JPH08339115A - 現像剤供給容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器本体を回転させて収容された現像剤を搬
送手段により容器本体の周面に設けられた放出口に搬送
する現像剤供給容器において、多くの現像剤を収容でき
るようにすると共に、この現像剤供給容器を画像形成装
置内にセットした場合に、有効に利用されない無駄なス
ペースが生じるということがないようにする。 【構成】 現像剤を収容した容器本体１１の周面に現像
剤を放出する放出口１２を設けると共に、この容器本体
の回転に伴って容器本体内における現像剤を上記放出口
に搬送する搬送手段１３を設けた現像剤供給容器におい
て、上記の放出口を容器本体の中間部分に設け、現像剤
を搬送する搬送手段をこの放出口の両側に設けるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複写機，プリンタ
ー，ファクシミリ等の画像形成装置において、現像を行
なう現像装置に現像剤を供給するのに用いる現像剤供給
容器に係り、特に、現像剤を収容した容器本体の周面に
現像剤を放出する放出口が設けられると共に、この容器
本体の回転に伴って容器本体内における現像剤を上記放
出口に搬送する搬送手段が設けられた現像剤供給容器に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、複写機，プリンター，ファク
シミリ等の画像形成装置において、現像を行なう現像装
置に現像剤を供給するにあたっては、現像剤を様々な現
像剤供給容器に収容させるようにしていた。

【０００３】ここで、このような現像剤供給容器の一つ
として、特開昭５３−１４６６３９号公報等において、
図１に示すように、現像剤を筒状の容器本体１ａ内に収
容させ、この容器本体１ａの一端側の周面に現像剤を放
出する放出口１ｂを設けると共に、この容器本体１ａの
回転に伴って、容器本体１ａ内における現像剤を上記の
放出口１ｂに搬送させる螺旋溝等の搬送手段１ｃを設け
た現像剤供給容器１が開示されている。

【０００４】そして、このような現像剤供給容器１から
現像剤を現像装置に供給するにあたっては、上記の容器
本体１ａを回転させ、この容器本体１ａに設けられた螺
旋溝等の搬送手段１ｃにより、容器本体１ａ内における
現像剤をこの容器本体１ａの一端側に設けられた放出口
１ｂに導き、この放出口１ｂから現像剤を現像装置に供
給するようにしていた。

【０００５】しかし、このように現像剤を放出する放出
口１ｂを容器本体１ａの一端側に設けた現像剤供給容器
１を、図２に示すように複写機やプリンター等の画像形
成装置２内にセットした場合、この画像形成装置２内に
有効に利用されない無駄なスペースが生じ、また多くの
現像剤を容器本体１ａ内に収容させることができない等
の問題があった。

【０００６】すなわち、複写機やプリンター等の画像形
成装置２においては、一般にその内部の中央部に感光体
３が設けられ、この感光体３の周囲に現像装置４等の画
像形成用エレメントが配されており、上記のように容器
本体１ａの一端側に放出口１ｂを設けた現像剤供給容器
１を画像形成装置２内にセットする場合、容器本体１ａ
の一端側における放出口１ｂを、現像装置４に現像剤を
導く補給部５上に位置させるため、放出口１ｂが設けら
れた現像剤供給容器１の端部側の部分において画像形成
装置２内に有効に利用されない無駄なスペースが生じ
た。

【０００７】また、この現像剤供給容器１においては、
上記のように放出口１ｂが容器本体１ａの一端側に設け
られているため、上記の無駄なスペースの部分まで容器
本体１ａを大きくして、多くの現像剤を収容させるとい
うこともできなかった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、現像剤を
収容した容器本体の周面に現像剤を放出する放出口が設
けられると共に、この容器本体の回転に伴って容器本体
内における現像剤を上記放出口に搬送する搬送手段が設
けられた現像剤供給容器における上記のような問題を解
決することを課題とするものである。

【０００９】すなわち、この発明においては、上記のよ
うな現像剤供給容器において、多くの現像剤を収容させ
ることができるようにすると共に、この現像剤供給容器
を複写機やプリンター等の画像形成装置内にセットした
場合に、画像形成装置内に有効に利用されない無駄なス
ペースが生じるのを少なくすることを課題とするもので
ある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、現像剤を収容した容器
本体の周面に現像剤を放出する放出口を設けると共に、
この容器本体の回転に伴って容器本体内における現像剤
を上記放出口に搬送する搬送手段を設けた現像剤供給容
器において、上記の放出口を容器本体の中間部分に設
け、現像剤を搬送する搬送手段をこの放出口の両側に設
けるようにしたのである。

【００１１】

【作用】この発明における現像剤供給容器においては、
現像剤が収容された容器本体を回転させ、上記放出口の
両側に設けられた搬送手段によってこの容器本体内にお
ける現像剤を放出口に搬送し、このように搬送されてき
た現像剤をこの放出口から放出させて現像装置に供給す
るようになっている。

【００１２】ここで、この現像剤供給容器においては、
放出口の両側における容器本体内に現像剤が収容された
状態になっているため、前記のように現像装置に現像剤
を導く補給部上にこの現像剤供給容器の放出口が位置す
るようにして、現像剤供給容器を複写機やプリンター等
の画像形成装置内にセットした場合に、この画像形成装
置内に有効に利用されない無駄なスペースが生じるとい
うことが少なくなり、また従来の無駄になるスペースの
部分まで容器本体を長くすることができて、多くの現像
剤を容器本体内に収容できるようになる。

【００１３】

【実施例】以下、この発明の実施例に係る現像剤供給容
器を添付図面に基づいて具体的に説明する。

【００１４】ここで、この実施例における現像剤供給容
器１０においては、図３及び図４に示すように、現像剤
（図示せず）を収容させる筒状の容器本体１１の中央部
分における周面に現像剤を放出する放出口１２を設ける
ようにした。なお、この現像剤供給容器１０を画像形成
装置内にセットするまでは、上記の放出口１２をシール
等で密閉させるようにした。

【００１５】また、上記の容器本体１１の回転によって
容器本体１１内における現像剤を上記の放出口１２に搬
送させる搬送手段１３として、この実施例においては、
この放出口１２の両側における容器本体１１の周面に、
それぞれ逆方向の螺旋状になった溝１３ａを凹設させ
て、容器本体１０の内周側に螺旋状の凸条１３ｂを形成
するようにした。

【００１６】そして、この現像剤供給容器１０を複写機
等の画像形成装置２内にセットするにあたっては、図５
に示すように、この画像形成装置２内の中央部に位置す
る感光体３の周囲に設けられた現像装置４の上方におい
て、容器本体１１の中間部分に設けられた放出口１２
が、この現像装置４に現像剤を導く補給部５上に位置す
るようにして画像形成装置２内にセットした。

【００１７】ここで、この実施例の現像剤供給容器１０
においては、前記のように現像剤を放出する放出口１２
が容器本体１１の中央部分に設けられているため、上記
のようにして現像剤供給容器１０を画像形成装置２内に
セットした場合、従来のように画像形成装置２内に有効
に利用されない無駄なスペースが生じるということがな
くなると共に、従来の無駄なスペースの部分にも、現像
剤が収容された容器本体１１が位置し、多くの現像剤を
容器本体１１内に収容できるようになった。

【００１８】そして、このように現像剤供給容器１０を
画像形成装置２内にセットした後は、この現像剤供給容
器１０を回転させるようにし、その容器本体１０内にお
いて放出口１２の両側に設けられた螺旋状の各凸条１３
ｂにより容器本体１０内における現像剤を放出口１２側
に搬送し、このように搬送されてきた現像剤をこの放出
口１２から上記の補給部５を通して現像装置４内に供給
するようにした。

【００１９】ここで、上記の現像剤供給容器１０を回転
させるにあたっては、様々な回転方法を用いることがで
き、例えば、図６に示すように、上記の容器本体１１の
一端側の外周にギア部１４を設け、このギア部１４をモ
ータ２０の回転軸２１に取り付けられたギア２２と噛み
合わせ、上記モータ２０によるギア２２の回転によって
この現像剤供給容器１０を回転させるようにしたり、ま
た図７に示すように、モータ２０の回転軸２１に鉤形状
に折り曲げられた折り曲げ部２１ａを設けると共に、上
記現像剤供給容器１０の一端側にこの折り曲げ部２１ａ
と係合する切欠き部１５を設け、上記折り曲げ部２１ａ
をこの切欠き部１５に係合させ、この状態でモータ２０
を回転させて現像剤供給容器１０を回転させるようにす
ることができる。

【００２０】なお、この実施例における現像剤供給容器
１０においては、容器本体１１の周面に設けられた放出
口１２に現像剤を搬送させる搬送手段１３として、容器
本体１１の周面に螺旋状になった溝１３ａを凹設させて
螺旋状になった凸条１３ｂを容器本体１１の内周側に突
出させるようにしたが、搬送手段１３はこのようなもの
に限定されず、例えば、図８に示すように、容器本体１
１の内周側において、上記放出口１２の両側にそれぞれ
逆方向の螺旋状になった現像剤搬送部材１３ｃを設ける
ようにすることも可能である。

【００２１】また、この実施例における現像剤供給容器
１０においては、容器本体１１内における現像剤を放出
する放出口１２を一つ設けただけであるが、図９に示す
ように、この容器本体１１の長さを更に長くすると共
に、この周面に所要間隔を介して一対の放出口１２を設
け、各放出口１２の両側にそれぞれ現像剤を各放出口１
２に導く搬送手段１３を設けるようにすることも可能で
ある。

【００２２】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係る現
像剤供給容器においては、容器本体内に収容された現像
剤を放出する放出口を容器本体の中間部分の周面に設け
ると共に、容器本体の回転に伴って容器本体内における
現像剤を上記放出口に搬送する搬送手段をこの放出口の
両側に設けるようにしたため、この現像剤供給容器にお
いては放出口の両側に現像剤が収容された状態になっ
た。

【００２３】このため、この現像剤供給容器における放
出口が現像装置に現像剤を導く補給部上に位置するよう
にして、この現像剤供給容器を複写機やプリンター等の
画像形成装置内にセットする場合に、この現像剤供給容
器においては、従来の無駄になるスペースの部分まで容
器本体を長くすることができ、従来のように画像形成装
置内に有効に利用されない無駄なスペースが生じるとい
うことが少なくなると共に、容器本体内に多くの現像剤
を収容できるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の現像剤供給容器の斜視図である。

【図２】従来の現像剤供給容器を画像形成装置内にセッ
トする状態を示した概略説明図である。

【図３】この発明の一実施例に係る現像剤供給容器の斜
視図である。

【図４】上記実施例における現像剤供給容器の断面図で
ある。

【図５】上記実施例の現像剤供給容器を画像形成装置内
にセットする状態を示した概略説明図である。

【図６】上記実施例の現像剤供給容器を画像形成装置内
で回転させる方法の一例を示した部分説明図である。

【図７】上記実施例の現像剤供給容器を画像形成装置内
で回転させる方法の他の例を示した部分説明図である。

【図８】上記実施例の現像剤供給容器において、現像剤
を放出口に搬送する搬送手段の変更例を示した断面図で
ある。

【図９】放出口を２つ設けたこの発明の他の実施例に係
る現像剤供給容器の斜視図である。

【符号の説明】

１０ 現像剤供給容器 １１ 容器本体 １２ 放出口 １３ 搬送手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現像剤を収容した容器本体の周面に現像
   剤を放出する放出口が設けられると共に、この容器本体
   の回転に伴って容器本体内における現像剤を上記放出口
   に搬送する搬送手段が設けられてなる現像剤供給容器に
   おいて、上記の放出口が容器本体の中間部分に設けら
   れ、現像剤を搬送する搬送手段がこの放出口の両側に設
   けられてなることを特徴とする現像剤供給容器。