JPH08339081A - 感光性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

感光性樹脂組成物及びその製造方法

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JPH08339081A
JPH08339081A JP16707895A JP16707895A JPH08339081A JP H08339081 A JPH08339081 A JP H08339081A JP 16707895 A JP16707895 A JP 16707895A JP 16707895 A JP16707895 A JP 16707895A JP H08339081 A JPH08339081 A JP H08339081A
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JP
Japan
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weight
acid
parts
resin composition
photosensitive resin
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Application number
JP16707895A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Sato
弘光 佐藤
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】光重合性樹脂と光重合開始剤とを含有する感光
性樹脂組成物において、前記光重合性樹脂がカルボキシ
ル基含有樹脂とα,β−不飽和二重結合及びエポキシ基
を有する不飽和化合物との付加生成化物であって、その
酸価が50〜200であることを特徴とする感光性樹脂
組成物、及び前記カルボキシル基含有樹脂をエチレン性
不飽和酸モノマーとその共重合モノマーとをアルコール
性溶媒に溶解し、それを熱重合開始剤の存在下で熱重合
し、それにα,β−不飽和二重結合及びエポキシ基を有
する不飽和化合物を付加して製造した光重合性樹脂を含
有する感光性樹脂組成物の製造方法。 【効果】本発明の感光性樹脂組成物は、感光性樹脂組成
物に要求される耐熱性、耐薬性に優れ、かつ基板との密
着性等の各種特性に優れ、しかも水や希アルカリ水溶液
による現像が可能であるところから、銅配線パターンの
エッチング用レジスト、ドライフィルムレジスト、ソル
ダレジスト等の多種類の用途に、作業環境及び自然環境
に悪影響を与えることなく使用ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂組成物及び
その製造方法、さらに詳しくはホトレジスト、ソルダレ
ジスト、刷版材等に好適な感光性樹脂組成物及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、プリント配線板のエッチング用レジ
スト、ソルダレジスト、その他各種金属加工に高分子バ
インダー、光重合性モノマー及び光重合開始剤を含有す
る感光性樹脂組成物が使用されてきた。前記感光性樹脂
組成物をプリント配線板の製造に使用する場合には、高
感度、高解像力であるとともに、耐薬品性、耐熱性、耐
めっき性、絶縁性に優れ、かつ使用前において長期保存
安定性であることが要求される。その上、作業環境や自
然環境の保護の点から、水又は希アルカリ水溶液で容易
に現像できる組成物であることが好ましい。こうした要
求を満たす感光性樹脂組成物として、例えば特開平1−
289819号公報には高酸価アクリル系樹脂と脂環式
エポキシ基含有不飽和化合物とを反応させて得られた活
性エネルギー線硬化型不飽和樹脂組成物が、また特開平
1−289820号公報には酸基含有アクリル系樹脂と
脂環式エポキシ基含有不飽和化合物との反応物に、有機
溶剤及び/または重合性ビニルモノマーを配合した活性
エネルギー線硬化型不飽和樹脂組成物がそれぞれ提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の活性エネルギー線硬化型不飽和樹脂組成物は、
高酸価アクリル系樹脂中のカルボキシル基含有率が低
く、高耐熱性とするために脂環式エポキシ基含有不飽和
化合物を反応させると、水又は希アルカリ水溶液で現像
することが難しくなり、有機溶剤に溶解して使用する必
要が生じる。そのため作業環境や自然環境に悪影響を与
える欠点がある。それを解決するため活性エネルギー線
硬化型不飽和樹脂組成物を無水フタル酸などの多塩基酸
無水物で処理して側鎖にカルボキシル基を導入したり、
或はモノマーを含有させて水又は希アルカリ水溶液で容
易に現像が行えるように変性することが図られたが、前
者の場合、合成が多段階となり面倒であったり、或は合
成中に反応液のゲル化が起こる等の欠点があった。ま
た、後者の場合には、ドライフィルム状としたときコー
ルドフローが起こる等の問題があった。
【0004】そこで、上記欠点を解消した感光性樹脂組
成物を開発すべく本発明者は鋭意研究を重ねた結果、光
重合性樹脂と光重合開始剤とを含有する感光性樹脂組成
物において、光重合性樹脂として、特定のカルボキシル
基含有樹脂にα,β−不飽和二重結合及びエポキシ基を
有する不飽和化合物を付加した生成物を使用すること
で、高感度、高解像力、耐薬品性、耐熱性、耐めっき性
等の特性を保持しながら水又は希アルカリ水溶液で現像
が容易にできる感光性樹脂組成物が得られることを見出
した。さらに前記光重合性樹脂が、エチレン性不飽和酸
モノマーとその共重合性モノマーとをアルコール系溶剤
中で加熱重合することで、カルボキシル基含有割合の多
いカルボキシル基含有樹脂を製造し、それにα,β−不
飽和二重結合とエポキシ基を有する不飽和化合物を付加
することで容易に製造できることを見出し、本発明を完
成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、高感度、高解像力、
流動性、耐薬品性、耐熱性、耐めっき性、絶縁性、長期
保存安定性等の特性に優れるとともに、水又は希アルカ
リ水溶液で容易に現像できる感光性樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】また、本発明は、上記感光性樹脂組成物の
新規な製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、光重合性樹脂と光重合開始剤とを含有する感光性
樹脂組成物において、前記光重合性樹脂がカルボキシル
基含有樹脂とα,β−不飽和二重結合及びエポキシ基を
有する不飽和化合物との付加生成化物であって、その酸
価が50〜200の樹脂であることを特徴とする感光性
樹脂組成物及びその製造方法に係る。
【0008】上記光重合性樹脂とは側鎖にα,β−不飽
和二重結合を有し、放射線により光重合開始剤の作用で
硬化する酸価が50〜200の樹脂をいう。前記光重合
性樹脂は、エチレン性不飽和酸成分70〜95重量%と
その共重合成分からなり、樹脂1gを中和するに必要な
水酸化カリウムのミリグラム数で表わした酸価が500
以上、好ましくは600以上、さらに好ましくは620
以上、数平均分子量が1,000〜100,000、好
ましくは3,000〜70,000のカルボキシル基含
有樹脂とα,β−不飽和二重結合とエポキシ基を有する
不飽和化合物との付加生成物である。前記光重合性樹脂
を含有する感光性樹脂組成物は、光重合性樹脂のカルボ
キシル基含有樹脂のエチレン性不飽和酸成分の含有量が
70〜95重量%であることによりα,β−不飽和二重
結合とエポキシ基を有する不飽和化合物を付加しても、
水又は希アルカリ水溶液に難溶となることがなく、可溶
が維持される。前記カルボキシル基含有樹脂のエチレン
性不飽和酸成分の含有量が95重量%を超えると耐衝撃
性が低下して好ましくない。また、酸価が500未満で
は得られ光重合性樹脂の現像性が低下し、さらに平均分
子量が100,000を超えると溶剤への溶解性が劣
る。実用的には3,000〜70,000の範囲がよ
い。
【0009】上記カルボキシル基含有樹脂は、エチレン
性不飽和酸モノマーを70〜95重量%、好ましくは7
8〜88重量%、さらに好ましくは80〜85重量%
と、共重合性モノマーを5〜30重量%、好ましくは2
2〜12重量%、さらに好ましくは15〜20重量%の
割合でアルコール系溶剤に溶解し、それを熱重合開始剤
の存在下で45〜120℃に加熱重合して製造される。
前記製造において反応温度が45℃未満では、反応速度
が遅く、反応温度が120℃を超えると重合時にモノマ
ーがゲル化することがあり好ましくない。また、アルコ
ール系溶剤の使用により安全性高く、安定して酸価が5
00以上、数平均分子量が1,000〜100,000
のカルボキシル基含有樹脂を製造できる。
【0010】上記カルボキシル基含有樹脂の製造で使用
するエチレン性不飽和酸モノマーとしては、具体的にア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン
酸、アンジェリカ酸、チグリン酸、2−エチルアクリル
酸、3−プロピルアクリル酸、3−イソプロピルアクリ
ル酸、コハク酸モノヒドロキシエチルアクリレート、フ
タル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ジヒドロフ
タル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、テトラヒド
ロフタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ヘキサ
ヒドロフタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ア
クリル酸ダイマー、アクリル酸トリマー、ω−カルボキ
シ−ポリカプロラクトンモノアクリレート及びω−カル
ボキシ−ポリカプロラクトンモノメタクリレートを挙げ
ることができ、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、イソクロトン酸、アンジェリカ酸、チグリ
ン酸、2−エチルアクリル酸、3−プロピルアクリル
酸、3−イソプロピルアクリル酸、ω−カルボキシ−ポ
リカプロラクトンモノアクリレート及びω−カルボキシ
−ポリカプロラクトンモノメタクリレート等を挙げるこ
とができる。特にアクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、アンジェリカ酸、チグリン酸、2
−エチルアクリル酸、3−プロピルアクリル酸、3−イ
ソプロピルアクリル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラ
クトンモノアクリレート及びω−カルボキシ−ポリカプ
ロラクトンモノメタクリレートがある。それらは1種又
は2種以上混合して使用できる。
【0011】また、共重合性モノマーとしては、アクリ
ル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルモノ
マー類、スチレン系モノマー類及び環状エステルモノマ
ー類等を挙げることができ、具体的には、2−ヒドロキ
シメチルアクリレート、2−ヒドロキシメチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、エチレングリコールモノメチルエーテルアクリレー
ト、エチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレ
ート、エチレングリコールモノエチルエーテルアクリレ
ート、エチレングリコールモノエチルエーテルメタクリ
レート、グリセロールアクリレート、グリセロールメタ
クリレート、ジペンタエリトリトールペンタメタクリレ
ート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート、ア
クリル酸ジメチルアミノエチルエステル、メタクリル酸
ジメチルアミノエチルエステル、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレー
ト、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、メチルアクリレート、
メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメ
タクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレ
ート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジ
ルメタクリレート、アクリル酸カルビトール、メタクリ
ル酸カルビトール、ε−カプロラクトン変性テトラフル
フリルアクリレート、ε−カプロラクトン変性テトラフ
ルフリルメタクリレート、ジエチレングリコールエトキ
シルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソデシ
ルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメ
タクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタク
リレート、トリデシルアクリレート、トリデシルメタク
リレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメタク
リレート等がある。これらを1種又は2種以上を混合し
て使用できる。
【0012】さらに、熱重合開始剤としては、2,2’
−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル(使用
温度45〜70℃))、2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル(使用温度60〜90℃)、2,2’−アゾビ
ス−(2−メチルイソブチロニトリル)(使用温度60
〜95℃)、tert−ブチルパーオクトエート(使用
温度75〜100℃)、1,1’−アゾビス−(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)(使用温度80〜11
0℃)、1−[(1−ジアゾ−1−メチルエチル)ア
ゾ]ホルムアミド(温度95〜120℃)を挙げること
ができ、その少なくとも1種類が使用される。
【0013】アルコール系溶媒としては分子中に少なく
とも1種のアルコール性OH基を含有する化合物が使用
され、具体的には、n−プロパノール、n−ブタノー
ル、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタ
ノール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、2−エチルブタノール、エチルヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、メチルイソブチルカルビノー
ル、n−アミルアルコール、アリルアルコール、ラウリ
ルアルコール、ベンジルアルコール、フルフリルアルコ
ール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3
−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジ
オール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジ
ルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルを挙
げることができ、中でもプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノプロピルエーテル等を挙げることができる。特に
多価アルコールの使用が樹脂の品質の安定性から好まし
い。これら溶剤は1種又は2種以上を混合して使用する
ことができる。
【0014】上記製造方法で製造されたカルボキシル基
含有樹脂は次いでα,β−不飽和二重結合及びエポキシ
基を有する不飽和化合物でそのカルボキシル基がエステ
ル化され、側鎖にα,β−不飽和二重結合を有する光重
合性樹脂に変性される。前記α,β−不飽和二重結合及
びエポキシ基を有する不飽和化合物としては、グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、式化4の
化合物、
【0015】
【化 4】 並びに一般式化5及び一般式化6
【0016】
【化 5】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
10の整数を示す。)
【0017】
【化 6】 (式中、R2は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
3の整数を示す。)で表わされる脂環式エポキシ化合物
からなる群から選ばれる少なくとも一種のが挙げられ
る。特に脂環式エポキシ基を有する化合物が好ましい。
この化合物はカルボキシル基含有樹脂との反応性がよ
く、反応時間を短縮させることができる上に、反応時に
ゲル化が起こりにくく安定した反応が行える。一方、グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等は
分子量が小さく、エステル化率を高めることができ、感
度や耐熱性の面で有利である。
【0018】上記製造方法で得られた光重合性樹脂は、
側鎖にα,β−不飽和二重結合を有し、かつ酸価が50
〜200、好ましくは70〜150、さらに好ましくは
85〜120、数平均分子量が7,000〜10,00
0、ガラス転移点(以下Tという)が30〜120℃の
範囲で選ばれる。樹脂の酸価が50未満では現像に長時
間を要し、また200を超えると耐水性が低下する。ま
た、前記光重合性樹脂のTgが30℃未満では粘着性が
大きくなり過ぎ密着露光ができず、120℃を超えると
基板との密着性が悪くなり、耐メッキ性などが低下す
る。特に前記光重合性樹脂をソルダレジストとして使用
する場合には、他の添加成分が配合されることがあるた
め、酸価を70以上とするのが好ましい。
【0019】上記エステル化反応時及び感光性樹脂組成
物の調製には不活性有機溶剤が使用されるが、かかる不
活性有機溶剤としては具体的に、前記アルコール系溶剤
の他に、2−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ
ブチルアセテート、4−メトキシブチルアセテート、2
−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル
−3−メトキシブチルアセテート、3−エチル−3−メ
トキシブチルアセテート、2−エトキシブチルアセテー
ト、4−エトキシブチルアセテート、4−プロポキシブ
チルアセテート、2−メトキシペンチルアセテート、3
−メトキシペンチルアセテート、4−メトキシペンチル
アセテート、2−メチル−3−メトキシペンチルアセテ
ート、3−メチル−3−メトキシペンチルアセテート、
3−メチル−4−メトキシペンチルアセテート、4−メ
チル−4−メトキシペンチルアセテート、メチルラクテ
ート、エチルラクテート、メチルアセテート、エチルア
セテート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、メ
チルプロピオネート、エチルプロピオネート等のアセテ
ート系溶剤やメチルエチルケトン、アセトン、メチルイ
ソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン系溶剤溶液と分子中にエチレン性不飽和基とエ
ポキシ基を含有する化合物が挙げられる。特に製造効率
からアルコール系溶剤が好ましい。これらの溶剤は1種
又は2種以上混合して使用できる。
【0020】本発明の感光性樹脂組成物は、上記光重合
性樹脂と光重合開始剤とを含有する組成物であるが、使
用する光重合開始剤としては具体的に、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−
1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−メチル−−
1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリ
ノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1
−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキシド、1−〔4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−プロパン−1−オン、2,4−ジエチルチオ
キサントン、2−クロロチオキントン、2,4−ジメチ
ルチオキサントン、3,3−ジメチル−4−メトキシベ
ンゾフェノン、ベンゾフェノン、1−クロロ−4−プロ
ポキシチオキサントン、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン、4−ベンゾイル−4’
−メチルジメチルスルフィド、4−ジメチルアミノ安息
香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸
ブチル、4−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキ
シル、4−ジメチルアミノ安息香酸−2−イソアミル、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチル
ケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタール、
1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エ
トキシカルボニル)オキシム、o−ベンゾイル安息香酸
メチル、ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ケトン、
4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4,
4’−ジクロロベンゾフェノン、ベンジル、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエー
テル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−
n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、
ベンゾインブチルエーテル、p−ジメチルアミノアセト
フェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、
チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソ
プロピルチオキサントン、ジベンゾスベロン、α,α−
ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノン、ペンチル−
4−ジメチルアミノベンゾエートなどを挙げることがで
きる。これらは1種又は2種以上が混合して使用でき
る。そして、前記光重合開始剤の含有量は、感光性樹脂
組成物中の固形分100重量部に対し0.1〜20重量
部の範囲で選ばれる。光重合開始剤が0.1重量部未満
では光硬化不足を起こし耐熱性、耐薬品性に劣り、また
20重量部を超えると密着性に劣る。
【0021】また、本発明の感光性樹脂組成物は、用途
及び要求される塗膜性能に応じて適宜公知の光重合性多
官能モノマー、重合性プレポリマー、エポキシ樹脂、硬
化剤が配合でき、さらに硬化性を阻害しない範囲でタッ
ク性向上剤、消泡剤、熱重合禁止剤及び充填剤が添加で
きる。
【0022】上記光重合性多官能モノマーとしては具体
的には、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアクリレート、エチレングリコールモノ
メチルエーテルメタクリレート、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアクリレート、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルメタクリレート、グリセロールアクリ
レート、グリセロールメタクリレート、アクリル酸アミ
ド、メタクリル酸アミド、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、イソ
ブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリ
レート等の単官能モノマー、エチレングリコールジアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジ
アクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレ
ート、ブチレングリコールジメタクリレート、プロピレ
ングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テ
トラメチロールプロパンテトラアクリレート、テトラメ
チロールプロパンテトラメタクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
メタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタメタクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、カルドエポキシジアクリレート等を挙げることがで
き、また、重合性プレポリマーとしてはカルボキシル基
含有ポリオールにポリイソシアネート化合物を介してヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレートを導入した樹
脂、ポリエステルポリオールの(メタ)アクリル酸エス
テル等を挙げることができる。前記光重合性モノマー及
び重合性プレポリマーの1種又は2種以上が感光性樹脂
組成物中の固形分100重量部に対し1〜50重量部の
範囲で配合できる。なお、光重合性モノマーを含有した
感光性樹脂組成物をドライフィルム状としたときには、
コールドフローを起こし易くなる傾向にあるのでその配
合量に注意が必要である。
【0023】任意成分のエポキシ樹脂としては、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基を有す
る芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化樹脂、トリ
ス−(2,3−ジエポキシプロピル)イソシアヌレート
等のトリアジン樹脂を挙げることができる。また、エポ
キシ硬化剤としてはアミン系エポキシ硬化剤、カチオン
系エポキシ硬化剤等が使用できる。
【0024】さらに、タック性向上剤としてはカルボキ
シル基とN−アルコキシアクリルアミド基を有する共重
合体、あるいはスチレンと無水マレイン酸の共重合物に
ヒドロキシエチルメタクリレートを反応させた化合物等
が使用可能であり、消泡剤としてはシリコーン系あるい
はフッ素系化合物、熱重合禁止剤としてはヒドロキノ
ン、ヒドロキノンモノメチルエーテル等のヒドロキノン
系、ビスフェノール系重合禁止剤が使用される。顔料と
してはフタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、酸化チタン、カーボンブラック等が使用でき、充填
剤としては粒子径0.001〜10μm程度のシリカ、
タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、含水
珪酸、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、三酸化
アンチモン、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪
酸マクネシウム、アエロジル等が使用できる。
【0025】本発明の感光性樹脂組成物の被膜方法とし
ては、例えば光重合性樹脂、光重合開始剤を含有する感
光性樹脂組成物に、さらに所望により光重合性多官能モ
ノマー、フィラー、熱重合禁止剤等の添加剤を加えた組
成物を3本ロールミル、ボールミル、サンドミル等でよ
く混練し、感光性樹脂組成物に調製したのち、それをプ
ラスチック、金属、無機質材料等の基板、特にグラスフ
ァイバー層とエポキシ樹脂層からなる積層板上にロール
コータ、リバースコータ、スピンナー、カーテンフロー
コータ、スプレー等を用いて塗布し、それを室温又は温
風ヒーター中で乾燥させ塗着膜を形成し、該塗着膜にネ
ガマスクを介して、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノ
ンランプ、メタルハライドランプ等を使用して活性エネ
ルギー線を照射し露光を行い、次いでスプレーガン、浸
漬法又はパッド法等で現像し、乾燥膜厚で5〜150μ
m、好ましくは10〜70μmのレジストパターン等の
被着膜を形成する方法等が採用される。前記被着膜の膜
厚が150μmを超えると被着膜中の水分が除去できず
残存し被膜硬化性に劣り好ましくない。
【0026】本発明の感光性樹脂組成物で形成した被着
膜の現像には、水又は希アルカリ水溶液が用いられる
が、前記希アルカリ水溶液のアルカリ成分としては、具
体的にはリチウム、ナトリウム、カリウム等アルカリ金
属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩、ピロリン
酸塩、ベンジルアミン、ブチルアミン等の第1級アミ
ン、ジメチルアミン、ジベンジルアミン、ジエタノール
アミン等の第2級アミン、トリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、モ
ルホリン、ピペラジン、ピリジン等の環状アミン、、エ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のポリアミ
ン、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチ
ルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルフェ
ニルベンジルアンモニウムヒドロキシド、コリン等のア
ンモニウムヒドロキシド類、トリメチルスルホニウムヒ
ドロキシド、ジエチルメチルスルホニウムヒドロキシ
ド、ジメチルベンジルスルホニウムヒドロキシド等のス
ルホニウムヒドロキシド類、これらアルカリ成分と緩衝
液の混合液が挙げられる。これらの1種又は2種以上の
混合物が用いられる。
【0027】上記現像処理した被着膜にはさらに必要に
応じて100〜200℃の温度で10分〜3時間程度の
乾燥、ポストベークが施される。これにより被着膜の重
合硬化をさらに進行させ耐熱性、耐エッチング性、密着
性を向上させることができる。
【0028】本発明の感光性樹脂組成物は塗料、印刷イ
ンキ、ホトレジスト、ソルダレジスト、刷版剤等に使用
されるが、特にプリント配線板の回路形成用のドライフ
ィルムレジストとして使用する場合には、本発明の感光
性樹脂組成物をポリエチレン、ポリエステル等の可撓性
フィルム上にアプリケーター、バーコーター、ロールコ
ーター、カーテンフローコーター等を使用し乾燥膜厚1
0〜100μmに塗布したのち乾燥し、その上に離型フ
ィルムを重ね合わせてドライフィルムレジストとするの
がよい。前記離型フィルムとしてはポリエチレンフィル
ム等が好ましく、該離型フィルムは未使用時の感光性樹
脂層の安定、保護化を図る。また、レジスト塗布用のベ
ースフィルムとしてはポリエステルフィルム等が使用さ
れる。さらに、ドライフイルムレジストの製造におい
て、感光性樹脂の酸素減感作用の防止と露光時に密着さ
れるマスク(パターン)の粘着防止のため感光性樹脂層
と可撓性フィルムとの間に水溶性樹脂層を設けることが
できる。前記水溶性樹脂層は、ポリビニルアルコール又
は部分ケン化ポリ酢酸ビニルの水溶性ポリマーの5〜2
0重量%水溶液をバーコーター、ロールコーター、カー
テンフローコーター等を用いて乾燥膜厚1〜10μmに
塗布し、乾燥した層である。
【0029】上記ドライフィルムレジストの使用方法と
しは、先ずドライフィルムレジストから離型フィルムを
剥ぎ取り、露出した感光性樹脂層を加熱した基板面に重
ね合わせ、ベースフィルム側から押圧して密着し、次い
で所定のネガマスクを感光性樹脂層の上に重ね合わせ、
露光、現像、乾燥を行う方法がよい。このドライフィル
ムレジストの使用により良好なプリント配線板の回路を
形成できる。
【0030】
【実施例】次に光重合性樹脂の合成例及び実施例に基づ
いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
の例によって何ら限定されるものではない。
【0031】光重合性樹脂の合成例 1 アクリル酸 72重量部 メタクリル酸メチル 10重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 6.5重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2重量部 の混合溶液を窒素ガス雰囲気下で80℃に加熱したプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル100重量部中に
2時間かけて滴下し、同温度でさらに8時間保持し重合
反応を行う。得られた重合溶液の一部を取り出し、その
酸価、数平均分子量及びTgを測定したところ、それぞ
れ634、8400、99℃であった。
【0032】上記重合溶液に、 グリシジルメタアクリレート 100重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 90重量部 を80℃で1時間かけて滴下し、4時間反応し側鎖に
α,β−不飽和二重結合を有する光重合性樹脂を合成し
た。該光重合性樹脂の酸価、数平均分子量及びTgは、
それぞれ93、20800、69℃であった。
【0033】光重合性樹脂の合成例 2 アクリル酸 36重量部 メタクリル酸 43重量部 メタクリル酸メチル 10重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2重量部 ベンジルメタクリレート 2重量部 2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル) 2重量部 を反応温度を55℃とした他は光重合性樹脂の合成例1
と同様にして重合しカルボキシル基含有樹脂を得た。そ
の一部を取り出し、酸価、数平均分子量及びTgを測定
したところ、それぞれ602、9800、158℃であ
った。
【0034】上記重合溶液に、 グリシジルメタアクリレート 71重量部 (2−メチルグリシジル)メタクリレート 31重量部 プロピレングリコールモノエチルエーテル 85重量部 1,1’−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カルボニトリル) 1重量部 を100℃で1時間かけて滴下し、さらに4時間保持し
た。得られた光重合性樹脂の酸価、数平均分子量及びT
gを調べたところ、それぞれ101、22700、13
4℃であった。
【0035】光重合性樹脂の合成例3 アクリル酸 72重量部 ベンジルメタクリレート 9重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 5重量部 1−[(1−ジアゾ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド 2重量部 を反応温度を115℃とした他は光重合性樹脂の合成例
1と同様に重合反応しカルボキシル基含有樹脂を得た。
その一部を取り出し酸価、数平均分子量、Tgを測定し
たところ、順に648、8600、95℃であった。
【0036】上記重合溶液に グリシジルアクリレート 88重量部 ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル 90重量部 を115℃で1時間かけて滴下し、さらに3時間保持し
た。得られた光重合性樹脂の酸価、数平均分子量及びT
gを調べたところ、それぞれ96、17400、66℃
であった。
【0037】光重合性樹脂の合成例4 アクリル酸 64.8重量部 ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノメタクリレート 20重量部 メタクリル酸メチル 4重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 4重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2重量部 を光重合性樹脂の合成例1と同様に重合しカルボキシル
基含有樹脂を得た。その一部を取り出し酸価、数平均分
子量、Tgを測定したところ、それぞれ602、950
0、105℃であった。
【0038】上記重合溶液に 3,4−オキソシクロヘキシルエチルメタクリレート 137重量部 プロピレングリコールモノエチルエーテル 100重量部 を80℃で1時間かけて滴下し、さらに2.5時間保持
した。得られた光重合性樹脂の酸価、数平均分子量及び
Tgを調べたところ、それぞれ84、23300、97
℃であった。
【0039】光重合性樹脂の合成例5 アクリル酸 72重量部 メタクリル酸メチル 10重量部 2−ヒドロキシエチルメタクレレート 6.5重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2重量部 を光重合性樹脂の合成例1と同様に重合しカルボキシル
基含有樹脂を得た。その一部を取り出し酸価、数平均分
子量、Tgを測定したところ、それぞれに634、84
00、99℃であった。
【0040】上記重合溶液に グリシジルアクリレート 38.4重量部 (3,4−オキソシクロヘキシルメチル)カプロラクトンメタクリレート 108重量部 プロピレングリコールモノエチルエーテル 100重量部 を80℃で1時間かけて滴下し、さらに3時間保持し
た。得られた光重合性樹脂の酸価、数平均分子量及びT
gを調べたところ、それぞれ83、22300、85℃
であった。
【0041】光重合性樹脂の比較合成例1 アクリル酸 72重量部 メタクリル酸メチル 10重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 6.5重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2重量部 を80℃に加熱したエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート100重量部中に2時間かけて滴下し、
同温度でさらに16時間保持し重合反応を行った。その
一部を取り出し、酸価、数平均分子量、Tgを測定した
ところ、それぞれ621、3400、100℃であっ
た。
【0042】上記溶液に、 グリシジルメタアクリレート 100重量部 プロピレングリコールモノエチルエーテル 90重量部 を100℃で1時間かけて滴下し、さらに8時間保持
し、光重合性樹脂を得た。その酸価、数平均分子量、T
gは、それぞれ69、4820、69℃であり、これ以
上高分子量の重合物を得ることができなかった。
【0043】光重合性樹脂の比較合成例2 アクリル酸 72重量部 メタクリル酸メチル 10重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 6.5重量部 2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル 2重量部 を130℃に加熱したトリエチレングリコールモノエチ
ルエーテル100重量部中に1時間かけて滴下し、同温
度でさらに重合反応を行ったところ、反応液がゲル化し
てしまい、反応を続けることができず、感光性樹脂組成
物の調製に用いることができなかった。
【0044】光重合性樹脂の比較合成例3 アクリル酸 60重量部 メタクリル酸ブチル 20重量部 スチレン 20重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2重量部 を80℃に加熱したエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート100重量部中に2時間かけて滴下し、
同温度でさらに8時間重合反応を行った。反応液を一部
とり、酸価、分子量、Tgを測定したところ、それぞ
れ、465、7900、85℃であった。
【0045】上記反応液に、 3,4−オキソシクロヘキシルエチルメタクレート 110重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル 80重量部 をさらに80℃で1時間かけて滴下し、4時間反応を行
った。得られた光重合性樹脂の酸価、分子量、Tgは、
それぞれ81、17750、66℃であった。
【0046】光重合性樹脂の比較合成例4 アクリル酸 60重量部 メタクリル酸ブチル 20重量部 スチレン 20重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2重量部 を80℃に加熱したエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート100重量部中に2時間かけて滴下し、
同温度でさらに8時間重合反応を行った。その一部を取
り出し、酸価、数平均分子量、Tgを測定したところ、
それぞれ、461、8100、85℃であった。
【0047】上記反応液に、 3,4−オキソシクロヘキシルエチルメタクレート 133重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル 90重量部 をさらに80℃で1時間かけて滴下し、4時間反応を行
った。得られた光重合性樹脂の酸価、数平均分子量、T
gは、それぞれ47、19300、64℃であった。
【0048】実施例1 光重合性樹脂の合成例1の溶液100重量部に2−メチ
ル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリ
ノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チバガ
イギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン(商品
名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量部、パ
ラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商品名カ
ヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、フタロ
シアニングリーン顔料2重量部及び消泡剤1重量部を加
え、3本ロールミルで混練して感光性樹脂組成物を調製
した。それをロールコーターを用いて基板上に塗布し、
80℃で20分乾燥したのち、ネガマスクを塗布面に接
触させ、超高圧水銀灯を用いて400mJ/cm2の露
光量で露光し、1重量%炭酸ナトリウム水溶液で未露光
部分を除去しレジストパターンを形成した。得られたレ
ジストパターンについて、残膜率、現像性及び耐エッチ
ング性について調べた。また、感光性樹脂組成物の経日
安定性についても測定した。その結果を表1に示す。
【0049】実施例2 光重合性樹脂の合成例2の溶液100重量部に2−メチ
ル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリ
ノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チバガ
イギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン(商品
名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量部、パ
ラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商品名カ
ヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、フタロ
シアニングリーン顔料2重量部、消泡剤1重量部、ポリ
シロキサン化合物(商品名KSー66、信越化学社製)
2重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名E
PICLONー850、大日本インキ化学社製)5重量
部、タルク15重量部、硫酸バリウム40重量部及び微
粉末シリカ(商品名アエロジル#200、日本アエロジ
ル社製)2重量部を加え、実施例1と同様にしてソルダ
レジストパターンを形成した。得られたレジストパター
ンをさらに150℃で60分間熱硬化をおこなった。ソ
ルダレジストパターンについて残膜率、現像性、耐アル
カリ性半、田耐熱性及び耐溶剤性について調べた。ま
た、感光性樹脂組成物の経日安定性及び感光性樹脂組成
物を実施例1と同様にして塗布、乾燥した後、全面露光
して密着性についても測定した。その結果を表1に示
す。
【0050】実施例3 光重合性樹脂の合成例3の溶液100重量部に2−メチ
ル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリ
ノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チバガ
イギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン(商品
名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量部、パ
ラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商品名カ
ヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、フタロ
シアニングリーン顔料2重量部及び消泡剤1重量部を加
え、3本ロールで混練した後、厚さ0.03mmのポリ
エステル(PET)フィルム上に乾燥膜厚50μmとな
るようにアプリケーターで塗布し、80℃で20分間乾
燥し、ドライフィルムレジストを得た。次にドライフィ
ルムレジストをラミネーターを用いて基板に熱圧着し、
実施例1と同様にして露光、現像してソルダレジストパ
ターンを形成した。得られたレジストパターンについて
残膜率、現像性及び耐エッチング性について調べた。ま
た、ドライフィルム経日安定性及びドライフィルムレジ
ストを基板に熱圧着した後、全面露光したものを作製
し、密着性についても測定した。その結果を表1に示
す。
【0051】実施例4 光重合性樹脂の合成例4の溶液100重量部に2−メチ
ル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリ
ノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チバガ
イギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン(商品
名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量部、パ
ラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商品名カ
ヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、フタロ
シアニングリーン顔料2重量部、消泡剤1重量部、ポリ
シロキサン化合物(商品名KS−66、信越化学社製)
2重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名E
PICLON−850、大日本インキ化学社製)5重量
部、タルク15重量部、硫酸バリウム40重量部及び微
粉末シリカ(商品名アエロジル#200、日本アエロジ
ル社製)2重量部を加え3本ロールで混練した後、厚さ
0.03mmのポリエステル(PET)フィルム上に乾
燥膜厚50μmとなるようにアプリケーターで塗布し、
80℃で20分間乾燥し、ドライフィルムソルダレジス
トを得た。次にドライフィルムソルダレジストをラミネ
ーターを用いて基板に熱圧着し、実施例1と同様にして
露光、現像してソルダレジストパターンを形成した。得
られたレジストパターンについて残膜率、現像性、耐ア
ルカリ性、半田耐熱性及び耐溶剤性を調べた。また、ド
ライフィルムソルダレジストの経日安定性及びドライフ
ィルムソルダレジストを基板に熱圧着した後、全面露光
し、密着性についても測定した。その結果を表1に示
す。
【0052】実施例5 光重合性樹脂の合成例5の溶液100重量部に2−メチ
ル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリ
ノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チバガ
イギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン(商品
名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量部、パ
ラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商品名カ
ヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、トリメ
チロールプロパントリアクリレート5重量部、フタロシ
アニングリーン顔料2重量部及び消泡剤1重量部を加
え、3本ロールで混練して感光性樹脂組成物を調製し
た。それを実施例1と同様にして、塗布、乾燥、露光、
現像しレジストパターンを形成した。得られたレジスト
パターンについて残膜率、現像性及び耐エッチング性に
ついて調べた。また、感光性樹脂組成物の経日安定性に
ついても測定した。その結果を表1に示す。
【0053】比較例1 光重合性樹脂の比較合成例3の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部及び消泡剤1重量
部を加え、3本ロールで混練して感光性樹脂組成物を調
製し、それをロールコーターで基板上に塗布し、80℃
で20分乾燥したのち、ネガマスクを塗布面に接触さ
せ、超高圧水銀灯を用いて400mJ/cm2の露光量
で露光し、1重量%炭酸ナトリウム水溶液で未露光部分
を除去しレジストパターンを形成した。得られたレジス
トパターンについて、残膜率、現像性及び耐エッチング
性について調べた。また、感光性樹脂組成物の経日安定
性についても測定した。その結果を表1に示す。
【0054】比較例2 光重合性樹脂の比較合成例3の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部、消泡剤1重量
部、ポリシロキサン化合物(商品名KS−66、信越化
学社製)2重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(商品名EPICLON−850、大日本インキ化学社
製)5重量部、タルク15重量部、硫酸バリウム40重
量部及び微粉末シリカ(商品名アエロジル#200、日
本アエロジル社製)2重量部を加え、実施例1と同様に
してソルダレジストパターンを形成した。得られたレジ
ストパターンをさらに150℃で60分間熱硬化を行っ
た。得られたレジストパターンについて残膜率、現像
性、耐アルカリ性、半田耐熱性及び耐溶剤性について調
べた。また、感光性樹脂組成物の経日安定性についても
測定した。その結果を表1に示す。
【0055】比較例3 光重合性樹脂の比較合成例3の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部及び消泡剤1重量
部を加え、3本ロールで混練した後、厚さ0.03mm
のポリエステル(PET)フィルム上に乾燥膜厚50μ
mとなるようにアプリケーターで塗布し、80℃で20
分間乾燥し、ドライフィルムレジストを得た。次にドラ
イフィルムレジストをラミネーターを用いて基板に熱圧
着し、実施例1と同様にして露光、現像してレジストパ
ターンを形成した。得られたレジストパターンについて
残膜率、現像性及び耐エッチング性について調べた。ま
た、ドライフィルム経日安定性及びドライフィルムレジ
ストを基板に熱圧着した後、全面露光したものを作製
し、密着性についても測定した。その結果を表1に示
す。
【0056】比較例4 光重合性樹脂の比較合成例3の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部、消泡剤1重量
部、ポリシロキサン化合物(商品名KS−66、信越化
学社製)2重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(商品名EPICLON−850、大日本インキ化学社
製)5重量部、タルク15重量部、硫酸バリウム40重
量部及び微粉末シリカ(商品名アエロジル#200、日
本アエロジル社製)2重量部を加え3本ロールで混練し
た後、厚さ0.03mmのポリエステル(PET)フィ
ルム上に乾燥膜厚50μmとなるようにアプリケーター
で塗布し、80℃で20分間乾燥し、ドライフィルムソ
ルダレジストを得た。次にドライフィルムソルダレジス
トをラミネーターを用いて基板に熱圧着し、実施例1と
同様にして露光、現像してソルダレジストパターンを形
成した。得られたレジストパターンについて残膜率、現
像性、耐アルカリ性、半田耐熱性及び耐溶剤性について
調べた。また、ドライフィルムソルダレジストの経日安
定性及びドライフィルムソルダレジストを基板に熱圧着
した後、全面露光し、密着性についても測定した。その
結果を表1に示す。
【0057】比較例5 光重合性樹脂の比較合成例3の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイビー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部、消泡剤1重量
部、トリメチロールプロパントリアクリレート10重量
部を加え、比較例1と同様にしてレジストパターンを形
成した。得られたレジストパターンについて残膜率、現
像性、耐アルカリ性及び耐エッチング性について調べ
た。また、感光性樹脂組成物の経日安定性についても測
定した。その結果を表1に示す。
【0058】比較例6 光重合性樹脂の比較合成例3の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部、消泡剤1重量
部、トリメチロールプロパントリアクリレート5重量
部、ポリシロキサン化合物(商品名KS−66、信越化
学社製)2重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(商品名EPICLON−850、大日本インキ化学社
製)5重量部、タルク15重量部、硫酸バリウム40重
量部及び微粉末シリカ(商品名アエロジル#200、日
本アエロジル社製)2重量部を加え3本ロールで混練し
た後、厚さ0.03mmのポリエステル(PET)フィ
ルム上に乾燥膜厚50μmとなるようにアプリケーター
で塗布し、80℃で20分間乾燥し、ドライフィルムソ
ルダレジストを得た。次にドライフィルムソルダレジス
トをラミネーターを用いて基板に熱圧着し、実施例1と
同様にして露光、現像してソルダレジストパターンを形
成した。得られたレジストをパターンについて残膜率、
現像性、耐アルカリ性、半田耐熱性及び耐溶剤性につい
て調べた。また、ドライフィルムソルダレジストの経日
安定性及びドライフィルムソルダレジストを基板に熱圧
着した後、全面露光し、密着性についても測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0059】比較例7 光重合性樹脂の比較合成例4の溶液100重量部に2−
メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノ−1−プロパン(商品名イルガキュア907、チ
バガイギー社製)2重量部、ジエチルチオキサントン
(商品名カヤキュアーDTEX、日本化薬社製)2重量
部、パラメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル(商
品名カヤキュアーDMBI、日本化薬社製)1重量部、
フタロシアニングリーン顔料2重量部及び消泡剤1重量
部を加え、感光性樹脂組成物を調製し、実施例1と同様
にしてレジストパターンを形成した。得られたレジスト
パターンをさらに150℃で60分間熱硬化を行った。
レジストパターンについて残膜率、現像性、耐アルカリ
性及び耐エッチング性について調べた。また、感光性樹
脂組成物の経日安定性についても測定した。その結果を
表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】上記の評価は以下の方法による。 ・残膜率:現像前の膜厚と現像後の膜厚を測定した。 ○:現像前の90%以上の膜厚を有していた。 ×:現像前の85%未満の膜厚しか有していなかった。 ・現像性:現像時間を測定した。 ○:1分以内に現像ができた。 ×:現像に3分以上有した。 ・感光性樹脂組成物の経日安定性:40℃のオーブン中
で30日間加速経日テストを行った後の感光性樹脂組成
物の状態を観察した。 ○:感光性樹脂にゲル化等が起きておらず、問題なく現
像できた。 ×:感光性樹脂のゲル化が起こった。 ・ドライフィルムの経日安定性:40℃のオーブン中で
30日間加速経日テストを行った後のドライフィルムの
状態を観察した。 ○:ドライフィルムにコールドフロー等は全くみられな
かった。 ×:ドライフィルムにコールドフローが発生した。 ・耐エッチング性:塩化第二鉄水溶液中に10分間浸漬
したのパターン形状を観察した。 ○:エッチング液の染み込みもなく再現性の高い銅配線
パターンが得られた。 ×:エッチング液の染み込みにより銅配線パターンの細
りが発生した。 ・耐アルカリ性:10%水酸化ナトリウム水溶液に60
分間浸漬後の感光膜の状態を観察した。 ○:何等変化はみられなかった。 ×:感光膜が膨潤し、一部にハガレがみられた。 ・密着性:260℃の半田液中にテストピースを10秒
間浸漬後、JISD−0− 202試験法と同様に該テ
ストピースにゴバン目状のカットを入れ、セロファン粘
着テープでピーリングを行い、剥離の発生を観察した。 ○:パターンに欠け、剥がれ等はみられなかった。 ×:パターンの一部に欠け、剥がれがみられた。 ・半田耐熱性:フラックスを塗布後、260℃の半田液
中への10秒間の浸漬5回の繰り返し後の感光膜の状態
を観察した。 ○:3回行った後も何等変化がない。 ×:1回行った後、硬化した感光性樹脂層の一部にハガ
レが発生した。 ・耐溶剤性:塩化メチレン中に30分間浸漬したのち、
硬化した感光性樹脂層の状態を観察した。 ○:何等変化はみられなかった。 ×:感光性樹脂層が膨潤した。
【0062】上記表1から明らかなように本発明の感光
性樹脂組成物は残膜性、現像性、感光性樹脂組成物の経
日安定性、耐エッチング性、耐アルカリ性、密着性、半
田耐熱性及び耐溶剤性等に優れている。
【0063】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、感光性樹
脂組成物に要求される耐熱性、耐薬性に優れ、かつ基板
との密着性等の各種特性に優れ、しかも水や希アルカリ
水溶液による現像が可能であるところから、銅配線パタ
ーンのエッチング用レジスト、ドライフィルムレジス
ト、ソルダレジスト等の多種類の用途に、作業環境及び
自然環境に悪影響を与えることなく使用ができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光重合性樹脂と光重合開始剤とを含有する
    感光性樹脂組成物において、前記光重合性樹脂がカルボ
    キシル基含有樹脂とα,β−不飽和二重結合及びエポキ
    シ基を有する不飽和化合物との付加生成化物であって、
    その酸価が50〜200の樹脂であることを特徴とする
    感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】光重合性樹脂が側鎖にα,β−不飽和二重
    結合を有し、かつ酸価が70〜150、ガラス転移点が
    30〜120℃の樹脂であることを特徴とする請求項1
    記載の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】α,β−不飽和二重結合及びエポキシ基を
    含有する不飽和化合物がグリシジルアクリレート、グリ
    シジルメタクリレート、式化1の化合物、 【化 1】 並びに一般式化2及び一般式化3 【化 2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
    10の整数を示す。) 【化 3】 (式中、R2は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
    3の整数を示す。)で表わされる脂環式エポキシ化合物
    の群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とす
    る請求項1記載の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】カルボキシル基含有樹脂がエチレン性不飽
    和酸モノマーとその共重合性モノマーとの重合物である
    ことを特徴とする請求項1記載の感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】エチレン性不飽和酸モノマーがアクリル
    酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、アン
    ジェリカ酸、チグリン酸、2−エチルアクリル酸、3−
    プロピルアクリル酸、3−イソプロピルアクリル酸、ω
    −カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、
    ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノメタクリレー
    トからなる群から選ばれた少なくとも一種であることを
    特徴とする請求項4記載の感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】光重合性樹脂と光重合開始剤とを含有する
    感光性樹脂組成物の製造方法において、エチレン性不飽
    和酸モノマーとその共重合性モノマーとをアルコール系
    溶媒に溶解し、それを熱重合してカルボキシル基含有樹
    脂を合成したのち、α,β−不飽和二重結合とエポキシ
    基を有する不飽和化合物を付加して光重合性樹脂組成物
    を製造し、次いで前記組成物に光重合開始剤を配合する
    ことを特徴とする感光性樹脂組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】エチレン性不飽和酸モノマー70〜95重
    量%とその共重合性モノマー5〜30重量%とをアルコ
    ール系溶媒に溶解し、2,2’−アゾビス−(2,4−
    ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブ
    チロニトリル、2,2’−アゾビス−(2−メチルイソ
    ブチロニトリル)、tert−ブチルパーオクトエー
    ト、1,1’−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カル
    ボニトリル)及び1−[(1−ジアゾ−1−メチルエチ
    ル)アゾ]ホルムアミドから選ばれる熱重合開始剤の存
    在下で45〜120℃で加熱重合することを特徴とする
    請求項6記載の感光性樹脂組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】アルコール系溶媒が分子中に少なくとも1
    種のアルコール性OH基を含有する溶剤であることを特
    徴とする請求項7記載の感光性樹脂組成物の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107926A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Taiyo Ink Mfg Ltd 感光性樹脂組成物
KR100729168B1 (ko) * 2001-01-19 2007-06-19 주식회사 코오롱 솔더레지스트용 잉크 조성물
JP2008238416A (ja) * 2007-03-24 2008-10-09 Daicel Chem Ind Ltd ナノインプリント用樹脂組成物
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