作部3の水平面には、預金、振替、振込
すべき紙幣Pあるいは出金される紙幣Pを、多数枚一括
して投入あるいは取り出しが可能な紙幣入出金口4が設
けられ、この紙幣入出金口4には開閉自在な扉5が設け
られている。
【0016】また、操作部3の水平面には、タッチセン
サ内蔵のカラーCRTからなる表示部6が設けられてい
る。表示部6は、操作手順、その他の情報をイラスト、
文字あるいは文言によってCRT画面に表示し、利用者
を誘導するとともに、その表示によって暗証番号、金
額、口座番号、取引の承認、確認あるいは取り消しなど
に応じたキーを表示する。そして、表示されたキーが押
圧されると、タッチセンサ(図示しない)がそれを検知
し、後述する主制御部11へ対応する信号を出力する、
いわゆるキー入力操作が行われる。
【0017】また、操作部3の垂直面には、暗証番号お
よび口座番号が記録されているカードAを挿入するため
のカード挿入口7、通帳Bを挿入するための通帳挿入口
8、硬貨Cを投入する硬貨入出金口9などが設けられて
いる。なお、紙幣P、カードA、通帳B、硬貨Cは、A
TMが処理する取扱媒体を構成している。
【0018】筺体2内には、図2に示すように、ATM
全体の動作を制御する主制御部11、カード挿入口7か
ら挿入されたカードAを受け入れてカードA上の磁気ス
トライプ部から暗証番号、口座番号などの口座情報を読
み取る磁気カードリーダ部12、挿入口8から挿入され
た通帳Bの磁気ストライプから情報を読み取るとともに
通帳Bおよび図示しないジャーナル用紙に取引内容を記
録する通帳プリンタ部13が設けられている。
【0019】また、筐体2内には、紙幣入出金口4に挿
入された紙弊Pを受け入れるとともに、指定された金額
の紙弊Pを入出金口4に払い出す紙幣入出金ユニット1
4、硬貨挿入出金口9に投入された硬貨Cを受け入れる
とともに指定された金額の硬貨C硬貨入出金口9に払い
出す硬貨入出金ユニット15、表示部6によって構成さ
れる接客ユニット16、係員用操作部としての内部モニ
タ18が設けられている。これらの磁気カードリード部
12、通帳プリンタ部13、紙幣入出金ユニット14、
硬貨入出金ユニット15は、それぞれこの発明における
媒体処理ユニットを構成している。
【0020】更に、筐体2内には、振り込み取引に必要
な金融機関の情報たとえば銀行、支店名が50音順に記
録されたデータファイルとしてのフロッピーディスク1
9aを駆動するディスクドライブ19、主制御部11と
図示しないホストコンピュータとの間のデータ伝送を制
御する伝送制御部20、および電源部21が設けられて
いる。
【0021】主制御部11は、ATM1の外部に設けら
れた係員用のリモートモニタ22に接続されている。そ
して、内部モニタ18およびリモートモニタ22によ
り、ATM1の有り高検知、金庫の交換、ジャーナルの
補充等の処理が指示されるようになっている。
【0022】次に、図3を参照して紙幣入出金ユニット
14の構成について詳細に説明する。この紙幣入出金ユ
ニット14は、大別して上部ユニット30と下部ユニッ
ト31とで構成されている。
【0023】まず、上部ユニット30の構成について説
明する。上部ユニット30の接客面方向(図中左方向)
上部には、紙幣入出金口4が設けられている。また、紙
幣入出金口4の下方には、紙幣Pを多数枚一括して収容
可能な紙幣収容室32が形成されている。紙幣収容室3
2の前方下方には、紙幣収容室32内の紙幣Pを取出し
ローラ33によって順次一枚ずつ取り出す取り出し装置
34が設けられている。紙幣収容室32の一壁面は、他
壁面に対して接離する方向に移動可能なバックアップ体
35によって構成され、紙幣収容室32の容量を可変で
きるようになっている。また、このバックアップ体35
は、紙幣取り込み時に、紙幣収容室32に投入された紙
幣Pを取り出しローラ33側に付勢する。
【0024】上部ユニット30の接客面方向(図中左方
向)下部には、紙幣Pの券種、真偽、重ね搬送、正損、
表裏、破損等の判別を行う監査手段としての紙幣監査装
置36が設けられているとともに、この紙幣監査装置の
後ろ側、すなわち上部ユニット30の前後方向中央部に
はユニット制御部37が設けられている。
【0025】ユニット制御部37の上方には、入金され
た紙幣Pをその表裏を取り揃えた状態で入金集積部38
に一時的に集積する入金一時集積装置39が設けられて
いる。更に、入金一時集積部39と紙幣収容室32との
間には、出金時に顧客に支払う紙幣Pを出金集積部40
に一時的に集積した後、紙幣収容室32に放出する出金
一時集積装置41が設けられている。
【0026】一方、下部ユニット31内の前後方向中央
部には、接客面方向(図中左方向)から順に第1の金庫
50、第2の金庫51、第3の金庫52が配置されてい
る。これらの金庫の内、第1の金庫50および第2の金
庫51は一万円紙幣を収納する万円庫として使用され、
残りの第3の金庫52は千円紙幣を収納する千円庫とし
て使用される。
【0027】第1、第2、第3の金庫50、51、52
は、それぞれ上端部に紙幣取り込み機構53と紙幣取り
出し機構54とを備えて構成され、顧客の入金した紙弊
Pを収納するとともに、出金時に紙幣を取り出して顧客
に支払うリサクル庫として機能する。
【0028】また、下部ユニット31内の接客面方向
(図中左方向)には、駆動源としてのモータMおよびこ
のモータMの駆動力を搬送ベルト、ローラ等の被駆動部
に伝達する駆動力伝達系が設けられている。下部ユニッ
ト31内の背面方向(図中右方向)の下部には、3つの
収納型金庫60、61、62が上下方向に積層された状
態で配設されている。これらの収納型金庫60、61、
62はカセット化されて金庫カセット63を構成してお
り、筐体2から一体的に取り出し可能となっている。
【0029】金庫カセット63の上段の金庫60は入金
時の五千円紙幣および破損券を収納する五千円庫/破損
庫を、中段の金庫61は顧客の取り忘れた紙幣を保管す
る取り忘れ保管庫を、金庫62は出金および入金時のリ
ジェクト紙幣(排除紙幣)を収納するリジェクト庫を構
成している。
【0030】また、金庫カセット63の上方には、上部
ユニット32にもおよぶ状態で補助金庫65が設けられ
ている。補助金庫65は、リサイクル紙幣の補充に使用
する紙幣を収納した装填庫、および算当処理時に第1、
第2、第3の金庫50、51、52の紙幣Pを一時的に
回収して収納する移換庫として利用される。
【0031】また、上部ユニット30および下部ユニッ
ト31内には、モータMによって駆動される複数の搬送
ベルトやローラ等が配設され複数の紙幣搬送路R1〜R
19を形成しているとともに、紙幣Pの搬送方向を振り
分ける振り分け手段としての多数のゲート70および紙
幣の通過やジャムを検知する検出手段としての多数の光
学的なセンサ71が配設されている。
【0032】一方、図4に示すように、紙幣入出金ユニ
ット14はユニット全体の動作を制御する前述したユニ
ット制御部37を備え、このユニット制御部37はAT
M1全体の動作を制御する主制御部11に接続されてい
る。ユニット制御部37にはモータM、ゲート70等の
機構部を駆動する機構駆動部80、紙幣鑑査装置36、
センサ71、紙幣入出金ユニットの動作プログラム等が
格納されたROM82、紙幣入出金ユニットの保守作業
情報を保持する記憶手段としての電気的に書き込み可能
な不揮発性メモリ83が接続されている。なお、ユニッ
ト制御部37は、この発明における判別手段、書き込み
手段、および検索手段として機能する。
【0033】また、入出金ユニット14の後面には、A
TM1の外部から操作可能な第1および第2のロータリ
スイッチ84、85、プッシュスイッチ86を有する入
力部87と、7セグメントLEDからなる数値表示部8
8とが設けられ、これらはユニット制御部37に接続さ
れている。
【0034】第1および第2のロータリスイッチ84、
85、およびプッシュスイッチ86は、図5に示すよう
な保守作業の内容を示す作業コードとしての数値および
種々の命令コードを入力する入力手段として用いられ、
入力された数値は表示手段としての数値表示部88に表
示される。
【0035】次に、上述した構成を有するATMの各種
処理動作について説明する。図6および図7は、入金取
引時の紙幣の流れを示している。まず、図6に示すよう
に、紙幣Pが紙幣入出金口4から紙幣収容室32に投入
されると、これらの紙幣Pは実線矢印で示すように、紙
幣搬送路R1〜R4を順次搬送され、入金一時集積装置
39に導かれる。この際、各紙幣は紙幣搬送路R2に設
けられた紙幣鑑査装置36により金種、表裏、真偽、重
ね搬送、正損、破損等が判別される。この後、入金一時
集積装置39内の紙幣は紙幣搬送路R5あるいはR6に
選択的に振り分けられて表裏を取り揃えた状態で入金一
時集積部38に一時集積される。
【0036】紙幣監査装置36で読み取れなかったリジ
ェクト紙幣Pは、破線矢印で示すように、紙幣搬送路R
6から出金一時集積部40へ導かれて集積された後、紙
幣搬送路R7を介して幣収容室32に一括して戻される
とともに、扉5を開放して顧客に払戻され再投入を促
す。
【0037】全ての入出金紙幣Pが読み取れたときは、
表示部6へ入金額を表示する。顧客が入金金額を確認
し、正しければタッチセンサ内蔵の表示部6の[確認]
ボタンを押す。[確認]ボタンが押されると、図7中に
実線矢印で示すように、入金一時集積部38内の紙幣P
は一枚ずつ取り出されて紙幣搬送路R8、R1、R2、
R9を通って順次搬送される。
【0038】そして、一万円紙幣Pおよび千円紙幣Pは
紙幣搬送路R10側に導かれ、紙幣取り込み機構53に
よって第1の金庫(万円庫)50もしくは第2の金庫
(万円庫)51、および第3の金庫(千円庫)52にそ
れぞれ収容される。
【0039】また、五千円紙幣Pおよび破損券は、破線
矢印で示すように、紙幣搬送路R12を通して金庫カセ
ット63の上段の金庫(五千円/損券庫)60に収容さ
れる。また、リジェクト紙幣Pは、破線矢印で示すよう
に、紙幣搬送路R14を通して金庫カセット63の下段
の金庫(リジェクト庫)62に収容される。
【0040】一方、図8に示すように、出金取引時に
は、顧客が要求した金額に対応する紙幣が、第1の金庫
(万円庫)50もしくは第2の金庫(万円庫)51、お
よび第3の金庫(千円庫)52から取り出される。取り
出された紙幣は、紙幣搬送路R10、R15、R2、R
3、R4、R6を順に通って搬送され、出金一時集積装
置41に導かれ出金一時集積部40に一時集積される。
そして、集積後、紙幣搬送路R7を介して紙幣収容室3
2に一括して送られるとともに、扉5が開らいて顧客に
支払われる。
【0041】その際、紙幣鑑査装置36によって判別さ
れたリジェクト紙幣Pは、破線矢印で示すように、紙幣
搬送路R14を通って金庫カセット63の下段の金庫
(リジェクト庫)62に送られて収容される。
【0042】出金動作時において、一定時間経過しても
紙幣収容室32に払い出された紙幣Pが残っている場
合、「取り忘れ」と判定される。そして、扉5を閉塞
後、紙幣収容室32の紙幣Pは取り出しローラ33によ
り一枚ずつ取り込まれ、紙幣搬送路R1、R2、R9、
R11、およびR13を通って金庫カセット63の中段
の金庫(取り忘れ保管庫)61に回収される。
【0043】次に、ATM1の紙幣入出金ユニット14
に故障等の不具合が発生した場合の保守作業について、
図9を参照して説明する。紙幣入出金ユニット14に何
等かの不具合、例えば、紙幣搬送不良等の故障が発生す
ると、ユニット制御部37はその不具合に対応するエラ
ーコードを数値表示部88に表示する。これに応じて、
作業員は紙幣搬送不良を解消するための適当な保守作業
を選択し、図5に示す作業分類表を参照して、選択した
保守作業に対応する作業コードを確認する。
【0044】続いて、作業員は第1および第2のロータ
リスイッチ84、85を上記確認した作業コードの値に
設定した後、プッシュスイッチ86を押下する。する
と、ユニット制御部37は第1および第2のロータリス
イッチ84、85で設定された数値を読み取り、保守作
業管理データとして判断するとともに、読み取った数値
を数値表示部88に表示する。更に、ユニット制御部3
7は、上記エラーコードおよび読み取った作業コードを
不揮発性メモリ83に書き込み記憶する。
【0045】その後、作業員によって上記選択された内
容の保守作業が実際に実行される。そして、保守作業が
終了した後にATM1が再び作動されると、ユニット制
御部37は以後に行なわれた正常取引回数Nをカウント
とし、カウント値が所定の値A以上となった場合には、
直前に行なわれた保守作業が有効であったことを判断し
て有効情報を不揮発性メモリ83に書き込む。逆に、カ
ウント値が所定値に達するまでに再度同一の不具合が発
生した場合には、ユニット制御部37は直前に行なわれ
た保守作業が不適切であったことを判断して無効情報を
不揮発性メモリ83に書き込む。
【0046】上述した動作を繰り返すことにより、各保
守作業を実行する毎に、エラーコード、実行した作業内
容に対応する作業コード、およびその作業内容が有効で
あったか否かを示す有効・無効情報が保守管理情報とし
て順次不揮発性メモリ83に記憶される。
【0047】そして、次に点検、修理等の何等かの保守
作業を実施する場合、不揮発性メモリ83に記憶された
保守管理情報を読み出すことにより、作業員はATM1
の紙幣入出金ユニット14に対して以前にどのような保
守作業が行われているかの履歴を知ることができる。
【0048】つまり、保守作業の履歴を調べる場合、ま
ず、第1および第2のロータリスイッチ84、85を、
過去の保守作業内容を表示させるための表示命令コード
の値に設定し、プッシュボタン86を押下する。する
と、ユニット制御部37は第1および第2のロータリス
イッチ84、85によって設定された数値を読み取り、
表示命令コードであることを判断し、過去に実施された
保守作業内容に対応する作業コードを順次数値表示部8
8に表示する。そして、作業員は、数値表示部88に表
示された作業コードを図5に示す作業分類表と照合する
ことにより、過去に実施された保守作業内容を確認する
ことができる。
【0049】また、紙幣入出金ユニット14の不具合が
発生した場合、不揮発性メモリ83に記憶された保守管
理情報に基づいて最も有効な保守作業を検索および表示
することができる。
【0050】この場合、まず、第1および第2のロータ
リスイッチ84、85を、有効な保守作業を検索するた
めの検索命令コードの値に設定し、プッシュボタン86
を押下する。すると、ユニット制御部37は検索命令コ
ードが入力されたことを判別し、不揮発性メモリ83に
記憶されているエラーコード、実行された保守作業の作
業コード、および有効・無効情報から、発生した不具合
に有効な保守作業コードを検索し、有効な保守作業コー
ドがある場合にはこれを表示部88に表示する。そし
て、作業員は表示された保守作業コードを作業分類表と
照合することにより、有効な保守作業内容を容易に知る
ことができる。
【0051】なお、ATM1の使用状況、使用期間等に
よって有効な保守作業が変動する場合もあるため、検索
された保守作業内容に従って作業を実行した後に不具合
が解消されない場合には、ユニット制御部37はこの保
守作業は無効であることを判断して不揮発性メモリ83
の保守管理情報を書き換える。
【0052】以上のように構成されたATMによれば、
紙幣入出金ユニット14の各保守作業を実行する毎に、
エラーコード、実行した作業内容に対応する作業コー
ド、およびその作業内容が有効であったか否かを示す有
効・無効情報を保守管理情報として不揮発性メモリ83
に記憶される。そのため、記憶された作業コードを数値
表示部88に表示することにより、作業員は、紙幣入出
金ユニット14について過去に実行された保守作業内容
を容易に確認することができ、紙幣入出金ユニット14
の特性を容易に認識することができる。
【0053】また、紙幣入出金ユニット14に不具合が
発生した場合には、不揮発性メモリ83に記憶された保
守管理情報に基づいて有効な保守作業内容を容易に検索
することができ、その結果、作業員の経験差等に影響さ
れることなく常に適切な保守作業を実施することが可能
となる。
【0054】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れることなく、この発明の範囲内で種々変形可能であ
る。例えば、上記実施例においては、媒体処理ユニット
として紙幣入出金ユニット14に本発明を適用して説明
したが、磁気カードリード部12、通帳プリンタ部1
3、硬貨入出金ユニット15等の他の媒体処理ユニット
についても、上記実施例と同様に本発明を適用すること
により、これらユニットの保守管理を容易に行なうこと
が可能となる。
【0055】入力手段はロータリスイッチに限定される
ことなく、テンキー等の他の種々のものを使用してもよ
く、同様に、表示手段としてLEDに代えて液晶ディス
プレイ等の任意の表示手段を使用することができる。ま
た、表示手段には、作業コードに加えて、エラーコー
ド、有効・無効情報を表示するようにしてもよい。更
に、入力手段および表示手段を直接媒体処理ユニットに
設けることなく、ATMの主制御部を介してユニット制
御部に接続されている内部モニタ18等を利用するよう
にしてもよい。
【0056】記憶手段は不揮発性メモリに限定されるこ
とく、フロッピディスクドライブ等の他の記憶手段を用
いてもよい。また、上記実施例においては、記憶手段と
しての不揮発性メモリを紙幣入出金ユニット14に設け
ユニット制御部37に接続して用いる構成としたが、記
憶手段をATM本体に設け主制御部11に接続して保守
作業情報を保持管理するようにしてもよい。
【0057】この場合、例えば、図2に示すディスクド
ライブ19およびフロッピディスク19a、あるいは図
示しないハードディスクドライブを記憶手段として使用
し、主制御部11によって紙幣入出金ユニット14の保
守作業情報を保持管理することもできる。一般に、記録
媒体としてのフロッピディスクやハードディスクは、不
揮発性メモリに比較して記憶容量が多く、これらの記憶
媒体を使用した場合には不揮発性メモリを用いる場合よ
りも多くの保守作業情報を保守管理することが可能とな
る。従って、紙幣入出金ユニット14に加えて、硬貨入
出金ユニット15、通帳プリンタ部13等の他の媒体処
理ユニットの保守作業情報を1つのフロッピディスクや
ハードディスクによって保持管理することもできる。
【0058】また、この場合、フロッピーディスク19
a、ハードディスへの情報の書き込みは、主制御部11
に接続されている内部モニタ18を用いて行なうことが
できる。あるいは、前述した紙幣入出金ユニット14に
設けられた第1および第2のロータリスイッチとプッシ
ュスイッチとを用いて入力した保持作業情報をユニット
制御部37を介して主制御部11に伝送し、主制御部1
1の処理によってフロップディスク19aあるいはハー
ドディスクに記憶保持するようしてもよい。更に、この
場合、主制御部11によって保守作業内容の有効・無効
の判断、並びにエラーコードおよび有効情報の管理を行
なうことができるとともに、内部モニタ18を利用して
作業員に対する保守作業履歴の表示や、有効作業情報の
指示等を行なうことも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、実行された保守作業内容およびその有効・無効情報
を保守管理情報として記憶手段に保持することにより、
点検および修理等の保守作業を容易にかつ的確に行なう
ことが可能な自動入出金装置およびその保守管理方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動取引装置の斜視
図。
【図2】上記自動取引装置全体の構成を概略的に示すブ
ロック図。
【図3】上記自動取引装置の紙幣入出金ユニットを示す
断面図。
【図4】上記紙幣入出金ユニットの構成を概略的に示す
ブロック図。
【図5】上記紙幣入出金ユニットの保守作業に用いられ
る作業分類表の一例を示す図。
【図6】上記紙幣入出金ユニットの入金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図7】上記紙幣入出金ユニットの入金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図8】上記紙幣入出金ユニットの出金処理時における
紙幣の流れを示す断面図。
【図9】上記紙幣入出金ユニットの保守作業時の動作を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1…自動取引装置、11…主制御部、14…紙幣入出金
ユニット、15…硬貨入出金ユニット、37…ユニット
制御部、83…不揮発性メモリ、84…第1のロータリ
スイッチ、85…第2のロータリスイッチ、86…プッ
シュスイッチ、88…数値表示部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取引媒体を処理する媒体処理ユニット
    と、 上記媒体処理ユニットの保守管理情報を記憶する記憶手
    段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行される保守作業情報
    を入力する入力手段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行された保守作業が有
    効か否かを判別する判別手段と、 上記媒体処理ユニットに生じた不具合に対応するエラー
    情報、上記不具合に応じて上記入力手段により入力され
    た保守作業情報、および上記不具合に対応して実行され
    た保守作業内容の有効・無効情報を、保守管理情報とし
    て上記記憶手段に書き込む書き込み手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報および上記
    入力手段により入力された保守作業情報を選択的に表示
    する表示手段と、 を備えたことを特徴とする自動入出金装置。
  2. 【請求項2】 取引媒体を処理する媒体処理ユニット
    と、 上記媒体処理ユニットの保守管理情報を記憶する記憶手
    段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行される保守作業情報
    を入力する入力手段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行された保守作業が有
    効か否かを判別する判別手段と、 上記媒体処理ユニットに生じた不具合に対応するエラー
    情報、上記不具合に応じて上記入力手段により入力され
    た保守作業情報、および上記不具合に対応して実行され
    た保守作業内容の有効・無効情報を、保守管理情報とし
    て上記記憶手段に書き込む書き込み手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報および上記
    入力手段により入力された保守作業情報を選択的に表示
    する表示手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報に基づい
    て、上記媒体処理ユニットに生じた不具合に適した保守
    作業情報を検索し、上記表示手段に表示する検索手段
    と、 を備えたことを特徴とする自動入出金装置。
  3. 【請求項3】 装置本体と、 上記装置本体内に設けられ取引媒体を処理する媒体処理
    ユニットと、を備え、 上記媒体処理ユニットは、 上記媒体処理ユニットの保守管理情報を記憶する記憶手
    段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行される保守作業情報
    を入力する入力手段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行された保守作業が有
    効か否かを判別する判別手段と、 上記媒体処理ユニットに生じた不具合に対応するエラー
    情報、上記不具合に応じて上記入力手段により入力され
    た保守作業情報、および上記不具合に対応して実行され
    た保守作業内容の有効・無効情報を、保守管理情報とし
    て上記記憶手段に書き込む書き込み手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報および上記
    入力手段により入力された保守作業情報を選択的に表示
    する表示手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報に基づい
    て、上記媒体処理ユニットに生じた不具合に適した保守
    作業情報を検索し、上記表示手段に表示する検索手段
    と、 を備えていることを特徴とする自動入出金装置。
  4. 【請求項4】 装置本体と、 上記装置本体内に設けられそれぞれ異なる取引媒体を処
    理する複数の媒体処理ユニットと、 上記装置本体に設けられ、上記複数の媒体処理ユニット
    の動作を制御する制御手段と、 上記装置本体に設けられ、上記媒体処理ユニットの保守
    管理情報を記憶する記憶手段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行される保守作業情報
    を入力する入力手段と、 上記媒体処理ユニットに対して実行された保守作業が有
    効か否かを判別する判別手段と、 上記媒体処理ユニットに生じた不具合に対応するエラー
    情報、上記不具合に応じて上記入力手段により入力され
    た保守作業情報、および上記不具合に対応して実行され
    た保守作業内容の有効・無効情報を、保守管理情報とし
    て上記記憶手段に書き込む書き込み手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報および上記
    入力手段により入力された保守作業情報を選択的に表示
    する表示手段と、 上記記憶手段に記憶された上記保守管理情報に基づい
    て、上記媒体処理ユニットに生じた不具合に適した保守
    作業情報を検索し、上記表示手段に表示する検索手段
    と、 を備えていることを特徴とする自動入出金装置。
  5. 【請求項5】 媒体処理ユニットを有する自動入出金装
    置の保守管理方法において、 上記媒体処理ユニットに対して実行される保守作業の内
    容を示す保守作業情報を記憶手段に記憶し、 上記媒体処理ユニットに対して上記保守作業が実行され
    た後に、実行された上記保守作業が上記媒体処理ユニッ
    トに生じた不具合に対して有効であったか否かを判別
    し、 上記判別結果を有効・無効情報として上記不具合に対応
    するエラー情報とともに上記記憶手段に記憶し、 上記記憶手段に記憶された上記保守作業情報、有効・無
    効情報、およびエラー情報を、上記媒体処理ユニットの
    保守管理情報として表示手段に選択的に表示し、 上記媒体処理ユニットに不具合が生じた際、上記記憶手
    段に記憶されている上記保守管理情報から上記不具合に
    適した保守作業情報を検索し、検索した保守作業情報を
    上記表示手段に表示する、 ことを特徴とする自動入出金装置の保守管理方法。
JP10657395A 1995-04-28 1995-04-28 自動入出金装置およびその保守管理方法 Pending JPH08305929A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006099159A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Oki Electric Ind Co Ltd 現金自動入出金機
JP2010215298A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 鑑別装置、紙葉類取扱装置、現金自動取引装置及び異常検出方法
WO2012131876A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 グローリー株式会社 貨幣処理装置及び貨幣処理システム

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